JP2001117756A - ランダムパルス発生器ならびにそれを利用した乱数発生装置および確率発生装置 - Google Patents

ランダムパルス発生器ならびにそれを利用した乱数発生装置および確率発生装置

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JP2001117756A
JP2001117756A JP29842399A JP29842399A JP2001117756A JP 2001117756 A JP2001117756 A JP 2001117756A JP 29842399 A JP29842399 A JP 29842399A JP 29842399 A JP29842399 A JP 29842399A JP 2001117756 A JP2001117756 A JP 2001117756A
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Norihei Tsuyusaki
典平 露崎
Hiroyasu Yamamoto
博康 山本
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Cosmo EC Co Ltd
Iwaki Electronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射性物質がその自然崩壊によって放出する
放射線を利用したランダムパルス発生器と、このランダ
ムパルス発生器を備えた乱数発生装置および確率発生装
置において、特定の放射線を簡便に選別して利用する。 【解決手段】 線源RSとなる放射性物質からPINダ
イオード10に至る放射線(α線、β線、γ線など)の
うち特定の放射線(例えば、β線)のみを通過させる遮
蔽材18を設ける。これにより、特定の放射線だけがP
INダイオード10のI層12に入り、それ以外の放射
線は遮蔽板18によってPINダイオードへの入射を阻
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性物質がその
自然崩壊によって放出する放射線(α線、β線、γ線な
ど)を利用してランダムパルスを発生するランダムパル
ス発生器と、このランダムパルス発生器によって発生し
たランダムパルスに基づいて乱数を発生する乱数発生装
置と、前記ランダムパルス発生器によって発生したラン
ダムパルスに基づいて確率を作成する確率発生装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のランダムパルス発生器とし
ては、例えば特開平9−28899号公報に開示されて
いるように、放射性物質から放出されるα線などの放射
線をPINダイオード(フォトダイオード)で検出し、
この検出結果に基づいてランダムパルスを発生させるも
のが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これでは、放
射性物質から放出される種々の放射線のうち特定の放射
線(例えば、β線)だけを選別して利用せんとする場
合、その放射線の電離電流を選択的に計測できるように
PINダイオードのI層の厚さを適宜変更するなど面倒
な対応を余儀なくされる。そして、このランダムパルス
発生器を用いた乱数発生装置や確率発生装置は必然的に
製造コストが高騰してしまうという不都合があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、特定の
放射線を簡便に選別して利用することが可能なランダム
パルス発生器と、このランダムパルス発生器を用いた低
廉な乱数発生装置および確率発生装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
ランダムパルス発生器に係る発明は、自然崩壊する放射
性物質から放出される放射線をそのエネルギーレベルに
対応した強度の電気信号に変換するPINダイオード
(フォトダイオード)と、この電気信号から時定数信号
を発生させて増幅する増幅回路と、この時定数信号が前
記放射性物質から放出される放射線のエネルギーレベル
に対応しているものを弁別する波高弁別回路と、この波
高弁別回路を通過したパルスを出力する波形整形器とを
具備するランダムパルス発生器であって、前記放射性物
質から前記PINダイオードに至る放射線のうち特定の
放射線のみを通過させる遮蔽材を設けて構成される。こ
うした構成を採用することにより、特定の放射線だけが
PINダイオードのI層に入り、それ以外の放射線は遮
蔽板によってPINダイオードへの入射を阻止されるよ
うに作用する。
【0006】ここで、遮蔽材の材質は特に限定されず、
例えばアルミニウムその他の金属、合成樹脂などを採用
することができる。
【0007】また、上記放射性物質として、 244Cm、
241Am、U3 8 210Pb、 1 37Cs、90Sr、22
Na、51Cr、54Mn、60Co、57Co、 133Baの核
種、またはウラン系列の核種、またはトリウム系列の核
種、またはアクチニウム系列の核種、または天然に存在
する放射性核種を用いて構成される。
【0008】一方、本発明のうち乱数発生装置に係る発
明は、上記ランダムパルス発生器を有し、このランダム
パルス発生器によって発生したランダムパルスのパルス
数を一定時間ごとに計数し、このパルス数を乱数として
出力する時間測定装置を設けて構成される。
【0009】また、本発明のうち確率発生装置に係る発
明は、上記ランダムパルス発生器を有し、このランダム
パルス発生器によって発生したランダムパルスのパルス
数を一定時間ごとに計数するカウンターを設け、このカ
ウンターによって計数されたパルス数が所定の確率分布
に基づくパルス数と一致したとき当り信号を出力する比
較器を設けて構成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0011】図4は本発明に係るランダムパルス発生器
を備えた乱数発生装置および確率発生装置の一実施形態
を示すブロック図である。
【0012】このランダムパルス発生器20は、図4に
示すように、PINダイオード10を有しており、PI
Nダイオード10には増幅回路としてプリアンプ回路2
1およびメインアンプ回路22が順に接続されている。
さらに、メインアンプ回路22には波高弁別回路23、
波形整形器24が順に接続されている。
【0013】このPINダイオード10は、図1に示す
ように、P層11、I層12およびN層13から構成さ
れており、I層12の厚さは、線源RSとなる放射性物
質の種類に応じた適当な厚さ(例えば、30μm)にな
っている。また、PINダイオード10の近傍にはアル
ミニウム製の遮蔽板18が、線源RSから放出されてI
層12に入射する放射線を遮るように設けられている。
ここで、線源RSとしては天然または人工の放射性物質
(アメリシウム 241Amなど)を使用することができ、
その使用量は微量で済むため、人体に対する放射能汚染
の危険を回避することができる。なお、線源RS付きP
INダイオード10の形状は、図1に示す基本構造を維
持している限り、図2や図3に示すように、任意の形状
にすることができる。図2は、大きさがあまり問題とな
らない装置に取り付けるのに適した線源RS付きPIN
ダイオード10の形状であり、金属缶14に封入されて
いる。図3は、ICカードなどに取り付けるための形状
であり、全体の厚さが0.7mm以下と薄くなるよう設
計されている。ただし、裸のPINダイオード10は、
外光も検出してしまうので、図3に示すように、外光遮
蔽カバー15を設けて外光を遮断する必要がある。
【0014】また、乱数発生装置30は、図4に示すよ
うに、このランダムパルス発生器20を含み、さらにク
ロックパルス発生器31および時間測定装置32から構
成されている。一方、確率発生装置40はランダムパル
ス発生器20を含み、さらにクロックパルス発生器3
1、カウンター41および比較器42から構成されてい
る。
【0015】そして、線源RSとなる放射性物質は、そ
の物質固有の崩壊定数に従って自然崩壊し、各種の放射
線(α線、β線、γ線など)が相次いで四方八方に放出
されるが、この放出間隔はランダムである。こうして放
出された放射線は、その一部(PINダイオード10の
ある方向に放出されたもの)が遮蔽板18を経てPIN
ダイオード10のI層12に入る。この遮蔽板18は特
定の放射線(例えば、β線とγ線)のみを通過させ、他
の放射線(例えば、α線)は通過させないので、この特
定の放射線だけがPINダイオード10のI層12に入
ることになる。このように、特定の放射線以外の放射線
は遮蔽板18によってPINダイオード10への入射を
阻止されるので、PINダイオード10のI層12の厚
さを変更することなく特定の放射線だけを簡便に選別し
て利用することが可能となる。
【0016】こうしてPINダイオード10に入射した
特定の放射線は、I層12において電子と相互作用を起
こしてその軌跡の周りにイオン対を発生させ、エネルギ
ーを放出して止まる。その結果、PINダイオード10
において特定の放射線のエネルギーレベルに対応した大
きさの電流が生じ、プリアンプ回路21、メインアンプ
回路22で増幅された後、波高弁別回路23に至る。波
高弁別回路23は、低波高弁別回路、高波高弁別回路等
で構成されており、以下に述べるように、放射線による
パルスのみ通過させることにより、ノイズによるパルス
を取り除く。
【0017】例えばアメリシウム 241Amの線源が取り
付けられたPINダイオード10を使用した場合につい
て説明する。α粒子は約5.4MeVのエネルギーを持
っており、計測されるα粒子のごとにプリアンプ回路2
1の出力段階では、図5に示すエネルギー分布となる。
計測されたエネルギーの範囲は、図5に示すように、
5.4MeVに相当するエネルギーをピークとして、低
エネルギー側に広く分布している。これは、線源RSか
ら放出されるα線は、立体角で4π方向に放出されてお
り、PINダイオード10内のパスにおいても種々のパ
スにより、放出されるエネルギーに分布が出てくるため
である。また、PINダイオード10の出力は、図5に
示すように、ノイズ分も含まれている。
【0018】そこで、低エネルギー部分のノイズ部分を
削除するために、波高弁別回路23の低波高弁別回路を
使用して所定の電圧レベル以下をカットしている。α線
のみを検出する場合は、β線やγ線エネルギーよるパル
ス発生位置よりも、カットオフ電圧を高く設定する。こ
れにより、β線やγ線により発生する不要なパルスを除
くことができる。
【0019】同様にして、α線以外の線源についても目
的とする線源RSによるパルスを選別することができ
る。よって、波高弁別回路23を通過したパルスは、自
然崩壊で放出された粒子に対応したパルスであり、完全
なランダムパルスとなる。
【0020】一方、乱数発生装置30では、こうしてラ
ンダムパルス発生器20で発生したランダムパルスが時
間測定装置32に取り込まれ、時間測定装置32は、ク
ロックパルス発生器31から出力されるクロックパルス
に基づいてランダムパルスのパルス数を一定時間ごとに
計数し、このパルス数を乱数として出力する。この際、
所定のビット数の乱数を発生させたり、所定の桁数の乱
数を発生させたりすることが可能である。
【0021】また、確率発生装置40では、カウンター
41が、クロックパルス発生器31から出力されるクロ
ックパルスに基づいてランダムパルス発生器20で発生
したランダムパルスのパルス数を一定時間ごとに計数
し、比較器42に出力する。これを受けて比較器42
は、カウンター41からのパルス数を所定の確率分布
(ポアソン分布、ガウス分布など)に基づくパルス数と
比較して両者が一致するか否かを判定し、両者が一致し
たときに限って当りパルスを送出する。
【0022】すなわち、ある一定時間に崩壊する放射線
(計数値)は確率法則に従う現象であり、一定の放射線
を一定時間計数しても、その計数値は常に一定値にはな
らず、ある平均値Mの付近に分散した値が得られる。こ
の分散は、平均値Mが数十未満の場合、数1に示すポア
ソンの分布式で与えられ、平均値Mが数十以上になる
と、数2に示すガウスの分布式と近似的に等しくなる。
数1および数2において、p(m)は一定時間にmカウ
ント(パルス数)が得られる確率、mは一定時間計測し
て得られる計数値、Mは多数回測定した時のmの平均値
を表す。
【数1】
【数2】
【0023】よって、使用された線源RSのα線放出個
数、つまりPINダイオード10で計測された平均パル
ス(M)が予め求まっていれば、数1および数2によ
り、計測された個数(m)に対する出現確率P(m)を一
義的に決定することができる。実際の回路は、図4に示
すように、クロックパルスを使用して、カウンター41
により一定時間内のランダムパルス(m)を計測し、数
1および数2からこのときの確率値P(m)を算出する。
この確率値が設定確率値と一致するか否か比較器42で
比較し、一致したら当りパルスを送出する。
【0024】この際、数1および数2から直接求められ
る異なる確率値を複数設定することもできる。ただし、
ガウス分布を使用して確率値を設定する場合は、平均値
(M)を中心として左右に同じ計測数で同じ確率値とな
る値があることに注意しなければならないが、数3に示
すように、2つの確率を組み合わせて1つの確率値を設
定することもできる。この場合、数3では同じ数値を使
用したが、別々の数値でもよく、また2つ以上を組み合
わせて設定しても構わない。
【数3】
【0025】なお、乱数発生装置30や確率発生装置4
0においては、図8に示すように、計測パルス数を製造
時のID番号や生成された乱数、確率データなどととも
に光学媒体や電磁波などを使用して外部へ送信できるよ
うにすることもできる。
【0026】また、図9に示すように、厚さtが0.7
mmのICカード50に埋め込むことも可能である。こ
れまでのICカード50には、CPU付きICカードが
実現しており、PINダイオード10を除いては、従来
の技術で容易に回路51を0.7mm以下とすることが
できる。PINダイオード10については、上述したよ
うに、30μm程度あれば十分であり、ICカード50
に余裕を持って埋め込むことが可能である。その際、既
にICカード50に取り付けられているIC52と一体
化して1個のICとすることもできる。
【0027】さらに、自然崩壊してα線、β線、γ線を
放出する微弱放射性物質を利用し、半減期が互いに相違
する前記放射性物質、あるいは同種類の放射性物質の密
度を異にして放射線強度が区別された放射性物質を複数
個使用することを可能とし、半減期の違いに基づく崩壊
曲線の検定によりオリジナルか否かの判定もできるよう
にすることも可能である。この際、図10に示すよう
に、自然崩壊して減衰する半減期が異なる核種RSを複
数個使用するか、あるいは放射能濃度(製造における放
出個数)が異なる放射性物質を複数個使用すれば、真偽
の判定が容易になる。
【0028】また、自然崩壊して減衰する放射性核種R
Sを使用して、PINダイオード10の放射線損傷によ
って使用可能期間を限定したり、最低検出パルス数を予
め設定しておいて、その数値を検出限界として使用期間
を限定することもできる。すなわち、PINダイオード
10は、その材質によりある一定の放射線の照射を受け
ると、急激に検出感度が低下する。この限界はほぼ決ま
っているため、急激に検出感度が低下するまでの動作時
間を使用期間として設定することができる。
【0029】さらに、図11および図12に示すよう
に、複数個のPINダイオード10を用いたり、複数個
の乱数発生装置30、確率発生装置40を組み合わせて
使用することも可能である。
【0030】また、図13に示すように、線源RSを両
側からPINダイオード10で包囲することにより、使
用する線源強度をほぼ半分の強度にして同数のカウント
を得ることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
定の放射線だけがPINダイオードのI層に入り、それ
以外の放射線は遮蔽板によってPINダイオードへの入
射を阻止されることから、特定の放射線を簡便に選別し
て利用することが可能なランダムパルス発生器と、この
ランダムパルス発生器を用いた低廉な乱数発生装置およ
び確率発生装置を提供することができる。
【0032】その結果、前記乱数発生装置の適用先とし
ては、ランダムパルスをカメラ、照準機、レーダー等と
連動させて、スキャンニングに適用できる。従来のシー
ケンシャルなスキャンニングよりランダムなスキャンニ
ングの方が対象物を短時間に捕捉可能となる。
【0033】また、自然崩壊する核種(単一核種、ある
いは複合された核種でもよい)をカード等の表面に、バ
ーコード配置またはランダム配置することにより、配置
位置および放出される放射能強度をセキュリティコード
の代用として使用できる。利用可能な期間については、
数種の核種を組み合わせることにより、使用期間内で減
衰し、期間を過ぎると使用ができなくなるカード等を容
易に作成できる。また、このカード等は生きているカー
ドとして認知することができ、カード所有者本人と同一
に取り扱うことができる。
【0034】さらに、自然界でランダムな現象として起
こる放射性物質の自然崩壊を利用するので、製造技術
や、時間変化による偏りがなく、常時公平な当り確率を
作成できる。本願の確率発生装置を搭載したパチンコ機
では当りが続けて起こると、いわゆる連ちゃんが起きて
も1日の単位等、長時間では当り確率が一定になる。本
願はパチンコ機とは別体に、確率発生装置を単体として
製作できるので、取扱いが簡単になり、検証や試験や製
作が容易になる。さらに、この乱数発生装置は乱数を利
用するシミュレーション実験に応用できる。
【0035】また、確率発生装置が発生する当りパルス
と、最終的な当り動作をさせる出力信号とが一致するか
どうかを比較検定することにより、確率発生装置以降に
おける不正も検定することができる。自然崩壊してα
線、β線、γ線を放出する放射性物質をバーコード配置
あるいはカード等の表面にランダムに配置し、その線源
の配置位置および強度をそのカードの特有な性質と見な
し、IDカードとして取り扱うことができる。
【0036】配置するものはカードばかりでなく、セキ
ュリティ機能を要求するものであれば適用できる。本方
法は、線源強度は、その線源に特有な半減期により刻々
と自然崩壊し変化しているので、同じカードは作成でき
ない。また、コピーも不可能である。
【0037】従来のIDカードに乱数発生装置で作成し
たランダムな数値等を追加記憶させる。追加した数値は
本人および発行側でも知ることができないようにする。
この手法により本人はもとより、発行側においても不正
使用ができなくなる。さらに使用の度に乱数発生装置か
らの数値等で書き換えていけば、コピー等による不正使
用等が回避できる。さらに、乱数発生装置をチップ化し
てカード等に組み込むことにより、さらにセキュリティ
機能を向上させることが可能となる。
【0038】本方式は乱数発生装置や確率発生装置に使
用する放射性物質の半減期を適当に選択することによ
り、自動的に使用期間の制限も付加することが可能とな
る。カード毎に組み込まれた線源は、所定の半減期を持
ち時間と共に減衰している。この時間経過から使用時点
での崩壊数を特定することにより、その使用されている
カードがオリジナルか否か判定できる。また、本方式
は、線源が組み込まれることにより磁気記憶と違ってコ
ピー等が全く不可能となる。しかるにオリジナルカード
1枚のみ作成できるが、それ以外の複製ができない。よ
って、最も機密性を要する装置のドア、銀行カード、パ
スポート等に利用可能である。
【0039】利用可能な期間については、数種の核種を
組み合わせることにより、使用期間内で減衰し期間を過
ぎると使用ができなくなるカード等を容易に作成でき
る。本乱数発生装置で発生するランダムパルスおよび確
率については、自然現象に特有なゆらぎが含まれてい
る。よって、人の行動予測、感情予測、バイオサイエン
スでの結果の予測、気象等の自然現象の予測などに使用
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るランダムパルス発生器の一実施形
態を構成するPINダイオードの基本構造図である。
【図2】金属缶封入タイプのPINダイオードの構造図
である。
【図3】フラットタイプのPINダイオードの構造図で
ある。
【図4】本発明に係るランダムパルス発生器を備えた乱
数発生装置および確率発生装置の一実施形態を示すブロ
ック図である。
【図5】α線のエネルギー分布を示すグラフである。
【図6】ポアソン分布を示すグラフである。
【図7】ガウス分布を示すグラフである。
【図8】乱数発生装置および確率発生装置によるデータ
送出例を示す斜視図である。
【図9】乱数発生装置および確率発生装置のICカード
への取付例を示す斜視図である。
【図10】3種類の放射線の崩壊曲線の例を示すグラフ
である。
【図11】線源付きPINダイオードを複数個使用した
一例を示す斜視図である。
【図12】線源付きPINダイオードを複数個使用した
別の例を示す斜視図である。
【図13】線源付きPINダイオードの別の例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10……PINダイオード 11……P層 12……I層 13……N層 14……金属缶 15……外光遮蔽カバー 18……遮蔽板 20……ランダムパルス発生器 21……増幅回路(プリアンプ回路) 22……増幅回路(メインアンプ回路) 23……波高弁別回路 24……波形整形器 30……乱数発生装置 31……クロックパルス発生器 32……時間測定装置 40……確率発生装置 41……カウンター 42……比較器 RS……線源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/22 H04L 9/00 655 (72)発明者 山本 博康 東京都港区新橋5丁目36番11号 いわき電 子株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA02 HB02 HB07 HB09 JB40 5B035 AA13 BA03 BB09 CA01 5J104 FA10 NA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然崩壊する放射性物質から放出される
    放射線をそのエネルギーレベルに対応した強度の電気信
    号に変換するPINダイオードと、この電気信号から時
    定数信号を発生させて増幅する増幅回路と、この時定数
    信号が前記放射性物質から放出される放射線のエネルギ
    ーレベルに対応しているものを弁別する波高弁別回路
    と、この波高弁別回路を通過したパルスを出力する波形
    整形器とを具備するランダムパルス発生器であって、 前記放射性物質から前記PINダイオードに至る放射線
    のうち特定の放射線のみを通過させる遮蔽材を設けたこ
    とを特徴とするランダムパルス発生器。
  2. 【請求項2】 放射性物質として、 244Cm、 241
    m、U3 8 210Pb、 137Cs、90Sr、22Na、
    51Cr、54Mn、60Co、57Co、 133Baの核種、ま
    たはウラン系列の核種、またはトリウム系列の核種、ま
    たはアクチニウム系列の核種、または天然に存在する放
    射性核種を用いたことを特徴とする請求項1に記載のラ
    ンダムパルス発生器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のランダ
    ムパルス発生器を有し、 このランダムパルス発生器によって発生したランダムパ
    ルスのパルス数を一定時間ごとに計数し、このパルス数
    を乱数として出力する時間測定装置を設けたことを特徴
    とする乱数発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載のランダ
    ムパルス発生器を有し、 このランダムパルス発生器によって発生したランダムパ
    ルスのパルス数を一定時間ごとに計数するカウンターを
    設け、 このカウンターによって計数されたパルス数が所定の確
    率分布に基づくパルス数と一致したとき当り信号を出力
    する比較器を設けたことを特徴とする確率発生装置。
JP29842399A 1999-10-20 1999-10-20 ランダムパルス発生器ならびにそれを利用した乱数発生装置および確率発生装置 Pending JP2001117756A (ja)

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