JP2001114458A - リール枠替装置及びリール枠替方法 - Google Patents

リール枠替装置及びリール枠替方法

Info

Publication number
JP2001114458A
JP2001114458A JP29579599A JP29579599A JP2001114458A JP 2001114458 A JP2001114458 A JP 2001114458A JP 29579599 A JP29579599 A JP 29579599A JP 29579599 A JP29579599 A JP 29579599A JP 2001114458 A JP2001114458 A JP 2001114458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
reel
notch
cut
nip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29579599A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Michiura
克彦 道浦
Mitsuo Yamamoto
光雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP29579599A priority Critical patent/JP2001114458A/ja
Publication of JP2001114458A publication Critical patent/JP2001114458A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リール枠替装置及びリール枠替方法に関し、
後工程での作業量を増やすことなく下巻不良紙を少なく
して、かつ確実な枠替を可能にする。 【解決手段】 リールスプールとリールドラムとのニッ
プ係合部分よりもウェブ14の走行方向上流側において
ウェブ14の中央部にノッチ15を刻印し、さらに、ノ
ッチ15の両側からウェブ14の側端まで延びる切れ目
17a,17bを入れる。そして、ニップの出口側にお
いてウェブ14の走行ライン上方または下方からノッチ
15に向けてエアーを吹き込み、ノッチ15から切れ目
17aに向けて破断させてウェブ14を切断し、リール
スプールの回転方向に向けてエアーを吹きつけてリール
スプールにウェブ14の切断端を巻き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抄紙機の上流から
連続供給されるウェブをリールスプールに巻き取るウェ
ブ巻取装置において巻取ライン上のウェブを切断しその
切断端を新しいリールスプールに巻き付けてリールスプ
ールの枠替を行なうリール枠替装置及びリール枠替方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】抄紙機の最終工程には、連続生成される
ウェブをリールスプールに巻き取るウェブ巻取装置がそ
なえられている。ウェブ巻取装置では、リールスプール
にウェブを巻き取って形成される巻取ウェブロールが所
要の径に達したときには、巻取終わったリールスプール
を新しいリールスプールに交換(枠替)してウェブの巻
き取りを続行するが、ウェブは連続生成されてくるので
巻取を中断することなくリールスプールの枠替を行なう
必要がある。
【0003】そこで、ウェブ巻取装置には、巻取ウェブ
ロールに巻き取られてている途中のウェブを幅方向に切
断するとともに、その切断端を新しいリールスプールに
巻き付けることにより巻取を中断することなく枠替を行
なうリール枠替装置がそなえられている。リール枠替装
置におけるリール枠替方法は従来より種々の方法が提案
されている。
【0004】例えば、実開平4−117852号公報に
記載の技術(以下、第1従来技術という)は、基本的に
は現在でも新聞紙,上中質紙,塗工紙等のウェブの巻き
取りを行なうウェブ巻取装置に用いられるものとして主
流を占めているものである。この技術は、図8に示すよ
うに回転式シリンダをそなえたスイングカッタ装置20
1により先端扁平ワイヤ状のスラシャー棒202をウェ
ブ200に食い込ませて切断傷を付けるとともに、空ス
プール203とリールドラム204とのニップの出側に
おいて、スイングカッタ装置201による切断傷に向け
てグースネック205の先端にそなえられた噴気口20
5aからエアーを吹き込み、図9に示すように三角状に
切れ目を形成してウェブ200を切断しようというもの
である。
【0005】また、特開平10−175759号公報に
記載の技術(以下、第2従来技術という)は、上述の第
1技術と同様にカッタ等で付けた切断傷にエアーを吹き
込むことによりウェブを切断するものではあるが、ここ
では、図11に示すように装置幅方向にエアー吹き込み
装置(ここでは、ロータリシリンダ210により回転可
能な長尺エアー噴射パイプ211)とカッタ装置(図示
略)とを複数組(ここでは、3組)設けているのが特徴
である。
【0006】さらに、図12,図13は特開平5−14
7788号公報に記載の技術(以下、第3従来技術とい
う)について示したものであるが、この第3従来技術で
は、一対の切断装置217,217により図13に示す
ようにウェブ219の中央部を平行線状に切断して平行
誘導リボン部219aを形成するとともに、さらに切断
装置217,217を左右対称に幅方向にトラバースさ
せて、リールスプール218に巻き付かせるための三角
状リード端219bを形成するようになっている。そし
て、平行誘導リボン部219aにエアーシリンダ215
を用いて両面粘着ラベル216を貼り付け、グースネッ
ク220からのエアーブローを用いて両面粘着ラベル2
16が貼付された平行誘導リボン部219aをリールス
プール218に巻き付かせるようになっている。
【0007】第3従来技術のようにウェブの切断端に両
面粘着ラベルを貼付してリールスプールに巻き付かせる
ものとしては、特開平5−213499号公報に記載の
技術(以下、第4従来技術という)がある。この技術で
は、図14に示すようにサクションリールドラム226
上において高圧水ジェットによりウエブ225のクロス
カット切りを行うとともに、三角状に切られたウェブ2
25の先端部分に両面粘着ラベルを貼付する(又は糊を
吹付ける)ようになっている。高圧水ジェットはリール
スプール227とドラム226とのニップに極力近接し
て設けられており、かつドラム226上にはサクション
が効かされているため、クロスカット切りにより先端が
自由となった三角部分の誘導端でもスムーズに前記ニッ
プへ誘導され、図示しないグースネックからのエアーブ
ローによりリールスプール227に巻き付けられるよう
になっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術にはそれぞれ次のような課題がある。まず、第
1従来技術の場合、ウェブ200の走行速度(抄速)が
800m/分程度であり、また2m程度のウェブ幅であ
れば、ウェブ200は図9に示す切れ目に近い状態で切
断され、リールスプール203の周りに比較的速やかに
巻き付いて枠替が完了する。ところが、近年の如くウエ
ブ幅が10mにも達し、抄速も1500m/分近くにな
ってくると、ウエブに抄込まれる個々の繊維はウエブ走
行方向に強く配列されるようになる。このため、ウェブ
は幅方向よりも縦(流れ方向)に沿って弱い引き裂き度
を持つようになり、実際のエアーブローによる切れ目は
図9に示すようには入らなくなってしまう。即ち、図1
0に示すように、スラッシャによる切れ目に続いて八の
字状の切れ目が部分的に入った後、切れ目は流れ方向に
沿って入っていき、いつまで経っても枠替が完了せずに
多くの損紙が発生してしまうのである。
【0009】これに対して第2従来技術では、装置幅方
向にカッタ装置とエアー吹き込み装置とを複数組設ける
ことによって、ウェブの全幅にわたっての確実な切断を
可能にしようとしている。しかしながら、各装置間で動
作遅れが生じた場合には理想的な形状でウェブを切断す
ることはできなくなる。この場合、リールスプールへの
下巻が不完全になり巻取り時に巻崩れが生じたり表層に
巻皺ができてしまう虞がある。
【0010】上記のような課題を有する第1,第2従来
技術に対し、第3,第4従来技術では両面粘着ラベルや
糊によってリールスプールへの巻き付きを確実に行なう
とともに、幅方向にトラバースする切断装置によってウ
ェブを理想的な形状で確実に切断することが可能であ
る。しかしながら、例えば第3従来技術の場合、両面粘
着ラベル216がリースプール218の表面に貼りつく
ため、次工程で巻取ウェブロールからウエブを払い出し
た際には、リースプール218に付着した両面粘着ラベ
ル216の除去作業が必要となってしまう。
【0011】また、第3従来技術では、ウェブ219の
巻き付き形態が理想的なものになるのは、両面粘着ラベ
ル216がタイミング良く平行誘導リボン部219a内
に貼付された場合に限られる。つまり、走行速度が15
00m/分の場合、ウェブ219は1μsecで25m
m走行するため、1m程の長さの平行誘導リボン部21
9a内にタイミング良く両面粘着ラベル216を貼付す
るには、両面粘着ラベル219を挿入するエアーシリン
ダ215の切り替え制御や、トラバース開始時の切断装
置217,217のモータの制御にはμsecのオーダ
のタイミング精度が常時要求されることになる。したが
って、配管系から来るごみがエアーシリンダ215用の
切り替え弁にかみ込んだ場合等には、大幅なタイミング
ずれが生じて枠替の失敗につながってしまう。
【0012】これらの課題は第4従来技術にも共通した
ものであり、第4従来技術の場合にも次工程でのウエブ
225の払い出し時において粘着物の除去作業が発生し
たり、ウェブ225の誘導先端への両面粘着ラベルの貼
付(又は糊の吹付け)制御において厳しいタイミング精
度が要求されたりする。
【0013】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、後工程での作業量を増やすことなく確実なリ
ールスプールの枠替を可能にした、リール枠替装置及び
リール枠替方法を提供することを目的とする。また、制
御に厳しいタイミング精度を必要とすることなく確実な
リールスプールの枠替を可能にした、リール枠替装置及
びリール枠替方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明のリール枠替装置は、移動す
るウェブを挟むようにリールドラムにリールスプールを
ニップ係合させて該ウェブを幅方向に切断し該ウェブの
切断端を該リールスプールに巻き付かせることによりリ
ールスプールの枠替えを行なうリール枠替装置におい
て、該ウェブの走行ライン上において該リールドラムよ
りも上流側にそなえられ、該ウェブの中央部にノッチを
刻印するノッチ刻印装置と、該ウェブの走行ライン上に
おいて該リールドラムと該ノッチ刻印装置との間にそな
えらえ、該ノッチの両側から該ウェブの側端まで延びる
切れ目を入れるカッタ装置と、該リールドラムと該リー
ルスプールとの該ニップ係合部分の出口側において該ウ
ェブの該ノッチに向けてエアーを吹き込み該ノッチから
該切れ目に向けて破断させて該ウェブを切断するととも
に該ウェブの切断端を該リールスプールに巻き付ける巻
付装置とをそなえたことを特徴としている。
【0015】請求項2記載の本発明のリール枠替装置
は、請求項1記載のリール枠替装置において、該ノッチ
刻印装置が、該ウェブの走行方向に沿って複数のノッチ
を刻印することを特徴としている。請求項3記載の本発
明のリール枠替装置は、請求項2記載のリール枠替装置
において、該カッタ装置が、該ノッチの両側に互いに平
行又は略平行に形成される一対の第1切れ目と、該第1
切れ目に連続して該ウェブの両側端に向けて互いに離隔
するように放射状に形成される一対の第2切れ目とを入
れることを特徴としている。
【0016】請求項4記載の本発明のリール枠替装置
は、請求項1〜3の何れかの項に記載のリール枠替装置
において、該ウェブの走行ラインの該巻付装置とは反対
側に、該リールドラムと該リールスプールとの該ニップ
係合部分の出口に向けてエアーを吹きつける噴気装置を
そなえたことを特徴としている。また、請求項5記載の
本発明のリール枠替方法は、リールドラムにリールスプ
ールをニップ係合させる第1工程と、該ニップ係合部分
よりもウェブの走行方向上流側において該ウェブの中央
部にノッチを刻印する第2工程と、該ニップ係合部分よ
りも該ウェブの走行方向上流側において該ノッチの両側
から該ウェブの側端まで延びる切れ目を入れる第3工程
と、該ニップの出口側において該ウェブの走行ライン上
方から該ノッチに向けてエアーを吹き込み該ノッチから
該切れ目に向けて破断させて該ウェブを切断する第4工
程と、該リールスプールの回転方向に向けてエアーを吹
きつけ該リールスプールに該ウェブの切断端を巻き付け
る第5工程とをそなえたことを特徴としている。
【0017】請求項6記載の本発明のリール枠替方法
は、請求項5記載のリール枠替方法において、該第2工
程において、該ウェブの走行方向に沿って複数のノッチ
を刻印することを特徴としている。請求項7記載の本発
明のリール枠替方法は、請求項5又は6記載のリール枠
替方法において、該第3工程において、該ノッチの両側
に互いに平行又は略平行に一対の第1切れ目を入れ、該
第1切れ目に連続して該ウェブの両側端に向けて互いに
離隔するように放射状に形成される一対の第2切れ目を
入れることを特徴としている。
【0018】請求項8記載の本発明のリール枠替方法
は、請求項5〜7の何れかの項に記載のリール枠替方法
において、該第1工程に先立って前回の巻き取りにおい
て形成された巻取ウェブロールを該リールドラムとのニ
ップ係合を開放して下流に移動させる工程をそなえると
ともに、該第4工程において、該ウェブの走行ライン下
方からも該ノッチに向けてエアーを吹きつけることを特
徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。第1実施形態について説明する
と、図1〜図4は本発明の第1実施形態としてのリール
枠替装置を示すものである。まず、本リール枠替装置1
の構成について説明すると、図1に示すように、本リー
ル枠替装置1は、ウェブ14の走行ラインの上流側から
順にノッチ刻印装置2,トラバースカッタ装置(カッタ
装置)4,エアージェット噴射装置6をそなえて構成さ
れている。なお、ここでは枠替から巻取完了までの間リ
ールスプール7はガイドレール11に沿って移動するよ
うになっており、本リール枠替装置1は、リールスプー
ル7にウェブ14を巻き取って形成された巻取ウェブロ
ール8をリールドラム10から開放した状態で、新しい
リールスプール7への枠替を行なう方式を採用してい
る。
【0020】まず、ノッチ刻印装置2は、図4に示すよ
うにウエブ14の中央部に流れ方向に沿って0.2〜1
mの幅でノッチ15の刻印を行なう装置であり、ここで
は、図1に示すようにスラッシャ棒20を回転させてウ
ェブ14を破断することによりノッチ15(15A,1
5B)を刻むようになっている。スラッシャ棒20はロ
ータリシリンダ22の回転軸23に固定されており、ロ
ータリシリンダ22を駆動することにより、スラッシャ
棒20が回転し、ウェブ14にノッチ15が刻まれるよ
うになっている。
【0021】なお、スラッシャ棒20は少なくとも一つ
そなえていればよいが、確実性の点では複数そなえるこ
とが好ましく、ここでは、図2に示すように2つのスラ
ッシャ棒20A,20Bを同一平面内に所定の角度だけ
ずらしてそなえている。ロータリシリンダ22はウェブ
14の流れ方向上流に向いて、まず時計周りに回転し、
次の枠替え時には反時計周りに回転して元の位置に戻る
ようになっている。このため、ウェブ14の流れ方向上
流に向いて左から右へ斜めに複数のノッチ15A,15
Bが入り、次回枠替え時には右から左へ斜めにノッチ1
5A,15Bが入るようになっている。
【0022】また、ロータリシリンダ22は取付け台2
4上に設けられ、取付け台24は支持ブラケット28上
に設けられた回転支点26に支持されている。取付け台
24は回転支点26を軸にしてウェブ14の走行面と平
行な面内で回転可能であり、取付け台24を適宜回転さ
せることにより、図4で示すαの切り込み角を可変に設
定できるようになっている。したがって、αを90度近
くに設定することも可能であり、次に説明する切断され
た誘導リボン部14aをエアーブローにより一定方向に
飛ばされやすくすることができるようになる。
【0023】次に、図1,図3,図4を用いてトラバー
スカッタ装置4について説明する。トラバースカッタ装
置4は、ジェットノズル42,42から噴射される高圧
水によりウェブ14に切れ目17を入れてウェブ14を
切断する装置であり、図4に示すようにノッチ15が刻
印されたウェブ14の中央部に平行線状の切れ目(第1
切れ目)17aを入れて誘導リボン部14aを形成する
とともに、さらにジェットノズル42,42を左右対称
に幅方向にトラバースさせて八の字状に切れ目(第2切
れ目)17bを入れてウェブ14を切断するようになっ
ている。
【0024】ジェットノズル42,42はクロスステー
18のリールドラム10側に設けられたガイドレール4
3に沿って摺動する摺動台44,44に取り付けられて
いる。クロスステー18内にはプーリ45,46とプー
リ45,46に巻回されるタイミングベルト47とが組
み込まれており、摺動台44,44はそれぞれタイミン
グベルト47の上段,下段に連結されている。また、一
方のプーリ45には可変速モータ48の出力軸が連結さ
れており、可変速モータ48の回転によりタイミングベ
ルト47が回転し、摺動台44,44はガイドレール4
3に沿ってウエブ14の幅方向に対称にトラバース運動
するようになっている。
【0025】摺動台44,44上においてジェットノズ
ル42,42はその噴射方向がウェブ14に対して略直
角となるように固定されている。ジェットノズル42,
42には屈曲したクロストラバースベアー50,50に
支持された高圧ホース51,51が接続されており、図
示しないポンプから高圧水が供給されるようになってい
る。
【0026】ところで、高圧水によりウェブ14を切断
するのには、通常数十〜数百MPa程度の水圧が必要で
あるが、ポンプの立ち上げ開始から応答遅れもばらつき
もなく水圧を上昇させることは困難である。そこで、本
トラバースカッタ装置4では、ジェットノズル42,4
2の噴射を遮る中央遮蔽板55を設け、水圧が所定圧ま
で昇圧されるまではジェットノズル42,42を中央遮
蔽板55の内側に配置して中央遮蔽板55に立ち上がり
時のばらつきのある圧水を当てておくようになってい
る。そして、水圧が所定圧まで昇圧され、かつウェブ1
4のノッチ15が刻まれた部分が高圧水の噴射線上に達
する直前に、中央遮蔽板55の外側にジェットノズル4
2,42を移動させてウエブ14に向けて高圧水を噴射
するようになっている。なお、ウエブ14の下部でジェ
ットノズル42,42の噴射方向には全幅にわたって水
受板54が設けられており、ウエブ14を切断する時の
透過水を遮断、回収するようになっている。
【0027】次に、エアージェット噴射装置6について
説明する。図1に示すように、エアージェット噴射装置
6は下部噴気ノズル(噴気装置)60とグースネック装
置(巻付装置)70とをそなえて構成されている。下部
噴気ノズル60は、リールスプール7とリールドラム1
0とのニップ出側においてウェブ14の下方からジェッ
トエアーを吹きかけノッチ15をウェブ14の走行面よ
り上にめくり上げるための装置であり、ウェブ14の走
行ラインの下方に配設されている。巻取時には下部噴気
ノズル60はリールドラム10下に収納されており、枠
替時に巻取ウェブロール8がリールドラム10から開放
されると、ロータリシリンダ61の回転により上昇し、
上流側から来るノッチ15をウエブ14の走行面よりも
上にめくり上げるべくエアーブローしながら待機するよ
うになっている。なお、この下部噴気ノズル60は、ウ
ェブ14が新聞紙,中質紙,上質紙,通常のコート紙等
の薄手の場合には必ずしも必要ではない。或いは、この
下部噴気ノズル60を生かして、次に述べるグーズネッ
ク装置70に設けられためくり用噴気口70dを取りや
めることも可能である。
【0028】グースネック装置70は、下部噴気ノズル
60のエアーブローによりめくり上げられたノッチ15
の裏側にエアーを吹き込んで誘導リボン部14aを切離
し、リールスプール7に巻き付かせるための装置であ
り、リールドラム10の上方に配設されている。巻取時
には一点鎖線で示す位置に待機しており、枠替時に巻取
ウェブロール8がリールドラム10から開放されると、
噴気部70aがリールスプール7を抱き込むようにアー
ム70bを下方に回動するようになっている。
【0029】また、噴気部70aにはリールスプール7
の回転方向に向いて複数個の巻付用噴気口70cが設け
られるとともに、ニップ出側先端にはニップの方向に向
いてめくり用噴気口70dが設けられている。グースネ
ック装置70では、めくり用噴気口70dから誘導舌1
5Aの裏側にエアーを吹き込んで誘導リボン部14aを
めくり上げ、巻付用噴気口70cからのエアーブローに
より誘導リボン部14aをリールスプール7の表面に沿
って吹き上げて、短時間でリールスプール7のマシン中
央部に巻きつかせるようになっている。
【0030】本発明の第1実施形態としてのリール枠替
装置は上述のように構成されているので、次のような方
法により枠替が行なわれる。以下、本実施形態にかかる
リール枠替方法について説明する。巻取ウェブロール8
が所要の径に達すると、巻取ウェブロール8をガイドレ
ール11に沿って下流に移動してリールドラム10との
ニップを開放するとともに、リールドラム10の上方か
ら新しいリールスプール7を供給してガイドレール11
上においてリールドラム10とニップ係合させる。
【0031】そして、リールスプール7がリールドラム
10とニップ係合すると、ノッチ刻印装置2のロータリ
シリンダ22を駆動してスラッシャ棒20を回転させ
る。なお、このときノッチ15の切込角αが極力90度
に近づくように、ウェブ14の走行速度およびロータリ
シリンダ22の動作速度にあわせて取付け台24の回転
支点26周りの回転方向を決定して固定する。
【0032】ノッチ刻印装置2によるウェブ14へのノ
ッチ15の刻印の開始と前後して、トラバースカッタ装
置4では、ジェットノズル42,42を中央遮蔽板55
の内側に収納した状態で図示しないポンプを立ち上げ
る。ポンプの立ち上げに伴いジェットノズル42,42
から噴射される水の水圧は次第に昇圧されていき、やが
て所定圧に達する。そして、水圧が所定圧に達し、ウェ
ブ14のノッチ15が刻まれた部分が高圧水の噴射線上
まで走行してきた時に、中央遮蔽板55の外側にジェッ
トノズル42,42を移動させ、ウエブ14に向けて高
圧水を噴射する。
【0033】この時、まずジェットノズル42,42を
ノッチ15が刻まれた部分を挟むようにして配置する。
そして、ノッチ15が刻まれた部分を挟んでウェブ14
を平行線状に切断していき誘導リボン部14aを形成し
ていく。形成する誘導リボン部14aの幅は、図4中に
Rで示すようにノッチ幅WNに対し1.5〜3倍の広さ
に設定する。
【0034】そして、所定の長さ(0.5〜数10m、
理想的には1〜数m)にわたってウェブ14を平行線状
に切断し誘導リボン部14aを形成した後、ジェットノ
ズル42,42を左右対称に幅方向にトラバースさせ
て、ウェブ14を八の字状に切断する。また、巻取ウェ
ブロール8がリールドラム10から開放されリールドラ
ム10にリールスプール7がニップ係合した時点で、エ
アージェット噴射装置6では、ロータリシリンダ61を
駆動して下部噴気ノズル60を待機位置からニップの付
近まで上昇させ、ウェブ14に向けてエアーをブローし
ながら待機させる。一方、グースネック装置70も図示
しない昇降シリンダを駆動して上方の待機位置から下方
に向けて回動させ、噴気部70aによりリールスプール
7を抱き込んで複数個の噴気口70c,70dからリー
ルスプール7の回転方向及びニップ出口に向けてエアー
をブローしながら待機させる。
【0035】このように下部噴気ノズル60,グースネ
ック装置70がニップ出側でエアーをブローしながら待
機している状態で、ノッチ刻印装置2でノッチ15が刻
まれトラバースカッタ装置4で切れ目を入れられたウェ
ブ14が走行してくると、まず、誘導リボン14aはノ
ッチ15で下部噴気ノズル60からのエアーブローによ
り切り離され上方にめくり上がる。そして、グースネッ
ク装置70からの噴流の回り込みにより、図4中の破線
で示すようにノッチ15Aから切れ目(平行切断線)1
7aに向けて放射状に破断し、誘導リボン部14aがウ
ェブ14から切離される。
【0036】この時、ウェブ14の走行速度が高速であ
ったり、又は、ウェブ14がかなり厚手であるために、
最初のノッチ15Aにおいて破断せず誘導リボン部14
aがウェブ14から切離されなかったとしても、次のノ
ッチ15Bが引き続いて来るため、ノッチ15Aのエア
ー衝撃と重なり次のノッチ15Bにおいて破断し、誘導
リボン部14aがウェブ14から切離される。そして、
ウェブ14から切り離され上方にめくり上がった誘導リ
ボン部14aは、グースネック装置70からのエアーブ
ローによりリールスプール7の周りに弛み無く巻き付け
られ、これにより枠替が完了する。
【0037】このように、本リール枠替装置1によれ
ば、ウェブ14の中央部にノッチ15を刻むとともに、
ノッチ15の外側にウェブ14の側端まで延びる切れ目
を入れるようになっているので、エアーブローにより破
断すべき幅が短くなって幅方向に強く引き裂きにくいウ
ェブ14でも容易に切断することができ、後工程での除
去作業が必要となる粘着物を用いることなく確実に枠替
を行なうことができるという利点がある。
【0038】また、リールスプール7にはノッチ15の
破断によりウェブ14から切離された誘導リボン部14
aから巻き取られていくが、誘導リボン部14aはウェ
ブ14の中央部に形成され、全幅ウエブ14とともにニ
ップされているので、巻き取り時のニップ前後における
ウェブ14の張力の変動はほとんどなく、均一な巻き取
りが可能になるという利点がある。さらに、リールスプ
ール7にウェブ14を巻き取って形成される巻取ウェブ
ロール8はその中央部から巻き太っていくので、巻き崩
れや皺が生じることがないという利点もある。
【0039】また、ノッチ15は複数個(図3中では2
つ)刻まれるので、最初のノッチ15Aにおいて平行切
断線17aまで破断せず誘導リボン部14aがウェブ1
4から切離されなかったとしても、引き続く次のノッチ
15Bにおいて誘導リボン部14aを切離すことができ
るので、より確実に枠替を行なうことができるという利
点がある。
【0040】さらに、本リール枠替装置1では、高圧水
による平行切断線17aの長さを比較的長く取っても不
具合はなく、また、前述のように最初のノッチ15Aに
おいて平行切断線まで破断せず誘導リボン部14aがウ
ェブ14から切離されなかったとしても、引き続く次の
ノッチ15Bにおいて誘導リボン部14aを切離すこと
ができるので、ノッチ刻印装置2によるノッチ15の刻
印タイミングと、トラバースカッタ装置4による高圧水
の噴射タイミングとの間に厳密な精度は要求されないと
いう利点もある。
【0041】次に、本発明の第2実施形態としてのリー
ル枠替装置について、図5を参照しながら説明する。本
リール枠替装置80は第1 実施形態とは異なり、巻取ウ
ェブロール8をリールドラム10とニップ係合させた状
態で、新しいリールスプール7への枠替を行なう方式を
採用している。このため、第1実施形態のように枠替時
にニップ出側においてウェブ14の下方からエアーをブ
ローすることはできない。
【0042】しかしながら、第1実施形態の場合、ニッ
プ出側ではウェブ14はリールドラム10と巻き取りウ
ェブロール8との間で引っ張られて平面状になっている
のに対し、本実施形態の場合には、ニップ出側でもウェ
ブ14はリールドラム10に巻きついて曲面状になって
いるため、ノッチ15の裏面に墳気口70dからエアー
を吹き込みやすく、第1実施形態のようなウェブ14の
下方からのエアーブローを必要としない。そこで、本リ
ール枠替装置80では、図5に示すようにエアージェッ
ト噴射装置としてグースネック装置70のみをそなえて
いる。
【0043】本発明の第2実施形態としてのリール枠替
装置は上述のように構成されているので、次のような方
法により枠替が行なわれる。以下、本実施形態にかかる
リール枠替方法について説明する。巻取ウェブロール8
が所要の径に達すると、巻取ウェブロール8とリールド
ラム10とのニップ係合を維持したまま、リールドラム
10の上方から新しいリールスプール7を供給してリー
ルドラム10上においてリールドラム10とニップ係合
させる。
【0044】そして、ノッチ刻印装置2のロータリシリ
ンダ22を駆動してスラッシャ棒20を回転させる。ま
ず、最初のウェブ14の流れ方向上流に向いて時計周り
の回転により、図4に示すようにウェブ14の中央部に
は流れ方向上流に向いて左から右へ斜めに平行にノッチ
15A,15Bが入り、次の枠替にて反時計周りの回転
により、右から左へ斜めに平行にノッチ15A,15B
が入る。
【0045】また、ウェブ14へのノッチ15の刻印の
開始と前後して、トラバースカッタ装置4では、ジェッ
トノズル42,42を中央遮蔽板55の内側に収納した
状態で図示しないポンプを立ち上げる。そして、水圧が
所定圧に達し、ウェブ14のノッチ15が刻まれた部分
が高圧水の噴射線上まで走行してきた時に、中央遮蔽板
55の外側にジェットノズル42,42を移動させてウ
エブ14に向けて高圧水を噴射し、図4に示すようにノ
ッチ15が刻まれた部分を挟んでウェブ14を平行線状
に切断していく。そして、所定の長さにわたってウェブ
14を平行線状に切断し誘導リボン部14aを形成した
後、可変速モータ48を駆動してジェットノズル42,
42を左右対称に幅方向にトラバースさせて、ウェブ1
4を八の字状に切断する。
【0046】また、リールドラム10にリールスプール
7がニップ係合した時点で、グースネック装置70で
は、図示しない昇降シリンダを駆動して上方の待機位置
から下方に向けてアーム70bを回動させ、噴気部70
aによりリールスプール7を抱き込んで、複数個の噴気
口70c,70dからリールスプール7の回転方向及び
ニップ出口に向けてエアーをブローしながら待機させ
る。
【0047】このようにグースネック装置70がニップ
出側でエアーをブローしながら待機している状態で、ノ
ッチ刻印装置2でノッチ15が刻まれトラバースカッタ
装置4で切れ目を入れられたウェブ14が走行してくる
と、まず、噴気口70dからの回り込みにより、ノッチ
15Aがめくれ上がって図4中の破線で示すように平行
切断線17aに向けて放射状に破断し、誘導リボン部1
4aがウェブ14から切離される。そして、ウェブ14
から切り離され上方にめくり上がった誘導リボン部14
aは、複数の噴気口70cからのエアーブローによりリ
ールスプール7の周りに弛み無く巻き付けられ、これに
より枠替が完了する。
【0048】このように本リール枠替装置によれば、巻
取ウェブロール8をリールドラム10とニップ係合させ
た状態で新しいリールスプール7への枠替を行なう場合
でも、第1実施形態と同様に巻崩れや巻皺を生じること
なく、また後工程での作業量を増やすことなく確実に枠
替を行なうことができるという利点がある。以上、本発
明のウェブ巻取装置について2つの実施形態を説明した
が、本発明の実施形態はこれらに限定されるものではな
い。例えば、上述の実施形態では、トラバースカッタ装
置4においてジェットノズル42から高圧水を噴射する
際、水圧が所定圧まで上昇するまで中央遮蔽板55によ
り噴射を遮っていたが、中央遮蔽板55を設けずに低圧
のまま噴射を開始し、水圧が上昇してウェブ14が切断
されるまでジェットノズル42,42を平行に維持して
おくようにしてもよい。
【0049】また、上述の各実施形態で説明したトラバ
ースカッタ装置4のように、ジェットノズル42から噴
射する高圧水によりウェブ14を切断する方式の他、図
6に示すトラバースカッタ装置100のように、固定刃
102によりウェブ14を切断する方式のものでもよ
い。この場合のトラバースカッタ装置100の構成につ
いて説明すると、固定刃102が支持される支持軸10
3は摺動台108に固定された回転ヒンジ104に支持
されており、固定刃102は支持軸103を中心にして
回動できるようになっている。また、支持軸103の後
端部には電磁ソレノイド106とバネ105とがそなれ
られており、電磁ソレノイド106のオンオフにより固
定刃102はウエブ14に対して食い込み(切断時)、
逃げ(待機時)を迅速に行うことが可能になっている。
【0050】高圧水ジェットの場合と同様に、固定刃1
02を乗せている摺動台108は、可変速モータ110
によりプーリ111およびタイミングベルト112を介
してマシンセンタから左右対称に幅方向にトラバースす
ることが可能な構造となっている。図7は固定刃102
が取り付けられている回転ヒンジ104の切断時におけ
る向きを示すものであり、ウエブ14の走行ベクトルと
摺動台108のトラバース走行ベクトルとの和の方向が
固定刃102の向きとなり、この向きに沿ってウェブ1
4が切断されるようになっている。
【0051】また、トラバースカッタ装置4によるノッ
チ15の刻印数も上述の実施形態のように2つに限定さ
れず、より複数のノッチ15を刻んでもよい。また、ス
ラッシャ棒20をウェブ14の流れ方向に直列に複数並
べて、各スラッシャ棒20によりノッチ15を刻むよう
にしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のリール枠
替装置(請求項1〜4)によれば、ノッチ刻印装置によ
りウェブの中央部にノッチを刻むとともにカッタ装置に
よりノッチの外側にウェブの側端まで延びる切れ目を入
れるようになっているので、巻付装置がエアーブローに
より破断すべきウェブの幅が短く、幅方向に強く引き裂
きにくいウェブでも容易に切断してリールスプールに巻
き付けることができるので、後工程での除去作業が必要
となる粘着物等を用いることなく確実に枠替を行なうこ
とができるという利点がある。
【0053】また、ノッチをウェブの走行方向に沿って
複数個刻むことにより、最初のノッチにおいて切れ目ま
で破断せずウェブが切断されなかったとしても、引き続
く次のノッチにおいてウェブを切断することができるの
で、より確実に枠替を行なうことができ、さらに、この
ようにウェブを切断する機会が複数あることにより、ノ
ッチ刻印装置とカッタ装置との作動タイミングに厳密な
精度を要求されないという利点もある(請求項2)。
【0054】また、ノッチの両側に互いに平行又は略平
行な一対の第1切れ目を入れることにより、エアーブロ
ーによりノッチが第1切れ目に向けて破断したときには
ウェブの切断端は平行な紐状になるため、リールスプー
ルに巻き付きやすくなり、さらに、上記の平行な紐状の
巻き付き部はウェブの中央部に形成されているので、巻
き取り時のニップ前後におけるウェブの張力の変動はほ
とんどなく、均一な巻き取りが可能になるという利点が
ある。また、リールスプールにウェブを巻き取って形成
される巻取ウェブロールはその中央部から巻き太ってい
くので、巻き崩れや皺が生じることがないという利点も
ある(請求項3)。
【0055】さらに、前回の巻き取りにおいて形成され
た巻取ウェブロールをリールドラムとのニップ係合を開
放して下流に移動させた状態で枠替を行なう場合には、
巻取装置に対しウェブの走行ラインの反対側にそなえら
れた噴気装置からもリールドラムとリールスプールとの
ニップ出口に向けてエアーを吹きつけることにより、よ
り確実にノッチを切れ目に向けて破断させることがで
き、枠替の確実性がさらに向上するという利点がある
(請求項4)。
【0056】また、本発明のリール枠替方法(請求項5
〜8)によれば、ウェブの中央部にノッチを刻むととも
にノッチの外側にウェブの側端まで延びる切れ目を入れ
るようになっているので、ニップ出口でのエアーブロー
により破断すべきウェブの幅が短く、幅方向に強く引き
裂きにくいウェブでも容易に切断してリールスプールに
巻き付けることができるので、後工程での除去作業が必
要となる粘着物等を用いることなく確実に枠替を行なう
ことができるという利点がある。
【0057】また、第2工程においてノッチをウェブの
走行方向に沿って複数個刻むことにより、最初のノッチ
において切れ目まで破断せずがウェブが切断されなかっ
たとしても、引き続く次のノッチにおいてウェブを切断
することができるので、より確実に枠替を行なうことが
でき、さらに、このようにウェブを切断する機会が複数
あることにより、ノッチを刻印するタイミングと切れ目
を入れるタイミングとの調整を厳密に行なう必要がない
という利点もある(請求項6)。
【0058】また、第3工程においてノッチの両側に互
いに平行又は略平行な一対の第1切れ目を入れることに
より、ニップ出口でのエアーブローによりノッチが第1
切れ目に向けて破断したときにはウェブの切断端は平行
な紐状になるため、リールスプールの回転方向へのエア
ーブローによってリールスプールに巻き付きやすくな
り、さらに、上記の平行な紐状の巻き付き部はウェブの
中央部に形成されるので、巻き取り時のニップ前後にお
けるウェブの張力の変動はほとんどなく、均一な巻き取
りが可能になるという利点がある。また、リールスプー
ルにウェブを巻き取って形成される巻取ウェブロールは
その中央部から巻き太っていくので、巻き崩れや皺が生
じることがないという利点もある(請求項7)。
【0059】さらに、前回の巻き取りにおいて形成され
た巻取ウェブロールをリールドラムとのニップ係合を開
放して下流に移動させた状態で枠替を行なう場合、ウェ
ブの走行ライン下方からもノッチに向けてエアーを吹き
つけることにより、より確実にノッチを切れ目に向けて
破断させることができ、枠替の確実性がさらに向上する
という利点がある(請求項8)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのリール枠替装置
の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態としてのリール枠替装置
にかかるノッチ刻印装置の構成を示す図1のII方向矢視
図である。
【図3】本発明の第1実施形態としてのリール枠替装置
にかかるトラバースカッタ装置の構成を示す正面図であ
り、一部破断して示している。
【図4】本発明の第1実施形態としてのリール枠替装置
にかかるウェブの切断状態及びノッチ刻印状態を示す平
面図である。
【図5】本発明の第2実施形態としてのリール枠替装置
の構成を示す側面図である。
【図6】トラバースカッタ装置の他の構成例を示す側面
図である。
【図7】図6に示すトラバースカッタ装置にかかる固定
刃の動きを説明するための図である。
【図8】従来のリール枠替装置(第1従来技術)の構成
を示す側面図である。
【図9】従来のリール枠替装置(第1従来技術)にかか
るウェブの切断状態を示す平面図である。
【図10】従来のリール枠替装置(第1従来技術)の課
題を説明するためのウェブの切断状態を示す平面図であ
る。
【図11】従来のリール枠替装置(第2従来技術)の構
成を示す正面図である。
【図12】従来のリール枠替装置(第3従来技術)の構
成を示す斜視図である。
【図13】従来のリール枠替装置(第3従来技術)にか
かるウェブの切断状態及び粘着物の貼付状態を示す平面
図である。
【図14】従来のリール枠替装置(第4従来技術)にか
かるウェブの切断状態及び粘着物の貼付状態を示す平面
図である。
【符号の説明】
1 リール枠替装置 2 ノッチ刻印装置 4 トラバースカッタ装置(カッタ装置) 6 エアージェット噴射装置 7 リールスプール 8 巻取ウェブロール 10 リールドラム 14 ウェブ 15A,15B ノッチ 17a 第1切れ目 17b 第2切れ目 20 スラッシャ棒 42 ジェットノズル 60 下部噴気ノズル(噴気装置) 70 グースネック装置(巻付装置) 80 リール枠替装置 100 トラバースカッタ装置 102 固定刃

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動するウェブを挟むようにリールドラ
    ムにリールスプールをニップ係合させて該ウェブを幅方
    向に切断し該ウェブの切断端を該リールスプールに巻き
    付かせることによりリールスプールの枠替えを行なうリ
    ール枠替装置において、 該ウェブの走行ライン上において該リールドラムよりも
    上流側にそなえられ、該ウェブの中央部にノッチを刻印
    するノッチ刻印装置と、 該ウェブの走行ライン上において該リールドラムと該ノ
    ッチ刻印装置との間にそなえらえ、該ノッチの両側から
    該ウェブの側端まで延びる切れ目を入れるカッタ装置
    と、 該リールドラムと該リールスプールとの該ニップ係合部
    分の出口側において該ウェブの該ノッチに向けてエアー
    を吹き込み該ノッチから該切れ目に向けて破断させて該
    ウェブを切断するとともに該ウェブの切断端を該リール
    スプールに巻き付ける巻付装置とをそなえたことを特徴
    とする、リール枠替装置。
  2. 【請求項2】 該ノッチ刻印装置が、該ウェブの走行方
    向に沿って複数のノッチを刻印することを特徴とする、
    請求項1記載のリール枠替装置。
  3. 【請求項3】 該カッタ装置が、該ノッチの両側に互い
    に平行又は略平行に形成される一対の第1切れ目と、該
    第1切れ目に連続して該ウェブの両側端に向けて互いに
    離隔するように放射状に形成される一対の第2切れ目と
    を入れることを特徴とする、請求項1又は2記載のリー
    ル枠替装置。
  4. 【請求項4】 該ウェブの走行ラインの該巻付装置とは
    反対側に、該リールドラムと該リールスプールとの該ニ
    ップ係合部分の出口に向けてエアーを吹きつける噴気装
    置をそなえたことを特徴とする、請求項1〜3の何れか
    の項に記載のリール枠替装置。
  5. 【請求項5】 リールドラムにリールスプールをニップ
    係合させる第1工程と、 該ニップ係合部分よりもウェブの走行方向上流側におい
    て該ウェブの中央部にノッチを刻印する第2工程と、 該ニップ係合部分よりも該ウェブの走行方向上流側にお
    いて該ノッチの両側から該ウェブの側端まで延びる切れ
    目を入れる第3工程と、 該ニップの出口側において該ウェブの走行ライン上方か
    ら該ノッチに向けてエアーを吹き込み該ノッチから該切
    れ目に向けて破断させて該ウェブを切断する第4工程
    と、 該リールスプールの回転方向に向けてエアーを吹きつけ
    該リールスプールに該ウェブの切断端を巻き付ける第5
    工程とをそなえたことを特徴とする、リール枠替方法。
  6. 【請求項6】 該第2工程において、該ウェブの走行方
    向に沿って複数のノッチを刻印することを特徴とする、
    請求項5記載のリール枠替方法。
  7. 【請求項7】 該第3工程において、該ノッチの両側に
    互いに平行又は略平行に一対の第1切れ目を入れ、該第
    1切れ目に連続して該ウェブの両側端に向けて互いに離
    隔するように放射状に形成される一対の第2切れ目を入
    れることを特徴とする、請求項5又は6記載のリール枠
    替方法。
  8. 【請求項8】 該第1工程に先立って前回の巻き取りに
    おいて形成された巻取ウェブロールを該リールドラムと
    のニップ係合を開放して下流に移動させる工程をそなえ
    るとともに、 該第4工程において、該ウェブの走行ライン下方からも
    該ノッチに向けてエアーを吹きつけることを特徴とす
    る、請求項5〜7の何れかの項に記載のリール枠替方
    法。
JP29579599A 1999-10-18 1999-10-18 リール枠替装置及びリール枠替方法 Withdrawn JP2001114458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29579599A JP2001114458A (ja) 1999-10-18 1999-10-18 リール枠替装置及びリール枠替方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29579599A JP2001114458A (ja) 1999-10-18 1999-10-18 リール枠替装置及びリール枠替方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001114458A true JP2001114458A (ja) 2001-04-24

Family

ID=17825271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29579599A Withdrawn JP2001114458A (ja) 1999-10-18 1999-10-18 リール枠替装置及びリール枠替方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001114458A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006524620A (ja) * 2003-04-28 2006-11-02 ファビオ ペリーニ 巻戻機内でペーパー・ウェブを引き裂く装置および方法
CN113329962A (zh) * 2019-01-24 2021-08-31 福伊特专利有限公司 卷绕时的料幅转移

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006524620A (ja) * 2003-04-28 2006-11-02 ファビオ ペリーニ 巻戻機内でペーパー・ウェブを引き裂く装置および方法
CN113329962A (zh) * 2019-01-24 2021-08-31 福伊特专利有限公司 卷绕时的料幅转移
CN113329962B (zh) * 2019-01-24 2023-11-03 福伊特专利有限公司 卷绕时的料幅转移

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3205935B2 (ja) ロール巻取装置及び方法
JP4246148B2 (ja) 種々の大きさのペーパーロールを製造する巻返し機及び方法
US5360179A (en) Method and device for reeling a web
US5016829A (en) Takeup machine
JP2005532238A5 (ja)
US5014924A (en) Apparatus and method for roll changing on a continuous winder
US4444362A (en) Apparatus and method for starting successive leading ends on travelling web in a winder
EP0088713A1 (en) Apparatus and method for starting successive leading ends on travelling web in a winder
EP0853060B1 (en) Machine and method for producing logs of sheet material
EP1051343B1 (en) Reel-up and method for changing a roll
US6253818B1 (en) Device for changing reels at paper machines
WO1992006913A1 (en) Apparatus and method for winding a continuous traveling web on a new core
US6739545B2 (en) Process for winding a running material web and winding apparatus for conducting the process
JP4696073B2 (ja) ウエブ材料のログの製造方法及びその機械
CA2227113C (en) Water jet turn-up apparatus for use in a web winder
US6427938B1 (en) Process and apparatus for cutting a running material web
JP2004527674A (ja) ブレード交換装置及び方法
JP2001114458A (ja) リール枠替装置及びリール枠替方法
US20120085856A1 (en) Apparatus and method for exchange of cores in a winding machine
US3961759A (en) Automatic web-winding round apparatus
JP2001114459A (ja) リール枠替装置及びリール枠替方法
WO1997024481A1 (fr) Systeme de traitement de fil
JP3040573B2 (ja) 枠替装置
FI108738B (fi) Menetelmä päänvientinauhan katkaisemiseksi ja vastaava katkaisulaite
JP2000264511A (ja) ウエブ巻取装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061016

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20071213