JP2001118389A - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ

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JP2001118389A
JP2001118389A JP29940099A JP29940099A JP2001118389A JP 2001118389 A JP2001118389 A JP 2001118389A JP 29940099 A JP29940099 A JP 29940099A JP 29940099 A JP29940099 A JP 29940099A JP 2001118389 A JP2001118389 A JP 2001118389A
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JP
Japan
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bit line
ferroelectric memory
switch
ferroelectric
bit
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English (en)
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Masanori Kasai
政範 笠井
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/21Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements
    • G11C11/22Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using electric elements using ferroelectric elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み出しマージンをビット線電位に応じて大
きくする。 【解決手段】 強誘電体メモリを構成するビット線BL
0〜BL3に、それぞれビット線容量可変装置12a〜
12dが接続されている。これらビット線容量可変装置
12a〜12dは、強誘電体メモリのデータ読み出し動
作時におけるビット線電位V0およびV1に応じてビッ
ト線容量を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電体の分極
を利用する強誘電体メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の強誘電体メモリ(Fe
RAM)の構成を示す回路図である。図14には、一般
的なFeRAMのメモリアレイ構造が示されている。こ
のFeRAMは、複数のワード線WL0〜WL3と、複
数のプレート線PL0およびPL1と、複数のビット線
BL0〜BL3とを具えている。これら各線にメモリセ
ルが接続されている。また、FeRAMはセンスアンプ
10を具えている。各ビット線BL0〜BL3は、この
センスアンプ10に接続されている。このセンスアンプ
10は、センスアンプ活性化信号SAEに従い作動す
る。
【0003】また、FeRAMを構成するメモリセルM
0は、選択トランジスタT0および強誘電体キャパシタ
C0から構成されており、同様に、メモリセルM1は、
選択トランジスタT1および強誘電体キャパシタC1か
ら構成されている。一般に、選択トランジスタとしてN
MOSトランジスタが用いられる。この選択トランジス
タT0の主電流路(チャネル)と強誘電体キャパシタC
0とは、ビット線BL0とプレート線PL0との間にビ
ット線BL0側からこの順序で直列に接続されていて、
選択トランジスタT0の制御電極(ゲート電極)はワー
ド線WL0に接続されている。また、選択トランジスタ
T1の主電流路と強誘電体キャパシタC1とは、ビット
線BL1とプレート線PL0との間にビット線BL1側
からこの順序で直列に接続されていて、選択トランジス
タT1の制御電極はワード線WL1に接続されている。
【0004】また、FeRAMは、フローティング制御
線EQ0と、フローティング制御用のトランジスタT4
およびT5とを具えている。これらトランジスタT4お
よびT5の各々の主電流路は、ビット線BL0およびB
L1間に直列に接続されている。これら主電流路間の接
続点は接地端子GNDに接続されている。そして、トラ
ンジスタT4およびT5の各制御電極がそれぞれ制御線
EQ0に接続されている。
【0005】このようなFeRAMからのデータの読み
出しは、一般に、文献「低消費電力、高速LSI技術,p
p.234-236,(株)リアライズ社発行」に記載されている
方法に従って行われる。図15は、従来のFeRAMに
おけるデータ読み出し動作を示すタイミングチャートで
ある。以下、図15を参照して、この読み出し動作につ
き説明する。なお、図15中の記号「L」はグランド電
位を表し、記号「H」は電源電圧(Vcc)を表してい
る。
【0006】まず、時刻t1において、フローティング
制御線EQ0を「L」にして、ビット線BL0およびB
L1をフローティング状態にする。
【0007】次に、時刻t2において、ワード線WL0
およびWL1にそれぞれ電圧VHを印加して、選択トラ
ンジスタT0およびT1のゲートを開く。このときに印
加した電圧VHは、選択トランジスタのしきい値電圧V
t程度分だけ電源電圧Vccよりも高い電圧である。
【0008】次に、時刻t3において、プレート線PL
0を「H」とし、強誘電体キャパシタC0およびC1を
通じて、それぞれビット線BL0およびBL1に読み出
し電位を発生させる。キャパシタC0およびC1は、そ
の分極方向によって容量が異なるため、ビット線BL0
およびBL1に生じる読み出し電位もその分極方向に応
じてそれぞれ異なる。
【0009】次に、時刻t4において、センスアンプ活
性化信号SAEを「H」にして、センスアンプ10を作
動させる。センスアンプ10は、ビット線BL0および
BL1に生じた読み出し電位の差を感知し、各電位をそ
れぞれグランド電位および電源電位Vccへ増幅する。
これらの電位が読み出し後の論理「0」および「1」に
それぞれ対応する。
【0010】図16は、強誘電体キャパシタ中の電荷と
印加電圧との関係を示すグラフである。図中、横軸に強
誘電体キャパシタに印加される電圧Vを取っており、縦
軸に強誘電体キャパシタ中の電荷Qを取って示してあ
る。図中、曲線aはデータ「1」読み出し時の電荷変化
すなわちデータ「1」保有時の強誘電体キャパシタ容量
Cf1を示している。また、曲線bはデータ「0」読み
出し時の電荷変化すなわちデータ「0」保有時の強誘電
体キャパシタ容量Cf0を示している。また、直線cは
負荷線を示しており、その傾きはビット線容量Cbの値
で決まる。負荷線cと横軸とは電源電位Vccのところ
で交差する。負荷線cと曲線aとの交点における電圧
と、電源電圧Vccとの差V1は、データ「1」読み出
し時のビット線電位に相当する。また、負荷線cと曲線
bとの交点における電圧と、電源電圧Vccとの差V0
は、データ「0」読み出し時のビット線電位に相当す
る。これらビット線電位V1およびV0の差ΔVは、セ
ンスアンプの判別感度以上であることが必要である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、強誘電
体キャパシタのヒステリシス特性は、デバイス形成プロ
セスの影響を多大に受け、特性劣化が生じやすい。図1
6に示すように、特性劣化が生じた強誘電体キャパシタ
では、強誘電体キャパシタ容量Cf1およびCf0が低
下して、それぞれ曲線a′で示される容量Cf1′およ
び曲線b′で示される容量Cf0′のようになる。この
結果、負荷線cと曲線a′との交点における電圧と、電
源電圧Vccとの差V1′はV1に比べて減少する。ま
た、負荷線cと曲線b′との交点における電圧と、電源
電圧Vccとの差V0′もV0に比べて減少している。
特に、強誘電体材料の性質上、反転応答における読み出
し電位V1の電位変動が大きい。したがって、これらビ
ット線電位V1′およびV0′の差ΔV′も本来の値Δ
Vに比べて減少する。このようなΔVの減少は、センス
マージン(読み出しマージン)の減少を意味しており、
誤読み出しの直接的原因になる。
【0012】したがって、従来より、読み出しマージン
の大きな強誘電体メモリの出現が望まれていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明の強誘
電体メモリによれば、複数のワード線、複数のプレート
線、複数のビット線、および複数のメモリセルを具えて
いて、このメモリセルが強誘電体キャパシタおよび選択
トランジスタから構成されており、このメモリセルに記
憶されたデータの読み出しが強誘電体キャパシタの分極
状態に応じて発せられる信号を検知するセンスアンプに
より行われる強誘電体メモリにおいて、ビット線の電位
に応じてビット線容量を変化させるビット線容量可変装
置を具えることを特徴とする。
【0014】この発明の強誘電体メモリにおいて、好ま
しくは、ビット線とプレート線との間に、選択トランジ
スタの主電流路と強誘電体キャパシタとがビット線側か
らこの順序で直列に接続されていて、この選択トランジ
スタの制御電極がワード線に接続されていると良い。
【0015】図1は、この発明の強誘電体メモリ(Fe
RAM)の一例を示す回路図である。図1には、FeR
AMの主要部の構成が示されており、ワード線やプレー
ト線やビット線やメモリセルなどの一部は図示が省略さ
れている。図1に示すFeRAMは、複数のワード線W
L0〜WL3と、複数のプレート線PL0およびPL1
と、複数のビット線BL0〜BL3とを具えている。こ
れら各線にメモリセルが接続されている。また、FeR
AMはセンスアンプ10を具えている。各ビット線BL
0〜BL3は、このセンスアンプ10に接続されてい
る。このセンスアンプ10は、センスアンプ活性化信号
SAEに従い作動する。
【0016】また、FeRAMを構成するメモリセルM
0は、選択トランジスタT0および強誘電体キャパシタ
C0から構成されており、同様に、メモリセルM1は、
選択トランジスタT1および強誘電体キャパシタC1か
ら構成されている。この選択トランジスタT0の主電流
路(チャネル)と強誘電体キャパシタC0とは、ビット
線BL0とプレート線PL0との間にビット線BL0側
からこの順序で直列に接続されていて、選択トランジス
タT0の制御電極(ゲート電極)はワード線WL0に接
続されている。また、選択トランジスタT1の主電流路
と強誘電体キャパシタC1とは、ビット線BL1とプレ
ート線PL0との間にビット線BL1側からこの順序で
直列に接続されていて、選択トランジスタT1の制御電
極はワード線WL1に接続されている。これら選択トラ
ンジスタT0およびT1としてNMOSトランジスタが
用いられている。
【0017】また、FeRAMは、フローティング制御
線EQ0と、フローティング制御用のトランジスタT4
およびT5とを具えている。これらトランジスタT4お
よびT5の各々の主電流路は、ビット線BL0およびB
L1間に直列に接続されている。これら主電流路間の接
続点は接地端子GNDに接続されている。また、トラン
ジスタT4およびT5の各制御電極は、それぞれ制御線
EQ0に接続されている。
【0018】そして、ビット線BL0〜BL3の各々
に、それぞれビット線容量可変装置12a、12b、1
2cおよび12dが接続されている。これらビット線容
量可変装置12a〜12dは、ビット線の電位に応じて
ビット線容量を変化させる。
【0019】次に、この発明のFeRAMからのデータ
読み出し動作につき、図2を参照して説明する。図2
は、この発明のFeRAMにおけるデータ読み出し動作
を示すタイミングチャートである。図2中の記号「L」
はグランド電位を表し、記号「H」は電源電圧(Vc
c)を表している。
【0020】まず、時刻t1において、フローティング
制御線EQ0を「L」にして、ビット線BL0およびB
L1をフローティング状態にする。
【0021】次に、時刻t2において、ワード線WL0
およびWL1にそれぞれ電圧VHを印加して、選択トラ
ンジスタT0およびT1のゲートを開く。このときに印
加した電圧VHは、選択トランジスタのしきい値電圧V
t程度分だけ電源電圧Vccよりも高い電圧である。
【0022】次に、時刻t3において、プレート線PL
0を「H」とし、強誘電体キャパシタC0およびC1を
通じて、それぞれビット線BL0およびBL1に読み出
し電位を発生させる。キャパシタC0およびC1は、そ
の分極方向によって容量が異なっており、ビット線BL
0およびBL1に生じる読み出し電位はその分極方向に
応じたV0かV1の値の電位となる。これら発生電位に
応じて、ビット線BL0およびBL1に接続されたビッ
ト線容量可変装置12aおよび12bが図3に示すごと
く動作する。
【0023】図3は、ビット線容量可変装置の動作説明
に供するグラフである。図中、横軸に強誘電体キャパシ
タに印加される電圧Vを取っており、縦軸に強誘電体キ
ャパシタ中の電荷Qを取って示してある。図中、曲線a
はデータ「1」読み出し時の電荷変化すなわちデータ
「1」保有時の強誘電体キャパシタ容量Cf1を示して
いる。また、曲線bはデータ「0」読み出し時の電荷変
化すなわちデータ「0」保有時の強誘電体キャパシタ容
量Cf0を示している。また、直線cは負荷線を示して
おり、その傾きはビット線容量Cbの値で決まる。負荷
線cと横軸とは電源電位Vccのところで交差する。負
荷線cと曲線aとの交点における電位と、電源電位Vc
cとの差V1は、データ「1」読み出し時のビット線電
位に相当する。また、負荷線cと曲線bとの交点におけ
る電位と、電源電位Vccとの差V0は、データ「0」
読み出し時のビット線電位に相当する。
【0024】例えば、ビット線BL0に読み出し電圧V
0が発生すると、ビット線容量可変装置12aはビット
線BL0のビット線容量Cbを増加させてCb0(図3
に示す直線dの傾き)とする。この結果、読み出し電位
V0が減少してV0′(図3の曲線bと直線dとの交点
における電位と電源電位Vccとの差)となる。また、
ビット線BL1に読み出し電位V1が発生すると、ビッ
ト線容量可変装置12bはビット線BL1のビット線容
量Cbを減少させてCb1(図3に示す直線eの傾き)
とする。この結果、読み出し電位V1が増大してV1′
(図3の曲線aと直線eとの交点における電位と電源電
位Vccとの差)となる。したがって、これら読み出し
電位の差ΔV′(V1′とV0′との差)は、ビット線
容量可変装置を設けない場合の読み出し電位の差ΔV
(V1とV0との差)に比べて増大し、読み出しマージ
ンが向上する。
【0025】次に、時刻t4において、センスアンプ活
性化信号SAEを「H」にして、センスアンプ10を作
動させる。センスアンプ10は、ビット線BL0および
BL1に生じた読み出し電位の差を感知し、各電位をそ
れぞれグランド電位および電源電位Vccへ増幅する。
これらの電位が読み出し後の論理「0」および「1」に
それぞれ対応する。
【0026】このように、ビット線容量可変装置により
ビット線容量を変化させることで、読み出しマージンが
向上する。その結果、誤読み出しが低減する。
【0027】また、この発明の強誘電体メモリでは、ビ
ット線容量可変装置を、ビット線にゲート電極が接続さ
れたPMOSトランジスタをP型MOSキャパシタとし
て用いたものとするのが好適である。
【0028】この発明の強誘電体メモリにおいて、好ま
しくは、ビット線容量可変装置が1個または複数個の可
変素子により構成されていて、この可変素子が、ビット
線に接続されたスイッチと、ビット線にこのスイッチを
介してゲート電極が接続されたPMOSトランジスタを
P型MOSキャパシタとして用いたものとより構成され
ていると良い。
【0029】このような構成によれば、スイッチによっ
て、使用する可変素子の個数を選択できるため、ビット
線容量の微調整が可能になる。
【0030】また、前述のスイッチをCMOSトランス
ファゲートで構成すると良い。
【0031】さらに、前述のスイッチをメタルヒューズ
で構成しても良い。
【0032】また、この発明の強誘電体メモリでは、ビ
ット線容量可変装置を、ビット線にゲート電極が接続さ
れたNMOSトランジスタをN型MOSキャパシタとし
て用いたものとしても好適である。
【0033】このように、選択トランジスタなどのメモ
リトランジスタと同様のNMOSトランジスタを用いる
ので、ウエル(Well)や基板を共通にすることが可
能であり、ウエル分離のための余分な面積が不要であ
る。
【0034】この発明の強誘電体メモリにおいて、好ま
しくは、ビット線容量可変装置が1個または複数個の可
変素子により構成されていて、この可変素子が、ビット
線に接続されたスイッチと、ビット線にこのスイッチを
介してゲート電極が接続されたNMOSトランジスタを
N型MOSキャパシタとして用いたものとより構成され
ていると良い。
【0035】また、前述のスイッチをCMOSトランス
ファゲートで構成すると良い。
【0036】さらに、前述のスイッチをメタルヒューズ
で構成しても良い。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
実施の形態につき説明する。なお、図は、この発明が理
解できる程度に接続関係などを概略的に示しているに過
ぎず、よって、この発明は、この図示例に限定されるこ
とがない。
【0038】[第1の実施の形態]図4は、第1の実施
の形態の強誘電体メモリ(FeRAM)の構成を示す回
路図である。図4には、FeRAMの主要部の構成が示
されており、ワード線やプレート線やビット線やメモリ
セルなどの一部は図示が省略されている。図4に示すF
eRAMは、複数のワード線WL0〜WL3と、複数の
プレート線PL0およびPL1と、複数のビット線BL
0〜BL3とを具えている。これら各線にメモリセルが
接続されている。また、FeRAMはセンスアンプ10
を具えている。各ビット線BL0〜BL3は、このセン
スアンプ10に接続されている。このセンスアンプ10
は、センスアンプ活性化信号SAEに従い作動する。
【0039】また、FeRAMを構成するメモリセルM
0は、選択トランジスタT0および強誘電体キャパシタ
C0から構成されており、同様に、メモリセルM1は、
選択トランジスタT1および強誘電体キャパシタC1か
ら構成されている。この選択トランジスタT0の主電流
路(チャネル)と強誘電体キャパシタC0とは、ビット
線BL0とプレート線PL0との間にビット線BL0側
からこの順序で直列に接続されていて、選択トランジス
タT0の制御電極(ゲート電極)はワード線WL0に接
続されている。また、選択トランジスタT1の主電流路
と強誘電体キャパシタC1とは、ビット線BL1とプレ
ート線PL0との間にビット線BL1側からこの順序で
直列に接続されていて、選択トランジスタT1の制御電
極はワード線WL1に接続されている。これら選択トラ
ンジスタT0およびT1としてNMOSトランジスタが
用いられている。
【0040】また、FeRAMは、フローティング制御
線EQ0と、フローティング制御用のトランジスタT4
およびT5とを具えている。これらトランジスタT4お
よびT5の各々の主電流路は、ビット線BL0およびB
L1間に直列に接続されている。これら主電流路間の接
続点は接地端子GNDに接続されている。また、トラン
ジスタT4およびT5の各制御電極は、それぞれ制御線
EQ0に接続されている。
【0041】そして、ビット線BL0〜BL3の各々
に、それぞれビット線容量可変装置14a、14b、1
4cおよび14dが接続されている。これらビット線容
量可変装置14a〜14dは、ビット線の電位V0およ
びV1に応じてビット線容量を変化させる。この実施の
形態では、これらビット線容量可変装置14a〜14d
の各々が、ビット線にゲート電極が接続されたPMOS
トランジスタT6により構成されている。例えば、ビッ
ト線容量可変装置14aを構成するPMOSトランジス
タT6のゲート電極はビット線BL0に接続されてい
る。このトランジスタT6のソース電極、ドレイン電極
および基板は電源電圧Vcc供給用の電源端子Vccに
接続されている。このように、PMOSトランジスタT
6はP型MOSキャパシタとして用いられる。
【0042】なお、PMOSトランジスタT6のしきい
値電圧Vtとビット線電位V0およびV1との間には、
次式(1)が成り立つように設計されている。
【0043】 −|Vcc−V0|<Vt<−|Vcc−V1| ・・・(1) 図5は、トランジスタT6によるP型MOSキャパシタ
の容量とトランジスタT6のゲート電極に印加されるゲ
ート電圧との関係を示すグラフである。図中、横軸にゲ
ート電圧Vを取って示し、縦軸にMOSキャパシタ容量
Cを取って示してある。なお、この図5では、トランジ
スタT6のフラットバンド電圧Vfbを0に近似させて
いる(基板電位がVccであるため、図5ではVfb=
Vccとなっている。)。図5に示すMOSキャパシタ
容量Cは、上式(1)の関係があるから、ゲート電圧V
がV0からV1に変化するところで急激に減少する。し
たがって、ビット線読み出し電位がV0かV1かに応じ
て、ビット線容量が変化する。
【0044】次に、この実施の形態のFeRAMからの
データ読み出し動作につき、図6を参照して説明する。
図6は、第1の実施の形態のFeRAMにおけるデータ
読み出し動作を示すタイミングチャートである。図6中
の記号「L」はグランド電位を表し、記号「H」は電源
電圧(Vcc)を表している。
【0045】まず、時刻t1において、フローティング
制御線EQ0を「L」にして、ビット線BL0およびB
L1をフローティング状態にする。
【0046】次に、時刻t2において、ワード線WL0
およびWL1にそれぞれ電圧VHを印加して、選択トラ
ンジスタT0およびT1のゲートを開く。このときに印
加した電圧VHは、選択トランジスタのしきい値電圧V
t程度分だけ電源電圧Vccよりも高い電圧である。
【0047】次に、時刻t3において、プレート線PL
0を「H」とし、強誘電体キャパシタC0およびC1を
通じて、それぞれビット線BL0およびBL1に読み出
し電位を発生させる。キャパシタC0およびC1は、そ
の分極方向によって容量が異なっており、ビット線BL
0およびBL1に生じる読み出し電位はその分極方向に
応じたV0かV1の値の電位となる。これら発生電位に
応じて、ビット線BL0およびBL1に接続されたビッ
ト線容量可変装置14aおよび14bが図7に示すごと
く動作する。
【0048】図7は、ビット線容量可変装置の動作説明
に供するグラフである。図中、横軸に強誘電体キャパシ
タに印加される電圧Vを取っており、縦軸に強誘電体キ
ャパシタ中の電荷Qを取って示してある。図中、曲線a
はデータ「1」読み出し時の電荷変化を示している。ま
た、曲線bはデータ「0」読み出し時の電荷変化を示し
ている。また、直線cは負荷線を示しており、その傾き
はビット線容量Cbの値で決まる。負荷線cと横軸とは
電源電位Vccのところで交差する。負荷線cと曲線a
との交点における電位と、電源電位Vccとの差V1
は、データ「1」読み出し時のビット線電位に相当す
る。また、負荷線cと曲線bとの交点における電位と、
電源電位Vccとの差V0は、データ「0」読み出し時
のビット線電位に相当する。
【0049】例えば、図5を参照して説明したように、
ビット線BL1に読み出し電位V1が発生すると、ビッ
ト線容量可変装置14bを構成するMOSキャパシタの
容量が減少する。したがって、ビット線容量可変装置1
4bは、ビット線BL1のビット線容量Cbを減少させ
てCb1(図7に示す直線c′の傾き)とする。この結
果、ビット線BL1の読み出し電位V1が増大してV
1′(図7の曲線aと直線c′との交点における電位と
電源電位Vccとの差)となる。したがって、読み出し
電位の差ΔV′(V1′とV0との差)は、ビット線容
量可変装置を設けない場合の読み出し電位の差ΔV(V
1とV0との差)に比べて増大し、読み出しマージンが
向上する。
【0050】次に、時刻t4において、センスアンプ活
性化信号SAEを「H」にして、センスアンプ10を作
動させる。センスアンプ10は、ビット線BL0および
BL1に生じた読み出し電位の差を感知し、各電位をそ
れぞれグランド電位および電源電位Vccへ増幅する。
これらの電位が読み出し後の論理「0」および「1」に
それぞれ対応する。
【0051】以上説明したように、この実施の形態のビ
ット線容量可変装置により、ビット線電位に応じてビッ
ト線容量を変化させることが可能となり、読み出しマー
ジンが向上する。その結果、誤読み出しが低減する。
【0052】また、トランジスタT6のしきい値電圧V
tのばらつきは、強誘電体の特性ばらつきに比べて格段
に少ないため、安定な動作が可能となる。
【0053】さらに、PMOSトランジスタはN型ウエ
ル(Well)層上に形成されるため、このウエル層の
電位を変えることで若干のVt調節が可能であるという
利点もある。
【0054】[第2の実施の形態]図8は、第2の実施
の形態の強誘電体メモリ(FeRAM)の構成を示す回
路図である。図8には、FeRAMの主要部の構成が示
されており、ワード線やプレート線やビット線やメモリ
セルなどの一部は図示が省略されている。図8に示すF
eRAMは、第1の実施の形態で説明した図4に示す構
成と比較すると、ビット線容量可変装置の部分が異なっ
ている。したがって、以下では、このビット線容量可変
装置の点について説明を行い、他の同じ構成については
説明を省略する。
【0055】図8に示すFeRAMでは、ビット線BL
0〜BL3の各々に、それぞれビット線容量可変装置1
6が接続されている(ビット線BL1〜BL3に接続さ
れるビット線容量可変装置は図示を省略している。)。
このビット線容量可変装置16は、ビット線の電位V0
およびV1に応じてビット線容量を変化させる。この実
施の形態では、このビット線容量可変装置16が、1個
または複数個の可変素子により構成されている。以下、
ビット線BL0に接続されるビット線容量可変装置16
を例にとり説明する。
【0056】図8に示すように、ビット線BL0に接続
されるビット線容量可変装置16は、複数個の可変素子
18a、18b、18c、・・・により構成されてい
る。これら可変素子は、ビット線BL0に接続されたス
イッチ20と、ビット線BL0にスイッチ20を介して
ゲート電極が接続されたPMOSトランジスタT7をP
型MOSキャパシタとして用いたものとより構成されて
いる。このPMOSトランジスタT7のソース電極、ド
レイン電極および基板は、それぞれ電源端子Vccに接
続されているから、このPMOSトランジスタT7はP
型MOSキャパシタとして用いられる。また、このPM
OSトランジスタT7のしきい値電圧Vtは、上式
(1)の関係を満足している。
【0057】また、この実施の形態では、上述したスイ
ッチ20がCMOSトランスファゲートにより構成され
ている。そして、可変素子18a、18b、18c、・
・・はそれぞれ入力端子SW0、SW1、SW2、・・
・を具えており、上述のスイッチ20は、これら入力端
子SW0、SW1、SW2、・・・に入力される電源電
圧Vccによってオンオフ(ON/OFF)制御がなさ
れる。例えば、可変素子18aの入力端子SW0に電源
電圧Vccが印加されると、可変素子18aのスイッチ
20がオン状態となる。その結果、可変素子18aを構
成するトランジスタT7のゲート電極とビット線BL0
とが導通状態となり、可変素子18aが使用状態とな
る。可変素子18aは、ビット線BL0に対して、第1
の実施の形態で図7を参照して説明したビット線容量制
御を行う。
【0058】また、1個の可変素子18aだけでなく、
他の可変素子18b、18c、・・・も使用状態にすれ
ば、ビット線BL0の容量の可変幅を可変素子18aだ
けを使用する場合に比べて増加させることができる。こ
のように、スイッチ20によって、使用する可変素子の
個数を電気的に選択できるため、FeRAMの製造後で
あっても強誘電体特性に応じてビット線容量の変化量を
適切な値に調整することが可能である。
【0059】なお、この実施の形態のFeRAMの読み
出し動作は、第1の実施の形態で図6を参照して説明し
た読み出し動作と同じであるから、その説明を省略す
る。
【0060】[第3の実施の形態]図9は、第3の実施
の形態の強誘電体メモリ(FeRAM)の構成を示す回
路図である。図9には、FeRAMの主要部の構成が示
されており、ワード線やプレート線やビット線やメモリ
セルなどの一部は図示が省略されている。図9に示すF
eRAMは、第1の実施の形態で説明した図4に示す構
成と比較すると、ビット線容量可変装置の部分が異なっ
ている。したがって、以下では、このビット線容量可変
装置の点について説明を行い、他の同じ構成については
説明を省略する。
【0061】図9に示すFeRAMでは、ビット線BL
0〜BL3の各々に、それぞれビット線容量可変装置2
2が接続されている(ビット線BL1〜BL3に接続さ
れるビット線容量可変装置は図示を省略している。)。
このビット線容量可変装置22は、ビット線の電位V0
およびV1に応じてビット線容量を変化させる。この実
施の形態では、このビット線容量可変装置22が、1個
または複数個の可変素子により構成されている。以下、
ビット線BL0に接続されるビット線容量可変装置22
を例にとり説明する。
【0062】図9に示すように、ビット線BL0に接続
されるビット線容量可変装置22は、複数個の可変素子
24a、24b、24c、・・・により構成されてい
る。これら可変素子は、ビット線BL0に接続されたス
イッチ26と、ビット線BL0にスイッチ26を介して
ゲート電極が接続されたPMOSトランジスタT8をP
型MOSキャパシタとして用いたものとより構成されて
いる。このPMOSトランジスタT8のソース電極、ド
レイン電極および基板は、それぞれ電源端子Vccに接
続されているから、このPMOSトランジスタT8はP
型MOSキャパシタとして用いられる。また、このPM
OSトランジスタT8のしきい値電圧Vtは、上式
(1)の関係を満足している。
【0063】また、この実施の形態では、上述したスイ
ッチ26がビット線と同じメタル材料からなるメタルヒ
ューズにより構成されている。そして、例えば、可変素
子24aのスイッチ26がオン状態であると、可変素子
24aを構成するトランジスタT8のゲート電極とビッ
ト線BL0とが導通状態となり、この可変素子24aが
使用状態となる。可変素子24aは、ビット線BL0に
対して、第1の実施の形態で図7を参照して説明したビ
ット線容量制御を行う。このように、第2の実施の形態
の構成と同様に、スイッチ26のオンオフ制御により、
ビット線容量制御に使用される可変素子の個数を調整す
ることができる。よって、FeRAMの製造後であって
も、強誘電体特性に応じてビット線容量の変化量を適切
な値に調整することが可能である。
【0064】しかし、この実施の形態のスイッチ26
は、第2の実施の形態のスイッチ20のように電気的に
制御することができない。すなわち、使用しない可変素
子のスイッチ26を構成するメタルヒューズは、例え
ば、集束イオンビーム(FIB)等により切断しておく
必要がある。このような物理的な処理が必要となるため
に、第2の実施の形態のスイッチ20に比べて若干の手
間がかかる。
【0065】一方、この実施の形態のスイッチ26は、
第2の実施の形態のスイッチ20に比べると設置面積が
小さくて済むという利点がある。
【0066】なお、この実施の形態のFeRAMの読み
出し動作は、第1の実施の形態で図6を参照して説明し
た読み出し動作と同じであるから、その説明を省略す
る。
【0067】[第4の実施の形態]図10は、第4の実
施の形態の強誘電体メモリ(FeRAM)の構成を示す
回路図である。図10には、FeRAMの主要部の構成
が示されており、ワード線やプレート線やビット線やメ
モリセルなどの一部は図示が省略されている。図10に
示すFeRAMは、第1の実施の形態で説明した図4に
示す構成と比較すると、ビット線容量可変装置の部分が
異なっている。したがって、以下では、このビット線容
量可変装置の点について説明を行い、他の同じ構成につ
いては説明を省略する。
【0068】図10に示すように、ビット線BL0〜B
L3の各々に、それぞれビット線容量可変装置28a、
28b、28cおよび28dが接続されている。これら
ビット線容量可変装置28a〜28dは、ビット線の電
位V0およびV1に応じてビット線容量を変化させる。
この実施の形態では、これらビット線容量可変装置28
a〜28dの各々が、ビット線にゲート電極が接続され
たNMOSトランジスタT9により構成されている。例
えば、ビット線容量可変装置28aを構成するNMOS
トランジスタT9のゲート電極はビット線BL0に接続
されている。このトランジスタT9のソース電極、ドレ
イン電極および基板は接地端子GNDに接続されてい
る。このように、NMOSトランジスタT9はN型MO
Sキャパシタとして用いられる。
【0069】なお、NMOSトランジスタT9のフラッ
トバンド電圧Vfbとビット線電位V0およびV1との
間には、次式(2)が成り立つように設計されている。
【0070】V0<Vfb<V1 ・・・(2) 図11は、トランジスタT9によるN型MOSキャパシ
タの容量とトランジスタT9のゲート電極に印加される
ゲート電圧との関係を示すグラフである。図中、横軸に
ゲート電圧Vを取って示し、縦軸にMOSキャパシタ容
量Cを取って示してある。図11に示すMOSキャパシ
タ容量Cは、上式(2)の関係があるから、ゲート電圧
VがV0からV1に変化するところで急激に減少する。
したがって、ビット線読み出し電位がV0かV1かに応
じてビット線容量が変化する。
【0071】次に、この実施の形態のFeRAMからの
データ読み出し動作につき説明する。なお、この実施の
形態のFeRAMの読み出し動作は、基本的に第1の実
施の形態で図6および図7を参照して説明した読み出し
動作と同じである。したがって、以下、読み出し動作の
説明を、図6および図7を参照して行う。
【0072】まず、時刻t1において、フローティング
制御線EQ0を「L」にして、ビット線BL0およびB
L1をフローティング状態にする。
【0073】次に、時刻t2において、ワード線WL0
およびWL1にそれぞれ電圧VHを印加して、選択トラ
ンジスタT0およびT1のゲートを開く。このときに印
加した電圧VHは、選択トランジスタのしきい値電圧V
t程度分だけ電源電圧Vccよりも高い電圧である。
【0074】次に、時刻t3において、プレート線PL
0を「H」とし、強誘電体キャパシタC0およびC1を
通じて、それぞれビット線BL0およびBL1に読み出
し電位を発生させる。キャパシタC0およびC1は、そ
の分極方向によって容量が異なっており、ビット線BL
0およびBL1に生じる読み出し電位はその分極方向に
応じたV0かV1の値の電位となる。これら発生電位に
応じて、ビット線BL0およびBL1に接続されたビッ
ト線容量可変装置28aおよび28bが図7に示すごと
く動作する。
【0075】例えば、図11を参照して説明したよう
に、ビット線BL1に読み出し電位V1が発生すると、
ビット線容量可変装置28bを構成するMOSキャパシ
タの容量が減少する。したがって、ビット線容量可変装
置28bは、ビット線BL1のビット線容量Cbを減少
させてCb1(図7に示す直線c′の傾き)とする。こ
の結果、ビット線BL1の読み出し電位V1が増大して
V1′(図7の曲線aと直線c′との交点における電位
と電源電位Vccとの差)となる。したがって、読み出
し電位の差ΔV′(V1′とV0との差)は、ビット線
容量可変装置を設けない場合の読み出し電位の差ΔV
(V1とV0との差)に比べて増大し、読み出しマージ
ンが向上する。
【0076】次に、時刻t4において、センスアンプ活
性化信号SAEを「H」にして、センスアンプ10を作
動させる。センスアンプ10は、ビット線BL0および
BL1に生じた読み出し電位の差を感知し、各電位をそ
れぞれグランド電位および電源電位Vccへ増幅する。
これらの電位が読み出し後の論理「0」および「1」に
それぞれ対応する。
【0077】以上説明したように、この実施の形態のビ
ット線容量可変装置により、ビット線電位に応じてビッ
ト線容量を変化させることが可能となり、読み出しマー
ジンが向上する。その結果、誤読み出しが低減する。
【0078】また、トランジスタT9のフラットバンド
電圧Vfbのばらつきは、強誘電体の特性ばらつきに比
べて格段に少ないため、安定な動作が可能となる。
【0079】さらに、この実施の形態のビット線容量可
変装置は、選択トランジスタなどのメモリトランジスタ
と同様のNMOSトランジスタを用いるので、ウエル
(Well)や基板を共通にすることが可能であり、ウ
エル分離のための余分な面積が不要である。
【0080】[第5の実施の形態]図12は、第5の実
施の形態の強誘電体メモリ(FeRAM)の構成を示す
回路図である。図12には、FeRAMの主要部の構成
が示されており、ワード線やプレート線やビット線やメ
モリセルなどの一部は図示が省略されている。図12に
示すFeRAMは、第1の実施の形態で説明した図4に
示す構成と比較すると、ビット線容量可変装置の部分が
異なっている。したがって、以下では、このビット線容
量可変装置の点について説明を行い、他の同じ構成につ
いては説明を省略する。
【0081】図12に示すFeRAMでは、ビット線B
L0〜BL3の各々に、それぞれビット線容量可変装置
30が接続されている(ビット線BL1〜BL3に接続
されるビット線容量可変装置は図示を省略してい
る。)。このビット線容量可変装置30は、ビット線の
電位V0およびV1に応じてビット線容量を変化させ
る。この実施の形態では、このビット線容量可変装置3
0が、1個または複数個の可変素子により構成されてい
る。以下、ビット線BL0に接続されるビット線容量可
変装置30を例にとり説明する。
【0082】図12に示すように、ビット線BL0に接
続されるビット線容量可変装置30は、複数個の可変素
子32a、32b、32c、・・・により構成されてい
る。これら可変素子は、ビット線BL0に接続されたス
イッチ34と、ビット線BL0にスイッチ34を介して
ゲート電極が接続されたNMOSトランジスタT10を
N型MOSキャパシタとして用いたものとより構成され
ている。このNMOSトランジスタT10のソース電
極、ドレイン電極および基板は、それぞれ接地端子GN
Dに接続されているから、このNMOSトランジスタT
10はN型MOSキャパシタとして用いられる。また、
このNMOSトランジスタT10のフラットバンド電圧
Vfbは、上式(2)の関係を満足している。
【0083】また、この実施の形態では、上述したスイ
ッチ34がCMOSトランスファゲートにより構成され
ている。そして、可変素子32a、32b、32c、・
・・はそれぞれ入力端子SW0、SW1、SW2、・・
・を具えており、上述のスイッチ34は、これら入力端
子SW0、SW1、SW2、・・・に入力される電源電
圧Vccによってオンオフ(ON/OFF)制御がなさ
れる。例えば、可変素子32aの入力端子SW0に電源
電圧Vccが印加されると、可変素子32aのスイッチ
34がオン状態となる。その結果、可変素子32aを構
成するトランジスタT10のゲート電極とビット線BL
0とが導通状態となり、可変素子32aが使用状態とな
る。可変素子32aは、ビット線BL0に対して、第1
の実施の形態で図7を参照して説明したビット線容量制
御を行う。
【0084】また、1個の可変素子32aだけでなく、
他の可変素子32b、32c、・・・も使用状態にすれ
ば、ビット線BL0の容量の可変幅を可変素子32aだ
けを使用する場合に比べて増加させることができる。こ
のように、スイッチ34によって、使用する可変素子の
個数を電気的に選択できるため、FeRAMの製造後で
あっても強誘電体特性に応じてビット線容量の変化量を
適切な値に調整することが可能である。
【0085】なお、この実施の形態のFeRAMの読み
出し動作は、第1の実施の形態で図6を参照して説明し
た読み出し動作と同じであるからその説明を省略する。
【0086】[第6の実施の形態]図13は、第6の実
施の形態の強誘電体メモリ(FeRAM)の構成を示す
回路図である。図13には、FeRAMの主要部の構成
が示されており、ワード線やプレート線やビット線やメ
モリセルなどの一部は図示が省略されている。図13に
示すFeRAMは、第1の実施の形態で説明した図4に
示す構成と比較すると、ビット線容量可変装置の部分が
異なっている。したがって、以下では、このビット線容
量可変装置の点について説明を行い、他の同じ構成につ
いては説明を省略する。
【0087】図13に示すFeRAMでは、ビット線B
L0〜BL3の各々に、それぞれビット線容量可変装置
36が接続されている(ビット線BL1〜BL3に接続
されるビット線容量可変装置は図示を省略してい
る。)。このビット線容量可変装置36は、ビット線の
電位V0およびV1に応じてビット線容量を変化させ
る。この実施の形態では、このビット線容量可変装置3
6が、1個または複数個の可変素子により構成されてい
る。以下、ビット線BL0に接続されるビット線容量可
変装置36を例にとり説明する。
【0088】図13に示すように、ビット線BL0に接
続されるビット線容量可変装置36は、複数個の可変素
子38a、38b、38c、・・・により構成されてい
る。これら可変素子は、ビット線BL0に接続されたス
イッチ40と、ビット線BL0にスイッチ40を介して
ゲート電極が接続されたNMOSトランジスタT11を
N型MOSキャパシタとして用いたものとより構成され
ている。このNMOSトランジスタT11のソース電
極、ドレイン電極および基板は、それぞれ接地端子GN
Dに接続されているから、このNMOSトランジスタT
11はN型MOSキャパシタとして用いられる。また、
このNMOSトランジスタT11のフラットバンド電圧
Vfbは、上式(2)の関係を満足している。
【0089】また、この実施の形態では、上述したスイ
ッチ40がビット線と同じメタル材料からなるメタルヒ
ューズにより構成されている。そして、例えば、可変素
子38aのスイッチ40がオン状態であると、可変素子
38aを構成するトランジスタT11のゲート電極とビ
ット線BL0とが導通状態となり、この可変素子38a
が使用状態となる。可変素子38aは、ビット線BL0
に対して、第1の実施の形態で図7を参照して説明した
ビット線容量制御を行う。このように、第5の実施の形
態の構成と同様に、スイッチ40のオンオフ制御によ
り、ビット線容量制御に使用される可変素子の個数を調
整することができる。よって、FeRAMの製造後であ
っても、強誘電体特性に応じてビット線容量の変化量を
適切な値に調整することが可能である。
【0090】しかし、この実施の形態のスイッチ40
は、第5の実施の形態のスイッチ34のように電気的に
制御することができない。すなわち、使用しない可変素
子のスイッチ40を構成するメタルヒューズは、例え
ば、集束イオンビーム(FIB)等により切断しておく
必要がある。このような物理的な処理が必要となるため
に、第5の実施の形態のスイッチ34に比べて若干の手
間がかかる。
【0091】一方、この実施の形態のスイッチ40は、
第5の実施の形態のスイッチ34に比べると設置面積が
小さくて済むという利点がある。
【0092】なお、この実施の形態のFeRAMの読み
出し動作は、第1の実施の形態で図6を参照して説明し
た読み出し動作と同じであるからその説明を省略する。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の強誘電
体メモリによれば、ビット線の電位に応じてビット線容
量を変化させるビット線容量可変装置を具えているた
め、読み出しマージンが向上し、その結果、誤読み出し
が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の強誘電体メモリの構成を示す図であ
る。
【図2】この発明の強誘電体メモリのデータ読み出し動
作を示す図である。
【図3】ビット線容量可変装置の動作説明に供するグラ
フである。
【図4】第1の実施の形態の強誘電体メモリの構成を示
す図である。
【図5】P型MOSキャパシタの容量とゲート電圧との
関係を示すグラフである。
【図6】第1の実施の形態の強誘電体メモリのデータ読
み出し動作を示す図である。
【図7】ビット線容量可変装置の動作説明に供するグラ
フである。
【図8】第2の実施の形態の強誘電体メモリの構成を示
す図である。
【図9】第3の実施の形態の強誘電体メモリの構成を示
す図である。
【図10】第4の実施の形態の強誘電体メモリの構成を
示す図である。
【図11】N型MOSキャパシタの容量とゲート電圧と
の関係を示すグラフである。
【図12】第5の実施の形態の強誘電体メモリの構成を
示す図である。
【図13】第6の実施の形態の強誘電体メモリの構成を
示す図である。
【図14】従来の強誘電体メモリの構成を示す図であ
る。
【図15】従来の強誘電体メモリのデータ読み出し動作
を示す図である。
【図16】課題の説明に供する図である。
【符号の説明】
10:センスアンプ 12a〜12d,14a〜14d,16,22,28a
〜28d,30,36:ビット線容量可変装置 18a〜18c,24a〜24c,32a〜32c,3
8a〜38c:可変素子 20,26,34,40:スイッチ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線、複数のプレート線、複
    数のビット線、および複数のメモリセルを具えていて、
    該メモリセルが強誘電体キャパシタおよび選択トランジ
    スタから構成されており、該メモリセルに記憶されたデ
    ータの読み出しが前記強誘電体キャパシタの分極状態に
    応じて発せられる信号を検知するセンスアンプにより行
    われる強誘電体メモリにおいて、 前記ビット線の電位に応じてビット線容量を変化させる
    ビット線容量可変装置を具えることを特徴とする強誘電
    体メモリ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記ビット線容量可変装置を、前記ビット線にゲート電
    極が接続されたPMOSトランジスタをP型MOSキャ
    パシタとして用いたものとすることを特徴とする強誘電
    体メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記ビット線容量可変装置が1個または複数個の可変素
    子により構成されていて、該可変素子が、前記ビット線
    に接続されたスイッチと、前記ビット線に該スイッチを
    介してゲート電極が接続されたPMOSトランジスタを
    P型MOSキャパシタとして用いたものとより構成され
    ていることを特徴とする強誘電体メモリ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記スイッチをCMOSトランスファゲートで構成する
    ことを特徴とする強誘電体メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記スイッチをメタルヒューズで構成することを特徴と
    する強誘電体メモリ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記ビット線容量可変装置を、前記ビット線にゲート電
    極が接続されたNMOSトランジスタをN型MOSキャ
    パシタとして用いたものとすることを特徴とする強誘電
    体メモリ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記ビット線容量可変装置が1個または複数個の可変素
    子により構成されていて、該可変素子が、前記ビット線
    に接続されたスイッチと、前記ビット線に該スイッチを
    介してゲート電極が接続されたNMOSトランジスタを
    N型MOSキャパシタとして用いたものとより構成され
    ていることを特徴とする強誘電体メモリ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記スイッチをCMOSトランスファゲートで構成する
    ことを特徴とする強誘電体メモリ。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の強誘電体メモリにおい
    て、 前記スイッチをメタルヒューズで構成することを特徴と
    する強誘電体メモリ。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の強誘電体メモリにお
    いて、 前記ビット線と前記プレート線との間に、前記選択トラ
    ンジスタの主電流路と前記強誘電体キャパシタとが前記
    ビット線側からこの順序で直列に接続されていて、該選
    択トランジスタの制御電極が前記ワード線に接続されて
    いることを特徴とする強誘電体メモリ。
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JP2018185879A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 ラピスセミコンダクタ株式会社 不揮発性半導体記憶装置
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