JP2001111888A - デジタルカメラおよびその文字撮影方法 - Google Patents

デジタルカメラおよびその文字撮影方法

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JP2001111888A JP29021699A JP29021699A JP2001111888A JP 2001111888 A JP2001111888 A JP 2001111888A JP 29021699 A JP29021699 A JP 29021699A JP 29021699 A JP29021699 A JP 29021699A JP 2001111888 A JP2001111888 A JP 2001111888A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手ブレのない高画質な文字画像を得ることが
可能なデジタルカメラを提供すること。 【解決手段】 原稿などの文字情報を撮影するための文
字撮影モードを有するデジタルカメラにおいて、文字二
値化モードでは、補助光を非発光とするとともに、露出
制御回路210は、レンズ系の焦点距離に応じた高速の
シャッタースピードを最低シャッタースピードに設定
し、二値化器217は画像信号を二値化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルカメラ
およびその文字撮影方法に関し、詳細には、手ブレのな
い高品質な文字画像を得ることが可能なデジタルカメラ
およびその文字撮影方法を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】従来、文書を電子化して保存する場合に
は、専用の画像入力装置であるスキャナや、複写機また
はファクシミリのスキャナ部を使用していた。このよう
なスキャナ装置は光源を機器内に持ち、その光源から出
た光を文書に当て、反射光をCCDなどで読み取った
後、画像を二値化して保存していた。光源および光学系
が常に一定なので光源や光学系が原因の明るさやむらは
発生が一定で補正が容易であり、高品質の画像を入力す
ることができる。このような高品質の画像を二値化する
ことは容易である。
【0003】他方、最近ではビデオカメラやデジタルス
チルカメラ機器の発達で入力した画像を文字認識したい
という要求が高まってきた。特に最近のデジタルスチル
カメラは高画素化と小型化により、携帯情報収集ツール
としてさまざまな用途に使われ始めている。文書、ホワ
イトボード、看板、広告などの文字情報は白黒画像や、
二値画像で十分な情報が得られ、さらに二値画像の場合
には保存に必要な記憶容量も非常に小さいので画素数の
多い画像を撮影する場合には有利である。また、二値化
した画像をファックス送信したり、文字認識をして再利
用することもできる。
【0004】ところが、デジタルカメラで文書を撮影す
る場合、光量が不十分な屋内で撮影される場合が多く、
適正な露出を得るためにはフラッシュの使用が必須であ
る。しかしながら、被写体に光沢がある場合、被写体の
表面における正反射光の影響で文字の部分が白く消えて
しまうことがあり問題となっている。このような原稿に
はフラッシュを使わない撮影が必要であるが、適正な露
出を得るためにはシャッタースピードを遅くするため手
ぶれが発生してしまう。三脚の使用によって手ぶれは抑
えられるが、手軽さが消えてデジタルカメラ本来の携帯
性、手軽さといった特性が失われる。
【0005】すなわち、前述したようにスキャナの代用
としてデジタルカメラは使用され始めているが、従来は
被写体の明るさが不足した場合にシャッタースピードが
遅くなり、画像の手ぶれや、三脚を使用する必要がでて
くるなどの不都合があった。
【0006】上述の手ブレを低減するためのデジタルカ
メラとしては例えば、以下のものが提案されている。特
願昭62−71596号公報の「撮像装置」は、被写体
光を結像するための光学系と、該光学系により結像され
た被写体光をフィールド走査モードまたはフレーム走査
モードの一方の撮像モードで電気信号に変換する撮像手
段と、シャッタースピードを予め設定する設定手段と、
該設定手段により予め設定されたシャッタースピードが
所定の第1の時間よりも長く、閃光照明手段による照明
が行われない場合であって、かつ撮像モードがフレーム
撮像モードの場合に、前記撮像手段における撮像モード
を前記フレーム撮像モードから前記フィールド撮像モー
ドに切りかえるとともに、前記シャッタースピードを前
記第1の時間よりも短くする制御手段とを備えることに
より、手ブレによる画質の低下を防ぐようにしたもので
ある。
【0007】すなわち、上述の「撮像装置」は、明るさ
が足りない時に、CCDの電荷の読み出し方をフレーム
モード(電荷毎の電荷をそのまま読み出す方式)からフ
ィールドモード(隣接するラインの電荷を加算して電荷
を読み出す方式、加算するので感度は2倍になり、シャ
ッタースピードを速くできる)へ変更し、シャッタース
ピードを上げて手ブレを防ぐというものである。かかる
方式では、垂直方向の解像度が劣化するため、文字を撮
影するような解像度が要求されるモードには対応できな
いという問題がある。
【0008】また、特開昭63−328181号公報の
「電子スチルカメラ」は、1回のシャッター操作におい
て複数枚の画像を撮影する手段と、上記撮影された複数
枚の画像のブレを検出する手段と、上記検出結果に応じ
て上記撮影された複数枚の画像の中から最もブレの少な
い画像を選択する手段と備えたものである。
【0009】しかるに、上述の「電子スチルカメラ」で
は、シャッタースピードが手ブレがする程度に遅くなっ
た場合には、何枚も同じ絵をとるため、カメラを長時間
構える必要がある。また、シャッタースピードが遅いの
で本質的に手ブレをなくすことができない。さらには、
ブレ量を測定する手段およびぶれの少ない画像を選択し
て記録する手段が必要となりコストアップの原因とな
る。
【0010】また、特開平9−261526号公報の
「撮像装置」では、蓄積型画像センサ上に被写体光を導
く撮影光学系と、被写体輝度情報と撮影光学系の焦点距
離情報とに基づいて、撮影時にぶれが無視し得る前記蓄
積型画像センサの蓄積時間と、この蓄積時間の撮影によ
って適正露光量を得るための連続撮影の回数とを設定す
る制御手段と、前記得られた複数の画像信号を記憶する
記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像信号につ
き、相互のズレを補正した後に一枚の適正露光の画像に
合成する画像合成手段とを備えたものである。
【0011】すなわち、上述の「撮像装置」は、明るさ
が足りない時に、手ブレがしない程度のシャッタースピ
ードで複数回撮影して、複数枚の画像間のズレを補正
し、全画像を画素毎に足し合わせて適正な露出画像を得
る方式である。かかかる方式では、複数回撮影時に電荷
の転送・記録に伴って撮影に時間を要するため、必ず画
像間のズレが生じる。そして、この画像間のズレを補正
する手段が必要であるため、コストアップの原因とな
る。また、画像間のズレを補正するための時間も必要と
なり、一枚の画像の撮影に要する時間が長くなり、利便
性が失われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、文字を撮影する場合に、手ブレのない高
画質の文字画像を記録するための技術は何ら提案されて
いない。
【0013】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、手ブレのない高画質な文字画像を得ることが可能な
デジタルカメラおよびデジタルカメラの文字撮影方法を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、原稿などの文字情報を撮影
するための文字撮影モードを有するデジタルカメラにお
いて、被写体光を結像するためのレンズ系と、結像され
た被写体光を画像信号に変換する撮像手段と、前記撮像
手段のシャッタースピード等の露出条件を制御する露出
制御手段と、前記変換した画像信号を二値化するための
二値化手段とを備え、前記文字撮影モードでは、補助光
を非発光とするとともに、前記露出制御手段は、前記レ
ンズ系の焦点距離に応じた高速のシャッタースピードを
最低シャッタースピードに設定し、前記二値化手段は、
前記変換された画像信号を二値化するものである。
【0015】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載のデジタルカメラにおいて、前記変換された画像信
号の利得を調整する利得調整手段を備え、前記露出制御
手段は、前記文字撮影モードで露出が不足する場合に
は、前記利得調整手段の利得を上げて適正露出を得るべ
く制御するものである。
【0016】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
記載のデジタルカメラにおいて、前記二値化手段は、ガ
ンマ補正を行って二値化するものである。
【0017】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
記載のデジタルカメラにおいて、前記レンズ系は、複焦
点レンズまたはズームレンズを有し、前記文字撮影モー
ドでは、前記露出制御手段は、ズームの度合いに応じて
前記最低シャッタースピードを変更するものである。
【0018】また、請求項5に係る発明は、原稿などの
文字情報を撮影するデジタルカメラの文字撮影方法にお
いて、補助光を非発光とするとともに、レンズ系の焦点
距離に応じた高速のシャッタースピードを最低シャッタ
ースピードに設定して露出条件を設定するステップと、
前記レンズ系で結像された被写体光を画像信号に変換す
るステップと、前記変換された画像信号を二値化するス
テップと、を含むものである。
【0019】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
記載のデジタルカメラの文字撮影方法において、更に、
前記変換された画像信号の利得を調整して適正露出を得
るステップを含むものである。
【0020】また、請求項7に係る発明は、請求項5に
記載のデジタルカメラの文字撮影方法において、前記二
値化するステップでは、ガンマ補正を行って二値化する
ものである。
【0021】また、請求項8に係る発明は、請求項5に
記載のデジタルカメラの文字撮影方法において、前記レ
ンズ系は、複焦点レンズまたはズームレンズを有し、前
記露出条件を設定するステップでは、ズームの度合いに
応じて前記最低シャッタースピードを変更するものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係るデジタルカメラおよびデジタルカメラの文字
撮影方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0023】(実施の形態1)実施の形態1に係るデジ
タルカメラを図1〜図13を参照して説明する。図1
は、実施の形態1に係るデジタルカメラの上面図を示
す。同図において、101は通常の自然画を撮影するた
めの自然画モード、原稿・ホワイトボードなどを撮影す
るための文字モード・文字二値化モード等を切り替える
ためのモード切り替えボタン、102はモード切り替え
ボタン101で選択されたモード(自然画モード、文字
モード、文字二値化モード)が表示される液晶表示部、
103は撮影を指示するためのレリーズキー、104は
再生モード(再生)、記録モード(記録)や、データ転
送モード(PC)等を選択するためのダイヤルキーを示
す。
【0024】図2は実施の形態1に係るデジタルカメラ
のブロック図を示す。なお、同図は、画像信号の輝度信
号の処理系についてのブロック図を示しており、色差信
号の処理系については図示およびその説明は省略する。
【0025】デジタルカメラ100は、同図に示す如
く、被写体光を結像するためのレンズ系や絞り等を含む
光学系200、結像された被写体光をアナログ画像信号
に変換するCCD201、アナログ画像信号の利得を調
整するAGC回路202、利得の調整されたアナログ画
像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器20
3、デジタル画像信号のホワイトバランス調整を行うホ
ワイトバランス調整器204、デジタル画像信号の輝度
信号を出力する輝度信号生成回路205、輝度信号のア
パーチャ補正を行うアパーチャ補正器208、アパーチ
ャ補正後の輝度信号を一時的に格納するフレームメモリ
209、露出制御を行う露出制御回路210、操作部
(不図示)の操作指示に従って、不図示のROMに格納
されたプログラムに従って各部の動作を制御するCPU
211を備えている。
【0026】また、デジタルカメラ100は、Ev0
(被写体の明るさから決定される露出量)とEv(カメ
ラの自動露出制御プログラムで決められた絞り量とシャ
ッタースピードから算出される露出量)とを比較する比
較器212、フレームメモリ209に格納された輝度信
号がブロック単位で格納されるブロックバッファ21
3、非低輝度画素平均値を算出する非低輝度画素平均値
算出回路214、非低輝度画素平均値算出回路214で
非低輝度画素の平均値を算出する際の閾値を設定する非
低輝度画素検出閾値設定回路215、二値化器217で
輝度信号を二値化する際の閾値を設定する二値閾値設定
回路216、輝度信号を二値化する二値化器217、二
値化された輝度信号を圧縮する圧縮器218、圧縮器2
18で圧縮された輝度信号を格納するメモリ219、上
述したモード切り替えボタン101、レリーズキー10
3やダイヤルキー104を有し、CPU211に動作指
示を与えるための操作部(不図示)を備えている。
【0027】上記構成のデジタルカメラは、上述したよ
うに、通常の自然画を撮影するための自然画モード、原
稿・ホワイトボードなどを撮影するための文字モード・
文字二値化モード等を備えている。
【0028】図3は、自然画モードの場合の自動露出制
御プログラム曲線を説明するための図であり、特に、絞
りとシャッタースピードの関係(Ev線図)を示してい
る。自然画モードの場合には、露出制御回路210は同
図の自動露出制御プログラム曲線(太線)に従って自動
露出制御を行う。具体的には、まず、被写体の明るさが
決まると露出量(Ev)が決定される。そして、決定さ
れたEvを示す直線と自動露出制御プログラム曲線(太
線)の交わる点の絞りとシャッタースピードの組み合わ
せで撮影を行う。同図において、例えば、Evが16の
場合には絞りは16、シャッタースピードは1/250
秒に設定される。また、Evが6の場合には絞りは2、
シャッタースピードは1/15秒に設定される。
【0029】図4は、文字モードおよび文字二値化モー
ドの自動露出制御プログラム曲線を説明するための図で
あり、特に、絞りとシャッタースピードの関係(Ev線
図)を示ている。文字モードおよび文字二値化モードの
の場合には、露出制御回路210は同図の自動露出制御
プログラム曲線(太線)に従って自動露出制御を行う。
【0030】文字モードおよび文字二値化モードの場合
はストロボ非発光を前提とする。レンズの焦点距離fは
35mmフィルム換算で28mmとする。Ev≧10の
場合は自然画モードの場合と自動露出制御プログラム曲
線は同一である。一般に、手ブレの起こらないシャッタ
ースピードは焦点距離の逆数といわれている。この場合
には、f=28mmなので、1/28秒が手ブレの起こ
らないシャッタースピードの下限ということになる。文
字モードおよび文字二値化モードの露出制御プログラム
では1/30秒のシャッタースピードを下限(最低シャ
ッタースピード)として設定し、6≦Ev≦7の間は自
然画モードの時とは異なるプログラムが組まれている。
Ev<6の場合には、絞りF=1.4、シャッタースピ
ード1/30秒で固定されるため、露出が不足する。か
かる場合には、後述するように、画像信号をAGC回路
202で電気的に増幅して適正露出を得る。
【0031】次に、文字二値化モードで撮影する場合の
撮影から画像記録までの動作を説明する。操作部の切り
替えボタン101で文字二値化モードを選択し、また、
ダイヤルキー104で記録を選択して、レリーズキー1
03が押下されると、この文字二値化モードでの撮影が
行われる。まず、光学系200では、露出制御回路21
0で決定された露出情報を使用して絞りの絞り量が決定
される。CCD201は、露出制御回路210で設定さ
れたシャッタースピードで撮像を行い、光学系200を
介して結像された被写体光を電気信号に変換して、各画
素R、G、Bのアナログ画像信号を出力する。
【0032】AGC回路202は、露出制御回路210
の制御に従って、CCD201から入力されるアナログ
画像信号を電気的に増幅して出力する。具体的には、A
GC回路202は、露出制御回路210で決定された露
出量に応じて、適正な露出量が得られる場合は一定の増
幅率で画像信号を増幅する一方、被写体の明るさが不足
しシャッタースピードが最低になって露出量が不足する
撮影の場合には、増幅率を上昇させて適度なレベルの出
力が得られるように構成されている。
【0033】A/D変換器203は、AGC回路202
から入力される、増幅されたアナログ画像信号をデジタ
ル信号に変換してデジタル画像信号として、露出制御回
路210、ホワイトバランス調整器204、およびCP
U211に出力する。
【0034】露出制御回路210は、A/D変換器20
3から入力されるデジタル画像信号の平均値を演算し、
光学系200の絞りの絞り量およびCCD201のシャ
ッタースピードを設定して露出量を決定する。かかる露
出量は、光学系200、CCD201、AGC回路20
2、およびCPU211等へ出力され、露出制御が行わ
れれる。
【0035】ホワイトバランス調整器204は、A/D
変換器203から入力されるデジタル画像信号のホワイ
トバランスの調整を行い、ホワイトバランス調整された
デジタル画像信号を輝度信号生成回路205に出力す
る。具体的には、ホワイトバランス調整器204は、デ
ジタル画像信号中の無彩色部分を検出し、無彩色がR=
G=Bとなるように各色信号を調整することにより、ホ
ワイトバランス調整を行う。
【0036】CPU211は、被写体の明るさから決定
される露出量Ev0とカメラの自動露出制御プログラム
で決められた絞り量とシャッタースピードから算出され
る露出量Evとを比較器212に出力する。比較器21
2はEv0とEvとを比較して比較結果を輝度信号選択
器207およびアパーチャ補正器208に出力する。
【0037】輝度信号生成回路205は、輝度信号生成
器206と輝度信号選択器207を備えている。輝度信
号生成器206は、ホワイトバランス調整器204から
入力される、ホワイトバランス調整が施されたデジタル
画像信号に基づいて、広帯域の輝度信号YH及び狭帯域
の輝度信号YLを生成して、輝度信号選択器207に出
力する。以下、広帯域の輝度信号YH及び狭帯域の輝度
信号YLの具体的な算出方法を説明する。
【0038】広帯域の輝度信号YHは、注目画素がそれ
ぞれR、G、Bのときにそれぞれ下式(1)〜(3)に
より算出する。
【0039】YH_R=R ・・・(1) YH_G=G ・・・(2) YH_B=B ・・・(3)
【0040】上記輝度信号生成方法は被写体が白黒であ
る場合には、最も広帯域な輝度信号生成方法である。
【0041】また、例えば、図5のような市松模様のR
GBフィルタがCCD201に配置されている場合に
は、G0における狭帯域の輝度信号YLは下式(4)に
より算出する。
【0042】 YL_G0=(4G0+G1+G2+G3+G4)/8 ・・・(4)
【0043】R0、B0における輝度信号YLは下式
(5)、(6)により算出する。
【0044】 YL_R0 = (G0+G1+G2+G5)/4 ・・・(5) YL_B0 = (G0+G1+G3+G6)/4 ・・・(6)
【0045】上記のように、周囲のG画素を使用して、
平均をとることによりノイズの少ない狭帯域の輝度信号
YLを生成する。
【0046】輝度信号選択器207は、比較器212の
出力に基づき、EvがEv0より大きい場合(被写体が
暗くシャッタースピードが下限値になっている状態)に
は狭帯域の輝度信号YLを、EvがEv0に等しい場合
には広帯域の輝度信号YHを選択して、アパーチャ補正
器208に出力する。
【0047】アパーチャ補正器208は、輝度信号選択
器207から入力される輝度信号(狭帯域の輝度信号Y
Lまたは広帯域な輝度信号YH)の輪郭部分を補正して
フレームメモリ209に出力する。
【0048】図6は、アパーチャ補正器208の詳細な
構成を示すブロック図である。アパーチャ補正器208
は、図6に示す如く、縦ラプラシアンフィルタ300、
横ラプラシアンフィルタ301、絶対値回路302、3
03、比較器304、選択器305、加算器306、お
よびパラメータ部307を備えている。
【0049】パラメータ部307には、比較器212の
Ev0とEvとの比較結果が入力され、EvがEv0よ
り大きい場合は図7(b)のバンドパス型のフィルタ係
数を、EvとEv0が等しい場合には図7(a)のハイ
パス型フィルタのフィルタ係数を、縦ラプラシアンフィ
ルタ300および横ラプラシアンフィルタに設定する。
バンドパス型を利用することにより、露出が不足して画
像のS/Nが低下した場合でも、1ドットの細かなノイ
ズは抑制され、背景のノイズ低減のみならず、文字の品
質も向上することができる。
【0050】縦ラプラシアンフィルタ300は、輝度信
号選択器207から入力される輝度信号の縦方向のラプ
ラシアンを算出し、選択器305および絶対値回路30
2に出力する。また、横ラプラシアンフィルタ301
は、輝度信号選択器207から入力される輝度信号の横
方向のラプラシアンを算出し、選択器305および絶対
値回路303に出力する。
【0051】絶対値回路302は、縦ラプラシアンフィ
ルタ300から入力される輝度信号の縦方向のラプラシ
アンの絶対値を算出して比較器304に出力する。ま
た、絶対値回路303は、横ラプラシアンフィルタ30
1から入力される輝度信号の横方向のラプラシアンの絶
対値を算出して比較器304に出力する。
【0052】比較器304は、縦方向のラプラシアンの
絶対値と横方向のラプラシアンの絶対値とを比較し、比
較結果を選択器305に出力する。選択器305は、絶
対値の大きい方のラプラシアンを選択して加算器306
に出力する。加算器306では、輝度信号選択器207
から入力される輝度信号に、選択器305から入力され
る絶対値の大きい方のラプラシアンを加算して出力す
る。
【0053】次に、アパーチャ補正した輝度信号の二値
化が行われる。アパーチャ補正器208でアパーチャ補
正された輝度信号は、一旦フレームメモリ209に記憶
される。
【0054】他方、CPU211は、CCD201のサ
イズにより画像サイズが決まっているので、画像サイズ
に基づいて、二値化処理に必要なブロックサイズ・形状
およびサンプリング周期を計算して、ブロックバッファ
213および非低輝度画素平均値算出器214を制御す
る。
【0055】図8はサンプリング周期の一例を示す図で
ある。同図(a)は画像サイズが小さい場合、同図
(b)は画像サイズが大きい場合のサンプリング周期を
示す。また、カメラで撮影した画像の明るさのむらは、
画像の中心付近が明るく、周辺にいくにしたがって暗く
なる。したがって、予めCPU211のROM上に、例
えば図9に示すような、正方形、長方形、及び三角形の
ブロックの組み合わせからなり、画像の中心を対称点と
して分割するような画像のブロック分割の形状を記憶し
ておけば、ブロック内の明るさはより均一に近くなり、
正方形だけのブロックを使用する場合と比較して、より
高品質な二値化が可能となる。
【0056】CPU211により、計算または予め設定
された形状・サイズのブロック単位でフレームメモリ2
09から画像(輝度信号)が読み出され、ブロックバッ
ファ213に一時記憶される。非低輝度画素平均値算出
器214は、ブロックバッファ213に蓄えられた画像
(輝度信号)から、CPU211で予め設定されたサン
プリング周期(図8参照)で画素をサンプリングして読
み出し、その輝度値の平均を算出する。
【0057】図10は非低輝度画素平均値算出器214
の詳細な構成を示すブロック図である。非低輝度画素平
均値算出器214は、図10に示す如く、ゲート回路4
00、加算器401、加算結果レジスタ402、ゲート
回路403、シフトレジスタ404、比較器405、カ
ウンタ406を備えている。
【0058】サンプル読み出しされた輝度信号の画素値
は、比較器31およびゲート回路35に入力される。比
較器405は、サンプル読み出しされた輝度信号の画素
値と非低輝度画素検出閾値設定器215により設定され
る閾値thl_ijとを比較し比較結果をゲート回路4
00およびカウンタ406に出力する。
【0059】ゲート回路400では、画素値が閾値th
l_ijよりも大きい場合に画素値を加算器401に出
力する。加算器401では、加算結果レジスタ402の
値と画素値が加算され、その結果が加算結果レジスタ4
04に記憶される。同時に、カウンタ406が一つイン
クリメントされる。ここで、カウンタ406は、インク
リメントの結果、桁が繰り上がる状態(カウンタが2の
べき乗を示す状態)になると、加算器401の結果をゲ
ート回路403を介してシフトレジスタ404に記憶
し、カウンタが示すビット数だけ右シフトする。ブロッ
ク内の全画素について処理した後、シフトレジスタ40
4に記憶された値が非低輝度画素平均値ave_ijと
して二値化閾値設定回路216および非低輝度画素検出
閾値設定回路215に出力される。
【0060】非低輝度画素検出閾値設定回路215は、
前ブロック(現ブロックが(i、j)の場合は(i−
1、j)を指す)の非低輝度画素平均値ave_i−1
jに所定の係数Caを乗算して非低輝度画素平均値算出
器214で使用する閾値thl_ijを算出する。所定
の係数をCa=1/4とすると、非低輝度画素検出閾値
設定器215は、非低輝度画素平均値ave_i−ij
の下位2ビットを除いた値となるので特別な回路は不要
となる。
【0061】二値化閾値設定回路216は、非低輝度画
素平均値算出器214で算出された非低輝度画素平均値
ave_ijを用いて、画像二値化を行うための二値化
閾値th_ijを算出して二値化器217に出力する。
具体的には、二値化閾値設定回路216は、所定の係数
Cbをave_ijに乗じる乗算器からなり、Cb=x
/16またはCb=x/8(xは分母を越えない自然数
を表す既定値)とすれば、二値化閾値設定回路216は
乗算器のみで構成できるのでコスト・スピードの点で有
利となる。
【0062】二値化器217は、二値化閾値設定回路2
16から入力される二値化閾値th_ijを用いて上述
のブロックの画像を二値化して、圧縮器218に出力す
る。圧縮器218は、二値化された画像を公知のMH、
MR、JBIGなどの二値化に適した画像圧縮を施す。
圧縮された画像は容量が非常に小さくなり、メモリ21
9に多数の画像を記憶できる。ただし、自然画を圧縮す
るためのJPEG圧縮器と二値画像圧縮器の二つの圧縮
器が必要となり若干コストが上昇する。
【0063】なお、圧縮器218は、自然画圧縮で使わ
れるJPEG圧縮と共通化しても良い。その場合には、
圧縮器218はJPEG圧縮器となり、二値化された画
像はJPEG圧縮される。JPEGは自然画を記録する
時に使われる圧縮方法で、二値化された8ビットの画像
を圧縮すると前記の二値画像圧縮より圧縮後のサイズが
大きくなるが、二値画像圧縮器が必要でないため、部品
が少なくなりコストが低下するというメリットがある。
【0064】上記では、レンズ系でズームレンズを具備
していない構成について説明したが、ズームレンズ系を
具備した構成としても良い。図11はズームレンズを備
えた構成とした場合のデジタルカメラの上面図を示す。
なお、同図において、図1と同等部分には同等符号を付
しその説明は省略する。
【0065】カメラレンズがズームレンズである場合に
は、ズームの倍率に応じて焦点距離が異なってくる。同
図において、105はズームスイッチを示している。W
IDE側にズームスイッチ105を倒すとスイッチを倒
す時間に応じて焦点距離は小さくなり、広角の撮影が可
能となる。また、TELE側にズームスイッチ105を
倒すと倒す時間に応じて焦点距離が大きくなり、クロー
ズアップ撮影が可能となる。
【0066】レンズがWIDE側でf=28mmの3倍
ズームレンズならば、TELE側ではf=85mmとな
る。図12、図13に文字モードおよび文字二値化モー
ド時のf=56mm(中間ズーム)、f=85mm(T
ELE側ズーム)の時の自動露出制御プログラム曲線
(太線)をそれぞれ示す。露出制御回路210は、図1
2および図13に示す自動露出制御プログラム曲線(太
線)に従って露出制御を行う。図12、図13のように
ズームレンズの場合には焦点距離の変化に応じて下限の
シャッタースピード(最低シャッタースピード)を設定
する。これにより、如何なるズーム倍率でも手ブレの起
こらない撮影が可能になる。なお、ここでは、ズームレ
ンズについて説明したが複焦点レンズについても同様な
方法で露出制御を行うことが可能である。
【0067】以上説明したように、上記した実施の形態
1においては、原稿などの文字情報を撮影するための文
字二値化モードでは、補助光(フラッシュ光)を非発光
として、レンズ系の焦点距離に応じた所定の高速のシャ
ッタースピードを最低シャッタースピードとして撮影を
行い、撮影した画像を二値化することとしたので、被写
体の明るさが足りない場合でも、手ブレの少ない、また
補助光による白とびのない高品質な二値画像が得ること
ができ、また、二値画像としたので記録容量も小さくて
すみ、OCRやファクシミリ送信などのアプリケーショ
ンにも適する。
【0068】また、実施の形態1においては、露出が不
足する場合は、AGC回路202により、電気的な画像
信号の増幅度を増強してみかけ上の適正露出を得ること
としたので、被写体の明るさが足りず、露出不足の場合
でも視認性のよい画像を得ることができ、適正な二値化
が可能となる。
【0069】また、実施の形態1においては、複焦点レ
ンズあるいはズームレンズを有する場合は、ズームの度
合いに応じて最低シャッタースピードを変更することと
したので、ズームレンズのズーム倍率によるレンズの焦
点距離の変化に対応させて、各ズームの倍率に応じた最
低シャッタースピードを設定することができ、適正露出
の得られる明るさの範囲を広くすることが可能となる。
【0070】(実施の形態2)実施の形態2に係るデジ
タルカメラを図14および図15を参照して説明する。
図14は実施の形態2に係るデジタルカメラのブロック
図を示す。なお、同図は、画像信号の輝度信号の処理系
についてのブロック図を示しており、色差信号の処理系
については図示およびその説明は省略する。なお、デジ
タルカメラの上面図は実施の形態1(図1、図11)と
同様であるのでその説明は省略する。
【0071】上述の実施の形態1では、文字撮影モード
において輝度信号を二値化するために、フレームメモリ
209、ブロックバッファ213、非低輝度画素平均値
算出回路214、非低輝度画素検出閾値設定回路21
5、および二値閾値設定回路216、二値化器217等
の専用の回路を使用していたが、実施の形態2では、文
字撮影モードにおいて輝度信号の二値化をガンマ補正回
路で509で行うこととして二値化のための回路を簡略
化した。
【0072】デジタルカメラ100は、図14に示す如
く、被写体光を結像するためのレンズ系や絞り等を含む
光学系500、結像された被写体光をアナログ画像信号
に変換するCCD501、アナログ画像信号の利得を調
整するAGC回路502、利得の調整されたアナログ画
像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換器50
3、デジタル画像信号のホワイトバランス調整を行うホ
ワイトバランス調整器504、デジタル画像信号の輝度
信号を出力する輝度信号生成回路505、輝度信号のア
パーチャ補正を行うアパーチャ補正器508、アパーチ
ャ補正後の輝度信号のガンマ補正を行うガンマ補正回路
509、露出制御を行う露出制御回路510、操作部
(不図示)の操作指示に従って、不図示のROMに格納
されたプログラムに従って各部の動作を制御するCPU
511、Ev0(被写体の明るさから決定される露出
量)とEv(カメラの自動露出制御プログラムで決めら
れた絞り量とシャッタースピードから算出される露出
量)とを比較する比較器512、ガンマ補正回路509
で二値化された輝度信号を圧縮する圧縮器513、圧縮
器513で圧縮された輝度信号を格納するメモリ51
4、モード切り替えボタン101、レリーズキー103
やダイヤルキー104を有し、CPU211に動作指示
を与えるための操作部(不図示)を備えている。
【0073】図14のデジタルカメラは、上述したよう
に、通常の自然画を撮影するための自然画モード、原稿
・ホワイトボードなどを撮影するための文字モード・文
字二値化モード等を備えている。なお、自動露出制御プ
ログラム曲線については実施の形態1(図2、図3、図
12、図13)と同様であるのでその説明は省略する。
【0074】次に、文字二値化モードで撮影する場合の
撮影から画像記録までの動作を説明する。操作部の切り
替えボタン101で文字二値化モードを選択し、また、
ダイヤルキー104で記録を選択して、レリーズキー1
03が押下されると、この文字二値化モードでの撮影が
行われる。まず、光学系500では、露出制御回路51
0で決定された露出情報を使用して絞りが決定される。
CCD501は、光学系500を介して結像された被写
体光を電気信号に変換して、各画素R、G、Bのアナロ
グ画像信号を出力する。
【0075】AGC回路502は、露出制御回路510
の制御に従って、CCD501から入力されるアナログ
画像信号を電気的に増幅して出力する。具体的には、A
GC回路503は、露出制御回路510で決定された露
出量に応じて、適正な露出量が得られる場合は一定の増
幅率で画像信号を増幅する一方、被写体の明るさが不足
し、シャッタースピードが最低になって露出量が不足す
る撮影の場合には、増幅率を上昇させて適度なレベルの
出力が得られるように構成されている。
【0076】A/D変換器503は、AGC回路502
から入力される、増幅されたアナログ画像信号をデジタ
ル信号に変換してデジタル画像信号として、露出制御回
路510、ホワイトバランス調整器504、およびCP
U510に出力する。
【0077】露出制御回路510は、A/D変換器50
3から入力されるデジタル画像信号の平均値を演算し、
光学系500の絞りの絞り量およびCCD501のシャ
ッタースピードを設定して露出量を決定する。かかる露
出量は、光学系500、CCD501、AGC回路50
2、およびCPU511などへ出力され、露出制御が行
われる。
【0078】ホワイトバランス調整器504は、A/D
変換器503から入力されるデジタル画像信号のホワイ
トバランスの調整を行い、ホワイトバランス調整された
デジタル画像信号は、輝度信号生成回路505に出力さ
れる。具体的には、ホワイトバランス調整器504は、
デジタル画像信号中の無彩色部分を検出し、無彩色がR
=G=Bとなるように各色信号を調整することにより、
ホワイトバランス調整を行う。
【0079】CPU511は、被写体の明るさから決定
される露出量Ev0とカメラの自動露出制御プログラム
で決められた絞り量とシャッタースピードから算出され
る露出量Evとを比較器512およびガンマ補正回路5
09に出力する。比較器512はEv0とEvとを比較
して比較結果を輝度信号選択器507およびアパーチャ
補正器508に出力する。
【0080】輝度信号生成回路505は、輝度信号生成
器506と輝度信号選択器507を備えている。輝度信
号生成器506は、ホワイトバランス調整器504から
入力される、ホワイトバランス調整が施されたデジタル
画像信号に基づいて、広帯域の輝度信号YH及び狭帯域
の輝度信号YLを生成して、輝度信号選択器507に出
力する。
【0081】広帯域の輝度信号YHは、注目画素がそれ
ぞれR、G、Bのときにそれぞれ下式(1)〜(3)に
より算出する。
【0082】YH_R = R ・・・(1) YH_G = G ・・・(2) YH_B = B ・・・(3)
【0083】上記輝度信号生成方法は被写体が白黒であ
る場合には、最も広帯域な輝度信号生成方法である。
【0084】また、例えば、図5のような市松模様のR
GBフィルタがCCD201に配置されている場合に
は、G0における狭帯域の輝度信号YLは下式(4)の
如くして算出する。
【0085】 YL_G0=(4G0+G1+G2+G3+G4)/8 ・・・(4)
【0086】R0、B0における輝度信号YLは下式
(5)、(6)の如くして各々算出する。
【0087】 YL_R0 = (G0+G1+G2+G5)/4 ・・・(5) YL_B0 = (G0+G1+G3+G6)/4 ・・・(6)
【0088】上記のように、周囲のG画素を使用して、
平均をとることによりノイズの少ない狭帯域の輝度信号
YLを生成する。
【0089】輝度信号選択器507は、比較器512の
出力に基づき、EvがEv0より大きい場合(被写体が
暗くシャッタースピードが下限値になっている状態)に
は狭帯域の輝度信号YLを、Ev値がEv0に等しい場
合には広帯域な輝度信号YHを選択して、アパーチャ補
正器508に出力する。
【0090】アパーチャ補正器508は、輝度信号選択
器507から入力される輝度信号(狭帯域の輝度信号Y
Lまたは広帯域な輝度信号YH)の輪郭部分を補正して
ガンマ補正回路509に出力する。アパーチャ補正器5
08の詳細な構成は、上述した図4と同様であるのでそ
の説明は省略する。
【0091】ガンマ補正回路509は、アパーチャ補正
器508でアパーチャ補正された画像(輝度信号)に対
して、二値化のためのガンマ補正を行って二値化した画
像を圧縮器513に出力する。なお、ガンマ補正回路5
09は、通常は表示用デバイスのガンマ特性に補正す
る。かかるガンマ補正回路509の動作を具体的に説明
する。
【0092】ガンマ補正回路509では、CPU511
から入力される、Ev0およびEv値に基づき、ガンマ
カーブをセットする。図15はガンマカーブの一例を示
す図である。ガンマ補正回路509は、EvがEv0と
等しい場合には、同図(a)に示す所定のガンマカーブ
を用いてガンマ補正(二値化)を行う。他方、ガンマ補
正回路509は、EvがEv0より大きい場合には、E
v0の値に所定の係数を乗じた値をガンマカーブの変化
点thとして、図15(b)のように変化点thが低い
値に設定されるガンマカーブを用いてガンマ補正(二値
化)を行う。
【0093】圧縮器513は、ガンマ補正回路509で
ガンマ補正された画像を公知のJPEG方式で画像圧縮
を行い、圧縮した画像をメモリ514に格納する。圧縮
された画像は原画像のRGBカラー画像と比較して非常
に容量を小さくでき、メモリ514に画像を多数記憶す
ることが可能となる。
【0094】以上説明したように、実施の形態2におい
ては、文字二値化モードで得られた画像をガンマ補正回
路509で二値化することとしたので、二値化のための
専用の回路を追加することなく二値画像を得ることがで
き、コストを低減することが可能となる。
【0095】なお、本発明は、上記した実施の形態に限
定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で
適宜変更して実施可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るデ
ジタルカメラによれば、文字撮影モードでは、補助光を
非発光とするとともに、露出制御手段は、レンズ系の焦
点距離に応じた高速のシャッタースピードを最低シャッ
タースピードに設定し、二値化手段は、画像信号を二値
化することとしたので、被写体の明るさが足りない場合
でも、手ブレの少ない、また、補助光による白とびのな
い高品質な二値画像を得ることが可能となる。
【0097】また、請求項2に係るデジタルカメラによ
れば、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、露出
制御手段は、文字撮影モードで露出が不足する場合に
は、利得調整手段の利得を上げて適正露出を得るべく制
御することとしたので、被写体の明るさが足りず、露出
不足の場合でも視認性のよい画像が得ることができ、適
正な二値画像を得ることが可能となる。
【0098】また、請求項3に係るデジタルカメラによ
れば、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、二値
化手段は、ガンマ補正を行って二値化することとしたの
で、二値化のための回路を追加することなく二値画像を
得ることができ、コストを低減できる。
【0099】また、請求項4に係るデジタルカメラによ
れば、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、レン
ズ系は、複焦点レンズまたはズームレンズを有し、文字
撮影モードでは、露出制御手段は、ズームの度合いに応
じて最低シャッタースピードを変更することとしたの
で、各ズームの倍率に応じた最低シャッタースピードを
設定することができ、適正露出の得られる明るさの範囲
を広くすることが可能となる。
【0100】また、請求項5に係るデジタルカメラの文
字撮影方法によれば、補助光を非発光とするとともに、
レンズ系の焦点距離に応じた高速のシャッタースピード
を最低シャッタースピードに設定して露出条件を設定
し、レンズ系で結像された被写体光を画像信号に変換
し、画像信号を二値化することとしたので、被写体の明
るさが足りない場合でも、手ブレの少ない、また、補助
光による白とびのない高品質な二値画像を得ることが可
能となる。
【0101】また、請求項6に係るデジタルカメラの文
字撮影方法によれば、請求項5に記載のデジタルカメラ
の文字撮影方法において、更に、撮像した画像信号の利
得を調整して適正露出を得ることとしたので、被写体の
明るさが足りず、露出不足の場合でも視認性のよい画像
を得ることができ、適正な二値画像を得ることが可能と
なる。
【0102】また、請求項7に係るデジタルカメラの文
字撮影方法によれば、請求項5に記載のデジタルカメラ
の文字撮影方法において、ガンマ補正を行って二値化す
ることとたので、二値化のための回路を追加することな
く二値画像を得ることができ、コストを低減することが
可能となる。
【0103】また、請求項8に係るデジタルカメラの文
字撮影方法によれば、請求項5に記載のデジタルカメラ
の文字撮影方法において、レンズ系は、複焦点レンズま
たはズームレンズを有し、ズームの度合いに応じて最低
シャッタースピードを変更することとしたので、各ズー
ムの倍率に応じた最低シャッタースピードを設定するこ
とができ、適正露出の得られる明るさの範囲を広くする
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係るデジタルカメラの上面図で
ある。
【図2】実施の形態1に係るデジタルカメラのブロック
図である。
【図3】自然画モードの場合の自動露出制御を説明する
ための説明図である。
【図4】文字モードおよび文字二値化モードの自動露出
制御を説明するための説明図である。
【図5】図2のCCDのカラーフィルタの配列例(市松
模様のRGBフィルタ)を示す図である。
【図6】図2のアパーチャ補正器の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図7】ラプラシアンフィルタの係数を説明するための
説明図である。
【図8】画像のサンプリング周期例を説明するための説
明図である。
【図9】画像のブロック分割例を説明するための説明図
である。
【図10】図2の非低輝度画素平均値算出回路の詳細な
構成を示すブロック図である。
【図11】ズームレンズ付きのデジタルカメラの上面図
である。
【図12】文字モードおよび文字二値化モード時のf=
56mmの時の自動露出制御プログラム曲線を示す図で
ある。
【図13】文字モードおよび文字二値化モード時のf=
85mmの時の自動露出制御プログラム曲線を示す図で
ある。
【図14】実施の形態2に係るデジタルカメラのブロッ
ク図である。
【図15】図14のガンマ補正回路のガンマカーブの一
例を示す図である。
【符号の説明】
100 デジタルカメラ 101 モード切り替えボタン 102 液晶表示部 103 レリーズキー 104 ダイヤルキー 105 ズームスイッチ 200 光学系 201 CCD 202 AGC回路 203 A/D変換器 204 ホワイトバランス調整器 205 輝度信号生成回路 206 輝度信号生成器 207 輝度信号選択器 208 アパーチャ補正器 209 フレームメモリ 210 露出制御回路 211 CPU 212 比較器 213 ブロックバッファ 214 非低輝度画素平均値算出回路 215 非低輝度画素検出閾値設定回路 216 二値閾値設定回路 217 二値化器 218 圧縮器 219 メモリ 300 縦ラプラシアンフィルタ 301 横ラプラシアンフィルタ 302、303 絶対値回路 304 比較器 305 選択器 306 加算器 307 比較器 308 パラメータ部 400 ゲート回路 401 加算器 402 加算結果レジスタ 403 ゲート回路 404 シフトレジスタ 405 比較器 406 カウンタ 500 光学系 501 CCD 502 AGC回路 503 A/D変換器 504 ホワイトバランス調整器 505 輝度信号生成回路 506 輝度信号生成器 507 輝度信号選択器 508 アパーチャ補正器 509 ガンマ補正回路 510 露出制御回路 511 CPU 512 比較器 513 圧縮器 514 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/03 G03B 15/03 Z 15/05 15/05 17/12 17/12 19/02 19/02 H04N 5/225 H04N 5/225 Z Fターム(参考) 2H002 AB01 AB04 CC00 CC01 CD00 EB09 EB11 GA42 GA55 HA11 JA07 2H053 AB01 AB03 AD00 DA03 2H054 AA01 2H101 DD23 5C022 AA13 AB00 AB15 AB17 AB20 AB66 AC00 CA07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿などの文字情報を撮影するための文
    字撮影モードを有するデジタルカメラにおいて、 被写体光を結像するためのレンズ系と、 結像された被写体光を画像信号に変換する撮像手段と、 前記撮像手段のシャッタースピード等の露出条件を制御
    する露出制御手段と、 前記変換された画像信号を二値化するための二値化手段
    とを備え、 前記文字撮影モードでは、補助光を非発光とするととも
    に、前記露出制御手段は前記レンズ系の焦点距離に応じ
    た高速のシャッタースピードを最低シャッタースピード
    に設定し、前記二値化手段は前記変換された画像信号を
    二値化することを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記変換された画像信号の利得を調整する利得調整手段
    を備え、 前記露出制御手段は、前記文字撮影モードで露出が不足
    する場合には、前記利得調整手段の利得を上げて適正露
    出を得るべく制御することを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記二値化手段は、ガンマ補正を行って二値化すること
    を特徴とするデジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のデジタルカメラにおい
    て、 前記レンズ系は、複焦点レンズまたはズームレンズを有
    し、前記文字撮影モードでは、前記露出制御手段は、ズ
    ームの度合いに応じて前記最低シャッタースピードを変
    更することを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 原稿などの文字情報を撮影するデジタル
    カメラの文字撮影方法において、 補助光を非発光とするとともに、レンズ系の焦点距離に
    応じた高速のシャッタースピードを最低シャッタースピ
    ードに設定して露出条件を設定するステップと、 前記レンズ系で結像された被写体光を画像信号に変換す
    るステップと、 前記変換された画像信号を二値化するステップと、 を含むことを特徴とするデジタルカメラの文字撮影方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のデジタルカメラの文字
    撮影方法において、 更に、前記変換した画像信号の利得を調整して適正露出
    を得るステップを含むことを特徴とするデジタルカメラ
    の文字撮影方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のデジタルカメラの文字
    撮影方法において、 前記二値化するステップでは、ガンマ補正を行って二値
    化することを特徴とするデジタルカメラの文字調整方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のデジタルカメラの文字
    撮影方法において、 前記レンズ系は、複焦点レンズまたはズームレンズを有
    し、 前記露出条件を設定するステップでは、ズームの度合い
    に応じて前記最低シャッタースピードを変更することを
    特徴とするデジタルカメラの文字撮影方法。
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CN1305299C (zh) * 2003-07-31 2007-03-14 北京中星微电子有限公司 一种具有扫描功能的数码相机
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