JP2001115119A - やぶれ障子即補修のり - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 やぶれた障子を補修する場合は、障子紙を貼
りかえるか、やぶれた上からさらに切紙をのせて重ね貼
りをして補修をしていた。いずれも道具の準備と時間と
手間のかかる、めんどうな作業であるにもかかわらず仕
上がりは、つぎあてをした外観の悪さが残る。 【解決手段】 紙の繊維を溶かし込んだことを特徴とす
るのり。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はやぶれた障子を貼り
替えたり、もしくは切り貼りで部分的に重ね貼りしたり
する事なく補修する為の、のりに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】やぶれた障子はそのやぶれ具合により、
障子戸全部を洗い障子紙を取り去り、全く新しい紙を貼
り替えるか、あるいは障子戸のさんにそって、一ますだ
けくり抜き貼りかえるか、もしくはやぶれた一部分の上
へ桜等の花型に切り抜いた紙で重ね貼りするなどして、
やぶれを補修していた。

【０００３】また公開昭５６−１１２９８２で述べられ
ているのり剤は、ヘミセルロースの微粉末をのり剤水溶
液中に分散したもので、面と面の接着あるいは、なっ染
用として記述されている。公開平０６−２９９１３０で
述べられている生澱粉のり剤は、繊維物質（古紙等）を
接合し発泡させ弾性体を成形する為の、のりであると記
述されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】障子がやぶれると、そ
の部分を補修する為に紙を貼りかえるか、やぶれた上か
らさらに切り紙をのせて重ね貼りをして補修をしてい
た。この様に貼り替えようとすると、障子紙，カッター
もしくはハサミ，のりと道具をとりそろえなければなら
ず時間と手間がかかり、何よりもめんどうな作業であ
る。また障子の切り貼りは、いかにもつぎあてをしたよ
うで外観が悪い。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そこで本発明は道具も要
らず、時間も手間もかけずに、やぶれた障子を補修する
為に、のりの中に紙の繊維をまぜこんだものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】図示に基づいて詳細に説明する
と、図１は一般に使用される障子紙を水と共に加熱溶解
して、のりの中に溶かし込んだのりが入っているビニー
ル容器である。１は、のりの出口でやぶれた障子部分の
上に、この繊維のりをしぼり出し、２のへらで、のりを
平らになで付ける。図２の様にやぶれた障子部分の後ろ
を平らな板等で支え、のりをひきのばしてやると、作業
が楽である。

【０００７】上記ののりは、澱粉のり，化学のり，ある
いは酢酸ビニール系の接着剤等があり、また混合する繊
維質は紙や綿などの植物性の物や、化学繊維等があげら
れる。

【０００８】

【発明の効果】本発明の繊維のりで、やぶれた障子を補
修すると、やぶれた部分の上に紙の繊維のりがまんべん
なく広がり、そのまま乾燥すれば紙の裂け目すらもわか
らないくらい張りをもって仕上がるのである。道具の準
備も要らず手間や時間をかけずに、簡単にやぶれ障子を
補修する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 斜視図

【図２】 使用時の斜視図

【符号の説明】

１ 繊維のりの出口 ２ なで付けるへら

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 繊細な繊維を溶し込んだことを特徴とす
   るのり。