JP2001109800A - ネットワークコミュニケーションシステム、コミュニケーションサーバ装置及びコミュニケーション相手紹介方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】参加者が気軽にコミュニケーション相手を選択
してコミュニケーションを開始できるようにして、参加
者の負担を軽減する。 【解決手段】複数の役名とこれら各役名間の人間関係を
含んだシナリオのデータを複数記憶する基本シナリオデ
ータベース11と、このデータベース11に記憶されたシナ
リオ夫々の複数の役名に対応してサービス利用者を記憶
する顧客管理データベース12と、新たなサービス利用者
に対し、データベース11に記憶されるシナリオ及び役名
の選択を促し、選択内容に基づいてデータベース12に登
録し、データベース11に記憶された役名間の人間関係を
参照してデータベース12に記憶されるサービス利用者間
同士を紹介するシナリオ・役名関連付与部13とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインタ―フ
ェイスネットを用いたコミュニケーションサービスを提
供するネットワークコミュニケーションシステム、コミ
ュニケーションサーバ装置及びコミュニケーション相手
紹介方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば電子メールやオンラインチ
ャットなどの不特定者同士のネットワークコミュニケー
ションサービスにおいて、個別のコミュニケーション相
手を得る方法としては、大きく分けて次の２つの方法が
ある。

【０００３】１つは、無分類または性別や趣味等でカテ
ゴリー分けされた、名前、年齢などの情報を記載した参
加者の一覧リストを参照して希望する個別コミュニケー
ション相手を任意に選択する方法である。

【０００４】他の１つは、予め登録した参加者本人の嗜
好とコミュニケーション相手に対する希望条件の組み合
わせのよい相手を、逐次または一覧リストの形で紹介さ
れた中から、任意に相手を選択する方法である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の方法では、参加者が自分の希望する相手を能動的に
選択した上で、参加者自らが選択した相手に積極的にコ
ミュニケーションを開始する必要があり、すべての人が
利用し易いものではなかった。

【０００６】また、上記後者の方法では、参加時に参加
者本人の個人情報を登録する必要があるため、セキュリ
ティ面で不安があるばかりか、虚偽の申告によるトラブ
ルの発生が懸念されるという不具合があった。

【０００７】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、参加者が気軽にコ
ミュニケーション相手を選択してコミュニケーションを
開始することができる、参加者の負担を軽減したネット
ワークコミュニケーションシステム、ネットワークサー
バ装置、コミュニケーション相手紹介方法及び記録媒体
を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
サーバとなる第１の装置と、クライアントとなる複数の
第２の装置とを接続してなるネットワークコミュニケー
ションシステムであって、複数の物語名の一覧リストの
送信を要求する信号を第２の装置から第１の装置へ送信
する第１の送信手段と、この信号に対して複数の物語名
の一覧リストを第１の装置から第２の装置へ送信する第
２の送信手段と、複数の物語名の一覧リスト中から１つ
を選択した信号を第２の装置から第１の装置へ送信する
第３の送信手段と、この信号に対して選択された物語の
登場人物名の一覧リストを第１の装置から第２の装置へ
送信する第４の送信手段と、登場人物名の一覧リスト中
から１つを選択した信号を第２の装置から第１の装置へ
送信する第５の送信手段と、この信号と、同一の物語中
の他の登場人物を選択した他の第２の装置からの信号
と、当該物語の登場人物の人間関係とに対応して行われ
た第２の装置間のマッチング結果により、他の第２の装
置を紹介する信号を第１の装置から第２の装置へ送信す
る第６の送信手段とを有したことを特徴とする。

【０００９】このようなシステム構成とすれば、第２の
装置を利用して参加者が自己を投影するものとして既知
の物語とその登場人物とを選択することにより、その物
語中の人間関係に対応した他の登場人物を選択した他の
参加者を紹介されるようになるので、参加者が気軽にコ
ミュニケーション相手を選択してコミュニケーションを
開始することができ、参加者の負担を軽減することがで
きる。

【００１０】請求項２記載の発明は、複数の登場人物名
とこれら各登場人物間の人間関係を含んだ物語のデータ
を複数記憶する第１の記憶手段と、この第１の記憶手段
に記憶された複数の物語それぞれの複数の登場人物に対
応してコミュニケーションサービスの利用者を記憶する
第２の記憶手段と、新たなコミュニケーションサービス
の利用者に対し、上記第１の記憶手段に記憶される物語
及びその物語中の登場人物の選択を促し、選択された内
容に基づいて上記第２の記憶手段に登録する登録制御手
段と、上記第１の記憶手段に記憶された登場人物間の人
間関係を参照して、上記第２の記憶手段に記憶されるコ
ミュニケーションサービスの利用者間同士を紹介する紹
介制御手段とを具備したことを特徴とする。

【００１１】このような構成とすれば、コミュニケーシ
ョンサービスの利用者に自己を投影するものとして既知
の物語とその登場人物とを選択させることにより、その
物語中の人間関係に対応した他の登場人物を選択した他
の利用者を紹介するようになるので、利用者が気軽にコ
ミュニケーション相手を選択してコミュニケーションを
開始することができ、利用者の負担を軽減することがで
きる。

【００１２】請求項３記載の発明は、上記請求項２記載
の発明において、上記紹介制御手段は、上記第１の記憶
手段に記憶された登場人物間の人間関係を修正して、紹
介するコミュニケーションサービスの利用者を追加する
ことを特徴とする。

【００１３】このような構成とすれば、上記請求項２記
載の発明の作用に加えて、始めに与えられた状態からさ
らにコミュニケーション相手を追加することができるた
め、柔軟にコミュニケーションの輪を広げてより多くの
相手とコミュニケーションをとることができる。

【００１４】請求項４記載の発明は、複数の物語名の一
覧リストを送信してその１つを選択させる第１の選択工
程と、この第１の選択工程で選択された物語の複数の登
場人物名の一覧リストを送信してその１つを選択させる
第２の選択工程と、この第２の選択工程で選択された登
場人物名と、上記選択を行なったコミュニケーションサ
ービスの利用者名とを対応付けて登録する登録工程と、
該当する物語中の登場人物間の人間関係を参照して上記
登録工程で登録したコミュニケーションサービスの利用
者同士を紹介する紹介工程とを有したことを特徴とす
る。

【００１５】このような方法とすれば、コミュニケーシ
ョンサービスの利用者に自己を投影するものとして既知
の物語とその登場人物とを選択させることにより、その
物語中の人間関係に対応した他の登場人物を選択した他
の利用者を紹介するようになるので、利用者が気軽にコ
ミュニケーション相手を選択してコミュニケーションを
開始することができ、利用者の負担を軽減することがで
きる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下本発明をネットワークとして
のインターネットを用いたコミュニケーションシステム
に適用した場合の実施の一形態について図面を参照して
説明する。

【００１７】図１はシステム全体の構成を簡略化して示
すもので、１がインターネットであり、このインターネ
ット１に対して、コミュニケーションサービスを行なう
サービス事業者が運営するサービスセンタのサーバ装置
２と、ユーザが所有するクライアント装置としての各種
パーソナルコンピュータ（ＰＣ）３，３，‥‥とが接続
される。

【００１８】パーソナルコンピュータ３，３，‥‥は、
いずれもインターネット１と接続するためのＷＷＷブラ
ウザを搭載し、モデムを内蔵あるいは介在している。

【００１９】図２に上記サーバ装置２の機能構成を示
す。同図でサーバ装置２は、複数の物語のシナリオとそ
の各シナリオにおける登場人物の役名とを記憶した基本
シナリオデータベース（ＤＢ）１１と、このコミュニケ
ーションサービスに登録した顧客の各種情報を記憶した
顧客管理データベース（ＤＢ）１２とを有し、基本シナ
リオデータベース１１はシナリオ・役名関連付与部１３
に、顧客管理データベース１２は役名＝参加者変換テー
ブル１４に接続される。

【００２０】シナリオ・役名関連付与部１３は、このコ
ミュニケーションサービスへの参加者に対し、その登録
から他の参加者の紹介にいたる一連の制御動作を実行す
るもので、上記基本シナリオデータベース１１、役名＝
参加者変換テーブル１４の他に、シナリオ選択管理部１
５、役名選択管理部１６、及び役名間人間関係管理部１
７を接続している。

【００２１】役名＝参加者変換テーブル１４は、シナリ
オ・役名関連付与部１３の指示により、参加者の情報を
その参加者が選択したシナリオ及び役名の情報と共に顧
客管理データベース１２に登録し、また指定されたシナ
リオに対応して該当する参加者の情報と役名とを顧客管
理データベース１２から読出し、読出した役名のみをシ
ナリオ・役名関連付与部１３に送出する。

【００２２】シナリオ選択管理部１５は、シナリオ・役
名関連付与部１３の制御の下に、基本シナリオデータベ
ース１１に記憶されているシナリオの一覧リストをイン
ターネット１を介して対応するパーソナルコンピュータ
３に送出し、その応答として得られる選択情報を受取っ
てシナリオ・役名関連付与部１３に送出する。

【００２３】役名選択管理部１６は、シナリオ・役名関
連付与部１３の制御の下に、基本シナリオデータベース
１１に記憶されている選択されたシナリオの登場人物の
役名の一覧リストをインターネット１を介して対応する
パーソナルコンピュータ３に送出し、その応答として得
られる選択情報を受取ってシナリオ・役名関連付与部１
３に送出する。

【００２４】役名間人間関係管理部１７は、シナリオ・
役名関連付与部１３の制御の下に、基本シナリオデータ
ベース１１から読出した、選択したシナリオの選択した
登場人物の役名間の人間関係に基づき、コミュニケーシ
ョンが可能な役名が他の参加者により選択されている場
合にその役名の一覧リストをインターネット１を介して
対応するパーソナルコンピュータ３に送出する。

【００２５】また役名間人間関係管理部１７は、後述す
るコミュニケーション相手を拡大する場合において、コ
ミュニケーション可能な役名の紹介の指示を受付けて、
その役名を新たにコミュニケーション可能な役名として
追加する。

【００２６】なお、パーソナルコンピュータ３，３，‥
‥の機能構成については、広く一般に普及しているパー
ソナルコンピュータと同様であるものとして、ここでは
図示及びその説明は省略する。

【００２７】次に上記実施の形態の動作について説明す
る。

【００２８】図３は、クライアントである任意のパーソ
ナルコンピュータ３がサーバ装置２に初めてアクセスし
てからコミュニケーション相手を紹介されるまでの間の
状態遷移を示すもので、図４がその間にパーソナルコン
ピュータ３で行なわれるユーザ間の仮想関係の付与処
理、図５が同じくサーバ装置２で行なわれる同処理を示
す。

【００２９】まず、あらたにこのコミュニケーションサ
ービスへの参加者となるクライアントのパーソナルコン
ピュータ３から、サーバ装置２に対して自機のアドレス
を添えてシナリオの送信要求を出力すると、これを受付
けたサーバ装置２では（ステップＢ０１）、シナリオ・
役名関連付与部１３が基本シナリオデータベース１１を
検索し、図３（１）に示すように記憶しているすべての
物語のシナリオからシナリオ名の一覧リストを作成し
て、シナリオ選択管理部１５により送信要求をかけてき
たパーソナルコンピュータ３に対して返送する（ステッ
プＢ０２，Ｂ０３）。

【００３０】パーソナルコンピュータ３は、上記送信要
求の出力後にサーバ装置２からシナリオの一覧リストが
返送されてくるのを待機しており（ステップＡ０１）、
これを受信したと判断した時点で、次に受信したシナリ
オ一覧リストを展開して図３（２）に示すように表示す
る（ステップＡ０２）。

【００３１】パーソナルコンピュータ３でこの表示に対
してその中から任意のもの１つを選択すると（ステップ
Ａ０３）、そのシナリオ選択情報が生成され、パーソナ
ルコンピュータ３からサーバ装置２に対して送信される
（ステップＡ０４）。

【００３２】このときパーソナルコンピュータ３のシナ
リオ選択管理部１５では、シナリオ選択情報がパーソナ
ルコンピュータ３から送られてくるのを待機しており
（ステップＢ０４）、これを受信するとシナリオ・役名
関連付与部１３に転送する。

【００３３】シナリオ・役名関連付与部１３では、この
シナリオ選択情報に応じて、基本シナリオデータベース
１１から今度は図３（３）に示すように選択されたシナ
リオの登場人物名（役名）の一覧リストを作成し、役名
選択管理部１６によりシナリオ選択情報を送信してきた
パーソナルコンピュータ３に対して返送する（ステップ
Ｂ０５，Ｂ０６）。

【００３４】パーソナルコンピュータ３は、上記シナリ
オ選択情報の送信後にサーバ装置２から役名の一覧リス
トが返送されてくるのを待機しており（ステップＡ０
５）、これを受信したと判断した時点で、次に受信した
選択シナリオの役名一覧リストを展開して図３（４）に
示すように表示する（ステップＡ０６）。

【００３５】パーソナルコンピュータ３でこの表示に対
してその中から任意の役名１つを選択すると（ステップ
Ａ０７）、その役名選択情報が生成され、パーソナルコ
ンピュータ３からサーバ装置２に対して送信される（ス
テップＡ０８）。

【００３６】サーバ装置２の役名選択管理部１６は、役
名選択情報がパーソナルコンピュータ３から送られてく
るのを待機しており（ステップＢ０７）、これを受信す
るとシナリオ・役名関連付与部１３に転送する。

【００３７】シナリオ・役名関連付与部１３は、この役
名選択情報に応じて、まずこのパーソナルコンピュータ
３のユーザをそのシナリオ選択情報及び役名選択情報と
共に顧客管理データベース１２に顧客として登録した上
で（ステップＢ０８）、図３（５）に示すようにその役
名選択情報に基づいて、同じく顧客管理データベース１
２にすでに登録されている同一のシナリオ設定情報を持
つ他のユーザの情報中から、当該シナリオの初期状態で
コミュニケーションが可能な、少なくとも友好的な人間
関係にある他の役名を有しているものをサーチして、役
名の一覧リストを作成する（ステップＢ０９）。

【００３８】そして、この一覧リストに当該シナリオの
背景情報を添えて“送信可能宛先帳”としてパーソナル
コンピュータ３に対して返送し（ステップＢ１０）、以
上でこの図５によるサーバ装置２側での一連のユーザ間
仮想関係の付与処理を終了する。

【００３９】一方、パーソナルコンピュータ３では、サ
ーバ装置２から“送信可能宛先帳”が送られてくるのを
待機しており（ステップＡ０９）、これを受信したと判
断すると、図３（６）に示すようにそのまま受信した
“送信可能宛先帳”を自機内に登録し（ステップＡ１
０）、以上でこの図４によるクライアントとしてのパー
ソナルコンピュータ３側でのユーザ間の仮想関係の付与
処理を終了する。

【００４０】これ以後パーソナルコンピュータ３におい
ては、上記“送信可能宛先帳”のシナリオ背景に沿った
形で、与えられた役名から任意の相手を選択すること
で、サーバ装置２を介在して、サーバ装置２の顧客管理
データベース１２に登録されている他のパーソナルコン
ピュータ３のユーザとのコミュニケーションを開始し、
メッセージの送受等を行なうことができる。

【００４１】この場合、このコミュニケーションサービ
スのユーザは互いに、自身が選択したシナリオ中の役名
を用いてコミュニケーションをはかることとなるので、
ユーザはサービスへの参加時にコミュニケーションが可
能な相手を一括して登録し、簡単な操作で気軽にコミュ
ニケーション相手を選択してコミュニケーションを開始
することができ、ユーザの負担を軽減することができ
る。

【００４２】なお、上記実施の形態では、サーバ装置２
から与えられた“送信可能宛先帳”に基づいてコミュニ
ケーションの相手を役名で選択することとなるので、こ
の“送信可能宛先帳”でリストアップされていないもの
とはコミュニケーションをとることができないが、さら
になんらかの制限を与えた上で“送信可能宛先帳”にコ
ミュニケーション相手を追加できれば、それも可能とな
る。

【００４３】以下、このような動作の変形例について図
面を参照して説明する。

【００４４】図６は、あるクライアント（以下文中及び
図では「紹介元」と示す）のパーソナルコンピュータ３
が、現状で登録されているコミュニケーション相手の中
の一人のクライアント（以下文中及び図では「紹介相手
先」と示す）とコミュニケーションをとっている過程
で、紹介元が登録しているコミュニケーション相手のう
ち、紹介相手先は登録していないもの（以下文中及び図
では「紹介対象者」と示す）をあらためて紹介相手先に
紹介し、その登録内容に追加させる場合の状態遷移を示
すもので、図７は紹介元（紹介する側）のクライアント
での処理、図７は紹介相手先（紹介される側）のクライ
アントでの処理、図９はサーバ装置２で行なわれる処理
を示す。

【００４５】まず、紹介元となるクライアントのパーソ
ナルコンピュータ３で、コミュニケーション相手を追加
して紹介するための操作を行なうとこれを判断し（ステ
ップＣ０１）、図６（１）に示すように自機で送信可能
な宛先中から、紹介対象者を選択する（ステップＣ０
２）。

【００４６】次に、図６（２）に示すようにこの選択し
た紹介対象者を紹介したい紹介相手先を選択する（ステ
ップＣ０３）。

【００４７】こうして紹介対象者と紹介相手先とを選択
すると、選択した内容をサーバ装置２に送信し（ステッ
プＣ０４）、以上で紹介元となるクライアントのパーソ
ナルコンピュータ３での処理を終了する。

【００４８】この紹介元となるクライアントのパーソナ
ルコンピュータ３からの紹介指示を示す信号を役名間人
間関係管理部１７で受信したサーバ装置２では、その受
信を確認した後に（ステップＥ０１）、紹介対象者とな
るクライアントのパーソナルコンピュータ３に対して、
紹介があったこと、紹介元、及び紹介相手先を通知し
て、紹介の可否を確認する（ステップＥ０２）。

【００４９】そして、この確認の結果、紹介対象者の承
認が得られたか否かを判断するもので（ステップＥ０
３）、承認が得られなかった場合には、紹介元に対して
紹介を失敗した旨のメッセージを送信し（ステップＥ０
６）、以上でこの図９の処理を一旦終了する。

【００５０】また、上記ステップＥ０３で紹介対象者の
承認が得られたと判断した場合には、次に紹介相手先が
有する“送信可能宛先帳”に上記紹介対象者が含まれて
いないことを確認する（ステップＥ０４）。

【００５１】ここで、紹介相手先の“送信可能宛先帳”
に上記紹介対象者がすでに含まれている場合には、紹介
元に対してすでに紹介済である旨のメッセージを送信し
（ステップＥ０７）、以上でこの図９の処理を一旦終了
する。

【００５２】また、上記ステップＥ０４で紹介相手先の
“送信可能宛先帳”に上記紹介対象者が含まれていない
場合には、あらためて紹介対象者を“送信可能宛先帳”
に追加するべく、紹介対象者の宛先とこの紹介対象者を
含めた改訂シナリオの背景情報を図６（３）に示すよう
に紹介相手先のクライアントのパーソナルコンピュータ
３に対して送信し（ステップＥ０５）、以上でこの図９
によるサーバ装置２側での処理を終了する。

【００５３】一方、このサーバ装置２からの信号を受け
た、紹介相手先のクライアントのパーソナルコンピュー
タ３では、紹介対象者の宛先情報を含んだ信号の受信を
確認すると（ステップＤ０１）、自機内に登録している
“送信可能宛先帳”に受信した内容を追加設定し（ステ
ップＤ０２）、以上でこの図８による紹介相手先のクラ
イアントのパーソナルコンピュータ３での処理を終了す
る。

【００５４】なお、このとき紹介相手先のクライアント
のパーソナルコンピュータ３において、受信を確認する
ものとして、図６（４）に示すように追加された宛先を
含む、送信可能な宛先の一覧リストを表示させるように
してもよい、この場合、追加された宛先に関しては、誰
からの紹介があったのかを示すために紹介元を併記する
ものとしてもよい。

【００５５】このように、始めに与えられた送信可能な
宛先の一覧リストにない相手であっても、紹介を受ける
ことでコミュニケーションをとる相手として追加設定す
ることができるため、相互に知己を紹介することで、よ
り柔軟にコミュニケーションの輪を広げてより多くの相
手とコミュニケーションをとることができるようにな
る。

【００５６】なお、上記実施の形態では、クライアント
であるパーソナルコンピュータ３において、与えられた
複数のシナリオの一覧リスト中から１つを選択すると、
その選択されたシナリオに基づいて登場人物の役名の一
覧リストが表示され、その中から任意のものを選択する
ものとして説明したが、例えばテレビドラマや映画等を
対象として、俳優名を選択すると、その俳優が演じてい
る種々のドラマ等での役名が表示され、その中から１つ
を選択することで、該当するドラマ等のシナリオを選択
するような手順を採るものとしてもよい。

【００５７】また、上記実施の形態では、１つのシナリ
オ内の役内で選択するようにしたが、異なるシナリオ内
の役で選択するようにしてもよい。これは、役名で選択
することが、その個人の特徴入力を補助するものであ
り、異なるシナリオ内の役同士でも特徴が一致すれば紹
介が可能である。

【００５８】さらに、上記実施の形態は、インターネッ
ト１を介してクライアントであるパーソナルコンピュー
タ３，３，‥‥とサーバ装置２とを接続してなるネット
ワークを説明したものであるが、本発明はこれに限ら
ず、クライアントとして、例えばメールの送受信機能を
有する携帯電話機などを用いるものとしてもよい。

【００５９】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲内で種々変形して実施することが可能であるものとす
る。

【００６０】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、第２の装
置を利用して参加者が自己を投影するものとして既知の
物語とその登場人物とを選択することにより、その物語
中の人間関係に対応した他の登場人物を選択した他の参
加者を紹介されるようになるので、参加者が気軽にコミ
ュニケーション相手を選択してコミュニケーションを開
始することができ、参加者の負担を軽減することができ
る。

【００６１】請求項２記載の発明によれば、コミュニケ
ーションサービスの利用者に自己を投影するものとして
既知の物語とその登場人物とを選択させることにより、
その物語中の人間関係に対応した他の登場人物を選択し
た他の利用者を紹介するようになるので、利用者が気軽
にコミュニケーション相手を選択してコミュニケーショ
ンを開始することができ、利用者の負担を軽減すること
ができる。

【００６２】請求項３記載の発明によれば、上記請求項
２記載の発明の効果に加えて、始めに与えられた状態か
らさらにコミュニケーション相手を追加することができ
るため、柔軟にコミュニケーションの輪を広げてより多
くの相手とコミュニケーションをとることができる。

【００６３】請求項４記載の発明によれば、コミュニケ
ーションサービスの利用者に自己を投影するものとして
既知の物語とその登場人物とを選択させることにより、
その物語中の人間関係に対応した他の登場人物を選択し
た他の利用者を紹介するようになるので、利用者が気軽
にコミュニケーション相手を選択してコミュニケーショ
ンを開始することができ、利用者の負担を軽減すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態に係るシステム全体の構
成を簡略化して示す図。

【図２】同実施の形態に係るサーバ装置の機能構成を示
すブロック図。

【図３】同実施の形態に係る動作の状態遷移を示す図。

【図４】同実施の形態に係るクライアント側のパーソナ
ルコンピュータでの処理内容を示すフローチャート。

【図５】同実施の形態に係るサーバ装置での処理内容を
示すフローチャート。

【図６】同実施の形態に係る動作の変形例の状態遷移を
示す図。

【図７】同実施の形態に係る紹介元のパーソナルコンピ
ュータでの処理内容を示すフローチャート。

【図８】同実施の形態に係る紹介相手先のパーソナルコ
ンピュータでの処理内容を示すフローチャート。

【図９】同実施の形態に係るサーバ装置での処理内容を
示すフローチャート。

【符号の説明】

１…インターネット ２…サーバ装置 ３…パーソナルコンピュータ（ＰＣ） １１…基本シナリオデータベース １２…顧客管理データベース １３…シナリオ・役名関連付与部 １４…役名＝参加者変換テーブル １５…シナリオ選択管理部 １６…役名選択管理部 １７…役名間人間関係管理部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B049 CC02 DD01 EE05 FF03 FF04 GG03 GG04 GG06 GG07 5B075 KK03 KK07 KK13 KK33 KK37 ND03 ND20 ND23 ND36 NK54 NR03 NR12 PP30 PQ02 PQ20 PQ46 UU24 5B089 GA11 GA21 JA17 JA18 JA31 JB22 KA01 KA18 KC15 KC22

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】サーバとなる第１の装置と、クライアント
   となる複数の第２の装置とを接続してなるネットワーク
   コミュニケーションシステムであって、 複数の物語名の一覧リストの送信を要求する信号を第２
   の装置から第１の装置へ送信する第１の送信手段と、 この信号に対して複数の物語名の一覧リストを第１の装
   置から第２の装置へ送信する第２の送信手段と、 複数の物語名の一覧リスト中から１つを選択した信号を
   第２の装置から第１の装置へ送信する第３の送信手段
   と、 この信号に対して選択された物語の登場人物名の一覧リ
   ストを第１の装置から第２の装置へ送信する第４の送信
   手段と、 登場人物名の一覧リスト中から１つを選択した信号を第
   ２の装置から第１の装置へ送信する第５の送信手段と、 この信号と、同一の物語中の他の登場人物を選択した他
   の第２の装置からの信号と、当該物語の登場人物の人間
   関係とに対応して行われた複数の第２の装置間のマッチ
   ング結果により、他の第２の装置を紹介する信号を第１
   の装置から第２の装置へ送信する第６の送信手段とを有
   したことを特徴とするネットワークコミュニケーション
   システム。
2. 【請求項２】複数の登場人物名とこれら各登場人物間の
   人間関係を含んだ物語のデータを複数記憶する第１の記
   憶手段と、 この第１の記憶手段に記憶された複数の物語それぞれの
   複数の登場人物に対応してコミュニケーションサービス
   の利用者を記憶する第２の記憶手段と、 新たなコミュニケーションサービスの利用者に対し、上
   記第１の記憶手段に記憶される物語及びその物語中の登
   場人物の選択を促し、選択された内容に基づいて上記第
   ２の記憶手段に登録する登録制御手段と、 上記第１の記憶手段に記憶された登場人物間の人間関係
   を参照して、上記第２の記憶手段に記憶されるコミュニ
   ケーションサービスの利用者間同士を紹介する紹介制御
   手段とを具備したことを特徴とするコミュニケーション
   サーバ装置。
3. 【請求項３】上記紹介制御手段は、上記第１の記憶手段
   に記憶された登場人物間の人間関係を修正して、紹介す
   るコミュニケーションサービスの利用者を追加すること
   を特徴とする請求項２記載のコミュニケーションサーバ
   装置。
4. 【請求項４】複数の物語名の一覧リストを送信してその
   １つを選択させる第１の選択工程と、 この第１の選択工程で選択された物語の複数の登場人物
   名の一覧リストを送信してその１つを選択させる第２の
   選択工程と、 この第２の選択工程で選択された登場人物名と、上記選
   択を行なったコミュニケーションサービスの利用者名と
   を対応付けて登録する登録工程と、 該当する物語中の登場人物間の人間関係を参照して上記
   登録工程で登録したコミュニケーションサービスの利用
   者同士を紹介する紹介工程とを有したことを特徴とする
   コミュニケーション相手紹介方法。