JP2001114337A - セルロース食品ケーシング、セルロース組成物及びそれらの製造法 - Google Patents

セルロース食品ケーシング、セルロース組成物及びそれらの製造法

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JP2001114337A
JP2001114337A JP2000221911A JP2000221911A JP2001114337A JP 2001114337 A JP2001114337 A JP 2001114337A JP 2000221911 A JP2000221911 A JP 2000221911A JP 2000221911 A JP2000221911 A JP 2000221911A JP 2001114337 A JP2001114337 A JP 2001114337A
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Paul Edmund Ducharme Jr
ポール・エドマンド・デュシャルム・ジュニア
Myron D Nicholson
マイロン・ドナルド・ニコルソン
Norman Abbye Portnoy
ノーマン・アビー・ポートノイ
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    • A22C13/0013Chemical composition of synthetic sausage casings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース食品ケーシング、セルロース組成
物及びそれらの製造方法を提供する。 【解決手段】 アミンオキシド溶媒及び実質的に開口さ
れたフィブリル化された軟材繊維から誘導される押し出
される熱可塑性組成物から沈殿された未変性セルロース
のシームレスチューブラーフィルム。平均繊維長さが約
2.0mmよりも短い実質的に開口されたフィブリル化
された軟材繊維及び溶媒を含む、セルロース食品ケーシ
ングの製造において使用するための組成物。平均繊維長
さが約2.0mmのフィブリル化された軟材繊維を供
し;繊維をさいの目に切る又は細断して平均繊維長さが
約2.0mmよりも短い実質的に開口されたフィブリル
化された軟材繊維のパルプとし、次いでパルプを適した
溶媒に溶解してセルロース溶液を製造するセルロース溶
液を調製する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース食品ケ
ーシング、セルロース組成物及びそれらの製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】セルロース食品ケーシングは、当分野に
おいて良く知られかつソーセージ、等のような充填食品
製品の製造において広く使用されている。セルロース食
品ケーシングは、大概再生セルロースから形成されるシ
ームレスチューブであり、水のような可塑剤並びにポリ
アルキレンオキシド、ポリアルキレングリコール、及び
/又はグリセリンのようなポリオールのような保湿剤を
含有する。可塑化は、それがなければ、セルロースチュ
ーブが、取り扱い及び商業上使用するために脆性すぎる
ことから、必要とされるのが典型的である。
【0003】セルロース食品ケーシングは、2つの形態
の内の一つで使用されるのが普通である。ケーシング
は、一つの形態では、壁厚さが約0.025〜約0.0
76mmの範囲の純再生セルロースのチューブラーフィ
ルムからなり、チューブ直径約14.5〜203.2m
mで造られる。第二の形態は、ケーシングのチューブラ
ー壁が、ペーパーウエブに結合された再生セルロースか
らなる強化されたケーシングである。そのような強化さ
れたケーシングは、一般にそれらを未強化のセルロース
ケーシングと区別するために「フィブラス」ケーシング
と呼ばれる。フィブラスケーシングは、壁厚さが0.0
50〜0.102mmの範囲であり、直径約40.6〜
193mm又はそれ以上で造られる。
【0004】両方のタイプのケーシングを造るためのセ
ルロースは、いわゆる「ビスコースプロセス」によって
製造されるのが最も一般的であり、「ビスコースプロセ
ス」では、可溶性セルロース誘導体であるビスコースが
環状ダイを通してチューブラーフィルムとして凝固及び
再生用浴中に押し出されて再生セルロースのチューブを
製造する。
【0005】セルロースを造るビスコースプロセスは、
当分野において良く知られいる。簡潔に言うと、ビスコ
ースプロセスでは、天然セルロース源(例えば、木材パ
ルプ又はコットンリッター)が苛性アルカリ溶液で処理
されてアルカリセルロースを形成する。アルカリセルロ
ースは、次いで二硫化炭素で処理されてセルロース誘導
体であるセルロキサンテートを形成する。セルロキサン
テートは、弱苛性アルカリ溶液に溶解される。生成した
溶液又は「ビスコース」は、熟成され、ろ過され、脱気
されかつ押し出される。
【0006】食品ケーシングについて、ビスコースは、
チューブとして塩及び硫酸を含有する凝固及び再生浴中
に押し出される。セルロキサンテート、例えばビスコー
スは、酸性浴中で、転化されてセルロースに戻る。これ
に関し、酸浴は、セルロキサンテートを化学反応で分解
し、その結果、セルロースの純形態が凝固及び再生され
る。
【0007】初め、凝固され及び再生されたセルロース
は、ゲル状態である。セルロースチューブは、このゲル
状態で、初めに一連のすすぎ水浸漬タンクを通してラン
されて再生の間に形成された副生物を除く。ゲルチュー
ブは、次いでグリセリン保湿剤で処理されかつ乾燥され
て全ケーシング重量に基づいて約10%以下の水分にな
る。ゲルチューブは、乾燥プロセスの間に、乾燥された
セルロースチューブに配向度をもたらす程の圧力に膨張
されるのが好ましい。
【0008】未強化のセルロースケーシング及びフィブ
ラスケーシングは、共にこのようにして製造されるが、
フィブラスケーシングの場合には、ビスコースは、ペー
パーのチューブに押し出された後に凝固及び再生浴に入
る。
【0009】代わりのセルロース製造方法は、先の変性
を必要とするよりもむしろ簡単な溶解によってセルロー
ス溶液を形成して可溶性誘導体を形成することを伴う
(ビスコースプロセスの場合のように)。これは、セル
ロースを変性して再生するための化学反応の間にガス及
び硫黄化合物を発生することに付随する問題のような通
常ビスコースプロセスに付随する欠点を回避する。
【0010】米国特許第2,179,181号は、天然
セルロースを第三アミンオキシドで溶解して固形分が相
対的に少ない溶液、例えばセルロース7〜10重量%が
第三アミンオキシド93〜90重量%に溶解した溶液を
製造することについて記載している。生成した溶液中の
セルロースは、未変性である(すなわち、セルロース
は、溶解する前に変性されない)。米国特許第3,44
7,939号は、環状アミンオキシド溶媒としてN−メ
チルモルホリン−N−オキシド(NMMO)を使用する
ことについて開示しており、同米国特許では、生成した
溶液は、固形分が少ないながら、それにもかかわらず、
セルロースを沈殿してフィルム又はフィラメントを形成
するのに使用することができる。
【0011】米国特許第4,145,532号及び同
4,426,288号のような一層最近の特許は、米国
特許第3,447,939号の教示に改良を加えるもの
である。米国特許第4,145,532号は、セルロー
ス10〜35重量%を含有するNMMOのような第三ア
ミンオキシド中のセルロースの溶液を造るプロセスにつ
いて開示している。一部(1.4〜約29重量%)の量
の水を第三アミンオキシド溶媒中に入れることによって
達成される一層高い固形分含量は、押出又は紡糸による
等して造形してセルロース品にするために適応させた溶
液をもたらす。米国特許第4,426,288号では、
NMMO−セルロース溶液は、セルロースポリマー鎖の
分解を低減する添加剤を含有し、それでほんのわずかに
変色するにすぎずかつ水のような非溶剤中で沈殿する際
に強度の改良によって区別される成形品を生じることに
なる成形用又は紡糸用物質が得られる。米国特許第5,
707,783号は、未強化及び強化セルロース食品ケ
ーシングの製造において未変性のセルロース溶液を使用
することについて開示している。
【0012】セルロースをNMMO中に溶解するプロセ
スから生じる未変性のセルロースは、ビスコースプロセ
スに付随する所定の問題を除くが、セルロース食品ケー
シングの製造において使用するための未変性のセルロー
スを商業上製造することに関し相当の障害が残る。
【0013】セルロース食品ケーシングの製造に関係の
ある多数の挑戦の中に、代わりの天然のセルロース源を
実用的に利用することがある。木材パルプは、ビスコー
スプロセスにおける一般的なセルロースの源である。パ
ルプが得られる木材源は、ビスコースプロセスにおいて
有意である。形態学的には、木材は、域又は年輪であっ
て、各々は単一年の間の半径方向又は横断方向の成長を
表すものからなる不均一なセル状構造である。
【0014】硬木と軟材とは、一般に区別される。硬木
は、被子植物としても知られる広葉種を含むのが典型的
である。硬木の例は、オーク、ポプラ、アッシュ、ユー
カリノキ(gum)及びカバノキを含む。対照して、軟
材は、裸子植物としても知られる針葉種を含むのが典型
的である。軟材の例は、松、モミ、ドクニンジン(he
mlock)及びトウヒ(spruce)を含む。硬木
と軟材とは、いくつかの類似点を共有する。木材のセル
空洞の相対的なサイズは、硬木及び軟材の両方につい
て、木の長手方向軸に対して長手方向及び横断方向の両
方において、極めて不定である。すなわち、軟材及び硬
木は、セル状系を共に木の垂直軸に長手方向及び垂直方
向の両方に配置させてなる。
【0015】硬木における長手方向の垂直に配向された
繊維は、繊維それら自体に比べて相対的に大きな直径を
有する導管によって分離される。また、硬木では、木に
おいて半径方向に配向された長軸を有する短い放射組織
セルが配置される。対照して、軟材における長手方向繊
維は、硬木における繊維に比べて一層規則的に整列され
る。その上に、軟材繊維は、短いずんどうのセルを横断
方向に配置させてなる。硬木と軟材との間には、特にビ
スコースプロセスか又はNMMO溶媒プロセスのいずれ
かにおいて使用するのに役に立つ繊維の構造及び組成の
その他の有意な差違が存在する。
【0016】硬木繊維は、軟材繊維に比べてずっと短
い。硬木繊維長さは、種の間で変わるが、硬木繊維は、
長さが平均で大概約1.5mmである。軟材繊維は、長
さが平均で大概約3.5mmであり、更にずっと長い種
がいくつかある。硬木繊維は、また、軟材繊維に比べて
ヘミセルロース(すなわち、短い又は不完全に形成され
たセルロース鎖或は選定されたアルカリ可溶性糖残分)
の含量が多い。硬木繊維の分子量もまた軟材繊維に比べ
て小さい。
【0017】軟材繊維の性質は、ケーシングを製造する
ビスコースプロセスにおいて硬木パルプの使用と対照し
て軟材パルプの使用を増進させるのに対し、硬木繊維の
性質は、硬木繊維をNMMO溶媒プロセスにおいて使用
することを増進させる。例えば、ヘミセルロースは、変
性工程において二硫化炭素変性剤と反応することによっ
てセルロースと競合することから、ビスコースプロセス
において問題となる。硬木パルプ中のヘミセルロースと
二硫化炭素との競合反応により、セルロースは、完全に
は変性されずかつ可溶性が低下される。いわゆる「ゲ
ル」が形成され、かかるゲルは、ろ過によって除く必要
がある。軟材繊維のヘミセルロースの含量が少ないこと
から、軟材繊維を使用すると、ビスコースプロセスにお
けるヘミセルロースに付随する問題の多くを克服する。
【0018】繊維の吸上作用及び吸収性もまたビスコー
スプロセスにおいて重要である。短い硬木繊維(平均長
さ1.5mm)の吸上作用は、不良である。よって、ビ
スコースプロセスでは、軟材繊維(平均長さ3.5m
m)が好適である、というのは、軟材の長い繊維は、硬
木繊維に比べて優れた吸上作用及び苛性アルカリ吸収性
をもたらすからである。吸上作用が一層良好なことは、
軟材パルプが、苛性アルカリを初めの浸漬工程において
一層速く吸収することを意味する。ビスコースプロセス
では、軟材繊維の吸上作用及び苛性アルカリ吸収性を増
進させるのに、軟材の精製が用いられることができる。
【0019】軟材の長い繊維長さは、また、硬木と対照
してソーセージケーシングを製造する際に軟材パルプの
使用を増進させる別の望ましい性質である高い分子量も
もたらす。これより、上述した理由で、(吸上作用が一
層良好な、ヘミセルロースの少ない、分子量の高い)軟
材パルプ(又は棉)が、通常ソーセージケーシングを製
造するビスコースプロセスにおいて好適である。実際、
軟材パルプは、ビスコースプロセスにおいてセルロース
の主要な源となっている。
【0020】対照して、硬木繊維の性質は、それをNM
MO−溶媒プロセスにおいて使用するために好適にさせ
る。繊維長さが短くかつヘミセルロースの含量が多いこ
とが、硬木パルプの急速な溶解を可能にする。硬木パル
プの分子量が小さいことにより、軟材溶液に比べて粘性
が小さくかつポンプ輸送が一層容易な溶液を生成する。
しかし、硬木パルプは、NMMO溶媒プロセスを使用す
るステープルファイバー及びフィラメントの生産におい
て商業上用いられるが、硬木繊維の分子量が小さいこと
は、硬木パルプをソーセージケーシングを製造する際に
使用するために望ましくないものにさせる。
【0021】軟材は、NMMO溶媒によりソーセージケ
ーシングを製造するための選り抜きのパルプであるが、
そのような使用に欠点がある。すなわち、ビスコースプ
ロセス用に軟材繊維を精製するにもかかわらず、軟材パ
ルプは、未変性セルロース溶液を経てセルロース食品ケ
ーシングを商業上製造する際に使用するために依然実施
できないままであった。
【0022】例えば、軟材パルプは、シート形態で販売
される。シートは、シートを構成する長い軟材繊維が絡
み合うことにより、比較的に硬質でかつ剛性である。こ
れらの硬質、剛性シートは、ビスコースプロセスのため
に苛性アルカリに非常に良く浸漬している。しかし、こ
れらのシートは、NMMO溶媒プロセスのためには、N
MMO溶媒と混合するために破壊して一層小さい片にし
なければならない。これを行う一つの方法は、シートを
長い軟材を比較的にそのままにしておくようにしてばら
ばらにすることである。別の方法は、シートを細断又は
さいの目に切って小さい片にすることによってシートを
微粉砕することである。しかし、軟材繊維の硬質の剛性
商用パルプシートは、硬木繊維に由来するシートに比べ
て、極めて不完全にしか切れぎれに裂け及びさいの目に
切れない。軟材繊維を細断することが、機械的装置を停
止又は加熱させる場合がいくつかある。
【0023】微粉砕することがうまくいった場合でさ
え、細断されたパルプのマスは、商業生産に適していな
い。軟材シートを細断することから生じる片は、縮れた
(crimped)又は押しつぶされた(crushe
d)端を有し、かかる端は、NMMO溶媒の侵入を遅ら
せることが分かった。パルプ及びNMMO溶媒のスラリ
ーを造る場合に、時間束縛(溶解ユニットにおける滞留
時間)が軟材繊維の完全な溶解を妨げることがしばしば
ある。生成した溶液は、未溶解繊維の大きなかたまりを
含有し得、膨潤ゲルが生成されて溶液をろ過及び/又は
シームレスチューブとして押し出すために適しないもの
にする。その上に、軟材パルプは、軟材繊維が、吸収さ
れたNMMO溶媒をポンプ輸送時にスラリーから急速に
排液させることから、商業生産に適しないスラリーを生
成する傾向にある。これは、乾燥パルプマスを残し、か
かるマスは、出口に橋をかけ、スラリー化されたマスを
溶解ユニットに供給する管路をふさぐ。
【0024】上に示唆した通りに、本発明の目的とする
重要な問題は、軟材パルプを商業作業において溶解用に
割り当てられる時間で溶解させる形態にしなければなら
ないことである。例えば、商業用途では、軟材パルプに
水性NMMOが混合されてパン生地のコンシステンシー
を有する濃厚なスラリーを形成する。このスラリーは溶
解ユニットにポンプ輸送され、そこでセルロースの溶解
が行われる。好適なユニット及びプロセスは、米国特許
第5,094,690号に全般的に記載されている。こ
の溶解ユニットは、時にはフィルムトルーダー(fil
mtruder)と呼ばれ、シリンダーの内面をぬぐう
刃を有する内部ローターを有する垂直な加熱されたシリ
ンダーを含む。使用において、セルロース及び水性NM
MOのスラリーが加熱されたシリンダーの頂部に導入さ
れる。ローター及び刃は、スラリーを加熱された表面に
沿って下方向に移動させる。この移動中に、スラリーは
加熱され、水が蒸発され、溶媒が濃縮されてセルロース
の溶解が行われる点になる。生成した溶液は、濃厚なシ
ロップのコンシステンシーを有し、底部出口から出る。
溶液は、室温で固体である点で、熱可塑性である。それ
は、依然溶融されたままで、溶液をチューブとして押し
出すための押出機にポンプ輸送される。フィルムトルー
ダー中のスラリーの滞留時間は、2分以下であるのがし
ばしばである。よって、実用的な用途について、この時
間内でセルロースの完全な溶解がなければならない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】前記の問題に鑑みて、
天然の軟材繊維から製造される食品ケーシング及び天然
の軟材繊維からセルロース食品ケーシングを製造する方
法についての要求が存在する。その上に、未変性の食品
ケーシングの製造において有用な天然の軟材繊維を含有
する組成物、及びそのような繊維から造られるセルロー
ス溶液についての要求が存在する。本発明は、そのよう
な食品ケーシング、組成物、溶液及びそれらの製造方法
を提供する。本発明のこれらやその他の利点、並びに更
なる発明の特徴は、本明細書中に挙げる発明の記述から
明らかになるものと思う。
【0026】
【課題を解決するための手段】発明の概要 本発明は、アミンオキシド溶媒及び平均繊維長さが2.
0mmよりも短い実質的に開口のフィブリル化された軟
材繊維から誘導される溶液である押し出される熱可塑性
組成物から再生される未変性セルロースのシームレスチ
ューブラーフィルムを提供する。
【0027】フィブリル化とは、繊維が精製されている
ことを意味する。そのような精製は、当分野で良く知ら
れており、チップ又はパルプの形態の木材繊維を溝付き
スチールディスクの間を通すことを含むのが普通であ
る。ディスクを回転させてチップ又はパルプを粉砕す
る。そのような粉砕作業では、チップ又はパルプを構成
する繊維の束は分離されて一層小さい繊維単位になる。
そのような粉砕は、また、フィブリルを個々の繊維か引
き離すように繊維の表面をすって粗くするのに行うこと
もできる。木材繊維のフィブリル化を引き起こす加工装
置及び方法は、当分野で良く知られている。本発明の目
的から、フィブリル化された軟材繊維は、顕微鏡下で調
べた際に、フィブリル又はヘア様の特徴が繊維の表面か
ら伸びている。
【0028】軟材繊維の溶解は、繊維の端で始まると考
えられる。各々のフィブリルは、溶媒が繊維に接近し、
こうして繊維の溶解の速力を速めることができる別の端
又は場所を備える。よって、精製された又はフィブリル
化された繊維が、本発明の目的から好適である。
【0029】本発明の目的から、また、軟材繊維が開口
されているのが好適である。開口されているとは、繊維
の端が比較的きれいに切断されて縮れ又は押しつぶされ
ていないことを意味する。これより、本明細書中下記に
記載する通りに、溶解させるためにシートを微粉砕して
一層小さい片又はパルプにすることは、プロセスによっ
て切断した繊維を含む片のエッジを微粉砕プロセスによ
ってきれいに切断し、縮ませ又は押しつぶさないように
行うのが好ましい。縮れた又は押しつぶされた端を有す
る繊維は、繊維端が閉止され、閉止された端が溶媒の接
近を妨げることから、容易に溶解しない。
【0030】本発明の目的から、長さを2.0mm以下
に短くさせた軟材繊維が好適である。これは、短い長さ
が、フィブリル化及び開口と一緒になって、繊維の急速
な溶解を可能にするからである。精製作業は、ある程度
にそれ自体繊維長さの短縮を引き起こすことになる。平
均繊維長さが2.5mm以上の軟材繊維を精製によって
短くして2.0mm以下にすることができる。これらの
繊維を、次いでケーシングメーカーに配送するためにシ
ートに形成する。次いで、シートを溶解させるために微
粉砕して一層小さい片にし、溶解で平均繊維長さは更に
それ以上短縮される。
【0031】本発明は、更に、未変性のセルロース食品
ケーシングの製造において使用するための組成物を提供
する。本発明の組成物は、平均繊維長さが約2.0mm
よりも短い実質的に開口されたフィブリル化された軟材
繊維及び繊維を溶解することができるアミンオキシドを
含む溶媒を含む。
【0032】本発明は、また、シームレスチューブラー
フィルムとして押し出すために適したセルロース溶液を
調製する方法も提供する。セルロース組成物は、平均繊
維長さが約2.0mmのフィブリル化された軟材繊維で
構成されるシートを提供することによって調製する。シ
ートをさいの目に切る又は細断して平均繊維長さが約
2.0mmよりも短い実質的に開口されフィブリル化さ
れた軟材繊維のパルプ又は細断されたマスを生成する。
次いで、パルプに適したアミンオキシド含有溶媒をセル
ロースを溶解してシームレスチューブラーフィルムとし
て押し出すための未変性のセルロース溶液を生成する程
の量で混合する。
【0033】その上に、本発明は、未変性のセルロース
食品ケーシングを調製する方法を提供する。食品ケーシ
ングは、本発明に従ってセルロース溶液を調製し、それ
をシームレスチューブフィルムとして押し出すことによ
って調製する。押し出されたチューブを、次いで非溶剤
浴中に通しかつ押し出されたチューブからアミンオキシ
ド溶媒を実質的に除いてアミンオキシドが実質的に存在
しない未変性のセルロースチューブを製造する。次い
で、セルロースチューブを乾燥させかつ可塑化して未変
性のセルロース食品ケーシングを製造する。
【0034】
【発明の実施の形態】好ましい具体例の説明 本発明は、セルロース溶液の大規模生産において軟材繊
維を使用することに付随する問題を、軟材繊維に精製プ
ロセスを施した後に機械的な繊維長さ低減を施す時に、
克服することができるという驚くべきかつ予期されない
知見に基づく。長い天然の軟材繊維を細断する時に、軟
材繊維の端は、上記した通りにひどく縮まされ及び/又
は閉止されるようになり、これは、(例えば、縮んだエ
ッジを通って繊維中に溶媒が吸収されるのを妨げること
により)軟材繊維に典型的に付随する溶解度不良の一因
になると考えられる。興味のあることに、これらの問題
は、エッジの縮み及び押しつぶしを回避するようにして
細断することによっては克服されない。例えば、長い軟
材繊維で構成されるシートをダイサー(dicer)を
通す単一のパスは、ひどく縮み及び閉止された端のない
長さの低減された軟材繊維を生成することができる。し
かし、そのような繊維のスラリーは、ポンプ輸送時に急
速に排液し、スラリー化されたマスを溶解ユニット中に
供給する管路においてブリッジング及びプラッギングを
引き起こす。たとえ縮まないさいの目に切られた繊維
が、適した溶媒(例えば、水性N−メチルモルホリン−
N−オキシド)を満足する程に吸収しかつ合理的な溶解
度特性を示すことができるとしても、ブリッジング及び
プラッギングは起きる。
【0035】上記した通りのビスコースプロセスでは、
軟材を精製して繊維をフィブリル化することは、苛性ア
ルカリの繊維中への吸上作用を向上させる。しかし、精
製された軟材繊維の向上された吸上能力単独では、繊維
を未変性のセルロース食品ケーシングの製造に適したも
のにしない。シートを形成する前に精製を施した軟材繊
維は、商業プロセスにおいて溶解に利用可能な短い時間
(通常、2分以下)で水性N−メチルモルホリン−N−
オキシドに溶けさえしない。
【0036】驚くべきことにかつ予期されないことに、
未変性のセルロース食品ケーシングの商業生産において
使用するのに適した軟材パルプは、シートにする前に長
さが低減されかつ精製を受けている軟材繊維で形成され
たシートを細断することによって得ることができること
を見出した。本発明に従えば、精製によって一層短い繊
維長さに低減された軟材繊維で形成されたシートをさい
の目に切る又は細断してNMMO−溶媒プロセスにおい
て使用するのに適した長さがなお更に低減された繊維を
形成することができる。例えば、平均繊維長さを約2.
0mmに低減させた精製された繊維のパルプシートを横
引き(crosscut)細断して更に低減された長さ
約1.36mmにすることができる。
【0037】驚くべきことにかつ予期されないことに、
シートを微粉砕して一層小さい片にするのを、一層小さ
い片のエッジを押しつぶさない又は縮ませないようにし
て行うのに横引き細断作業を用いると、NMMO溶媒プ
ロセスにおいて使用するのに適した細断された軟材パル
プを提供することが分かった。そのような横引き細断作
業は、軟材繊維を突き抜けて切断して切断された繊維に
開口を付与し、マサチューセッツ、ハーバーヒルのDi
cer Corporationにより商品名DICE
R 7000で販売されるシュレッダーによって行うこ
とができる。特に、この装置を使用した細断作業は、繊
維の端を縮ませ又は閉止されたままにするよりもむしろ
開放したままにしながら繊維長さを短くする。
【0038】開放端及び一層短い繊維長さは、細断され
たパルプの急速な溶解の一因になると考えられる。これ
に関し、個々の繊維の溶解は、繊維の端で始まると考え
られる。開放端は、縮み又は押しつぶしによる等で閉止
された端に比べてNMMO溶媒の一層良好な接近を可能
にする。これより、フィブリル化された繊維の細断が、
繊維端を縮ませ及び閉止することなく行われる時に、生
成した細断された軟材パルプは、溶媒を保持しかつポン
プ輸送時に排液せず、それにより供給管路におけるブリ
ッジング又はプラッギングを避けるスラリーを生成する
ことができることが分かった。更に、切断された軟材パ
ルプは、迅速に溶解し、そのためこのようにして加工さ
れた軟材繊維は、シームレス食品ケーシングとして押し
出すために適した未変性のセルロース溶液の商業生産に
おいて使用することができるようになる。
【0039】精製は、それ自体で軟材繊維のある程度の
長さの低減を生じる。上に示した通りに、精製は、平均
繊維長さが約2.4mm以上の軟材繊維を平均繊維長さ
が約2.0mmの繊維に低減させることができる。精製
を受けた繊維は、また、上記した通りに、「フィブリル
化」されるようになる。すなわち、精製又は粉砕作業の
作用は、繊維の主要な長手方向体から小さい、ヘア様の
突出部(フィブリル)を引っ張るようにして行うことが
できる。
【0040】フィブリル化は、溶媒(例えば、N−メチ
ルモルホリン−N−オキシド)に関する繊維の保持力を
向上させ、それにより溶解工程までパルプ中での溶媒液
の保持を助成すると考えられる。その上に、驚くべきこ
とにかつ予期されないことに、精製された繊維を、締め
付けられた(pinched)又は押しつぶされたエッ
ジを得ないで横引き細断することができることが分かっ
た。代わりに、長さの低減された繊維は、実質的に開口
された。
【0041】本発明において用いる開口されたフィブリ
ル化された軟材繊維は、優れた溶媒保持を示しかつスラ
リー化されたマスを溶解ユニットに供給する管路におけ
るブリッジング及びプラッギングの問題を克服した。フ
ィブリル化された繊維は、また、迅速に可溶性であり、
溶解工程においてフィブラス束及び膨潤ゲルの形成を回
避した。これは、分子の一層大きな軟材をNMMO−溶
媒プロセスでセルロースケーシングを製造するために使
用することを可能にする。
【0042】よって、本発明は、アミンオキシド溶媒及
び比較的に短い実質的に開口されたフィブリル化された
軟材繊維で形成される押し出される熱可塑性組成物から
沈殿されるセルロースのシームレスチューブラーフィル
ムを提供する。本発明のシームレスチューブラーフィル
ムは、セルロース食品ケーシングとして用いるのが好ま
しい。本発明のセルロース食品ケーシングは、それを調
製するのに使用するセルロースが、硫黄含有副生物を生
成する二硫化炭素のような変性剤による変性を受けない
点で、硫黄が存在しないのが典型的である。
【0043】本発明の軟材繊維は、任意の適した軟材
源、好ましくは裸子種の針葉植物源から誘導することが
できる。それらの繊維は、松、モミ、ドクニンジン、ト
ウヒ、等からなる群より選ぶ少なくとも一種の軟材源か
ら誘導するのが一層好ましい。フィブリル化繊維は、平
均繊維長さが約2.0mmよりも短いのが好ましい。そ
れらの繊維は、平均繊維長さが約1.8mmよりも短い
のが一層好ましく、約1.5mm以下であるのが更に一
層好ましく、約1.4mm以下(例えば、約1.36m
m)であるのが最も好ましい。
【0044】任意の適したアミンオキシド溶媒を本発明
の食品ケーシングの製造において用いることができる
が、アミンオキシド溶媒は、N−メチルモルホリン−N
−オキシドであるのが好ましい。その他のアミンオキシ
ド溶媒は、例えば米国特許第4,255,300号に記
載されている。
【0045】本発明の食品ケーシングは、強化食品ケー
シング又は非強化食品ケーシングにすることができる。
本発明の食品ケーシングは、適した添加剤、例えば可塑
剤、軟化剤、等を含むことができる。可塑剤を使用する
場合、可塑剤は、水、ポリアルキレンオキシド、ポリア
ルキレングリコール、ポリオール(例えば、グリセリ
ン)、又はこれらの組合せにするのが好ましい。本発明
の食品ケーシングは、また、適したコーティングを含む
こともできる。適したコーティングは、随意に添加剤、
例えばフレーバー増進剤、着色剤及び/又はテキスチャ
リング剤を含む。コーティングを本発明の食品ケーシン
グにおいて使用する場合、コーティングは、剥離剤、着
色剤、フレーバリング剤、等からなる群より選ぶ少なく
とも一種の添加剤を含むのが好ましい。
【0046】本発明は、更に、セルロース食品ケーシン
グの製造において用いるための組成物を提供する。本発
明の組成物は、平均繊維長さが約2.0mmよりも短い
実質的に開口されたフィブリル化された軟材繊維、及び
繊維を溶解することができる溶媒を含む。組成物は、任
意の適した形態、例えば、スラリー、分散体、懸濁体、
等にすることができる。繊維は、平均繊維長さが約2.
0mmよりも短いのが好ましく、約1.8mmよりも短
いのが一層好ましく、約1.5mm以下であるのが更に
一層好ましく、約1.4mm以下(例えば、約1.36
mm)であるのが最も好ましい。本発明の組成物の繊維
は、本明細書中に記載する通りの針葉の裸子植物源を含
む任意の適した軟材源から得ることができる。
【0047】本発明の組成物において用いる溶媒は、ア
ミンオキシドを含むのが好ましく、アミンオキシドは、
水性アミンオキシド溶媒系であるのが一層好ましい。溶
媒系は、溶媒をポンプ輸送中に初期スラリーから排液さ
せず、それによりスラリーを分解ユニットに供給する管
路におけるブリッジング及びプラッギングを回避するよ
うに繊維によって容易に保持されるものであるのが好ま
しい。任意の適したアミンオキシド溶媒を本発明の組成
物において用いることができるが、本発明の組成物にお
いて用いる溶媒系は、水性N−メチルモルホリン−N−
オキシド(NMMO)溶媒系であるのが好適である。適
した水性NMMO溶媒系は、例えば米国特許第5,65
8,524号、同第5,658,525号、同5,76
6,540号、及び同5,702,783号に開示され
ている。その他のアミンオキシド溶媒系は、例えば米国
特許第4,195,282号及び4,255,300号
に記載されている。
【0048】本発明は、更に、シームレスチューブラー
フィルムとして押し出すために適したセルロース溶液を
調製する方法を提供する。セルロース組成物は、平均繊
維長さが少なくとも2.0mmのフィブリル化された軟
材繊維で構成されるシートを供し;シートをさいの目に
切る又は細断することによって微粉砕して平均繊維長さ
が約2.0mmよりも短い実質的に開口されフィブリル
化された軟材繊維のパルプ又は細断されたマスを生成
し;細断されたマスを適したアミンオキシド溶媒に溶解
してシームレスチューブラーフィルムとして押し出すた
めに適したセルロース溶液を生成することによって調製
する。パルプ又は細断されたマスをアミンオキシド溶媒
系中にスラリー化し、溶解ユニット中にポンプ輸送し、
セルロース溶液が形成されるまで加熱するのが典型的で
ある。
【0049】NMMO−溶媒プロセスを用いてケーシン
グ製造用に使用する軟材パルプは、分子量約600〜7
00を有するのが好ましい。所望する重量を有するもの
を得るのに、適当な重量の単一パルプを使用することが
でき又は種々の分子量のパルプを使用することができ
る。
【0050】シートを構成するフィブリル化軟材繊維
は、繊維の主要な長手方向体から延在するフィブリルを
形成することになる任意の適した方法によって得ること
ができる。フィブリルはシート中のパルプを安定化し、
それで繊維を、繊維エッジが縮められ又は押しつぶされ
ることにならないでさいの目に切る又は細断することが
できるようにするものと考えられる。シートを構成する
繊維は、本明細書中に記載するものを含む任意の適した
軟材源から誘導することができる。
【0051】シートの繊維に、更なる機械的な繊維長さ
低減を施す。任意の適した繊維長さ低減プロセスを本発
明に従って用いることができる。繊維長さ低減プロセス
は、さいの目切り、細断、又はさいの目切り及び細断の
両方を任意の適した順序で含むのが好ましい。好適な実
施態様では、平均繊維長さは、横引き細断によって低減
させ、シュレッダーを通す単一パスによって行うのが最
も好ましい。本発明に従えば、繊維長さ低減は、実質的
に開口されたフィブリル化された軟材繊維で構成された
パルプ(すなわち、繊維長さ低減の結果、繊維エッジは
縮められ又は閉止されない)を生成する。繊維の長さを
低減させて平均繊維長さを約2.0mmよりも短くする
のが好ましく、約1.8mmよりも短くするのが一層好
ましく、約1.5mm以下にするのが更に一層好まし
く、約1.4mm以下(例えば、約1.36mm)にす
るのが最も好ましい。繊維長さを低減させる好適なユニ
ットは、下記の例に注記する。
【0052】次いで、パルプに適した溶媒を混合してス
ラリーを形成する。次いで、スラリーを加工してセルロ
ース溶液を製造する。溶媒は、アミンオキシド溶媒系に
するのが好ましいが、水性アミンオキシドにするのが一
層好ましく、水性N−メチルモルホリン−N−オキシド
溶媒系にするのが最も好ましい。その他のアミンオキシ
ド溶媒系は、例えば本発明において提供する組成物に関
して記載している。溶解は、当分野で知られている任意
の適した方法により、例えば攪拌、超音波、加熱、又は
それらの任意の適した組合せによって促進させることが
できる。好適な実施態様では、パルプを溶媒系中にスラ
リー化し、スラリーとして溶解ユニット中にポンプ輸送
し、かつ押し出すために適した溶液が得られるまで加熱
するが、すべて米国特許第5,094,690号に記載
される方法に従う。
【0053】本発明は、更に、セルロース食品ケーシン
グを調製する方法を提供する。食品ケーシングは、本発
明に従ってセルロース溶液を調製することによって調製
する。セルロース溶液をシームレスとして押し出し、こ
れを、次いで非溶剤浴中に通す。浴中で、押し出された
チューブからアミンオキシドセルロース溶媒を実質的に
除き、それによりアミンオキシドが実質的に存在しない
未変性のセルロースチューブを再生する。次いで、セル
ロースチューブを乾燥させかつ可塑剤及び保湿剤で処理
してセルロース食品ケーシングを製造する。
【0054】使用する軟材繊維は、本明細書中に記載す
るものを含む任意の適した源から得ることができる。フ
ィブリル化された軟材繊維は、任意の適した平均繊維長
さにすることができるが、2mm以下にするのが好まし
い。適した繊維長さは、下記のサンプルにおいて注記す
る。アミンオキシド溶媒は、本明細書中に記載するもの
を含む任意の適したアミンオキシド溶媒又は溶媒系にす
ることができる。
【0055】本発明に従うシームレス食品ケーシングの
形成において、任意の適した方法を用いることができ
る。例えば、米国特許第5,702,783号に記載さ
れる通りに押し出されたチューブをエアギャップを通過
させた後に押し出されたチューブを非溶剤浴中に通すの
が好ましい。押し出されたチューブを、例えば、米国特
許第5,766,540号に記載される通りに押出ダイ
から押し出し可能なマンドレルによって任意の適した方
法で形成することができる。押し出されたチューブを、
例えば米国特許第5,658,524号に記載される通
りにエアギャップ中にありながら、内部冷却(例えば、
液体で)することができる。押し出されたチューブは、
また、米国特許第5,658,524号に記載される通
りに、エアギャップ中で、エアギャップ中の押し出され
たチューブを冷却用空気の流れに暴露することによって
冷却した後に、例えば非溶剤浴中に入れることができ
る。押し出されたチューブは、また、エアギャップ中に
ありながら、例えば米国特許第5,759,478号に
記載される通りに、例えば押し出されたチューブの内部
に位置させたマンドレルによって直径方向に延伸させる
ことができる。
【0056】押し出されたチューブを、次いで、非溶剤
浴中に通し、その中で未変性のセルロースを湿潤ゲルと
して凝固させる。チューブを、押し出されたチューブの
壁からセルロース溶媒の実質的にすべてを除く程に洗浄
するのが好ましい。チューブを、洗浄工程の後で乾燥さ
せる前に保湿剤で処理するのが好ましい。好適な実施態
様では、保湿剤はポリオールであり、グリセリンである
のが最も好ましい。
【0057】生成したチューブを、次いで、乾燥させて
セルロース食品ケーシングを製造する。乾燥工程は、チ
ューブを、空気により一定のチューブ直径を保ちかつフ
ィルムを配向させるの両方に十分な圧力で膨張させなが
ら、実施するのが好ましい。
【0058】
【実施例】下記の例は、更に本発明を例示するものであ
るが、いささかも本発明の範囲を制限するものと解釈す
べきでないのはもちろんである。
【0059】例1 本例は、本発明に従う食品ケーシングの調製を立証す
る。精製された軟材繊維で造られる軟材パルプのシート
を得た。シート中の精製された繊維の平均繊維長さは、
約2.0mmであった(軟材繊維についての繊維長さ
2.5mm又はそれ以上に比べて)。繊維は、精製の結
果、フィブリル化された。シートを横引きさいの目に切
って(ダイサーを通す1回通過)シートを微粉砕し、繊
維長さを低減させた。生成したパルプは、長さが低減さ
れた繊維で構成され、平均繊維長さ約1.36mmを有
していた。長さが低減された繊維の顕微鏡分析は、予期
されないことに、繊維の端がクリーンに切断されかつ開
放しており、縮められ又は閉鎖されないことを示した。
長さが低減された繊維に、次いで水性N−メチルモルホ
リン−N−オキシド(NMMO)を混合してスラリーを
形成した。水性NMMOスラリー中の繊維は、優れた液
保持能力を有することが分かり、スラリーは、供給管路
を通して溶解ユニットの上部端中にスラリーから溶媒系
を排液させ又は分離しないでポンプ輸送することができ
た。よって、供給管路のブリッジング又はプラッギング
がなかった。加熱時に、ユニットを通しかつスラリー上
の下方向の通過は、迅速に溶解してシームレスフィルム
として押し出すのに適したセルロース溶液を生成するこ
とが分かった。溶解は、滞留時間約2分で行われ、これ
は、商業運転に適したものである。膨潤されたゲル又は
繊維束は、セルロース溶液中に観測されず、軟材の実質
的に完全な溶解が行われたことを示す。
【0060】セルロース溶液をシームレスチューブとし
てエアギャップを通して水浴中に押し出した。押し出さ
れたチューブを水で、NMMOの実質的にすべてを除く
まで洗浄し、それにより湿潤した溶媒の存在しない(再
生された)未変性のセルロースチューブを生成した。湿
潤した溶媒の存在しないチューブを、次いで保湿剤で処
理し、膨張下で乾燥させて食品ケーシングとして使用す
るのに適したシームレスチューブラーセルロースフィル
ムを生成した。このようにして生成されたシームレスチ
ューブは、高品質のものであり、ソーセージケーシング
としての商業用途用に適したものであった。
【0061】比較例1〜5は、機械的に繊維長さ低減し
た後の種々の未精製の及び精製された軟材パルプサンプ
ルの性質を例示する。パルプサンプルは、シート形態で
供し、サンプル1〜5は、未精製の軟材のシートを使用
するのに対し、サンプル6(発明の実施態様)は、精製
された軟材のシートを使用する。シートを微粉砕した後
に、繊維の顕微鏡検査を行って繊維の端の状態を求め
る。水性N−メチルモルホリン−N−オキシド(NMM
O)を使用して長さが低減された繊維のスラリーを形成
する。各々の水性NMMOスラリーを溶解ユニット中で
加熱して繊維をスラリー中に溶解してセルロース溶液を
生成する。スラリー及び生成した溶液の評価を表1に示
す。
【0062】サンプル1〜5の各々において、供したシ
ートは、繊維長さ約2.4mmを有する未精製の軟材パ
ルプで構成される。サンプル1〜4は、シートを単一通
過で長手方向及び横断方向の両方に細断する(横引き細
断)シュレッダーによって行う通りのシートの機械的繊
維長さ低減を示す。テキサス、ダラスのOlympia
USA,Inc.によりOLYMPIA 5066C
なる名前で販売されるシュレッダーは、シートを片のエ
ッジを縮まらせ又は押しつぶす様式で微粉砕する。サン
プル1は、単一通過で元の長さ2.4mmから2.12
mmへの繊維長さ低減を示す。4つの通過(サンプル
4)は、繊維長さを1.21mmに低減させる。
【0063】比較例5もまた未精製の軟材のもであり、
マサチューセッツ、ハーバーヒルのDicer Cor
p.によりDICER 7000なる名前で販売される
シュレッダーによって行う通りのシートの機械的長さ低
減を示す。これもまた、長手方向及び横断方向の両方に
細断するが、片をクリーンに切断する様式で細断し、そ
れでエッジは、開放し、押しつぶされ又は縮められれな
い。
【0064】これらの場合の各々においてかつ生成した
繊維長さに関係なく、未精製の軟材は、適していなかっ
た。これらのサンプルすべてにおいて、NMMO溶媒
が、ポンプ輸送時にスラリーから排液し、溶解は不良で
あった。
【0065】本発明の実施態様であるサンプル6では、
シートは、精製プロセスが繊維の本体からヘア様フィブ
リルを引っ張る精製された軟材で構成される。シートを
構成する精製された軟材木材繊維の初めの平均繊維長さ
は、未精製の繊維について平均繊維長さ約2.5mmと
対照して、約2.0mmである。この長さを、シートを
微粉砕して切断されたエッジを有し、繊維の切断された
端は開放し、押しつぶされ又は縮められれない片にする
シュレッダー(DICER 7000)を通す単一通過
で約1.36mmに低減させる。
【0066】
【表1】
【0067】表1中のデータは、未精製の軟材繊維のシ
ートを細断することによって得られるパルプが、セルロ
ース食品ケーシングを商業生産する際に使用するために
適していないことを示す。平均繊維長さがたった1.2
1mmにすぎないサンプル4でさえ、ゲルが形成するこ
とにより、使用するのに適していなかった。横引き細断
された未精製の軟材繊維から得られる溶液は、シュレッ
ダーを複数回通過させた後でさえ、フィブラス束又は膨
潤されたゲルをもたらした(サンプル2〜3)。横引き
細断された未精製の軟材繊維の端は、1.21mm程に
短い繊維長さに低減させた時(サンプル4)でさえ、締
め付けられかつ押しつぶされ、それから得られた溶液
は、押し出すために適していなかった。
【0068】サンプル5のダイサー細断された未精製の
軟材パルプは、かなり可溶性の長さの低減された繊維
を、エッジを締め付け又は押しつぶさないで生成する
が、スラリーは、溶媒がポンプ輸送時にスラリーから排
液することから、商業生産において使用するために不安
定でありかつ適していない。未精製のさいの目に切られ
た繊維すべてのスラリーの溶媒保持能力は、溶媒がポン
プ輸送時に排液し、スラリーを分解ユニット中に供給す
る管路においてブリッジング及びプラッギングを引き起
こす点で、不良である。
【0069】対照して、精製された軟材繊維(平均繊維
長さ2.0mmを有するフィブリル化繊維)を1度だけ
ダイサー細断して(表1のサンプル6)平均繊維長さ約
1.36mmにする時に、生成した繊維から得られるス
ラリーは、優れた水溶媒保持能力を有しかつブリッジン
グ及びプラッギングなしで供給管路を通してポンプ輸送
することができる。その上に、サンプル6の長さの低減
された精製された繊維(発明の実施態様)は、膨潤され
たゲル又はフィブラス束を形成しないで容易に溶解す
る。これは、片が締め付けられ又は押しつぶされないエ
ッジを有し、それで繊維の切断された端が開放すること
に起因する。これらの繊維は、商業生産において使用す
るために適したスラリー及び溶液を生成する。
【0070】表1から、単に繊維長さを2.0mmより
も短い平均長さに低減するだけでは、許容し得る軟材パ
ルプを生成するのに十分でないことが分かる。サンプル
2〜5は、すべて繊維長さが2.0mmよりも十分に短
いが、依然許容し得るものではない。しかし、初期長さ
約2.0mmを有する精製された軟材繊維を使用し、次
いでこれに更なる機械的作業を組み合わせて繊維長さを
2.0mmよりも短くする場合に、許容し得るパルプが
得られる。表1のサンプル6に従えば、これは、平均長
さが約2.0mmの精製された軟材繊維で構成されるシ
ートを供し、次いでこのシートを細断して小さい片に
し、それにより平均長さが2.0mmよりも短い、好ま
しくは平均長さが1.36mm以下のパルプで構成され
るシートを供することによって達成する。更に、シート
を微粉砕して繊維のそれ以上の長さ低減をもたらすプロ
セスを、縮められ又は押しつぶされた端と対照して開放
した端を有する繊維を残すように繊維を切断する様式で
達成するのが好適である。
【0071】特許、特許出願、及び刊行物を含む、本明
細書中で引用する文献のすべてを全体に本明細書中に援
用する。
【0072】本発明を好適な実施態様を強調して説明し
たが、好適な実施態様の変更を用いてよくかつ発明を本
明細書中に詳細に記載するのと他の方法で実施すること
を意図することは、当業者に自明であると思う。よっ
て、本発明は、特許請求の範囲に規定する通りの発明の
精神及び範囲内に包含されるすべての変更を含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 85/50 B65D 85/50 A // C08K 5/357 C08K 5/357 C08L 1/00 C08L 1/00 B29K 1:00 B29K 1:00 105:12 105:12 B29L 23:00 B29L 23:00 (72)発明者 マイロン・ドナルド・ニコルソン アメリカ合衆国イリノイ州レモント、サウ ス・レッド・ドライブ13102 (72)発明者 ノーマン・アビー・ポートノイ アメリカ合衆国イリノイ州ネイパビル、ブ ラックベリー・コート1516

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミンオキシド溶媒及び該溶媒に溶解さ
    れた平均繊維長さが2.0mmよりも短い実質的に開口
    されたフィブリル化された軟材繊維で形成された押し出
    される熱可塑性セルロース溶液から沈殿された未変性セ
    ルロースのシームレスチューブラーフィルムを含むセル
    ロース食品ケーシング。
  2. 【請求項2】 前記繊維が、松、モミ、ドクニンジン及
    びトウヒからなる群より選ぶ少なくとも一種の軟材から
    誘導される請求項1の食品ケーシング。
  3. 【請求項3】 前記繊維が平均繊維長さ1.4mm以下
    を有する請求項1の食品ケーシング。
  4. 【請求項4】 強化されない請求項1の食品ケーシン
    グ。
  5. 【請求項5】 前記アミンオキシド溶媒が、N−メチル
    モルホリン−N−オキシドである請求項1の食品ケーシ
    ング。
  6. 【請求項6】 更に、水、ポリアルキレンオキシド、ポ
    リアルキレングリコール、ポリオール、及びグリセリン
    からなる群より選ぶ少なくとも一種の可塑剤を含む請求
    項1の食品ケーシング。
  7. 【請求項7】 更に、剥離助剤、着色剤、及び風味付け
    剤からなる群より選ぶ少なくとも一種の添加剤を含むコ
    ーティングを含む請求項1の食品ケーシング。
  8. 【請求項8】 下記:平均繊維長さが2.0mmよりも
    短い実質的に開口されたフィブリル化された軟材繊維;
    及び該繊維を溶解することができる、アミンオキシドを
    含む溶媒を含む溶液である、未変性のセルロース食品ケ
    ーシングの製造において使用するための組成物。
  9. 【請求項9】 前記繊維が、松、モミ、ドクニンジン及
    びトウヒからなる群より選ぶ少なくとも一種の軟材から
    誘導される請求項8の組成物。
  10. 【請求項10】 前記繊維が平均繊維長さ1.4mm以
    下を有する請求項8の組成物。
  11. 【請求項11】 前記アミンオキシド溶媒が、N−メチ
    ルモルホリン−N−オキシドである請求項8の組成物。
  12. 【請求項12】 下記:平均繊維長さが2.0mm以上
    のフィブリル化された軟材繊維を供し;該軟材繊維を微
    粉砕して平均繊維長さが2.0mmよりも短くかつ端部
    を縮まらせ又は押しつぶさないように開放した端部を有
    するフィブリル化された軟材繊維を含むパルプを生成
    し;及び該パルプを、アミンオキシドを含む溶媒中に溶
    解してセルロース溶液を製造することを含む、シームレ
    スチューブラーフィルムとして押し出すために適した未
    変性のセルロース溶液を調製する方法。
  13. 【請求項13】 前記第一パルプの繊維を、松、モミ、
    ドクニンジン及びトウヒからなる群より選ぶ少なくとも
    一種の軟材から誘導する請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 前記パルプが、平均繊維長さ1.4m
    m以下を有する繊維で構成される請求項12の方法。
  15. 【請求項15】 前記アミンオキシド溶媒が、N−メチ
    ルモルホリン−N−オキシドである請求項12の方法。
  16. 【請求項16】 下記:請求項12の方法に従ってセル
    ロース溶液を調製し;該セルロース溶液をシームレスチ
    ューブフィルムとして押し出して押し出されたチューブ
    を製造し;該押し出されたチューブを非溶剤浴中に通し
    かつ該押し出されたチューブからアミンオキシドを実質
    的に除いて該アミンオキシドが実質的に存在しないセル
    ロースチューブを製造し;及び該セルロースチューブを
    膨張下で乾燥させてセルロース食品ケーシングを製造す
    ることを含む、未変性のセルロース食品ケーシングを調
    製する方法。
  17. 【請求項17】 前記セルロース溶液を調製する際に使
    用する軟材繊維を、松、モミ、ドクニンジン及びトウヒ
    からなる群より選ぶ少なくとも一種の軟材から誘導する
    請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 前記セルロース溶液を調製する際に使
    用する前記第二パルプの繊維が、平均繊維長さ1.4m
    m以下を有する請求項16の方法。
  19. 【請求項19】 前記セルロース溶液を調製する際に使
    用する前記アミンオキシド溶媒が、N−メチルモルホリ
    ン−N−オキシドである請求項16の方法。
  20. 【請求項20】 更に、前記押し出されたチューブをエ
    アギャップを通過させた後に該押し出されたチューブを
    前記非溶剤浴中に通すことを含む請求項16の方法。
  21. 【請求項21】 更に、前記押し出されたチューブを前
    記エアギャップ内で内部冷却することを含む請求項20
    の方法。
  22. 【請求項22】 更に、前記エアギャップ内の前記押し
    出されたチューブを、該エアギャップ内の該押し出され
    たチューブを冷却するための冷却用空気の流れに暴露し
    た後に、該押し出されたチューブを前記非溶剤浴中に通
    すことを含む請求項20の方法。
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