JP2001112624A - 給水給湯装置 - Google Patents

給水給湯装置

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JP2001112624A
JP2001112624A JP2000274636A JP2000274636A JP2001112624A JP 2001112624 A JP2001112624 A JP 2001112624A JP 2000274636 A JP2000274636 A JP 2000274636A JP 2000274636 A JP2000274636 A JP 2000274636A JP 2001112624 A JP2001112624 A JP 2001112624A
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water
hot water
hot
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activated carbon
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Takayuki Urata
隆行 浦田
Tsuneo Shibata
恒雄 柴田
Kaoru Maekawa
馨 前川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 おいしいくかつ有害な成分を含まない水やお
湯を供給しようとするものであり、浄水部の活性炭を再
生し長期間にわたって安定的にこれら不良成分を除去で
きるものを提供することを目的とする。 【解決手段】 少なくとも活性炭27を有する浄水部
と、貯水用の容器2と、この容器2内の水を加熱するヒ
ーター12を有する給湯部とを有し、外部から水を浄水
部に導く原水パイプ32と、浄水部を通過した水を外部
に出水する浄水出水口と、浄水部を通過した水を給湯部
に導く処理水パイプ24と、給湯部の水を外部に出湯す
る出湯口11を有する給水給湯装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家庭や事務所などで
飲料用の水や湯を供給する給水給湯装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年の水道水は塩素消毒がされているた
めに、多くの遊離塩素が含まれており、カルキ臭(塩素
臭)の多いものとなっている。塩素が多いため浄水過程
において有機物と塩素が反応しトリハロメタンが生成し
ている。このトリハロメタンはWHOが発ガン性がある
と指摘しているものでたいへん危険のものである。ま
た、ドライクリーニング等が原因とされているトリクレ
ン類、ゴルフ場の付近では各種の農薬が水道水から検出
されている。これら汚染物質は人体に悪い影響を及ぼす
と考えられ、水道水中有に含まれていることは社会問題
ともなっている。さらに水源の汚染が原因によるいわゆ
るかび臭といった臭いも水道水からすることがある。そ
こで従来の浄水装置ではおもに活性炭による吸着作用に
よりこれら不良成分を除去していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、吸着作用を利
用した活性炭による浄水はトリハロメタン等に対する活
性炭の吸着力は弱く、短い期間しか除去できない。さら
にトリハロメタン等を脱離し再溶出するといった問題も
生じており従来の方法では十分な除去能力があるとはい
えない。また、吸着量が能力いっぱいに達したものは交
換する必要があり手間もかかりランニングコストも高い
ものとなっている。
【0004】本発明は、このような従来の構成が有して
いた課題を解決し、おいしいくかつ有害な成分を含まな
い水やお湯を供給しようとするものであり、浄水部の活
性炭を再生し長期間にわたって安定的にこれら不良成分
を除去できるものを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の手段のひとつは、少なくとも活性炭を有する
浄水部と、貯水用の容器と、この容器内の水を加熱する
ヒーターを有する給湯部とを有し、外部から水を浄水部
に導く原水パイプと、浄水部を通過した水を外部に出水
する浄水出水口と、浄水部を通過した水を給湯部に導く
処理水パイプと、給湯部の水を外部に出湯する出湯口を
有する給水給湯装置とする。
【0006】活性炭は多くの物質を吸着するがその吸着
量は低温ほど多い。活性炭とその周りが低温の時は水中
の物質を吸着するが高温の時は活性炭が吸着していたも
のが脱離し、溶出する。繊維状活性炭は吸着や脱離の速
度が早い。また、細孔分布が小さくなり易いため物質の
分子量により吸着性に差が生じ易い。本発明はこのよう
な現象に基づいてなされたものである。
【0007】本発明は給湯部のお湯を浄水部に流すこと
により活性炭の吸着物質を溶出させ再生し、長期間にわ
たって安定的に不良成分を除去し、おいしいくかつ有害
な成分を含まない水やお湯を供給する給水給湯装置を実
現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、少なくと
も活性炭を有する浄水部と、貯水用の容器と、この容器
内の水を加熱するヒーターを有する給湯部とを有し、外
部から水を浄水部に導く原水パイプと、浄水部を通過し
た水を外部に出水する浄水出水口と、浄水部を通過した
水を給湯部に導く処理水パイプと、給湯部の水を外部に
出湯する出湯口を有する給水給湯装置とする。これによ
り、長期間にわたって安定的に不良成分を除去し、おい
しいくかつ有害な成分を含まない水やお湯を供給する給
水給湯装置を実現できる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、原水パイプ
は、蛇口に配置した原水出水口または前記原水パイプへ
の水の流れを切り替える一次水路切り替え弁に接続した
請求項1記載の給水給湯装置とする。これにより、水道
水を連続的に浄水部及び給湯部に導くことができるの
で、おいしく、かつ、有害な成分を含まない水やお湯を
連続的に供給するよう作用するものである。
【0010】また、請求項3記載の発明は、給湯部には
水位を検出するセンサーを有し、水位により水の流れを
制御する弁を有する請求項1または2記載の給水給湯装
置とする。これにより、湯量が少ないときに給湯部に水
を流し入れることができるので、湯を使用した後でも給
湯部に水がない状態を防ぐことができるので、いつでも
おいしく、かつ、有害な成分を含まない水やお湯を連続
的に供給するよう作用するものである。
【0011】また、請求項4記載の発明は、給湯部に水
が満たされている時は給湯部に水が入らないように制御
することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載
の給水給湯装置とする。これにより、給湯部に水を入れ
すぎ、水が溢れてしまうことを防ぐだけではなく、不意
の水の浸入により湯温を低下させることを防ぐので、必
要なときには必ずおいしく、かつ、有害な成分を含まな
い水やお湯を連続的に供給するよう作用するものであ
る。
【0012】また、請求項5記載の発明は、浄水部と給
湯部の湯を排出する排水口を有する請求項1〜4いずれ
か1項に記載の給水給湯装置とする。これにより、長期
間使用しなかった後など、溜まっていた水が外部から汚
染されてしまった時でも、溜まった水を排出することが
できるので、おいしく、かつ、有害な成分を含まない水
やお湯を連続的に供給するよう作用するものである。
【0013】
【実施例】以下本発明の第一手段の実施例を図1に基づ
いて説明する。1は給湯装置の本体(以下単に本体1と
称する)で、内部に湯を貯水する内径150mm、深さ2
50mmの貯水用の容器2(以下単に容器2と称する)を
有している。容器2の口部には口部を封じるように装着
した中栓3を備えている。4は本体1の上部を開閉可能
に覆った上蓋である。5は逆止弁であり、中栓3を貫通
して容器2内と連通しており、また大気とも連通してい
る。6は本体1と容器2との間の底部に設けた給湯用の
モータ、7は給湯用のモータ6により駆動される給湯用
のポンプで、その吸い込み口8は容器2の底部と連通し
ている。9はポンプ7の吐出口で、揚水経路を構成する
吐出パイプ10に連通している。11は前記吐出パイプ
10を通った湯を外部に注ぎ出すための出湯口である。
12は加熱用のヒータであり、容器2の下部側面に装着
されている。37は温度センサーであり、容器2の底面
に取り付けられている。13は給湯用のモータ6を駆動
する起動スイッチと可変抵抗体であり、押しボタン14
の押し動作によりロッド15を介して動作する。16は
圧縮形のスプリングで、常時ロッド16を上方に押し上
げるように付勢している。17はバイパスで容器2と連
通している。18はフロートであり、水に浮きボール状
であるため水をいれたとき水位の高さで浮いている。1
9はセンサーでありフロートの位置を検出するものであ
る。20は本体1と容器2の間に設けられた再生用のモ
ータ、21は再生用のモータ20により駆動される再生
用のポンプで、その吸い込み口22は容器2の底部と連
通している。23はポンプ21の吐出口で、処理水パイ
プ24に連通している。25は処理水の流路をを切り替
える浄水切り替え弁である。33は浄水出水口である。
26はフィルターであり、表面に約1μmの孔のある平
膜をプリーツ形に加工したものである。27は活性炭で
ある。28は浄水部外枠である。29は原水切り替え弁
である。30は水道の蛇口であり、先端には一次水路切
り替え弁31が取り付けてある。前記一次水路切り替え
弁と前記原水切り替え弁28の間の水路は原水パイプ3
2によりつながれている。また一次水路切り替え弁31
には原水出水口34がある。35は排水口である。な
お、36は制御装置でありセンサー19と温度センサー
37の信号を受け取ることができ、浄水切り替え弁25
と原水切り替え弁29と再生用のモータ20とヒーター
12とつながっている。図示していないスイッチにより
浄水切り替え弁25と原水切り替え弁29を切り替える
ことができ、再生用のモータ20を動作させることがで
きる。ここでフィルター26と活性炭27を浄水部と呼
び、容器2とヒーター12を給湯部と呼ぶ。
【0014】以下本実施例の動作を説明する。蛇口30
をひねると水が一次水路切り替え弁31に流れ込む。こ
のとき一次水路切り替え弁31を原水出水口34側にす
れば水は原水出水口34より蛇口の外に出ていく。一次
切り替え弁31を原水パイプ32側にしておけば水は原
水パイプ32を介して原水切り替え弁29に流れ込む。
このとき原水切り替え弁29は活性炭27の方向に切り
替えておく。すると水は活性炭27を通過する。このと
きに水中の遊離塩素は活性炭の触媒作用により除去され
る。その他の不良物質は活性炭の吸着作用により除去さ
れるのである。さらに水は活性炭27の後フィルター2
6を流れる。水はフィルター26のプリーツ形の外側か
ら平膜表面の約1μmの大きさの孔を通過する。この際
に水に含まれる微粒子が除かれるのである。このとき図
示していないスイッチにより浄水切り替え弁25を浄水
出水口33側に開くと水は浄水出水口33より外に注が
れ、おいしいくかつ有害な成分を含まない水を得ること
が出きる。特に浄水切り替え弁25を操作しなければ、
浄水出水口33にも処理水パイプ24にも水が流れない
ように浄水切り替え弁25はなっている。ただし、セン
サー19からの信号より容器2の中の水位が低いと制御
装置36が判断すれば、浄水切り替え弁25は処理水パ
イプ24側に開かれる。すると水は再生用のポンプ21
を介して、容器2に流れ込む。容器2の水位が高いと制
御装置36が判断すると浄水切り替え弁25を閉じ水は
浄水出水口33にも処理水パイプ24にも水が流れない
ようになる。容器2に水が流れ込むと温度センサー37
からの信号によりヒーター12に通電され湯がわき保温
される。ここで容器2の中においしいくかつ有害な成分
を含まない湯が貯められるのである。押しボタン14に
より給湯ポンプ7により湯は揚水され出湯口11より外
に注がれる。浄水部の活性炭27の吸着能力が飽和に達
したら図示していないスイッチにより再生用のモータ2
0を動作させ、浄水切り替え弁25を浄水パイプ24か
らフィルター26に湯が流れるように開き、原水切り替
え弁29を活性炭27から排水口35に湯が流れるよう
に開く。すると容器2の湯は再生用のポンプ21により
浄水パイプ24に流され、浄水切り替え弁25を通りフ
ィルター26に入る。このとき湯は浄水時とは逆にプリ
ーツ形の中から外に水が流れる。するとフィルター26
の平膜の表面に付着していたものは脱離する。さらに湯
は活性炭27へ流れる。つまり、活性炭の吸着力は低温
ほど強いので、水道水が活性炭27に流れているときは
常温のため吸着されていたものが再生の時は熱水のため
活性炭から脱離するのである。脱離した不良成分を含む
湯は原水切り替え弁29に流れ込み、排水口35より排
出される。容器2の中の湯がなくなれば、センサー19
からの信号により再生モータ20が停止し、原水切り替
え弁29は原水パイプ32と活性炭27が連通するよう
に開き、浄水切り替え弁25はフィルター26と浄水パ
イプ24とが連通するように開く。このとき蛇口30が
開かれており、一次切り替え弁31を原水パイプ32側
にしてあれば再び水が容器2に入るようになっている。
【0015】本発明は水はまず浄水部を通過する際に浄
水され常温のままの水を使用することができる。さらに
本発明には給湯部も有しているため浄水された水を加熱
することができ浄水されたお湯を得ることもできるので
ある。さらにこの給湯部の湯を再生に使用することによ
りフィルターと活性炭の再生が同時にできるのである。
なお活性炭としては合成フェノール樹脂のパウダーより
作成した球状活性炭(クラレケミカル製)を使用した。
【0016】以下に実験例を示す。 実験例1. 実験水 大阪市の水道水を用いた。
【0017】分析方法 各成分の分析法は水質試験方法
(日本水道協会編)による。 実験方法 図1の装置を用い浄水出水口33から常温の浄水を20
000ml出水する。また給湯部では一回3000ml
の湯沸かした後出湯口11から出湯させ、これを2回行
う。この常温浄水20000mlと湯沸かし2回を一日
相当とする。また再生は95℃の湯を150ml/mi
n.の流速で20分間通水させた。サンプリングは浄水
出水口33より行った。
【0018】今回の実験は通水させる水道水の水質をN
o.1、1日相当時の水質をNo.2と、120日相当
時の水質をNo.3とし、No.3のサンプルを採取後
再生させた。再生直後の水質をNo.4とした。
【0019】実験例1の結果 実験例1の結果を(表1)に示す。
【0020】
【表1】
【0021】このように再生を行うことにより活性炭の
吸着能が復活し、活性炭を交換しなくとも不良成分の高
い除去能力を維持できることがが確認できた。
【0022】次に本発明第二の手段の実施例について図
2に基づいて説明する。1〜35および37は第一の手
段の実施例と同じである。40は制御装置であり、第一
の実施例の制御装置36の機能に加え時計機能を持って
おり、図示していないスイッチで時間を入力することに
より、入力された一定時間毎に再生機構にはいる。たと
えば720時間と設定すると30日毎の同じ時間に再生
が行われる。
【0023】以下に実験例を示す。 実験例2. 実験水、 分析方法は第一の実施例と同じ。
【0024】実験方法 図2の装置を用い浄水出水口33から常温の浄水を20
000ml出水する。また給湯部では一回3000ml
の湯沸かした後出湯口11から出湯させ、これを2回行
う。この常温浄水20000mlと湯沸かし2回を一日
相当とする。また再生は95℃の湯を150ml/mi
n.の流速で20分間通水させた。サンプリングは浄水
出水口33より行った。
【0025】今回の実験は通水させる水道水の水質をN
o.1、1日相当時の水質をNo.2とした。30日相
当毎に再生を一回行い、このときの365日相当時の水
質をNo.3とた。210日相当の間まったく再生を行
わず、以後30日相当毎に一回の再生を行ったときの3
65日相当時の水質をNo.4とした。
【0026】実験例2の結果 実験例2の結果を(表2)に示す。
【0027】
【表2】
【0028】このように一定の期間毎に再生を行ったも
のは一度多くの物質を吸着させたものに比べて吸着能力
が高いことが見いだされた。飽和に達するまで吸着させ
た活性炭は細孔の深部まで吸着物質が入り込む。奥深く
に入ってしまった物質は熱水による脱離が起こりにくい
為に再生が悪くなる。よってこのような現象となったと
思われる。一定期間毎に再生を行わせると、たとえば3
0日毎の深夜に再生を行うようにセットすると、実用上
たいへん便利なだけでなく高い再生の効率を維持できの
である。
【0029】次に本発明第三の手段の実施例について図
3に基づいて説明する。1〜35および37は第一の手
段の実施例と同じである。45は流量計であり原水パイ
プ32を通過する水の流量を検出する。また制御装置4
6は、第一の実施例の制御装置36の機能に加え流量計
45からの信号を受け取ることが出きる。本装置は図示
していないスイッチにより流量を登録することが出き
る。たとえば100リットルと設定すると原水パイプ3
2を通り浄水される水100リットル毎に再生を自動的
に行うのである。
【0030】実生活では水の使用は毎日一定ではなく日
によって大きく異なる。多く使う日もあればほとんど使
わない日もある。一定の期間毎の再生ではこのようなこ
とが考慮できないのでおおよそを予想して期間を設定す
る、または活性炭の吸着が飽和に達するのを防ぐために
多少短い期間に設定する必要がある。本発明では使用し
た水の量に対して一定毎の再生を行うので不必要な再生
を行うことがなく非常に効率的であり経済的である。
【0031】次に本発明第四の手段の実施例について図
4に基づいて説明する。1〜26および28から46は
第三の手段の実施例と同じである。27aは細孔径の小
さな活性炭繊維、27cは細孔径小さな活性炭繊維、2
7bは27aと27cとの間の細孔径を持つ活性炭繊維
である。活性炭繊維の原料はセルロース系、ピッチ系、
アクリル系等何でも良いが今回はフェノール系を用い
た。
【0032】実験例3. 実験水、 分析方法は第一の実施例と同じ。
【0033】実験方法 図4の装置を用い再生設定値を780リットルとした。
各実験は浄水出水口33から常温の浄水を20000m
l出水し、給湯部では一回3000mlの湯沸かし後の
出湯口11からの出湯2回行う。これを一日相当とし
た。また再生時は95℃の湯を150ml/min.の
流速で20分間通水するようにした。サンプリングは浄
水出水口33より行った。
【0034】今回の実験は通水させる水道水の水質をN
o.1とし、図4の装置を用いた時の365日相当時の
水質をNo.2とした。図4の装置で27aと27cの
代わりに27bを詰めたものを用いて、365日相当時
の水質をNo.3とした。また図4の装置で活性炭27
a、b、cの代わりに3種類の粒状活性炭を用いたもの
水質をNo.4とした。
【0035】実験例3の結果 実験例3の結果を(表3)に示す。
【0036】
【表3】
【0037】このように活性炭として繊維状の活性炭を
2種類以上用いたものは一種類のみまたは繊維以外の活
性炭を用いたものに比べ、熱水再生を行う使用条件では
優位性が確認できた。粒状の活性炭の細孔は通常、マク
ロポア、トラディショナルポア、ミクロポアの3つに分
類される。ミクロポアに向かうほど活性炭の奥深い位置
にあり、孔径は小さくなる。活性炭繊維は通常粒状活性
炭で言うところのトラディショナルポアが無く、マクロ
ポアから直接ミクロポアが開いている。そのため吸着物
質が活性炭の見かけの表面からミクロポアに至るまでの
速さは活性炭繊維は粒状活性炭に比べ非常に速い。これ
が活性炭繊維の方が吸着が速く、熱水での脱離がしやす
い原因である。本発明はこのような現象に基づいたもの
である。しかし、活性炭繊維はトラディショナルポアが
無く、また活性炭化の過程の影響で細孔分布が小さくな
り安い。細孔分布が小さい活性炭は細孔の大きさと物質
の(分子量とその構造に起因する)大きさが合えば良く
吸着するが、大きさのあわないものは余り吸着しない性
質を持っている。吸着対象物が一種類の時は細孔分布の
合う活性炭を用いると、他のものを余り吸着しないため
に有効的に使用することができる。しかし、水道水に含
まれる、味や健康に対する不良な物質は多成分でかつ大
きさが異なる。よって本発明では2種類以上の活性炭繊
維を用いた。
【0038】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように本発明に
よれば、長期間にわたって安定的に不良成分の除去能力
が維持し、おいしいくかつ有害な成分を含まない水やお
湯を供給する給水給湯装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例における給水給湯装置の
縦断面図
【図2】本発明の第二の実施例における給水給湯装置の
縦断面図
【図3】本発明の第三の実施例における給水給湯装置の
縦断面図
【図4】本発明の第四の実施例における給水給湯装置の
縦断面図
【符号の説明】
2 容器 7・21 ポンプ 12 ヒーター 25 浄水切り替え弁 26 フィルター 27 活性炭 29 原水切り替え弁 31 一次切り替え弁 36・40・46 制御装置 45 流量計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも活性炭を有する浄水部と、貯
    水用の容器と、この容器内の水を加熱するヒーターを有
    する給湯部とを有し、外部から水を浄水部に導く原水パ
    イプと、浄水部を通過した水を外部に出水する浄水出水
    口と、浄水部を通過した水を給湯部に導く処理水パイプ
    と、給湯部の水を外部に出湯する出湯口を有する給水給
    湯装置。
  2. 【請求項2】 原水パイプは、蛇口に配置した原水出水
    口または前記原水パイプへの水の流れを切り替える一次
    水路切り替え弁に接続した請求項1記載の給水給湯装
    置。
  3. 【請求項3】 給湯部には水位を検出するセンサーを有
    し、水位により水の流れを制御する弁を有する請求項1
    または2記載の給水給湯装置。
  4. 【請求項4】 給湯部に水が満たされている時は給湯部
    に水が入らないように制御することを特徴とする請求項
    1〜3いずれか1項に記載の給水給湯装置。
  5. 【請求項5】 浄水部と給湯部の湯を排出する排水口を
    有する請求項1〜4いずれか1項に記載の給水給湯装
    置。
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WO2010146722A1 (ja) * 2009-06-19 2010-12-23 株式会社化研 放射性医薬品およびその標識化合物原料としての放射性テクネチウムの濃縮および溶出回収方法、およびシステム

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