JP2001104841A - 回転霧化頭 - Google Patents

回転霧化頭

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JP2001104841A JP28740499A JP28740499A JP2001104841A JP 2001104841 A JP2001104841 A JP 2001104841A JP 28740499 A JP28740499 A JP 28740499A JP 28740499 A JP28740499 A JP 28740499A JP 2001104841 A JP2001104841 A JP 2001104841A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 霧化頭本体とハブ部材を容易に組立、分解で
き、かつ高速回転時でもハブ嵌合段部内にハブ部材を確
実に保持する。 【解決手段】 霧化頭本体2は金属材料を用いて形成
し、ハブ部材5は適度な弾性と撓み性を有する樹脂材料
を用いて形成する。また、ハブ嵌合段部3の前角隅部3
Cを環状のハブ抜止め部4として形成し、ハブ部材5は
ハブ抜止め部4よりも大きな外径寸法をもって形成して
いる。これにより、ハブ部材5をハブ嵌合段部3内に押
込むことにより、ハブ部材5を弾性変形させながらハブ
嵌合段部3内に嵌合することができる。この状態では、
ハブ部材5の前側にはハブ抜止め部4が形成されている
から、ハブ抜止め部4によってハブ部材5を抜止め状態
に保持する。また、高速回転時には、遠心力によってハ
ブ部材5がハブ嵌合段部3に強く押付けられるから、保
持力を一層強めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車体等の被
塗物に塗装を行なう塗装機に用いて好適な回転霧化頭に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体等の被塗物に塗装
を行なう塗装機には、例えば塗着効率、塗装仕上り等の
面で有利な回転霧化頭が用いられている。そして、この
回転霧化頭は、いずれも金属材料を用いた霧化頭本体と
ハブ部材とによって大略構成されている。
【0003】まず、霧化頭本体は、後端側がエアモータ
の回転軸に取付けるための回転軸取付部となり、該回転
軸取付部から前側に向けて筒形ないしベル形に形成され
ている。また、霧化頭本体の前部側には、放出端縁に向
けて塗料を薄膜化する塗料薄膜化面が形成され、該塗料
薄膜化面の奥部側には塗料溜りが設けられている。さら
に、霧化頭本体には、塗料薄膜化面と塗料溜りとの間に
位置して段付状のハブ嵌合段部が設けられている。
【0004】一方、ハブ部材はハブ嵌合段部に嵌合して
取付けられるもので、該ハブ部材の外周側には、塗料溜
りに供給された塗料を霧化頭本体の塗料薄膜化面に流出
する塗料流出孔が穿設されている。
【0005】ここで、霧化頭本体の塗料溜り、ハブ部材
の後面等は、回転霧化頭の内部に位置しているから、付
着した塗料が洗浄しにくい場所となる。そこで、回転霧
化頭には、これらを洗浄することができるように、霧化
頭本体からハブ部材を容易に取外すことができるように
したものが知られている(例えば特開平9−23439
3号公報等)。
【0006】この従来技術による回転霧化頭は、霧化頭
本体に形成されたハブ嵌合段部の内周側またはハブ部材
の外周側にOリングを設け、該Oリングの弾性力によっ
てハブ嵌合段部にハブ部材を着脱可能に取付ける構成と
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平9−
234393号公報による回転霧化頭は、Oリングの弾
性力を利用しハブ嵌合段部にハブ部材を着脱可能に取付
ける構成としている。しかし、Oリングは押圧すること
により容易に変形する程度の弾性を有している。このた
め、回転霧化頭を例えば40000rpm以上の高速で
回転させた場合には、Oリングに作用する遠心力によっ
て該Oリングの内径寸法が増大してしまう。
【0008】これに対し、霧化頭本体とハブ部材は、一
般的にアルミニウム合金、ステンレス合金等の金属材料
を用いて形成されている。従って、回転霧化頭を高速回
転させて遠心力が作用した場合でも、霧化頭本体とハブ
部材はOリングの変形量に比較して非常に小さく変形す
るだけである。
【0009】これらのことにより、回転霧化頭を高速回
転させたときには、Oリングだけが遠心力によって拡径
することになるから、該Oリングはハブ部材を保持する
ことができなくなる。この結果、Oリングによるハブ部
材の保持力が低下し、該ハブ部材がハブ嵌合段部内でが
たつきを生じる虞れがあるという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、霧化頭本体とハブ部材
を容易に組立、分解でき、かつ高速回転時でもハブ嵌合
段部内にハブ部材を確実に保持することができるように
した回転霧化頭を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による回転霧化頭
は、金属材料を用いて筒形ないしベル形に形成され、後
端側が回転軸に取付けるための回転軸取付部となり、内
周面の前部側が放出端縁に向けて塗料を薄膜化する塗料
薄膜化面となると共に奥部側が塗料溜りとなった霧化頭
本体と、該霧化頭本体の塗料薄膜化面と塗料溜りとの間
に段付状に設けられたハブ嵌合段部と、該ハブ嵌合段部
に嵌合され、外周側に塗料溜りに供給された塗料を前記
霧化頭本体の塗料薄膜化面に流出する塗料流出孔が穿設
されたハブ部材とからなる。
【0012】そして、上述した課題を解決するために、
本発明の請求項1の発明が採用する構成の特徴は、ハブ
嵌合段部の前角隅部の内径寸法を小径にすることによ
り、当該前角隅部をハブ抜止め部として形成し、ハブ部
材は弾性と撓み性をもった樹脂材料を用いて前記ハブ抜
止め部の内径寸法よりも大きな外径寸法をもって形成
し、ハブ部材を弾性変形させながら、ハブ部材をハブ嵌
合段部内に着脱可能に嵌合する構成としたことにある。
【0013】このように構成したことにより、霧化頭本
体に形成されたハブ嵌合段部にハブ部材をあてがい、該
ハブ部材をハブ嵌合段部内に押込むと、ハブ部材が弾性
変形しながらハブ抜止め部を乗越えてハブ嵌合段部内に
嵌合する。これにより、ハブ部材は、該ハブ部材の前側
に形成されたハブ抜止め部によって抜止め状態に保持さ
れる。そして、回転霧化頭を高速回転させたときには、
樹脂材料を用いて形成されたハブ部材は、金属材料を用
いて形成された霧化頭本体よりも遠心力によって大きく
拡径することになる。これにより、ハブ部材は、その外
周側がハブ嵌合段部の内周面に強く押付けられ、ハブ嵌
合段部内に保持される。
【0014】一方、霧化頭本体の塗料溜り、ハブ部材の
後面等に付着した塗料を洗浄する場合には、霧化頭本体
の回転軸取付部側からハブ部材の後面を押圧することに
より、該ハブ部材をハブ嵌合段部から取外すことがで
き、この状態で各部に付着した塗料を容易に洗浄するこ
とができる。
【0015】請求項2の発明によると、ハブ嵌合段部
は、その内周面を底部側から前角隅部に向け漸次内径寸
法が小さくなるテーパ面として形成したことにある。
【0016】このように構成したことにより、ハブ嵌合
段部にハブ部材を嵌合した状態では、テーパ面によって
ハブ部材の外周側を確実に保持することができる。
【0017】請求項3の発明によると、ハブ部材は、そ
の外周面をほぼ同一の外径寸法をもった円筒面として形
成したことにある。
【0018】このように構成したことにより、ハブ部材
をハブ嵌合段部に押込んだときには、ほぼ同一の外径寸
法をもった円筒面がハブ嵌合段部のハブ抜止め部を通過
するから、ハブ部材をハブ嵌合段部内に比較的容易に嵌
合することができる。
【0019】請求項4の発明によると、ハブ部材は、そ
の外周面をハブ嵌合段部のテーパ面に面接触するテーパ
面として形成したことにある。
【0020】このように構成したことにより、ハブ嵌合
段部にハブ部材を嵌合した状態では、ハブ部材のテーパ
面がハブ嵌合段部のテーパ面に対し面接触するから、ハ
ブ嵌合段部内にハブ部材を確実に保持することができ
る。
【0021】請求項5の発明によると、ハブ部材には、
該ハブ部材をハブ嵌合段部に嵌合するときにハブ部材の
外周側が縮径方向に弾性変形するのを許す環状溝を設け
たことにある。
【0022】このように構成したことにより、ハブ嵌合
段部に対してハブ部材を着脱するときには、ハブ部材に
設けられた環状溝は、該ハブ部材の外周側が縮径方向に
弾性変形するのを許すから、ハブ嵌合段部に対しハブ部
材を比較的容易に着脱することができる。
【0023】請求項6の発明によると、ハブ部材は、導
電性を有する導電性樹脂材料または導電性塗料の皮膜処
理を施した非導電性樹脂材料を用いて形成したことにあ
る。
【0024】このように構成したことにより、回転霧化
頭を静電塗装機に用いた場合、塗料がハブ部材の表面を
流れるときに、該塗料に高電圧を印加することができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
回転霧化頭を添付図面に従って詳細に説明する。
【0026】まず、図1ないし図4は本発明の第1の実
施の形態を示す。1は本実施の形態による回転霧化頭
で、該回転霧化頭1は、後述する霧化頭本体2、ハブ嵌
合段部3およびハブ部材5とによって大略構成されてい
る。
【0027】2は回転霧化頭1の外形をなし、軸線O−
Oを回転中心として後部側から前部側に向けて拡開する
ベル形に形成された霧化頭本体で、該霧化頭本体2は、
例えばアルミニウム合金、ステンレス合金等の金属材料
を用いて形成されている。そして、霧化頭本体2の後端
側は円筒状の回転軸取付部2Aとなり、該回転軸取付部
2Aの奥部にはエアモータの回転軸(図示せず)等に螺
着される雌ねじ2A1が刻設されている。また、霧化頭
本体2には、回転軸取付部2Aの奥部を閉塞するように
環状隔壁2Bが径方向内向きに突出して形成され、該環
状隔壁2Bの内周側には回転軸の先端側から突出したフ
ィードチューブ(図示せず)の先端が挿通される。
【0028】さらに、霧化頭本体2の内周面の前部側
は、円皿状に拡開する塗料薄膜化面2Cとなり、霧化頭
本体2の前端(外周端)は塗料薄膜化面2Cに連続した
放出端縁2Dとなっている。また、霧化頭本体2には、
環状隔壁2Bと塗料薄膜化面2Cとの間に塗料溜り2E
が設けられ、該塗料溜り2Eは、フィードチューブから
吐出された塗料を一時的に溜め、拡散する空間である。
【0029】そして、霧化頭本体2は、回転霧化頭1が
高速回転している状態で、塗料溜り2Eに塗料が供給さ
れると、この塗料を後述する第1のハブ孔6から塗料薄
膜化面2Cに供給し、該塗料薄膜化面2Cで薄膜化した
後、放出端縁2Dから液糸として放出し、この液糸を塗
料粒子として噴霧するものである。
【0030】3は軸線O−Oを中心として位置し、塗料
薄膜化面2Cと塗料溜り2Eとの間に設けられたハブ嵌
合段部で、該ハブ嵌合段部3は、図2、図3に示す如
く、塗料薄膜化面2Cに開口するようにほぼ軸方向に延
びた内周面となるテーパ面3Aと、塗料溜り2Eとの境
界部に位置してハブ部材5の塗料受面5Bに当接する底
面3Bとによって段付円環状に形成されている。ここ
で、テーパ面3Aは、底面3B側から塗料薄膜化面2C
との境界部側となる開口側に向けて漸次内径寸法が小さ
くなるように形成され、その傾き角度はα1 に設定され
ている。また、テーパ面3Aの開口側と塗料薄膜化面2
Cとの境界位置には、円弧状の前角隅部3Cが形成さ
れ、該前角隅部3Cは後述するハブ部材5の面取り部5
Eを嵌入するときに嵌合作業を容易にするものである。
【0031】4はハブ嵌合段部3の前角隅部3Cを用い
て形成された環状のハブ抜止め部で、該ハブ抜止め部4
は、ハブ部材5をハブ嵌合段部3に嵌合したときに、ハ
ブ嵌合段部3に対してハブ部材5を、後述する関係によ
って抜止め状態に保持するものである。
【0032】即ち、ハブ嵌合段部3の軸方向長さ寸法
(深さ寸法)L1 は、図3に示す如く、後述するハブ部
材5の軸方向長さ寸法(厚さ寸法)L2 よりも大きく設
定されている。また、ハブ嵌合段部3にハブ部材5を嵌
合したときに該ハブ部材5の前面5Aが位置する場所を
ラインA−Aとすると、このラインA−Aでのテーパ面
3Aの内径寸法D1 は、ハブ部材5の外径寸法D3 とほ
ぼ同じ寸法に設定されている(D1 ≒D3 )。これに対
し、ハブ抜止め部4は、ラインA−Aよりも前側の前角
隅部3Cに位置し、その内径寸法D2 がハブ部材5の外
径寸法D3 よりも2ΔDだけ小さく設定されている(D
1 ≒D3 >D2 、D3 =D2 +2ΔD)。これにより、
ハブ抜止め部4は、ハブ嵌合段部3に嵌合されたハブ部
材5の前側に張出すように形成されるから、該ハブ部材
5をハブ嵌合段部3内を保持することができる。
【0033】5は霧化頭本体2のハブ嵌合段部3に着脱
可能に取付けられたハブ部材で、該ハブ部材5は、霧化
頭本体2を形成するアルミニウム合金、ステンレス合金
等よりも遠心力の作用によって変形し易く適度な弾性と
撓み性をもった樹脂材料、例えばPEEK、PET、P
TFE等の樹脂材料を用いてほぼ円板状に形成されてい
る。また、ハブ部材5を形成する樹脂材料は、導電性を
有する導電性樹脂材料が用いられ、または表面に導電性
塗料の皮膜処理を施した非導電性の樹脂材料が用いられ
ている。これにより、静電塗装を行なう場合に、ハブ部
材5を含む回転霧化頭1全体に高電圧を印加することが
でき、霧化頭本体2、ハブ部材5の表面を流れる塗料を
高電圧に帯電させることができる。
【0034】そして、ハブ部材5は、その前面5Aが平
坦面となり、後面側がフィードチューブ(図示せず)か
ら吐出される塗料を受けると共に前述した塗料溜り2E
を閉塞する塗料受面5Bとなっている。また、ハブ部材
5の外周面5Cは、前面5A、塗料受面5Bに対してほ
ぼ直角でほぼ同一の外径寸法D3 をもった円筒面をなし
ている。また、塗料受面5Bの中心部には、塗料の受渡
しを円滑にするための円錐状突起5Dが形成されてい
る。さらに、外周面5Cと塗料受面5Bとの角隅部は、
ハブ嵌合段部3の前角隅部3Cに対応する面取り部5E
となっている。
【0035】ここで、ハブ部材5は、前面5Aから塗料
受面5Bまでの軸方向長さ寸法(厚さ寸法)L2 がハブ
嵌合段部3の軸方向長さ寸法(深さ寸法)L1 よりも小
さく設定されている。また、前述したように、ハブ部材
5の外径寸法D3 は、ラインA−Aでのハブ嵌合段部3
の内径寸法D1 とほぼ同じ寸法に設定され(D3 ≒D1
)ると共に、該ハブ部材5の外径寸法D3 は、ハブ抜
止め部4の内径寸法D2よりも2ΔDだけ大きくなるよ
うに設定されている(D1 ≒D3 >D2 、D3 =D2 +
2ΔD)。
【0036】6,6,…はハブ部材5の外周側に列設さ
れた多数個の第1のハブ孔(2個のみ図示)で、該各ハ
ブ孔6は、塗料流出孔をなすものでハブ部材5の前面5
Aと塗料受面5Bとに亘って穿設されている。そして、
第1のハブ孔6は、フィードチューブから塗料受面5B
に吐出された塗料を前面5A、霧化頭本体2の塗料薄膜
化面2C側に流出するものである。
【0037】7,7,…はハブ部材5の軸中心側に設け
られた複数個の第2のハブ孔(2個のみ図示)で、該各
第2のハブ孔7は、塗料受面5Bから前面5Aに亘って
穿設されている。そして、第2のハブ孔7は、前面5A
に付着した塗料を洗浄するときに、シンナ等の洗浄液を
塗料受面5Bから前面5A側に供給する通路をなしてい
る。
【0038】本実施の形態による回転霧化頭1は上述の
如き構成を有するもので、次に、回転霧化頭1の組立作
業、回転霧化頭1による塗装動作および回転霧化頭1の
分解作業について説明する。
【0039】最初に、回転霧化頭1の組立作業、即ち霧
化頭本体2にハブ部材5を組付ける作業について説明す
る。
【0040】まず、霧化頭本体2に形成されたハブ嵌合
段部3にハブ部材5をあてがい、該ハブ部材5をハブ嵌
合段部3内に押込むように押圧する。このときには、ハ
ブ嵌合段部3に形成された前角隅部3Cにハブ部材5の
面取り部5Eが嵌合するから、ハブ嵌合段部3に対して
ハブ部材5を容易、かつ正確に位置決めすることができ
る。
【0041】そして、ハブ嵌合段部3内に向けて押圧さ
れたハブ部材5は、その外径寸法D3 がハブ抜止め部4
の内径寸法D2 よりも2ΔDだけ大きくなっているか
ら、該ハブ部材5は、その外径寸法を縮径するように弾
性変形しながら、ハブ抜止め部4を乗越えてハブ嵌合段
部3内に嵌合する。このように、ハブ嵌合段部3内にハ
ブ部材5が嵌合した状態では、ハブ部材5の前側にハブ
抜止め部4が張出すように形成されるから、該ハブ抜止
め部4によってハブ部材5の脱落を防止することができ
る。
【0042】次に、このように組立てられた回転霧化頭
1を用いて被塗物に塗料を噴霧する塗装作業について説
明する。
【0043】まず、エアモータによって回転軸と共に回
転霧化頭1を高速で回転駆動する。このときには、回転
霧化頭1に遠心力が作用するが、霧化頭本体2を金属材
料を用いて形成し、ハブ部材5を弾性と撓み性を有する
樹脂材料を用いて形成しているから、霧化頭本体2より
もハブ部材5の方が径方向に大きく膨らむ。これによ
り、ハブ部材5の外周面5Cは、ハブ嵌合段部3のテー
パ面3Aに強く押付けられるから、ハブ嵌合段部3での
ハブ部材5の保持状態をより一層高めることができる。
【0044】そして、フィードチューブからハブ部材5
の塗料受面5Bに塗料を供給すると、塗料受面5Bに供
給された塗料は、遠心力により塗料溜り2Eから第1の
ハブ孔6を通って霧化頭本体2の塗料薄膜化面2Cに流
出し、該塗料薄膜化面2Cで均一な薄膜状になり、放出
端縁2Dから液糸として噴霧された後、塗料粒子となっ
て被塗物に塗着する。
【0045】このときに、ハブ部材5は、導電性を有す
る導電性樹脂材料または表面に導電性塗料の皮膜処理を
施した非導電性の樹脂材料によって形成しているから、
静電塗装を行なうために、高電圧発生器(図示せず)か
ら供給される高電圧を回転霧化頭1に印加したときに
は、ハブ部材5を含む回転霧化頭1全体に高電圧を印加
することができる。これにより、霧化頭本体2、ハブ部
材5の表面を流れる塗料を高電圧に帯電させることがで
きるから、この帯電塗料を被塗物に向け飛行させて塗着
効率を高めることができる。
【0046】一方、色替を行なう場合には、塗料に替え
てシンナを回転霧化頭1に供給し、第1のハブ孔6から
流出したシンナにより霧化頭本体2の塗料薄膜化面2
C、放出端縁2Dに付着した塗料を洗浄すると共に、第
2のハブ孔7から流出したシンナによってハブ部材5の
前面5Aを洗浄する。
【0047】次に、例えば回転霧化頭1を入念に洗浄す
るために、霧化頭本体2からハブ部材5を取外す回転霧
化頭1の分解作業について説明する。
【0048】まず、回転霧化頭1を分解する場合に用い
られる分解用治具8(図4参照)について説明する。こ
の分解用治具8は、先端側外周に回転軸取付部2Aの雌
ねじ2A1 に螺合する雄ねじ9Aが刻設された小径円柱
部9と、該小径円柱部9の基端側に設けられた大径円柱
部となるハンドル部10と、前記小径円柱部9の先端か
ら延びた棒状部11とによって段付円柱状に構成されて
いる。また、棒状部11の先端部には、ハブ部材5の円
錐状突起5Dが嵌合する嵌合穴11Aが形成されてい
る。
【0049】そして、上述した分解用治具8を用いてハ
ブ部材5を取外す場合には、ハンドル部10を握って霧
化頭本体2の回転軸取付部2A内に棒状部11、小径円
柱部9を挿入する。次に、ハンドル部10を回転させ、
回転軸取付部2Aの雌ねじ2A1 に小径円柱部9の雄ね
じ9Aをねじ込むことにより、棒状部11の先端部によ
ってハブ部材5を押圧することにより、該ハブ部材5を
弾性変形させながらハブ嵌合段部3から取外すことがで
きる。
【0050】かくして、本実施の形態によれば、霧化頭
本体2は金属材料を用いて形成し、ハブ部材5は適度な
弾性と撓み性を有する樹脂材料を用いて形成している。
また、霧化頭本体2のハブ嵌合段部3には前角隅部3C
の位置に内径寸法を小さくしてハブ抜止め部4を設け、
ハブ部材5は該ハブ抜止め部4の内径寸法D2 よりも大
きな外径寸法D3 をもって形成している。これにより、
ハブ嵌合段部3にハブ部材5を取付けるときには、ハブ
嵌合段部3にハブ部材5をあてがい、該ハブ部材5をハ
ブ嵌合段部3内に押込むことにより、ハブ部材5を弾性
変形させながら該ハブ部材5をハブ嵌合段部3内に嵌合
することができる。
【0051】この結果、回転霧化頭1を高速回転させた
ときには、樹脂材料を用いて形成されたハブ部材5は、
その外周側をハブ嵌合段部3のテーパ面3Aに強く押付
けることができるから、ハブ嵌合段部3内でのハブ部材
5の保持力を高めることができ、ハブ部材5の脱落事故
等を未然に防止して、回転霧化頭1に対する信頼性を向
上することができる。
【0052】一方、ハブ嵌合段部3やハブ部材5に付着
した塗料を洗浄する場合には、分解用治具8を用いて霧
化頭本体2の回転軸取付部2A側からハブ部材5を押圧
することにより、該ハブ部材5を取外して各部に付着し
た塗料を容易に洗浄することができ、洗浄作業等の作業
性を向上することができる。
【0053】また、ハブ嵌合段部3は、その内周面をテ
ーパ面3Aとしているから、ハブ嵌合段部3にハブ部材
5を嵌合した状態では、テーパ面3Aによってハブ部材
5の外周側を確実に保持することができる。
【0054】さらに、ハブ部材5は、導電性を有する導
電性樹脂材料または表面に導電性塗料の皮膜処理を施し
た非導電性の樹脂材料によって形成しているから、高電
圧発生器(図示せず)から供給される高電圧を回転霧化
頭1に印加することにより、ハブ部材5を含む回転霧化
頭1全体に高電圧を印加して静電塗装を行なうことがで
き、塗着効率を高めることができる。
【0055】次に、図5および図6は本発明の第2の実
施の形態を示すに、本実施の形態の特徴は、ハブ部材
は、その外周面をハブ嵌合段部のテーパ面に面接触する
テーパ面として形成したことにある。なお、本実施の形
態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0056】21は第1の実施の形態によるハブ部材5
に代えて用いられた本実施の形態によるハブ部材で、該
ハブ部材21は、前述した第1の実施の形態によるハブ
部材5とほぼ同様に、適度な弾性と撓み性を有すると共
に、導電性を有する導電性樹脂材料または導電性塗料の
皮膜処理を施した非導電性の樹脂材料を用いてほぼ円板
状に形成されている。また、ハブ部材21は、前面21
A、塗料受面21B、外周面21C、円錐状突起21D
および面取り部21Eを有し、外周側に第1のハブ孔2
2,22,…が設けられ、軸中心側に第2のハブ孔2
3,23,…が設けられている。
【0057】しかし、本実施の形態によるハブ部材21
は、その外周面21Cが前面21A側から塗料受面21
B側に向けて漸次拡径するテーパ面として形成されてい
る点で、第1の実施の形態によるハブ部材5と相違して
いる。ここで、外周面(テーパ面)21Cは、ハブ嵌合
段部3のテーパ面3Aの傾き角度α1 とほぼ同じ傾き角
度α2 をもって形成されている。
【0058】従って、本実施の形態によれば、ハブ部材
21をハブ嵌合段部3内に嵌合したときには、ハブ部材
21の外周面(テーパ面)21Cがハブ嵌合段部3のテ
ーパ面3Aに面で密着するから、ハブ部材21を面接触
によって強固に保持することができる。しかも、ハブ部
材21は、ハブ嵌合段部3に面接触によって保持される
から、ハブ部材21の着脱作業等によりハブ嵌合段部3
のハブ抜止め部4が擦れ合って摩耗したとしても、ハブ
部材21の外周面21Cとハブ嵌合段部3のテーパ面3
Aとを面で保持することができ、ハブ部材21の使用耐
久性を向上することができる。
【0059】次に、図7は本発明の第3の実施の形態を
示すに、本実施の形態の特徴は、ハブ部材には、該ハブ
部材をハブ嵌合段部に嵌合するときにハブ部材の外周側
が縮径方向に弾性変形するのを許す環状溝を設けたこと
にある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0060】31は前述した第1の実施の形態によるハ
ブ部材5に代えて用いられた本実施の形態によるハブ部
材で、該ハブ部材31は、第1の実施の形態によるハブ
部材5とほぼ同様に、適度な弾性と撓み性を有すると共
に、導電性を有する導電性樹脂材料または導電性塗料の
皮膜処理を施した非導電性の樹脂材料を用いてほぼ円板
状に形成されている。また、ハブ部材31は、前面31
A、塗料受面31B、外周面31C、円錐状突起31D
および面取り部31Eを有し、外周側に第1のハブ孔3
2,32,…が設けられ、軸中心側に第2のハブ孔3
3,33,…が設けられている。
【0061】しかし、本実施の形態によるハブ部材31
は、その外周面31Cが前面31A側から塗料受面31
B側に向けて漸次拡径するテーパ面として形成されてい
る点で、第1の実施の形態によるハブ部材5と相違して
いる。ここで、外周面(テーパ面)31Cは、ハブ嵌合
段部3のテーパ面3Aの傾き角度α1 とほぼ同じ傾き角
度α2 をもって形成されている。
【0062】34はハブ部材31の外周側に設けられた
環状溝で、該環状溝34は、第1のハブ孔32よりも外
周側に位置して塗料受面31Bに開口するように形成さ
れている。また、環状溝34の深さ寸法は、ハブ部材3
1をハブ嵌合段部3に嵌合するときに、該ハブ部材31
の外周側が縮径方向に弾性変形するのを許すことができ
るように、十分に深く設定されている。
【0063】従って、本実施の形態によれば、第2の実
施の形態とほぼ同様に、ハブ部材31をハブ嵌合段部3
内に面接触によって強固に保持することができ、また、
ハブ部材31の使用耐久性を向上することができる。
【0064】しかも、本実施の形態では、ハブ部材31
をハブ嵌合段部3に嵌合するときに、該ハブ部材31の
外周側が縮径方向に弾性変形するのを許す環状溝34を
設けているから、ハブ部材31を着脱するときの摩耗を
軽減することができる。また、第1のハブ孔32の周囲
等のように機械的強度の弱い部分の変形、破損を防止で
き、ハブ部材31の耐久性を向上することができる。
【0065】次に、図8は本発明の第4の実施の形態を
示す。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の
形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を
省略するものとする。
【0066】41は第1の実施の形態による霧化頭本体
2に代えて用いられた本実施の形態によるベル形状をな
す霧化頭本体で、該霧化頭本体41は、第1の実施の形
態による霧化頭本体2とほぼ同様に、回転軸取付部、環
状隔壁(いずれも図示せず)、塗料薄膜化面41C、放
出端縁41D、塗料溜り41Eによって大略構成されて
いる。
【0067】42は塗料薄膜化面41Cと塗料溜り41
Eとの間に設けられた本実施の形態によるハブ嵌合段部
で、該ハブ嵌合段部42は、ほぼ均一な内径寸法D1 を
もって軸方向に延びた内周面42Aと、塗料溜り41E
との境界部に位置してハブ部材5の塗料受面5Bに当接
する底面42Bとによって段付円環状に形成されてい
る。また、内周面42Aの開口側と塗料薄膜化面41C
との境界位置には、円弧状の前角隅部42Cが形成され
ている。
【0068】43はハブ嵌合段部42の前角隅部42C
を用いて形成された本実施の形態による環状のハブ抜止
め部で、該ハブ抜止め部43は、ラインA−Aよりも前
側に位置し、その内径寸法D2 がハブ部材5の外径寸法
D3 よりも2ΔDだけ小さく設定されている。これによ
り、ハブ抜止め部43は、ハブ嵌合段部42に嵌合され
たハブ部材5の前側に張出すように形成されるから、該
ハブ部材5をハブ嵌合段部42内に保持することができ
る。
【0069】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、ハブ抜止め部43によってハブ嵌合段
部42内にハブ部材5を確実に保持することができ、信
頼性等を向上することができる。
【0070】なお、各実施の形態では、ハブ嵌合段部3
の底面3Bは、平坦面として図示したが、本発明はこれ
に限らず、例えば底面3Bを傾きを有するテーパ面、凹
凸面、円弧面等の他の形状としてもよく、底面の形状
は、ハブ部材5,21,31に当接して位置決めできる
ものではればこれらの形状に限るものではない。
【0071】また、各実施の形態では、霧化頭本体2,
41をベル形状に形成した場合を例示したが、霧化頭本
体は回転軸取付部から放出端縁に向けて大径となった筒
形状に形成してもよい。
【0072】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ハブ嵌合段部の前角隅部の内径寸法を小径にする
ことにより、当該前角隅部をハブ抜止め部として形成
し、ハブ部材は弾性と撓み性をもった樹脂材料を用いて
前記ハブ抜止め部の内径寸法よりも大きな外径寸法をも
って形成し、ハブ部材を弾性変形させながら、該ハブ部
材をハブ嵌合段部内に着脱可能に嵌合する構成としてい
るので、霧化頭本体に形成されたハブ嵌合段部にハブ部
材をあてがい、該ハブ部材をハブ嵌合段部内に押込むこ
とにより、ハブ部材を弾性変形させながらハブ嵌合段部
内に嵌合することができる。これにより、ハブ部材は、
該ハブ部材の前側に形成されたハブ抜止め部によって抜
止め状態に保持することができる。
【0073】しかも、回転霧化頭を高速回転させたとき
には、樹脂材料を用いて形成されたハブ部材は、金属材
料を用いて形成された霧化頭本体よりも遠心力によって
大きく拡径することになる。これにより、ハブ部材は、
その外周側をハブ嵌合段部の内周面に強く押付けて強固
に保持されるから、ハブ部材の脱落事故等を未然に防止
して、回転霧化頭に対する信頼性を向上することができ
る。
【0074】一方、霧化頭本体のハブ嵌合段部、ハブ部
材等に付着した塗料を洗浄する場合には、霧化頭本体の
回転軸取付部側からハブ部材を押圧することにより、該
ハブ部材を取外して付着した塗料を容易に洗浄すること
ができ、洗浄時の作業性を向上することができる。
【0075】請求項2の発明によれば、霧化頭本体のハ
ブ嵌合段部は、その内周面を底部側から前角隅部に向け
漸次内径寸法が小さくなるテーパ面として形成している
ので、ハブ嵌合段部にハブ部材を嵌合した状態では、テ
ーパ面によってハブ部材の外周側を確実に保持すること
ができる。
【0076】請求項3の発明によれば、ハブ部材は、そ
の外周面をほぼ同一の外径寸法をもった円筒面として形
成しているので、ハブ部材をハブ嵌合段部に押込んだと
きには、ほぼ同一の外径寸法をもった円筒面がハブ嵌合
段部のハブ抜止め部を通過するから、ハブ部材をハブ嵌
合段部内に比較的容易に嵌合することができ、作業性を
高めることができる。
【0077】請求項4の発明によれば、ハブ部材は、そ
の外周面をハブ嵌合段部のテーパ面に面接触するテーパ
面として形成しているので、ハブ嵌合段部にハブ部材を
嵌合した状態では、ハブ部材のテーパ面がハブ嵌合段部
のテーパ面に対し面接触するから、ハブ嵌合段部内にハ
ブ部材を確実に保持することができる。しかも、摩耗等
に対する耐久性を向上することができる。
【0078】請求項5の発明によれば、ハブ部材には、
該ハブ部材をハブ嵌合段部に嵌合するときにハブ部材の
外周側が縮径方向に弾性変形するのを許す環状溝を設け
ているので、ハブ嵌合段部に対してハブ部材を着脱する
ときには、ハブ部材に設けられた環状溝は、該ハブ部材
の外周側が縮径方向に弾性変形するのを許すから、ハブ
嵌合段部に対しハブ部材を比較的容易に着脱することが
できる。また、ハブ部材を着脱するときの摩耗を軽減す
ることができる。さらに、塗料流出孔周りのように機械
的強度の弱い部分の変形、破損を防止でき、ハブ部材の
耐久性を向上することができる。
【0079】請求項6の発明によれば、ハブ部材は、導
電性を有する導電性樹脂材料または導電性塗料の皮膜処
理を施した非導電性樹脂材料を用いて形成しているの
で、回転霧化頭を静電塗装機に用いた場合、塗料がハブ
部材の表面を流れるときに、該塗料に高電圧を印加する
ことができ、塗着効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転霧化頭を
示す断面図である。
【図2】図1中の矢示B部を拡大して示す要部拡大断面
図である。
【図3】図2の霧化頭本体とハブ部材を分解した状態で
示す要部拡大断面図である。
【図4】回転霧化頭と分解用治具を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるハブ部材を霧
化頭本体と一緒に図2と同様位置からみた要部拡大断面
図である。
【図6】図5の霧化頭本体とハブ部材を分解した状態で
示す要部拡大断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態によるハブ部材を霧
化頭本体から分解した状態で図3と同様位置からみた要
部拡大断面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態によるハブ嵌合段部
をハブ部材を分解した状態で図3と同様位置からみた要
部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 回転霧化頭 2,41 霧化頭本体 2A 回転軸取付部 2B 環状隔壁 2C,41C 塗料薄膜化面 2D,41D 放出端縁 2E,41E 塗料溜り 3,42 ハブ嵌合段部 3A テーパ面 3B,42B 底面 3C,42C 前角隅部 4,43 ハブ抜止め部 5,21,31 ハブ部材 5A,21A,31A 前面 5B,21B,31B 塗料受面 5C,21C,31C 外周面 6,22,32 第1のハブ孔(塗料流出孔) 42A 内周面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料を用いて筒形ないしベル形に形
    成され、後端側が回転軸に取付けるための回転軸取付部
    となり、内周面の前部側が放出端縁に向けて塗料を薄膜
    化する塗料薄膜化面となると共に奥部側が塗料溜りとな
    った霧化頭本体と、 該霧化頭本体の塗料薄膜化面と塗料溜りとの間に段付状
    に設けられたハブ嵌合段部と、 該ハブ嵌合段部に嵌合され、外周側に塗料溜りに供給さ
    れた塗料を前記霧化頭本体の塗料薄膜化面に流出する塗
    料流出孔が穿設されたハブ部材とからなる回転霧化頭に
    おいて、 前記ハブ嵌合段部の前角隅部の内径寸法を小径にするこ
    とにより、当該前角隅部をハブ抜止め部として形成し、 前記ハブ部材は弾性と撓み性をもった樹脂材料を用いて
    前記ハブ抜止め部の内径寸法よりも大きな外径寸法をも
    って形成し、 前記ハブ部材を弾性変形させながら、前記ハブ部材を前
    記ハブ嵌合段部内に着脱可能に嵌合する構成としたこと
    を特徴とする回転霧化頭。
  2. 【請求項2】 前記ハブ嵌合段部は、その内周面を底部
    側から前角隅部に向け漸次内径寸法が小さくなるテーパ
    面として形成してなる請求項1に記載の回転霧化頭。
  3. 【請求項3】 前記ハブ部材は、その外周面をほぼ同一
    の外径寸法をもった円筒面として形成してなる請求項1
    に記載の回転霧化頭。
  4. 【請求項4】 前記ハブ部材は、その外周面を前記ハブ
    嵌合段部のテーパ面に面接触するテーパ面として形成し
    てなる請求項2に記載の回転霧化頭。
  5. 【請求項5】 前記ハブ部材には、該ハブ部材を前記ハ
    ブ嵌合段部に嵌合するときにハブ部材の外周側が縮径方
    向に弾性変形するのを許す環状溝を設けてなる請求項1
    に記載の回転霧化頭。
  6. 【請求項6】 前記ハブ部材は、導電性を有する導電性
    樹脂材料または導電性塗料の皮膜処理を施した非導電性
    樹脂材料を用いて形成してなる請求項1に記載の回転霧
    化頭。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9505014B2 (en) 2010-08-25 2016-11-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Rotary atomizing head for electrostatic coater

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9233381B2 (en) 2010-01-06 2016-01-12 Ransburg Industrial Finishing K.K. Rotary atomizer head of electrostatic paint applicator
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