JP2001118182A - 移動体検出装置および移動体検出方法 - Google Patents
移動体検出装置および移動体検出方法Info
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Abstract
との輝度値の差に基づいて輝度値変化領域を抽出する。
投票部12はハフ変換に基づいて輝度変化領域の画素毎
にその画素に対応してパラメータ空間へ投票パターン
(移動体モデルを合成したもの)の各点の重みを投票す
る。投票後、極大点検出部13はパラメータ空間におい
て投票度数の極大点を移動体候補点として検出し、モデ
ルマッチング部15は各移動体候補点の周辺の輝度値変
化領域と各移動体モデルとの一致度を算出して移動体の
有無を判断し、移動体追跡部5は発見した各移動体を経
時的に追跡する。
Description
像を所定の周期で撮像し、その画像に基づいて人や車両
などの移動体を発見、追跡し、特に建造物等への侵入者
検知や道路の交通流計測などに使用される移動体検出装
置および移動体検出方法に関するものである。
して例えば「Hough変換に基づく図形検出法の新展
開」(和田、松山著、情報処理学会誌、1995年3
月、第253頁〜第263頁)に記載のハフ変換があ
る。図18はハフ変換に基づく従来の移動体検出方法を
説明するフローチャートであり、図19はハフ変換での
投票およびピーク検出を説明する図であり、図20は複
数の検出対象を使用した場合のハフ変換での投票および
ピーク検出を説明する図である。
どの対象を検出する場合、まず画像を用意し(ステップ
ST101)、画像中の各特徴点に対応して、その点を
含むそれぞれ位置/姿勢/形状が異なる検出対象の存在
を仮定して、検出対象の位置/姿勢/形状を表現するパ
ラメータ空間中の点に「投票」を行う(ステップST1
02)。そして、パラメータ空間中の各点が何個の特徴
点に対応して投票を受けたかを調べ(例えば投票数の極
大点を検出し)、画像中に検出対象が存在するか否かを
決定する(ステップST103)。
姿勢の四角形である検出対象を二値画像において検出す
る場合について具体的に説明する。なお図19(a)に
示す検出対象の横幅をWとし、高さをHとし、パラメー
タ空間の各点(x,y)は、四角形の右下角の位置を表
現するものとする。また、二値画像およびパラメータ空
間は、左上を原点とする座標軸を有するものとする。
内の各特徴点(Xi,Yi)に対応して、パラメータ空
間中の以下の範囲の各点(x,y)に1票ずつを投じる
(ステップST102)。 Xi<x<Xi+W Yi<y<Yi+H
への投票を実行した後、パラメータ空間において、多く
の特徴点からの投票を受けた点であり、かつ周辺の投票
数に比べ突出した値を有する点(すなわち極大点)を抽
出する(ステップST103)。そのような点が抽出さ
れた場合、その点の座標値を(Xp,Yp)とすると、
画像中の(Xp,Yp)の位置を右下角とする四角形が
存在すると判断する。一方、そのような点がパラメータ
空間において抽出されない場合には、検出対象である四
角形が存在しないと判断する。
画像において検出される。なお、上述したものは対象が
1つである場合であるが、ハフ変換に基づいて複数種類
の対象を画像において同等に検出することも可能であ
る。
の対象を検出する場合には、図20(b)に示すように
検出対象毎にパラメータ空間を用意し、画像内の各特徴
点に対応して、検出対象毎に、パラメータ空間における
検出対象に応じた範囲の各点へそれぞれ投票し、すべて
の特徴点に対応するパラメータ空間への投票を実行した
後、各パラメータ空間における投票数の極大点を探索し
て検出対象を検出する。
動体などの対象が検出される。ハフ変換は「投票による
証拠情報の統合」と「多数決原理」に基づく対象検出法
であり、個々の証拠情報に誤りや欠落があっても全体と
しては安定な処理を行うことができる。
する方法としてテンプレートマッチングがある。図21
は、例えば特開平6−30417号公報に記載のテンプ
レートマッチングに基づく従来の移動体検出方法を説明
するフローチャートであり、図22はテンプレートマッ
チングを説明する中間調画像を示す図面代用写真であ
る。
を入力し(ステップST111)、前時刻における車両
の位置に基づき、図22に示すように入力画像上に探索
範囲(検出対象を探索する範囲)を設定する(ステップ
ST112)。次に、予め登録されている車両テンプレ
ートまたは前時刻に入力画像から切り出された車両テン
プレートと、探索範囲内の各部分画像との間で類似度を
計算する(ステップST113)。なお、各部分画像
は、車両テンプレートと同一のサイズでその位置を順次
変えながら入力画像より切り出される。
ような正規化相互相関Mcorrや式(2)に示すよう
な輝度値の残差(誤差の総和)などが使用される。
輝度値であり、T(x,y)はテンプレートTの位置
(x,y)での輝度値であり、m,nはテンプレートT
のx,y軸方向のサイズ(画素数)であり、<I(x,
y)>は画像Iのうちの座標(x,y),(x+m,
y),(x,y+n),(x+m,y+n)を頂点とす
る部分画像における輝度値の平均値であり、<T>はテ
ンプレートTの輝度値の平均値である。
を計算した後、類似度が所定の閾値以上であり、かつ周
辺の類似度に比べ突出した値を有する位置を検索し、そ
のような位置を検出した場合、その画像の撮影時点にお
いて車両がその位置に存在すると判断する(ステップS
T114)。
グに基づき移動体が検出される。なお、所定の周期で入
力される画像に対してステップST111〜ステップS
T114の処理を繰り返すことにより車両を追跡するこ
とができる。一般的に、テンプレートマッチングは検出
対象の部分画像をテンプレートとして使用して検出する
ため、検出対象に多少の隠蔽が生じても認識が可能であ
る。
に基づいて背景のみの画像(背景画像)を更新し、その
背景画像を使用して確実に移動体を検出する例えば特開
平8−317373号公報に記載の従来の移動体検出方
法がある。
数の画像Iiについて、式(3)に示すように、画素毎
に輝度値のメディアン値を計算し、そのメディアン値で
構成される画像rで背景画像を更新する。なお、メディ
アン値とは、複数の値を昇順または降順に整列した場合
に中央に位置する値のことである。
(x,y)での輝度値であり、Ii(x,y)は、第i
番目の入力画像Iの位置(x,y)での輝度値である。
は以上のように構成されているので、ハフ変換に基づく
従来の移動体検出方法では検出対象を表現するパラメー
タ(位置、姿勢、形状)や検出対象の数が増えると、計
算時間や記憶容量がパラメータ空間の次元数のべき乗に
比例して増加し、迅速に移動体を検出することが困難で
あるなどの課題があった。
来の移動体検出方法では、一般に探索に要する演算量が
多く、多くの計算時間を要するとともに、テンプレート
に対象以外の背景が含まれる場合(例えば車両テンプレ
ートに道路が含まれる場合)テンプレートと背景との類
似度が高くなり(すなわち道路に適合しやすくなり)移
動体の位置を誤検出してしまい、また、検出対象の移動
に伴って画像上での対象の見かけの大きさや形状が変化
するため、それに応じてテンプレートを逐次更新する場
合に位置誤差が累積し、本来の移動体の位置から検出位
置が次第にずれていき、正確に移動体を検出することが
困難であるという課題があった。
景画像を更新する場合、所定の時間に撮影される複数の
画像の各画素の輝度値のメディアン値に基づいて背景画
像を生成しているが、移動体が低速で移動したり移動体
の数が多い場合にはその所定の時間において画像内での
移動体の存在時間が長くなり背景画像に移動体の一部が
混入し、背景画像に基づいて正確に移動体を検出するこ
とが困難になる可能性があるという課題があった。
混雑して多くの移動体が画像内に存在すると、ハフ変換
やテンプレートマッチングを利用しても混雑度が高くな
るにつれ、移動体を発見することも、発見した移動体を
追跡することも困難になるという課題があった。
方法では、迅速かつ正確に移動体を検出することが困難
であるなどの課題があった。
めになされたもので、検出対象である複数の移動体にそ
れぞれ対応する複数の移動体モデルを合成した移動体モ
デル合成パターンと移動体候補を検出した後、画像のう
ちの移動体候補の周辺と移動体モデルとを比較して移動
体を発見するようにして、ハフ変換による頑健性を損な
わないで移動体発見に要する計算時間や記憶容量を低減
し、迅速かつ正確に移動体を検出することができる移動
体検出装置および移動体検出方法を得ることを目的とす
る。
分画像を入力画像からテンプレートとして切りだし、次
回以降に撮像される画像のうちの輝度値変化領域に対応
した部分とテンプレートとをテンプレートマッチング
し、移動体を順次検出して追跡するようにして、マッチ
ングする領域を低減して計算時間を低減し、迅速かつ正
確に移動体を検出することができる移動体検出装置およ
び移動体検出方法を得ることを目的とする。
応する部分の輝度値変化領域の重心位置に基づいて補正
した移動体の位置に基づいて画像から移動体の部分の画
像をテンプレートとして抽出してテンプレートを更新す
るようにして、テンプレートの更新に起因する位置誤差
の累積を抑制することができ、迅速かつ正確に移動体を
検出することができる移動体検出装置および移動体検出
方法を得ることを目的とする。
撮像された複数の画像について画素毎または複数個の画
素からなる局所ブロック単位で輝度値の変化量のばらつ
きに応じて画像に基づいて背景画像を更新するようにし
て、更新する背景画像への移動体の画像などの混入を抑
制し、迅速かつ正確に移動体を検出することができる移
動体検出装置および移動体検出方法を得ることを目的と
する。
または画像のうちの所定の特定区域の所定の割合以上を
占めている場合において、輝度値変化領域の大きさに応
じて設定される所定の数以上の移動体が発見されない
時、または移動体が検出されず追跡が困難な時には、輝
度値変化領域の大きさおよび移動体モデルの面積に基づ
く移動体の概数や輝度値変化領域での輝度値の時間的変
化に基づく移動体の平均移動速度を計算して、移動体が
混雑している場合には移動体の概数や移動体の平均移動
速度に基づいて移動体の挙動を知ることができる移動体
検出装置および移動体検出方法を得ることを目的とす
る。
出装置は、所定の周期で画像を撮像する画像撮像手段
と、画像撮像手段により撮像された画像のうち、輝度値
が変化した領域(輝度値変化領域)を抽出する変化領域
抽出手段と、検出対象である複数の移動体にそれぞれ対
応する複数の移動体モデルを合成した移動体モデル合成
パターンと輝度値変化領域に基づいて移動体候補を検出
した後、画像のうちの移動体候補の周辺と移動体モデル
とを比較して移動体を発見する移動体発見手段と、移動
体発見手段により発見された移動体を画像撮像手段によ
り順次撮像される画像に基づいて追跡する移動体追跡手
段とを備えるものである。
体モデルの大きさに応じた重みを付けて合成された移動
体モデル合成パターンを使用するようにしたものであ
る。
周期で画像を撮像するステップと、撮像した画像のうち
の輝度値変化領域を抽出するステップと、検出対象であ
る複数の移動体にそれぞれ対応する複数の移動体モデル
を合成した移動体モデル合成パターンと輝度値変化領域
に基づいて移動体候補を検出するステップと、画像のう
ちの移動体候補の周辺と移動体モデルとを比較して移動
体を発見するステップと、発見した移動体を順次撮像さ
れる画像に基づいて追跡するステップとを備えるもので
ある。
周期で画像を撮像する画像撮像手段と、画像撮像手段に
より撮像された画像のうちの輝度値変化領域を抽出する
変化領域抽出手段と、検出対象である移動体に対応する
移動体モデルを使用して、輝度値変化領域に基づいて移
動体を発見する移動体発見手段と、移動体発見手段によ
り発見された移動体の部分の画像をテンプレートとして
画像から抽出し、次回以降に撮像される画像のうちの輝
度値変化領域に対応した部分とテンプレートとをテンプ
レートマッチングし、移動体を順次検出して追跡する移
動体追跡手段とを備えるものである。
追跡手段において、次回以降に撮像される画像のうちの
輝度値変化領域に対応した部分とテンプレートとをテン
プレートマッチングして移動体の位置を検出し、検出し
た移動体に対応する部分の輝度値変化領域の重心位置に
基づいてその移動体の位置を補正するようにしたもので
ある。
追跡手段において、移動体の位置が変化した場合、補正
後の移動体の位置に基づいて画像から移動体の部分の画
像をテンプレートとして抽出してテンプレートを更新す
るようにしたものである。
周期で画像を撮像するステップと、撮像した画像のうち
の輝度値変化領域を抽出するステップと、検出対象であ
る移動体に対応する移動体モデルを使用して、輝度値変
化領域に基づいて移動体を発見するステップと、発見し
た移動体の部分の画像をテンプレートとして画像から抽
出し、次回以降に撮像される画像のうちの輝度値変化領
域に対応した部分とテンプレートとをテンプレートマッ
チングし、移動体を順次検出して追跡するステップとを
備えるものである。
周期で画像を撮像する画像撮像手段と、時間の経過とと
もに撮像された複数の画像について画素毎または複数個
の画素からなる局所ブロック単位で輝度値の変化量のば
らつきに応じて画像に基づいて背景画像を更新する背景
画像更新手段と、背景画像を使用して、画像撮像手段に
より撮像された画像のうち輝度値変化領域を抽出する変
化領域抽出手段と、検出対象である移動体に対応する移
動体モデルを使用して、輝度値変化領域に基づいて移動
体を発見する移動体発見手段と、移動体発見手段により
発見された移動体を画像撮像手段により順次撮像される
画像に基づいて追跡する移動体追跡手段とを備えるもの
である。
像更新手段により、撮像された複数の画像について画素
毎または複数個の画素からなる局所ブロック単位で輝度
値の変化量のばらつきを所定の期間の経過毎に計算し、
複数の所定の期間におけるばらつきの変化に応じて背景
画像を更新するようにしたものである。
周期で画像を撮像するステップと、時間の経過とともに
撮像された複数の画像について画素毎または複数個の画
素からなる局所ブロック単位で輝度値の変化量のばらつ
きに応じて画像に基づいて背景画像を更新するステップ
と、背景画像を使用して、撮像した画像のうち輝度値変
化領域を抽出するステップと、検出対象である移動体に
対応する移動体モデルを使用して、輝度値変化領域に基
づいて移動体を発見するステップと、発見した移動体を
順次撮像する画像に基づいて追跡するステップとを備え
るものである。
周期で画像を撮像する画像撮像手段と、画像撮像手段に
より撮像された画像のうちの輝度値変化領域を抽出する
変化領域抽出手段と、検出対象である移動体に対応する
移動体モデルを使用して、輝度値変化領域に基づいて移
動体の発見を試みる移動体発見手段と、画像撮像手段に
より順次撮像される画像において移動体発見手段により
発見された移動体を検出し、追跡を試みる移動体追跡手
段と、輝度値変化領域が画像または画像のうちの所定の
特定区域の所定の割合以上を占めている場合において、
移動体発見手段により輝度値変化領域の大きさに応じた
所定の数以上の移動体が発見されない時、または移動体
追跡手段により移動体が検出されない時には、輝度値変
化領域の大きさおよび移動体モデルの面積に基づく移動
体の概数、並びに輝度値変化領域での輝度値の時間的変
化に基づく移動体の平均移動速度のうちの少なくとも1
つを計算する計算手段とを備えるものである。
周期で画像を撮像するステップと、撮像した画像のうち
の輝度値変化領域を抽出するステップと、検出対象であ
る移動体に対応する移動体モデルを使用して、輝度値変
化領域に基づいて移動体の発見を試みるステップと、発
見した移動体を、順次撮像される画像において検出し、
追跡を試みるステップと、輝度値変化領域が画像または
その画像のうちの所定の特定区域の所定の割合以上を占
めている場合において、輝度値変化領域の大きさに応じ
た所定の数以上の移動体が発見されない時、または移動
体の追跡において移動体が検出されない時には、輝度値
変化領域の大きさおよび移動体モデルの面積に基づく移
動体の概数、並びに輝度値変化領域での輝度値の時間的
変化に基づく移動体の平均移動速度のうちの少なくとも
1つを計算するステップとを備えるものである。
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による移
動体検出装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、1はCCD(Charge Coupled D
evice)などの撮像素子により所定の周期で画像を
撮像し、その画像をデジタルデータとして記憶する画像
入力部(画像撮像手段)であり、2は検出対象である移
動体の存在しない画像(背景画像)を予め記憶する背景
画像データベースであり、3は画像入力部1により撮像
された画像のうち、背景画像と比較して輝度値が変化し
た領域(輝度値変化領域)を抽出する変化領域抽出部
(変化領域抽出手段)である。
ぞれ対応する複数の移動体モデルを合成した移動体モデ
ル合成パターンを使用したハフ変換に従って輝度値変化
領域に基づいて移動体候補を検出した後、撮像された画
像のうちの移動体候補の周辺と移動体モデルとを比較し
て移動体を発見する移動体発見部(移動体発見手段)で
あり、5は移動体発見部4Aにより発見された移動体を
画像入力部1により順次撮像される画像に基づいて追跡
する移動体追跡部(移動体追跡手段)である。
モデル合成パターン(投票パターン)を予め記憶する投
票パターンデータベースであり、12は投票パターンを
使用したハフ変換に従って輝度値変化領域の各画素に対
応してパラメータ空間への投票処理を実行する投票部で
あり、13はパラメータ空間における投票度数の1つま
たは複数の極大点を移動体候補点として検出する極大点
検出部であり、14は各種形状および各種姿勢の移動体
のモデルである移動体モデルの集合を予め記憶する移動
体モデルデータベースであり、15は各移動体候補点に
おいて、移動体候補点の周辺の輝度値変化領域と各移動
体モデルとの一致度を計算し、移動体の有無および形状
や姿勢を決定するモデルマッチング部である。
図3は投票パターンの一例を示す図である。図2に示す
ように、移動体モデルはそれぞれ形状、姿勢(大きさを
含む)の異なるシルエットモデルとする。そして図3に
示すように、各移動モデルの領域内の各点に対して移動
体モデルの面積に応じた重みを設定する。例えば移動体
モデルの面積の逆数に比例する重みを設定する。そし
て、すべての移動体モデルの左上の点を基準として移動
体モデルを重ね合わせ、その領域の各点で重みを合成し
たものを投票パターンとする。
形態1による移動体検出装置の動作について説明するフ
ローチャートである。図5は投票処理について説明する
図であり、図6は極大点検出処理について説明する図で
あり、図7はモデルマッチングについて説明する図であ
る。
て所定の周期毎に画像入力部1は画像を撮像し、記憶す
る。そして変化領域抽出部3は、ステップST2におい
て、画像入力部1から最新の画像を、背景画像データベ
ース2から背景画像をそれぞれ読み出し、その画像と背
景画像との輝度値の差(背景差分)を画素毎に計算し、
その背景差分を所定の閾値で二値化処理し、差分値の大
きい画素集合(輝度値変化領域)を抽出する。すなわち
画像に移動体が出現した場合、撮像された画像と背景画
像とを比較すると、移動体に対応した画素集合またはそ
の一部分に大きな差が現れ、その部分が輝度値変化領域
として抽出される。したがって輝度値変化領域は移動体
の存在を示す証拠情報になる。
部4Aの投票部12は、図5に示すようにハフ変換に基
づいて、輝度値変化領域の各画素の座標値(Xi,Y
i)に対応するパラメータ空間の各点(Xi,Yi)に
投票パターンの左上を合わせて、それぞれパラメータ空
間へ投票パターンの各点の重みを投票する(すなわち、
投票パターンの各点の重みを順次蓄積していく)。な
お、パラメータ空間は、左上を原点とした入力画像と同
じ座標軸(x,y)を有し、パラメータ空間の各点
(x,y)は移動体モデルの右下の位置を表現するもの
とする。
票を実行した後、ステップST4において移動体発見部
4Aの極大点検出部13は図6に示すようにパラメータ
空間において投票度数の1つ、または複数の極大点を検
出し、検出した点を移動体候補点(Xp,Yp)とす
る。したがってその移動体候補点を右下とする移動体が
存在する可能性がある。
見部4Aのモデルマッチング部15は、図7に示すよう
に、各移動体候補点に対して、移動体候補点の周辺の輝
度値変化領域(すなわち移動体候補の部分)と移動体モ
デルデータベース14に記憶された各移動体モデルとの
一致度を算出する。
た投票パターンを使用したハフ変換では、移動体の候補
位置しか分からない(移動体の形状等は分からない)た
めハフ変換後にモデルマッチングを行うが、探索を行う
わけではなく、移動体候補点を基準として各移動体モデ
ルに対応する輝度値変化領域の部分と移動体モデルとの
マッチングだけであるので、ほとんど計算時間を要さな
い。
において各移動体候補点に対して一致度が所定の値より
高い移動体モデルが存在するか否かを判断し、一致度が
所定の値より高い移動体モデルが存在する場合、その移
動体候補点を基準位置として、その移動体モデルの形状
および姿勢に類似した移動体が存在すると判断し、一致
度が所定の値より高い移動体モデルが存在しない場合、
移動体が存在しないと判断する。
部5は、画像入力部1により順次撮像される画像におい
てそれまでに発見された移動体を検出して各移動体を経
時的に追跡する。
処理が所定の時間間隔で繰り返し実行される。
ば、検出対象である複数の移動体にそれぞれ対応する複
数の移動体モデルを合成した移動体モデル合成パターン
を使用したハフ変換に従って移動体候補を検出した後、
画像のうちの移動体候補の部分と移動体モデルとを比較
して移動体を発見するようにしたので、ハフ変換による
頑健性を損なわないで、移動体発見に要する記憶容量を
低減することができるとともに迅速かつ正確に移動体の
検出をすることができるいう効果が得られる。特に検出
対象である移動体の種類が多い場合、この効果は顕著で
ある。
投票パターンを使用してもハフ変換の特長である「投票
による証拠情報の統合」と「多数決原理」に基づく処理
の頑健性については失われないため、背景差分に誤りや
欠落があっても全体としては安定して移動体(の候補位
置)を発見することができるという効果が得られる。
体モデルの面積に応じた重みを重畳して投票パターンに
設定するようにしたので、投票後にパラメータ空間に現
れる極大点が明確になり(鋭くなり)、移動体候補の発
見率を高くすることができるとともに移動体候補点の誤
検出を減少することができるという効果が得られる。
体モデルを合成した合成パターンを使用したハフ変換に
従って移動体候補を検出したが、ハフ変換のかわりに、
合成パターンと変化領域の畳み込み(convolut
ion)演算を行って、演算結果の極大点を探索して、
移動体候補を検出してもよい。
生成方法は特に限定されず、また、画像が入力されるた
びに背景画像を更新するようにしてもよい。
抽出部3は背景画像と入力画像との輝度値の差を計算し
て輝度値変化領域を抽出するようにしたが、特に限定さ
れるものではなく、時間的に異なる入力画像同士の輝度
値の差を計算して輝度値変化領域を抽出してもよい。そ
の場合には背景画像データベース2は特に必要ない。ま
た、輝度値の差を計算する場合、画素単位で計算しても
よいし、複数個の画素からなる局所ブロック単位で空間
的な輝度分布形状の差として計算してもよい。
モデルの面積に対応する重みを重畳して投票パターンに
設定するようにしたが、重みの設定はこれに限定される
ものではなく、移動体モデルの形状や姿勢に応じた重み
を投票パターンに設定するようにしてもよい。
デルを合成する際の基準点を移動体モデルの左上の点と
したが、特にこれに限定されるものではない。同様に、
パラメータ空間の各点(x,y)が移動体モデルの右下
の位置を表現するようにしたが、特にこれに限定される
ものではない。ただし、投票パターンの合成基準点とパ
ラメータ空間の各点は相互に関連があるようにする。
取り方についても上述のように限定されるものではな
い。
ッチングにおける一致度を特に例示していないが、例え
ば移動体モデルとオーバラップする輝度値変化領域の割
合などを一致度として使用すればよい。
跡部5における移動体の追跡方法については特に限定さ
れるものではなく、例えば各時刻に発見された移動体の
位置およびそのときに適合した移動体モデルの種類に基
づいて姿勢などを推定して、移動体を経時的に対応づけ
て追跡すればよい。
態2による移動体検出装置の構成を示すブロック図であ
る。図8において、4は検出対象である移動体に対応す
る移動体モデルを使用して、変化領域抽出部3により抽
出された輝度値変化領域より移動体を発見する移動体発
見部(移動体発見手段)であり、5Aは移動体発見部4
により発見された移動体の部分の画像をテンプレートと
して画像入力部1による画像(入力画像)から抽出し、
次回以降に撮像される画像のうちの輝度値変化領域に対
応した部分とテンプレートとをテンプレートマッチング
し、移動体を順次検出して追跡する移動体追跡部(移動
体追跡手段)である。
発見部4により発見された移動体の部分画像を入力画像
からテンプレートとして切り出すテンプレート切出部で
あり、22は切り出されたテンプレートを記憶するテン
プレートデータベースであり、23はテンプレートデー
タベース22に記憶されているテンプレートと入力画像
の輝度値変化領域に対応した部分との間でテンプレート
マッチングを実行して移動体の現在の位置を検出するテ
ンプレートマッチング部である。
いては実施の形態1によるもの(図1)と同様であるの
でその説明を省略する。
形態2による移動体検出装置の動作について説明するフ
ローチャートである。図10は入力画像の一例とそれに
対応する輝度値変化領域の中間調画像を示す図面代用写
真である。図11は実施の形態2におけるテンプレート
マッチングを説明する中間調画像を示す図面代用写真で
ある。
いて所定の周期毎に画像入力部1は画像を撮像し、記憶
する。そして変化領域抽出部3は、実施の形態1と同様
に、ステップST12において、画像入力部1から最新
の画像を、背景画像データベース2から背景画像をそれ
ぞれ読み出し、その画像と背景画像との輝度値の差(背
景差分)を画素毎に計算し、その背景差分を所定の閾値
で二値化処理し、差分値の大きい画素集合(輝度値変化
領域)を抽出する。
見部4は、内蔵の図示せぬ移動体モデルデータベースに
記憶されている複数種類の移動体モデルと変化領域抽出
部3により抽出された輝度値変化領域との一致度に基づ
いて新規に出現した移動体を発見する。
追跡部5Aのテンプレート切出部21は入力画像からそ
の新規移動体の部分画像をテンプレートとして切り出
し、テンプレートデータベース22に記憶させる。
レートマッチング部23は、テンプレートデータベース
22において記憶されている各テンプレートと最新の入
力画像の輝度値変化領域に対応した部分との間でテンプ
レートマッチングを実行して移動体の現在の位置を検出
する。
は異なり、図10に示すような入力画像のうちの輝度値
変化領域に対応した部分のみを使用して、図11に示す
ようにその部分の画像とテンプレートとの類似度(例え
ば式(1)や式(2)によるもの)が計算される。すな
わち、類似度計算前に、入力画像のうちの輝度値変化領
域の部分を抽出することにより、テンプレートマッチン
グされる入力画像から背景と考えられる部分が予め除去
される。
は、各テンプレートと探索範囲内のすべての部分画像と
の類似度をした後、類似度が所定の閾値以上であり、か
つ周辺の類似度に比べ突出した値を有する位置を移動体
の現在位置として検出する。このように、一旦発見した
移動体を経時的に撮像される画像において検出すること
により、移動体を追跡する。
5の処理は所定の時間間隔で繰り返し実行される。
ば、発見された移動体の部分の画像をテンプレートとし
て画像から抽出し、次回以降に撮像される画像のうちの
輝度値変化領域とテンプレートとをテンプレートマッチ
ングし、移動体を順次検出して追跡するようにしたの
で、テンプレートマッチングに要する計算時間が低減す
ることができ、移動体の検出を迅速かつ正確に実行する
ことができるという効果が得られる。
の存在を示す証拠情報である輝度値変化領域の部分画像
のみを利用したテンプレートマッチングでは、テンプレ
ートに検出対象である移動体以外の一様な背景が含まれ
ている場合でも、テンプレートが背景に適合することな
く正確なマッチングをすることができ、正確に移動体を
追跡することができるという効果が得られる。
生成方法は特に限定されず、また、画像が入力されるた
びに背景画像を更新するようにしてもよい。
出部3は背景画像と入力画像との輝度値の差を計算して
輝度値変化領域を抽出するようにしたが、特に限定され
るものではなく、時間的に異なる入力画像同士の輝度値
の差を計算して輝度値変化領域を抽出してもよい。その
場合には、背景画像データベース2は特に必要ない。ま
た、輝度値の差を計算する場合、画素単位で計算しても
よいし、複数個の画素からなる局所ブロック単位で空間
的な輝度分布形状の差として計算してもよい。
見部4における移動体の発見方法は特に限定されない。
実施の形態1における移動体発見部4Aと同様にしても
勿論よい。
ートマッチングの際に、入力画像のうちの輝度値変化領
域の部分とテンプレートとをマッチングするようにして
背景部分との適合を回避しているが、その代わりに、輝
度値変化領域を使用してテンプレート内の背景部分を除
去したものをテンプレートとしてテンプレートデータベ
ースに予め記憶させるようにしてもよい。
形態3による移動体検出装置の構成を示すブロック図で
ある。図12において、26は移動体の位置が変化した
場合、移動体の位置に基づいて画像から移動体の部分の
画像をテンプレートとして抽出してそのテンプレートを
更新するテンプレート更新部である。なお、図12にお
けるその他の構成要素については実施の形態2によるも
の(図8)と同様であるのでその説明を省略する。
の形態3による移動体検出装置の動作について説明する
フローチャートである。まずこの実施の形態3による移
動体検出装置はステップST21〜ステップST25に
おいて、実施の形態2におけるステップST11〜ステ
ップST15(図9)と同様に動作する。
移動体の現在位置が検出された場合、ステップST26
において検出した移動体に対応する部分の輝度値変化領
域の重心位置に基づいてその移動体の位置を補正する。
このとき例えば、移動体の位置を重心位置に変更した
り、移動体の位置を重心位置の方向へ所定の範囲内で近
づけるようにして移動体の位置を補正する。
正後の移動体の位置をテンプレート更新部26に供給す
る。そしてステップST27において、テンプレート更
新部26は、供給された補正後の移動体の位置に基づい
て、最新の入力画像から移動体に対応する部分を再度切
り出し、テンプレートデータベース22のテンプレート
を更新する。
ば、移動体追跡部5Aにおいて、次回以降に撮像される
画像のうちの輝度値変化領域とテンプレートとをテンプ
レートマッチングして移動体の位置を検出し、検出した
移動体に対応する部分の輝度値変化領域の重心位置に基
づいてその移動体の位置を補正するようにしたので、そ
の時点での移動体の位置が迅速かつ正確に検出され、移
動体を正確に追跡することができるという効果が得られ
る。
変化領域の重心位置に基づいて補正した移動体の位置に
基づいて画像から移動体の部分の画像をテンプレートと
して抽出してテンプレートを更新するようにしたので、
テンプレートの更新に伴う移動体の位置誤差の累積が抑
制され、迅速かつ正確に移動体を追跡することができる
という効果が得られる。
位置を補正するとともに補正後の位置に基づいてテンプ
レートを更新するようにしているが、移動体の追跡位置
の補正をせずに、単に輝度値変化領域の重心位置に基づ
いてテンプレートの切出位置を補正するだけでもテンプ
レートの更新に伴う移動体の位置誤差の累積が抑制さ
れ、移動体を正確に追跡することができる。ただし、実
施の形態3のように移動体の追跡位置を補正するように
したほうが、上述のようにより移動体を正確に追跡する
ことができる。
生成方法は特に限定されず、また、画像が入力されるた
びに背景画像を更新するようにしてもよい。
抽出部3は、背景画像と入力画像との輝度値の差を計算
して輝度値変化領域を抽出するようにしたが、特に限定
されるものではなく、時間的に異なる入力画像同士の輝
度値の差を計算して輝度値変化領域を抽出してもよい。
その場合には背景画像データベース2は特に必要ない。
また、輝度値の差を計算する場合、画素単位で計算して
もよいし、複数個の画素からなる局所ブロック単位で空
間的な輝度分布形状の差として計算してもよい。
見部4における移動体の発見方法は特に限定されない。
実施の形態1における移動体発見部4Aと同様にしても
勿論よい。
ートマッチングの際に、入力画像のうちの輝度値変化領
域の部分とテンプレートとをマッチングするようにして
背景部分との適合を回避しているが、その代わりに、輝
度値変化領域を使用してテンプレート内の背景部分を除
去したものをテンプレートとしてテンプレートデータベ
ースに予め記憶させるようにしてもよい。
形態4による移動体検出装置の構成を示すブロック図で
ある。図14において、6は時間の経過とともに撮像さ
れた複数の入力画像について画素毎に輝度値の変化量の
ばらつきに応じて入力画像に基づいて背景画像を更新す
る背景生成部(背景画像更新手段)である。
れる複数の入力画像に対応する背景差分に基づいて画素
毎に輝度値の変化量のばらつきを計算し、そのばらつき
に基づいて移動体の有無を画素毎に判定し、その判定結
果に基づいて移動体マスク画像を生成する移動体マスク
生成部であり、32は各時間帯の移動体マスク画像およ
びその時間帯に撮像されたいずれかの入力画像から背景
画像を生成し、背景画像データベース2の背景画像を更
新する背景画像更新部である。なお、図14におけるそ
の他の構成要素については実施の形態1または実施の形
態2によるもの(図1、図8)と同様であるので、その
説明を省略する。
の形態4による移動体検出装置の動作について説明する
フローチャートである。まずこの実施の形態4による移
動体検出装置はステップST31〜ステップST33に
おいて実施の形態2におけるステップST11〜ステッ
プST13(図9)と同様に動作し、ステップST34
において実施の形態1におけるステップST7(図4)
と同様に動作する。
成部6の移動体マスク生成部31は所定の時間帯が経過
したか否かを判断し、所定の時間帯が経過した場合には
ステップST36において、その時間帯に撮像された複
数の入力画像に対応する背景差分に基づいて画素毎に輝
度値の変化量のばらつきを計算し、そのばらつきに基づ
いてその時間帯における移動体の有無を画素毎に判定
し、その判定結果に基づいて移動体マスク画像を生成す
る。
毎に差分値の時間的なばらつきを観測し、ばらつきが所
定の閾値以下である場合、その画素は移動体に含まれな
いと判断する。ここで、ばらつきとしては分散などの統
計的指標を使用することができる。また、移動体マスク
画像は、その時間帯に移動体が存在したと判断された画
素を1とし、それ以外の画素を0とした画像である。
7においてその移動体マスク画像とその時間帯に撮像さ
れた入力画像に基づいて背景画像を更新する。このと
き、入力画像のうちの、移動体マスク画像の値が0であ
る画素の部分で、背景画像データベース2の背景画像の
対応する部分を更新する。
間帯が経過していないと判断した場合、背景生成部6は
背景画像の更新は実行せず、ステップST31〜ステッ
プST34の処理を繰り返し実行する。
7の処理が所定の時間間隔で繰り返し実行される。
ば、入力画像の各画素値の変化の時間的なばらつきを観
測して移動体マスク画像を生成し、移動体マスク画像に
基づいて背景画像を更新するようにしたので、背景画像
への移動体の混入を抑制することができ、環境変動、構
造物の変動などがあっても移動体を迅速かつ正確に検出
することができるという効果が得られる。
間帯でのばらつきを観測し、さらに連続する複数の時間
帯で同様にばらつきを観測し、ばらつきの安定度合に基
づいて背景画像を更新するようにすれば、より効果的で
ある。
度値の差分値の時間的なばらつきを観測して移動体の有
無を判定するようにしているが、複数個の画素からなる
局所ブロック単位で移動体の有無を判定するようにして
もよい。同様に、背景差分の計算や背景画像の更新も局
所ブロック単位で行うようにしてもよい。
スク画像に基づいて背景画像の一部を、入力画像の対応
する部分で更新するようにしているが、例えば元の背景
画像の画素の輝度値と入力画像の画素の輝度値との平均
値を新しい背景画像の画素の輝度値とするようにしても
よい。
景画像の生成方法、移動体の発見方法や移動体の追跡方
法は特に限定されるものではなく、例えば実施の形態1
〜実施の形態3と同様にしても勿論よい。
スク画像の生成において移動体の有無を時間的に解析す
るようにしているため、その結果に基づいて移動体の位
置を検出して移動体を追跡するようにしてもよい。
形態5による移動体検出装置の構成を示すブロック図で
ある。図16において、7は輝度値変化領域が画像また
は画像のうちの所定の特定区域の所定の割合以上を占め
ている場合において、所定の数以上の移動体が発見され
ない時、または移動体の追跡において移動体が検出され
ない時には、移動体の概数および平均移動速度を計算す
る混雑度概算部(計算手段)である。なお、図16にお
けるその他の構成要素については実施の形態1または実
施の形態2によるもの(図1,図8)と同様であるので
その説明を省略する。
の形態5による移動体検出装置の動作について説明する
フローチャートである。まずこの実施の形態5による移
動体検出装置はステップST41〜ステップST43に
おいて実施の形態2におけるステップST11〜ステッ
プST13(図9)と同様に動作し、ステップST44
において実施の形態1におけるステップST7(図4)
と同様に動作する。
概算部7は、輝度値変化領域が画像の全体または所定の
特定区域の所定の割合以上を占めており、かつ移動体発
見部4により移動体が輝度値変化領域の大きさに応じて
設定される所定の数以上発見されていないという第1の
条件、および輝度値変化領域が画像の全体または所定の
特定区域の所定の割合以上を占めており、かつ移動体追
跡部5により移動体が検出されていないという第2の条
件のいずれかが満足されるか否かを判断する。
れる場合には、混雑度概算部7は、移動体が混雑しすぎ
て発見や追跡が困難になったと判断し、ステップST4
6において移動体混雑度として、画像全体または特定区
域における輝度値変化領域の大きさおよび移動体モデル
の面積に基づいて移動体の概数を計算し、さらに輝度値
変化領域での輝度値の時間的変化に基づいて移動体の平
均移動速度を計算する。なお、移動体の平均移動速度
は、例えば輝度値変化領域における適当な複数の場所に
おけるオプティカルフローに基づいて計算する。ここで
オプティカルフローとは画像上での見かけの速度分布で
ある。
び第2の条件のいずれも満足されない場合には、正常に
移動体が発見、追跡されていると判断し、移動体混雑度
の計算は実行されない。
混雑しすぎて発見や追跡が困難になったと判断した場合
には、装置の出力として、本来の発見追跡結果の代わり
に、概算した移動体数、平均移動速度が出力される。
ば、輝度値変化領域が画像または画像のうちの所定の特
定区域の所定の割合以上を占めている場合において、輝
度値変化領域の大きさに応じて設定される所定の数以上
の移動体が発見されない時、または移動体が検出されず
追跡が困難な時には、移動体の概数や平均移動速度を計
算するようにしたので、移動体が混雑している場合には
移動体の概数や移動体の平均移動速度に基づいて移動体
の挙動を知ることができるという効果が得られる。
ルフローを使って移動体の平均移動速度を計算するよう
にしているが、特に限定されるものではなく、例えば次
のようにして計算するようにしてもよい。すなわち、画
像の全体または特定区域に占める輝度値変化領域を、移
動体の想定される進行方向に対して垂直方向へ投影し、
この投影分布の時間的な変動から平均移動速度を計算す
るようにしてもよい。
生成方法は特に限定されず、また、画像が入力されるた
びに背景画像を更新するようにしてもよい。
抽出部3は、背景画像と入力画像との輝度値の差を計算
して輝度値変化領域を抽出するようにしたが、特に限定
されるものではなく、時間的に異なる入力画像同士の輝
度値の差を計算して輝度値変化領域を抽出してもよい。
その場合には背景画像データベース2は特に必要ない。
また、輝度値の差を計算する場合、画素単位で計算して
もよいし、複数個の画素からなる局所ブロック単位で空
間的な輝度分布形状の差として計算してもよい。
見部4における移動体の発見方法や移動体追跡部5にお
ける移動体の追跡方法は特に限定されない。なお、実施
の形態1における移動体発見部4Aや実施の形態2にお
ける移動体発見部5Aと同様にしても勿論よい。
の周期で画像を撮像し、撮像した画像のうちの輝度値変
化領域を抽出し、検出対象である複数の移動体にそれぞ
れ対応する複数の移動体モデルを合成した移動体モデル
合成パターンと輝度値変化領域に基づいて移動体候補を
検出し、画像のうちの移動体候補の周辺と移動体モデル
とを比較して移動体を発見し、発見した移動体を順次撮
像される画像に基づいて追跡するように構成したので、
ハフ変換による頑健性を損なわないで、移動体発見に要
する計算時間や記憶容量を低減することができ、迅速か
つ正確に移動体を検出することができるという効果があ
る。特に検出対象である移動体の種類が多い場合、この
効果は顕著である。
さに応じた重みを付けて合成された移動体モデル合成パ
ターンを使用するようにしたので、投票後にパラメータ
空間に現れる極大点が明確になり(鋭くなり)、移動体
候補の発見率を高くすることができるとともに移動体候
補点の誤検出を減少することができるという効果があ
る。
像し、撮像した画像のうちの輝度値変化領域を抽出し、
検出対象である移動体に対応する移動体モデルを使用し
て、輝度値変化領域に基づいて移動体を発見し、発見し
た移動体の部分の画像をテンプレートとして画像から抽
出し、次回以降に撮像される画像のうちの輝度値変化領
域に対応した部分とそのテンプレートとをテンプレート
マッチングし、移動体を順次検出して追跡するように構
成したので、テンプレートマッチングに要する計算時間
が低減することができ、迅速かつ正確に移動体を検出す
ることができるという効果がある。
輝度値変化領域の部分画像のみを利用したテンプレート
マッチングでは、テンプレートに検出対象である移動体
以外の背景が含まれている場合でも、テンプレートが背
景に適合することなく正確なマッチングをすることがで
き、迅速かつ正確に移動体を検出することができるとい
う効果がある。
て、次回以降に撮像される画像のうちの輝度値変化領域
に対応した部分とテンプレートとをテンプレートマッチ
ングして移動体の位置を検出し、検出した移動体に対応
する部分の輝度値変化領域の重心位置に基づいてその移
動体の位置を補正するように構成したので、その時点で
の移動体の位置が迅速かつ正確に検出され、移動体を正
確に追跡することができるという効果がある。
て、補正後の移動体の位置に基づいて画像から移動体の
部分の画像をテンプレートとして抽出してテンプレート
を更新するように構成したので、テンプレートの更新に
伴う移動体の位置誤差の累積が抑制され、迅速かつ正確
に移動体を検出することができるという効果がある。
像し、時間の経過とともに撮像された複数の画像につい
て画素毎または複数個の画素からなる局所ブロック単位
で輝度値の変化量のばらつきに応じて画像に基づいて背
景画像を更新し、背景画像を使用して、撮像した画像の
うち輝度値変化領域を抽出し、検出対象である移動体に
対応する移動体モデルを使用して、輝度値変化領域に基
づいて移動体を発見し、順次撮像される画像に基づい
て、発見した移動体を追跡するように構成したので、背
景画像への移動体の混入を抑制することができ、環境変
動、構造物の変動などがあっても迅速かつ正確に移動体
を検出することができるという効果がある。
て、撮像された複数の画像について画素毎または複数個
の画素からなる局所ブロック単位で輝度値の変化量のば
らつきを所定の期間の経過毎に計算し、複数の所定の期
間におけるばらつきの変化に応じて背景画像を更新する
ように構成したので、より背景画像への移動体の混入を
抑制することができるという効果がある。
像する画像撮像手段と、画像撮像手段により撮像された
画像のうちの輝度値変化領域を抽出する変化領域抽出手
段と、検出対象である移動体に対応する移動体モデルを
使用して、輝度値変化領域に基づいて移動体の発見を試
みる移動体発見手段と、画像撮像手段により順次撮像さ
れる画像において移動体発見手段により発見された移動
体を検出し追跡を試みる移動体追跡手段と、輝度値変化
領域が画像または画像のうちの所定の特定区域の所定の
割合以上を占めている場合において、移動体発見手段に
より所定の数以上の移動体が発見されない時、または移
動体追跡手段により移動体が検出されない時には、移動
体の概数および平均移動速度のうちの少なくとも1つを
計算する計算手段とを備えるようにしたので、移動体が
混雑している場合には移動体の概数や平均移動速度に基
づいて移動体の挙動を知ることができるという効果があ
る。
置の構成を示すブロック図である。
ついて説明するフローチャートである。
る。
置の構成を示すブロック図である。
ついて説明するフローチャートである。
化領域の中間調画像を示す図面代用写真である。
ングを説明する中間調画像を示す図面代用写真である。
装置の構成を示すブロック図である。
について説明するフローチャートである。
装置の構成を示すブロック図である。
について説明するフローチャートである。
装置の構成を示すブロック図である。
について説明するフローチャートである。
説明するフローチャートである。
する図である。
での投票およびピーク検出を説明する図である。
動体検出方法を説明するフローチャートである。
画像を示す図面代用写真である。
(変化領域抽出手段)、4,4A 移動体発見部(移動
体発見手段)、5,5A 移動体追跡部(移動体追跡手
段)、6 背景生成部(背景画像更新手段)、7 混雑
度概算部(計算手段)。
Claims (12)
- 【請求項1】 所定の周期で画像を撮像する画像撮像手
段と、 前記画像撮像手段により撮像された画像のうち、輝度値
が変化した領域を抽出する変化領域抽出手段と、 検出対象である複数の移動体にそれぞれ対応する複数の
移動体モデルを合成した移動体モデル合成パターンと前
記領域に基づいて移動体候補を検出した後、前記画像の
うちの移動体候補の周辺と前記移動体モデルとを比較し
て移動体を発見する移動体発見手段と、 前記移動体発見手段により発見された移動体を前記画像
撮像手段により順次撮像される画像に基づいて追跡する
移動体追跡手段とを備えた移動体検出装置。 - 【請求項2】 移動体モデル合成パターンは、各移動体
モデルの大きさに応じた重みを付けて合成されたもので
あることを特徴とする請求項1記載の移動体検出装置。 - 【請求項3】 所定の周期で画像を撮像するステップ
と、 撮像した前記画像のうち、輝度値の変化した領域を抽出
するステップと、 検出対象である複数の移動体にそれぞれ対応する複数の
移動体モデルを合成した移動体モデル合成パターンと前
記領域に基づいて移動体候補を検出するステップと、 前記画像のうちの移動体候補の周辺と前記移動体モデル
とを比較して移動体を発見するステップと、 発見した移動体を順次撮像される画像に基づいて追跡す
るステップとを備えた移動体検出方法。 - 【請求項4】 所定の周期で画像を撮像する画像撮像手
段と、 前記画像撮像手段により撮像された画像のうち、輝度値
が変化した領域を抽出する変化領域抽出手段と、 検出対象である移動体に対応する移動体モデルを使用し
て、前記変化領域抽出手段により抽出された領域に基づ
いて移動体を発見する移動体発見手段と、 前記移動体発見手段により発見された移動体の部分の画
像をテンプレートとして前記画像から抽出し、次回以降
に撮像される画像のうちの前記変化領域抽出手段により
抽出された領域に対応した部分と前記テンプレートとを
テンプレートマッチングし、前記移動体を順次検出して
追跡する移動体追跡手段とを備えた移動体検出装置。 - 【請求項5】 移動体追跡手段は、前記次回以降に撮像
される画像のうちの変化領域抽出手段により抽出された
領域に対応した部分と前記テンプレートとをテンプレー
トマッチングして移動体の位置を検出し、検出した移動
体に対応する部分の前記変化領域抽出手段により抽出さ
れた領域の重心位置に基づいてその移動体の位置を補正
することを特徴とする請求項4記載の移動体検出装置。 - 【請求項6】 移動体追跡手段は、補正後の前記移動体
の位置に基づいて画像から前記移動体の部分の画像をテ
ンプレートとして抽出してテンプレートを更新すること
を特徴とする請求項5記載の移動体検出装置。 - 【請求項7】 所定の周期で画像を撮像するステップ
と、 撮像した画像のうち、輝度値が変化した領域を抽出する
ステップと、 検出対象である移動体に対応する移動体モデルを使用し
て、抽出した前記領域に基づいて移動体を発見するステ
ップと、 発見した前記移動体の部分の画像をテンプレートとして
前記画像から抽出し、次回以降に撮像される画像のうち
の前記輝度値が変化した領域と前記テンプレートとをテ
ンプレートマッチングし、前記移動体を順次検出して追
跡するステップとを備えた移動体検出方法。 - 【請求項8】 所定の周期で画像を撮像する画像撮像手
段と、 時間の経過とともに撮像された複数の画像について画素
毎または複数個の画素からなる局所ブロック単位で輝度
値の変化量のばらつきに応じて前記画像に基づいて背景
画像を更新する背景画像更新手段と、 前記背景画像を使用して、前記画像撮像手段により撮像
された画像のうち輝度値が変化した領域を抽出する変化
領域抽出手段と、 検出対象である移動体に対応する移動体モデルを使用し
て、前記変化領域抽出手段により抽出された領域に基づ
いて移動体を発見する移動体発見手段と、 前記移動体発見手段により発見された移動体を前記画像
撮像手段により順次撮像される画像に基づいて追跡する
移動体追跡手段とを備えた移動体検出装置。 - 【請求項9】 背景画像更新手段は、撮像された複数の
画像について画素毎または複数個の画素からなる局所ブ
ロック単位で輝度値の変化量のばらつきを所定の期間の
経過毎に計算し、複数の前記所定の期間における前記ば
らつきの変化に応じて背景画像を更新することを特徴と
する請求項8記載の移動体検出装置。 - 【請求項10】 所定の周期で画像を撮像するステップ
と、 時間の経過とともに撮像された複数の画像について画素
毎または複数個の画素からなる局所ブロック単位で輝度
値の変化量のばらつきに応じて前記画像に基づいて背景
画像を更新するステップと、 前記背景画像を使用して、撮像した前記画像のうち輝度
値が変化した領域を抽出するステップと、 検出対象である移動体に対応する移動体モデルを使用し
て、抽出した前記領域に基づいて移動体を発見するステ
ップと、 発見した前記移動体を順次撮像する画像に基づいて追跡
するステップとを備えた移動体検出方法。 - 【請求項11】 所定の周期で画像を撮像する画像撮像
手段と、 前記画像撮像手段により撮像された画像のうち、輝度値
が変化した領域を抽出する変化領域抽出手段と、 検出対象である移動体に対応する移動体モデルを使用し
て、前記変化領域抽出手段により抽出された領域に基づ
いて移動体の発見を試みる移動体発見手段と、 前記画像撮像手段により順次撮像される画像において前
記移動体発見手段により発見された移動体を検出し、追
跡を試みる移動体追跡手段と、 前記変化領域抽出手段により抽出された領域が前記画像
またはその画像のうちの所定の特定区域の所定の割合以
上を占めている場合において、前記移動体発見手段によ
り前記領域の大きさに応じた所定の数以上の前記移動体
が発見されない時、または前記移動体追跡手段により前
記移動体が検出されない時には、前記変化領域抽出手段
により抽出された領域の大きさおよび前記移動体モデル
の面積に基づく前記移動体の概数、並びに前記変化領域
抽出手段により抽出された領域での輝度値の時間的変化
に基づく前記移動体の平均移動速度のうちの少なくとも
1つを計算する計算手段とを備えた移動体検出装置。 - 【請求項12】 所定の周期で画像を撮像するステップ
と、 撮像した前記画像のうち、輝度値が変化した領域を抽出
するステップと、 検出対象である移動体に対応する移動体モデルを使用し
て、抽出した前記領域に基づいて移動体の発見を試みる
ステップと、 発見した前記移動体を、順次撮像される前記画像におい
て検出し、追跡を試みるステップと、 抽出した前記領域が前記画像またはその画像のうちの所
定の特定区域の所定の割合以上を占めている場合におい
て、前記領域の大きさに応じた所定の数以上の前記移動
体が発見されない時、または前記移動体の追跡において
前記移動体が検出されない時には、抽出した前記領域の
大きさおよび前記移動体モデルの面積に基づく前記移動
体の概数、並びに抽出した前記領域での輝度値の時間的
変化に基づく前記移動体の平均移動速度のうちの少なく
とも1つを計算するステップとを備えた移動体検出方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29568299A JP3850602B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 移動体検出装置および移動体検出方法 |
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---|---|---|---|
JP29568299A JP3850602B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 移動体検出装置および移動体検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001118182A true JP2001118182A (ja) | 2001-04-27 |
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ID=17823829
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---|---|---|---|
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