JP2001118117A - 通帳の行判定装置及び行判定方法 - Google Patents

通帳の行判定装置及び行判定方法

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JP2001118117A
JP2001118117A JP29652899A JP29652899A JP2001118117A JP 2001118117 A JP2001118117 A JP 2001118117A JP 29652899 A JP29652899 A JP 29652899A JP 29652899 A JP29652899 A JP 29652899A JP 2001118117 A JP2001118117 A JP 2001118117A
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Masashi Mataga
雅司 又賀
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字されていない行を印字済行であると誤認識
することがないようにする。 【解決手段】イメージセンサから出力された画素データ
を処理して多値イメージデータに変換するセンサ出力処
理手段と、多値イメージデータを所定のスライスレベル
でスライスすることによって2値化して2値イメージデ
ータに変換する2値化手段と、2行間の黒データ数を比
較し、2行間において黒データ数が大きく変化している
場合に行判定を行う行判定手段とを有する。2行間の黒
データ数が比較され、2行間において黒データ数が大き
く変化している場合に行判定が行われるので、地紋51
が黒データとして残っても、行判定において印字されて
いない行を印字済行であると誤認識することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通帳の行判定装置
及び行判定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、主として金融機関等で使用される
所定のフォーマットの媒体、例えば、通帳に対して、上
位装置からの情報を受けて印字を行う専用のプリンタに
おいては、行判定装置が配設され、赤外線センサ、カラ
ーセンサ等を使用することによって、何行目まで印字さ
れているかの判定、すなわち、行判定を行うようになっ
ている。
【0003】図2は通帳のフォーマットの例を示す図、
図3は地紋の例を示す図、図4は地紋上に文字が印字さ
れた状態を示す図、図5は地紋をドロップアウトさせた
後の多値イメージデータを示す図、図6は地紋上に文字
が印字された状態で地紋をドロップアウトさせた後の多
値イメージデータを示す図、図7は地紋をドロップアウ
トさせた後の2値イメージデータを示す図、図8は地紋
上に文字が印字された状態で地紋をドロップアウトさせ
た後の2値イメージデータを示す図である。
【0004】通常、通帳11には、日付欄12、残高欄
13等の欄及びページマーク領域14、16が形成され
るとともに、例えば、24行の印字領域15が形成され
る。
【0005】そして、赤外線センサを使用して行判定を
行う場合、赤外線センサによって通帳11の地紋をドロ
ップアウトさせ、白データ及び黒データから成る2値デ
ータを得る。続いて、日付欄12及び残高欄13のうち
の一方のラインを走査し、ラインごとの黒データの個
数、すなわち、黒データ数をカウントすることによって
行判定が行われる。
【0006】また、カラーセンサを使用して行判定を行
う場合、無彩色及び有彩色のヒストグラムを作成し、該
各ヒストグラムを解析した後に、所定のスライスレベル
でスライスすることによって通帳11の地紋をドロップ
アウトさせ、2値データを得る。続いて、日付欄12及
び残高欄13のうちの一方のラインを走査し、ラインご
との黒データ数をカウントすることによって行判定が行
われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の通帳11の行判定方法においては、カラーセンサを
使用した場合、通帳11の地紋をドロップアウトさせる
際に赤外線センサと同等の性能を得ることができないこ
とがあり、その場合、2値データを得たときに地紋が黒
データとして残ってしまうので、行判定において、実際
には印字されていない行を印字済行であると誤認識して
しまう。
【0008】本発明は、前記従来の通帳の行判定方法の
問題点を解決して、印字されていない行を印字済行であ
ると誤認識することがない通帳の行判定装置及び行判定
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の通
帳の行判定装置においては、イメージセンサから出力さ
れた画素データを処理して多値イメージデータに変換す
るセンサ出力処理手段と、前記多値イメージデータを所
定のスライスレベルでスライスすることによって2値化
して2値イメージデータに変換する2値化手段と、2行
間の黒データ数を比較し、2行間において黒データ数が
大きく変化している場合に行判定を行う行判定手段とを
有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の第1の実施の形態における
通帳の行判定装置のブロック図である。
【0012】図において、51は通帳11(図2)の地
紋、52はイメージセンサとしてのカラーセンサ等を備
えた画像読取手段としてのカラーイメージ読取部、53
は前記カラーセンサから出力された画素データを処理し
て多値イメージデータに変換するとともに、前記画素デ
ータが無彩色であるか、又は有彩色であるかを判定する
センサ出力処理手段としてのカラー処理部、54は該カ
ラー処理部53において得られた多値イメージデータを
記録する第1の記録手段としての多値イメージメモリで
ある。
【0013】また、55は前記多値イメージデータにつ
いてヒストグラムを作成するヒストグラム回路、56は
前記多値イメージメモリ54内の多値イメージデータを
所定のスライスレベルでスライスすることによって2値
化して2値イメージデータに変換する2値化手段として
の2値化回路、57は前記ヒストグラム回路55におい
て作成されたヒストグラムを解析するヒストグラム解析
部、58は2値イメージデータを記録する第2の記録手
段としての2値イメージメモリ、59は該2値イメージ
メモリ58に記録された2値イメージデータを使用し、
前記ヒストグラム解析部57による解析結果に基づいて
行判定を行う行判定手段としての行判定部である。
【0014】次に、前記構成の行判定装置における通帳
11の行判定方法について説明する。
【0015】図9は本発明の第1の実施の形態における
行判定方法の動作を示すフローチャートである。
【0016】まず、行判定の初期値を設定する。この場
合、通帳の24行目から1行目に向けて走査する場合に
ついて説明するので、行を表す値xに初期値として24
をセットする。そして、値xによって設定されたx行目
の黒データ数をカウントし、カウント値をCPU内のメ
モリに値x1として記録する。
【0017】次に、1行前、すなわち、(x−1)行目
の黒データ数をカウントし、カウント値を前記メモリに
値x2として記録する。続いて、前記メモリに記録され
た値x1、x2の差(|x1−x2|)を算出し、該差
(|x1−x2|)と実験等によってあらかじめ決定さ
れた閾(しきい)値Yとを比較する。
【0018】そして、前記差(|x1−x2|)が閾値
Yより小さい場合には、2行間において黒データ数が大
きく変化していないので、2行が同じ状態であって、2
行にいずれも印字が行われているか、又はいずれも印字
が行われていないと判定される。続いて、前記2行が同
じ状態であると判定された場合、値x1に値x2をセッ
トし、値xをデクリメントし、更に1行前の黒データ数
をカウントしてカウント値をメモリに値x2として記録
する。このような処理を繰り返すことによって、差(|
x1−x2|)が閾値Y以上である行を検出する。
【0019】一方、差(|x1−x2|)が閾値Y以上
である場合には、2行間において黒データ数が大きく変
化していることになるので、2行間で状態が変化した、
すなわち、印字されていない状態から印字されている状
態に変化したと判定される。したがって、1行前の(x
−1)行目を印字済行とし、(x−1)行目まで印字が
行われていると判定する。
【0020】なお、本実施の形態においては、通帳11
の24行目から走査する場合について説明しているが、
1行目から走査するようにしてもよい。
【0021】このように、本実施の形態においては、黒
データ数をカウントして前後の2行間において黒データ
数を比較し、黒データ数が大きく変化している場合に行
判定を行って後の行を印字済行とするので、地紋51
(図1)を完全にドロップアウトさせることができずに
地紋51が黒データとして残っても、印字されていない
行を印字済行であると誤認識することがない。
【0022】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1 値xに24をセットする。 ステップS2 x行目の黒データ数をカウントする。 ステップS3 カウント値をメモリに値x1として記録
する。 ステップS4 (x−1)行目の黒データ数をカウント
する。 ステップS5 カウント値をメモリに値x2として記録
する。 ステップS6 差(|x1−x2|)が閾値Y以上であ
るかどうかを判断する。差(|x1−x2|)が閾値Y
以上である場合はステップS9に、差(|x1−x2
|)が閾値Yより小さい場合はステップS7に進む。 ステップS7 値x1に値x2をセットする。 ステップS8 値xをデクリメントし、ステップS4に
戻る。 ステップS9 (x−1)行目を印字済行とし、処理を
終了する。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0024】図10は本発明の第2の実施の形態におけ
る行判定方法の動作を示すフローチャートである。
【0025】この場合、まず、通帳11(図2)のセン
ターホールドより後において24行目の黒データ数をカ
ウントし、カウント値を図示されないCPUのメモリに
値x1として記録する。続いて、通帳11のセンターホ
ールドより前において12行目の黒データ数をカウント
し、カウント値をメモリに値x2として記録する。
【0026】次に、行判定手段としての行判定部59
(図1)の図示されないセンターホールド前後印字判定
手段は、センターホールドより前(1〜12行目)に印
字されている行があるかどうか、又はセンターホールド
より後(13〜24行目)に印字されている行があるか
どうかを判定する。すなわち、センターホールド前後印
字判定手段は、前記メモリに記録された値x1、x2の
差(|x1−x2|)を算出し、該差(|x1−x2
|)と実験等によってあらかじめ決定された閾値Yとを
比較し、差(|x1−x2|)が閾値Yより小さい場
合、12行目と24行目とは同じ状態であり、いずれも
印字が行われていないと判定し、11〜1行目について
行判定を行う。
【0027】一方、差(|x1−x2|)が閾値Y以上
である場合、少なくとも12行目までは印字が行われて
いると判定し、24〜12行目について行判定を行う。
そして、センターホールドの前後の各ページ内において
は、第1の実施の形態と同様に、黒データ数をカウント
して前後の2行間の黒データ数を比較し、黒データ数が
大きく変化している場合に後の行を印字済行とする。し
たがって、地紋51を完全にドロップアウトさせること
ができずに地紋51が黒データとして残っても、行判定
において印字されていない行を印字済行であると誤認識
することがない。
【0028】また、センターホールドより前(1〜12
行目)に印字されている行があるかどうか、又はセンタ
ーホールドより後(13〜24行目)に印字されている
行があるかどうかを判定するようになっているので、印
字されている行の数が12以下である場合には、24行
目から1行目に向けて走査する場合と比較して、行判定
の処理速度を高くすることができる。
【0029】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS11 24行目の黒データ数をカウントす
る。 ステップS12 カウント値をメモリに値x1として記
録する。 ステップS13 12行目の黒データ数をカウントす
る。 ステップS14 カウント値をメモリに値x2として記
録する。 ステップS15 差(|x1−x2|)が閾値Y以上で
あるかどうかを判断する。差(|x1−x2|)が閾値
Y以上である場合はステップS17に、差(|x1−x
2|)が閾値Yより小さい場合はステップS16に進
む。 ステップS16 11〜1行目について行判定を行い、
処理を終了する。 ステップS17 24〜12行目について行判定を行
い、処理を終了する。
【0030】なお、ステップS16、17における行判
定の詳細については前記第1の実施の形態と同様である
ので説明を省略する。
【0031】ところで、行ごとに地紋51の濃度が異な
ることがあり、その場合、多値イメージデータを2値イ
メージデータに変換した際に、地紋51を完全にドロッ
プアウトさせることができずに地紋51が黒データとし
て残ると、黒データが行ごとに大きく変動してしまう。
その結果、印字されていない行を印字済行であると誤認
識することがあり、行判定を確実に行うことができな
い。
【0032】そこで、行ごとに地紋51の濃度が異なる
場合でも確実に行判定を行うことができるようにした本
発明の第3の実施の形態について説明する。
【0033】図11は本発明の第3の実施の形態におけ
る行判定方法の動作を示すフローチャートである。
【0034】まず、行判定の初期値を設定する。この場
合、通帳11(図2)の24行目から1行目に向けて走
査する場合について説明するので、値xに初期値として
24をセットする。そして、値xによって設定されたx
行目の日付欄12及び残高欄13の各黒データ数をカウ
ントし、日付欄12の黒データ数と残高欄13の黒デー
タ数との差を算出し、該差を図示されないCPUのメモ
リに値x1として記録する。次に、1行前の(x−1)
行目の日付欄12及び残高欄13の各黒データ数をカウ
ントし、日付欄12の黒データ数と残高欄13の黒デー
タ数との差を算出し、該差をメモリに値x2として記録
する。
【0035】続いて、前記メモリに記録された値x1、
x2の差(|x1−x2|)を算出し、該差(|x1−
x2|)と実験等によってあらかじめ決定された閾値Y
とを比較する。
【0036】そして、差(|x1−x2|)が閾値Yよ
り小さい場合、2行間において黒データ数が大きく変化
していないので、2行にいずれも印字が行われている
か、又はいずれも印字が行われていないと判定される。
続いて、2行にいずれも印字が行われているか、又はい
ずれも印字が行われていないと判定された場合、値x1
に値x2をセットし、値xをデクリメントし、更に1行
前の(x−1)行目の黒データ数をカウントして、カウ
ント値をメモリに値x2として記録する。このような処
理を繰り返すことによって、差(|x1−x2|)が閾
値Y以上である行を検出する。
【0037】一方、差(|x1−x2|)が閾値Y以上
である場合には、2行間において黒データ数が大きく変
化していることになるので、1行前の(x−1)行目を
印字済行とし、(x−1)行目まで印字が行われている
と判定する。
【0038】なお、本実施の形態においては、通帳11
の24行目から走査する場合について説明しているが、
1行目から走査するようにしてもよい。
【0039】このように、本実施の形態においては、黒
データ数をカウントして前後の2行間において黒データ
数を比較し、黒データ数が大きく変化している場合に後
の行を印字済行とするので、地紋51(図1)を完全に
ドロップアウトさせることができずに地紋51が黒デー
タとして残っても、印字されていない行を印字済行であ
ると誤認識することがない。
【0040】また、各行について、同じ行の日付欄12
及び残高欄13のように、複数箇所の各黒データ数をカ
ウントし、各カウント値の差を算出し、各差を比較する
ことによって行判定を行うようになっているので、行ご
とに地紋51の濃度が異なる場合でも確実に行判定を行
うことができる。
【0041】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS21 値xに24をセットする。 ステップS22 x行目の日付欄12及び残高欄13の
各黒データ数をカウントし、差を算出する。 ステップS23 差をメモリに値x1として記録する。 ステップS24 (x−1)行目の日付欄12及び残高
欄13の各黒データ数をカウントし、差を算出する。 ステップS25 差をメモリに値x2として記録する。 ステップS26 差(|x1−x2|)が閾値Y以上で
あるかどうかを判断する。差(|x1−x2|)が閾値
Y以上である場合はステップS29に、差(|x1−x
2|)が閾値Yより小さい場合はステップS27に進
む。 ステップS27 値x1に値x2をセットする。 ステップS28 値xをデクリメントし、ステップS2
4に戻る。 ステップS29 (x−1)行目を印字済行とし、処理
を終了する。
【0042】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。
【0043】図12は本発明の第4の実施の形態におけ
る行判定方法の動作を示すフローチャートである。
【0044】この場合、24行目の日付欄12(図2)
及び残高欄13の各黒データ数をカウントし、日付欄1
2の黒データ数と残高欄13の黒データ数との差を算出
し、該差をメモリに値x1として記録する。次に、12
行目の日付欄12及び残高欄13の各黒データ数をカウ
ントし、日付欄12の黒データ数と残高欄13の黒デー
タ数との差を算出し、該差をメモリに値x2として記録
する。
【0045】続いて、前記メモリに記録された値x1、
x2の差(|x1−x2|)を算出し、該差(|x1−
x2|)と実験等によってあらかじめ決定された閾値Y
とを比較する。
【0046】そして、差(|x1−x2|)が閾値Yよ
り小さい場合、12行目と24行目とは同じ状態であ
り、いずれも印字が行われていないと判定し、11〜1
行目について行判定を行う。
【0047】一方、差(|x1−x2|)が閾値Y以上
である場合、少なくとも12行目までは印字が行われて
いると判定し、24〜12行目について行判定を行う。
【0048】そして、センターホールドの前後の各ペー
ジ内においては、第3の実施の形態と同様に、各行につ
いて日付欄12及び残高欄13の各黒データ数をカウン
トして差を算出し、各差を比較することによって、前後
の2行間の黒データ数が大きく変化している場合に後の
行を印字済行とする。したがって、地紋51(図1)を
完全にドロップアウトさせることができずに地紋51が
黒データとして残っても、行判定において印字されてい
ない行を印字済行であると誤認識することがない。
【0049】また、センターホールドより前(1〜12
行目)に印字されている行があるかどうか、又はセンタ
ーホールドより後(13〜24行目)に印字されている
行があるかどうかを判定するようになっているので、印
字されている行の数が12以下である場合には、24行
目から1行目に向けて走査する場合と比較して、行判定
の処理速度を高くすることができる。
【0050】そして、センターホールドの前後の各行に
ついて黒データ数を比較する際に、、各行について、同
じ行の日付欄12及び残高欄13のように、複数箇所の
各黒データ数をカウントして各カウント値の差を算出
し、各差を比較することによって行判定を行うようにな
っているので、行ごとに地紋51の濃度が異なる場合で
も確実に行判定を行うことができる。
【0051】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS31 24行目の日付欄12及び残高欄13
の各黒データ数をカウントし、差を算出する。 ステップS32 差をメモリに値x1として記録する。 ステップS33 12行目の日付欄12及び残高欄13
の各黒データ数をカウントし、差を算出する。 ステップS34 差をメモリに値x2として記録する。 ステップS35 差(|x1−x2|)が閾値Y以上で
あるかどうかを判断する。差(|x1−x2|)が閾値
Y以上である場合はステップS37に、差(|x1−x
2|)が閾値Yより小さい場合はステップS36に進
む。 ステップS36 11〜1行目について行判定を行い、
処理を終了する。 ステップS37 24〜12行目について行判定を行
い、処理を終了する。
【0052】なお、ステップS36、37における行判
定方法については前記第3の実施の形態と同様であるの
で説明を省略する。
【0053】次に、本発明の第5の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有する
ものについては、同じ符号を付与することによってその
説明を省略する。
【0054】図13は本発明の第5の実施の形態におけ
る通帳の行判定装置のブロック図、図14は本発明の第
5の実施の形態における行判定方法の動作を示すフロー
チャートである。
【0055】この場合、2値化手段としての2値化回路
56にスライスレベル設定回路61が接続され、該スラ
イスレベル設定回路61は、多値イメージデータを2値
化する際のスライスレベルを変更する。
【0056】まず、1行目の黒データ数をカウントし、
カウント値を図示されないCPUのメモリに値xとして
記録する。そして、値xと実験等によってあらかじめ決
定された閾値Y1とを比較し、値xが閾値Y1より大き
い場合、地紋51が黒データとして残っていると判断
し、2値化する際のスライスレベルを変更する。値xが
閾値Y1より大きい間はスライスレベルの変更を繰り返
す。
【0057】一方、前記値xが閾値Y1以下である場合
には、地紋51が黒データとして残っていないと判断
し、初期値を設定する。この場合、通帳11(図2)の
1行目から24行目に向けて走査する場合について説明
するので、値xに初期値として1をセットする。そし
て、値xによって設定されたx行目の黒データ数をカウ
ントし、カウント値をメモリに値x1として記録する。
次に、1行後、すなわち、(x+1)行目の黒データ数
をカウントし、カウント値をメモリに値x2として記録
する。
【0058】続いて、前記メモリに記録された値x1、
x2の差(|x1−x2|)を算出し、差(|x1−x
2|)と実験等によってあらかじめ決定された閾値Y2
とを比較する。そして、前記差(|x1−x2|)が閾
値Y2より小さい場合、2行間において黒データ数が大
きく変化していないので、2行にいずれも印字が行われ
ているか、又はいずれも印字が行われていないと判定さ
れる。続いて、2行にいずれも印字が行われているか、
又はいずれも印字が行われていないと判定された場合、
値x1に値x2をセットし、値xをインクリメントし、
更に1行後の(x+1)行目の黒データ数をカウントし
て、カウント値をメモリに値x2として記録する。この
ような処理を繰り返すことによって、差(|x1−x2
|)が閾値Y2以上である行を検出する。
【0059】一方、差(|x1−x2|)が閾値Y2以
上である場合には、2行間において黒データ数が大きく
変化していることになるので、2行間で状態が変化し
た、すなわち、印字されている状態から印字されていな
い状態に変化したと判定される。したがって、1行前の
x行目までを印字済行とし、x行目まで印字が行われて
いると判定する。
【0060】このように、本実施の形態においては、地
紋51をドロップアウトさせるための2値化処理におい
て、多値イメージデータを2値イメージデータに変換す
るためのスライスレベルを変更することができる。した
がって、地紋51が完全にドロップアウトされるまでス
ライスレベルが変更されるので、印字されていない行を
印字済行であると誤認識することがない。
【0061】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS41 1行目の黒データ数をカウントする。 ステップS42 カウント値をメモリに値xとして記録
する。 ステップS43 値xが閾値Y1より大きいかどうかを
判断する。値xが閾値Y1より大きい場合にはステップ
S44に、値xが閾値Y1以下である場合にはステップ
S45に進む。 ステップS44 スライスレベルを変更し、ステップS
41に戻る。 ステップS45 値xに1をセットする。 ステップS46 x行目の黒データ数をカウントする。 ステップS47 カウント値をメモリに値x1として記
録する。 ステップS48 (x+1)行目の黒データ数をカウン
トする。 ステップS49 カウント値をメモリに値x2として記
録する。 ステップS50 差(|x1−x2|)が閾値Y2以上
であるかどうかを判断する。差(|x1−x2|)が閾
値Y2以上である場合はステップS53に、差(|x1
−x2|)が閾値Y2より小さい場合はステップS51
に進む。 ステップS51 値x1に値x2をセットする。 ステップS52 値xをインクリメントし、ステップS
48に戻る。 ステップS53 x行目を印字済行とし、処理を終了す
る。
【0062】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、通帳の行判定装置においては、イメージセンサか
ら出力された画素データを処理して多値イメージデータ
に変換するセンサ出力処理手段と、前記多値イメージデ
ータを所定のスライスレベルでスライスすることによっ
て2値化して2値イメージデータに変換する2値化手段
と、2行間の黒データ数を比較し、2行間において黒デ
ータ数が大きく変化している場合に行判定を行う行判定
手段とを有する。
【0064】この場合、イメージセンサから出力された
画素データが処理されて多値イメージデータに変換さ
れ、多値イメージデータが所定のスライスレベルでスラ
イスされて2値化され、2値イメージデータに変換され
る。そして、2行間の黒データ数が比較され、2行間に
おいて黒データ数が大きく変化している場合に行判定が
行われる。
【0065】したがって、地紋を完全にドロップアウト
させることができずに地紋が黒データとして残っても、
行判定において印字されていない行を印字済行であると
誤認識することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における通帳の行判
定装置のブロック図である。
【図2】通帳のフォーマットの例を示す図である。
【図3】地紋の例を示す図である。
【図4】地紋上に文字が印字された状態を示す図であ
る。
【図5】地紋をドロップアウトさせた後の多値イメージ
データを示す図である。
【図6】地紋上に文字が印字された状態で地紋をドロッ
プアウトさせた後の多値イメージデータを示す図であ
る。
【図7】地紋をドロップアウトさせた後の2値イメージ
データを示す図である。
【図8】地紋上に文字が印字された状態で地紋をドロッ
プアウトさせた後の2値イメージデータを示す図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施の形態における行判定方法
の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態における行判定方
法の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施の形態における行判定方
法の動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4の実施の形態における行判定方
法の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第5の実施の形態における通帳の行
判定装置のブロック図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態における行判定方
法の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 通帳 53 カラー処理部 56 2値化回路 59 行判定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)イメージセンサから出力された画
    素データを処理して多値イメージデータに変換するセン
    サ出力処理手段と、(b)前記多値イメージデータを所
    定のスライスレベルでスライスすることによって2値化
    して2値イメージデータに変換する2値化手段と、
    (c)2行間の黒データ数を比較し、2行間において黒
    データ数が大きく変化している場合に行判定を行う行判
    定手段とを有することを特徴とする通帳の行判定装置。
  2. 【請求項2】 (a)イメージセンサから出力された画
    素データを処理して多値イメージデータに変換し、
    (b)前記多値イメージデータを所定のスライスレベル
    でスライスすることによって2値化して2値イメージデ
    ータに変換し、(c)2行間の黒データ数を比較し、2
    行間において黒データ数が大きく変化している場合に行
    判定を行うことを特徴とする通帳の行判定方法。
  3. 【請求項3】 (a)通帳のセンターホールドより前に
    印字されている行があるかどうか、又はセンターホール
    ドより後に印字されている行があるかどうかを判定し、
    (b)判定結果に基づいて、2行間の黒データ数を比較
    し、2行間において黒データ数が大きく変化している場
    合に行判定を行う請求項2に記載の通帳の行判定方法。
  4. 【請求項4】 (a)同じ行で複数箇所の黒データ数を
    カウントし、(b)各カウント値の差を算出し、(c)
    算出された差に基づいて2行間の黒データ数を比較する
    請求項2又は3に記載の通帳の行判定方法。
  5. 【請求項5】 所定の行の黒データ数に基づいてスライ
    スレベルが変更される請求項2に記載の通帳の行判定方
    法。
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