JP2001110245A - 穴付フィルム裏打ちマイカテープ、穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線及び穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁巻線 - Google Patents

穴付フィルム裏打ちマイカテープ、穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線及び穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁巻線

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JP2001110245A
JP2001110245A JP28749399A JP28749399A JP2001110245A JP 2001110245 A JP2001110245 A JP 2001110245A JP 28749399 A JP28749399 A JP 28749399A JP 28749399 A JP28749399 A JP 28749399A JP 2001110245 A JP2001110245 A JP 2001110245A
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Shigeharu Masubuchi
重春 増渕
Kuniaki Murata
邦秋 村田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】寸法精度が高く、電気的特性、機械的特性も優
れ、電気絶縁ワニスの含浸性が優れたフィルム裏打ちマ
イカテープ、フィルム裏打ちマイカテープ層を付加した
ガラス糸絶縁巻線及びエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶
縁巻線を提供する。 【解決手段】(1)電気絶縁ワニスを透過できる複数個
の貫通穴が開口されている穴付フィルム裏打ちマイカテ
ープ。 (2)導体上に穴付フィルム裏打ちマイカテープがスパ
イラル巻され、該マイカテープ層上にガラス糸が横巻さ
れ、該ガラス糸層に電気絶縁ワニスが含浸処理して成る
ガラス糸絶縁巻線。 (3)導体上にエナメル線塗膜層があり、該エナメル線
塗膜層上に穴付フィルム裏打ちマイカテープがスパイラ
ル巻され、該フィルム裏打ちマイカテープ層上にガラス
糸が横巻され、該ガラス糸の横巻絶縁層に電気絶縁ワニ
スを含浸処理して成るエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶
縁巻線。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルム裏打ちマイ
カテープ、そのフィルム裏打ちマイカテープ層を付加し
たガラス糸絶縁巻線及び同じくそのフィルム裏打ちマイ
カテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶
縁巻線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、大型電動機等の電機コイル用巻線
としてはガラス糸絶縁巻線やエナメル線塗膜・ガラス糸
複合絶縁巻線等が用いられている。
【0003】ここにおいてガラス糸絶縁巻線は導体上に
直接ガラス糸を横巻きし、それから電気絶縁ワニスを含
浸、硬化させて成るものである。
【0004】また、エナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁
巻線は、まず導体上にエナメル塗料を塗布、焼き付け
し、次にそのエナメル線塗膜上にガラス糸を横巻きし、
最後に電気絶縁ワニスを含浸、硬化させて成るものであ
る。
【0005】さて、大型電動機等の電機コイルの製造手
順は次のように行われている。
【0006】まず、ガラス糸絶縁巻線やエナメル線塗膜
・ガラス糸複合絶縁巻線等を用いて所定形状の電機コイ
ルを巻線する。
【0007】次に、その巻線して得られた電機コイルを
電気絶縁ワニスで含浸処理する。
【0008】ここにおいて電機コイルに用いたガラス糸
絶縁巻線は、導体とガラス糸絶縁層との間が既に先のガ
ラス糸絶縁層への電気絶縁ワニスの含浸処理工程の際に
一体化されている。また、エナメル線塗膜・ガラス糸複
合絶縁巻線においてもエナメル線塗膜とガラス糸絶縁層
ととの間が既に先のガラス糸絶縁層への電気絶縁ワニス
の含浸処理工程の際に一体化されている。
【0009】従って、ガラス糸絶縁巻線を用いて巻線し
て得られた電機コイルの電気絶縁ワニス含浸処理では、
ガラス糸層の表面まで到達させればよい。また、エナメ
ル線塗膜・ガラス糸複合絶縁巻線を用いて巻線して得ら
れた電機コイルの電気絶縁ワニス含浸処理では、エナメ
ル線塗膜・ガラス糸巻線層の表面まで電気絶縁ワニスを
到達させればよい。
【0010】このようにして電気絶縁ワニス含浸処理し
て得られた電機コイルは電気的特性、機械的特性、化学
的特性等が一段と向上する。
【0011】しかし、高電圧大容量の大型電動機等の電
機コイルでは電気絶縁ワニス含浸処理しただけでは耐コ
ロナ性、電気絶縁破壊特性等が不十分である。そこで電
機コイルのコイル層間に高電圧下での耐コロナ性、電気
絶縁破壊特性等が優れたポリエステルフィルム裏打ちマ
イカテ一プ層を設けるようになっている。当然、このよ
うにコイル層間にポリエステルフィルム裏打ちマイカテ
一プ層を設けて成る電機コイルでは製造工程が繁雑にな
るばかりでなく、そのポリエステルフィルム裏打ちマイ
カテープ層を設けた分だけコイル寸法が大きくなってし
まうという難点がある。
【0012】このコイル層間にポリエステルフィルム裏
打ちマイカテープ層を設ける難点を解決するために、電
機コイルの巻線としてポリエステルフィルム裏打ちマイ
カテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線やエナメル線塗
膜・ガラス糸複合絶縁巻線等が使われるようになってき
ている。ここにおいてガラス糸絶縁巻線やエナメル塗膜
・ガラス糸複合絶縁巻線へのポリエステルフィルム裏打
ちマイカテープ層の付加は、導体上若しくはエナメル塗
膜上にポリエステルフィルム裏打ちマイカテープをスパ
イラル状に1枚或いは複数枚巻くことにより行われてい
る。
【0013】このポリエステルフィルム裏打ちマイカテ
ープ層を付加したガラス糸絶縁巻線やエナメル線塗膜・
ガラス糸複合絶縁巻線等は、電機コイルのコイル層間に
ポリエステルフィルム裏打ちマイカテープ層を入れる工
程を省略でき、それにより電機コイルの生産性を向上で
きると共に寸法の大形化も防げるという利点がある。こ
のためポリエステルフィルム裏打ちマイカテープ層を付
加したガラス糸絶縁巻線やエナメル線塗膜・ガラス糸複
合絶縁巻線等は、その需要が増大している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリエステル
フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁
巻線は、ポリエステルフィルム裏打ちマイカテープが導
体上にスパイラル状に巻かれているだけである。また、
ポリエステルフィルム裏打ちマイカテープ層を付加した
エナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁巻線は、ポリエステ
ルフィルム裏打ちマイカテープがエナメル線塗膜上にス
パイラル状に巻かれているだけである。
【0015】このため、ポリエステルフィルム裏打ちマ
イカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線では、導体と
ポリエステルフィルム裏打ちマイカテープとの間、複数
枚のポリエステルフィルム裏打ちマイカテープ同志の間
はそれぞれ一体化していない。同様に、ポリエステルフ
ィルム裏打ちマイカテープ層を付加したエナメル線塗膜
・ガラス糸複合絶縁巻線では、エナメル線塗膜とポリエ
ステルフィルム裏打ちマイカテープとの間、複数枚のポ
リエステルフィルム裏打ちマイカテープ同志の間はそれ
ぞれ一体化していない。
【0016】このため、ポリエステルフィルム裏打ちマ
イカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線を用いて巻線
して得られた電機コイルの電気絶縁ワニス含浸処理で
は、その電気絶縁ワニスをポリエステルフィルム裏打ち
マイカテープの内側に位置する導体表面まで到達するよ
うに含浸処理する必要がある。同様にポリエステルフィ
ルム裏打ちマイカテープ層を付加した、エナメル線塗膜
・ガラス糸複合絶縁巻線を用いて巻線して得られた電機
コイルの電気絶縁ワニス含浸処理では、その電気絶縁ワ
ニスをポリエステルフィルム裏打ちマイカテープの内側
に位置するエナメル線塗膜表面まで到達するように含浸
処理する必要がある。
【0017】しかしながらポリエステルフィルム裏打ち
マイカテープは、貼り合わせているポリエステルフィル
ムがプラスチックフィルムであるとから本質的に電気絶
縁ワニスの浸透性がなく、従ってポリエステルフィルム
裏打ちマイカテープ全体としても電気絶縁ワニスの浸透
性がない。しかもポリエステルフィルム裏打ちマイカテ
ープは導体上若しくはエナメル線塗膜上に緊密にスパイ
ラル状に巻かれており、従ってそのスパイラル巻きのオ
ーバーラップ部分より電気絶縁ワニスを浸透させること
も難しい。
【0018】そこで、ポリエステルフィルム裏打ちマイ
カテープのスパイラル巻き時の巻き張力を大幅に小さく
してオーバーラップ部分の間隙を大きくし、それによっ
てオーバーラップ部分からの電気絶縁ワニスの浸透性を
よくすることが提案されている。しかし、このポリエス
テルフィルム裏打ちマイカテープのスパイラル巻き時の
巻き張力を大幅に小さくして得られたポリエステルフィ
ルム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線
やエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁巻線では、寸法精
度が低下し、電気的特性、機械的特性も低下するという
難点がある。
【0019】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、寸法精度が高く、電気的特性、機械的特性
も優れ、しかも電気絶縁ワニスの含浸性が優れたフィル
ム裏打ちマイカテープ、フィルム裏打ちマイカテープ層
を付加したガラス糸絶縁巻線及びフィルム裏打ちマイカ
テープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁
巻線を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、次の3点にある。
【0021】(1)マイカテープとプラスチックフィル
ムとを接着剤を介して貼り合わせて成るフィルム裏打ち
マイカテープにおいて、該フィルム裏打ちマイカテープ
には電気絶縁ワニスを透過できる複数個の貫通穴が開口
されていることを特徴とする穴付フィルム裏打ちマイカ
テープ。
【0022】(2)導体上にフィルム裏打ちマイカテー
プがスパイラル巻されており、且つ該フィルム裏打ちマ
イカテープ層上にガラス糸が横巻されており、しかも該
ガラス糸層に電気絶縁ワニスが含浸処理して成るフィル
ム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線に
おいて、前記フィルム裏打ちマイカテープは電気絶縁ワ
ニスを透過できる複数個の貫通穴が開口されている穴付
フィルム裏打ちマイカテープであることを特徴とする穴
付フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶
縁巻線。
【0023】(3)導体上にエナメル線塗料を塗布、焼
き付けして成るエナメル線塗膜層があり、且つ該エナメ
ル線塗膜層上にフィルム裏打ちマイカテープがスパイラ
ル巻されており、しかも該フィルム裏打ちマイカテープ
層上にガラス糸が横巻されており、更に該ガラス糸の横
巻絶縁層に電気絶縁ワニスを含浸処理して成るフィルム
裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線にお
いて、前記フィルム裏打ちマイカテープは電気絶縁ワニ
スを透過できる複数個の貫通穴が開口されている穴付フ
ィルム裏打ちマイカテープであることを特徴とする穴付
フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したエナメル線塗
膜・ガラス糸複合絶縁巻線。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の穴付フィルム裏打
ちマイカテープ、穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を
付加したガラス糸絶縁巻線及び穴付フィルム裏打ちマイ
カテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶
縁巻線の実施の形態について説明する。
【0025】本発明において穴付穴付フィルム裏打ちマ
イカテープの貫通穴は、プラスチックフィルムの厚さ方
向に設けられていることが好ましい。
【0026】また、本発明において穴付フィルム裏打ち
マイカテープの貫通穴は、マイカテープ及びプラスチッ
クフィルムの双方にそれぞれ厚さ方向に複数個ずつ開口
してあり、且つ該マイカテープの貫通穴とプラスチック
フィルムの貫通穴とは互いに重ならないように開口され
たものであることが好ましい。
【0027】本発明において穴付裏打ちフィルムに開口
する貫通穴の内径、開口数、ピッチ等は含浸する電気絶
縁ワニスの粘度、機械的特性、電気的特性等により決定
する。
【0028】例えば粘度が高いときには開口する貫通穴
は大きい内径を有するように開口する。逆に、粘度が低
いときには開口する貫通穴は小さい内径を有するように
開口する。
【0029】また、穴付裏打ちフィルムの機械的特性及
び電気的特性を高度に維持したいときには貫通穴の内径
をできるだけ小さくすると共に開口数も減ずる。逆に、
特に機械的特性及び電気的特性を問題にしないときには
貫通穴の内径をできるだけ大きくすると共に開口数も多
くする。
【0030】本発明において穴付裏打ちフィルムとして
はポリエチレンテレフタレート系ポリエステルフィル
ム、ポリエチレンナフタレート系ポリエステルフィル
ム、ポリフェニレンサルファイドフィルム等がある。
【0031】本発明において貫通穴は裏打ちフィルム層
にのみ設けても、裏打ちフィルム層とマイカテープ層と
を完全に貫通する完全貫通穴を設けてもよく、更に裏打
ちフィルム層の貫通穴とマイカテープ層の貫通穴とを交
互にずらして開口してもよい。
【0032】
【実施例】次に、本発明の穴付フィルム裏打ちマイカテ
ープ、穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したガ
ラス糸絶縁巻線及び穴付フィルム裏打ちマイカテープ層
を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁巻線につ
いて説明する。
【0033】(本発明の穴付フィルム裏打ちマイカテー
プの一実施例)図1は本発明の穴付フィルム裏打ちマイ
カテープの一実施例を示した断面図である。
【0034】図1において1はマイカテープ層、2は接
着剤、3は穴付ポリエステルフィルム層、4は穴付ポリ
エステルフィルム層3に開口されている貫通穴、10は
本発明の一実施例の穴付フィルム裏打ちマイカテープで
ある。
【0035】ここにおいてマイカテープ層1は微細マイ
カ小片を図示しない集合剤等を介してテープ状に集積し
て成るものである。このマイカテープ層1はこのように
微細マイカ小片の集積テープであることから電気絶縁ワ
ニスの透過性がよい。
【0036】また、穴付ポリエステルフィルム3はその
厚さ方向に微細な貫通穴4を多数箇所設けて成るもので
ある。
【0037】即ち、本発明の一実施例の穴付フィルム裏
打ちマイカテープ10は、マイカテープ層1と穴付ポリ
エステルフィルム3とを接着剤2を介して貼り合わせて
成るものである。
【0038】本発明の一実施例の穴付フィルム裏打ちマ
イカテープ10を導体上若しくはエナメル線塗膜上にス
パイラル状に巻き付けるときには、穴付ポリエステルフ
ィルム3面を外側にし、マイカテープ層1面を内側にす
る。このようにすることにより電気絶縁ワニスを穴付ポ
リエステルフィルム3の貫通穴を通してマイカテープ層
1面まで迅速に送り込むことができる。そしてマイカテ
ープ層1面まで送り込まれた電気絶縁ワニスは、微細マ
イカ小片の隙間を浸透して導体表面若しくはエナメル線
塗膜表面へ容易に到達することができる。
【0039】この効果は本発明の一実施例の穴付フィル
ム裏打ちマイカテープ10を導体上若しくはエナメル線
塗膜上に、1枚を突き合わせ巻した場合、2枚を突き合
わせ巻した場合、1枚をテープ幅の1/2ずつオーバー
ラップ巻した場合のいずれにおいても得ることができ
る。
【0040】(フィルム裏打ちマイカテープ層を付加し
たガラス糸絶縁巻線の一実施例)図2は本発明の一実施
例のフィルム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸
絶縁巻線を示した断面図である。
【0041】図2において5は導体、6はガラス糸絶縁
層、10は穴付フィルム裏打ちマイカテープである。
【0042】即ち、本発明の一実施例の穴付フィルム裏
打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線は導体
5の上に穴付フィルム裏打ちマイカテープ10層をスパ
イラル巻きし、その上にガラス糸絶縁層6を設けて成る
ものである。なお、図示はしないが、このガラス糸絶縁
層6はシリコーンワニスが含浸処理されている。
【0043】本発明の一実施例の穴付フィルム裏打ちマ
イカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線を用いて巻線
して得られた電機コイルは、電気絶縁ワニスを含浸処理
したときには穴付フィルム裏打ちマイカテープ10層を
介して容易に導体5の所まで含浸処理できた。それによ
り含浸処理して得られた電機コイルは、高電圧下でも優
れた電気的特性、機械的特性を発揮した。
【0044】(穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付
加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁巻線の一実施
例)図3は本発明の一実施例の穴付フィルム裏打ちマイ
カテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶
縁巻線を示した断面図である。
【0045】図3において5は導体、7はポリアミドイ
ミドエナメル塗膜層、6はガラス糸絶縁層、10は穴付
フィルム裏打ちマイカテープである。
【0046】即ち、本発明の一実施例の穴付フィルム裏
打ちマイカテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス
糸複合絶縁巻線は導体5の上にポリアミドイミドエナメ
ル塗膜層7を設け、その上に穴付フィルム裏打ちマイカ
テープ10層をスパイラル巻きし、更にその上にガラス
糸絶縁層6を設けて成るものである。なお、図示はしな
いが、このガラス糸絶縁層6はシリコーンワニスが含浸
処理されている。
【0047】本発明の一実施例の穴付フィルム裏打ちマ
イカテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合
絶縁巻線を用いて巻線して得られた電機コイルは、電気
絶縁ワニスを含浸処理したときには穴付フィルム裏打ち
マイカテープ10層を介して容易にポリアミドイミドエ
ナメル塗膜層7の所まで含浸処理できた。それにより含
浸処理して得られた電機コイルは、高電圧下でも優れた
電気的特性、機械的特性を発揮した。
【0048】
【発明の効果】本発明の穴付フィルム裏打ちマイカテー
プ及び本発明の穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付
加したガラス糸絶縁巻線及び同じく本発明の穴付フィル
ム裏打ちマイカテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガ
ラス糸複合絶縁巻線は優れた電気絶縁ワニス含浸性を発
揮し、それによりこれらを用いて巻線して得られた電機
コイルは優れた電気絶縁ワニス含浸処理性、高電圧下に
おける優れた電気的特性及び機械的特性を発揮できるも
のであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穴付フィルム裏打ちマイカテープの一
実施例を示した断面図である。
【図2】本発明の一実施例のフィルム裏打ちマイカテー
プ層を付加したガラス糸絶縁巻線を示した断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例の穴付フィルム裏打ちマイカ
テープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁
巻線を示した断面図である。
【符号の説明】
1 マイカテープ層 2 接着剤 3 穴付ポリエステルフィルム層 4 貫通穴 5 導体 6 ガラス糸絶縁層 7 ポリアミドイミドエナメル塗膜層 10 本発明の一実施例の穴付フィルム裏打ちマイカテ
ープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイカテープとプラスチックフィルムとを
    接着剤を介して貼り合わせて成るフィルム裏打ちマイカ
    テープにおいて、該フィルム裏打ちマイカテープには電
    気絶縁ワニスを透過できる複数個の貫通穴が開口されて
    いることを特徴とする穴付フィルム裏打ちマイカテー
    プ。
  2. 【請求項2】穴付穴付フィルム裏打ちマイカテープの貫
    通穴が、プラスチックフィルムの厚さ方向に設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の穴付フィルム裏打
    ちマイカテープ。
  3. 【請求項3】穴付フィルム裏打ちマイカテープの貫通穴
    が、マイカテープ及びプラスチックフィルムの双方にそ
    れぞれ厚さ方向に複数個ずつ開口してあり、且つ該マイ
    カテープの貫通穴とプラスチックフィルムの貫通穴とは
    互いに重ならないように開口されたものであることを特
    徴とする請求項1記載の穴付フィルム裏打ちマイカテー
    プ。
  4. 【請求項4】導体上にフィルム裏打ちマイカテープがス
    パイラル巻されており、且つ該フィルム裏打ちマイカテ
    ープ層上にガラス糸が横巻されており、しかも該ガラス
    糸層に電気絶縁ワニスが含浸処理して成るフィルム裏打
    ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線におい
    て、前記フィルム裏打ちマイカテープは電気絶縁ワニス
    を透過できる複数個の貫通穴が開口されている穴付フィ
    ルム裏打ちマイカテープであることを特徴とする穴付フ
    ィルム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻
    線。
  5. 【請求項5】導体上にエナメル線塗料を塗布、焼き付け
    して成るエナメル線塗膜層があり、且つ該エナメル線塗
    膜層上にフィルム裏打ちマイカテープがスパイラル巻さ
    れており、しかも該フィルム裏打ちマイカテープ層上に
    ガラス糸が横巻されており、更に該ガラス糸の横巻絶縁
    層に電気絶縁ワニスを含浸処理して成るフィルム裏打ち
    マイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線において、
    前記フィルム裏打ちマイカテープは電気絶縁ワニスを透
    過できる複数個の貫通穴が開口されている穴付フィルム
    裏打ちマイカテープであることを特徴とする穴付フィル
    ム裏打ちマイカテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガ
    ラス糸複合絶縁巻線。
JP28749399A 1999-10-08 1999-10-08 穴付フィルム裏打ちマイカテープ、穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したガラス糸絶縁巻線及び穴付フィルム裏打ちマイカテープ層を付加したエナメル線塗膜・ガラス糸複合絶縁巻線 Pending JP2001110245A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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