JP2001108614A - ラジカル計測用光学系 - Google Patents

ラジカル計測用光学系

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JP2001108614A JP28708199A JP28708199A JP2001108614A JP 2001108614 A JP2001108614 A JP 2001108614A JP 28708199 A JP28708199 A JP 28708199A JP 28708199 A JP28708199 A JP 28708199A JP 2001108614 A JP2001108614 A JP 2001108614A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高精度なラジカル計測用光学系を提供する。 【解決手段】 光源1と、第1のレンズ2を通り測定対
象3を通過した光を集光する第2のレンズ4と、第2の
レンズの焦点位置に入射端5aが配置され、各光ファイ
バが入射端側で円形に、出射端5b側で一列に配列され
た光ファイバ束5と、光ファイバ束の出射端から出射さ
れ入射側スリット6を通過した光を平行光とし所定の角
度で反射する入射側軸外放物面鏡7と、反射された光を
受けて分光する回折格子8と、回折格子で分光された光
を出射側スリット9上に集光・結像する出射側軸外放物
面鏡10と、出射側スリットを通過した光の光量を測定
する受光素子11とを含んで構成され、所定の波長分解
能が得られるように回折格子の溝本数及び入射側軸外放
物面鏡及び出射側軸外放物面鏡の焦点距離を選定した上
で、光源から受光素子までの総合的な光束の利用効率が
最大になるように、各光学要素1,2,4〜11の仕様
を選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の原子・分子
が特定波長の光を吸収することを利用して、測定対象中
に存在する特定原子・分子の密度等を求める技術であ
る、吸光測定法に用いられるラジカル計測用光学系に関
する。
【0002】
【従来の技術】吸光測定法によるラジカル計測は、特定
の原子・分子が特定波長の光を吸収することを利用し
て、測定対象中に存在する特定原子・分子の密度等を求
める技術であり、ガス成分分析やプラズマ中の特定原子
の絶対密度の測定等に用いられている。
【0003】このような従来の技術には、例えば、特開
平10−311791号公報に示されるラジカル計測用
光学系がある。
【0004】図4は従来例のラジカル計測用光学系の概
略構成図である。
【0005】図4に示す従来のラジカル計測用光学系
は、光源1から投射された光束を所定径の平行光とする
ための第1のレンズとしての第1の凸レンズ15および
第1の凹レンズ16と、測定対象を通過した光束を集光
するための第2のレンズとしての第2の凹レンズ17お
よび第1の凸レンズ18と、集光された光束を分光して
目的とする波長の光量を測定する分光器19とからな
る。
【0006】光源1から投射された光束は、第1の凸レ
ンズ15で集光された後、第1の凹レンズ16で平行光
とされ、測定対象を通過する。測定対象を通過した平行
光は、第2の凹レンズ17と第2の凸レンズ18で再び
集光され、分光器19に入射する。分光器19に入射し
た光は、分光されて目的とする波長のみの光量が測定さ
れ、この測定光量から得られる吸収量から、特定の原子
や分子の密度や濃度を求める。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このラジカル計測用光
学系において測定精度を高めるには、高い波長分解能と
光束の利用効率の向上を両立させることが必要であっ
た。
【0008】しかし、波長分解能の向上と光束の利用効
率の向上はトレードオフの関係にあるため、特に光源の
発光強度の分布や発散角度等の条件、および測定対象の
波長に応じて、各構成要素を選定する必要があった。
【0009】しかしながら、図4に示すラジカル計測用
光学系では、光源1の発光強度の分布や発散角度等の条
件、および分光器19のNA(Numerical Aperture:開
口数)は何も考慮されていなかった。
【0010】図4において、光源1からの光は、第2の
凹レンズ17と第2の凸レンズ18で分光器19に集光
入射されるが、光源1の発光領域は有限の大きさを有す
るために結像光学系となり、分光器19の入射部での集
光径(結像径)は、第1のレンズとしての第1の凸レン
ズ15と第1の凹レンズ16の合成焦点距離と、第2の
レンズとしての第2の凹レンズ17と第2の凸レンズ1
8の合成焦点距離の比で決まる像倍率で決定される。一
方、分光器19の入射部には所定の幅を有する図示しな
いスリットが配置されている。
【0011】よって、第1のレンズとしての第1の凸レ
ンズ15と第1の凹レンズ16の合成焦点距離を短くす
ると、NAが大きくなって光源1からの光束の利用効率
は向上するが、像倍率が大きくなり分光器19のスリッ
トでのケラレが大きくなる。逆に、第2のレンズとして
の第2の凹レンズ17と第2の凸レンズ18の合成焦点
距離は、短い方が像倍率が小さくなって分光器19のス
リットでのケラレを小さくできるが、分光器19のNA
との不適合によるケラレが大きくなってしまう、という
問題があった。
【0012】また、各光学部品の透過率や反射率に関し
ても考慮されていない。光学系中の各透過型光学素子
は、材質に石英等の空気よりも屈折率の高い材質を使用
するため、空気との界面で反射によりロスが発生する。
このロスは、材質が石英の場合一面で約4%であり、面
数が増加するほどロスは増大する。計測光学系中の各反
射型光学素子も、材質によって決まる分光反射特性を有
しているため、波長によっては反射率が低くなる。
【0013】従って、図4に示した従来のラジカル計測
用光学系では、これらの透過率や反射率のロスにより光
束の利用効率が劣化する問題があった。
【0014】また、分光器19についても考慮がなされ
ていない。分光器19の内部は一般的に黒く塗られて迷
光の防止がなされているが、黒色は可視波長に対しての
反射率が低い特性を示すだけであり、紫外波長および赤
外波長に対しての迷光防止になるとはいえない。分光器
19に使用される図示しない受光素子も、一般的に分光
感度特性を有しているため、測定対象波長によってはS
/Nが劣化する問題があった。
【0015】更に、分光器19の内部には、一定範囲の
波長域を走査するための波長走査機構として、図示しな
い回折格子と、この回折格子を回転させるための波数カ
ム等の図示しない駆動機構が内蔵された構成が一般的で
あったが、当該構成では、駆動機構の回転に伴う振動が
回折格子に伝わることにより、回折格子が振動して測定
精度が低下する問題があった。
【0016】ここにおいて本発明は、以上の問題を解決
する高精度なラジカル計測用光学系を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は次の新規な特徴的手段を採用する。
【0018】本発明のラジカル計測用光学系の特徴は、
光源(図1の1)から照射された光をとらえる第1のレ
ンズ(2)と、第1のレンズ(2)を通り測定対象
(3)を通過した光を集光する第2のレンズ(4)と、
第2のレンズ(4)の焦点位置に入射端(5a)が配置
され、入射端(5a)側で各光ファイバが円形に配列さ
れ出射端85b)側で各光ファイバが一列に配列された
光ファイバ束(5)と、光ファイバ束(5)の出射端
(5b)から出射され入射側スリット(6)を通過した
光を平行光とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面
鏡(7)と、入射側軸外放物面鏡(7)で反射された光
を受けて分光する分散素子であり格子の溝方向を入射側
スリット(6)の長手方向と平行にして配置した回折格
子(8)と、回折格子(8)で分光された光を出射側ス
リット(9)上に集光・結像する出射側軸外放物面鏡
(10)と、出射側スリット(9)を通過した光の光量
を測定する受光素子(11)とを含んで構成され、測定
対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高くす
なわち小さい値となる回折格子(8)の溝本数と入射側
軸外放物面鏡(7)及び出射側軸外放物面鏡(10)の
焦点距離と入射側スリット(6)及び出射側スリット
(9)の幅を、回折格子(8)の溝本数と回折角度との
関係式(測定対象波長λ,回折格子(8)への光の入射
角α,回折角β,回折格子(8)の1mm当たり溝本数
N,回折次数mとしたときにsinα+sinβ=N×
m×λで示される関係式)、および、回折角度と入射側
軸外放物面鏡(7)及び出射側軸外放物面鏡(10)の
焦点距離と逆線分散との関係式(回折角β,回折格子
(8)の1mm当たり溝本数N,回折次数m,入射側軸
外放物面鏡(7)及び出射側軸外放物面鏡(10)の焦
点距離f,逆線分散DとしたときにD=cosβ/(N
×m×f)で示される関係式)、および、逆線分散と入
射側スリット(6)及び出射側スリット(9)の幅と波
長分解能との関係式(逆線分散D,スリット幅w,波長
分解能ΔλとしたときにΔλ=D×wで示される関係
式)に基づいて決定した上で、回折格子(8)の大きさ
あるいは入射側軸外放物面鏡(7)及び出射側軸外放物
面鏡(10)の大きさと、入射側軸外放物面鏡(7)及
び出射側軸外放物面鏡(10)の焦点距離とで決まる分
光光学系のNA(Numerical Aperture:開口数)が光束
の使用効率を最も制限する場合には、第1のレンズ
(2)の大きさと焦点距離、第2のレンズ(4)の大き
さと焦点距離、光ファイバ束(5)に使用する光ファイ
バ素線のNAと本数とコア・クラッドの面積比、入射側
スリット(6)および出射側スリット(9)の長さ、受
光素子(11)の受光部の大きさ、の各値を光源(1)
から受光素子(11)までの総合的な光束の利用効率が
最大になる値に選定することにある。
【0019】このとき、測定しようとしている原子の吸
収波長の幅は通常の分光光学系で得られる波長分解能に
対しても非常に小さいので、必要となる波長分解能が得
られるようにしようとすると分光器19のNAはそれほ
ど大きくできないため、通常は、光束の利用効率の基準
は分光器19のNAとなる。
【0020】例えば、発光面の一部領域のみの発光強度
が強く発光面上の各点それぞれが比較的広い角度に光を
照射する光源1の場合には、第1のレンズ2の焦点距離
と第2のレンズ4の焦点距離の組み合わせは、光源1の
発光面のうち発光強度の強い一部領域が光ファイバ束5
の入射端に結像される組み合わせとし、広い角度に照射
される光をとらえるため発光角度分布のほとんどが第1
のレンズ2に入るようにする。発光強度が小さい領域の
光は光ファイバ束5の入射端に入射しなくても全体の総
光量からみたときはその割合は小さいため、第1のレン
ズ2の焦点距離を短くしてNAを大きくすることで光源
1からの比較的広い角度に照射される光束の利用効率を
高めることができる。
【0021】また、有限の大きさで急峻な発光角度分布
を有し最大強度の光の発光角度が全て同一方向を向く光
源1の場合には、第1のレンズ2の焦点距離を長くして
NAを小さくしても、光源1からの光束自体の発光角度
が小さいために光束の利用効率の劣化は少ないため、こ
の場合には、第1のレンズ2の焦点距離を、第2のレン
ズ4の焦点距離と組み合わせて、光源1の発光面全体が
光ファイバ束5の入射端5aに結像される像倍率になる
ような焦点距離とすることで、光束の利用効率を高くす
る。
【0022】さらに、第2のレンズ4のNAの値が、回
折格子8の有効径と入射側軸外放物面鏡7および出射側
軸外放物面鏡10の有効径と焦点距離で決まるNAの値
と同一又はこのNAの値以上でかつこのNAの値にでき
るだけ近い値となるように各光学要素の焦点距離を選
び、光ファイバ束5のNAの値を第2のレンズ4のNA
の値以上とすることで、第1のレンズ2でとらえた光源
1からの光をロスすることなく分光光学系で使用する。
【0023】測定対象波長域を固定とした場合には、第
1のレンズ2、チャンバ3の入射窓3a及び出射窓3
b、第2のレンズ4、光ファイバ束5の入射端5a及び
出射端5bの計測光学系中の各透過型光学素子に目標と
する波長域での透過率が高い反射防止膜12を施し、軸
外放物面鏡7と軸外放物面鏡10に目標とする波長域で
の反射率が高い反射コーティング13を施し、回折格子
8を目標とする波長域と同一のブレーズ波長を有するブ
レーズ型回折格子とすることで、目標波長域において光
源1からの光の利用効率が高くなるようにし、また、受
光素子であるPMT11を目標とする波長域での感度が
高いものとすることでS/Nを向上し、また、ラジカル
計測用光学系内部の光を発光、透過、反射、回折、受光
する部分以外の露出面を目標とする波長域での反射率が
低い反射防止シート14で覆うことで分光器19内部の
迷光を少なくし、さらに、波長走査機構を省いて振動に
よる測定波長ずれ等が発生しないようにする。
【0024】このような手段を採用したことにより、本
発明のラジカル計測用光学系は、光束の利用効率を最大
にできるようになる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施例のラジ
カル計測用光学系の概略構成図である。
【0026】図1に示すラジカル計測用光学系は、有限
の大きさを有し発光面の一部領域のみの発光強度が強い
光源1からの光をとらえる第1のレンズ2と、第1のレ
ンズ2を通り、測定対象のチャンバ3を通過した光を集
光する第2のレンズ4と、第2のレンズ4の焦点位置に
入射端5aが配置され、入射端5a側を円形とし、出射
端5b側を直線状に再配列した光ファイバ束5と、光フ
ァイバ束5の出射端5bから出射され、入射側スリット
6を通過した光を平行光とし、所定の角度で反射する入
射側軸外放物面鏡7と、入射側軸外放物面鏡7で反射さ
れた光を受けて分光する分散素子であり、格子の溝方向
を入射側スリット6の長手方向と平行にして配置した回
折格子8と、回折格子8で分光された光を出射側スリッ
ト9上に集光・結像する出射側軸外放物面鏡10と、出
射側スリット9を通過した光の光量を測定する受光素子
としての光電子増倍管11とを含んで構成され、第2の
レンズ4のNAの値が入射側軸外放物面鏡7および出射
側軸外放物面鏡10のNAの値と同一又はこのNAの値
以上でかつこのNAの値にできるだけ近い値で、光ファ
イバ束5のNAの値が第2のレンズ4のNAの値以上で
あり、第1のレンズ2の焦点距離と第2のレンズ4の焦
点距離との組み合わせを、光源1の発光面のうち発光強
度の強い一部領域から広い角度に照射される光束を使用
する組み合わせ、すなわち、光源1の発光面のうち発光
強度の強い一部領域の大きさが光ファイバ束5の入射端
の大きさに結像される組み合わせとすることを特徴とす
る。
【0027】光源1から出た光は第1のレンズ2に入射
し、チャンバ3を通った後、第2のレンズ4にて光ファ
イバ束5の入射端5a上に集光される。光ファイバ束5
で伝送された光は、入射側スリット6を通り、入射側軸
外放物面鏡7で平行光にされ、回折格子8で回折され
て、出射側軸外放物面鏡10で出射側スリット9上に結
像される。このとき、入射した光の波長により回折格子
8で回折される角度が異なるため、出射側スリット9上
には所定波長の光の入射側スリット6の像が結像され、
目標とする波長の光がPMT11にて受光される。な
お、入射側スリット6から出射側スリット9までの分光
光学系は、一般的にはツェルニターナ型といわれる分光
光学系を基本としている。
【0028】このラジカル計測用光学系において測定精
度を高めるには、高い波長分解能と光束の利用効率の向
上を両立させることが必要であるが、波長分解能の向上
と光束の利用効率の向上はトレードオフの関係にある。
【0029】波長分解能と光束の利用効率を決める光学
要素としては、第1のレンズ2と第2のレンズ4の大き
さと焦点距離、光ファイバ束5に使用する光ファイバ素
線のNAと本数とコア・クラッドの面積比、入射スリッ
ト6および出射スリット9の幅と長さ、入射側軸外放物
面鏡7および出射側軸外放物面鏡10の大きさと焦点距
離、回折格子8の溝本数と大きさ、PMT11の受光部
の大きさが挙げられる。
【0030】具体的には、これらの間には、以下の関係
式がある。
【0031】回折格子8の溝本数と回折角度との間に
は、測定対象波長λ,回折格子8への光の入射角α,回
折角β,回折格子8の1mm当たり溝本数N,回折次数
mとしたとき、sinα+sinβ=N×m×λで示さ
れる関係式が成立する。
【0032】また、回折角度と入射側軸外放物面鏡7及
び出射側軸外放物面鏡10の焦点距離と逆線分散との間
には、回折角β,回折格子8の1mm当たり溝本数N,
回折次数m,入射側軸外放物面鏡7及び出射側軸外放物
面鏡10の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき、D=c
osβ/(N×m×f)で示される関係式が成立する。
【0033】さらに、逆線分散と入射側スリット6及び
出射側スリット9の幅と波長分解能との間には、逆線分
散D,スリット幅w,波長分解能Δλとしたとき、Δλ
=D×wで示される関係式が成立する。
【0034】以上の各関係式から、次のことがわかる。
【0035】まず、波長分解能は、回折格子8の溝本数
と入射側軸外放物面鏡7および出射側軸外放物面鏡10
の焦点距離に影響を受け、回折格子8の溝本数が多いほ
ど、また各軸外放物面鏡7,10の焦点距離が長いほど
波長分解能は高くなる。しかし、光束の利用効率は、各
軸外放物面鏡7,10および回折格子8の大きさを同じ
とすると、各軸外放物面鏡7,10の焦点距離が長いほ
どNAが小さくなり劣化する。波長分解能を高くしたま
ま光束の利用効率を上げるには、各軸外放物面鏡7,1
0および回折格子8の大きさを大きくすれば良いことに
なるが、これには物理的コスト的に制限がある。
【0036】測定しようとしている原子の吸収波長の幅
は通常の分光光学系で得られる波長分解能に対しても非
常に小さいので、分光光学系の波長分解能はできるだけ
高くしておかないと原子の有無による光量変化自体が検
出できなくなってしまう。
【0037】そこで、各軸外放物面鏡7,10と回折格
子8は、波長分解能を高くするために逆線分散を大きく
した上で明るさをかせぎ光量分解能を向上させるためN
Aを大きく、すなわち焦点距離を長く面積を大きくし、
測定する吸収波長幅に対して波長分解能が高く、すなわ
ち十分小さい値となるように、例えば、あまり小さすぎ
ると波長分解能は上がるが暗くなり感度が落ちるため1
桁程度小さくなるように、コスト的に許される範囲で大
きなものを選択する。
【0038】波長分解能は、入射側スリット6および出
射側スリット9の幅にも影響を受け、スリット幅が小さ
い方が波長分解能が高くなる。しかし、光束の利用効率
は、スリット幅を小さくするほど入射光のケラレが大き
くなるため劣化する。この入射側スリット6および出射
側スリット9の長さは、受光するPMTの受光面の大き
さより大きくても受光されないために意味がない。
【0039】スリット幅による入射光のケラレ量は、光
ファイバ束5の出射端と入射側スリット6を密着させて
配置したとして、光ファイバ束5の出射端の幅と入射側
スリット6の幅との比で決まる。
【0040】一般的に、分光光学系のスリット幅は、回
折による光のロスが大きくなるため5μm程度未満には
設定せず、高い波長分解能を得ようとする場合小さくと
も10μm程度とする。一方、光ファイバ束5に使用す
る光ファイバ素線のコア径は、通常、数10μm以上で
ありスリット幅より大きい。コア径が数μm程度の光フ
ァイバ素線もあるが、一般的に、光が通らないクラッド
部分の径は100μm程度以上はあるため、光ファイバ
束5の入射端5a側でのロスが大きくなってしまうため
意味がない。従って、出射端5b側は、複数本の光ファ
イバ素線を一列に並べてスリット状に配置する。
【0041】このとき、光ファイバ素線を一列に並べた
長手方向の長さもPMT11の受光面の大きさで制限さ
れることになり、光ファイバ束5に使用する光ファイバ
素線の本数は、入射端5aの径を決めるため、入射端5
aの径は、PMT11の受光面の大きさで決まることに
なる。
【0042】また、光源1からの光は、第2のレンズ4
で入射端5aに集光されるが、光源1の発光領域が有限
の大きさを有するために結像光学系となり、入射端5a
での結像径は、第1のレンズ2の焦点距離と第2のレン
ズ4の焦点距離の比で決まる像倍率で決定される。従っ
て、入射端5aの径よりも結像径の方が大きいと、ケラ
レが発生して光束の利用効率は劣化する。
【0043】そこで、入射端5aでの結像径が大きくな
るのに応じて入射端5aの径を大きくしようとするに
は、PMT11の受光面の大きさを大きくするしかない
が、当然のことながら、PMT11の受光面を大きくす
るには物理的、コスト的に制限がある。
【0044】第2のレンズ4のNAの値は、分光光学系
のNAの値以上にしてもNAの不整合によるケラレが発
生して光束の利用効率が劣化するため、分光光学系のN
Aがその制限となる。
【0045】一方、第1のレンズ2の焦点距離は、大き
さが第2のレンズ4と同じとして、NAを大きくしよう
として焦点距離を短くすると、像倍率が大きくなるた
め、光ファイバ束5の入射端5aでの結像径が大きくな
り入射端5aでのケラレが大きくなる。このケラレをな
くすために像倍率を小さくしようとすると、焦点距離を
長くする必要があり、NAが小さくなるため、光源1が
広い角度に光を照射する場合には光源1からの光の利用
効率が劣化する。
【0046】従って、第1のレンズ2の焦点距離と第2
のレンズ4の焦点距離の組み合わせは、光源1の発光特
性によって決まり、一部領域から広い角度に照射される
光束を用いる組み合わせの場合の総光量と、比較的広い
領域から狭い角度に照射される光束を用いる組み合わせ
の場合の総光量とを比較して、総光量が大きくなる焦点
距離とする。
【0047】以上のように、波長分解能の向上と光束の
利用効率の向上はトレードオフの関係にあるため、高精
度なラジカル計測光学系を得ようとする場合、所定の波
長分解能が得られるようにした上で、光源1からPMT
11までの総合的な光束の利用効率が最大になるように
する必要がある。
【0048】本発明は、1)光源1から照射された光を
とらえる第1のレンズ2と、第1のレンズ2を通り測定
対象3を通過した光を集光する第2のレンズ4と、第2
のレンズ4の焦点位置に入射端5aが配置され、入射端
5a側で各光ファイバが円形に配列され出射端85b側
で各光ファイバが一列に配列された光ファイバ束5と、
光ファイバ束5の出射端5bから出射され入射側スリッ
ト6を通過した光を平行光とし所定の角度で反射する入
射側軸外放物面鏡7と、入射側軸外放物面鏡7で反射さ
れた光を受けて分光する分散素子であり格子の溝方向を
入射側スリット6の長手方向と平行にして配置した回折
格子8と、回折格子8で分光された光を出射側スリット
9上に集光・結像する出射側軸外放物面鏡10と、出射
側スリット9を通過した光の光量を測定する受光素子1
1とを含んで構成され、測定対象の吸収波長幅に対して
波長分解能が1桁程度高くすなわち小さい値となる回折
格子8の溝本数と入射側軸外放物面鏡7及び出射側軸外
放物面鏡10の焦点距離と入射側スリット6及び出射側
スリット9の幅を、回折格子8の溝本数と回折角度との
関係式(測定対象波長λ,回折格子8への光の入射角
α,回折角β,回折格子8の1mm当たり溝本数N,回
折次数mとしたときにsinα+sinβ=N×m×λ
で示される関係式)、および、回折角度と入射側軸外放
物面鏡7及び出射側軸外放物面鏡10の焦点距離と逆線
分散との関係式(回折角β,回折格子8の1mm当たり
溝本数N,回折次数m,入射側軸外放物面鏡7及び出射
側軸外放物面鏡10の焦点距離f,逆線分散Dとしたと
きにD=cosβ/(N×m×f)で示される関係
式)、および、逆線分散と入射側スリット6及び出射側
スリット9の幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,
スリット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×
wで示される関係式)に基づいて決定する。
【0049】その上で、1)回折格子8の大きさあるい
は入射側軸外放物面鏡7及び出射側軸外放物面鏡10の
大きさと、入射側軸外放物面鏡7及び出射側軸外放物面
鏡10の焦点距離とで決まる分光光学系のNA(Numeri
cal Aperture:開口数)が光束の使用効率を最も制限す
る場合には、第1のレンズ2の大きさと焦点距離、第2
のレンズ4の大きさと焦点距離、光ファイバ束5に使用
する光ファイバ素線のNAと本数とコア・クラッドの面
積比、入射側スリット6および出射側スリット9の長
さ、受光素子11の受光部の大きさ、の各値を光源1か
ら受光素子11までの総合的な光束の利用効率が最大に
なる値に選定することを特徴とする。
【0050】または、2)前記第1のレンズの大きさと
焦点距離とで決まるNAが光束の使用効率を最も制限す
る場合には、前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放
物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距
離、前記第2のレンズの大きさと焦点距離、前記光ファ
イバ束に使用する光ファイバ素線のNAと本数とコア・
クラッドの面積比、前記入射側スリットおよび前記出射
側スリットの長さ、前記受光素子の受光部の大きさ、の
各値を前記光源から前記受光素子までの総合的な光束の
利用効率が最大になる値に選定することを特徴とする。
【0051】または、3)前記第2のレンズの大きさと
焦点距離とで決まるNAが光束の使用効率を最も制限す
る場合には、前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放
物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距
離、前記第1のレンズの大きさと焦点距離、前記光ファ
イバ束に使用する光ファイバ素線のNAと本数とコア・
クラッドの面積比、前記入射側スリットおよび前記出射
側スリットの長さ、前記受光素子の受光部の大きさ、の
各値を前記光源から前記受光素子までの総合的な光束の
利用効率が最大になる値に選定することを特徴とする。
【0052】または、4)前記光ファイバ束に使用する
光ファイバ素線のNAが光束の使用効率を最も制限する
場合には、前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物
面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、
前記第1のレンズの大きさと焦点距離、前記第2のレン
ズの大きさと焦点距離、前記光ファイバ束に使用する光
ファイバ素線の本数とコア・クラッドの面積比、前記入
射側スリットおよび前記出射側スリットの長さ、前記受
光素子の受光部の大きさ、の各値を前記光源から前記受
光素子までの総合的な光束の利用効率が最大になる値に
選定することを特徴とする。
【0053】または、5)前記光ファイバ束に使用する
光ファイバ素線の本数が光束の使用効率を最も制限する
場合には、前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物
面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、
前記第1のレンズの大きさと焦点距離、前記第2のレン
ズの大きさと焦点距離、前記光ファイバ束に使用する光
ファイバ素線のNAとコア・クラッドの面積比、前記入
射側スリットおよび前記出射側スリットの長さ、前記受
光素子の受光部の大きさ、の各値を前記光源から前記受
光素子までの総合的な光束の利用効率が最大になる値に
選定することを特徴とする。
【0054】または、6)前記光ファイバ束に使用する
光ファイバ素線のコア・クラッドの面積比が光束の使用
効率を最も制限する場合には、前記回折格子の大きさ、
前記入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の
大きさと焦点距離、前記第1のレンズの大きさと焦点距
離、前記第2のレンズの大きさと焦点距離、前記光ファ
イバ束に使用する光ファイバ素線のNAと本数、前記入
射側スリットおよび前記出射側スリットの長さ、前記受
光素子の受光部の大きさ、の各値を前記光源から前記受
光素子までの総合的な光束の利用効率が最大になる値に
選定することを特徴とする。
【0055】または、7)前記入射側スリットおよび前
記出射側スリットの長さが光束の使用効率を最も制限す
る場合には、前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放
物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距
離、前記第1のレンズの大きさと焦点距離、前記第2の
レンズの大きさと焦点距離、前記光ファイバ束に使用す
る光ファイバ素線のNAと本数とコア・クラッドの面積
比、前記受光素子の受光部の大きさ、の各値を前記光源
から前記受光素子までの総合的な光束の利用効率が最大
になる値に選定することを特徴とする。
【0056】または、8)前記受光素子の受光部の大き
さが光束の使用効率を最も制限する場合には、前記回折
格子の大きさ、前記入射側軸外放物面鏡及び前記出射側
軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、前記第1のレンズの
大きさと焦点距離、前記第2のレンズの大きさと焦点距
離、前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素線のNA
と本数とコア・クラッドの面積比、前記入射側スリット
および前記出射側スリットの長さ、の各値を前記光源か
ら前記受光素子までの総合的な光束の利用効率が最大に
なる値に選定することを特徴とする。
【0057】このとき、上述したように、測定しようと
している原子の吸収波長の幅は通常の分光光学系で得ら
れる波長分解能に対しても非常に小さいので、必要とな
る波長分解能が得られるようにしようとすると分光器1
9のNA、すなわち分光光学系のNAはそれほど大きく
できないため、通常は、光束の利用効率の基準は分光器
19のNAとなる。
【0058】本実施例は、図1の構成のラジカル計測用
光学系において、光源1が有限の大きさを有し発光面の
一部領域のみの発光強度が強く発光面上の各点それぞれ
が比較的広い角度に光を照射する場合に、高精度に測定
し得る計測用光学系を提供するもので、第2のレンズ4
のNAの値と入射側軸外放物面鏡7および出射側軸外放
物面鏡10のNAの値が同一又は同一以上でかつできる
だけ近い値で、光ファイバ束5のNAの値が第2のレン
ズ4と入射側軸外放物面鏡7および出射側軸外放物面鏡
10のNAの値以上であることを特徴とする。
【0059】さらに、第1のレンズ2の焦点距離と第2
のレンズ4の焦点距離を、光源1の発光面のうち発光強
度の強い一部領域から比較的広い角度に照射される光束
を使用する組み合わせ、すなわち、光源1の発光面のう
ち発光強度の強い一部領域の大きさが光ファイバ束5の
入射端5aの大きさに結像される組み合わせとすること
を特徴とする。
【0060】まず、第2のレンズ4の焦点距離は、各軸
外放物面鏡7,10と回折格子8で決まる分光光学系の
NAとの不整合によるケラレが発生しないように、か
つ、光束を最大限に利用するように、第2のレンズ4の
NAの値は分光光学系のNAの値と同一又は同一以上で
かつできるだけ近い値とする。また、光ファイバ束5で
NAの不整合により光がケラレないように、光ファイバ
束5のNAの値は、これらのNAの値以上になるように
する。これにより、第2のレンズ4に入射した光束の利
用効率は最大になる。
【0061】また、上述したように、光ファイバ束5の
入射端5aでの径は、光源1の発光領域が有限の大きさ
を有するために結像光学系となるため、第1のレンズ2
の焦点距離と第2のレンズ4の焦点距離の比で決まる像
倍率で決定される。よって、第1のレンズ2の焦点距離
を短くすると、NAが大きくなって光源1からの光束の
利用効率は向上するが、像倍率が大きくなり入射端5a
でのケラレが大きくなる。逆に、第2のレンズ4の焦点
距離は、短い方が像倍率が小さくなって入射端5aでの
ケラレを小さくできるが、光ファイバ束5のNAおよび
分光光学系を構成する各軸外放物面鏡7,10および回
折格子8のNAとの不整合によるケラレが大きくなって
しまう。
【0062】そこで、第1のレンズ2の焦点距離は、第
1のレンズ2の焦点距離と第2のレンズ4の焦点距離の
組み合わせが、一部領域から広い角度に照射される光束
を用いる組み合わせの場合の総光量と、比較的広い領域
から狭い角度に照射される光束を用いる組み合わせの場
合の総光量とを比較して、総光量が大きくなる焦点距離
とする。
【0063】本実施例においては、光源1の発光面のう
ち発光強度が大きいのは一部領域であるため、発光強度
が小さい領域の光は入射端5aに入射しなくても全体の
発光量からみたときはその割合は小さく、第1のレンズ
2の焦点距離を短くしてNAを大きくすることで光源1
からの光束の利用効率を高めた方が、全体としての光束
の利用効率は高くなる。そこで、第1のレンズ2の焦点
距離は、第2のレンズ4の焦点距離と組み合わせて、光
源1の発光面のうち発光強度の強い一部領域から比較的
広い角度に照射される光束を使用するような焦点距離と
し、広い角度に照射される光をとらえるため発光角度分
布のほとんどが入るようにする。
【0064】また、光ファイバ束5に使用する光ファイ
バ素線は、入射側スリット6でのケラレが小さくなるよ
うにコア径を小さいものとし、かつ、光が透過しないク
ラッド部でのケラレを小さくするために、クラッド径に
対するコア径の比が大きいものとする。
【0065】このような光ファイバ素線の一例として、
フルウチ化学株式会社からコア径φ112μm、クラッ
ド径φ125μmのものが市販されており、この場合、
クラッド径に対するコア径の比は0.896となる。
【0066】さらに、PMT11の受光面の大きさは、
入射側スリット6及び出射側スリット9の長さを長くし
て入射光量を増やすために大きなものとする。
【0067】このようなPMT11の一例としては、浜
松ホトニクス株式会社製のR4220P(製品名)が挙
げられる。R4220Pの受光面サイズは、8mm×2
4mmである。
【0068】図2は本発明の第2実施例のラジカル計測
用光学系の概略構成図である。
【0069】図2に示すラジカル計測用光学系は、図1
に示す構成において、第1のレンズ2と第2のレンズ4
の焦点距離を光源1の発光面のうち発光強度の強い一部
領域の光束を使用する組み合わせとする代わりに、第1
のレンズ2と第2のレンズ4の焦点距離を光源1の発光
面中の広い領域から発する光束を使用する組み合わせと
することを特徴とする。
【0070】図1に示す構成が、光源1が有限の大きさ
を有し発光面上で急峻な発光強度分布を有する場合に高
精度に測定し得る測定光学系を提供するものであるのに
対し、本実施例は、光源1が有限の大きさで急峻な発光
角度分布を有し最大強度の光の発光角度は全て同一方向
を向く場合に、高精度に測定し得る光学系を提供するも
のであり、第1のレンズ2の焦点距離が異なる以外は、
第1実施例と構成、動作とも同一である。
【0071】従って、以下に本実施例における第1のレ
ンズ2の焦点距離に関してのみ説明する。
【0072】第1実施例で示したように、光源1からの
光は、第2のレンズ4で光ファイバ束5の入射端5aに
集光されるが、光源1が有限の大きさを有するために結
像光学系となり、入射端5aでの結像径は、第1のレン
ズ2の焦点距離と第2のレンズ4の焦点距離の比で決ま
る像倍率で決定される。よって、第1のレンズ2の焦点
距離を短くすると、NAが大きくなって光源1からの光
束の利用効率は向上するが、像倍率が大きくなり入射端
5aでのケラレが大きくなる。
【0073】このとき、本実施例のように、光源1が有
限の大きさで急峻な発光角度分布を有し最大強度の光の
発光角度は全て同一方向を向く場合には、第1のレンズ
2の焦点距離を長くしてNAを小さくしても、光源1か
らの光束自体の発光角度が小さいために光束の利用効率
の劣化は少なく、逆に第1の実施例のように第1のレン
ズ2の焦点距離が短いと入射端5aでの結像径が大きく
なってしまい、光束の利用効率が劣化する。
【0074】そこで、本実施例においては、第1のレン
ズ2の焦点距離を、第2のレンズ4の焦点距離と組み合
わせて、光源1の発光面全体が入射端5aに結像される
像倍率になるような焦点距離とする。
【0075】図3は本発明の第3実施例のラジカル計測
用光学系の概略構成図である。
【0076】図3に示すラジカル計測用光学系は、図1
及び図2の構成において、測定対象波長域を固定とし、
第1のレンズ2、第2のレンズ4、光ファイバ束5の計
測光学系中の各透過型光学素子に目標とする波長域での
透過率が高い反射防止膜12を施し、入射側軸外放物面
鏡7と出射側軸外放物面鏡10の計測光学系中の各反射
型光学素子に目標とする波長域での反射率が高い反射コ
ーティング13を施し、回折格子を目標とする波長域と
同一のブレーズ波長を有するブレーズ型回折格子8aと
し、回折格子8の波長走査機構をなくし、受光素子であ
るPMT11を目標とする波長域での感度が高いものと
し、分光器19内部の露出面を目標とする波長域での反
射率が低い反射防止シート14で覆うことを特徴とす
る。
【0077】本実施例は、測定対象波長域を特定の波長
域に固定した際に適用するものであり、目標波長域にお
いて光源1からの光の利用効率が高くなるようにし、ま
た、信号のS/Nを向上させ、さらに、分光器19内部
の迷光を少なくさせたものである。
【0078】まず、第1のレンズ2、チャンバ3の入射
窓3a及び出射窓3b、第2のレンズ4、光ファイバ束
5の入射端5a及び出射端5bの計測光学系中の各透過
型光学素子に、目標とする波長域での透過率が高い反射
防止膜12を施す。上記の各透過型の光学素子は、材質
に石英等の空気よりも屈折率の高い材質を使用している
ため、空気との界面で反射によりロスが発生する。この
ロスは材質が石英の場合一面で約4%である。そこで、
これらの透過型光学素子には目標波長域での反射率が低
くなる反射防止膜12を施し、反射によるロスを最小に
する。
【0079】反射防止膜12の一例としては、シグマ光
機株式会社製の狭帯域多層反射防止膜が挙げられ、所定
波長付近での反射面一面当たりの反射によるロスを0.
5%にできる。
【0080】次に、入射側軸外放物面鏡7、ブレーズ型
回折格子8a、出射側軸外放物面鏡10の計測光学系中
の各反射型光学素子には、目標とする波長域での反射率
が高い反射コーティング13を施す。これらも使用する
材質によって決まる分光反射特性を有しているため、波
長域によっては反射率が低くなる。そこで、これらの反
射型光学素子には、目標波長域での反射率が高い反射コ
ーティング13を施す。
【0081】反射コーティング13には、可視域ではア
ルミニュウムコーティング等が、赤外域では金コーティ
ング等が使用でき、反射率を90%〜100%近くまで
高くできる。
【0082】さらには、例えばシグマ光機株式会社等か
ら市販されている誘電体多層膜コーティングも使用で
き、所定波長付近で100%近い反射率が得られる。
【0083】また、回折格子は、目標波長域と同一のブ
レーズ波長を有するブレーズ型回折格子8aとし、目標
波長域での回折効率が最大になるようにする。
【0084】これらにより、光束の利用効率を高くでき
る。
【0085】受光素子であるPMT11は分光感度特性
を有しているため、目標とする波長域での感度が高く、
ノイズが低いものとすることでS/Nを向上させる。
【0086】このようなPMT11の一例として、浜松
ホトニクス株式会社製のR4220P(製品名)が挙げ
られ、測定目標波長を300nmとしたときに、同社の
一般的なPMTであるR928(製品名)に対して、感
度を同等に保ったままノイズを1/10に低減できる。
【0087】また、分光器19内部の露出面を目標とす
る波長域での反射率が低い反射防止シート14で覆う。
分光器19に入射する光には測定目標とする波長域以外
の光も含まれており、これが迷光となってPMT11に
入射すると測定精度が劣化する。そこで、分光器19内
部を目標波長域での反射率が低い反射防止シート14で
覆うことにより、PMT11に入射する迷光を低減す
る。
【0088】反射防止シート14の一例としては、テッ
クワールド製の吸光遮光シート“スーパーブラックI
R”(製品名)が挙げられ、波長250nm〜2500
nmまでの全範囲で反射率を1.6%以下にできる。
【0089】さらに、通常の分光光学系では、回折格子
8を回転させて波長走査を行っているが、本実施例では
測定波長域を固定とすることにより、この波長走査のた
めの回折格子8の回転機構を省き、回転機構の回転動作
に伴って発生する回折格子8の振動等による測定波長ず
れ等をなくしている。
【0090】尚、前記各実施例では、第1のレンズ2及
び第2のレンズ4を凸レンズで構成したが、例えば凹面
鏡等の他の光学要素を用いても良い。
【0091】
【発明の効果】以上のような手段を採用したことによ
り、本発明のラジカル計測用光学系は、次のような効果
を発揮する。
【0092】本発明のラジカル計測用光学系は、測定対
象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高くすな
わち小さい値となる回折格子の溝本数と入射側軸外放物
面鏡及び出射側軸外放物面鏡の焦点距離と入射側スリッ
ト及び出射側スリットの幅を、回折格子の溝本数と回折
角度との関係式、および、回折角度と入射側軸外放物面
鏡及び出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散との関
係式、および、逆線分散と入射側スリット及び出射側ス
リットの幅と波長分解能との関係式に基づいて決定した
上で、回折格子の大きさあるいは入射側軸外放物面鏡及
び出射側軸外放物面鏡の大きさと、入射側軸外放物面鏡
及び出射側軸外放物面鏡の焦点距離とで決まる分光光学
系のNAが光束の使用効率を最も制限する場合には、第
1のレンズの大きさと焦点距離、第2のレンズの大きさ
と焦点距離、光ファイバ束に使用する光ファイバ素線の
NAと本数とコア・クラッドの面積比、入射側スリット
および出射側スリットの長さ、受光素子の受光部の大き
さ、の各値を光源から受光素子までの総合的な光束の利
用効率が最大になる値に選定しているので、測定精度を
高くできる効果がある。
【0093】また、測定対象波長域を固定とした場合
に、計測用光学系中の各透過型光学素子に目標とする波
長域での透過率が高い反射防止膜を施し、計測用光学系
中の各反射型光学素子に目標とする波長域での反射率が
高い反射コーティングを施し、回折格子を目標とする波
長域と同一のブレーズ波長を有するブレーズ型回折格子
とすることで、目標波長域において光束の利用効率を高
くしており、また、受光素子を目標とする波長域での感
度が高くノイズが低いものとすることでS/Nを向上さ
せており、また、分光光学系内部の露出面を目標とする
波長域での反射率が低い反射防止シートで覆うことによ
り迷光を低減させ、さらに波長走査機構を省いて振動に
よる測定波長ずれ等が発生しないようにしているので、
測定精度を高くできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のラジカル光学系の概略構
成図である。
【図2】本発明の第2実施例のラジカル光学系の概略構
成図である。
【図3】本発明の第3実施例のラジカル光学系の概略構
成図である。
【図4】従来例のラジカル光学系の概略構成図である。
【符号の説明】
1 光源 2 第1のレンズ 3 チャンバ 4 第2のレンズ 5 光ファイバ束 6 入射側スリット 7 入射側軸外放物面鏡 8 回折格子 8a ブレーズ型回折格子 9 出射側スリット 10 出射側軸外放物面鏡 11 光電子増倍管(PMT) 12 反射防止膜 13 反射コーティング 14 反射防止シート 15 第1の凸レンズ 16 第1の凹レンズ 17 第2の凸レンズ 18 第2の凹レンズ 19 分光器 20 測定対象

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から照射された光をとらえる第1の
    レンズと、前記第1のレンズを通り測定対象を通過した
    光を集光する第2のレンズと、前記第2のレンズの焦点
    位置に入射端が配置され、前記入射端側で各光ファイバ
    が円形に配列され出射端側で前記各光ファイバが一列に
    配列された光ファイバ束と、前記光ファイバ束の前記出
    射端から出射され入射側スリットを通過した光を平行光
    とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面鏡と、前記
    入射側軸外放物面鏡で反射された光を受けて分光する分
    散素子であり格子の溝方向を前記入射側スリットの長手
    方向と平行にして配置した回折格子と、前記回折格子で
    分光された光を出射側スリット上に集光・結像する出射
    側軸外放物面鏡と、前記出射側スリットを通過した光の
    光量を測定する受光素子とを含んで構成され、 測定対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高
    くすなわち小さい値となる前記回折格子の溝本数と前記
    入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点
    距離と前記入射側スリット及び前記出射側スリットの幅
    を、前記回折格子の溝本数と回折角度との関係式(測定
    対象波長λ,前記回折格子への光の入射角α,回折角
    β,前記回折格子の1mm当たり溝本数N,回折次数m
    としたときにsinα+sinβ=N×m×λで示され
    る関係式)、および、回折角度と前記入射側軸外放物面
    鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散と
    の関係式(回折角β,前記回折格子の1mm当たり溝本
    数N,回折次数m,前記入射側軸外放物面鏡及び前記出
    射側軸外放物面鏡の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき
    にD=cosβ/(N×m×f)で示される関係式)、
    および、逆線分散と前記入射側スリット及び前記出射側
    スリットの幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,ス
    リット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×w
    で示される関係式)に基づいて決定した上で、 前記回折格子の大きさあるいは前記入射側軸外放物面鏡
    及び前記出射側軸外放物面鏡の大きさと、前記入射側軸
    外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離とで
    決まる分光光学系のNA(Numerical Aperture:開口
    数)が光束の使用効率を最も制限する場合には、 前記第1のレンズの大きさと焦点距離、前記第2のレン
    ズの大きさと焦点距離、前記光ファイバ束に使用する光
    ファイバ素線のNAと本数とコア・クラッドの面積比、
    前記入射側スリットおよび前記出射側スリットの長さ、
    前記受光素子の受光部の大きさ、の各値を前記光源から
    前記受光素子までの総合的な光束の利用効率が最大にな
    る値に選定することを特徴とするラジカル計測用光学
    系。
  2. 【請求項2】 光源から照射された光をとらえる第1の
    レンズと、前記第1のレンズを通り測定対象を通過した
    光を集光する第2のレンズと、前記第2のレンズの焦点
    位置に入射端が配置され、前記入射端側で各光ファイバ
    が円形に配列され出射端側で前記各光ファイバが一列に
    配列された光ファイバ束と、前記光ファイバ束の前記出
    射端から出射され入射側スリットを通過した光を平行光
    とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面鏡と、前記
    入射側軸外放物面鏡で反射された光を受けて分光する分
    散素子であり格子の溝方向を前記入射側スリットの長手
    方向と平行にして配置した回折格子と、前記回折格子で
    分光された光を出射側スリット上に集光・結像する出射
    側軸外放物面鏡と、前記出射側スリットを通過した光の
    光量を測定する受光素子とを含んで構成され、 測定対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高
    くすなわち小さい値となる前記回折格子の溝本数と前記
    入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点
    距離と前記入射側スリット及び前記出射側スリットの幅
    を、前記回折格子の溝本数と回折角度との関係式(測定
    対象波長λ,前記回折格子への光の入射角α,回折角
    β,前記回折格子の1mm当たり溝本数N,回折次数m
    としたときにsinα+sinβ=N×m×λで示され
    る関係式)、および、回折角度と前記入射側軸外放物面
    鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散と
    の関係式(回折角β,前記回折格子の1mm当たり溝本
    数N,回折次数m,前記入射側軸外放物面鏡及び前記出
    射側軸外放物面鏡の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき
    にD=cosβ/(N×m×f)で示される関係式)、
    および、逆線分散と前記入射側スリット及び前記出射側
    スリットの幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,ス
    リット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×w
    で示される関係式)に基づいて決定した上で、 前記第1のレンズの大きさと焦点距離とで決まるNAが
    光束の使用効率を最も制限する場合には、 前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物面鏡及び前
    記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、前記第2の
    レンズの大きさと焦点距離、前記光ファイバ束に使用す
    る光ファイバ素線のNAと本数とコア・クラッドの面積
    比、前記入射側スリットおよび前記出射側スリットの長
    さ、前記受光素子の受光部の大きさ、の各値を前記光源
    から前記受光素子までの総合的な光束の利用効率が最大
    になる値に選定することを特徴とするラジカル計測用光
    学系。
  3. 【請求項3】 光源から照射された光をとらえる第1の
    レンズと、前記第1のレンズを通り測定対象を通過した
    光を集光する第2のレンズと、前記第2のレンズの焦点
    位置に入射端が配置され、前記入射端側で各光ファイバ
    が円形に配列され前記出射端側で前記各光ファイバが一
    列に配列された光ファイバ束と、前記光ファイバ束の前
    記出射端から出射され入射側スリットを通過した光を平
    行光とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面鏡と、
    前記入射側軸外放物面鏡で反射された光を受けて分光す
    る分散素子であり格子の溝方向を前記入射側スリットの
    長手方向と平行にして配置した回折格子と、前記回折格
    子で分光された光を出射側スリット上に集光・結像する
    出射側軸外放物面鏡と、前記出射側スリットを通過した
    光の光量を測定する受光素子とを含んで構成され、 測定対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高
    くすなわち小さい値となる前記回折格子の溝本数と前記
    入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点
    距離と前記入射側スリット及び前記出射側スリットの幅
    を、前記回折格子の溝本数と回折角度との関係式(測定
    対象波長λ,前記回折格子への光の入射角α,回折角
    β,前記回折格子の1mm当たり溝本数N,回折次数m
    としたときにsinα+sinβ=N×m×λで示され
    る関係式)、および、回折角度と前記入射側軸外放物面
    鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散と
    の関係式(回折角β,前記回折格子の1mm当たり溝本
    数N,回折次数m,前記入射側軸外放物面鏡及び前記出
    射側軸外放物面鏡の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき
    にD=cosβ/(N×m×f)で示される関係式)、
    および、逆線分散と前記入射側スリット及び前記出射側
    スリットの幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,ス
    リット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×w
    で示される関係式)に基づいて決定した上で、 前記第2のレンズの大きさと焦点距離とで決まるNAが
    光束の使用効率を最も制限する場合には、 前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物面鏡及び前
    記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、前記第1の
    レンズの大きさと焦点距離、前記光ファイバ束に使用す
    る光ファイバ素線のNAと本数とコア・クラッドの面積
    比、前記入射側スリットおよび前記出射側スリットの長
    さ、前記受光素子の受光部の大きさ、の各値を前記光源
    から前記受光素子までの総合的な光束の利用効率が最大
    になる値に選定することを特徴とするラジカル計測用光
    学系。
  4. 【請求項4】 光源から照射された光をとらえる第1の
    レンズと、前記第1のレンズを通り測定対象を通過した
    光を集光する第2のレンズと、前記第2のレンズの焦点
    位置に入射端が配置され、前記入射端側で各光ファイバ
    が円形に配列され前記出射端側で前記各光ファイバが一
    列に配列された光ファイバ束と、前記光ファイバ束の前
    記出射端から出射され入射側スリットを通過した光を平
    行光とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面鏡と、
    前記入射側軸外放物面鏡で反射された光を受けて分光す
    る分散素子であり格子の溝方向を前記入射側スリットの
    長手方向と平行にして配置した回折格子と、前記回折格
    子で分光された光を出射側スリット上に集光・結像する
    出射側軸外放物面鏡と、前記出射側スリットを通過した
    光の光量を測定する受光素子とを含んで構成され、 測定対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高
    くすなわち小さい値となる前記回折格子の溝本数と前記
    入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点
    距離と前記入射側スリット及び前記出射側スリットの幅
    を、前記回折格子の溝本数と回折角度との関係式(測定
    対象波長λ,前記回折格子への光の入射角α,回折角
    β,前記回折格子の1mm当たり溝本数N,回折次数m
    としたときにsinα+sinβ=N×m×λで示され
    る関係式)、および、回折角度と前記入射側軸外放物面
    鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散と
    の関係式(回折角β,前記回折格子の1mm当たり溝本
    数N,回折次数m,前記入射側軸外放物面鏡及び前記出
    射側軸外放物面鏡の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき
    にD=cosβ/(N×m×f)で示される関係式)、
    および、逆線分散と前記入射側スリット及び前記出射側
    スリットの幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,ス
    リット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×w
    で示される関係式)に基づいて決定した上で、 前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素線のNAが光
    束の使用効率を最も制限する場合には、 前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物面鏡及び前
    記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、前記第1の
    レンズの大きさと焦点距離、前記第2のレンズの大きさ
    と焦点距離、前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素
    線の本数とコア・クラッドの面積比、前記入射側スリッ
    トおよび前記出射側スリットの長さ、前記受光素子の受
    光部の大きさ、の各値を前記光源から前記受光素子まで
    の総合的な光束の利用効率が最大になる値に選定するこ
    とを特徴とするラジカル計測用光学系。
  5. 【請求項5】 光源から照射された光をとらえる第1の
    レンズと、前記第1のレンズを通り測定対象を通過した
    光を集光する第2のレンズと、前記第2のレンズの焦点
    位置に入射端が配置され、前記入射端側で各光ファイバ
    が円形に配列され前記出射端側で前記各光ファイバが一
    列に配列された光ファイバ束と、前記光ファイバ束の前
    記出射端から出射され入射側スリットを通過した光を平
    行光とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面鏡と、
    前記入射側軸外放物面鏡で反射された光を受けて分光す
    る分散素子であり格子の溝方向を前記入射側スリットの
    長手方向と平行にして配置した回折格子と、前記回折格
    子で分光された光を出射側スリット上に集光・結像する
    出射側軸外放物面鏡と、前記出射側スリットを通過した
    光の光量を測定する受光素子とを含んで構成され、 測定対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高
    くすなわち小さい値となる前記回折格子の溝本数と前記
    入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点
    距離と前記入射側スリット及び前記出射側スリットの幅
    を、前記回折格子の溝本数と回折角度との関係式(測定
    対象波長λ,前記回折格子への光の入射角α,回折角
    β,前記回折格子の1mm当たり溝本数N,回折次数m
    としたときにsinα+sinβ=N×m×λで示され
    る関係式)、および、回折角度と前記入射側軸外放物面
    鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散と
    の関係式(回折角β,前記回折格子の1mm当たり溝本
    数N,回折次数m,前記入射側軸外放物面鏡及び前記出
    射側軸外放物面鏡の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき
    にD=cosβ/(N×m×f)で示される関係式)、
    および、逆線分散と前記入射側スリット及び前記出射側
    スリットの幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,ス
    リット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×w
    で示される関係式)に基づいて決定した上で、 前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素線の本数が光
    束の使用効率を最も制限する場合には、 前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物面鏡及び前
    記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、前記第1の
    レンズの大きさと焦点距離、前記第2のレンズの大きさ
    と焦点距離、前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素
    線のNAとコア・クラッドの面積比、前記入射側スリッ
    トおよび前記出射側スリットの長さ、前記受光素子の受
    光部の大きさ、の各値を前記光源から前記受光素子まで
    の総合的な光束の利用効率が最大になる値に選定するこ
    とを特徴とするラジカル計測用光学系。
  6. 【請求項6】 光源から照射された光をとらえる第1の
    レンズと、前記第1のレンズを通り測定対象を通過した
    光を集光する第2のレンズと、前記第2のレンズの焦点
    位置に入射端が配置され、前記入射端側で各光ファイバ
    が円形に配列され前記出射端側で前記各光ファイバが一
    列に配列された光ファイバ束と、前記光ファイバ束の前
    記出射端から出射され入射側スリットを通過した光を平
    行光とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面鏡と、
    前記入射側軸外放物面鏡で反射された光を受けて分光す
    る分散素子であり格子の溝方向を前記入射側スリットの
    長手方向と平行にして配置した回折格子と、前記回折格
    子で分光された光を出射側スリット上に集光・結像する
    出射側軸外放物面鏡と、前記出射側スリットを通過した
    光の光量を測定する受光素子とを含んで構成され、 測定対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高
    くすなわち小さい値となる前記回折格子の溝本数と前記
    入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点
    距離と前記入射側スリット及び前記出射側スリットの幅
    を、前記回折格子の溝本数と回折角度との関係式(測定
    対象波長λ,前記回折格子への光の入射角α,回折角
    β,前記回折格子の1mm当たり溝本数N,回折次数m
    としたときにsinα+sinβ=N×m×λで示され
    る関係式)、および、回折角度と前記入射側軸外放物面
    鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散と
    の関係式(回折角β,前記回折格子の1mm当たり溝本
    数N,回折次数m,前記入射側軸外放物面鏡及び前記出
    射側軸外放物面鏡の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき
    にD=cosβ/(N×m×f)で示される関係式)、
    および、逆線分散と前記入射側スリット及び前記出射側
    スリットの幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,ス
    リット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×w
    で示される関係式)に基づいて決定した上で、 前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素線のコア・ク
    ラッドの面積比が光束の使用効率を最も制限する場合に
    は、 前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物面鏡及び前
    記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、前記第1の
    レンズの大きさと焦点距離、前記第2のレンズの大きさ
    と焦点距離、前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素
    線のNAと本数、前記入射側スリットおよび前記出射側
    スリットの長さ、前記受光素子の受光部の大きさ、の各
    値を前記光源から前記受光素子までの総合的な光束の利
    用効率が最大になる値に選定することを特徴とするラジ
    カル計測用光学系。
  7. 【請求項7】 光源から照射された光をとらえる第1の
    レンズと、前記第1のレンズを通り測定対象を通過した
    光を集光する第2のレンズと、前記第2のレンズの焦点
    位置に入射端が配置され、前記入射端側で各光ファイバ
    が円形に配列され前記出射端側で前記各光ファイバが一
    列に配列された光ファイバ束と、前記光ファイバ束の前
    記出射端から出射され入射側スリットを通過した光を平
    行光とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面鏡と、
    前記入射側軸外放物面鏡で反射された光を受けて分光す
    る分散素子であり格子の溝方向を前記入射側スリットの
    長手方向と平行にして配置した回折格子と、前記回折格
    子で分光された光を出射側スリット上に集光・結像する
    出射側軸外放物面鏡と、前記出射側スリットを通過した
    光の光量を測定する受光素子とを含んで構成され、 測定対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高
    くすなわち小さい値となる前記回折格子の溝本数と前記
    入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点
    距離と前記入射側スリット及び前記出射側スリットの幅
    を、前記回折格子の溝本数と回折角度との関係式(測定
    対象波長λ,前記回折格子への光の入射角α,回折角
    β,前記回折格子の1mm当たり溝本数N,回折次数m
    としたときにsinα+sinβ=N×m×λで示され
    る関係式)、および、回折角度と前記入射側軸外放物面
    鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散と
    の関係式(回折角β,前記回折格子の1mm当たり溝本
    数N,回折次数m,前記入射側軸外放物面鏡及び前記出
    射側軸外放物面鏡の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき
    にD=cosβ/(N×m×f)で示される関係式)、
    および、逆線分散と前記入射側スリット及び前記出射側
    スリットの幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,ス
    リット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×w
    で示される関係式)に基づいて決定した上で、 前記入射側スリットおよび前記出射側スリットの長さが
    光束の使用効率を最も制限する場合には、 前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物面鏡及び前
    記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、前記第1の
    レンズの大きさと焦点距離、前記第2のレンズの大きさ
    と焦点距離、前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素
    線のNAと本数とコア・クラッドの面積比、前記受光素
    子の受光部の大きさ、の各値を前記光源から前記受光素
    子までの総合的な光束の利用効率が最大になる値に選定
    することを特徴とするラジカル計測用光学系。
  8. 【請求項8】 光源から照射された光をとらえる第1の
    レンズと、前記第1のレンズを通り測定対象を通過した
    光を集光する第2のレンズと、前記第2のレンズの焦点
    位置に入射端が配置され、前記入射端側で各光ファイバ
    が円形に配列され前記出射端側で前記各光ファイバが一
    列に配列された光ファイバ束と、前記光ファイバ束の前
    記出射端から出射され入射側スリットを通過した光を平
    行光とし所定の角度で反射する入射側軸外放物面鏡と、
    前記入射側軸外放物面鏡で反射された光を受けて分光す
    る分散素子であり格子の溝方向を前記入射側スリットの
    長手方向と平行にして配置した回折格子と、前記回折格
    子で分光された光を出射側スリット上に集光・結像する
    出射側軸外放物面鏡と、前記出射側スリットを通過した
    光の光量を測定する受光素子とを含んで構成され、 測定対象の吸収波長幅に対して波長分解能が1桁程度高
    くすなわち小さい値となる前記回折格子の溝本数と前記
    入射側軸外放物面鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点
    距離と前記入射側スリット及び前記出射側スリットの幅
    を、前記回折格子の溝本数と回折角度との関係式(測定
    対象波長λ,前記回折格子への光の入射角α,回折角
    β,前記回折格子の1mm当たり溝本数N,回折次数m
    としたときにsinα+sinβ=N×m×λで示され
    る関係式)、および、回折角度と前記入射側軸外放物面
    鏡及び前記出射側軸外放物面鏡の焦点距離と逆線分散と
    の関係式(回折角β,前記回折格子の1mm当たり溝本
    数N,回折次数m,前記入射側軸外放物面鏡及び前記出
    射側軸外放物面鏡の焦点距離f,逆線分散Dとしたとき
    にD=cosβ/(N×m×f)で示される関係式)、
    および、逆線分散と前記入射側スリット及び前記出射側
    スリットの幅と波長分解能との関係式(逆線分散D,ス
    リット幅w,波長分解能ΔλとしたときにΔλ=D×w
    で示される関係式)に基づいて決定した上で、 前記受光素子の受光部の大きさが光束の使用効率を最も
    制限する場合には、 前記回折格子の大きさ、前記入射側軸外放物面鏡及び前
    記出射側軸外放物面鏡の大きさと焦点距離、前記第1の
    レンズの大きさと焦点距離、前記第2のレンズの大きさ
    と焦点距離、前記光ファイバ束に使用する光ファイバ素
    線のNAと本数とコア・クラッドの面積比、前記入射側
    スリットおよび前記出射側スリットの長さ、の各値を前
    記光源から前記受光素子までの総合的な光束の利用効率
    が最大になる値に選定することを特徴とするラジカル計
    測用光学系。
  9. 【請求項9】 前記光源が、有限の大きさを有し発光面
    の一部領域のみの発光強度が前記発光面の他の領域に比
    べて強く比較的広い角度に照射される場合には、 前記第1のレンズと前記第2のレンズの焦点距離を、前
    記光源の発光面のうち発光強度の強い一部領域から比較
    的広い角度に照射される光束を使用する組み合わせとす
    ることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のラジ
    カル計測用光学系。
  10. 【請求項10】 前記光源が、有限の大きさで急峻な発
    光角度分布を有し最大強度の光の発光角度は全て同一方
    向を向く場合には、 前記第1のレンズと前記第2のレンズの焦点距離を、前
    記光源の発光面中の広い領域から発する光束を使用する
    組み合わせとすることを特徴とする請求項1〜8の何れ
    かに記載のラジカル計測用光学系。
  11. 【請求項11】 前記第2のレンズのNAの値は、前記
    分光光学系のNAの値と同一又は前記分光光学系のNA
    の値以上でかつ前記分光光学系のNAの値にできる限り
    近い値であることを特徴とする請求項1〜10の何れか
    に記載のラジカル計測用光学系。
  12. 【請求項12】 前記光ファイバ束のNAの値は、前記
    第2のレンズのNAの値以上であり、コア径を小さく
    し、かつ、クラッド径に対するコア径の比を大きくした
    光ファイバ素線を使用することを特徴とする請求項1〜
    11の何れかに記載のラジカル計測用光学系。
  13. 【請求項13】 測定対象波長域を固定とし、計測光学
    系の透過型光学素子である、前記第1のレンズ、前記第
    2のレンズ、前記測定対象のチャンバに設けられた入射
    窓及び出射窓、前記光ファイバ束の前記入射端及び前記
    出射端に、目標とする波長域での透過率を高めた反射防
    止膜を施すことを特徴とする請求項1〜12の何れかに
    記載のラジカル計測用光学系。
  14. 【請求項14】 測定対象波長域を固定とし、計測光学
    系の反射型光学素子である、前記入射側軸外放物面鏡、
    前記回折格子、前記出射側軸外放物面鏡に、目標とする
    波長域での反射率を高めたコーティングを施すことを特
    徴とする請求項1〜13の何れかに記載のラジカル計測
    用光学系。
  15. 【請求項15】 測定対象波長域を固定とし、前記回折
    格子を、目標とする波長域と同一のブレーズ波長を有す
    るブレーズ型回折格子とすることを特徴とする請求項1
    〜14の何れかに記載のラジカル計測用光学系。
  16. 【請求項16】 測定対象波長域を固定とし、ラジカル
    計測用光学系内部の光を発光、透過、反射、回折、受光
    する部分以外の露出面を、目標とする波長域での反射率
    を低下させた反射防止シートで覆うことを特徴とする請
    求項1〜15の何れかに記載のラジカル計測用光学系。
  17. 【請求項17】 前記受光素子は、受光面の面積を大き
    くし、測定目標とする波長域での感度を高めたものとす
    ることを特徴とする請求項1〜16の何れかに記載のラ
    ジカル計測用光学系。
  18. 【請求項18】 測定対象波長域を固定とすることによ
    り、前記回折格子を機械的に回転させる波長走査機構を
    なくしたことを特徴とする請求項1〜17の何れかにラ
    ジカル計測用光学系。
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