JP2001116903A - 反射防止部材 - Google Patents
反射防止部材Info
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Abstract
止機能を付与した防汚層を有する反射防止部材を提供す
ること。 【解決手段】基材上の少なくとも片面に、低屈折率の単
層、高屈折率層と低屈折率層を交互に積層した、或いは
中間屈折率層、高屈折率層、低屈折率層を積層した反射
防止層を有する反射防止部材において、最上層の低屈折
率層の上に撥水層または防汚層を設け、その上に静電気
防止層を設けたことを特徴とする。
Description
どの各種基材の表面に反射防止機能を持たせるための反
射防止部材に関し、特に表面に撥水層や防汚層を有する
反射防止部材に関する。
しては、レンズ等の反射防止膜付き光学部材では、汗、
指紋等による汚れが付着しやすく、一度付着した汚れを
除去することは困難であった。
オロアルキルシラン等の薄膜を用いた防汚層あるいは撥
水層が考案されている。例えば特開平−215905号
公報には真空蒸着法を用いて形成するフルオロアルキル
シラザンの撥水層が、特開平6−122778号公報に
はプラズマCVD法を用いて形成するフルオロアルキル
シランの撥水層が、特開平8−209118号公報には
フッ素化合物とオルガノポリシロキサンの混合物からな
る防汚層が、特開平9−61605号公報にはエーテル
結合を有する柔軟な分子構造を持つフッ素化合物を用い
た防汚層などが開示されている。
は、付着した水滴や指紋等の油汚れ等の拭き取り性能向
上には効果があるものの、拭き取る行為自体によって基
材表面に発生した静電気によって、塵、ほこり等の異物
を吸い寄せる欠点があった。特に基材がポリエステルフ
ィルムやポリアセチルセルロースフィルムなどのフィル
ム基材の場合は静電気帯電しやすいため、汚れ方が顕著
であった。
は、反射防止層の高屈折率材料として導電性のITO層
を利用すること、電子銃による静電気を防止し、なおか
つ電磁波シールド性を持たせる積層体の構成は公知であ
るが、それ以外の用途、例えばLCDやメガネレンズ等
では、それ自体からの静電気や電磁波放射は少ないた
め、特に静電気対策は施されていなかった。
表面滑り性のよい防汚材料を使うことで指紋拭き取り性
などの防汚性能は格段に向上したが、同時に静電気帯電
を起こしやすい部材となってしまった。
止層の高屈折率材料として導電性のITO層を設ければ
上記問題は解決されるが、製造の容易さ、製造コスト、
透明性、信頼性等の問題を考慮すれば、より簡易的に上
記問題を解決する手段が求められている。
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、指紋拭き取り性等の防汚性能に優れ、な
おかつ静電気防止機能を付与した防汚層を提供すること
にある。
するために、基材上の少なくとも片面に、低屈折率の単
層、高屈折率層と低屈折率層を交互に積層した、或いは
中間屈折率層、高屈折率層、低屈折率層を積層した反射
防止層を有する反射防止部材において、最上層の低屈折
率層の上に撥水層または防汚層を設け、その上に静電気
防止層を設けたことを特徴とする反射防止部材を提供す
る。また、前記最上層の低屈折率層の上に撥水材料また
は防汚材料と、静電気防止剤の混合材料からなる層を設
けたこと、表面静電気電位が5000V以下であること
を特徴とする反射防止部材を提供する。
に説明する。図1に本発明の一実施例の断面の構造を示
す。基材1の上にハードコート層2、高屈折率層3aと
低屈折率層3bを交互に積層した反射防止層3、防汚層
4、静電気防止層5が設けられてなる。
らなるディスブレー用部材あるいはメガネレンズやポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリアセチルセルロース
等のフィルム基材など、目的・用途により適宜選択され
る。
シリコン系の樹脂材料を用いる。紫外線硬化や熱硬化法
を用いて3〜7μmの厚さに塗工する。このハードコー
ト層に平均粒径0.01〜3μmの透明や粒子を分散さ
せて、アンチグレアと呼ばれる光拡散性の処理を施すこ
ともできる。
率nhが1.80以上のものが使用でき、例えば、酸化
チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、ITO等が挙
げられる。
0以下のものが使用でき、例えば、酸化珪素、フッ化マ
グネシウム、フッ化カルシウム、フッ化バリウム等が挙
げられる。
ング法、イオンプレーティング法等を用いて成膜するこ
とができる。各層の厚さは光学膜厚で10〜200nm
が好適である。
フッ素系化合物もしくはこれらの混合物が使用できる。
表す。) ・パーフルオロアルキルシラザン CF3(CF2)n (CH2)mSi(NH)1.5 (nは正の整数、mは0以上の整数を表す。) ・上記パーフルオロアルキルシランあるいはパーフルオ
ロアルキルシラザンと上記オルガノポリシロキサンとの
混合物
ては、シリコーンオイルやイオン系あるいはフッ素系の
界面活性剤等があげられる。
に撥水層を設けてもよい。撥水層に用いる防汚材料とし
ては、上記パーフルオロアルキルシランやパーフルオロ
アルキルシラザンを用いる場合もあるし、その他、TE
OS、HMDSO等のメチル基含有の有機材料等が使用
可能である。
る層としては、撥水層に用いる材料、防汚層に用いる材
料または防汚層に用いる材料と、静電気防止剤の混合材
料となる層を設けても良い。
は、これらの材料を真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法、プラズマCVD法等を用いて、
単層あるいは積層して成膜する。形状膜厚は5〜10n
m程度が好適である。
材は、その表面静電気電位が5000V以下となること
が好ましい。表面静電気電位が5000Vより多いと、
塵、ほこり等の異物の吸引が目立つため好ましくない。
1のトリアセチルセルロース80μm上に、ハードコー
ト層2として多官能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法
により形成した後、反射防止層3の高屈折率層としてT
iO2 を、低屈折率層としてSiO2 を真空蒸着法によ
り交互に積層し、更にフッ素化合物(化1)とフッ素系
の界面活性剤を真空蒸着法により順に積層した。
を示し、更に市販のティッシュペーカーにより、1kg
の荷重で往復100回の拭き取り試験を行った後ただち
に表面電位を測定したところ、−100〜1000Vで
あった。
材1のトリアセチルセルロース80μm上に、ハードコ
ート層2として多官能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化
法により形成した後、反射防止層3の高屈折率層として
TiO2 を、低屈折率層としてSiO2 を真空蒸着法に
より交互に積層し、さらにフッ素化合物(化1)とフッ
素系の界面活性剤の混合物(重量比5:1)を真空蒸着
法により成膜した。この反射防止部材は良好な指紋拭き
取り性を示し、更に市販のティシュぺーパーにより、1
kgの荷重で往復100回の拭き取り試験を行った後た
だちに表面電位を測定したところ、−100〜−100
0Vであった。
1ノトリアセチルセルロース80μm上に、ハードコー
ト層2として多官能性アクリル樹脂を紫外線照射硬化法
により形成した後、反射防止層3の高屈折率層としてT
iO2 を、低屈折率層としてSiO2 を真空蒸着法によ
り交互に積層し、更にフッ素化合物(化1)を真空蒸着
法により成膜した。
を示したが、市販のティッシュペーカーにより、1kg
の荷重で往復100回の拭き取り試験を行った後ただち
に表面電位を測定したところ、−5000〜10000
Vを示し、ほこりの付着が目立った。
止部材によれば、指紋拭き取り性等の防汚性能の優れ、
なおかつ静電気防止機能を付与した防汚層を提供するこ
とが可能となる。
説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】基材上の少なくとも片面に、低屈折率の単
層、高屈折率層と低屈折率層を交互に積層した、或いは
中間屈折率層、高屈折率層、低屈折率層を積層した反射
防止層を有する反射防止部材において、最上層の低屈折
率層の上に撥水層または防汚層を設け、その上に静電気
防止層を設けたことを特徴とする反射防止部材。 - 【請求項2】基材上の少なくとも片面に、低屈折率の単
層、高屈折率層と低屈折率層を交互に積層した、或いは
中間屈折率層、高屈折率層、低屈折率層を積層した反射
防止層を有する反射防止部材において、最上層の低屈折
率層の上に撥水材料または防汚材料と、静電気防止剤の
混合材料からなる層を設けたことを特徴とする反射防止
部材。 - 【請求項3】基材上の少なくとも片面に、低屈折率の単
層、高屈折率層と低屈折率層を交互に積層した、或いは
中間屈折率層、高屈折率層、低屈折率層を積層した反射
防止層と撥水層または防汚層を有する反射防止部材にお
いて、表面静電気電位が5000V以下であることを特
徴とする反射防止部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29704399A JP2001116903A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 反射防止部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29704399A JP2001116903A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 反射防止部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001116903A true JP2001116903A (ja) | 2001-04-27 |
Family
ID=17841486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29704399A Pending JP2001116903A (ja) | 1999-10-19 | 1999-10-19 | 反射防止部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001116903A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003062920A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Sony Corp | 反射防止フィルム |
WO2006035475A1 (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Jsr Corporation | 積層体およびその製造方法 |
CN108732656A (zh) * | 2013-05-07 | 2018-11-02 | 康宁股份有限公司 | 具有多层光学膜的浅色耐刮擦制品 |
-
1999
- 1999-10-19 JP JP29704399A patent/JP2001116903A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003062920A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Sony Corp | 反射防止フィルム |
WO2006035475A1 (ja) * | 2004-09-27 | 2006-04-06 | Jsr Corporation | 積層体およびその製造方法 |
CN108732656A (zh) * | 2013-05-07 | 2018-11-02 | 康宁股份有限公司 | 具有多层光学膜的浅色耐刮擦制品 |
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