JP2002352248A - 映像オブジェクト抽出支援装置 - Google Patents

映像オブジェクト抽出支援装置

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JP2002352248A
JP2002352248A JP2001157010A JP2001157010A JP2002352248A JP 2002352248 A JP2002352248 A JP 2002352248A JP 2001157010 A JP2001157010 A JP 2001157010A JP 2001157010 A JP2001157010 A JP 2001157010A JP 2002352248 A JP2002352248 A JP 2002352248A
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video object
tracking
extraction
video
signal
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JP2001157010A
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English (en)
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Yasuaki Kanetsugu
保明 金次
Toshihiko Misu
俊彦 三須
Masahide Naemura
昌秀 苗村
Shinichi Sakaida
慎一 境田
Buntou Tei
文涛 鄭
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Japan Broadcasting Corp
NHK Engineering System Inc
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
NHK Engineering Services Inc
Japan Broadcasting Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号からのオブジェクト抽出と時間方向
のオブジェクト追跡とユーザインタラクションを統合
し、映像オブジェクト抽出作業の高速化と省力化を実現
した映像オブジェクト抽出支援装置を提供する。 【解決手段】 映像オブジェクト抽出支援装置は、追跡
映像オブジェクト形状信号を生成するオブジェクト追跡
手段1と、抽出映像オブジェクト形状信号を生成するオ
ブジェクト抽出手段2と、表示信号を生成する描画手段
5と、ユーザ入力信号に基づいて追跡方法を指示する追
跡制御信号と、抽出方法を指示する抽出制御信号と、表
示方法を指示する表示制御信号とを生成する制御手段4
と、を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オブジェクトベー
スの映像コンテンツ制作において、映像信号からのオブ
ジェクト抽出と、時間方向のオブジェクト追跡と、ユー
ザインタラクションを統合化し、映像オブジェクト抽出
作業の高速化及び省力化を支援する映像オブジェクト抽
出支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オブジェクトベースの映像コンテ
ンツ制作において、映像信号から映像オブジェクトを自
動的に抽出し、かつ映像オブジェクトを時間方向に自動
的に追跡し、かつユーザインタフェースを介した映像オ
ブジェクトの調整・修正機能を有する統合化されたオブ
ジェクト抽出支援システムは存在しなかった。このた
め、オブジェクトベースの映像コンテンツ制作では、映
像信号から映像オブジェクトを抽出する個々のオブジェ
クト抽出技術や、時間方向に映像オブジェクトを追跡す
る個々のオブジェクト追跡技術や、ユーザインタラクシ
ョンによる映像オブジェクトの調整・修正をユーザが手
動で組み合わせることで映像オブジェクト抽出が行なわ
れていた。
【0003】なお、従来の映像オブジェクト抽出・追跡
技術としては、動きに基づく領域分割手法に拡張Kalman
フィルタによる追跡手法を導入した技術(参考文献1:
Francois G. Meyer等, Region-Based Tracking Using A
ffine Motion Models in Long Image Sequences, CVGIP
Image Understanding, Vol.60, No.2, pp.119-140,199
4)が提案されている。また、映像オブジェクト追跡にM
onte Carlo法の一種であるCondensationアルゴリズムに
よる手法(参考文献2:Michael Isard等, Condensatio
n-Conditional Density Propagation for Visual Track
ing, International Journal of Computer Vision, Vo
l.29, No.1, pp.5-28, 1998)が複雑な運動モデルに適
用可能であるとして提案されている。
【0004】また、Condensation法を改良した手法(参
考文献3:John Maccormick等, International Journal
of Computer vision, Vol.39, No.1, pp.51-71, 200
0)も提案されている。前記のいずれの手法も観測情報
の信頼性に応じた適応フィルタ処理を映像オブジェクト
追跡に適用したものである。
【0005】また、映像コンテンツ制作を対象とした映
像オブジェクト抽出技術、領域分割手法(参考文献4:
井上「画像合成のための対象物抽出法」信学論D-II, Vo
l.J74-D-II, No.10, pp.1411-1418, 1991)も提案され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】オブジェクトベースの
映像コンテンツ制作においては、映像をオブジェクト毎
に管理する必要があり、映像オブジェクトを抽出するた
めには、映像信号からのオブジェクト抽出と時間方向の
オブジェクト追跡とを長時間にわたって行なう必要があ
る。しかしながら、従来の技術においては、オブジェク
トの抽出やオブジェクトの追跡やオブジェクトの調整・
修正といった作業・処理は手作業によって組み合わせて
行なわれており、とくに長時間にわたる映像を扱うには
膨大な時間と労力を要していた。
【0007】本発明は、以上のような問題点に鑑みてな
されたものであり、映像信号からのオブジェクト抽出と
時間方向のオブジェクト追跡とユーザインタラクション
を統合し、映像オブジェクト抽出作業の高速化と省力化
を実現した映像オブジェクト抽出支援装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では前記の課題を
解決するために以下の構成に係るものとした。請求項1
に記載の映像オブジェクト抽出支援装置は、映像信号か
ら、映像オブジェクトの位置及び形状を推定し抽出を行
なうオブジェクト抽出手段と、前記オブジェクト抽出手
段によって抽出した抽出映像オブジェクト及び、前記抽
出映像オブジェクトを抽出した後の映像信号を比較し
て、現時点における映像オブジェクトの位置及び形状を
把握し、当該映像オブジェクトを追跡映像オブジェクト
として追跡するオブジェクト追跡手段と、前記映像信
号、前記抽出映像オブジェクトと前記追跡映像オブジェ
クトのうち、少なくとも一つを描画する描画手段と、入
力される信号に基づいて、前記オブジェクト抽出手段、
前記オブジェクト追跡手段、前記描画手段を制御する制
御手段と、を有する構成とした。
【0009】このように構成されることにより、映像オ
ブジェクト抽出支援装置は、オブジェクト抽出手段によ
り、映像信号から、映像オブジェクトの位置及び形状を
推定し抽出を行ない、オブジェクト追跡手段が前記抽出
された抽出映像オブジェクト及び、前記抽出映像オブジ
ェクトを抽出した後の映像信号を比較して、現時点にお
ける映像オブジェクトの位置及び形状を把握し、当該映
像オブジェクトを追跡映像オブジェクトとして追跡する
ことができる。また、描画手段により、前記映像信号と
前記抽出映像オブジェクトと前記追跡映像オブジェクト
のうち、少なくとも一つを描画することができる。ま
た、制御手段により、入力される信号に基づいて前記オ
ブジェクト抽出手段、前記オブジェクト追跡手段、前記
描画手段を制御することができる。
【0010】また、請求項2に記載の映像オブジェクト
抽出支援装置発明は、請求項1に記載の映像オブジェク
ト抽出支援装置において、前記オブジェクト抽出手段の
抽出状態を監視する抽出状態監視手段を有する構成とし
た。
【0011】このように構成されることにより、映像オ
ブジェクト抽出支援装置は、抽出状態監視手段により、
前記オブジェクト抽出手段の抽出状態を監視することが
できるので、ユーザの労力を軽減することができる。
【0012】さらに、請求項3に記載の映像オブジェク
ト抽出支援装置発明は、請求項2に記載の映像オブジェ
クト抽出支援装置における前記抽出状態監視手段が、前
記オブジェクト抽出手段の抽出状態の観測値と予め定め
られた基準値との比較結果に基づいて、オブジェクト抽
出を停止する構成とした。
【0013】このように構成されることにより、前記抽
出状態監視手段は、前記オブジェクト抽出手段で抽出失
敗と判断されたときに自動的に抽出を停止することがで
きるので、ユーザが逐一抽出失敗のチェックを行なわな
くてもよく、オブジェクト抽出の省力化を実現すること
ができる。
【0014】また、請求項4に記載の映像オブジェクト
抽出支援装置発明は、請求項1乃至請求項3に記載の映
像オブジェクト抽出支援装置において、前記オブジェク
ト追跡手段の追跡状態を監視する追跡状態監視手段を有
する構成とした。
【0015】このように構成されることにより、映像オ
ブジェクト抽出支援装置は、追跡状態監視手段により、
前記オブジェクト追跡手段の追跡状態を監視することが
できるので、ユーザが逐一追跡映像オブジェクトの確認
を行なわなくてもよく労力を軽減することができる。
【0016】さらに、請求項5に記載の映像オブジェク
ト抽出支援装置発明は、請求項4に記載の映像オブジェ
クト抽出支援装置における前記追跡状態監視手段が、前
記オブジェクト追跡手段の追跡状態の観測値と予め定め
られた基準値との比較結果に基づいて、オブジェクト追
跡を停止する構成とした。
【0017】このように構成されることにより、前記追
跡状態監視手段は、前記オブジェクト追跡手段で追跡失
敗と判断されたときに自動的に追跡を停止することがで
きるので、ユーザが逐一追跡失敗のチェックを行なわな
くてもよく、オブジェクト追跡の省力化を実現すること
ができる。
【0018】また、請求項6に記載の映像オブジェクト
抽出支援装置発明は、請求項1乃至請求項5に記載の映
像オブジェクト抽出支援装置における前記オブジェクト
抽出手段が、前記映像信号から映像オブジェクトを抽出
する抽出手段を1乃至複数持ち、各々の抽出手段によっ
て抽出された映像オブジェクトを合成することで抽出映
像オブジェクトを生成する構成とした。
【0019】このように構成されることにより、前記オ
ブジェクト抽出手段は、前記映像信号から映像オブジェ
クトを抽出する抽出手段を1乃至複数持ち、各々の抽出
手段によって抽出された映像オブジェクトを合成するこ
とができるので、最も抽出に適した抽出方法で映像オブ
ジェクトを抽出することができる。
【0020】また、請求項7に記載の映像オブジェクト
抽出支援装置発明は、請求項1乃至請求項6に記載の映
像オブジェクト抽出支援装置における前記オブジェクト
抽出手段が、前記抽出映像オブジェクトを記憶する記憶
手段を持ち、抽出された映像オブジェクトと前記記憶手
段内の映像オブジェクトとを集合演算や幾何演算するこ
とで抽出映像オブジェクトを生成する構成とした。
【0021】このように構成されることにより、前記オ
ブジェクト抽出手段は、抽出映像オブジェクトを記憶す
ることができ、抽出された映像オブジェクトと、前記記
憶手段内の映像オブジェクトを集合演算や幾何演算する
ことができるので、複数の演算を組み合わせた複雑な演
算を行なうことができる。
【0022】また、請求項8に記載の映像オブジェクト
抽出支援装置発明は、請求項1乃至請求項項7に記載の
映像オブジェクト抽出支援装置における前記オブジェク
ト抽出手段が、抽出映像オブジェクトを補正する補正機
能を有する構成とした。
【0023】このように構成されることにより、前記オ
ブジェクト抽出手段は、例えば、表示出力装置に表示さ
れた抽出映像オブジェクトを参照しながら、抽出映像オ
ブジェクトを補正することができるので、抽出映像オブ
ジェクトを正確に抽出することができる。
【0024】さらに、請求項9に記載の映像オブジェク
ト抽出支援装置発明は、請求項1乃至請求項8に記載の
映像オブジェクト抽出支援装置における前記オブジェク
ト抽出手段が、前時点の追跡映像オブジェクトを参照し
て、現時点のオブジェクト抽出領域を絞り込む構成とし
た。
【0025】このように構成されることにより、前記オ
ブジェクト抽出手段は、前時点の追跡映像オブジェクト
を参照して、現時点のオブジェクト抽出領域を絞り込む
ことができるので、オブジェクト抽出の誤抽出を軽減で
きるとともにオブジェクト抽出の高速化を実現できる。
【0026】また、請求項10に記載の映像オブジェク
ト抽出支援装置発明は、請求項1乃至請求項9に記載の
映像オブジェクト抽出支援装置における前記オブジェク
ト追跡手段が、前時点における抽出映像オブジェクト
と、前時点及び現時点における映像信号のパターンを比
較することで、現時点の追跡映像オブジェクトを生成す
る構成とした。
【0027】このように構成されることにより、前記オ
ブジェクト追跡手段は、前時点の抽出映像オブジェクト
のオブジェクトパターンと、前時点及び現時点における
映像信号とから、現時点の追跡映像オブジェクトを生成
することができるので、移動する映像オブジェクトの形
状抽出の処理時間を短縮することができる。
【0028】また、請求項11に記載の映像オブジェク
ト抽出支援装置発明は、請求項1乃至請求項10に記載
の映像オブジェクト抽出支援装置における前記オブジェ
クト追跡手段が、追跡映像オブジェクトを補正する補正
機能を有する構成とした。
【0029】このように構成されることにより、前記オ
ブジェクト追跡手段は、例えば、表示出力装置に表示さ
れた追跡映像オブジェクトを参照しながら、追跡映像オ
ブジェクトを補正することができるので、追跡映像オブ
ジェクト形状を正確に抽出することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 (第一の実施形態)図1は、本発明における第一の実施
形態に係る映像オブジェクト抽出支援装置の全体構成を
示すブロック図である。図1に示すように、映像オブジ
ェクト抽出支援装置は、映像信号aから、映像オブジェ
クトの存在位置及び形状に関する情報を抽出し、各映像
オブジェクト毎の抽出映像オブジェクト形状信号fを生
成するオブジェクト抽出手段2と、映像信号aと前時点
の映像オブジェクト形状信号から、現時点における映像
オブジェクトの存在位置及び形状を表わす追跡映像オブ
ジェクト形状信号eを生成するオブジェクト追跡手段1
と、映像信号aと追跡映像オブジェクト形状信号eと抽
出映像オブジェクト形状信号fのうち、少なくとも一つ
の信号から表示信号hを生成する描画手段5と、表示信
号hの表示を行なう表示出力装置6と、オブジェクト追
跡手段1に対して追跡方法を指示する追跡制御信号c
と、オブジェクト抽出手段2に対して映像オブジェクト
の抽出方法を指示する抽出制御信号dと、描画手段5に
対して表示方法を指示する表示制御信号gとを生成する
制御手段4と、制御手段4に、追跡制御信号cや抽出制
御信号dや表示制御信号gを生成するための指示情報を
入力する入力装置3とを含む構成とした。
【0031】オブジェクト追跡手段1とオブジェクト抽
出手段2とは環状に接続され、映像オブジェクトの抽出
と追跡とが交互に動作する。オブジェクト追跡手段1
は、映像信号aとオブジェクト抽出手段2により生成さ
れる前時点での映像オブジェクト形状である抽出映像オ
ブジェクト形状信号fとから、現時点における映像オブ
ジェクト形状を予測して、その予測結果を追跡映像オブ
ジェクト形状信号eとして出力する。
【0032】次に、オブジェクト追跡手段1の動作につ
いて詳述する。例えば、映像信号aのある時点tにおけ
る座標(x,y)の画素値をa(x,y,t)とする。
同様に追跡映像オブジェクト形状信号eと抽出映像オブ
ジェクト形状信号fのある時点tにおける座標(x,
y)の画素値をe(x,y,t)とf(x,y,t)と
し、それぞれ、e(x,y,t)∈{0,1}、f
(x,y,t)∈{0,1}のような2値画像で表わ
し、値が0のときは、該画素は映像オブジェクト外に存
在し、値が1のとき該画素がオブジェクト内に存在する
と定義する。ここで、現時点の映像a(x,y,t)の
ある一点C(ξ,η)を中心とする半径Rの小領域を切
り出し、これをブロックBとする。ブロックBを前時点
の映像a(x,y,t−1)に重ね合わせ、Bを水平・
垂直に移動させて画素値のパターンが最もよく重なり合
う場所を探索することで、現時点における点Cが前時点
にどこにあったかを推定することができる。すなわち点
Cの現時点tから前時点t−1における移動ベクトル
(u(ξ,η),v(ξ,η))が推定される。以上の
操作をブロックマッチング法と称する。映像オブジェク
ト形状は画像と同様に運動するので、前時点の抽出映像
オブジェクト形状信号f(x,y,t−1)と(u
(ξ,η),v(ξ,η))とから現時点の映像オブジ
ェクト形状信号e(x,y,t)は(1)式により推定
できる。
【0033】
【数1】
【0034】すなわち、オブジェクト追跡手段1は、前
時点における抽出オブジェクト形状信号fを映像信号a
に基づいて変形し、現時点における追跡映像オブジェク
ト形状信号eを予測するものである。なお、前述のブロ
ックの重なり合いの評価には輝度値の差の自乗和や、輝
度値の相互相関係数を用いることもできる。さらに、拡
張Kalmanフィルタを用いる形状追跡手法(参考文献1)
をオブジェクト追跡手段1として用いることもできる。
【0035】オブジェクト抽出手段2は、映像信号aと
オブジェクト追跡手段1により生成される追跡映像オブ
ジェクト形状信号eとから、現時点における映像オブジ
ェクト形状を抽出して抽出映像オブジェクト形状信号f
を生成する。
【0036】次にオブジェクト抽出手段2の動作につい
て詳述する。例えば、背景の平均色ベクトルがμで与え
られるとする。映像信号aのある時点tにおける座標
(x,y)の色ベクトルをa(x,y,t)とすると、
注目点の色ベクトルと背景平均色ベクトルの差がある閾
値θを超える場合には該注目点はオブジェクト内に存在
し、超えない場合には該注目点はオブジェクト外に存在
すると定義することができる。すなわち、抽出映像オブ
ジェクト形状信号fは、(2)式により抽出できる。
【0037】
【数2】
【0038】ここで、追跡映像オブジェクト形状信号e
を利用して、抽出する領域を制限することで、抽出映像
オブジェクト形状信号fの誤抽出を軽減することもでき
る。例えば、追跡映像オブジェクト形状信号eを適当な
半径Sだけ拡大した形状をe +とおき、e+の形状と
(2)式の形状の集合積を抽出映像オブジェクト形状信
号fとしてもよい。すなわち、抽出映像オブジェクト形
状信号fは、(3)式により抽出できる。
【0039】
【数3】
【0040】この他、動き情報に基づく映像オブジェク
ト抽出(参考文献5:三須ら「動きベクトル場のHough
変換とグローバル動き補償による動オブジェクトの抽
出」2000年画像符号化シンポジウム,P-P2.19, 2000)
等の既存の映像オブジェクト抽出手法をオブジェクト抽
出手段2として用いることができる。
【0041】また、オブジェクト抽出手段2は、映像オ
ブジェクトを抽出する抽出手段を複数持ち、その各々の
抽出結果を合成することで抽出映像オブジェクト形状信
号fを生成するように構成することもできる。図2に映
像オブジェクトの抽出手段を複数もったオブジェクト抽
出手段2の構成例を示す。図2に示すようにオブジェク
ト抽出手段2は、抽出手段21−1,21−2,…,2
1−N、及び演算手段22で構成される。抽出手段21
−1,21−2,…,21−Nの各々はそれぞれ異なる
領域分割手法により追跡映像オブジェクト形状信号eと
抽出制御信号dに基づいて、映像信号aからそれぞれの
領域分割手法によってオブジェクト形状を抽出する。
【0042】なお、各領域分割手法は、自動及び手動の
いずれによることもでき、例えば自動による手法として
前記(2)式や(3)式、(参考文献5)の手法などを
用いることができる。ここで抽出された各映像オブジェ
クト形状は演算手段22に入力される。演算手段22は
入力された各オブジェクト形状の集合演算や幾何演算を
行ない、その結果を抽出映像オブジェクト形状信号fと
して出力する。集合演算や幾何演算の演算例を図3に示
す。ここに示す集合演算及び幾何演算により抽出手段2
1−1,21−2,…,21−Nの出力形状間の演算を
行なう。また、抽出手段21−1,21−2,…,21
−Nの出力形状間の演算を行なった結果を記憶手段23
に保存することもできる。さらに、抽出手段21−1,
21−2,…,21−Nの出力形状に加えて記憶手段2
3に記憶された形状も含めて形状間の演算を行なうこと
もできる。ここで実行すべき集合演算式や幾何演算式の
記述は、抽出制御信号dによって与えられる。
【0043】入力装置3は、オブジェクト追跡手段1や
オブジェクト抽出手段2や後述する描画手段5をユーザ
が制御するための入力ユーザインタフェースを提供する
装置である。入力装置3は、例えばキーボード、デジタ
イザ、マウス等で構成される。その目的は、キーボード
入力によって、あるいはデジタイザ、マウスにより表示
出力装置6に提示されるボタンを指示することによっ
て、オブジェクト追跡手段1やオブジェクト抽出手段2
をユーザの欲するように調整することである。
【0044】例えば、入力装置3はオブジェクト追跡手
段1に用いるブロックの重なり合いの評価に用いるブロ
ックの半径Rの増減、オブジェクト追跡手段2に用いる
(2)式もしくは(3)式の閾値θの増減、あるいは
(3)式のe+を作成する際に用いる半径Sの増減、あ
るいは、オブジェクト抽出手段2として色情報に基づく
手法を用いるのか動き情報に基づく手法を用いるのかの
指定を行なうためのインタフェースを提供するものであ
る。なお、入力装置3からの出力されるユーザ入力信号
bは、例えば、キーボードの押下情報、マウス、デジタ
イザの座標情報である。
【0045】制御手段4は、ユーザ入力信号bのキーボ
ード押下情報や座標情報を解析し、これを、オブジェク
ト追跡手段1を制御するための追跡制御信号c、オブジ
ェクト抽出手段2を制御するための抽出制御信号d、な
らびに描画手段5を制御するための表示制御信号gに変
換する。
【0046】追跡制御信号cはオブジェクト追跡手段1
の制御を行なう信号である。追跡制御信号cの例として
は、オブジェクト追跡手段1に用いるブロックマッチン
グ法のブロック半径Rの値がある。また、オブジェクト
追跡手段1として拡張Kalmanフィルタによる形状追跡手
法(参考文献1)を用いる場合には、拡張Kalmanフィル
タの運動モデルである状態遷移方程式、観測モデルであ
る観測方程式、そして各種共分散などが追跡制御信号c
の内容となる。さらに、追跡制御信号cには運動モデル
として等速運動、等加速度運動、楕円運動、Affine運動
のいずれのモデルを用いるのかといった選択情報、観測
情報として輝度、色のテクスチャ情報、エッジ情報、形
状情報、動き情報のいずれを重視するのかといった重み
情報が挙げられる。
【0047】抽出制御信号dはオブジェクト抽出手段2
の制御を行なう信号である。抽出制御信号dの例として
は、抽出手段(21−1、21−2、等)及びそのパラ
メータ、各種抽出手段による結果を統合するための集合
演算が挙げられる。具体的には、抽出手段として、
(2)式のような色情報を用いるのか(参考文献5)の
ような動き情報を用いるのか、あるいか手書きで入力す
るのかといった選択情報や、(2)式及び(3)式の閾
値θや半径Sが挙げられる。また、手書き入力によるオ
ブジェクト抽出の場合には、例えばその形状情報として
の制御点座標群が挙げられる。
【0048】描画手段5は、映像信号a、追跡映像オブ
ジェクト形状信号e、抽出映像オブジェクト形状信号f
の中から必要なものを表示制御信号gに従って合成し、
その結果を、表示信号hを介して表示出力装置6に提示
する。表示制御信号gとして、例えば、映像信号a、追
跡映像オブジェクト形状信号e、抽出映像オブジェクト
形状信号fの各画像を加重加法合成する場合の重み係数
とすることができる。映像信号a、追跡映像オブジェク
ト形状信号e、抽出映像オブジェクト形状fに対する重
み係数をそれぞれwa、we、wfとしたとき、描画手段
5は(4)式により表示信号hを生成する。
【0049】
【数4】
【0050】なお、重み係数wa、we、wfは入力装置
3からのキーボード押下等のユーザ入力信号bに応じて
制御手段4により生成される。なお描画手段5は、映像
信号aを映像オブジェクト形状の内外に応じてハイライ
ト表示、シャドウ表示あるいはマスク表示を行なうこと
も可能である。
【0051】表示出力装置6は、描画手段5から生成さ
れる表示信号hを画面上に表示させる出力装置で、例え
ばCRTモニタ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0052】また、本実施形態において追跡映像オブジ
ェクト形状信号eは補正を行なうことができる。例え
ば、表示出力装置6に表示されている追跡映像オブジェ
クト形状信号eを参照しながら、ユーザが入力装置3か
ら、映像オブジェクト領域の情報を入力し、制御手段4
がユーザ入力信号bを解析し、映像オブジェクトの情報
として追跡制御信号cをオブジェクト追跡手段1に通知
する。オブジェクト追跡手段1はこの追跡制御信号cに
基づいて、追跡映像オブジェクト形状信号eの補正を行
なう。
【0053】また、本実施形態において抽出映像オブジ
ェクト形状信号fは補正を行なうことができる。例え
ば、表示出力装置6に表示されている抽出映像オブジェ
クト形状信号fを参照しながら、ユーザが入力装置3か
ら、映像オブジェクト領域の情報を入力し、制御手段4
がユーザ入力信号bを解析し、映像オブジェクトの情報
として抽出制御信号dをオブジェクト追跡手段2に通知
する。オブジェクト抽出手段2はこの抽出制御信号dに
基づいて、抽出映像オブジェクト形状信号fの補正を行
なう。
【0054】次に、図5〜図8を参照して、本実施の形
態に係る映像オブジェクト抽出支援装置における映像オ
ブジェクト形状信号を視覚的に説明する。
【0055】オブジェクト追跡手段1は、図5の映像信
号aと抽出映像オブジェクト形状信号fとから、図6の
追跡映像オブジェクト形状信号e(図6内の個々の人を
囲んだ枠)を生成する。ただし追跡映像オブジェクト形
状信号eは映像オブジェクトの追跡結果である数値化さ
れた領域情報であるので、図6は説明上図5の映像信号
aと合成している。
【0056】オブジェクト抽出手段2は、図1の映像信
号aと図6の追跡映像オブジェクト形状信号eとから図
7の抽出映像オブジェクト形状信号fを生成する。本
来、抽出映像オブジェクト形状信号fは数値情報である
が、オブジェクト毎の存在範囲を可視化して表現してい
る。
【0057】描画手段5は、映像信号a、追跡映像オブ
ジェクト形状信号e、抽出映像オブジェクト形状信号f
の中から必要なものを表示制御信号gに従って合成し、
その結果を、表示信号hを介して表示出力装置6に提示
するが、図8では、図1の映像信号aと図7の抽出映像
オブジェクト形状信号fとを重ね合わせた表示例を示し
ている。
【0058】次に、本発明の第二の実施形態を図面に基
づいて詳細に説明する。 (第二の実施形態)図4は、本発明における第二の実施
形態に係る映像オブジェクト抽出支援装置の全体構成を
示すブロック図である。本第二の実施形態による映像オ
ブジェクト抽出支援装置では、第一の実施形態による映
像オブジェクト抽出支援装置に状態監視手段7が付加さ
れて構成されている。状態監視手段7以外の構成は図1
に示したものと同一の符号を付している。
【0059】状態監視手段7は、オブジェクト追跡手段
1の追跡状態iを監視する追跡状態監視手段と、オブジ
ェクト抽出手段2の抽出状態jを監視する抽出状態監視
手段との少なくとも一方の機能を有することができる。
本実施形態では、前記追跡状態監視手段と前記抽出状態
監視手段とを併せ持った構成で状態監視手段7を実現し
ている。
【0060】追跡状態iは、オブジェクト追跡手段1の
追跡結果、掩蔽状態、あるいは追跡映像オブジェクト形
状信号eの信頼度を評価した結果を表わすスカラー量乃
至ベクトル量である。例えば、オブジェクト追跡手段1
として局所相互相関値の最大化によるブロックマッチン
グ法を用いた場合、追跡状態iの一要素として最大局所
相互相関値を用いることができる。
【0061】また、異なる追跡映像オブジェクト間の重
なり合いの関係を解析し、掩蔽の有無を追跡状態iの一
要素として用いることもできる。例えば、ある追跡映像
オブジェクトEと、他の追跡映像オブジェクトの一つ
E’に注目する。もし、積集合E∩E’が空集合でない
E’が存在するならば、追跡映像オブジェクトEは他の
映像オブジェクトに掩蔽されている可能性がある。ま
た、積集合E∩E’が空集合である場合は、追跡映像オ
ブジェクトEは他の映像オブジェクトに掩蔽されていな
いと判断できる。積集合E∩E’が空集合でないE’が
存在する場合に、追跡状態iの一要素を1とし、そうで
ない場合は0とすることで、掩蔽可能性を表わすフラグ
の役割を持たせることができる。あるいは、E∩E’が
空集合でないE’が幾つ存在するかを追跡状態iの一要
素とすれば、幾つの映像オブジェクトが重なっているか
の指標とすることができる。積集合E∩E’の面積を追
跡映像オブジェクトEの面積で除したもののうち、最大
のものを追跡状態iの一要素とすれば、掩蔽の割合を表
わす定量的指標となる。
【0062】さらに、追跡映像オブジェクト形状信号e
及び抽出映像オブジェクト形状信号fの履歴から、現在
の追跡映像オブジェクト形状信号eの妥当性を評価し、
これを追跡状態iの一要素として用いることもできる。
例えば、追跡映像オブジェクト形状信号eの前時点にお
ける各追跡映像オブジェクトの面積と現時点における各
追跡映像オブジェクト面積とを比較して、その差を追跡
状態iの一要素とすれば、追跡の失敗や掩蔽に起因する
面積変化を捉えることができる。
【0063】抽出状態jは、オブジェクト抽出手段2の
抽出結果、あるいは抽出映像オブジェクト形状信号fの
信頼度を評価した結果のスカラー量乃至ベクトル量であ
る。例えば、抽出映像オブジェクト形状信号fが幾つの
連結領域で構成されているかを抽出状態jの一要素とす
れば、抽出結果に含まれる雑音や誤抽出の可能性を表わ
すことができる。
【0064】さらに、追跡映像オブジェクト形状信号e
及び抽出映像オブジェクト形状信号fの履歴から、現在
の抽出映像オブジェクト形状信号fの妥当性を評価し、
これを抽出状態jの一要素として用いることもできる。
例えば、抽出映像オブジェクト形状信号fの前時点にお
ける各抽出映像オブジェクトの面積と現時点における各
抽出映像オブジェクトの面積とを比較して、その差を抽
出状態jの一要素とすれば、抽出の失敗等に起因する面
積変化を捉えることができる。
【0065】状態監視信号kは、追跡状態iと抽出状態
jに基づいて導出されるスカラー量乃至ベクトル量であ
る。例えば、状態監視信号kとして、追跡状態iの各成
分と抽出状態jの各成分の線形結合を用いることができ
る。この場合、状態監視信号kの第1成分はオブジェク
ト追跡の失敗を監視するような、第2成分はオブジェク
ト抽出の失敗を監視するような線形結合とする。例え
ば、状態監視信号kの第1成分は主に追跡状態iの各成
分に大きな重みをおき、誤追跡の可能性とともに単調増
加するような重みづけを行なう。状態監視信号kの第2
成分は、主に抽出状態jの各成分に大きな重みをおき誤
抽出の可能性とともに単調増加するような重みづけを行
なう。以上の重み付けは、試行錯誤によって妥当なもの
を選ぶほか、テスト映像を用いて判別分析などを行なう
など体系的に決定することも可能である。すなわち、以
下の手順で重みを体系的に決定することができる。
【0066】まず、映像オブジェクト形状が既知である
ようなテスト映像を用いてオブジェクト追跡及びオブジ
ェクト抽出を行なう。次に、追跡映像オブジェクト形状
信号e及び抽出映像オブジェクト形状信号fが、真の映
像オブジェクト形状に近いか否かにより成否を判定し、
追跡または抽出の成功失敗に応じて、分類1(抽出失
敗、追跡失敗)、分類2(抽出失敗、追跡成功)、分類
3(抽出成功、追跡失敗)、分類4(抽出成功、追跡成
功)の4分類のいずれかに帰属させる。このときの追跡
状態i及び抽出状態jに対応する一点を、追跡状態iの
各成分及び抽出状態jの各成分からなる空間上に分類番
号とともにプロットする。最後に、追跡状態i及び抽出
状態jを状態監視信号kへ写像した際に、同じ分類番号
を付せられた点同士が近く、異なる分類のもの同士が遠
くなるような線形結合の重みを求めることが必要である
が、これは既存の判別分析法によって実施可能である。
【0067】制御手段4は、第一の実施形態の入力に加
えて状態監視信号kの入力を有し、ユーザ入力信号bと
状態監視信号kの両者に基づき追跡制御信号c、抽出制
御信号d、ならびに表示制御信号gを生成する。例え
ば、状態監視信号kの一成分である追跡の成否を表わす
指標がある閾値を超えたとき、追跡制御信号cとして追
跡の停止命令を、表示制御信号gとして追跡を停止した
旨を表示する命令を発行し、映像オブジェクトの追跡を
停止することができる。この映像オブジェクトの追跡が
停止された状態で、ユーザが入力装置3から、正しい映
像オブジェクト領域の情報を入力し、制御手段4が該ユ
ーザ入力信号bを解析し、追跡制御信号cによりオブジ
ェクト追跡手段1に映像オブジェクトの情報を入力する
ことで、誤追跡の修正を行なうことができる。また状態
監視信号kの一成分である抽出の成否の指標がある閾値
を超えたときは、抽出制御信号dとして抽出の停止命令
を、表示制御信号gとして抽出を停止した旨を表示する
命令を発行する。この映像オブジェクトの抽出が停止さ
れた状態で、ユーザが入力装置3から、正しい映像オブ
ジェクト領域の情報を入力し、制御手段4が該ユーザ入
力信号bを解析し、抽出制御信号dによりオブジェクト
抽出手段2に映像オブジェクトの情報を入力すること
で、誤抽出の修正を行なうことができる。
【0068】描画手段5は、第一の実施形態の入力に加
えて状態監視信号kの入力を有し、第一の実施形態の動
作に加えて状態監視信号kに応じた表示を表示信号hに
出力することができる。例えば、前述のように映像オブ
ジェクトの抽出あるいは追跡の失敗を状態監視信号kの
閾値処理により検出した場合に、その旨を表示信号hと
して出力することができる。
【0069】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0070】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る映像
オブジェクト抽出支援装置では、以下に示す優れた効果
を奏する。
【0071】請求項1に記載の発明によれば、オブジェ
クト抽出手段により、映像信号から、映像オブジェクト
の位置及び形状を推定し抽出を行ない、オブジェクト追
跡手段が前記抽出された抽出映像オブジェクト及び、前
記抽出映像オブジェクトを抽出した後の映像信号を比較
して、現時点における映像オブジェクトの位置及び形状
を把握し、当該映像オブジェクトを追跡映像オブジェク
トとして追跡することができ、描画手段により、前記映
像信号と前記抽出映像オブジェクトと前記追跡映像オブ
ジェクトのうち、少なくとも一つを描画することがで
き、制御手段により、入力される信号に基づいて前記オ
ブジェクト抽出手段、前記オブジェクト追跡手段、前記
描画手段を制御することができるので、オブジェクト抽
出とオブジェクト追跡とユーザインタラクションを統合
し、映像オブジェクト抽出作業の高速化と省力化を実現
することができる。
【0072】請求項2に記載の発明によれば、前記オブ
ジェクト抽出手段の抽出状態を監視することができるの
で、ユーザが逐一抽出映像オブジェクトの確認を行なわ
なくてもよく労力を軽減することができる。
【0073】請求項3に記載の発明によれば、前記抽出
状態監視手段は、前記オブジェクト抽出手段で抽出失敗
と判断されたときに自動的に抽出を停止することができ
るので、ユーザが逐一抽出失敗のチェックを行なわなく
てもよく、オブジェクト抽出の省力化を実現することが
できる。
【0074】請求項4に記載の発明によれば、前記オブ
ジェクト追跡手段の追跡状態を監視することができるの
で、ユーザが逐一追跡映像オブジェクトの確認を行なわ
なくてもよく労力を軽減することができる。
【0075】請求項5に記載の発明によれば、前記追跡
状態監視手段は、前記オブジェクト追跡手段で追跡失敗
と判断されたときに自動的に追跡を停止することができ
るので、ユーザが逐一追跡失敗のチェックを行なわなく
てもよく、オブジェクト追跡の省力化を実現することが
できる。
【0076】請求項6に記載の発明によれば、前記オブ
ジェクト抽出手段は、前記映像信号から映像オブジェク
トを抽出する抽出手段を1乃至複数持ち、各々の抽出手
段によって抽出された映像オブジェクトを合成すること
ができるので、最も抽出に適した抽出方法で映像オブジ
ェクトを抽出することができる。
【0077】請求項7に記載の発明によれば、前記オブ
ジェクト抽出手段は、抽出映像オブジェクトを記憶する
ことができ、抽出された映像オブジェクトと、前記記憶
手段内の映像オブジェクトを集合演算や幾何演算するこ
とができるので、複数の演算を組み合わせた複雑な演算
を行なうことができる。
【0078】請求項8に記載の発明によれば、前記オブ
ジェクト抽出手段は、例えば、表示出力装置に表示され
た抽出映像オブジェクトを参照しながら、抽出映像オブ
ジェクトを補正することができるので、抽出映像オブジ
ェクトを正確に抽出することができる。
【0079】請求項9に記載の発明によれば、前記オブ
ジェクト抽出手段は、前時点の追跡映像オブジェクトを
参照して、現時点のオブジェクト抽出領域を絞り込むこ
とができるので、オブジェクト抽出の誤抽出を軽減でき
るとともにオブジェクト抽出の高速化を実現できる。
【0080】請求項10に記載の発明によれば、前記オ
ブジェクト追跡手段は、前時点の抽出映像オブジェクト
のオブジェクトパターンと、前時点及び現時点における
映像信号とから、現時点の追跡映像オブジェクトを生成
することができるので、映像オブジェクトの形状抽出の
処理時間を短縮することができる。
【0081】請求項11に記載の発明によれば、前記オ
ブジェクト追跡手段は、例えば、表示出力装置に表示さ
れた追跡映像オブジェクトを参照しながら、追跡映像オ
ブジェクトを補正することができるので、追跡映像オブ
ジェクト形状を正確に抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第一の実施の形態に係る映像オブ
ジェクト抽出支援装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】オブジェクト抽出手段の構成を示した図であ
る。
【図3】オブジェクト抽出手段で行なう演算例を示した
図である。
【図4】本発明による第二の実施の形態に係る映像オブ
ジェクト抽出支援装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図5】映像信号の一例を視覚的に示した図である。
【図6】追跡映像オブジェクト形状信号の一例を視覚的
に示した図である。
【図7】抽出映像オブジェクト形状信号の一例を視覚的
に示した図である。
【図8】表示信号の一例を視覚的に示した図である。
【符号の説明】
1……オブジェクト追跡手段 2……オブジェクト抽出手段 3……入力装置 4……制御手段 5……描画手段 6……表示出力装置 7……状態監視手段 21−1、21−2、…、21−N……抽出手段 22……演算手段 23……記憶手段 a……映像信号 b……ユーザ入力信号 c……追跡制御信号 d……抽出制御信号 e……追跡映像オブジェクト形状信号 f……抽出映像オブジェクト形状信号 g……表示制御信号 h……表示信号 i……追跡状態 j……抽出状態 k……状態監視信号
フロントページの続き (72)発明者 三須 俊彦 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 苗村 昌秀 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 境田 慎一 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 鄭 文涛 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 5C054 EJ00 FC05 FC13 HA00 5L096 AA02 AA06 EA14 EA17 EA35 FA69 GA19 HA04 HA05 JA11 JA26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号から映像オブジェクトを抽出
    し、この抽出した映像オブジェクトの追跡をサポートす
    る映像オブジェクト抽出支援装置において、 前記映像信号から、映像オブジェクトの位置及び形状を
    推定して抽出するオブジェクト抽出手段と、 前記オブジェクト抽出手段によって抽出した抽出映像オ
    ブジェクト及び、前記抽出映像オブジェクトを抽出した
    後の映像信号を比較して、現時点における映像オブジェ
    クトの位置及び形状を把握し、当該映像オブジェクトを
    追跡映像オブジェクトとして追跡するオブジェクト追跡
    手段と、 前記映像信号、前記抽出映像オブジェクトと前記追跡映
    像オブジェクトのうち、少なくとも一つを描画する描画
    手段と、 入力される信号に基づいて、前記オブジェクト抽出手
    段、前記オブジェクト追跡手段、前記描画手段を制御す
    る制御手段と、 を備えたことを特徴とする映像オブジェクト抽出支援装
    置。
  2. 【請求項2】 前記オブジェクト抽出手段の抽出状態を
    監視する抽出状態監視手段を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の映像オブジェクト抽出支援装置。
  3. 【請求項3】 前記抽出状態監視手段は、前記オブジェ
    クト抽出手段の抽出状態の観測値と予め定められた基準
    値との比較結果に基づいて、オブジェクト抽出を停止す
    ることを特徴とする請求項2に記載の映像オブジェクト
    抽出支援装置。
  4. 【請求項4】 前記オブジェクト追跡手段の追跡状態を
    監視する追跡状態監視手段を備えたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3に記載の映像オブジェクト抽出支援
    装置。
  5. 【請求項5】 前記追跡状態監視手段は、前記オブジェ
    クト追跡手段の追跡状態の観測値と予め定められた基準
    値との比較結果に基づいて、オブジェクト追跡を停止す
    ることを特徴とする請求項4に記載の映像オブジェクト
    抽出支援装置。
  6. 【請求項6】 前記オブジェクト抽出手段は、前記映像
    信号から映像オブジェクトを抽出する抽出手段を1乃至
    複数持ち、各々の抽出手段によって抽出された映像オブ
    ジェクトを合成することで抽出映像オブジェクトを生成
    することを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の映
    像オブジェクト抽出支援装置。
  7. 【請求項7】 前記オブジェクト抽出手段は、前記抽出
    映像オブジェクトを記憶する記憶手段を持ち、抽出され
    た映像オブジェクトと前記記憶手段内の映像オブジェク
    トとを集合演算や幾何演算することで抽出映像オブジェ
    クトを生成することを特徴とする請求項1乃至請求項6
    に記載の映像オブジェクト抽出支援装置。
  8. 【請求項8】 前記オブジェクト抽出手段は、抽出映像
    オブジェクトを補正する補正機能を備えたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項7に記載の映像オブジェクト抽
    出支援装置。
  9. 【請求項9】 前記オブジェクト抽出手段は、前時点の
    追跡映像オブジェクトを参照して、現時点のオブジェク
    ト抽出領域を絞り込むことを特徴とする請求項1乃至請
    求項8に記載の映像オブジェクト抽出支援装置。
  10. 【請求項10】 前記オブジェクト追跡手段は、前時点
    における抽出映像オブジェクトと、前時点及び現時点に
    おける映像信号のパターンを比較することで、現時点の
    追跡映像オブジェクトを生成することを特徴とする請求
    項1乃至請求項9に記載の映像オブジェクト抽出支援装
    置。
  11. 【請求項11】 前記オブジェクト追跡手段は、追跡映
    像オブジェクトを補正する補正機能を備えたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項10に記載の映像オブジェク
    ト抽出支援装置。
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