JP2001117318A - ローラ帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

ローラ帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

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JP2001117318A
JP2001117318A JP29266499A JP29266499A JP2001117318A JP 2001117318 A JP2001117318 A JP 2001117318A JP 29266499 A JP29266499 A JP 29266499A JP 29266499 A JP29266499 A JP 29266499A JP 2001117318 A JP2001117318 A JP 2001117318A
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photosensitive drum
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charging roller
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Atsushi Suzuki
淳 鈴木
Shinji Uehara
慎司 上原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電ローラと感光ドラムのスリップ等に起因
する帯電むらを防止して、長期にわたって安定して接触
帯電することができ、感光ドラムの損耗を抑制する等が
可能なローラ帯電装置である。 【解決手段】 ハウジング内に収容されたローラ帯電装
置の帯電ローラ2は、ハウジング両端内側のガイド4内
の上下動可能な軸受け5に軸受けされ、各軸受け5とハ
ウジング天井面間の加圧バネ6により、感光ドラム1の
表面に当接状態に保たれ従動回転する。帯電電源8から
の帯電バイアス電圧は、ハウジング天井面部分の電極板
7、一方の加圧バネ6、軸受け5およびローラ芯金2a
を介して帯電ローラ2に印加される。両端の加圧により
帯電ローラ2を感光ドラム1と良好に接触させるため
に、ガイド4および軸受け5を傾けることにより、帯電
ローラ2を中央部で感光ドラム1の回転軸と角度θで交
差させ、その押圧力を線圧で30g/cm以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式によ
る画像形成に用いられるローラ帯電装置、これを搭載し
たプロセスカートリッジおよび画像形成装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式による画像形成
で用いる帯電手段として、電圧を印加した帯電部材を被
帯電体に接触させて、被帯電面を帯電処理する接触式の
帯電装置が知られている。この接触式の帯電装置は、電
源の低圧化が図られ、コロナ帯電器を用いた場合より
も、オゾンの発生が遥かに微量である等の長所が注目さ
れ、広く普及し出してきている。
【0003】図6は、接触帯電装置の1種の従来のロー
ラ帯電装置および被帯電体の感光ドラムを示す正面図、
図7は、図6のA−A線断面図、図8は、図6のローラ
帯電装置の帯電ローラおよび感光ドラムを上方から見た
平面図である。
【0004】被帯電体としての感光ドラム101は回転
可能に配置され、図8中の矢印K方向に回転駆動され
る。ローラ帯電装置の帯電ローラ(ローラ状接触帯電部
材)102は、感光ドラム101の表面に当接させて略
平行に配列されている。
【0005】帯電ローラ102は、たとえば鉄やステン
レススチール等の導電性芯金102aと、その外周をロ
ーラ状に被覆して設けた導電性弾性体層102bと、さ
らに外周を被覆した表面被覆層102cとからなる。導
電性弾性体層102bにはカーボン等の導電物質が分散
されており、導電性弾性体層102bは導電物質の量や
層厚を調節することによって、所定の電気抵抗を有する
ように調整される。
【0006】帯電ローラ102は、ハウジング103の
開口内に収容され、このハウジング103は、感光ドラ
ム101と一定の間隔を開けて図示しない不動部材に固
定支持されている。ハウジング103の両端の内側に
は、感光ドラム101方向に向いた上下方向のバネ受け
兼軸受けガイド104が設けられ、この両端のバネ受け
/軸受けガイド104内に、それぞれ導電性の軸受け1
05が上下動可能に取付けられている。帯電ローラ10
2の芯金102aは、両端で軸受け105によって回転
自在に軸受けされる。
【0007】軸受け105は、図8に示すように、感光
ドラム101の回転軸と帯電ローラ102の回転軸が互
いに平行となるように配設され、帯電ローラ102は、
各軸受け105とハウジング103の天井面との間に縮
設した導電性の加圧バネ106の加圧力(これを図7に
符号G、Hで示す)によって、感光ドラム101の回転
軸に向って押圧されて、感光ドラム101の表面に当接
状態に保たれる。したがって、感光ドラム101を矢印
K方向に回転すると、帯電ローラ102は矢印J方向に
従動回転する。
【0008】両端の加圧バネ106の一方の上端部に対
応するハウジング103の天井面部分には、加圧バネ1
06に接触する電極板107が配設される。この電極板
107のハウジング103外の一端には帯電電源108
が接続され、導電性の加圧バネ106、軸受け105お
よび帯電ローラ芯金102aを介して、帯電ローラ10
2に帯電バイアスが印加され、これにより感光ドラム1
01の周面が所望の電位・極性に帯電される。
【0009】
【発解決しようとする課題】このような帯電ローラ10
2を用いたローラ帯電装置で安定して感光ドラム101
の帯電を行うには、常に感光ドラム101と帯電ローラ
102が所定のニップ面を持って当接し、かつ感光ドラ
ム101の回転にしたがって、帯電ローラ102がスム
ーズに従動回転する必要がある。
【0010】このため、感光ドラム101と帯電ローラ
102を所定のニップ面を持って当接するべく、ある水
準以上の当接圧を持って帯電ローラ102を感光ドラム
101へ押圧する必要があるが、加圧は帯電ローラ10
2の両端部から行うため、帯電ローラ102の軸長が長
くなるほど、たわみや反りの影響によって、加圧点から
離れた中央部での当接圧が不均一となる傾向がある。
【0011】また感光ドラム101の帯電、露光および
現像により連続して画像形成を行った場合、画像の現像
に使用した現像剤や現像剤に外添されている外添剤等
が、少なからず帯電ローラ102の表面に付着すること
がある。この帯電ローラ102表面の付着物は、正常状
態であれば、感光ドラム101と帯電ローラ102間の
摺擦によって擦り取られ、帯電ローラ102表面から次
第に除去される。
【0012】しかしながら、帯電ローラ102の感光ド
ラム101に対する当接圧が軸方向で不均一となった場
合、その不均一領域で現像剤や外添剤除去の状態が他の
領域と異なるといった現象が生じる。特に帯電ローラ1
02の両端を押圧する加圧バネ106の加圧力が低く、
帯電ローラ102の反りやたわみの影響で、帯電ローラ
102中央部の当接圧が不足した場合、この領域で感光
ドラム101と帯電ローラ102間の摺擦力が弱まり、
帯電ローラ102表面の付着物が除去されにくい傾向が
強まる。
【0013】現像剤やその外添剤が帯電ローラ102表
面に均一に付着していれば、感光ドラム101表面の帯
電むらは生じにくいが、図10に示すように、帯電ロー
ラ102表面の一部分にこれら付着物wが付着した場
合、この部分で帯電ローラ102の抵抗が他の部分と異
なるために、感光ドラム101表面に帯電むらを生じ、
出力画像に帯電ローラ102の回転周期の濃度むらが現
れる。
【0014】以上の問題を解決するためには、感光ドラ
ム101に対し、帯電ローラ102中央で均一な当接圧
が得られるよう、やはり所定の値以上の加圧力を持って
帯電ローラ102を押圧する必要がある。
【0015】一方、帯電ローラ102中央で均一な当接
圧を得るために、加圧バネ106による帯電ローラ10
2両端部への押圧を増加させると、互いに摺擦する帯電
ローラ102と感光ドラム101間の摺擦力も感光ドラ
ム101の中央部に比較し特に端部で増加するため、図
10に示すように、感光ドラム101の端部で損耗や摺
擦傷sの発生が促進される。感光ドラム101の回転軸
方向において不均一な損耗が生じた場合、これを用いて
画像形成を行うと、画像両端部で縦すじ状の濃度むらが
生じる等の画像不良が発生する。
【0016】本発明の目的は、感光ドラムに当接した帯
電ローラによって感光ドラムを接触帯電するに際し、帯
電ローラと感光ドラムのスリップ等に起因する帯電むら
を防止して、長期にわたって安定して帯電することがで
き、また併せて感光ドラムの過度の損耗を抑制し、その
寿命を延ばすことを可能としたローラ帯電装置、それを
備えたプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供
することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
ローラ帯電装置、プロセスカートリッジおよび画像形成
装置にて達成される。要約すれば、本発明は、帯電ロー
ラの両端を感光ドラム方向に押圧することにより前記帯
電ローラを前記感光ドラムに当接させ、前記帯電ローラ
に印加した電圧により前記感光ドラムを帯電するローラ
帯電装置において、前記帯電ローラの回転軸と感光ドラ
ムの回転軸とが互いに交差するように、これら帯電ロー
ラと感光ドラムとを接触させ、そして前記帯電ローラの
両端を線圧30g/cm以下の加圧力で押圧して前記感
光ドラムに当接させたことを特徴とするローラ帯電装置
である。
【0018】また本発明は、感光ドラムおよび帯電手段
と、露光手段、現像手段、転写手段およびクリーニング
手段のうちの少なくとも1つの手段とを一体に組み合わ
せて、画像形成装置本体に対し着脱自在に構成したプロ
セスカートリッジにおいて、前記帯電手段として上記の
ローラ帯電装置を使用することを特徴とするプロセスカ
ートリッジである。さらに本発明は、感光ドラムの周囲
に、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段およびク
リーニング手段が配置された画像形成装置において、前
記帯電手段として上記のローラ帯電装置を使用すること
を特徴とする画像形成装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施例を図面
に則して更に詳しく説明する。
【0020】実施例1 図1は、本発明の一実施例にかかるローラ帯電装置およ
び被帯電体の感光ドラムを示す正面図、図2は、図1の
A−A線断面図、図3は、図1のローラ帯電装置の帯電
ローラおよび感光ドラムを上方から見た平面図である。
図4は、図1のローラ帯電装置を備えた画像形成装置を
示す概略構成図である。
【0021】まず画像形成装置について説明する。本実
施例において、感光ドラム1にはいわゆる有機感光体を
用いており、図2に示すように、アルミニウムらかなる
外径が60mmの芯金1a上に、フタロシアニン化合物
からなる厚さ0.2μmの電荷発生層1bを形成し、そ
の上層に、バインダーとしてのポリカーボネート中にヒ
ドラゾン化合物を分散した厚さ20μmの電荷輸送層1
cを形成してなっている。
【0022】感光ドラム1の表面にはローラ帯電装置1
0の帯電ローラ2が接触され、帯電電源8により帯電ロ
ーラ2にAC電圧とDC電圧を重畳した帯電バイアス電
圧を印加することにより、感光ドラム1の周面が所望の
電位・極性に帯電される。本実施例では、−500Vの
電位(暗部電位VD)に一様に帯電した。ローラ帯電装
置10については後述する。
【0023】つぎに、第1の画像情報に応じてON/O
FF制御されたレーザービーム9による走査露光が施さ
れ、明部電位VLが−200Vの第1の静電潜像が形成
される。この第1の静電潜像は回転現像装置12により
現像される。
【0024】回転現像装置12は、第1色目のトナーと
してイエロートナーを内包した第1現像装置12a、第
2色目のトナーとしてマゼンタトナーを内包した第2現
像装置12b、第3色目のトナーとしてシアントナーを
内包した第3現像装置12c、第4色目のトナーとして
ブラックトナーを内包した第4現像装置12dを一体化
した構成となっている。
【0025】第1の静電潜像は、第1現像装置12aに
よりイエロートナーを用いて現像され、イエロートナー
像として可視化される。現像方法としては、ジャンピン
グ現像法、2成分現像法、FEED現像法などを使用す
ることができる。多く用いられているように、イメージ
露光と反転現像とを組み合わせる。
【0026】得られた第1色目のトナー像は、第2の像
担持体としてのドラム状の中間転写体(中間転写ドラ
ム)11と対向する第1の転写部位11aにおいて、中
間転写体11の表面に静電転写される(1次転写)。
【0027】中間転写体11は、転写材の長さよりも若
干長い周長を有し、感光ドラム1に対して所定の押圧力
をもって圧接されつつ、感光ドラム1の周速度とほぼ等
速の周速度をもって感光ドラム1の回転方向に対して順
方向に回転駆動される。トナー像の1次転写は、1次転
写高圧電源17により中間転写体11に対して、トナー
の帯電極性と逆極性の電圧(1次転写バイアス)を印加
することにより行われる。
【0028】1次転写が終了した感光ドラム1の表面に
残留するトナーは、クリーニング装置13により除去さ
れ、つぎの色の画像形成に使用される。上記の工程を続
いて3回繰り返し、マゼンタトナーにより現像された第
2色目のトナー像、シアントナーにより現像された第3
色目のトナー像、ブラックトナーにより現像された第4
色目のトナー像が得られるたびに、その都度、トナー像
を中間転写体11の表面に転写して積層する。
【0029】その後、中間転写体11表面に対して離間
状態にあった転写ベルト14が所定の押圧力をもって圧
接され、回転駆動される。転写ベルト14は、バイアス
ローラ14aおよびテンションローラ14bによって支
持され、バイアスローラ14aに対して2次転写高圧電
源15により、トナーの帯電極性とは逆極性の電圧(2
次転写バイアス)を印加することにより、第2の転写部
位11bに所定のタイミングで搬送されてくる転写材P
の表面に、中間転写体11上の4色のトナー像が一括し
て転写される(2次転写)。
【0030】4色のトナー像が転写された転写材Pは、
図示しない定着装置へと搬送され、トナー像を定着して
永久画像とした後、画像形成装置の機外へと排出され
る。一方、2次転写が終了した中間転写体11の表面に
残留したトナーは、所定のタイミングで中間転写体11
の表面に当接したクリーニング装置16により除去され
る。
【0031】さて、ローラ帯電装置10の帯電ローラ2
は、図2に示すように、たとえば鉄やステンレススチー
ル等の導電性芯金2aと、その外周をローラ状に被覆し
て設けた導電性弾性体層2bと、さらに外周を被覆した
表面被覆層2cとから構成されている。導電性弾性体層
2bにはカーボン等の導電物質が分散されており、導電
性弾性体層2bは導電物質の量や層厚を調節することに
よって、所定の電気抵抗を有するように調整される。
【0032】帯電ローラ2は、図1に示すように、ハウ
ジング3の開口内に収容され、このハウジング3は、感
光ドラム1と一定の間隔を開けて図示しない不動部材に
固定支持されている。ハウジング3の両端の内側には、
感光ドラム1方向に向いた上下方向のバネ受け兼軸受け
ガイド4が設けられ、この両端のバネ受け/軸受けガイ
ド4内に、それぞれ軸受け5が上下動可能に取付けられ
ている。帯電ローラ2の芯金2aは、軸受け5によって
回転自在に軸受けされる。
【0033】帯電ローラ2は、各軸受け5とハウジング
3の天井面との間に縮設した導電性の加圧バネ6の加圧
力(これを図1に符号G、Hで示す)によって、感光ド
ラム1の回転軸に向かって押圧されて、感光ドラム1の
表面に当接状態に保たれる。したがって、感光ドラム1
を図2中矢印K方向に回転すると、帯電ローラ2は矢印
J方向に従動回転する。
【0034】両端の加圧バネ6の一方の上端部に対応す
るハウジング3の天井面部分には、加圧バネ6に接触す
る電極板7が配設され、この電極板7に前記の帯電電源
8が接続される。帯電電源8からのAC電圧とDC電圧
を重畳した帯電バイアス電圧は、導電性の加圧バネ6、
軸受け5および帯電ローラ芯金2aを介して帯電ローラ
2に印加され、これにより感光ドラム1の周面が所望の
電位・極性に帯電される。
【0035】本発明の大きな特徴は、バネ受け/軸受け
ガイド4および軸受け5を、図3に示すように、感光ド
ラム1の回転軸に対して角度θだけ傾けて設置すること
により、帯電ローラ2を感光ドラム1の回転軸と中央部
で角度θで交差するように当接させたことであり、さら
にその押圧を線圧で30g/cm以下としたことであ
る。なお、本実施例では、後述する理由から、交差角θ
を0.5°から5°とした。
【0036】本実施例では、ローラ帯電装置10をA3
縦幅の画像形成が行える画像形成装置に搭載することを
前提に、感光ドラム1に対する帯電ローラ2の有効当接
幅を軸方向で320mmとし、両端部の加圧バネとして
それぞれ300gfのものを用いた。また帯電ローラ2
の自重は約150gであった。この際、感光ドラム1の
外周面に置き換える形で加圧センサーを設置して、帯電
ローラ2が感光ドラム1に加える総圧の測定を行った
が、その値は約750gであり、線圧換算で約23.5
g/cmであった。
【0037】ここで述べる線圧とは、感光ドラム1に対
する帯電ローラ2の当接圧の総圧(単位g)を、図1に
示すように、帯電ローラ2の回転軸方向の有効当接幅E
(単位cm)で割ったものである。感光ドラム1に対す
る帯電ローラ2の当接圧の総圧は、加圧バネ6と同様な
加圧バネを使用して帯電ローラ2を押圧しても、その加
圧方向によって帯電ローラ2の自重の影響の受け方が異
なるため、実際に帯電装置10に加圧バネ6等を組み込
んだ状態、もしくは帯電装置10を画像形成装置等に組
み込んだ状態で測定を行う必要がある。
【0038】上記のように、帯電ローラ2を中央部で感
光ドラム1の回転軸と交差するようにして接触させて、
帯電ローラ2の芯金2a両端に感光ドラム1の回転軸に
向かって押圧を加えると、帯電ローラ2と感光ドラム1
の周面は曲面であるので、図3に示すように、帯電ロー
ラ2両端部と、帯電ローラ2の中央部の感光ドラム1と
の交差点Fの近傍とで、図2に示すように、帯電ローラ
2の感光ドラム1外周面に対する法線方向の侵入量δが
最も大きくなり、これら位置で帯電ローラ2により感光
ドラム1に効率よく押圧を加えることができる。このた
め、感光ドラム1のそれぞれの回転軸が互いに平行とな
るように配置した場合と比べて、帯電ローラ2の軸方向
寸法を長くしても、その中央部で反りやたわみの影響を
受けにくくでき、帯電ローラ2を安定して感光ドラム1
に当接させることができる。
【0039】したがって、帯電ローラ2両端への加圧力
を30g/cmと低く抑えても、帯電ローラ2と感光ド
ラム1のスリップが起こりにくくなるとともに、特に帯
電ローラ2両端の加圧点より遠く、その当接圧が不足し
がちな帯電ローラ2中央部付近に、現像剤やその外添剤
が集中的に付着するのが抑制され、これによって起こる
感光ドラム1表面の帯電むらを防止して、長期にわたっ
て安定して帯電能力を得ることができる。
【0040】併せて、帯電ローラ2の感光ドラム1への
当接圧を30g/cm以下と、従来のローラ接触帯電装
置に比較して低く設定したので、特に帯電ローラ2の両
端部への過度の押圧によって高くなる、互いに摺擦する
帯電ローラ2と感光ドラム1間の摺擦力を低くでき、感
光ドラム1端部での損傷や摺擦傷の発生を抑制すること
ができる。
【0041】したがって、本発明によれば、ローラ帯電
装置10に長期にわたって安定して帯電能力させること
ができるとともに、感光ドラム1の異常損耗を抑制し
て、長期にわたって高品位な出力画像を得ることができ
る。
【0042】本発明の効果を確認するために、図4の本
実施例の画像形成装置および比較例の画像形成装置を準
備し、これらを用いてフルカラーA4画像(用紙横方向
で通紙)の連続画像形成を行い、比較評価した。比較例
の画像形成装置は、ローラ帯電装置10を、帯電ローラ
2の回転軸と感光ドラム1の回転軸とを交差せず、従来
のように平行に当接させた態様で用いたものである。こ
の比較例における感光ドラム1に対する帯電ローラ2の
当接圧は、線圧換算で42g/cmとした。本発明にお
ける当接圧は、前記したように、23.5g/cmとし
た。
【0043】その結果、本発明では、出力画像が約80
00枚の感光ドラム寿命(感光ドラム1の電荷輸送層1
cの有効膜厚の残存量がなくなる状態)まで画像不良が
発生しなかったのに対し、従来例では、約4000枚の
時点でハーフトーンの出力画像上の両端部に縦スジが発
生した。これは、感光ドラム1の両端部表面にできた摺
擦傷によるものであり、帯電ローラ2の両端に過度に押
圧を加え過ぎたことに起因する。
【0044】また同時に各画像形成装置で、ローラ帯電
装置10の加圧バネ6の押圧力を線圧換算で20〜50
g/cmの間で数段階に変化させて、それぞれの線圧に
おける出力画像の品位についても比較を行った。それぞ
れの線圧における画像不良が発生したときの出力画像枚
数と、その原因を表1に示す。
【0045】
【表1】 表1に示されるように、本発明では、感光ドラム1に対
する帯電ローラ2の加圧力を線圧換算で30g/cm以
下とすれば、感光ドラム1の表面の摺擦傷はその寿命と
される約8000枚の出力画像まで発生せず、良好な画
像を得ることができた。
【0046】比較例では、感光ドラム1に対する帯電ロ
ーラ2の線圧を30g/cm以下とした場合、同様に感
光ドラム1表面の摺擦傷は寿命まで発生しなかったが、
1500〜4000枚の間で帯電ローラ2の中央部表面
へのトナーおよび外添剤の付着により、感光ドラム1表
面の帯電むらが生じて、特にハーフトーン画像において
両端部と中央部で横方向の濃度むらが発生した。これ
は、帯電ローラ2両端へ加える押圧力が低下し、特に帯
電ローラ2の中央部での当接圧が不足したため、この部
分で帯電ローラ2と感光ドラム1間の摺擦力が低下し
て、付着したトナーやその外添剤が除去されにくくなっ
たためと考えられる。
【0047】さらに、本実験の過程で、帯電ローラ2と
感光ドラム1それぞれの回転軸がなす交差角を種々変化
させて、画像形成実験を行ったが、帯電ローラ2が最も
たわみや反りの影響を受ける中央部に、互いの回転軸の
交差点を設定することにより、同様の効果が得られるこ
とが確認された。
【0048】本発明では、交差角θは、好ましくは0.
5°以上、3.5°以下とする。0.5°以下では、帯
電ローラ2の中央部が汚れ、交差角を設けた効果がな
い。一方、3.5°以上では、帯電ローラ2と感光ドラ
ム1の圧接が端部で弱まり、また端部で適切なニップが
得られなくなる場合がある。ただし、実用上は5°まで
許容できる。この傾向は、曲率が大きく、長手方向の寸
法の大きな感光ドラムを帯電ローラで帯電する際、特に
顕著であり、その場合は0.5度を下回らない角度の交
差角を設けることで効果が得られる。
【0049】本発明によれば、帯電ローラ2の表面への
部分的な現像剤等の付着物の付着を防止できるため、感
光ドラム1の表面の安定した帯電が可能となった。また
同時に摺擦傷等の感光ドラムの過度の損耗が抑制され、
長期にわたり高品位な出力画像が得られることが確認で
きた。
【0050】実施例2 図6は、本発明の他の実施例にかかるプロセスカートリ
ッジを示す断面図である。
【0051】本実施例のプロセスカートリッジPcは、
図6に示すように、図1の帯電電源8を分離したローラ
帯電装置10と、感光ドラム1と、感光ドラム1のクリ
ーニング装置13とを、枠体状のフレーム18内に取り
付けて一体化し、画像形成装置本体に着脱自在に構成し
たものである。クリーニング装置13は、感光ドラム1
に当接した弾性ブレード13aと、これを取り付けた回
収トナー収容部13bからなっている。
【0052】本実施例によれば、プロセスカートリッジ
Pcに搭載されたローラ帯電装置10は、実施例1と同
様、帯電ローラ2表面への部分的な現像剤等の付着を防
止できるため、感光ドラム1の表面の安定した帯電が可
能である。また感光ドラム1の損耗を抑制できるので、
長期にわたり高品位な出力画像を得ることが可能であ
る。またプロセスカートリッジであることにより、光ド
ラム1等の消耗品の交換を簡略化し、メンテナンスの手
間を省略することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ローラ帯電装置の帯電ローラの両端を加圧して感光ドラ
ムに当接し、その帯電ローラにより感光ドラムを接触帯
電するに際し、帯電ローラを中央部で感光ドラムの回転
軸線に対して交差するように配置したので、帯電ローラ
の両端部と中央部の感光ドラムとの交差点の近傍とで、
帯電ローラの感光ドラム外周面に対する法線方向の侵入
量を最も大きくでき、帯電ローラ両端への加圧力を30
g/cmと低く抑えても、これらの位置で帯電ローラに
より感光ドラムに効率よく押圧を加えることができる。
このため、帯電ローラの軸方向寸法を長くしても、その
中央部で反りやたわみの影響を受けにくくでき、帯電ロ
ーラを安定して感光ドラムに当接させることができ、ま
た帯電ローラ中央部付近に現像剤やその外添剤が集中的
に付着するのを抑制でき、感光ドラム1表面の帯電むら
を防止して、長期にわたって安定した帯電を行うことが
できる。また帯電ローラの両端部で感光ドラムとの間の
摺擦力を低くでき、感光ドラム端部での損傷や摺擦傷の
発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるローラ帯電装置およ
び被帯電体の感光ドラムを示す正面図である。
【図2】図1のB−B線断面図である。
【図3】図1のローラ帯電装置の帯電ローラおよび感光
ドラムを上方から見た平面図である。
【図4】図1のローラ帯電装置を備えた画像形成装置を
示す概略構成図である。
【図5】本発明の他の実施例にかかるプロセスカートリ
ッジを示す断面図である。
【図6】従来のローラ帯電装置および被帯電体の感光ド
ラムを示す正面図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図6のローラ帯電装置の帯電ローラおよび感光
ドラムを上方から見た平面図である。
【図9】図6のローラ帯電装置の帯電ローラに部分的に
付着物が付着したところを示す斜視図である。
【図10】図6の感光ドラムの両端部に摺擦傷等の損傷
が生じたところを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 4 バネ受け/軸受けガイド 5 軸受け 6 加圧バネ 7 電極板 8 帯電電源 10 ローラ帯電装置 13 クリーニング装置 Pc プロセスカートリッジ θ 交差角

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電ローラの両端を感光ドラム方向に押
    圧することにより前記帯電ローラを前記感光ドラムに当
    接させ、前記帯電ローラに印加した電圧により前記感光
    ドラムを帯電するローラ帯電装置において、前記帯電ロ
    ーラの回転軸と感光ドラムの回転軸とが互いに交差する
    ように、これら帯電ローラと感光ドラムとを接触させ、
    そして前記帯電ローラの両端を線圧30g/cm以下の
    加圧力で押圧して前記感光ドラムに当接させたことを特
    徴とするローラ帯電装置。
  2. 【請求項2】 感光ドラムおよび帯電手段と、露光手
    段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段のうち
    の少なくとも1つの手段とを一体に組み合わせて、画像
    形成装置本体に対し着脱自在に構成したプロセスカート
    リッジにおいて、前記帯電手段として請求項1のローラ
    帯電装置を使用することを特徴とするプロセスカートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】 感光ドラムの周囲に、帯電手段、露光手
    段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段が配置
    された画像形成装置において、前記帯電手段として請求
    項1のローラ帯電装置を使用することを特徴とする画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121892A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Kyocera Mita Corp 画像形成装置の帯電装置
JP2007206340A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
KR20150003680A (ko) * 2013-07-01 2015-01-09 캐논 가부시끼가이샤 대전 장치 및 화상 형성 장치

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