JP2001114619A - アロマセラピー用エッセンシャルオイルおよびその使用方法 - Google Patents
アロマセラピー用エッセンシャルオイルおよびその使用方法Info
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Abstract
ョン効果とともに、抗菌効果も十分に発揮できるアロマ
セラピー用エッセンシャルオイルを提供し、さらに、エ
ッセンシャルオイルの室内散布に関して持続性を持たせ
る使用方法を提供する。 【解決手段】 天然植物精油に、キチンキトサンをエリ
シターとして植物に産出させた、ファイトアレキシンか
らなる天然抽出抗菌剤を添加してアロマセラピー用エッ
センシャルオイルを調製する。このエッセンシャルオイ
ルを、超音波振動霧化方式のデフューザ等を用いて平均
粒径1〜5ミクロンの微粒子状に霧化し、室内へ散布す
る。
Description
および保健性を目指した室内散布剤に関し、さらに詳細
には、アロマセラピー効果のある天然植物精油と天然抽
出抗菌物質との相乗効果により、抗菌効果とアロマセラ
ピー効果とを兼ね備えた空中散布型エッセンシャルオイ
ルおよびその使用方法に関する。
の木皮、果実などより発散する芳香の根源となる揮発性
のテルペン化合物等の混合物でり、抗菌作用、生理作
用、心理作用、生体リズムを調整する作用等があること
が判明している。近年、この精油等の自然の芳香を利用
して、人間が生まれつき持っている自然治癒力を促進し
ようとする療法(アロマセラピー)が広く行われるよう
になってきた。すなわち、アロマセラピーにより、生活
環境の改善と意識改善をはかり、介護を受ける人や身障
者の精神的な自立を目指そうというものである。
抗性反応(過敏感反応)を示し、反応部位の周囲の組織
に病原菌に対し抗菌性を示すファイトアレキシンを生成
することが知られている。このファイトアレキシンはフ
ェノール類、アセチレン化合物等からなり、このファイ
トアレキシンを植物体中に生成・誘導する物質がエリシ
ターと称される物質であり、このエリシターをスクリー
ニングする方法として特開平9−124411号公報等
が知られている。
抗菌作用があるが、人の分泌物、たとえば汗や尿に作用
して悪臭を発生させる菌類を排除できるほどの力はな
い。しかし、一般的な合成抗菌剤を併用すると、過敏性
体質の人にアレルギーが発生したり、抗菌剤自身の臭い
が気になる等、アロマセラピーとは程遠い環境となって
しまう。
して利用する場合、従来型のデフューザでは発生させた
微粒子の滞空時間が短いため、効果の持続性に問題があ
る。したがって本発明の目的は、精油の香りによる心身
の癒し、リラクゼーション効果とともに、抗菌効果も十
分に発揮できるアロマセラピー用エッセンシャルオイル
を提供し、さらに、エッセンシャルオイルの室内散布に
関して持続性を持たせる使用方法を提供することにあ
る。
め、本発明のアロマセラピー用エッセンシャルオイル
は、天然植物精油に、キトサンをエリシターとしての植
物(菌類を含む)に産生させたファイトアレキシンから
なる天然抽出抗菌剤を添加して構成される。
精油、ヒバ精油、ユーカリ精油、ラベンダー精油、ロー
ズマリー精油、ヒノキ精油、サンダルウッド精油、カモ
ミール精油、クラリセージ精油、グレープフルーツ精
油、クローブ精油、サイプレス精油、シダーウッド精
油、シトロネラ精油、ジュニパー精油、ゼラニウム精
油、タイム精油、ティートリー精油、パイン精油、パチ
ュリ精油、フェンネル精油、ペパーミント精油、マジョ
ラム精油、メリッサ精油、ローズウッド精油、バジル精
油、バテ精油、パルマローザ精油及びヒソップ精油があ
り、これらの1種またはそれ以上を使用することができ
る。
用方法は、上記アロマセラピー用エッセンシャルオイル
を、平均粒径1〜5ミクロンの微粒子状に霧化し、室内
へ散布する。霧化の手段としては、超音波振動霧化方式
のデフューザを用いることができる。
る。アロマセラピー用エッセンシャルオイルを室内に噴
霧する場合、併用できる抗菌剤は食品添加物として認可
された物質に限定されるが、本発明で使用する天然抽出
抗菌剤は、植物由来の安全性の高い食品用の抗菌剤であ
り、次のような方法で採取する。
培養し、この培地中に植物に対してエリシター効果を有
するキチンキトサンを加え、ファイトアレキシンを生成
させる。得られたファイトアレキシンは構造解析の結
果、糖脂質に分類されるセレブロサイド化合物であると
考えられる。
レモングラス精油、ヒバ精油、ユーカリ精油、ラベンダ
ー精油、ローズマリー精油、ヒノキ精油、サンダルウッ
ド精油、カモミール精油、クラリセージ精油、グレープ
フルーツ精油、クローブ精油、サイプレス精油、シダー
ウッド精油、シトロネラ精油、ジュニパー精油、ゼラニ
ウム精油、タイム精油、ティートリー精油、パイン精
油、パチュリ精油、フェンネル精油、ペパーミント精
油、マジョラム精油、メリッサ精油、ローズウッド精
油、バジル精油、バテ精油、パルマローザ精油、ヒソッ
プ精油等であり、これらは、抗菌作用、生理作用、心理
作用、生体リズムを調整する作用等を有するためアロマ
セラピー用に利用されている。
オイルの調製の一例を示す。天然抽出抗菌剤について
は、1〜1000ppm、好ましくは10〜500pp
m濃度の水溶液としておく。また、天然植物精油につい
ては、水で2〜100倍、好ましくは5〜10倍程度に
希釈し、植物性界面活性剤を添加してホモジナイザーで
乳化しておく。なお、それぞれに使用する水は、珪酸そ
の他の不純物を含まない純水が、デフューザの汚れや故
障を防止できるため好ましいが、目的に応じてミネラル
ウォータ、フローラルウォータ等も好適に使用できる。
精油乳化物とを、適宜混合して本発明のアロマセラピー
用エッセンシャルオイルを調製する。このようにして調
製したアロマセラピー用エッセンシャルオイルは、安全
性、精油の香りによる心身の癒し、およびリラクゼーシ
ョン効果、精油の抗菌性と天然抽出抗菌剤とによる相乗
的な抗菌、防臭効果を併せ持つため、高齢者、身障者、
病人、子どもは勿論のこと、ストレスの多い現代社会に
おいて心身の癒しを求める万人に歓迎されるものであ
る。
オイルを使用する方法としては、マッサージで精油の成
分を体に吸収させる方法もあるが、特に、室内散布によ
り香気を吸入する方法が推奨される。室内散布に使用す
る機器の例としては、水溶式超音波デフューザを挙げる
ことができる。このデフューザは水冷の超音波振動霧化
方式を利用するものであり、従来のデフューザが平均粒
径50〜100ミクロンの液滴しか発生できなかったの
に対して、平均粒径3ミクロンを中心として、平均粒径
1〜5ミクロンの霧(25ミクロン以上の粒子の場合を
通常ミストと称する)を作ることができる。
うな大粒液滴と異なり、空気中での滞留時間が長いた
め、本発明のエッセンシャルオイルを、人の背丈あたり
までの空気中に均一拡散することができる。したがっ
て、室内空気中のエッセンシャルオイル濃度をコントロ
ールすることが可能となり、また、無駄に落下してしま
うことがないため使用量も減らすことができる。
イルを散布すると、天然森林に近い空気湿度環境が得ら
れ、身体や精神の恒常性の維持、健康増進、抗菌・消臭
による生活環境の改善をはかることができる。また、散
布場所としては、家庭内やホテルの室内、病室のほか、
人の集まる催し物会場や、休憩広場、各種リラクゼーシ
ョン施設に設置するのが効果的である。
具体的に説明する。 (実施例1)植物から得られた天然抽出抗菌剤を純水中
に溶解し、50ppm水溶液を調製した。また、ヒバ精
油1mlに純水9mlを加えて乳化液とした。植物自体
がグルカンを多量に含有している場合には乳化剤は不要
であるが、必要に応じて界面活性剤などを添加してもよ
い。上記乳化液を10倍、100倍、1000倍に希釈
し、これと、上記の抗菌剤50ppm水溶液とを1:1
の割合で混合して3種類の濃度の供試液を調製した。こ
れと別に、生理食塩水約5mlで供試菌(大腸菌:Esch
erichia coli ATCC8739)の浮遊液を作成し、滅菌した
9cmシャーレに普通寒天培地(栄研社製)を10ml
注ぎ、放冷後滅菌済の直径6mmペーパーディスクをセ
ットした。そして各供試液0.05mlをペーパーディ
スクに吸収させ、37℃で24時間培養した。24時間
培養後の菌の発育阻止円直径を計測し、抗菌力を評価し
た。供試液の組成および阻止円直径のデータを表1に示
す。
は実施例1と同様にして供試液を調製した。供試液の組
成および抗菌力の評価(阻止円直径)を表1に示す。
用しない以外は実施例1と同様にして供試液を調製し
た。また比較例2〜5では抗菌剤を使用しない以外は比
較例1と同様にして供試液を調製した。供試液の組成お
よび抗菌力の評価(阻止円直径)を表1に示す。
うに、本実施例のエッセンシャルオイルは、阻止円の径
が天然抽出抗菌剤単独、あるいは各精油単独の供試液の
ものよりも大きくなっており、これは、精油の抗菌性と
天然抽出抗菌剤の抗菌性の相乗作用と思われる。
ラピー用エッセンシャルオイルは、天然植物精油に、キ
チンキトサンをエリシターとして植物に産出させたファ
イトアレキシンからなる天然抽出抗菌剤を添加して調製
したものであるため、安全性、抗菌性・防臭性に優れて
いる。
シャルオイルの使用方法は、平均粒径1〜5ミクロンの
微粒子状に霧化し、室内へ散布するため、空気中での滞
留時間が長く、均一拡散することができる。したがっ
て、室内空気中のエッセンシャルオイル濃度をコントロ
ールすることが可能となり、また、無駄に落下してしま
うことがないため使用量も減らすことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 天然植物精油に、キトサンをエリシター
として植物に産出させたファイトアレキシンからなる天
然抽出抗菌剤を添加したことを特徴とするアロマセラピ
ー用エッセンシャルオイル。 - 【請求項2】 請求項1に記載のアロマセラピー用エッ
センシャルオイルにおいて、前記天然植物精油が、レモ
ングラス精油、ヒバ精油、ユーカリ精油、ラベンダー精
油、ローズマリー精油、ヒノキ精油、サンダルウッド精
油、カモミール精油、クラリセージ精油、グレープフル
ーツ精油、クローブ精油、サイプレス精油、シダーウッ
ド精油、シトロネラ精油、ジュニパー精油、ゼラニウム
精油、タイム精油、ティートリー精油、パイン精油、パ
チュリ精油、フェンネル精油、ペパーミント精油、マジ
ョラム精油、メリッサ精油、ローズウッド精油、バジル
精油、バテ精油、パルマローザ精油及びヒソップ精油か
ら選ばれる少なくとも1種であることを特徴とするアロ
マセラピー用エッセンシャルオイル。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載したアマ
セラピー用エッセンシャルオイルを、平均粒径1〜5ミ
クロンの微粒子状に霧化し、室内へ散布することを特徴
とするエッセンシャルオイルの使用方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のエッセンシャルオイル
の使用方法において、前記霧化の手段として、超音波振
動霧化方式のデフューザを用いることを特徴と擦るエッ
センシャルオイルの使用方法。
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JP29210299A JP3849002B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | アロマセラピー用エッセンシャルオイルおよびその使用方法 |
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