JP2001113605A - 三次元積層造形物の設計方法 - Google Patents

三次元積層造形物の設計方法

Info

Publication number
JP2001113605A
JP2001113605A JP29554199A JP29554199A JP2001113605A JP 2001113605 A JP2001113605 A JP 2001113605A JP 29554199 A JP29554199 A JP 29554199A JP 29554199 A JP29554199 A JP 29554199A JP 2001113605 A JP2001113605 A JP 2001113605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
thermosetting
heat
temperature distribution
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29554199A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Otsuka
幸男 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP29554199A priority Critical patent/JP2001113605A/ja
Publication of JP2001113605A publication Critical patent/JP2001113605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
    • B29C64/141Processes of additive manufacturing using only solid materials
    • B29C64/153Processes of additive manufacturing using only solid materials using layers of powder being selectively joined, e.g. by selective laser sintering or melting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/30Auxiliary operations or equipment
    • B29C64/386Data acquisition or data processing for additive manufacturing
    • B29C64/393Data acquisition or data processing for additive manufacturing for controlling or regulating additive manufacturing processes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B33ADDITIVE MANUFACTURING TECHNOLOGY
    • B33YADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
    • B33Y10/00Processes of additive manufacturing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B33ADDITIVE MANUFACTURING TECHNOLOGY
    • B33YADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
    • B33Y50/00Data acquisition or data processing for additive manufacturing
    • B33Y50/02Data acquisition or data processing for additive manufacturing for controlling or regulating additive manufacturing processes

Abstract

(57)【要約】 【課題】熱硬化させたくない非照射領域が熱硬化されて
しまうことが生じるのを抑えるのに有利な三次元積層造
形物の設計方法を提供すること。 【解決手段】熱硬化可能な熱硬化物質を散布して形成し
た散布層に熱硬化用光を照射して熱硬化させることによ
り熱硬化層を形成し、更に熱硬化層を積層して形成する
三次元積層造形物を設計する設計方法である。熱硬化用
光を照射した照射領域における初期温度を設定すると共
に、初期温度から伝熱された温度分布を熱伝導式に基づ
いて求める。散布層の非照射領域の温度分布において過
熱部が発生しているときには、過熱部の温度を低くくす
る過熱防止対策を三次元積層造形物に施す。散布層の非
照射領域の温度分布において過熱部が発生していないと
きには、散布層における温度分布が良好であると判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は三次元積層造形物の
設計方法に関する。本発明は例えば鋳造用鋳型の設計方
法に適用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、熱硬化可能な熱硬化物質を散布し
て形成した散布層にレーザビームまたは遠赤外線を照射
して熱硬化させることにより熱硬化層を形成し、更に熱
硬化層を積層して三次元積層造形物を造形する積層造形
技術が本出願人により開発されている。熱硬化物質とし
ては、砂粒子を熱硬化性樹脂で被覆したレジンコーティ
ドサンドが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記した積層
造形技術では、散布層のうち熱硬化させたい領域には、
レーザビームや遠赤外線を照射して熱硬化させるもので
ある。そして、散布層のうち熱硬化させたくない領域に
ついては、レーザビームや遠赤外線を遮光する機能をも
つマスクの遮光部などで散布層を覆って、レーザビーム
や遠赤外線が散布層に照射されないようにするものであ
る。
【0004】しかしながら、散布層のうち熱硬化させた
くない領域であっても、つまりレーザビームや遠赤外線
を照射していない非照射領域であっても、レーザビーム
や遠赤外線が照射されて加熱された照射領域からの熱が
伝達されて熱硬化してしまうことが往々にしてある。換
言すれば、散布層には、熱硬化させたくない領域であっ
ても、熱硬化されてしまう部分が生じる。その理由は上
記した熱硬化物質は熱伝達率が低いため、熱が内部に蓄
積されて熱こもりを発生させ易いためである。
【0005】上記したように散布層のうち熱硬化させた
くない非照射領域であっても、レーザビームや遠赤外線
等を照射した照射領域からの熱が伝達されて熱硬化して
しまう場合には、三次元積層造形物の形状、寸法の精度
が低下するため、好ましくない。
【0006】熱こもりを防止するためには、レーザビー
ムや遠赤外線の出力パワーを低下させることにより、レ
ーザビームや遠赤外線のエネルギ密度を小さくして単位
面積あたりの入熱量を減少させることが考えられる。し
かしこの場合には、熱硬化層における硬化が不充分とな
るおそれがある。
【0007】また、三次元積層造形物を複数個に分割し
て造形することにより、三次元積層造形物の内部におけ
る熱こもり性を軽減することも考えられるが、やはり限
界がある。
【0008】本発明は上記した実情に鑑みてなされたも
のであり、熱硬化させたくない非照射領域が熱硬化され
てしまうことが生じるのを抑えるのに有利であり、これ
により三次元積層造形物の形状、寸法の精度を確保する
のに有利な三次元積層造形物の設計方法を提供すること
を課題とするにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る三次元積層
造形物の設計方法は、熱硬化可能な熱硬化物質を散布し
て形成した散布層に熱硬化用光を照射して熱硬化させる
ことにより熱硬化層を形成し、更に熱硬化層を積層して
形成する三次元積層造形物を設計する設計方法であっ
て、熱硬化用光を照射した照射領域における初期温度を
設定すると共に、初期温度から伝熱された温度分布を熱
伝導式に基づいて求め、散布層の非照射領域の温度分布
において過熱部が発生しているときには、過熱部の温度
を低くくする過熱防止対策を三次元積層造形物に施し、
散布層の非照射領域の温度分布において過熱部が発生し
ていないときには、散布層における温度分布が良好であ
ると判定することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る三次元積層造形物
は、熱硬化可能な熱硬化物質を散布して形成した散布層
に熱硬化用光を照射して熱硬化させることにより熱硬化
層を形成し、更に熱硬化層を厚み方向に積層して形成さ
れる。熱硬化物質としては、例えば、砂粒子などのコア
に熱硬化性樹脂を被覆したレジンコーティドサンドを採
用することができる。代表的な熱硬化性樹脂としてはフ
ェノールレジンがある。熱硬化用光としてはレーザビー
ムまたは遠赤外線があげられる。レーザビームとして
は、エネルギ密度が高く工業的に使用されるCO2レー
ザビーム、YAGレーザビーム等を採用できる。
【0011】本発明に係る設計方法においては、レーザ
ビームまたは遠赤外線等の熱硬化用光を照射した照射領
域における初期温度を設定する。初期温度としては、熱
硬化物質の材質、熱硬化用光の種類、三次元積層造形物
の形状等に応じて選択される。初期温度としては、実際
の照射試験を繰り返して決定することが好ましい。照射
された照射領域の初期温度としては例えば100〜16
0℃の範囲内で決定することができるが、これに限定さ
れるものではない。照射されなかった領域の初期温度と
しては例えば20〜80℃の範囲内で決定することがで
きるが、これに限定されるものではない。
【0012】更に本発明方法においては、初期温度から
伝熱された散布層における温度分布を熱伝導式に基づい
て求める。
【0013】散布層の非照射領域の温度分布において過
熱部が発生しているときには、過熱部の温度を低くくす
る過熱防止対策を三次元積層造形物に施す。過熱部は一
般的には三次元積層造形物の内部における熱こもりに起
因して発生する。過熱防止対策としては、三次元積層造
形物における熱こもりを防止するために、熱こもり箇所
における三次元積層造形物の厚みを薄くすることにより
熱伝達の促進を図る手段を採用することができる。すな
わち、薄肉化手段を採用することができる。
【0014】更には、過熱部となる部分において、熱硬
化物質の材質を熱伝達率が良好なものに変更する材質変
更手段を採用することもできる。
【0015】本発明方法において、散布層の非照射領域
の温度分布において過熱部が発生していないときには、
散布層における温度分布が良好であると判定する。この
場合には、過熱防止対策を特に施さなくても良い。
【0016】
【実施例】以下、実施例を図面を参照して説明する。
【0017】説明の便宜上、実際の積層造形方法につい
てまず説明する。本実施例は三次元造形物での代表例で
ある鋳造用鋳型(砂型)に適用している。鋳型は内部空
間である成形キャビティを備えており、高温の金属溶湯
が注入固化されるものであり、金属溶湯が固化した鋳物
を形成する。
【0018】図1に示すように、造形装置1は、内部に
造形空間10aをもつ枠状をなすメインフレーム10
と、メインフレーム10に矢印Y1,Y2方向に昇降可
能に保持され造形された三次元造形物を保持する昇降盤
11と、昇降盤11の駆動軸11aを昇降させる昇降駆
動源12と、メインフレーム10の近傍に設けられた散
布装置13と、メインフレーム10の造形空間10aの
上方に配置された照射装置14とを備えている。照射装
置14は、レーザビームまたは遠赤外線等の熱硬化用光
15を照射するものである。
【0019】図1に示す散布装置13は、駆動源である
駆動モータにより散布層100の上方で散布層100に
沿って走行されるものであり、駆動モータにより昇降盤
11に沿って横方向つまり矢印X1,X2方向に沿って
移動できる。散布装置13は、粉粒体であるレジンコー
ティドサンド200を収容する収容室20をもつ容器2
1と、容器21の下端開口である吐出口22に回転可能
に保持された吐出ローラ23とをもつ。レジンコーティ
ドサンド200は、コアとして機能する砂粒子に、熱硬
化性をもつレジン(例えばフェノールレジン)を被覆し
て構成されている。
【0020】次に造形する場合について説明する。散布
工程において、散布層100を形成するときには、昇降
盤11を矢印Y1方向に上昇させて所定の高さ位置にセ
ットする。この状態で散布装置13を矢印X1方向に昇
降盤11に沿って移動させて、容器21内のレジンコー
ティドサンド200を昇降盤11の設置面に散布し、散
布層100を散布する。散布層100の平均厚みは約
0.1mmとする。但しこれに限定されるものではな
い。
【0021】上記した散布工程を終えたら、散布装置1
3を矢印X2方向に移動させてメインフレーム10から
退避させる。
【0022】次に熱硬化工程を行う。熱硬化工程では、
散布層100の上方にマスク3をセットする。マスク3
は、熱硬化用光15を遮断する機能をもつ遮光部30
と、熱硬化用光15を透過する機能をもつ透光部31と
をもつ。このようにマスク3を散布層100の上方にセ
ットした状態で、レーザビームまたは遠赤外線等の熱硬
化用光15を照射装置14からマスク3越しに散布層1
00に照射する。散布層100のうち熱硬化用光15が
照射された部分は、熱硬化して熱硬化層150となる。
また、散布層100のうち熱硬化用光15が照射されな
かった部分は、熱硬化しないため、熱硬化層150とは
ならない。
【0023】以下、このようにして散布工程及び熱硬化
工程を交互に多数回交互に繰り返して行い、熱硬化層1
50を厚み方向に順に積層し、三次元積層造形物である
鋳型を造形する。積層回数は三次元積層造形物(つまり
鋳型)の種類によっても相違するものの、例えば50〜
5000回、200〜2000回とすることができる。
【0024】三次元積層造形物の造形が終了したら、未
硬化部分のレジンコーティドサンド200をエアブロア
などで飛散させて除去し、鋳型とする。このようにして
鋳型が造形されたら、鋳型の内部の成形キャビティに金
属溶湯を注入固化させ、鋳物を形成する。
【0025】ところで、上記した積層造形方法によれ
ば、散布層100のうち熱硬化させたい領域にマスク3
の透光部31を対面させ、この状態で、レーザビームや
遠赤外線等の熱硬化用光15を照射して該領域を熱硬化
させるものである。また、前述したように、散布層10
0のうち熱硬化させたくない領域には、マスク3の遮光
部30で覆ってレーザビームや遠赤外線等の熱硬化用光
15が散布層100に照射されないようにするものであ
る。
【0026】しかしながら、散布層100のうち本来的
には熱硬化させたくない領域であっも、レーザビームや
遠赤外線等の熱硬化用光15を照射した照射領域からの
熱が伝達され、熱硬化してしまうことがある。換言する
と、散布層100には、本来的には熱硬化させたくない
領域であっても、熱硬化されてしまう部分が生じる。こ
の場合には、三次元積層造形物の形状や寸法の精度が低
下するため、好ましくない。
【0027】そこで本実施例においては、レジンコーテ
ィドサンド200を散布して構成された散布層100に
レーザビームや遠赤外線等の熱硬化用光15を照射した
とき、どのように熱伝達され、どうような温度分布が発
生するかを計算で求める伝熱シミュレーションを実施す
る。この場合には、散布層100のうち、熱硬化用光1
5が照射された照射領域における初期温度をT1(=1
50℃)として設定する。また、散布層100のうち、
熱硬化用光15が照射されなかった領域における初期温
度をT2(=60℃)として設定する。T1,T2の値
は実験を加味して設定されているが、レジンコーティド
サンド200の材質、散布層100の厚み等によっても
適宜変更できるものである。
【0028】更に、高温側の初期温度T1の領域から、
低温側の初期温度T2の領域へと熱伝達された散布層1
00における温度分布を熱伝導式に基づいて求める。
【0029】仮に、散布層100の非照射領域の温度分
布において過熱部が発生しているとシミュレーションさ
れたときには、過熱部の温度を低くくするための過熱防
止対策を三次元積層造形物に施す。本実施例において
は、過熱防止対策としては、過熱部における厚み、また
は、過熱部付近における厚みを薄くすることにより、内
部における熱こもりを抑える方策を採用する。このよう
に内部における熱こもりが抑制されると、三次元積層造
形物の外部への熱伝達が促進されるため、非照射領域に
おける過熱部の発生が抑制される。
【0030】本実施例においては、散布層100の温度
分布において過熱部が発生していないときには、散布層
100における温度分布が良好であると判定する。
【0031】図2は本実施例のアルゴリズムを示す。図
2に示すように、まず、三次元積層造形物についての形
状を設定する(ステップS100)。次に、散布層10
0のうち熱硬化用光15が照射された照射領域における
初期温度をT1(=150℃)として設定すると共に、
散布層100のうち熱硬化用光が照射されなかった照射
領域における初期温度をT2(=60℃)として設定す
る(ステップS110)。次に、数式1で示す伝熱計算
式に基づいて散布層における伝熱解析を実行する(ステ
ップS120)。
【0032】
【数1】
【0033】数式1において、ρは散布層の密度、Cp
は散布層の比熱、λは散布層の熱伝導率、Tは温度、t
は時間、xは伝熱距離を示す。
【0034】次に三次元積層造形物の温度分布を求める
(ステップS130)。
【0035】そして、散布層100の非照射領域の温度
分布において過熱部が発生しているか否かを判定する
(ステップS140)。本実施例においては、過熱部
は、本実施例に係るレジンコーティドサンドの硬化開始
温度であるTs(=100℃)を越えた温度を有する領
域とする。
【0036】散布層100の非照射領域の温度分布にお
いて過熱部が発生しているときには、非照射領域におけ
る過熱部の温度を低くくする過熱防止対策を三次元積層
造形物に施すことにより、三次元積層造形物の形状を補
正する(ステップS150)。具体的には、熱こもり部
分における厚み、または、熱こもり部分の近傍における
厚みを薄くするように補正する。
【0037】このように三次元積層造形物の形状を補正
した後に、再びステップS110に戻り、散布層100
のうち熱硬化用光15が照射された照射領域における初
期温度をT1(=150℃)として再設定すると共に、
散布層100のうち熱硬化用光が照射されなかった照射
領域における初期温度をT2(=60℃)として再設定
する。次に上記した伝熱計算式に基づいて、散布層10
0における伝熱解析を実行する。次に温度分布を求める
(ステップS130)。そして散布層100の非照射領
域の温度分布において過熱部が発生しているか否かを判
定する(ステップS140)。
【0038】散布層100の非照射領域の温度分布にお
いて過熱部が発生しているときには、前述同様に、非照
射領域における過熱部の温度を低くくする過熱防止対策
を三次元積層造形物に施すことにより、ステップS15
0に進み、三次元積層造形物の形状を補正する。過熱部
が解消されるまで、上記のようなステップを繰り返して
行なう。
【0039】散布層100の非照射領域における温度分
布において過熱部が解消されていれば、散布層100に
おける温度分布が良好であると判定し、三次元積層造形
物についての形状を決定する(ステップS170)。
【0040】上記したように熱伝達式に基づいて散布層
100の温度分布を計算で予め求めて伝熱シミュレーシ
ョンを実行しておけば、鋳型となる三次元積層造形物を
実際に造形したときにおいて、伝熱不良部分である過熱
部が三次元積層造形物に発生することを防止するのに有
利となる。故に、熱硬化させたくない領域が熱硬化され
てしまうことを防止することができる。従って三次元積
層造形物の形状、寸法の精度を確保することができる。
【0041】さらに本実施例においては、上記した伝熱
シミュレーションを実施する前または後に、応力シミュ
レーションを実施し、造形される三次元積層造形物の応
力負荷分布を判定し、三次元積層造形物を構成する熱硬
化層の強度が不充分と判定されるときには、補強リブな
どを設ける補正を三次元積層造形物に対して付け加え
る。これにより三次元積層造形物の形状を強度の面から
も予め適切化することができる。
【0042】さらに、上記した伝熱シミュレーションを
実施する前または後に、凝固シミュレーションを実施し
て、三次元積層造形物を鋳型として使用し高温の金属溶
湯を鋳造したときに引け巣などの鋳造欠陥の発生が予想
されるか否か判定する。引け巣などの鋳造欠陥が鋳物に
発生することが予想されるときには、鋳造方案などを変
更する補正を加える。これにより引け巣などの鋳造欠陥
の発生を予め防止し、三次元積層造形物の形状を鋳造欠
陥の防止の面からも予め適切化することができる。
【0043】このように伝熱シミュレーションを応力シ
ミュレーション及び凝固シミュレーションと共に実行す
れば、鋳型となる三次元積層造形物の最適形状化を図り
得る。
【0044】図3(A)(B)は熱硬化層150で形成
した三次元積層造形物である鋳型400に係り、熱こも
り部分における厚みを薄くするように補正する形態例を
示す断面図である。図3(A)は伝熱シミュレーション
を実施する前の形態を示す。図3(B)は伝熱シミュレ
ーションを実施した後に、鋳型400に対して過熱防止
対策を行った形態を示す。図3(A)に示すように、伝
熱シミュレーションを実施する前においては、鋳型40
0の外枠部分410に熱こもり箇所が発生する。熱こも
り箇所が発生すると、鋳造キャビティ500を形成する
ため、鋳造キャビティ500から本来的には排出される
はずのレジンコーティドサンドまで熱硬化されて鋳造キ
ャビティ500内で固着されてしまう。即ち、排出困難
サンド部位510が生じる。この場合には鋳造欠陥とな
り易い。
【0045】この点、図3(B)に示すように、伝熱シ
ミュレーションに基づいて、鋳型400の外枠部分41
0のうち熱こもり箇所またはその近傍に、外枠部分41
0の外面側に開放された凹部430を形成して鋳型40
0の肉厚を薄くすれば、上記した熱こもりを抑制するこ
とができる。これにより本来的には排出されるレジンコ
ーティドサンドが熱硬化されて排出されなくなることを
防止でき、鋳造欠陥を回避できる。
【0046】
【発明の効果】本発明方法によれば、鋳造用の鋳型等を
構成する三次元積層造形物を実際に造形したときにおい
て、レーザビームや遠赤外線などの熱硬化用光を照射し
ていない非照射領域において、過熱部が発生することを
防止するのに有利となる。故に、熱硬化させたくない領
域が熱硬化されてしまうことを防止することができる。
従って、三次元積層造形物の形状や寸法の精度を確保す
ることができる。
【0047】本発明方法によれば、熱硬化用光の出力パ
ワーを必要以上に低下させることなく、非照射領域にお
いて過熱部が発生することを防止することができる。こ
のため、熱硬化用光の出力を必要以上に低下させて熱硬
化層の硬化不良を発生させる不具合を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】積層造形を行う際の構成図である。
【図2】実施例に係るアルゴリズムを示すフローチャー
トである。
【図3】熱こもり部分における厚みを薄くするように補
正する形態例を示す断面図である。
【符号の説明】
図中、1は造形装置、11は昇降盤、13は散布装置、
14は照射装置、15は熱硬化用光、100は散布層、
150は熱硬化層を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱硬化可能な熱硬化物質を散布して形成し
    た散布層に熱硬化用光を照射して熱硬化させることによ
    り熱硬化層を形成し、更に前記熱硬化層を積層して形成
    する三次元積層造形物を設計する設計方法であって、 熱硬化用光を照射した照射領域における初期温度を設定
    すると共に、前記初期温度から伝熱された温度分布を熱
    伝導式に基づいて求め、 前記散布層の非照射領域の温度分布において過熱部が発
    生しているときには、前記過熱部の温度を低くくする過
    熱防止対策を三次元積層造形物に施し、 前記散布層の非照射領域の温度分布において前記過熱部
    が発生していないときには、前記散布層における温度分
    布が良好であると判定することを特徴とする三次元積層
    造形物の設計方法。
JP29554199A 1999-10-18 1999-10-18 三次元積層造形物の設計方法 Pending JP2001113605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29554199A JP2001113605A (ja) 1999-10-18 1999-10-18 三次元積層造形物の設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29554199A JP2001113605A (ja) 1999-10-18 1999-10-18 三次元積層造形物の設計方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001113605A true JP2001113605A (ja) 2001-04-24

Family

ID=17821989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29554199A Pending JP2001113605A (ja) 1999-10-18 1999-10-18 三次元積層造形物の設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001113605A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014508668A (ja) * 2011-01-28 2014-04-10 ア−カム アーベー 三次元体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014508668A (ja) * 2011-01-28 2014-04-10 ア−カム アーベー 三次元体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6859435B2 (ja) 積層造形法のための方法及び熱的構造体
JP3518726B2 (ja) 積層造形方法及び積層造形用レジン被覆砂
JP2019534186A5 (ja)
US8974717B2 (en) Method for producing ceramic stereolithography parts
KR20140029486A (ko) 완전히 평탄한 비융합 부분으로 융합시킴으로써 몰딩 요소를 제조하는 방법, 및 대응 몰딩 요소
JP2008037024A (ja) 粉末焼結積層造形装置及び粉末焼結積層造形方法
JP3955448B2 (ja) 三次元物体を形成する方法
EP1270186B1 (en) Method and apparatus for forming three-dimensional objects
JP6888259B2 (ja) 積層造形構造体、積層造形方法および積層造形装置
KR102099575B1 (ko) 3차원 형상 조형물의 제조 방법 및 3차원 형상 조형물
JP2001113605A (ja) 三次元積層造形物の設計方法
CN106696273B (zh) 用于利用微波能从三维打印物体去除支承结构的系统和方法
JP3147744B2 (ja) 砂鋳型の積層造形方法及びこれを用いた鋳物の製造方法
CN109047759A (zh) 一种提高层间强度和减少翘曲变形的激光扫描方法
US20210245255A1 (en) Forming Apparatus and Method for Producing Formed Body
Ang et al. Study of trapped material in rapid prototyping parts
JP2010052318A (ja) 光造形方法
JP2585493B2 (ja) 光硬化樹脂を用いる射出成形型製造方法
CN108778576B (zh) 三维形状造型物的制造方法
JP2001038813A (ja) 粉粒体積層造形方法
JP4091324B2 (ja) 積層造形方法及び積層造形品
US11130281B2 (en) Heating techniques in additive fabrication and related systems and methods
JP2024023326A (ja) 砂積層造形機および砂積層造形方法
JP2024000737A (ja) 立体造形方法
KR102156473B1 (ko) 레이저를 이용한 3차원 프린터 출력물의 제조 방법 및 3차원 프린터장치