JP2001104824A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JP2001104824A
JP2001104824A JP28414699A JP28414699A JP2001104824A JP 2001104824 A JP2001104824 A JP 2001104824A JP 28414699 A JP28414699 A JP 28414699A JP 28414699 A JP28414699 A JP 28414699A JP 2001104824 A JP2001104824 A JP 2001104824A
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case
purifying
dust
bacteria
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JP28414699A
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Masumasa Hashimoto
益征 橋本
Tatsuo Namatame
達夫 生田目
Toshio Kubo
敏男 久保
Toshio Nakayama
敏男 中山
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集塵効率と集塵フィルタ上における抗菌性能
をともに向上させること。 【解決手段】 空気吸込口及び空気吹出口19A、19
B、19Cを備えたケース17内に電極21A、21
B、21C、集塵フィルタ22A、22B、22C並び
に送風ファン20を有する空気清浄装置16において、
集塵フィルタが空気吹出口に対応して配置されて空気中
の塵埃を捕集し、電極が送風ファンから流出する空気の
流れ方向に沿って送風ファンと集塵フィルタとの間に配
置されて空気中の塵埃粒子及び細菌を帯電させ、上記ケ
ース内に、集塵フィルタ上の細菌を殺菌または抗菌する
オゾン等を発生可能なオゾン発生器23が配置され、送
風ファンの作動時に電極及び集塵フィルタが動作し、送
風ファンの停止時にオゾン発生器が動作するよう構成さ
れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塵埃粒子及び細菌
を除去する空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気清浄装置は、空気吸込口及
び空気吹出口を備えたケース内に浄化手段及びファンを
有して構成され、ファンの作動時に浄化手段が、空気吸
込口から吸い込んだ空気中の塵埃を捕集して空気を清浄
化し、この清浄化された空気を空気吹出口から室内へ吹
き出すようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な空気清浄装置にあっては、集塵フィルタにて捕集され
た塵埃中に含まれる細菌が、集塵フィルタ上で繁殖する
ことに対し十分な対策が考慮されているとは言い難い場
合があり、細菌やカビ等の繁殖が問題になっていた。
【0004】本発明の目的は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、集塵フィルタ上における抗菌性能を
向上させることができる空気清浄装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ケースの単一の面に設けられる空気吸込口と前記ケ
ースの複数の面に設けられる空気吹出口とをつなぐ風路
を前記ケースの内部に構成すると共に、前記風路に前記
空気吸込口から前記空気吹出口へ向かって順に送風ファ
ン及び空気の浄化手段を設ける空気清浄装置において、
前記風路中の前記送風ファンと前記浄化手段との間に細
菌に対して有効に作用する殺菌物質を発生する殺菌手段
を設け、前記浄化手段に付着した細菌の殺菌、滅菌を行
うことを特徴とするものである。
【0006】請求項2に記載の発明は、ケースの単一の
面に設けられる空気吸込口と、前記ケースの複数の面に
設けられる空気吹出口とをつなぐ風路を前記ケースの内
部に構成すると共に、前記風路に前記空気吸込口から前
記空気吹出口へ向かって順に送風ファン及び空気の浄化
手段を設ける空気清浄装置において、前記風路中の前記
送風ファンと前記浄化手段との間にオゾン発生器を設け
ると共に、このオゾン発生器の作動時に前記空気吸込口
及び前記空気吹出口を閉じる閉塞手段を設け、前記浄化
手段の殺菌を行うことを特徴とするものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、前記空気吸込口は前記ケース
の底面又は天面のいずれか一方に設けられ、前記空気吹
出口は前記底面又は天面のいずれか一方と交わる面に設
けられ、前記送風ファンは吸込側を前記空気吸込口に対
向させ、かつ吹出側を前記空気吹出口に対向させた単一
の遠心送風型ファンであることを特徴とするものであ
る。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記空気吸込口は前記ケースの
底面又は天面のいずれか一方に設けられ、前記空気吹出
口は前記底面又は天面のいずれか一方と交わる面に設け
られ、前記送風ファンは夫々の空気吹出口に相対向させ
た複数のファンで構成されていることを特徴とするもの
である。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、前記空気吹出口は前
記ケースの異なる3面に設けられることを特徴とするも
のである。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記オゾン発生器の作動時に前記送風
ファンを停止又は微弱で駆動させる制御手段を備えるこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6
のいずれかに記載の発明において、前記風路中の前記送
風ファンと前記浄化手段との間に空気中の塵埃粒子及び
細菌を帯電させる電極を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0012】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記殺菌手段の作動中に前記空気吸込
口及び前記空気吹出口を閉じる閉塞手段を設けることを
特徴とするものである。
【0013】請求項1乃至8に記載の発明には、次の作
用がある。
【0014】送風ファンの作動時に浄化手段が動作し
て、電極が送風ファンにて導かれた空気中の塵埃粒子及
び細菌を帯電させ、集塵フィルタがこの帯電された塵埃
粒子及び細菌、並びに帯電された塵埃粒子に付着した細
菌を捕集するので、塵埃の捕集効率を向上させることが
できる。
【0015】また、送風ファンの停止時に殺菌手段が動
作して殺菌物質を発生するので、この殺菌物質により、
集塵フィルタ上を含めたケース内の細菌を殺菌または抗
菌でき、集塵フィルタ上における細菌の繁殖を好適に抑
制でき、抗菌性能を向上させることができる。
【0016】更に、送風ファンの停止時に、閉塞手段が
空気吸込口と空気吹出口の少なくとも一方を閉塞するこ
とから、殺菌手段にて発生する殺菌物質がケース外へ漏
出することを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0018】図1は、本発明に係る空気清浄装置の一実
施の形態が適用される清浄室としての病院の手術室を示
す側断面図であり、図2は図1の手術室を示す平面図で
ある。
【0019】これらの図1及び図2に示すように、手術
室10は、天井面11と床面12と壁面13とで直方体
または立方体形状に構成されている。床面12の平面視
中央位置には手術台24が設置されている。
【0020】この手術室10の天井面11の中央位置に
手術台24を覆うように集塵フィルタ14(例えばHE
PA(high efficiency partic
ulate air filter))が配置される。
また、4方を囲む壁面13の隅部17A、17B、17
C及び17Dには、床面12側に空気流出口15が形成
されている。
【0021】上記集塵フィルタ14により塵埃が捕集さ
れて浄化された後の空気が、手術台24を中心に供給さ
れた後、空気流出口15へ向かって床面12に沿って流
れることによって、手術室10内が清浄化される。空気
流出口15から流出した空気(汚染空気)は、他の集塵
フィルタ(不図示)を通して外気中へ放出され、または
上記集塵フィルタ14の上流側へ導かれて循環されるよ
うに構成されている。
【0022】天井面11に設置される上記集塵フィルタ
14は、図2に示すように、平面視において四角形状で
ある。また、この天井面11には、空気中の塵埃(塵埃
粒子、病原性菌(ウィルス、バクテリア、黄色ブドウ球
菌等)などの細菌を含む)を捕集する空気清浄装置16
が複数個設置されている。これらの空気清浄装置16
は、集塵フィルタ14から供給されて空気流出口15へ
向かう空気の流れA(図1)から外れ空気が滞留しやす
い位置に配置されている。
【0023】例えば、各空気清浄装置16は、本実施の
形態では、図2に示すように、集塵フィルタ14の外側
の天井面11にそれぞれ配置されている。
【0024】各空気清浄装置16は、下方から空気を吸
い込み、壁面13に対向する側方を除く3方向へ、図2
の矢印Bに示すように空気(清浄空気)をほぼ水平に吹
き出すように構成されている。この空気清浄装置16か
ら吹き出された空気は、集塵フィルタ14から空気流出
口15へ向かって流れる空気の流れ(矢印A)に合流し
て、空気流出口15から室外へ流出する。
【0025】上述のように空気清浄装置16内に空気を
吸い込む空気吸込口18は、図3及び図4に示すよう
に、空気清浄装置16におけるケース17の底面に設け
られている。また、上述のように空気清浄装置16から
空気(清浄空気)を吹き出す空気吹出口19A、19
B、19Cは、ケース17において、平面視で略90度
異なる互いに隣り合う3側面(底面と交わる面)に個別
に開設される。このケース17における残りの1側面が
壁面13に対向して、空気清浄装置16は天井面11に
設置される。
【0026】この空気清浄装置16は、上述のように、
空気吸込口18並びに空気吹出口19A、19B及び1
9Cが形成されたケース17内に、図5に示すように、
送風ファン20と、電極21A、21B、21C、浄化
手段としての集塵フィルタ(例えばHEPA)22A、
22B及び22Cと、殺菌手段としてのオゾン発生器2
3(負電極または負イオン発生器)と、閉塞手段として
の開閉装置35とが配設されて構成される。ケース17
の底面は、具体的には、ケース17の側面下部に嵌合固
定された化粧板25(図3)にて構成され、この化粧板
25の中央位置に上記空気吸込口18が開設される(図
4)。
【0027】上記送風ファン20は、遠心送風型の送風
ファン(ターボファンやシロッコファンなど)であり、
吸い込み側がケース17内において、空気吸込口18に
相対応する位置に設置される。この送風ファン20をフ
ァンモータ26で回転作動させることによって、手術室
10内の空気が空気清浄装置16の下方から空気吸込口
18を通して吸い込まれ、ケース17内で、送風ファン
20の吹き出し側に対向する集塵フィルタ22A、22
B、22Cのそれぞれへ渦巻き状に向かう空気の流れ
a、b、c(図5)を形成し、集塵フィルタ22A、2
2B、22Cを経た後、空気吹出口19A、19B、1
9Cから手術室10内へ空気が吹き出される。
【0028】電極21a、21b、21cは、空気吸込
口18と空気吹出口19A、19B、19Cをつなぐ風
路中であって、送風ファン20と空気吹出口19A、1
9B、19Cとの間に設けられ、夫々空気吹出口19
A、19B、19Cへ流れる空気の流れa、b、c中
に、夫々の集塵フィルタの境目付近に設けられている。
【0029】電極21a、21b、21cをこのような
位置に設けることによって、電極21a、21b、21
cで帯電させられた塵埃粒子や細菌を、遠心送風型の送
風ファン20による周囲への拡散送風の効果を利用し
て、集塵フィルタ22A、22B、22Cへほぼ均一に
分配することができる。
【0030】上記集塵フィルタ22A、22B、22C
は、それぞれ空気吹出口19A、19B、19Cに対応
して、ケース17の側面内側に着脱自在に装着される。
各集塵フィルタ22A、22B、22Cは、例えばガラ
ス繊維などから構成されたHEPAである。
【0031】これらの電極21A、21B、21Cは、
図8に示すように、四角形状の枠体27に、ワイヤ状
(または針状)の正電極28と板状の負電極29とが交
互に配列されて構成される。図9に示すように、電極2
1A、21B、21Cに電圧を印加することによって正
電極28から正イオンが放出され、これらの電極21
A、21B、21C近くを通過する空気中の塵埃粒子3
0と病原性菌31などの細菌を正に帯電させる。
【0032】この図9及び図5に示すように、電極21
Aにて帯電された塵埃粒子30及び病原性菌31、並び
に帯電された塵埃粒子30に付着した帯電されていない
病原性菌31が、空気の流れaに乗って集塵フィルタ2
2Aへ至り、この集塵フィルタ22Aにより捕集され
る。同様に、電極21Bにて帯電された塵埃粒子30及
び病原性菌31、並びに帯電された塵埃粒子30に付着
した帯電されていない病原性菌31が空気の流れbに乗
って集塵フィルタ22Bへ至り、この集塵フィルタ22
Bにより捕集される。更に、電極21Cにて帯電された
塵埃粒子30及び病原性菌31、並びに帯電された塵埃
粒子30に付着した帯電されていない病原性菌31が空
気の流れcに乗って集塵フィルタ22Cへ至り、この集
塵フィルタ22Cにより捕集される。
【0033】一般に、細菌(ウィルス(0.006〜
0.06μm)、バクテリア(0.3〜30μm)、黄
色ブドウ球菌(0.8〜1.0μm))は10〜15μ
mの塵埃や10〜100μmの花粉等に付着して空気中
を浮遊しているものが多く、HEPA(0.3μmの粒
子を捕集する能力を有する)で捕集が可能になる。
【0034】ケース17の側面において、空気吹出口1
9A、19B、19Cが形成されていない残りの側面の
内側に電装ボックス32が設置される。上記オゾン発生
器23は、ケース17内の任意の位置、例えば送風ファ
ン20から電装ボックス32へ向かって流れる空気の流
れの途中に配置される。
【0035】このオゾン発生器23は、上記電極21
A、21B、21Cと同様に、枠体内にワイヤ状(また
は針状)の負電極33と板状の正電極34とが、図10
に示すように交互に配列されて構成される。このオゾン
発生器23は、通電時に負電極33がオゾン及び負イオ
ンを発生する。これらのオゾン及び負イオンが殺菌物質
として機能し、ケース17内に拡散して、集塵フィルタ
22A、22B、22C上に捕集された病原性菌31な
どの細菌を殺菌しまたは抗菌する。
【0036】図5に示す上述の電極21A、21B、2
1Cは、送風ファン20の回転作動中にのみ正電極28
が印加されて動作し、塵埃粒子30及び病原性菌31を
正に帯電させるよう構成される。また、オゾン発生器2
3は、送風ファン20の停止時に負電極33が印加され
て動作し、オゾン及び負イオンを発生するよう構成され
る。
【0037】尚、送風ファン20を微弱で回転させてオ
ゾンのケース17内への拡散を促進させてもよい。ま
た、オゾンは一定時間後に自然消滅するので、この時間
内の安全性が確保できれば特に回収する必要はない。
【0038】前記開閉装置35は、図3及び図4に示す
ように、ケース17内において、空気吸込口18に対応
する化粧板25の内側に設置され、この空気吸込口18
を開閉可能とする。つまり、開閉装置35は、図6及び
図7に示すように、四角形状のフレーム36の内側に多
数枚のブレード37が配列され、各ブレード37が、そ
れらのピボット38を介してフレーム36の互いに対向
する部位に枢支可能に配設され、各ブレード37のピン
39が操作プレート40の穴41に遊嵌されている。一
方、化粧板25の内側には、減速機内蔵の例えばステッ
ピングモータ42が設置され、このステッピングモータ
42の軸に、動作ピン43が植設された図示しないアー
ムが固定され、上記動作ピン43が、操作プレート40
に固定された中間プレート44の長孔45に遊嵌されて
いる。
【0039】従って、ステッピングモータ42が正逆い
ずれかの方向に所定範囲回転することにより、動作ピン
43及び中間プレート44を介して、操作プレート40
が図6の矢印C方向に往復移動し、これにより各ブレー
ド37がピボット38を中心に所定範囲内で回転して、
開閉装置35は空気吸込口18を開閉可能とする。この
開閉装置35は、送風ファン20の回転作動中に空気吸
込口18を開口させ、送風ファン20の停止中またはオ
ゾンの発生中に空気吸込口18を閉塞するよう構成され
る。
【0040】この開閉装置35を閉じることによって、
ケース17の塵埃が空気吸込口18から手術室10に直
下するのを防止し、オゾンの発生時にはオゾンが空気吸
込口18を介して手術室10へ拡散するのを防止してい
る。
【0041】また、空気吹出口19A、19B、19C
には集塵フィルタ22A、22B、22Cが設けられて
いるので、この空気吹出口19A、19B、19Cから
塵埃またはオゾンが出ることはないが、オゾンの発生量
を多くした際のオゾンの放出を防止するために空気吸込
口18に設けたような開閉装置を設けてケース17の密
閉性を高める構造としてもよい。
【0042】次に、作用を説明する。
【0043】手術室10の集塵フィルタ14から空気
(清浄空気)が吹き出されているときには、空気清浄装
置16の送風ファン20が回転作動し、このとき、空気
清浄装置16の電極21A、21B、21Cが動作し、
オゾン発生器23が停止し、且つ、開閉装置35が空気
吸込口18を開口する。従って、手術室10内で滞留し
ている空気は、空気清浄装置16の空気吸込口18から
吸い込まれ、電極21A、21B及び21C並びに集塵
フィルタ22A、22B及び22Cによりその塵埃粒子
30及び病原性菌31が捕集される。
【0044】また、手術室10の集塵フィルタ14から
清浄空気が吹き出されていないときには、空気清浄装置
16の送風ファン20が停止し、電極21A、21B及
び21Cが開放(印加停止)され、オゾン発生器23が
動作し、且つ開閉装置35が空気吸込口18を閉塞す
る。従って、このときには、オゾン発生器23から発生
するオゾン及び負イオンが、空気吸込口18を通して空
気清浄装置16外へ漏出されることなく、これらのオゾ
ン及び負イオンによって、空気清浄装置16の集塵フィ
ルタ22A、22B及び22C上に捕集された病原性菌
31等の細菌が殺菌または抗菌される。
【0045】以上のことから、上記実施の形態によれ
ば、次の効果〜を奏する。
【0046】集塵フィルタ14から空気流出口15へ
向かう空気の流れAに乗らず空気が滞留する位置に空気
清浄装置16が配置され、この空気清浄装置16が、滞
留した空気中に存在する塵埃粒子30及び病原性菌31
を集塵して空気を浄化することから、手術室10内全体
の空気の清浄度を常に良好に確保できる。
【0047】空気清浄装置16においては、送風ファ
ン20の作動時に、電極21A、21B及び21C並び
に集塵フィルタ22A、22B及び22Cが動作して、
電極21A、21B及び21Cが送風ファン20にて導
かれた空気中の塵埃粒子30及び病原性菌31を帯電さ
せ、集塵フィルタ22A、22B及び22Cがこの帯電
された塵埃粒子30及び病原性菌31等を捕集するの
で、塵埃の捕集効率を向上させることができる。
【0048】空気清浄装置16においては、送風ファ
ン20の停止時に、オゾン発生器23が動作してオゾン
及び負イオンを発生するので、このオゾン及び負イオン
により、集塵フィルタ22A、22B、22C上を含め
たケース17内の病原性菌31などの細菌を殺菌または
抗菌できる。この結果、送風ファン20上における病原
性菌31などの細菌の繁殖を好適に抑制でき、空気清浄
装置16の抗菌性能を向上させることができる。
【0049】空気清浄装置16においては、送風ファ
ン20の停止時に、開閉装置35が空気吸込口18を閉
塞することから、オゾン発生器23にて発生するオゾン
及び負イオンが空気清浄装置16のケース17外へ漏出
することを防止できる。
【0050】上記実施の形態においては、開閉装置35
が空気吸込口18の対応位置に設けられるものを述べた
が、この開閉装置35は空気吹出口19A、19B、1
9Cの対応位置に設けられてもよい。また、オゾン発生
器23は、オゾンまたは負イオンのいずれか一方を発生
するものであってもよい。更に、開閉装置35は、ロー
ラに巻き付けられたシートを当該ローラから引き出して
空気吸込口18を閉塞し、このシートをローラに巻き戻
して空気吸込口18を開口させるようにしてもよい。
【0051】以上、本発明を上記実施の形態に基づいて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では清浄室として病院の手術室
の場合を述べたが、半導体や記録媒体等を製造するクリ
ーンルームであってカビの防止を行ってもよい。
【0052】上記実施の形態では、空気清浄装置を天井
に取り付ける場合について説明したが、これに限るもの
ではなく、適当な高さを有する床置型として構成するこ
ともできる。このとき、空気清浄装置の天面に空気吸込
口を設けるように構成すればよい。尚、殺菌手段として
は、オゾンに限らず紫外線や薬品などを用いてもよいも
のである。
【0053】また、空気吹出口を3面に構成している
が、これに限るものでなく、4面(四角形)に構成して
もよく、ケースが多角形(5角形以上)の場合には、対
応して空気吹出口を増やしてもよい。このとき、制御部
の収納位置をファンモータの下もしくは化粧パネルの裏
側などに変更すればよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る空気清浄装
置によれば、ケース内における空気吹出口に対応して配
置されて空気中の塵埃を捕集する浄化手段と、送風ファ
ンから流出する空気の流れ方向に沿って当該送風ファン
と浄化手段との間に配置され、空気中の塵埃粒子及び細
菌を帯電させる電極とを有して成り、上記ケース内に
は、浄化手段上を含めた当該ケース内の細菌を殺菌また
は抗菌する殺菌物質を発生可能な殺菌手段が配置され、
送風ファンの作動時に浄化手段が動作し、送風ファンの
停止時に殺菌手段が動作するよう構成されたことから、
浄化手段としての集塵フィルタ上における抗菌性能を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気清浄装置の一実施の形態が適
用された清浄室としての病院の手術室を示す側断面図で
ある。
【図2】図1の手術室を示す平面図である。
【図3】図1の空気清浄装置を示す側面図である。
【図4】図3のIV矢視図である。
【図5】図4において化粧板を省略して示す図である。
【図6】図4の開閉装置を示す正面図である。
【図7】図6の開閉装置を示す側面図である。
【図8】図5の電極を示す斜視図である。
【図9】図8の電極の原理を示す図である。
【図10】図5のオゾン発生器の原理を示す図である。
【符号の説明】
16 空気清浄装置 17 ケース 18 空気吸込口 19A、19B、19C 空気吹出口 20 送風ファン 21A、21B、21C 電極 22A、22B、22C 集塵フィルタ(浄化手段) 23 オゾン発生器(殺菌手段) 30 塵埃粒子 31 病原性菌 35 開閉装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 1/02 F24F 11/04 Z 11/04 1/02 381B (72)発明者 久保 敏男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 中山 敏男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L051 BC01 BC02 3L061 BE02 BF08 4C080 BB05 HH02 KK02 MM08 QQ11 QQ17 4D054 AA13 EA07 EA08 EA11 EA22 EA28 4D058 JA12 JB50 KC02 NA01 QA01 QA03 QA05 QA11 QA19 QA21 TA08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの単一の面に設けられる空気吸込
    口と前記ケースの複数の面に設けられる空気吹出口とを
    つなぐ風路を前記ケースの内部に構成すると共に、前記
    風路に前記空気吸込口から前記空気吹出口へ向かって順
    に送風ファン及び空気の浄化手段を設ける空気清浄装置
    において、 前記風路中の前記送風ファンと前記浄化手段との間に細
    菌に対して有効に作用する殺菌物質を発生する殺菌手段
    を設け、前記浄化手段に付着した細菌の殺菌、滅菌を行
    うことを特徴とする空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 ケースの単一の面に設けられる空気吸込
    口と前記ケースの複数の面に設けられる空気吹出口とを
    つなぐ風路を前記ケースの内部に構成すると共に、前記
    風路に前記空気吸込口から前記空気吹出口へ向かって順
    に送風ファン及び空気の浄化手段を設ける空気清浄装置
    において、 前記風路中の前記送風ファンと前記浄化手段との間にオ
    ゾン発生器を設けると共に、このオゾン発生器の作動時
    に前記空気吸込口及び前記空気吹出口を閉じる閉塞手段
    を設け、前記浄化手段の殺菌を行うことを特徴とする空
    気清浄装置。
  3. 【請求項3】 前記空気吸込口は前記ケースの底面又は
    天面のいずれか一方に設けられ、前記空気吹出口は前記
    底面又は天面のいずれか一方と交わる面に設けられ、前
    記送風ファンは吸込側を前記空気吸込口に対向させ、か
    つ吹出側を前記空気吹出口に対向させた単一の遠心送風
    型ファンであることを特徴とする請求項1又は請求項2
    に記載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 前記空気吸込口は前記ケースの底面又は
    天面のいずれか一方に設けられ、前記空気吹出口は前記
    底面又は天面のいずれか一方と交わる面に設けられ、前
    記送風ファンは夫々の空気吹出口に相対向させた複数の
    ファンで構成されていることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の空気清浄装置。
  5. 【請求項5】 前記空気吹出口は前記ケースの異なる3
    面に設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の空気清浄装置。
  6. 【請求項6】 前記オゾン発生器の作動時に前記送風フ
    ァンを停止又は微弱で駆動させる制御手段を備えること
    を特徴とする請求項2に記載の空気清浄装置。
  7. 【請求項7】 前記風路中の前記送風ファンと前記浄化
    手段との間に空気中の塵埃粒子及び細菌を帯電させる電
    極を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
    ずれかに記載の空気清浄装置。
  8. 【請求項8】 前記殺菌手段の作動中に前記空気吸込口
    及び前記空気吹出口を閉じる閉塞手段を設けることを特
    徴とする請求項1に記載の空気清浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103830978A (zh) * 2014-04-01 2014-06-04 东南大学 下进风式除尘器气流分布装置
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