JP2001117381A - 画像形成装置及びトナー像転写方法 - Google Patents

画像形成装置及びトナー像転写方法

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JP2001117381A
JP2001117381A JP29475099A JP29475099A JP2001117381A JP 2001117381 A JP2001117381 A JP 2001117381A JP 29475099 A JP29475099 A JP 29475099A JP 29475099 A JP29475099 A JP 29475099A JP 2001117381 A JP2001117381 A JP 2001117381A
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Hirokazu Mukai
博和 向井
Shinichi Kuramoto
新一 倉本
Yoshinori Machida
義則 町田
Ichibai Yuu
一梅 ユー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像担持体上のトナー像を、これと離間した記
録媒体に転写する際にブラーなどのトナー像の乱れやホ
ローキャラクタなどの画像欠陥の発生を防止する。 【解決手段】 像担持体ドラム1上のトナー像を中間転
写体ベルト16に転写する第1の転写位置に、中間転写
体ベルト16の裏面側と接触するようにホーン41及び
超音波振動子42を設ける。像担持体ドラム1と中間転
写体ベルト16との最小間距離は、発生する超音波の半
波長に設定され、これにより定在波が形成される。この
定在波の節までの領域には、像担持体ドラム1上のトナ
ー粒子43に中間転写体ベルト16の方向への音響放射
力が作用し、トナー粒子が移動する。トナー粒子が定在
波の節に到達するまでに像担持体ドラム1と中間転写体
ベルト16との距離が離れて定在波が消失し、トナー粒
子は等速運動を行って中間転写体ベルト16に到達す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、 複写機、 ファクシ
ミリ、 プリンタなどに適用される画像形成装置及びトナ
ー像の転写方法に係り、詳しくは、 像担持体上に形成し
たトナー像を用紙上に転写、あるいは像担持体上に形成
したトナー像を中間転写体に重ね合わせて転写し、中間
転写体上の重ねトナー像を用紙上に転写する画像形成装
置及びトナー像転写方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法を用いた画像形成装置、 また
その中のカラー画像形成装置においては、 転写用紙など
の記録媒体を安定して搬送する必要性または複数枚の転
写を繰り返す必要性から、 記録媒体を記録媒体搬送部材
上に静電的または機械的に保持しながら搬送する転写ド
ラム方式又は転写ベルト方式が用いられている。また、
像担持体上のトナー像を一旦中間転写体上に転写し、 こ
の中間転写体上に複数色のトナー像の転写を行ってから
記録媒体へ一括転写する中間転写方式なども用いられて
いる。
【0003】白黒画像形成装置およびいずれのカラー画
像形成装置でも像担持体上や中間転写体上のトナー像を
静電的に記録媒体( 用紙や中間転写体など) に移動させ
る。その際、それらは必ず接触した状態でトナー像の移
動が行われる。仮に相互が離間した構成の場合、静電的
に飛翔するトナー粒子の移動距離が大きく増大するた
め、結果としてトナー像乱れ( ブラー) と呼ばれる画像
欠陥の原因となる。これは、像担持体上や中間転写体上
のトナー像と記録媒体との間に形成される電界が、回避
できない構成上の問題でプレ・ポストニップ領域では理
想的な平行電界とならないことが大きな原因である。ま
た像担持体又は中間転写体と記録媒体とが離間した状態
で高電圧を印加すると、ある閾値以上で放電が発生し、
逆に実効的な電界が低下してしまい、さらにはトナー粒
子の逆帯電現象を引き起こす。これらもまた画像欠陥の
原因となる。上述の理由から像担持体や中間転写体( ト
ナー粒子画像の移動先を記録媒体と呼ぶことに対し、ト
ナー粒子画像を保持しているものを以後、像担持媒体と
する) は記録媒体と接触した状態でトナー粒子層を静電
的に移動(転写)させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の画像形成装置では、転写の際に像担持媒体
を記録媒体と接触させることにより、以下に示すような
二次障害を発生する。転写中に像担持媒体と記録媒体と
の間に存在するトナー粒子層が転写ベルト、転写ローラ
などにより過度の圧力を受けた場合、転写された線画像
中央部に穴のような画像欠陥( 中抜け現象、ホローキャ
ラクタ) という二次障害が発生してしまう。この発生プ
ロセスは次の通りである。
【0005】図21(a)は転写直前の状態を示してお
り、像担持媒体508の表面上に形成されたトナー粒子
503の層と、それらの上部に記録媒体509が位置し
ている。次に図21(b)では、転写ニップで記録媒体
509と像担持媒体508とが近接したとき、線画像の
トナー粒子層に圧力が作用した状態を示している。この
とき線画像の端部では矢印で示すように横方向へのトナ
ー粒子の移動が可能なため、この端部領域ではトナー粒
子503の変形が発生しにくい。一方、線画像中央部の
トナー粒子503の周囲にはいずれもトナー粒子が存在
するため、これらを押しのけて移動するのが困難であ
る。この場合、転写ベルト、転写ローラからの圧力作用
から逃れることができず、トナー粒子503の変形が顕
著に発生する。なお、これらの図では視覚的にトナー粒
子の変形具合を理解しやすいように、トナー粒子503
の変形が増大した箇所ではトナー粒子の濃度を増大して
示している。
【0006】さらに図21(c)で示したように、転写
ニップの中央部では像担持媒体508と記録媒体509
との距離がさらに短くなり、全体的にトナー粒子の変形
量が増大する。しかし、線画像中央部のトナー粒子50
3が端部のトナー粒子よりも変形量が大きい関係は、図
21(b)と同様に変化がない。このときトナー粒子の
変形に伴い、トナー粒子や像担持媒体508および記録
媒体509との接触面積が増大する。つまり、周囲のト
ナー粒子や像担持媒体508および記録媒体509との
付着力が大きく増大する。ここでの付着力はファン・デ
ル・ワールス力などの分子間力である。その結果とし
て、線画像中央部では像担持媒体508および記録媒体
509との付着力が増大することとなる。なお、現実に
は現像などの上流プロセスとの兼ね合いの問題や最適な
像担持媒体508や記録媒体509の材料が存在しない
ため、トナー粒子と記録媒体509との付着力よりも像
担持媒体508との付着力が大きい。
【0007】その後、図21(d)に示すようにトナー
粒子層が転写ニップを通過し始めると、トナー粒子層へ
の圧力が開放される。そのときトナー粒子の変形量が弾
性領域である小変形量のものは、変形が圧力の解放とと
もに消失し、それと同時に増大していた付着力も圧力付
与前の大きさに戻る。しかし、線画像中央部のトナー粒
子はトナー粒子変形量が塑性変形領域に達するほど大き
いため、圧力が解放されても変形量がある程度保存され
る。このことは弾性ヒステリシス( 弾性履歴現象) と呼
ばれている。その結果、付着力が増大した状態が保持さ
れる。しかもこの大きく増大したトナー粒子同士の付着
力(=凝集力) およびトナー粒子と像担持媒体508との
付着力は、像担持媒体508から記録媒体509にトナ
ー粒子を移動させる力、つまり静電気力よりも遥かに大
きい。その結果、線画像の端部では静電気力によりトナ
ー粒子が移動することが可能であるが、線画像中央部の
トナー粒子は像担持媒体508との増大した付着力によ
り転写不能となる。最終的に、それは図22(b)に示
すようなホローキャラクタという現象で観察される。な
お、図22(a)はホローキャラクタが未発生の正常画
像を示している。
【0008】このようなホローキャラクタの発生は、像
担持媒体508の表面性を記録媒体509よりも低減
し、凝集が発生しないようにトナー粒子の凝集性を低減
し、さらには転写ベルトや転写ロールによるトナー粒子
層へ作用する圧力値を低減し、静電気力の強度を増大す
るなど、これらのバランスを考慮することにより多少改
善される。しかし、一部説明したように、これらの条件
を満足する材料が現時点で十分に開発されておらず、さ
らに安定した圧力制御が困難であるなど、満足できるよ
うな解決方法は存在していない。そのため電子写真技術
が発明されて以来、ホローキャラクタは長年の解決課題
であるにも関わらず、今現在も根本的な解決に至ってい
ないのである。
【0009】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的は、像担持媒体上のトナー
像を記録媒体に転写する際にブラーなどのトナー像乱れ
や、ホローキャラクタなどの画像欠陥が発生せず、高品
質な画像が得られる画像形成装置を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の根本的解決方
法として、まず第1に、本願発明では非接触転写方式を
採用することにより、トナー粒子層に圧力を印加しない
構成(離間構成)を採用した。第2に、離間した状態で
も放電現象が発生せず、飛翔するトナー粒子を像乱れを
生じることなく移動させるための転写力として、静電気
力を積極的には使用せずに超音波の定在波による音響放
射力を用いた。なお、音響放射力は文献および特許で公
知の力である。しかし、超音波を放射する振動面と放射
された超音波を反射する反射板とが移動する場合に適用
することは、これまで検討が推し進められておらず、画
像形成装置として用いるにはこの点を解決する必要性が
あった。以下にこれを満足できる手段について説明す
る。
【0011】上記目的を達成する手段のうち、請求項1
に記載の発明は、 表面に潜像が形成される像担持体
と、該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前
記像担持体上に形成された潜像をトナーで現像すること
により該像担持体上にトナー像を形成する現像手段とを
備え、前記像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体
に転写、又は一旦中間転写体上に転写した後、さらに記
録媒体に転写し、該トナー像を記録媒体上に定着する画
像形成装置において、 前記像担持体から記録媒体、前
記像担持体から前記中間転写体、もしくは該中間転写体
から記録媒体への転写における転写元部材と被転写体と
は、転写されるトナー像の担持面とトナー像被転写面と
が徐々に近接し、所定の間隔となった後離れるように移
動されるものであり、 前記転写元部材と前記被転写体
とが対向する部位で、該転写元部材と被転写体との間隔
に定在波を発生させる超音波振動発生手段を有すること
を特徴とする画像形成装置を提供する。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、 前記超音波発生手段は、超
音波振動子又は該超音波振動子に接続された振幅拡張器
を、前記転写元部材または被転写体のいずれか一方に接
触させるものであることを特徴とする画像形成装置を提
供する。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の画像形成装置において、 前記トナー像
を転写する領域で、前記トナー像の担持面と前記トナー
像被転写面との間隔が、発生する超音波の半波長の整数
倍に設定されていることを特徴とする画像形成装置を提
供する。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1、請求
項2又は請求項3に記載の画像形成装置において、 前
記トナー像を転写する領域で、前記転写元部材と前記被
転写体との対向部又はその下流側に、前記被転写体の裏
面に電荷を与える電荷付与装置を有することを特徴とす
る画像形成装置を提供する。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の画像形成装置において、 前記超音波振動子もしくは
前記振幅拡張器と接触する前記被転写体が相互接触によ
り発生する熱を用いてトナーを溶融させることにより、
転写されたトナー像を仮定着することを特徴とする画像
形成装置を提供する。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4に記載の画像形成装置にお
いて、 前記トナー像を転写する領域で、前記転写元部
材と前記被転写体との対向部の下流側に、転写されたト
ナー像を溶融することにより仮定着させる加熱装置を有
することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0017】請求項7に記載の発明は、像担持体上にト
ナー粒子を選択的に付着させて形成したトナー像を、記
録媒体もしくは中間転写体に転写し、又は中間転写体か
ら記録媒体に転写する転写方法であって、 前記トナー
像が担持された転写元部材のトナー担持面と、トナー像
が転写される被転写面とが徐々に近接し、所定の間隔と
なった後離れるように移動し、 前記転写元部材と被転
写体とが対向する部位で、該転写元部材と被転写体との
間隔に定在波を発生させることを特徴とするトナー像転
写方法を提供する。
【0018】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
のトナー像転写方法において、 前記トナー像を転写す
る領域で、前記転写元部材と前記被転写体との対向部又
はその下流側で、前記被転写体の裏面に電荷を与え、転
写されたトナー像を仮定着するこを特徴とするトナー像
転写方法を提供する。
【0019】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
のトナー像転写方法において、 前記トナー像を転写す
る領域で、前記転写元部材と前記被転写体との対向部の
下流側を加熱し、転写されたトナー像を溶融して仮定着
することを特徴とするトナー像転写方法を提供する。
【0020】上記発明においては、トナー粒子画像が転
写される側を被転写体といい、トナー粒子画像を保持し
ている側を転写元部材と呼んでいる。上記発明をさらに
具体的に明らかにするため、図面を参照しつつ、上記発
明の具体的構成について詳細に説明する。まず静電気力
のかわりにトナー粒子を転写元部材から被転写体に移動
させる力について説明する。よく知られているように空
気中や水中の物体に超音波を照射すると、物体には一方
向に押す力が生ずる。この力を音の放射力(radiation f
orce) と言う。この力は物体の形状が比較的単純な場合
について、流体力学的な手法を用いて解析的に求められ
ている。物体の形が球で、音波が平面進行波の場合の放
射力は次式で与えられる。
【0021】
【数1】 ここで、rは球の半径、Iは入射音波のインテンシテ
ィ、c0 は液体の音速である。また、YP は音響放射力
関数(acoustic radiation force function) と呼ばれ、
球の弾性的性質(密度・圧縮率)や液体中の音波の伝播
定数k=2π/λ(ここでλは波長)とrの積、krに
依存する非常に複雑な関数である。
【0022】(1) 式は平面進行波に対する放射力の式で
あった。任意の音場分布に対して球に作用する放射力を
解析的に求めることは困難であるが、音の波長に比べて
半径の小さい球の場合には求められており、作用する放
射力は次式で与えられる。
【0023】
【数2】
【0024】ここで、Dは次式で与えられる。
【数3】 V=4πr3 /3 : 球の体積 [m3] γ : 球と媒質の圧縮率比 [-] (= β/ β0 、ここで
β、β0 はそれぞれ球、媒質の圧縮率) ∇ : 勾配を表す演算子ナブラ ρ : 球の密度 [kg/m3] ρ0 : 媒質の密度 [kg/m3] <KE> : 運動エネルギー密度の時間平均 <PE> : ポテンシャルエネルギー密度の時間平均 である。
【0025】さらに定在波の場合を1次元モデルで説明
する。このときの放射力は、<KE>と<PE>の和を<E> 、定
在波を作る音源間の距離をLとすると、次式のように表
される。
【数4】
【0026】
【数5】 ここで、Aは音圧振幅[N/m2]である。
【0027】(3) 、(4) 式から、(D+1−γ)が正の
値か負の値かによって放射力Fの符号が反転することが
わかる。水溶液中や大気中では多くの物体が音圧の節に
トラップされる。音圧の腹にトラップされる組み合わせ
としては、例えば水溶液中の気泡などが挙げられる。
(4) 式中のAは通常、音場を形成している超音波振動子
への入力パワーを制御することにより任意に変化させる
ことができる。すわなち、ここで重要なことは音場中に
存在する粒子への音響放射力を任意に制御することが可
能という点である。これらが超音波マニュピレーション
の原理となっている。
【0028】図6に示すように、超音波を放射する振動
面と放射された超音波を反射する反射面との間隔を、発
生する超音波の半波長の整数倍に設定することによって
定在波が発生する。この図においてnは3〜5に設定す
ることが望ましい。特に反射面と振動面との間隔を半波
長λ/2とした場合に、その間に存在する粒子への作用
力の向きを図7に示す。この図からわかるように反射面
から音圧の節位置まで(A領域)は振動面向き、一方、
振動面から音圧の節位置まで(B領域)は反射面向きの
力が粒子に作用する。
【0029】本願発明では、像担持体や中間転写体など
の転写元部材から記録媒体などの被転写体へトナー粒子
53が移動する状態を図示するため、図8に示すように
トナー粒子53を担持する転写元部材58を反射面、被
転写体59を振動面として説明する。図9(a)から図
9(e)は、転写元部材58と被転写体59との対向部
を図8のプロセス方向と垂直方向に切断し、その断面内
で発生した現象の時間変化を模式的に示したものであ
る。図9(a)から図9(d)に示すように、転写元部
材58から音圧の節位置までの領域(A領域)では、被
転写体59方向の音響放射力を作用させてトナー粒子に
加速度運動を行わせる。さらにトナー粒子53が音圧の
節位置を通過した領域(B領域)では、被転写体59向
きの力が作用しないように、図9(e)に示すようにト
ナー粒子53が音圧の節位置に到達する前に超音波によ
る放射力を消失させる。放射力が消失した後、トナー粒
子53は等速運動を行い、最終的に被転写体59にトナ
ー粒子53が到達する。
【0030】以上のように、転写元部材58と被転写体
59とが対向する転写領域の上流側及び下流側では、反
射面と振動面との距離が不適切であるのに対し、転写領
域では反射面と振動面との距離が適切となっている。そ
のため、転写領域でのみ定在波を形成することが可能と
なり、すなわちこの転写領域で音響放射力の作用により
トナー粒子の放射が可能となる。このため、静電気を用
いた従来の画像形成装置では、前述のように生成される
電界が転写領域で平行とならず、ブラーなどの画像乱れ
が生じていたのに対し、本願発明では、反射面と振動面
とを結ぶ直線に平行な力だけが発生するので、画像乱れ
の発生を防止することができる。
【0031】定在波の生成・消失は、反射面と振動面間
の距離を変化させることにより行う。例えば、反射面と
振動面との相互間距離を変化する方法として、転写元部
材58の形状を曲面型とし、被転写体59の形状を平面
型とすることが挙げられ、その場合は、その相互間距離
が上記の通りとなる。もちろん、被転写体59の形状を
曲面型、転写元部材58の形状を平面型、さらにはいず
れも曲面型としてもよい。
【0032】また、本願発明では、転写元部材から被転
写体にトナー像を転写した際、被転写体のトナー粒子が
リバウンドするのを防止するため、被転写体上にトナー
粒子を適切に保持する必要がある。例えば、電荷付与装
置により被転写体の裏面側から電荷を付与し、静電気力
によりトナー粒子を保持することが望ましい。また、超
音波発生手段と被転写体との相互接触により発生する熱
を利用し、転写されたトナー粒子の表面を溶融してトナ
ー像を被転写体上に仮定着したり、加熱装置により直接
トナー粒子の表面を溶融し、トナー像を被転写体上に仮
定着する方法などを用いてもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は、請求項1、請求項2又は請
求項3に記載の発明の第1の実施形態である画像形成装
置を示す概略構成図である。この画像形成装置は、矢印
A方向に回転するドラム状の像担持体ドラム11を備え
ており、この像担持体ドラム11を有するカラー画像形
成装置本体1の上部には、原稿4の画像を読み取る画像
読取部2が配備されている。この画像読取部2には、プ
ラテンガラス3、光源5、2つの走査ミラー6,7、結
像レンズ8、カラー用のCCD センサ9などが備えられて
いる。
【0034】また、カラー画像形成装置本体1の内部に
は、画像形成ユニット30と、中間転写体ユニット31
とが配備されている。画像形成ユニット30には、像担
持体ドラム11の周囲に、像担持体ドラム11をほぼ一
様に帯電する帯電器12と、像担持体ドラム11にレー
ザービームを照射して静電潜像を書き込むレーザービー
ム走査部13と、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーを収容
する現像器14a、14b、14c、14dとが備えら
れている。
【0035】中間転写体ユニット31には、駆動ロール
17、アイドラーロール18,20、及び二次転写用バ
ックアップロール19によって張架された中間転写体ベ
ルト16が備えられており、中間転写体ベルト16は駆
動ロール17によって駆動され、矢印B方向に回転する
ようになっている。また、図2及び図3に示すように、
中間転写体ベルト16と像担持体ドラム11とが対向す
る第1の転写位置では、中間転写体ベルト16の裏面側
に超音波振動子42およびホーン41が備えられてい
る。
【0036】さらに、画像形成装置本体1の下部には、
用紙23を収容する給紙カセット21と、この用紙カセ
ット21から用紙23を一枚ずつ取り出して搬送する給
送ロール22と、用紙23を中間転写体ベルト16との
対向位置にタイミングを合わせて搬送するレジストロー
ル28と、中間転写体ベルト16上のトナー像を用紙2
3上に転写する二次転写ロール24と、用紙上に転写さ
れたトナー像を定着する定着器26と、定着後の用紙が
搬出されるトレイ27とを備えている。
【0037】上記超音波振動子42にはボルト締めラン
ジュバン型振動子(BLT) が用いられ、ホーン41にはイ
クスポネンシャル型ホーンが使用されている。図示しな
いファンクションジェネレータで発振された正弦波交流
電圧は、同じく図示しないパワーアンプで増幅され、超
音波振動子42に入力される。ホーン41の目的は超音
波振動子42が発する振動の機械的な増幅である。言い
かえれば発生させる超音波の音圧を増大するものであ
る。ホーン41の先端部は、図3に示すように矢印の向
きに同位相振動( ピストン振動) し、ホーン周辺部では
中間転写体ベルト16と像担持体ドラム11との間に超
音波の定在波が形成される。超音波振動子42の共振周
波数は19.84kHz付近であり、投入したパワーは10W であ
る。このとき放射された超音波音場の音圧は1260[N/m2]
(dB 表記で156dB)であった。
【0038】また、中間転写体ベルト16と像担持体ド
ラム11とが対向するニップ部での最小間距離は、半波
長になるよう構成されている。例えば室温の場合、この
距離は8.7mm である。特に、省電力で超音波振動子42
を駆動させる場合、発生する超音波音場の音圧は小さ
い。このような場合はホーン41の先端部での超音波振
動を中間転写体ベルト16の表面でも高効率に発生させ
るため、中間転写体ベルト16は十分な張力で張ると同
時に、ホーン41先端部と中間転写体ベルト16の裏面
とは十分に接触させる。もちろん大電力で十分な音圧を
獲得できる場合は、上記の張力や接触性を厳密にする必
要はない。また図示していないが超音波振動子42とホ
ーン41とは、プロセス方向と垂直方向の画像幅分をカ
バーできるように複数個配置されており、一式のファン
クションジェネレータ、パワーアンプを用いて全てを同
位相駆動している。また、複数個のファンクションジェ
ネレータおよびパワーアンプを用いる場合には、同位相
になるよう制御回路を組み込む必要性がある。
【0039】次に、上記画像形成装置の動作であって、
請求項7に記載の発明の一実施形態であるトナー像転写
方法について説明する。プラテンガラス3上に載置さ
れ、光源5によって照らされた原稿4からの反射光像
は、2つの走査ミラー6,7、及び結像レンズ8を介し
てCCD センサ9によってRGB (レッド、グリーン、ブル
ー)の画像信号として読み取られる。読み取られたRGB
の画像信号は画像信号処理部10に入力され、ここでYM
CK(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像信
号に変換されると共に、必要に応じて画像信号処理部1
0の内部に設けられたメモリに一時記憶される。
【0040】像担持体ドラム11は、帯電器12によっ
て所定の負電位に一様に帯電された後、レーザービーム
走査部13によって静電潜像の形成が行われる。レーザ
ービーム走査部13は、画像信号処理部10から順次出
力されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブ
ラック(K)の各色の画像データに応じたレーザービーム
を像担持体ドラム11上に走査することにより、画像露
光を行い、これにより像担持体ドラム11上に静電潜像
が形成される。
【0041】像担持体ドラム11上に形成された静電潜
像は、現像器14a、14b、14c、14dによって
現像され、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像が形成される。
各色のトナーは負に帯電しており、像担持体ドラム11
上のレーザービームが照射された領域に付着する。な
お、像担持体ドラム11が1回転する毎に1色分のトナ
ー像が形成され、4回転で4色分のトナー像が形成され
る。
【0042】像担持体ドラム11が1回転する毎に形成
された1色分のトナー像は、その都度、超音波振動子4
2およびホーン41によって中間転写体ベルト16に転
写され、これが4回繰り返されることによって、中間転
写体ベルト16上に4色分のトナー像が重ね合わされ
る。以下、この転写の作用について詳細に説明する。
【0043】図4に示した〜の転写位置におけるト
ナー粒子103の転写現象を、模式的に図5に示す。図
5(a)はプロセス方向と垂直な方向からみた図であ
り、プロセス方向Bの位置に応じて中間転写体ベルト1
6と像担持体ドラム11との距離が正弦波形で変化して
いることがわかる。このとき超音波の定在波の形成可能
条件を満足するのはからの領域である。またと
の位置では定在波が形成されない。
【0044】の位置では、像担持体ドラム11上に形
成されたトナー粒子103による画像が転写領域に近づ
くにつれ、中間転写体ベルト16との距離も減少する。
次にの位置では、その距離が定在波の形成される距離
なので、像担持体ドラム11上のトナー粒子103には
中間転写体ベルト16方向への音響放射力が作用する。
そして、トナー粒子103が像担持体ドラム11表面か
ら剥離し、かつ移動を開始する。さらにの位置では、
転写領域での最小距離となり、さらにまたの位置では
逆に、像担持体ドラム11と中間転写体ベルト16との
距離が増大する。しかし、いずれの位置でも依然、定在
波が形成されているため、飛翔中のトナー粒子103に
は中間転写体ベルト16方向の音響放射力が作用し続け
ている。定在波の形成が可能な距離は8.7mm のみではな
く、この値の±0.3mm 程度の領域では定在波が形成され
る。そのための位置からの位置に渡る領域で放射力
が作用し続けるのである。の位置では、像担持体ドラ
ム11と中間転写体ベルト16との距離がさらに増大
し、定在波が消失する。これ以後、トナー粒子103は
音響放射力を受けなくなるため等速運動を行い、最終的
には中間転写体ベルト16に到達して転写プロセスが完
了する。
【0045】中間転写体ベルト16上に4色分のトナー
像が転写された後、中間転写体ベルト16がさらに回転
してその4色分のトナー像が第2の転写位置に達するの
と同期して、給紙カセット21内に収容されていた用紙
23が給送ロール22によって給送され、レジストロー
ル28によって第2の転写位置に搬送される。
【0046】第2の転写位置には、二次転写用バックア
ップロール19に対向して二次転写ロール24が配備さ
れており、二次転写ロール24によって正の電荷が用紙
23に供給され、用紙23の電荷の作用により中間転写
体ベルト16上のトナー像が用紙23上に静電的に転写
される。トナー像が転写された用紙23は、定着器26
において熱及び圧力による定着処理を受けた後、トレイ
27上に搬出され、一連のカラー画像形成サイクルが終
了する。
【0047】一方、第1の転写位置における転写を終了
した像担持体ドラム11は、クリーニング装置32によ
り像担持体ドラム11表面の残留物が除去され、次の画
像形成サイクルに移行する。また、第2の転写位置にお
ける転写を終了した中間転写体ベルト16は、クリーニ
ング装置33により中間転写体ベルト16表面の残留物
が除去され、次の画像形成サイクルに移行する。
【0048】このような画像形成装置では、像担持体ド
ラム11上のトナー像を中間転写体ベルト16に転写す
る際に、両者が離間した状態でも超音波の定在波による
音響放射力を用いることによってトナー粒子を飛翔させ
て転写することが可能であり、転写の際にトナー像の乱
れが生じるのを防止することができる。
【0049】次に、請求項4に記載の発明の一実施形態
である画像形成装置について説明する。図10は、この
画像形成装置の第1の転写領域を示す部分構成図であ
る。前述の図1に示す画像形成装置では、転写後のトナ
ー粒子43は中間転写体ベルト16との間に自発形成さ
れる鏡像力で中間転写体ベルト16に保持される。この
ため、自発形成される鏡像力が小さくなる中間転写体ベ
ルト16を用いている場合には、トナー画像の乱れが生
じやすくなる。また、転写中のトナー粒子43に作用す
る音響放射力が過度のため、中間転写体ベルト16でト
ナー粒子43がリバウンドする場合には、図12(b)
に示すようなトナー画像の乱れが生じてしまう。そこで
図10(a)〜(c)に示すように、転写されたトナー
粒子43を中間転写体ベルト16上に保持する目的で静
電気力を付与させる。ただし、従来の画像形成装置で転
写力として用いられていた静電気力が強力であるのは、
像担持媒体からトナー粒子43を剥離させる必要性があ
るためである。本実施形態ではトナー粒子43の保持だ
けであるから、1桁程度小さい電界強度で十分であり、
飛翔したトナー粒子43の運動にはほとんど影響しな
い。
【0050】図10(a)は、超音波ホーン41に直接
電源61を接続し、トナー粒子43を保持するための電
圧を印加するものである。図10(b)、図10(c)
は、転写位置の下流側で、電源63から電圧を印加でき
る転写保持ロール62を中間転写ベルト16の裏面側に
接触させたものである。また、図10(c)では、超音
波ホーン41を挟んで転写保持ロール62の反対側にテ
ンションロール64を配置させている。このテンション
ロール64の狙いは後述する。
【0051】このような画像形成装置では、中間転写体
ベルト16が一周する毎に、中間転写体ベルト16の裏
面側から電荷が付与され、転写されたトナー像は静電気
力によって中間転写体ベルト16上に保持される。そし
て、中間転写体ベルト16上に転写されたトナー像の上
に、異なる色のトナー像が順次重ねて転写される。これ
により、中間転写体ベルト16に転写されたトナー粒子
43がリバウンドするのが防止され、図12(a)に示
すような画質劣化のない良好な画像が得られる。
【0052】さらに図10(c)に示すように、超音波
ホーン41を挟んで転写保持ロール62の反対側にテン
ションロール64を設けた狙いについて説明する。超音
波ホーン41に接触している中間転写体ベルト16の一
部は、超音波振動子42の振動に対して位相差なく、1
9.84kHzで振動するが、図11(a)に示すようにそれ
以外の箇所では位相がずれるなどして、波線で示した
「たわみ振動」が生じている。このたわみ振動で中間転
写体ベルト16上に転写されたトナー画像の乱れが発生
する恐れがあるため、図11(b)に示すように超音波
ホーン41近傍にテンションロール64を配設すること
により、振動がプロセス方向に伝播するのを防止してい
る。転写保持ロール62はトナー粒子43の保持電界を
印加するだけでなく、たわみ振動の伝播防止も兼ねてい
る。
【0053】次に、請求項5に記載の発明の一実施形態
である画像形成装置について説明する。トナー粒子43
のリバウンドや、自発形成される鏡像力が小さい中間転
写体ベルト16を使用したときの画像乱れを防止する手
段として、上記で説明した静電気力を用いたもの以外に
熱を用いる手法がある。図1に示すように、超音波ホー
ン41と中間転写体ベルト16とは十分に接触させてい
るため、超音波ホーン41の表面積や熱容量、中間転写
体ベルト16の熱容量や厚みなど、これらのある組み合
わせによっては、振動エネルギーの一部が発熱に用いら
れ、中間転写体ベルト16の温度が上昇する。
【0054】前述の実施形態では、図13(a)に示す
ように中間転写体ベルト16上にトナー粒子43が載っ
た状態であるが、中間転写ベルト16が発熱した場合に
はトナー粒子43の温度が上昇し、図13(b)に示す
ようにトナー粒子43の中間転写体ベルト16との接触
面が溶融し、これとの付着力が増大する。この付着力が
トナー粒子43の保持力となる。
【0055】図14は、請求項6に記載の発明の一実施
形態である画像形成装置の一次転写領域を示す部分構成
図である。図13に示す構成で中間転写体ベルト16の
発熱量が不足している場合には、図14(a)〜図14
(c)に示すように、中間転写体ベルト16と超音波ホ
ーン41とが接触する転写位置の下流側に、転写された
トナー粒子103と対向するようにヒータ71を配設し
てもよい。ヒータ71には熱が周囲に拡散するのを防止
するヒートシールド72を設けている。また、図14
(b)では転写位置の下流側にテンションロール73
を、図14(c)では転写位置の上流側と下流側にテン
ションロール73,74を設けている。
【0056】このようなヒータ71を用いて中間転写体
ベルト16またはトナー粒子43に熱エネルギーを供給
させることで、上記と同様にトナー粒子43の中間転写
体ベルト16との接触面を溶融させ、保持力を高めるこ
とが可能である。なお、テンションロール73,74の
作用は図10に示す実施形態と同じである。
【0057】上述の説明では像担持体ドラム11と中間
転写体ベルト16とが対向する転写位置の下流側にヒー
タ71を設けたが、トナー粒子43を保持させる手段と
しては、このような熱による手法と、図10に示したよ
うな静電気力を用いる手法との両方を組み合わせたもの
であってもよい。
【0058】図15は、請求項1、請求項2又は請求項
3に記載の発明の第2の実施形態である画像形成装置を
示す概略構成図である。この画像形成装置は、中間転写
体ベルト16を使用せずに、直接、最終媒体である用紙
上で複数色のトナー像の重ね合わせを行うカラー画像形
成装置である。この装置は、図1に示す画像形成装置の
中間転写体ベルト16に代えて、表面に用紙123を吸
着しながら回転する転写ドラム116と、用紙123を
転写ドラム116に吸着させる帯電装置119と、用紙
を転写ドラムから剥離する剥離装置124と、剥離され
た用紙を加熱及び加圧してトナー像を定着する定着装置
126とを備えている。なお、この画像形成装置の他の
構成は図1に示す画像形成装置と同じであり、上記と同
様に、光源105や結像レンズ108、CCD センサ10
9などを備えた画像読取部102と、画像信号処理部1
10と、像担持体ドラム111やレーザービーム走査部
113、現像器114などを備えた画像形成ユニット1
30と、用紙123を収容する給紙カセット121と、
給送ロール122などを有している。
【0059】このような画像形成装置では、像担持体ド
ラム111上に前述と同様の動作によりトナー像が形成
されるとともに、用紙カセット121から用紙123が
送り出され、帯電装置119から与えられる電荷により
用紙123が転写ドラム116に吸着される。像担持体
ドラム111上に形成されたトナー像は、超音波振動子
142による定在波の音響放射力によって用紙123上
に転写される。そして、転写ドラム116が一回転する
間に、像担持体ドラム111上に次の色のトナー像が形
成され、このトナー像が同様の作用により用紙123上
の先のトナー像に重ねて転写される。この工程を4回繰
り返すことによって、用紙123上に4色のトナー像が
重ね合わされ、用紙123は剥離装置124により転写
ドラム116から剥離され、定着装置126で用紙上の
トナー像が定着されてフルカラー画像が形成される。
【0060】なお、上記のようなカラー画像形成装置に
限らず、図示しない白黒専用の画像形成装置にも、トナ
ー像の転写に音響放射力を用いた転写手段を配置させて
もよい。この白黒専用装置の要部構成はカラー画像形成
装置の場合と同じである。
【0061】図16は、請求項1、請求項2又は請求項
3に記載の発明の第3の実施形態である画像形成装置を
示す概略構成図である。図17は、この画像形成装置の
第2の転写領域を示す概略構成図である。これまでの実
施形態の説明では、第1の転写位置での転写手段を音響
放射力を用いたものを中心に行ってきた。もちろん第2
の転写位置での転写手段を音響放射力を用いたものとし
てもよい。
【0062】この画像形成装置は、中間転写体ベルト2
16と用紙223とが対向する第2の転写位置の、用紙
223の裏面側に超音波振動子242およびホーン24
1が備えられている。図1に示す実施形態と同様に、振
動子242にはボルト締めランジュバン型振動子(BLT)
を用い、ホーン241にはイクスポネンシャル型ホーン
を使用している。図17に示すように、ホーン241の
先端部は矢印の向きに同位相振動( ピストン振動) し、
ホーン周辺部では中間転写体ベルト216と用紙223
との間に超音波の定在波が形成される。発生させる現象
は図1に示す実施形態における第1の転写位置と同様で
ある。
【0063】特に省電力で超音波振動子242を駆動さ
せる場合、発生する超音波音場の音圧は小さい。このよ
うなときはホーン241先端部での超音波振動を用紙2
23の表面でも高効率に発生させるため、用紙223を
十分な張力で張る必要がある。図16には、用紙223
に張力を印加させるため、第2の転写位置の上流側と下
流側に用紙テンションローラ244をそれぞれ対向配置
している。第2の転写位置の下流側では、用紙テンショ
ンローラ244の接触による未定着像乱れを防止するた
め、用紙223の周辺部の非画像部のみに接触するよう
複数の用紙テンションローラ244を用いる。用紙サイ
ズに応じて下流側の用紙テンションローラ244を使い
分ける。また、下流側の用紙テンションローラ244に
のみ、図示していないがトナー粒子が付着しない向きへ
の電圧を印加する電源などを設けてもよい。もちろん大
電力で十分な音圧を獲得できる場合は、上記の張力や接
触性を厳密にする必要はない。なお、この画像形成装置
の他の構成は図1に示す画像形成装置と同じである。
【0064】このような画像形成装置では、中間転写体
ベルト216上で重ね合わされたトナー像を、第2の転
写位置で、超音波の定在波による音響放射力を利用する
ことによって用紙223上に転写することができ、前述
の実施形態と同様の作用により画質劣化の発生を防止す
ることができる。
【0065】また、図1に示す実施形態と同様に、トナ
ー粒子243のリバウンドや、自発形成される鏡像力が
小さい用紙223を使用したときの画像乱れを防止する
ために、静電気力あるいは熱を用いてトナー像の保持力
を増大する手段を設けてもよい。図18(a)は、超音
波ホーン241に電源261を接続し、トナー粒子24
3を保持するための電圧を印加するものであり、図18
(b)、図18(c)は電圧を印加できる転写保持ロー
ル262を用紙223の裏面側に接触させたものであ
る。これらにより用紙223に電荷が付与され、転写さ
れたトナー粒子243は用紙223上に保持される。な
お、図18(c)に示すように、用紙223のたわみ振
動を防止するため、超音波ホーン241を挟んで転写保
持ロール262の反対側にテンションロール264を配
置してもよい。これらの構成及び作用は図10(a)〜
(c)に示したものと同じである。
【0066】また、図19(a)〜図19(c)は、中
間転写ベルト216と用紙223とが対向する第2の転
写位置の下流側に、用紙223上に転写されたトナー粒
子243を加熱するヒータ271及びヒートシールド2
72を設けたものである。これらの構成及び作用は図1
4(a)〜(c)に示したものと同じである。
【0067】上記の図では、用紙223と中間転写体ベ
ルト216とが対向する第2の転写位置の下流側に、画
像乱れを防止するためのトナー粒子243のヒータ27
1を設けたが、もちろんトナー粒子243の保持力付与
手段として、静電気力と熱の両方を組み合わせたもので
もよい。
【0068】図20は、請求項1、請求項2又は請求項
3に記載の発明の第4の実施形態である画像形成装置を
示す概略構成図である。この画像形成装置では、像担持
体ドラム311上のトナー像を中間転写体ベルト316
に転写する第1の転写位置と、中間転写体ベルト316
上に重ね合わされた4色のトナー像を用紙323上に転
写する第2の転写位置との両方に、超音波振動子34
2,352およびホーン341,351が備えられてい
る。なお、この画像形成装置の他の構成は図1に示す画
像形成装置と同じである。
【0069】このような画像形成装置では、第1の転写
位置で、像担持体ドラム311上のトナー像が定在波の
音響放射力によって中間転写体ベルト316上に転写さ
れ、これを4回繰り返すことによって中間転写体ベルト
316上に4色のトナー像が重ね合わされる。さらに第
2の転写位置で、中間転写体ベルト316上のトナー像
が定在波の音響放射力によって用紙423上に一括して
転写される。このようにすべての転写で音響放射力を利
用することによって、画像乱れのない良好なカラー画像
を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本願発
明に係る画像形成装置及びトナー像の転写方法によれ
ば、超音波の定在波による音響放射力を用いて転写元部
材上のトナー像を被転写体に転写するので、従来のよう
な静電気力を転写駆動力として用いた画像形成装置では
同時に解決できなかった、トナー像乱れおよびホローキ
ャラクタという大きな画像欠陥を根本的に解決すること
ができる。これにより、極めて高品位の画像を得ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の発
明の第1の実施形態である画像形成装置を示す概略構成
図である。
【図2】 上記画像形成装置における第1の転写位置付
近を示す構成図である。
【図3】 上記画像形成装置における第1の転写位置付
近およびホーン先端部の振動方向を示す拡大図である。
【図4】 上記画像形成装置における像担持体ドラムと
中間転写体ベルトとの間の粒子位置を比較する転写部を
示した図である。
【図5】 上記画像形成装置における像担持体ドラムか
ら中間転写体ベルトに転写する粒子位置の時間変化を示
した図である。
【図6】 本願発明の作用を説明する図であって、反射
面と振動面間に形成された定在波と粒子捕捉位置を示し
た図である。
【図7】 本願発明の作用を説明する図であって、反射
面と振動面間の粒子に作用する力の向きを示した図であ
る。
【図8】 本願発明の作用を説明する図であって、反射
面と振動面間に形成される転写領域を示した図である。
【図9】 本願発明の作用を説明する図であって、反射
面と振動面間の粒子の時間変化を示した図である。
【図10】 請求項4に発明の一実施形態である画像形
成装置の部分拡大図であって、転写されたトナー粒子を
保持する電荷付与手段の例を示した図である。
【図11】 ホーン接触部から離れた位置での中間転写
体ベルトに生じる振動を模式的に示した図である。
【図12】 トナー粒子が中間転写体ベルト上でリバウ
ンドした画像とリバウンド未発生の画像を示した図であ
る。
【図13】 中間転写体ベルト上のトナー粒子の通常状
態と熱溶融した状態を模式的に示した図である。
【図14】 請求項6に発明の一実施形態である画像形
成装置の部分拡大図であって、中間転写体ベルト上での
トナー粒子の保持力を増大させるヒータを配置した例を
示した図である。
【図15】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の
発明の第2の実施形態である画像形成装置を示す概略構
成図である。
【図16】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の
発明の第3の実施形態である画像形成装置を示す概略構
成図である。
【図17】 図16に示す画像形成装置における第2の
転写位置付近を示す図である。
【図18】 請求項4に発明の他の実施形態である画像
形成装置の部分拡大図であって、転写されたトナー粒子
を保持する電荷付与手段の例を示した図である。
【図19】 請求項6に発明の他の実施形態である画像
形成装置の部分拡大図であって、用紙上でのトナー粒子
の保持力を増大させるヒータを配置した例を示した図で
ある。
【図20】 請求項1、請求項2又は請求項3に記載
の発明の第4の実施形態である画像形成装置を示す概略
構成図である。
【図21】 従来の画像形成装置の転写領域における圧
縮したトナー層の変形状態を示した図である。
【図22】従来の画像形成装置における画像欠陥" ホロ
ーキャラクタ" の発生した画像の一例を示した図であ
る。
【符号の説明】
1、101、201、301 カラー画像形成装置本体 2、102、202、302 画像読取部 3、103、203、303 プラテンガラス 4、104、204、304 原稿 5、105、205、305 光源 6、7、106、107、206、207、306、3
07 走査ミラー 8、108、208、308 結像レンズ 9、109、209、309 カラー用のCCD センサ 10、110、210、310 画像信号処理部 11、111、211、311 像担持体ドラム 12、112、212、312 帯電器 13、113、213、313 レーザービーム走査部 14a、114a、214a、314a 現像器 14b、114b、214b、314b 現像器 14c、114c、214c、314c 現像器 14d、114d、214d、314d 現像器 16、216、316 中間転写体ベルト 17、217、317 駆動ロール 18、218、318 アイドラーロール 19、219、319 二次転写用バックアップロール 20、220、320 アイドラーロール 21、121、221、321 給紙カセット 22、122、222、322 給送ロール 23、123、223、323 用紙 24、224、324 二次転写ロール 26、126、226、326 定着器 27、127、227、327 トレイ 30、130、230、330 画像形成部 31、231、331 中間転写体ユニット 32、33、132、232、233、332、333
クリーニング装置 41、141、241、341、351 ホーン 42、142、242、342、352 超音波振動子 43、53、143、243、343 トナー粒子 58 転写元部材 59 被転写体 61、63、261 電源 62、262 転写保持ロール 64、264 テンションロール 71、271 ヒータ 72、272 ヒートシールド 73、74、273、274 テンションロール 116 転写ドラム 244 用紙テンションロール
フロントページの続き (72)発明者 町田 義則 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 ユー 一梅 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA00 BA07 BA19 BA21 BA23 2H033 AA10 BA25 BE00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に潜像が形成される像担持体と、
    該像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像
    担持体上に形成された潜像をトナーで現像することによ
    り該像担持体上にトナー像を形成する現像手段とを備
    え、前記像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に
    転写、又は一旦中間転写体上に転写した後、さらに記録
    媒体に転写し、該トナー像を記録媒体上に定着する画像
    形成装置において、 前記像担持体から記録媒体、前記像担持体から前記中間
    転写体、もしくは該中間転写体から記録媒体への転写に
    おける転写元部材と被転写体とは、転写されるトナー像
    の担持面とトナー像被転写面とが徐々に近接し、所定の
    間隔となった後離れるように移動されるものであり、 前記転写元部材と前記被転写体とが対向する部位で、該
    転写元部材と被転写体との間隔に定在波を発生させる超
    音波振動発生手段を有することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記超音波発生手段は、超音波振動子
    又は該超音波振動子に接続された振幅拡張器を、前記転
    写元部材または被転写体のいずれか一方に接触させるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記トナー像を転写する領域で、前記
    トナー像の担持面と前記トナー像被転写面との間隔が、
    発生する超音波の半波長の整数倍に設定されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記トナー像を転写する領域で、前記
    転写元部材と前記被転写体との対向部又はその下流側
    に、前記被転写体の裏面に電荷を与える電荷付与装置を
    有することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項
    3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記超音波振動子もしくは前記振幅拡
    張器と接触する前記被転写体が相互接触により発生する
    熱を用いてトナーを溶融させることにより、転写された
    トナー像を仮定着することを特徴とする請求項2に記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記トナー像を転写する領域で、前記
    転写元部材と前記被転写体との対向部の下流側に、転写
    されたトナー像を溶融することにより仮定着させる加熱
    装置を有することを特徴とする請求項1、請求項2、請
    求項3又は請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 像担持体上にトナー粒子を選択的に付
    着させて形成したトナー像を、記録媒体もしくは中間転
    写体に転写し、又は中間転写体から記録媒体に転写する
    転写方法であって、 前記トナー像が担持された転写元部材のトナー担持面
    と、トナー像が転写される被転写面とが徐々に近接し、
    所定の間隔となった後離れるように移動し、 前記転写元部材と被転写体とが対向する部位で、該転写
    元部材と被転写体との間隔に定在波を発生させることを
    特徴とするトナー像転写方法。
  8. 【請求項8】 前記トナー像を転写する領域で、前記
    転写元部材と前記被転写体との対向部又はその下流側
    で、前記被転写体の裏面に電荷を与え、転写されたトナ
    ー像を仮定着するこを特徴とする請求項7に記載のトナ
    ー像転写方法。
  9. 【請求項9】 前記トナー像を転写する領域で、前記
    転写元部材と前記被転写体との対向部の下流側を加熱
    し、転写されたトナー像を溶融して仮定着することを特
    徴とする請求項7に記載のトナー像転写方法。
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