JP2001116295A - エンジン駆動式空調装置の床構造 - Google Patents

エンジン駆動式空調装置の床構造

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JP2001116295A
JP2001116295A JP29292299A JP29292299A JP2001116295A JP 2001116295 A JP2001116295 A JP 2001116295A JP 29292299 A JP29292299 A JP 29292299A JP 29292299 A JP29292299 A JP 29292299A JP 2001116295 A JP2001116295 A JP 2001116295A
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Koji Kurihara
耕治 栗原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン駆動式空調装置における室外空調ユ
ニットの機関室の換気のため床部を通して外気を機関室
内に導入し得るようにしつつ、床部の剛性を高め、か
つ、防音効果も向上する。 【解決手段】 断面略コ字形の細長い枠部材を複数並列
に連結してなる床フレーム110と、この床フレーム1
10上に固定した床パネルとで機関室の床部を構成し、
枠部材111の端部に空気取入口113を設け、かつ、
複数の枠部材111の内部空間を連通孔116を介して
互いに連通させるとともに、上記床パネルに多数の空気
流通孔を設ける。これにより、外気を空気取入口113
から枠部材111の内部空間に導入し、空気流通孔から
機関室内に噴出させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン駆動式空
調装置のエンジン等を保持するケーシングの床構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン駆動式空調装置として、
例えば特開平7−239176号公報に示されているも
のが知られている。この空調装置は、冷媒用室内熱交換
機等を備えた室内空調ユニットと、室外空調ユニットと
で構成されており、室外空調ユニットは下部に機関室、
上部に室外熱交換室を有し、機関室にはエンジンとこれ
により駆動される圧縮機等が配設され、室外熱交換室に
は冷媒用室内熱交換機等が配設されるとともに、天井部
分に室外熱交換用送風ファンが設けられている。
【0003】この空調装置において、エンジン等が配置
される機関室は、外部への音の放出を抑制するため側板
等で密閉されて防音構造とされつつ、換気できるように
なっている。換気のための構造としては、機関室の底板
とその下方の床板との間に空気導入室となる空間が形成
され、この空気導入室の側部に空気取入口が設けられる
とともに、上記底板に多数の噴出口が設けられ、また、
機関室と室外熱交換室との間の仕切板に換気用空気の排
出口が設けられている。そして、上記空気取入口から上
記空気導入室に導入された外気が上記噴出口から機関室
内に噴出し、機関室を換気した後に上記排出口から室外
熱交換室に排出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにエンジン
駆動式空調装置における室外空調ユニットの床部に空気
導入室となる空間を形成して機関室の換気が可能な構造
とする場合、単に床部全体に空間を形成するだけでは剛
性が低下し易い。従って、機関室内に配置されるエンジ
ン、圧縮機等の重量を支えるのに充分なように床部の剛
性を高めつつ空気の導入を良好に行い得る構造が望まれ
る。また、機関室内のエンジン音等が上記空気導入室を
通して外部に放出されることのないように、床部の防音
効果を高めることが要求される。
【0005】本発明はこのような事情に鑑み、換気のた
め床部を通して外気を機関室内に導入し得るようにしつ
つ、床部の剛性を高め、かつ、防音効果も向上すること
ができるエンジン駆動式空調装置の床構造を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、室外機の下部
に機関室が設けられ、この機関室内にエンジン及びこれ
によって駆動される圧縮機を配置したエンジン駆動式空
調装置において、断面略コ字形の細長い枠部材を複数並
列に連結してなる床フレームと、この床フレーム上に固
定した床パネルとで機関室の床部を構成し、上記床フレ
ームの少なくとも1つの枠部材の端部に空気取入口を設
け、かつ、この空気取入口を有する枠部材を含む複数の
枠部材の内部空間を連通孔を介して互いに連通させると
ともに、上記床パネルに、上記枠部材の内部空間と床パ
ネル上の機関室内空間とを連通させる空気流通孔を設け
たものである。
【0007】この構造によると、連通孔を介して互いに
連通する複数の枠部材の内部空間が空気流通路となり、
空気取入口から流入した外気が複数の枠部材の空気流通
路に分流し、床パネルに配設された空気流通孔から機関
室内に噴出する。こうして、機関室の換気が良好に行な
われる。しかも、断面略コ字形の細長い枠部材が複数並
列に連結されて床フレームが構成され、この床フレーム
上に床パネルが固定されているため、全体を1つの中空
枠状とするような場合と比べて支持剛性が大幅に高めら
れる。また、このように床部の剛性が高められることで
振動音の伝達が抑制されるとともに、床部の内部空間が
細分化されることで共鳴が抑制され、これらの作用によ
り、エンジン振動等による騒音の外部への放出が大幅に
低減されることとなる。
【0008】この発明において、上記床フレームの1つ
の枠部材の両端に空気取入口を設けるとともに、他の枠
部材の両端を栓部材で封鎖することが好ましい。
【0009】また、上記床フレームの複数の枠部材の各
内部空間をそれぞれ仕切り壁により複数ずつの小空間に
区画し、かつ、その各小空間を隣接する枠部材の内部空
間に連通させることにより、床フレーム内に迷路状の空
気流通路を形成することが好ましい。
【0010】これらの構造によると、空気流通路等を通
しての音の伝達がより一層抑制され、音の放出を抑制す
る作用が高められる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
【0012】先ず本発明が適用されるエンジン駆動式空
調装置の概略を図12によって説明する。この空調装置
は、室外空調ユニット1と、室内空調ユニット2とで構
成されている。上記室内空調ユニット2は冷媒用室内熱
交換器3、減圧用の絞り4、及び図示しない室内熱交換
用送風ファンを備えている。一方、上記室外空調ユニッ
ト1は、機関室5(図9参照)に配設されるエンジン6
及び圧縮機7やメインアキュムレータ8、サブアキュム
レータ9並びに各種配管、室外熱交換室10(図9参
照)に配設される1乃至複数の冷媒用室外熱交換器11
及びラジエータ12等を備えている。
【0013】上記エンジン6は水冷式ガスエンジンであ
り、このエンジン6の吸気ポートに接続された吸気管1
5にはエアクリーナ16、ミキサー17、調節弁18等
が配設されている。上記ミキサー17には、図外の燃料
ガス供給源から燃料を導く燃料供給管20が接続されて
おり、この燃料供給管20に流量制御弁21、ガバナ2
2および電磁弁23が介設されている。そして、上記ミ
キサー17で燃料ガスと空気とが混合され、調節弁18
等で混合気量が調節されつつ混合気がエンジン6に供給
されるようになっている。
【0014】エンジン6の排気ポートに接続された排気
管25には排気ガス浄化用の触媒26、排ガス熱交換器
27、サイレンサ28、ドレンセパレータ29等が介設
されている。上記ドレンセパレータ29及びサイレンサ
28にはドレンフィルター30が接続されている。ま
た、エンジンの下部のオイルパンにはオイル供給管31
を介してオイルタンク32が接続されており、上記オイ
ル供給管31にはオイル供給量を調節するための電磁弁
33が設けられている。
【0015】上記エンジン6の出力軸に電磁クラッチ3
5を介して圧縮機7が接続されている。図示の例では、
圧縮機7が2個の単位圧縮機7a,7bを有するマルチ
型圧縮機からなっている。
【0016】上記圧縮機7から吐出された冷媒を循環さ
せる冷媒回路には、冷房時と暖房時とに応じて冷媒流通
経路を切替える四方弁40が設けられている。上記冷媒
回路における室外回路は、圧縮機7の吐出口と四方弁4
0の第1ポート40aとを接続する吐出側冷媒管路41
と、四方弁40の第2ポート40bと圧縮機7の吸込口
とを接続する吸込側冷媒管路42と、四方弁40の第3
ポート40cと冷媒用室外熱交換器11との間の管路4
3と、室外熱交換器11と第1のジョイント46との間
に配設された管路44と、四方弁40の第ポート40d
と第2のジョイント47との間に配設された管路45と
を有している。第1のジョイント46には、室内空調ユ
ニット2の絞り4に接続される管路48が連結され、第
2のジョイント47には、冷媒用室内熱交換器3に接続
される管路49が連結されるようになっている。
【0017】上記吐出側冷媒管路41には、高圧冷媒か
らオイルを分離するオイルセパレータ50が介設されて
おり、分離されたオイルはストレーナ51及び毛細管5
2を経て吸込側冷媒管路42の下流部に導かれるように
なっている。
【0018】また、上記吸込側冷媒管路42には、その
上流側(四方弁寄り)に、後述の冷却水回路から導かれ
るエンジン冷却水と吸込側冷媒管路42を通る冷媒との
間で熱交換を行わせる熱交換器53が介設されるととも
に、この熱交換器53の下流にメインアキュムレータ8
が介設されており、このメインアキュムレータ8に対し
てサブアキュムレータ9が、上部及び下部で配管54
a,54bを介して接続されている。
【0019】上記メインアキュムレータ8の気相冷媒の
出口は、毛細管42a及びこれと並列なU字形管路42
bを介し、吸込側冷媒管路42の下流側管路42cに接
続され、この管路42cの下流端が圧縮機7の吸込口に
接続されるとともに、圧縮機7内のオイルを管路42c
を介して再び圧縮機に戻すためのオイル循環用通路55
が、圧縮機7からストレーナ56、弁57及び毛細管5
8を介して管路42cに接続されている。
【0020】そして、アキュムレータ8,9で気相冷媒
と液相冷媒とが分離され、気相冷媒が毛細管56及び下
流側管路42cを経て圧縮機7に吸入されるようになっ
ている。また、必要に応じ運転停止時にアキュムレータ
8,9内の潤滑油を導出し得るように、アキュムレータ
8,9の下端部がストレーナ59及び制御弁60を有す
る通路を介してU字形管路42bに接続されている。
【0021】メインアキュムレータ8の所定高レベル位
置と所定低レベル位置(例えば最低位置)とは液面レベ
ル検出用通路61,62を介してU字形管路42bに接
続され、その各通路61,62にそれぞれストレーナ6
3,64及び毛細管65,66が配設されるとともに、
各通路61,62に対してヒータ67,68及び温度セ
ンサ69,70が具備されている。そして、通路61,
62に液相冷媒が導出されたときの通路内の温度変化の
検出によってアキュムレータ内の液面レベル、つまり液
相冷媒の貯留量が検出されるようになっている。
【0022】冷媒用室外熱交換器11と第1のジョイン
ト46との間の管路44には、熱交換器71、フィルタ
ドライヤ72、弁73、ストレーナ74、弁75等が介
設されている。さらに、管路44と管路45とをつなぐ
バイパス通路76が上記熱交換機71を通るように形成
され、バイパス通路76を流れる冷媒と管路44を流れ
る冷媒との間で熱交換が行われるようになっている。バ
イパス通路76の流量は制御弁76aにより調節される
ようになっている。
【0023】また、四方弁40と第2のジョイント47
との間の管路45には、弁77、ストレーナ78、弁7
9等が介設されている。
【0024】室外空調ユニット1にはさらに、上記エン
ジン6を冷却する冷却水回路が設けられている。この冷
却水回路81は、主ウォータポンプ82、排ガス熱交換
器27、エンジン側ウォータポンプ83、エンジンウォ
ータジャケット84、サーモスタット85、リニア三方
弁86、ラジエータ12等が配設された主冷却水通路8
1を備えるとともに、エンジン冷却水温度が低いときに
エンジンウォータジャケット通過後の冷却水をサーモス
タット85からエンジン側ウォータポンプ83の流入側
に戻す通路88を備えている。さらに、エンジン廃熱を
熱交換器53に導くための通路89が設けられ、この通
路89は、リニア三方弁86を介して主冷却水通路81
から分岐し、熱交換器53を通ってから、主冷却水通路
81に合流するように形成されている。
【0025】また、90はラジエータ12での冷却水と
外気との熱交換及び冷媒用室外熱交換器11での冷媒と
外気との熱交換を促進する等のために室外空調ユニット
1に設けられたファンである。
【0026】次に室外空調ユニット1の具体的な構造を
図1〜図11に基づいて説明する。
【0027】上記室外空調ユニット1のケーシング10
0は、下部の機関室5と上部の室外熱交換室10とを構
成するものであって、床部101と、この床部101の
四隅部から立設された支柱102と、機関室5と室外熱
交換室10との間に配置された仕切部103と、室外熱
交換室10の上方に配置された熱交換室天井部104と
を備えている。
【0028】さらに、ケーシング100には、図1及び
図2に示すように、前面側下部を覆う左右一対の前面板
106a,106b、背面側下部を覆う左右一対の背面
板(図示せず)及び左右両側面部を覆う上部、下部の側
面板107a,107bが装備され、上記機関室5の周
囲は上記前面板106a,106b、背面板及び左右の
各下部側面板107bにより密閉されている。一方、室
外熱交換室10は外気を導入し得るように前後両側が開
放され、その前後開放部分にはフィルタとして機能する
金網108が配設されている。
【0029】なお、メインテナンス性を確保するため前
面板105a,105b、背面板、側面板107a,1
07b及び金網108は着脱可能となっている。図3,
図4,図9ではこれら前面板105a,105b、背面
板、側面板107a,107b及び金網108を外した
状態でケーシング100を示している。
【0030】ケーシング100の各部の構造をさらに具
体的に説明する。図3〜図8に示すように、上記床部1
01は、複数(図示の例では5本)の枠部材111から
なる床フレーム110と、その上に設置された床パネル
118とからなっている。
【0031】上記枠部材111は、断面略コ字形の細長
い枠状に形成され、その略コ字形断面形状における開口
部分が上向きとなる状態で地面に置かれるようになって
いる。そして、複数の枠部材111が並列に配置された
状態で隣接する枠部材111がボルト等で連結されるこ
とにより、床フレーム110が構成されている。床フレ
ーム110の前後両側における左右両側部には、設置安
定性を高めるための補助脚部112が設けられている。
【0032】上記床フレーム110における1つの枠部
材111の両端部には多数の小孔からなる空気取入口1
13が形成され、他の枠部材111の各両端部にはゴム
等からなる封鎖部114が取付けられている。各枠部材
111の内部には仕切り115が配設され、また、複数
の枠部材111の側壁には隣接する枠部材111の内部
空間を連通する連通孔116が形成されており、こうし
て、複数の枠部材111にわたってこれらの内部空間に
より迷路状の空気流通路117が形成されている。
【0033】上記床パネル118は、床フレーム110
上に、各枠部材111の上方開口を覆うように載置され
た状態で、ビス等で床フレーム110に固定されてい
る。床パネル118の所要数箇所には、床フレーム11
0内の空気流通路117と床パネル118上の機関室5
とを連通する空気流通孔119が形成されている。この
空気流通孔119は、機関室5内のエンジン6、圧縮機
7の配置箇所(図9参照)等、熱がこもり易い箇所に配
設されている。
【0034】また、図9〜図11に示すように、上記仕
切部103は、機関室の天井部と室外熱交換室の床部と
を兼ねるもので、支柱102に対して固定されたフレー
ム121と、このフレーム121上に配置された左右一
対のプレート122とを備えている。そして、室外熱交
換室10において仕切部上の前後両側とその上方の前面
部及び背面部に冷媒用室外熱交換器11並びにラジエー
タ12が配設されている(図2参照)。
【0035】上記フレーム121は、四方周辺部の縁枠
121aと、この縁枠121aの横方向中央部に位置し
て前後方向に延びる中央部桟体121bとを備え、これ
ら縁枠121aと中央部桟体121bとは溶接等により
連結されている。上記一対のプレート122は、中央部
桟体121bを境としたフレーム121の左半部側と右
半部とにおいてフレーム121内の空間を覆うように配
置されている。
【0036】上記各プレート122には、仕切部103
の中央部寄りとなる位置に空気流通孔123を形成され
るとともに、四方周辺部に下方へ折曲した縁部122a
が連成されている。また、縁部122aの内方において
プレート122の下面とフレーム121の縁枠121a
及び中央部桟体121bの上面との間にはゴムマウント
材124が配置され、このゴムマウント材124を介し
てプレート122がフレーム121にフローティング支
持されている。
【0037】さらに、上記仕切部103上には蓋部材1
25が設置されている。この蓋部材125は、上面部と
四方側面部とを有するボックス状に形成され、仕切部1
03の中央部において両プレート122の所定範囲にわ
たる部分を覆うように配置されており、両プレート12
2の各空気流通孔123が蓋部材125の内部に開口す
るように構成されている。蓋部材125の左右両側面に
は空気流出孔126が形成されている。また、蓋部材1
25の内部には、空気流通孔123と空気流出孔126
との間に蛇行状の通気流通経路を形成するように複数の
バッフルプレート127が配設されている。蓋部材12
5の中央下部には、両プレート122間の隙間を塞ぐ板
片128が連設されている。
【0038】なお、上記仕切部103のフレーム121
及びプレート122は背面側の一側方部が低くなるよう
に多少傾斜しており、仕切部上に落下した水滴が背面側
の一側方部から図外の配水管を通って外部に排出される
ようになっている。
【0039】また、熱交換室天井部104は、左右一対
のファンシュラウド131を有し、この両ファンシュラ
ウド131内にそれぞれファン90が設けられ、これら
のファン90により室外熱交換室10から上方外部へ空
気を強制的に送り出すようになっている。なお、133
は網体からなるファンガードである。
【0040】以上のような当実施形態の空調装置の作用
を、次に説明する。
【0041】当該空調装置の冷房運転時には、四方弁4
0が図12に実線で示す状態に制御される。この状態で
圧縮機7がエンジン6によって駆動されることにより、
圧縮機7から吐出される高圧のガス状の冷媒が、吐出側
管路41、四方弁40及び管路43を通って冷媒用室外
熱交換器11に送られ、冷媒用室外熱交換器11が凝縮
器として機能し、ここで冷媒が外気により冷却されて液
化し、この冷媒液が熱交換器71、管路44,48を通
り、絞り4により膨張、減圧された後に冷媒用室内熱交
換器3に送られる。そして、冷媒用室内熱交換器3が蒸
発器として機能し、ここで冷媒が室内から熱を奪って蒸
発することにより冷房が行われる。蒸発した冷媒は管路
49、管路45、四方弁40、吸込側冷媒管路42を通
り、アキュムレータ8,9を経て圧縮機7に戻される。
【0042】一方、暖房時には、四方弁40が図12に
破線で示す状態に制御される。この状態で圧縮機7がエ
ンジン6によって駆動されることにより、圧縮機7から
吐出された冷媒が吐出側冷媒管路41、四方弁40、管
路45及び管路49を通って冷媒用室内熱交換器3に送
られ、冷媒用室内熱交換器3が凝縮器として機能し、こ
こで冷媒が室内に熱を放出して液化し、これによって暖
房が行われる。液化した冷媒は、絞り4により膨張、減
圧された後に、管路48、管路44、熱交換器71を通
って冷媒用室外熱交換器11に送られ、冷媒用室内熱交
換器3が蒸発器として機能し、ここで冷媒が外気の熱を
奪って蒸発し、蒸発した冷媒は管路43、四方弁40、
吸込側冷媒管路42を通り、アキュムレータ8,9を経
て圧縮機7に戻される。
【0043】ところで、上記のような冷房時や暖房時の
運転中に、ファン90が駆動されることにより、室外熱
交換室10から上方外部へ空気が強制的に送り出され、
それに伴って外気が前後の金網108から室外熱交換室
10に流入し、このような空気の流れにより冷媒用室外
熱交換器11及びラジエータ12での熱交換が促進され
る。
【0044】さらに上記ファン90の駆動によって室外
熱交換室10へ機関室5からも空気が流れ、それに伴
い、外気が床部101から機関室5へ流入し、機関室5
の換気が行われる。
【0045】この空気の流れを具体的に説明すると、外
気は床フレーム110の1つの枠部材111に設けられ
た空気取入口113から当該枠部材111に流入し、さ
らに連通孔116を通って複数の枠部材111の空気流
通路117に分流し、床パネル118に配設された空気
流通孔119から機関室5内に噴出する。そして、機関
室5内に噴出した空気は、機関室5内の換気、冷却を行
った後、仕切部103のプレート122に形成された空
気流通孔123から蓋部材125の内部の空気流通経路
を通り、空気流出孔126から室外熱交換室10へ流
れ、冷媒用室外熱交換機11やラジエータ12が配設さ
れた部分の内方を通って室外熱交換室10の上方へ流出
することとなる。
【0046】このようにして機関室5の換気が行われ、
とくにこの空調装置における床部110は、機関室5へ
の外気の導入を良好に行い得るようにしつつ、充分に強
度を高めるとともに、騒音低減効果を高めることができ
る。
【0047】すなわち、上方に開口した断面略コ字形の
複数の枠部材111が並列に配置された状態で相互に連
結されて床フレーム110が形成されるとともに、その
上側に床パネル118が固着されることにより、複数の
閉断面が並設された構造となっているため、全体を1つ
の中空枠状とするような場合と比べて支持剛性が大幅に
高められ、床部101の上にエンジン6及びコンプレッ
サ7等の重量の大きい物体が設置されていても、床部1
01の変形や振動が抑制される。
【0048】また、このように振動が抑制されるととも
に、床部101の内部空間が細分化されることで共鳴が
抑制され、かつ、内部の空気流通路が迷路状となってい
ることにより音の伝播が抑制される。これらの作用によ
り、エンジン振動等による騒音の外部への放出が大幅に
低減されることとなる。
【0049】また、当実施形態では機関室5と室外熱交
換室10との間の仕切部103も、振動騒音の低減等に
有利な構造となっている。すなわち、仕切部103のフ
レーム121は中央部桟体121bにより補強され、こ
のフレーム121上に支持されるプレート122は左右
に分割されて、それぞれ周囲の縁枠122aにより補強
されているため、仕切部全体にわたる1枚の大きなプレ
ートが縁枠のみからなるフレームで支持されるようにし
た場合と比べ、フレーム121及びプレート122の剛
性が高められる。その上、プレート122がゴムマウン
ト材124を介してフローティング支持されていること
により、エンジン振動等がフレーム121を介してプレ
ート122に伝達されることが抑制される。これらの作
用により、プレート122の膜振動が充分に抑制され、
騒音が低減される。
【0050】さらに、プレート122の空気流通孔形成
箇所の上に蓋部材125が設けられ、この蓋部材125
の内部の通気流通経路が蛇行状に形成されていることに
より、消音作用が得られ、機関室5から室外熱交換室1
0を通しての音の放出が抑制される。また、この蓋部材
125は、仕切部103の上に落下した水滴が空気流通
孔124を通って機関室5に進入することを防止する作
用も有する。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明は、断面略コ字形の
細長い枠部材を複数並列に連結してなる床フレームと、
この床フレーム上に固定した床パネルとで機関室の床部
を構成し、枠部材の端部に空気取入口を設け、かつ、複
数の枠部材の内部空間を連通孔を介して互いに連通させ
るとともに、上記床パネルに多数の空気流通孔を設けて
いるため、床部を通して外気を機関室内に導入し、機関
室の換気を良好に行ない得るようにしつつ、床部の支持
剛性を高めることができ、その上、防音効果も向上する
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるエンジン駆動式空調装置に
おける室外空調ユニットの正面図である。
【図2】上記室外空調ユニットの側面図である。
【図3】上記室外空調ユニットのケーシングの骨組及び
床部を示す斜視図である。
【図4】上記室外空調ユニットのケーシングの骨組、床
部、仕切部及び熱交換室天井部を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態による床部における床フレ
ームの斜視図である。
【図6】上記床フレームの拡大平面図である。
【図7】図6のVII− VII線断面図である。
【図8】図6のVIII− VIII線断面図である。
【図9】上記室外空調ユニットの前面板等を取り外した
状態の正面図である。
【図10】機関室と室外空調ユニットとの間の仕切部に
おける蓋部材配置個所の断面図である。
【図11】図10のXI− XI線断面図である。
【図12】上記室外空調ユニットの回路図である。
【符号の説明】
1 室外空調ユニット 2 室内空調ユニット 3 室内熱交換機 6 エンジン 7 圧縮機 11 室外熱交換器 101 床部 110 床フレーム 111 枠部材 113 空気取入口 114 封鎖部 115 仕切り 116 連通孔 117 空気流通路 118 床パネル 119 空気流通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外空調ユニットの下部に機関室が設け
    られ、この機関室内にエンジン及びこれによって駆動さ
    れる圧縮機を配置したエンジン駆動式空調装置におい
    て、断面略コ字形の細長い枠部材を複数並列に連結して
    なる床フレームと、この床フレーム上に固定した床パネ
    ルとで機関室の床部を構成し、上記床フレームの少なく
    とも1つの枠部材の端部に空気取入口を設け、かつ、こ
    の空気取入口を有する枠部材を含む複数の枠部材の内部
    空間を連通孔を介して互いに連通させるとともに、上記
    床パネルに、上記枠部材の内部空間と床パネル上の機関
    室内空間とを連通させる空気流通孔を設けたことを特徴
    とするエンジン駆動式空調装置の床構造。
  2. 【請求項2】 上記床フレームの1つの枠部材の両端に
    空気取入口を設けるとともに、他の枠部材の両端を栓部
    材で封鎖したことを特徴とする請求項1記載のエンジン
    駆動式空調装置の床構造。
  3. 【請求項3】 上記床フレームの複数の枠部材の各内部
    空間をそれぞれ仕切り壁により複数ずつの小空間に区画
    し、かつ、その各小空間を隣接する枠部材の内部空間に
    連通させることにより、床フレーム内に迷路状の空気流
    通路を形成したことを特徴とする請求項2記載のエンジ
    ン駆動式空調装置の床構造。
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