JP2001109412A

JP2001109412A - 表示装置

Info

Publication number: JP2001109412A
Application number: JP29050199A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Takahashi; 潔高橋
Original assignee: Fuji Electric Co Ltd
Current assignee: Fuji Electric Co Ltd
Priority date: 1999-10-13
Filing date: 1999-10-13
Publication date: 2001-04-20

Abstract

(57)【要約】【課題】表示装置の組み立て作業を簡略化する。【解決手段】プリント基板２には、３個の図示せぬＬ
ＥＤが配置されており、また、それぞれのＬＥＤの発光
部を起点とし、蓋部４の導入部４ａ〜４ｃを終点とす
る、滑らかな円弧形状を有する光ガイド３が装着されて
いる。光ガイド３の３つの先端部は、蓋部４に設けられ
た導入部４ａ〜４ｃにそれぞれ挿入される。導入部４ａ
〜４ｃの上部には、所定の情報が印刷されるとともに透
光部５ａ〜５ｃが設けられた表示パネル５が配置され、
その上にはカバー６が更に配置される。ＬＥＤから放射
された光は、光ガイド３のそれぞれの導光部によって案
内され、導入部４ａ〜４ｃ、透光部５ａ〜５ｃ、およ
び、カバー６を介して外部に放射される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は表示装置に関し、特
に、プリント配線板上に配置されている複数の発光素子
から放射された光を筐体の表示面に形成された放光部ま
で導いて所定のパターンで発光させ、所定の情報を表示
する表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年では、電子装置の薄型化が進みつつ
あるため、装置内部の状態等を表示するＬＥＤ（Light
Emitting Diode）等の配置にも種々の考慮がなされてい
る。

【０００３】図９は、従来の電子装置におけるＬＥＤの
配置例を示す図である。この図の例では、薄型の筐体１
０の内部には、メインプリント基板１２が配置されてい
る。また、筐体１０の前面１０ａには、３つのＬＥＤ１
４ａ〜１４ｃが配置されており、装置内部の状態等を表
示する。

【０００４】ＬＥＤ１４ａ〜１４ｃは、メインプリント
基板１２とは別のサブプリント基板１３上に配置されて
おり、信号線１５ａ〜１５ｃによってメインプリント基
板１２と接続されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の電子装置では、メインプリント基板１２とは別に
ＬＥＤ用のサブプリント基板１３が必要であるため、こ
のサブプリント基板１３を加工するプロセス（例えば、
配線パターンの形成等）の分だけ加工処理が煩雑になる
という問題点があった。

【０００６】また、サブプリント基板１３とメインプリ
ント基板１２とを信号線によって接続する必要があるた
め、組み立て作業が煩雑になるという問題点もあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、部
品の製造プロセスと組み立て作業が簡易な表示装置を提
供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、プリント配線板上に配置されている複数
の発光素子から放射された光を筐体の表示面に形成され
た放光部まで導いて所定のパターンで発光させ、所定の
情報を表示する表示装置において、前記筐体の表示面に
対して略直角に配置されたプリント基板と、前記表示面
を基準とした場合に、前記プリント基板の奥行き方向に
１列に配置された複数の発光素子と、前記複数の発光素
子の各発光部と、前記プリント基板面の法線に平行に配
置された複数の放光部のそれぞれとを、弧を描くように
連結して光を導く複数の光ガイド部材と、を有すること
を特徴とする表示装置が提供される。

【０００８】ここで、プリント基板は、筐体の表示面に
対して略直角に配置される。複数の発光素子は、表示面
を基準とした場合に、プリント基板の奥行き方向に１列
に配置される。複数の発光素子の各発光部と、複数の光
ガイド部材は、プリント基板面の法線に平行に配置され
た複数の放光部のそれぞれとを、弧を描くように連結し
て光を導く。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は、本発明の実施の形態の構
成例を示す組み立て図である。この図において、筐体１
は、例えば、射出成形によって形成されており内部のプ
リント基板２を保護する。

【００１０】プリント基板２には、図示せぬ複数の電子
部品が半田付け等によって実装されており、筐体１の内
部に、例えば、図示せぬネジ等によって固定される。プ
リント基板２の左上隅には、３つの導光部を有する光ガ
イド３が装着されており、プリント基板２上に配置され
た図示せぬ３つのＬＥＤから放射された光を蓋部４に設
けられた導入部４ａ〜４ｃ、表示パネル５の透光部５ａ
〜５ｃ、および、カバー６を介して外部に放射する。

【００１１】オス型コネクタ２ａは、外部の装置とイン
ターフェースを介して接続する場合に使用される。図２
は、図１に示す光ガイド３が取り付けられる前のプリン
ト基板２の状態を示す図である。この図に示すように、
プリント基板２の左上隅には、３つのチップ型ＬＥＤ２
ｃ〜２ｅが発光部を図の手前方向に向けて配置されてい
る。また、チップ型ＬＥＤ２ｃ〜２ｅの下（図の下）に
は、光ガイド３を取り付けるための孔２ｆ，２ｇが形成
されている。

【００１２】図３は、光ガイド３の斜視図である。この
図に示すように、光ガイド３は、導光部３ａ〜３ｃ、連
結部３ｄ，３ｅ、台座部３ｆ、および、係止部３ｇ，３
ｈを有している。なお、この光ガイド３は、例えば、ポ
リカーボネイト樹脂やアクリル樹脂等の透光性を有する
素材を射出成形によって一体成形することにより構成さ
れている。

【００１３】導光部３ａ〜３ｃは、収光のために先端部
がフィレット処理されており、ＬＥＤ２ｃ〜２ｅからの
光を蓋部４の導入部４ａ〜４ｃまで導く。連結部３ｄ，
３ｅは、導光部３ａ，３ｂ、および、導光部３ｂ，３ｃ
を相互に連結する。

【００１４】台座部３ｆは、板状の形状を有しており、
光ガイド３がプリント基板２に対して取り付けられた場
合に、その下面部がプリント基板２の表面に当接して安
定性を確保する。

【００１５】係止部３ｇ，３ｈは、プリント基板２に設
けられた孔２ｇ，２ｆにそれぞれ挿入され、光ガイド３
をプリント基板２に固定する。図４は、光ガイド３を図
１に示すＸ方向から眺めた場合の詳細な構成例を示す図
である。この図に示すように、導光部３ａ〜３ｃは、円
弧形状を有しており、ＬＥＤ２ｃ〜２ｅからそれぞれ放
射された光を蓋部４の導入部４ａ〜４ｃまで導く。な
お、導光部３ａ〜３ｃが、緩やかな円弧形状を有してい
るのは、ＬＥＤ２ｃ〜２ｅからの光が内部で完全に反射
されて外部に漏出するのを防止するためである。

【００１６】連結部３ｄ，３ｅは、細い棒状の部材によ
って構成されており、導光部３ａと導光部３ｂ、およ
び、導光部３ｂと導光部３ｃとをそれぞれ連結する。台
座部３ｆは、前述したように、板状の形状を有してお
り、プリント基板２に装着された場合には、その下部面
がプリント基板２の表面に当接して固定される。また、
この台座部３ｆの一端には導光部３ａ〜３ｃが固定され
ている。

【００１７】係止部３ｇ，３ｈはプリント基板２に形成
されている孔２ｇ，２ｆにそれぞれ挿入されて光ガイド
３をプリント基板２に係止する。なお、係止部３ｇ，３
ｈは、内部の肉抜きが施されているので、孔２ｇ，２ｆ
に挿入される際には中心部に向かって収縮して挿入作業
を容易にするとともに、完全に挿入された場合にはバネ
力によって外側に向かって拡張しようとするので孔２
ｇ，２ｆから外れることを防止できる。

【００１８】図５は、光ガイド３をＹ方向から眺めた場
合の詳細な構成を示す図である。この図に示すように、
導光部３ａ〜３ｃの断面は、楕円形状を有しており、そ
の先端部は蓋部４の導入部４ａ〜４ｃに対応する矩形形
状を有している。なお、導光部３ａ〜３ｃの断面が楕円
形状を有しているのは、ＬＥＤ２ｃ〜２ｅが放射する光
の強度分布が楕円形状を有しているので、これに対応す
るためである。

【００１９】導光部３ａ〜３ｃは、連結部３ｄ，３ｅに
よって結合されている。なお、連結部３ｄ，３ｅは、導
光部３ａ〜３ｃと比較してその断面積が小さい部材によ
って構成されているので、この部分を介して発生する光
の干渉を最小限にくい止めることができる。

【００２０】台座部３ｆは、導光部３ａ〜３ｃとの間の
角度が略直角になるように配置されている。なお、導光
部３ａ〜３ｃと、台座部３ｆとの接合部分の断面積は非
常に小さくなるように設定されているので、この台座部
３ｆによる光の干渉も最小限にくい止めるられる。

【００２１】係止部３ｇ（および図示せぬ係止部３ｈ）
は、台座部３ｆの下部面に配置されており、孔２ｇ，２
ｆにそれぞれ挿入されて光ガイド３をプリント基板２に
固定する。

【００２２】図６は、光ガイド３を図１に示すＺ方向か
ら眺めた場合の詳細な構成を示す図である。この図に示
すように、台座部３ｆの導光部３ａ，３ｂおよび導光部
３ｂ，３ｃの間には切り欠き３ｉ，３ｊがそれぞれ形成
されている。この切り欠き３ｉ，３ｊは、導光部３ａ〜
３ｃに入射された光が、台座部３ｆを介して干渉するこ
とを最小限に抑えるために設けられている。また、切り
欠き３ｋ，３ｍも同様の理由で設けられている。

【００２３】係止部３ｇ，３ｈは、内部が肉抜きされて
おり、前述のように孔２ｇ，２ｆに対して挿入する際
と、挿入された後に有効に機能する。図７は、図２に示
す光ガイド３がプリント基板２に装着された場合の様子
を示す図である。なお、光ガイド３がプリント基板２に
装着された場合には、導光部３ａ〜３ｃのそれぞれの中
心部が、ＬＥＤ２ｃ〜２ｅの発光部のそれぞれの中心部
と一致するように、孔２ｆ，２ｇが穿孔されているの
で、ＬＥＤ２ｃ〜２ｅから放射された光が、効率よく導
光部３ａ〜３ｃに入射される。

【００２４】このようなプリント基板２は、筐体１の内
部に、例えば、ネジ等によって固定され、蓋部４が取り
付けられる。このとき、図８に示すように、蓋部４に設
けられた導入部４ａ（導入部４ｂ，４ｃも同様）は、拡
開構造を有しているので、光ガイド３の導光部３ａ（お
よび、導光部３ｂ，３ｃ）の先端部が挿入された場合に
は自動的に位置合わせが行われて、最適な位置に固定さ
れることになる。なお、この図は導入部４ａの断面構造
のみを示している。

【００２５】導入部４ａ〜４ｃが形成されている部分の
上（図の左側）には、表示内容を示す情報が印刷される
とともに導入部４ａ〜４ｃに対応する透光部５ａ〜５ｃ
が形成された表示パネル５が配置されている。更にその
上には表示パネル５を保護し、また、固定するためのカ
バー６が配置されている。

【００２６】なお、プリント基板２に設けられているオ
ス型コネクタ２ａは、蓋部４に設けられたスリット４ｅ
に挿入され、他の装置からの信号線を接続することが可
能となる。

【００２７】次に、以上の実施の形態を組み立てる際の
プロセスについて説明する。先ず、プリント基板２に対
して、ＬＥＤ２ｃ〜２ｅを含む電子部品を半田付けによ
って実装する。また、このとき、オス型コネクタ２ａ等
も実装する。

【００２８】電子部品の実装が終了すると、図３に示す
光ガイド３の係止部３ｇ，３ｈをプリント基板２の孔２
ｇ，２ｆに対してそれぞれ挿入し、光ガイド３をプリン
ト基板２に対して装着する。このとき、孔２ｇ，２ｆお
よびＬＥＤ２ｃ〜２ｅの相対的な位置関係は予め調節さ
れているので、係止部３ｇ，３ｈをプリント基板２の孔
２ｇ，２ｆに対してそれぞれ挿入するだけで、導光部３
ａ〜３ｃとＬＥＤ２ｃ〜２ｅの間の位置関係が良好に設
定される。

【００２９】続いて、プリント基板２を筐体１の内部に
ネジ等によって固定し、蓋部４を装着する。このとき、
導入部４ａ〜４ｃのプリント基板２側は、図８に示すよ
うな拡開構造を有しているので、導光部３ａ〜３ｃと、
導入部４ａ〜４ｃとの位置関係が自動的に修正されて、
良好な位置関係に設定される。

【００３０】導入部４ａ〜４ｃの上部（図の左側）に、
表示パネル５を配置した後、カバー６を取り付けて固定
する。以上に示したように、本実施の形態によれば、プ
リント基板２上にＬＥＤ２ｃ〜２ｅを配置し、一体成形
された光ガイド３を装着して、光を蓋部４の所定の部分
まで導くようにしたので、部品の製造プロセスを簡略化
することが可能となる。

【００３１】また、光ガイド３は、プリント基板２に簡
単に装着することが可能であり、また、蓋部４と光ガイ
ド３との位置合わせも自動的に実施されることから、組
み立て作業を簡略化することが可能となる。

【００３２】なお、以上の実施の形態においては、３個
のＬＥＤを用いる場合を例に挙げて説明したが、１〜２
個、または、４個以上の場合にも本発明を適用可能であ
ることはいうまでもない。

【００３３】また、以上の実施の形態では、３つの導光
部３ａ〜３ｃを一体成形するようにしたが、それぞれを
独立構成とし、各々が係止部を有するようにしてもよ
い。

【００３４】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、プリン
ト配線板上に配置されている複数の発光素子から放射さ
れた光を筐体の表示面に形成された放光部まで導いて所
定のパターンで発光させ、所定の情報を表示する表示装
置において、筐体の表示面に対して略直角に配置された
プリント基板と、表示面を基準とした場合に、プリント
基板の奥行き方向に１列に配置された複数の発光素子
と、複数の発光素子の各発光部と、プリント基板面の法
線に平行に配置された複数の放光部のそれぞれとを、弧
を描くように連結して光を導く複数の光ガイド部材と、
を有するようにしたので、表示装置の組み立て作業を簡
便化することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の構成例を示す組み立て図
である。

【図２】光ガイドを装着する前のプリント基板の状態を
示す図である。

【図３】光ガイドの詳細な構成例を示す斜視図である。

【図４】光ガイドの詳細な構成例を示す正面図である。

【図５】光ガイドの詳細な構成例を示す側面図である。

【図６】光ガイドの詳細な構成例を示す底面図である。

【図７】図２に示すプリント基板に対して光ガイドが装
着された場合の状態を示す図である。

【図８】導入部に対して導光部を挿入する場合の様子を
示す断面図である。

【図９】従来の電子装置におけるＬＥＤの配置例を示す
図である。

【符号の説明】

１筐体２プリント基板２ａオス型コネクタ２ｃ〜２ｅＬＥＤ２ｆ，２ｇ孔３光ガイド３ａ〜３ｃ導光部３ｄ，３ｅ連結部３ｆ台座部３ｇ，３ｈ係止部４蓋部４ａ〜４ｃ導入部４ｅスリット５表示パネル５ａ〜５ｃ透光部６カバー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プリント配線板上に配置されている複数
の発光素子から放射された光を筐体の表示面に形成され
た放光部まで導いて所定のパターンで発光させ、所定の
情報を表示する表示装置において、前記筐体の表示面に対して略直角に配置されたプリント
基板と、前記表示面を基準とした場合に、前記プリント基板の奥
行き方向に１列に配置された複数の発光素子と、前記複数の発光素子の各発光部と、前記プリント基板面
の法線に平行に配置された複数の放光部のそれぞれと
を、弧を描くように連結して光を導く複数の光ガイド部
材と、を有することを特徴とする表示装置。
【請求項２】前記複数の光ガイド部材は、連結部材に
よって連結されており、一体成形によって形成されるこ
とを特徴とする請求項１記載の表示装置。
【請求項３】前記一体成形された光ガイド部材は、前
記プリント基板に係止する係止部を更に有することを特
徴とする請求項２記載の表示装置。
【請求項４】前記放光部は、前記光ガイド部材が配置
される側に前記光ガイド部材の先端部が挿入される導入
部が形成されており、前記導入部は拡開構造を有してい
ることを特徴とする請求項１記載の表示装置。
【請求項５】前記光ガイド部材の先端部は、フィレッ
ト処理が施されていることを特徴とする請求項４記載の
表示装置。