JP2001111288A - ノイズ電磁波の放射を防止した電子機器 - Google Patents

ノイズ電磁波の放射を防止した電子機器

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JP2001111288A
JP2001111288A JP28633099A JP28633099A JP2001111288A JP 2001111288 A JP2001111288 A JP 2001111288A JP 28633099 A JP28633099 A JP 28633099A JP 28633099 A JP28633099 A JP 28633099A JP 2001111288 A JP2001111288 A JP 2001111288A
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Akihiko Saito
章彦 齋藤
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーナビゲーションシステムや携帯電話のよ
うな電子機器であって、その内部に、電磁波を発生する
機器(CPU)と、その電磁波により影響を受ける機器
(液晶ディスプレイ)とが密接して共存するものにおい
て、機器から外部に向かうノイズ電磁波の放射を防止
し、少なくとも放射ノイズに関する規格に合致した電子
機器を提供すること。 【解決手段】 電磁波により影響される機器である液晶
ディスプレイ(2)の、電磁波を発生する機器であるC
PU(1)に向う側に、導電性材料の薄板(3)を配置
して電磁波シールドを行なうことにより、この電磁波に
より影響される機器を保護し、かつ電磁波を発生する機
器(CPU)の電磁波により影響される機器(液晶)に
向う側に、軟磁性金属の粉末をゴムまたはプラスチック
のマトリクス中に分散させてなるシートを配置して電磁
波吸収を行なうことにより、この電磁波を発生する機器
からの電磁波の影響を抑制し、機器全体としてそれから
外部へ向うノイズ電磁波の放射を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型の電子機器で
あって、機器から外部に向かうノイズ電磁波の放射を防
止した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器には、その内部に、電磁波を発
生する機器と、その電磁波により影響される機器とが共
存するものが多く、機器をとくに小型に設計・製作する
ものにおいては、両者をきわめて近接して配置すること
を余儀なくされる。液晶ディスプレイ(以下、「液晶」
と略称)を備えたカーナビゲーションシステム(以下、
「カーナビ」と略称)はその一例であって、CPUは電
磁波を発生する機器であり、液晶が電磁波により影響さ
れる機器である。
【0003】この種の電子機器において、電磁波を発生
する機器とその電磁波で影響される機器とを近接して配
置したままであると、CPUからの電磁波により液晶に
ゴーストが発生することが、しばしば経験された。そこ
で、液晶の裏面に電磁波シールド材として導電性の材料
の薄板、代表的には銅箔などを貼ってシールドすること
が行なわれている。
【0004】ところが、このような対策をとった場合、
その電子機器全体から放射される電磁波が予想を超える
強さとなって、放射ノイズに関するFCC規格などに合
致せず、製品の出荷が許されないことがある。電子機器
の筐体をシールド性能のある金属製にすれば放射ノイズ
は防げるが、それでは機器の軽量化という要請に反する
上に、筐体のデザインが制約されて好ましくない。ま
た、発熱という問題も生じてくる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電子
機器において、その内部に、電磁波を発生する機器と、
その電磁波により影響される機器とが共存するものであ
って、機器をとくに小型・軽量に設計・製作することが
要求される機器において、機器から外部に向かうノイズ
電磁波の放射を防止し、放射ノイズに関する規格に合致
した電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の電子機器は、図1にその構成を示すように、内部に
電磁波を発生する機器、この例ではCPU(1)と、そ
の電磁波により影響される機器、この例では液晶
(2)、とが密接して共存する電子機器(たとえばカー
ナビや携帯電話)において、電磁波により影響される機
器の電磁波を発生する機器に向う側に、導電性材料の薄
板(3)を配置して電磁波シールドを行なうことによ
り、この電磁波により影響される機器を保護し、かつ電
磁波を発生する機器の電磁波により影響される機器に向
う側に、軟磁性金属の粉末をゴムまたはプラスチックの
マトリクス中に分散させてなるシート(4)を配置して
電磁波吸収を行なうことにより、この電磁波を発生する
機器からの電磁波の影響を抑制し、機器全体としてそれ
から外部へ向うノイズ電磁波の放射を防止した電子機器
である。図1において、符号(5)はCPUをはじめと
する諸素子をとりつける回路基板を示す。
【0007】
【発明の実施形態】前述の、カーナビや携帯電話におい
て機器から出る放射ノイズが予想を超えるレベルに達す
る原因を追求したところ、電磁波発生源であるCPUと
シールド材とが近接しているために、半波長の周波数に
おいて強い共振が起こり、シールド材の銅箔に渦電流が
流れ、銅箔があたかもアンテナのように働いて、そこか
ら放射ノイズが出るということがわかった。
【0008】本発明に従って、電磁波吸収材のシートを
銅箔に密接して配置すると、少なくとも電磁波吸収材が
密接した部分においては、銅箔のもつインピーダンスが
高まり、銅箔内部の渦電流が流れ難くなる。その結果、
アンテナとしての作用が減殺され、放射ノイズが減少
し、規格に合致するレベルに至るのである。
【0009】電磁波吸収材は、前記のように、軟磁性金
属の粉末をゴムまたはプラスチックのマトリクス中に分
散させてなるシートであって、これに関しては出願人も
種々の態様を開発し、提案してきた。その種の電磁波吸
収シートは、商標「DPR」を付して製造販売され、使
用されている。DPRの多くのグレードが本発明にとっ
て有用であるが、とくに適切なものは、軟磁性金属の粉
末としてFe−7Cr−9Al合金の粉末を使用し、マ
トリクス材料として塩素化ポリエチレンゴムを使用し
て、上記粉末を20〜60容積%の範囲で配合してなる
シートである。本発明の実施に当たって電磁波吸収材の
シートを製造する場合は、この分野ですでに確立された
技術に従えばよい。
【0010】電磁波吸収材のシート(4)の形状・寸法
は、図1に示すように、電磁波を発生する機器(1)を
覆って若干余りあるものであれば足り、図1に点線で示
したように、電磁波シールド材(3)の全面に対向して
存在する必要はないが、広くて支障はない。電磁波シー
ルド材(3)としては、通常、銅箔の両面をプラスチッ
クのフィルムで挟んで積層した製品が用いられている
が、電磁波吸収シート(4)と一体に製造することもで
き、場合によってはその方が便宜なこともある。
【0011】
【実施例】電磁波シールド材として、厚さ20μm程度
の銅箔と、同じ程度の厚さをもつプラスチックフィルム
2枚との積層材を用意した。一方、電磁波吸収材とし
て、Fe−7Cr−9Al合金の、平均粒子径1μmの
微粉末を塩素化ポリエチレンゴムに、粉末が50容積%
を占めるような割合で混練して、厚さ0.25mmのシ
ートに成形したものを用意した(以下これを「DPR0
25」と呼ぶ)。
【0012】DPR025をCPUと同じ大きさに裁断
し、液晶と同じ大きさに裁断した銅箔とともに、図1の
ように重ねて、プラスチック製の筐体におさめた電子機
器を構成した。この電子機器から放射されるノイズを、
周波数領域30〜1000MHzにわたり、水平方向お
よび垂直方向について測定した。比較のため、DPR0
25を使用しなかった場合についても、同じ条件で測定
した。
【0013】その結果を、図2(比較例:DPRなし)
および図3(実施例:DPRあり)に示す。各図におい
て、太線はVCCI(クラスB)規格による放射ノイズ
強度の許容限度を表す。DPRを使用しなかった比較例
では、約200MHz付近で48dBに迫る水平方向の
放射ノイズが測定され、工業製品としての許容限度を超
えていたが、DPRを使用することにより12dBの減
衰効果を得ることができ、規格に合致した製品となっ
た。
【0014】
【発明の効果】本発明は、機器から外部に向かうノイズ
電磁波の放射を防止した電子機器は、内部に電磁波を発
生する機器と、その電磁波により影響される機器とが密
接して共存する電子機器において、前者に対する後者の
影響を、電磁波シールド材として配置した導電性材料の
薄板により実質上なくし、かつ、この導電性材料の薄板
がアンテナとなって外部にノイズ電磁波を放射すること
を、電磁波吸収材の使用により支障のないレベルまで抑
制し、工業規格に合致した製品を実現することを可能に
した。これにより、電子機器の放射電磁波による相互干
渉を防ぎ、誤動作避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の外部への放射ノイズを防止した電子
機器の構成を示す概念的な断面図。
【図2】 本発明の実施例である電子機器の放射ノイズ
を測定したデータであって、電磁波吸収材を用いなかっ
た比較例のデータを示すグラフ。
【図3】 本発明の実施例である電子機器の放射ノイズ
を測定したデータであって、本発明に従って電磁波吸収
材を用いた実施例のデータを示すグラフ。
【符号の説明】
1 電磁波を発生する機器(CPU) 2 電磁波により影響される機器(液晶ディスプレ
イ) 3 電磁波シールド材(導電性材料の薄板) 4 電磁波吸収材のシート 5 回路基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に電磁波を発生する機器と、その電
    磁波により影響される機器とが密接して共存する機器に
    おいて、電磁波により影響される機器の電磁波を発生す
    る機器に向う側に、導電性材料の薄板を配置して電磁波
    シールドを行なうことにより、この電磁波により影響さ
    れる機器を保護し、かつ電磁波を発生する機器の電磁波
    により影響される機器に向う側に、軟磁性金属の粉末を
    ゴムまたはプラスチックのマトリクス中に分散させてな
    るシートを配置して電磁波吸収を行なうことにより、こ
    の電磁波を発生する機器からの電磁波の影響を抑制し、
    機器全体としてそれから外部へ向うノイズ電磁波の放射
    を防止した電子機器。
  2. 【請求項2】 電磁波を発生する機器がCPUであり、
    電磁波により影響される機器が液晶ディスプレイである
    請求項1の電子機器。
  3. 【請求項3】 軟磁性金属の粉末としてFe−7Cr−
    9Al合金の粉末を使用し、マトリクス材料として塩素
    化ポリエチレンゴムを使用して、上記粉末を20〜60
    容積%の範囲で配合してなるシートを配置した請求項1
    の電子機器。
JP28633099A 1999-10-07 1999-10-07 ノイズ電磁波の放射を防止した電子機器 Withdrawn JP2001111288A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100394151B1 (ko) * 2001-04-25 2003-08-09 주성숙 무선이동통신단말기용 도전성 액정화면쿠션 및 그 제조방법
KR20050056606A (ko) * 2003-12-10 2005-06-16 주식회사 팬택앤큐리텔 이동통신단말기용 엘시디 모듈
KR100686161B1 (ko) 2005-01-22 2007-02-23 엘지전자 주식회사 이동통신 단말기의 금속프레임

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100394151B1 (ko) * 2001-04-25 2003-08-09 주성숙 무선이동통신단말기용 도전성 액정화면쿠션 및 그 제조방법
KR20050056606A (ko) * 2003-12-10 2005-06-16 주식회사 팬택앤큐리텔 이동통신단말기용 엘시디 모듈
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