JP2001104503A - バタフライ型防火ダンパ - Google Patents

バタフライ型防火ダンパ

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JP2001104503A
JP2001104503A JP28812799A JP28812799A JP2001104503A JP 2001104503 A JP2001104503 A JP 2001104503A JP 28812799 A JP28812799 A JP 28812799A JP 28812799 A JP28812799 A JP 28812799A JP 2001104503 A JP2001104503 A JP 2001104503A
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Hironobu Tange
裕信 丹下
Mitsuru Deguchi
満 出口
Hiroshi Ogawa
博 小河
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DAIRITSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災等の発生時に閉鎖されたバタフライ型防
火ダンパの閉鎖状態を、より確実に保持し、維持する。 【解決手段】 円筒状のケーシング10、ケーシング1
0の直径上に蝶開き状に軸支された一対の半円板状の羽
根11、羽根受け手段(羽根受け体13)、及び、火災
等の発生時、ダンパを自動的に閉鎖するダンパ自動閉鎖
手段(閉鎖スプリング15及び温度ヒューズフック1
6)を備えたバタフライ型防火ダンパにおいて、板バネ
片から形成され、ダンパ自動閉鎖手段により一対の羽根
11が拡開し、羽根受け手段13に当接してダンパが閉
鎖されたとき、その羽根11の縁部に弾性的に係合して
ダンパの閉鎖状態を保持するダンパ閉鎖保持手段(ダン
パ閉鎖保持バネ20)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外壁用防火ダンパ
等として使用される比較的小型で、構造、取扱等が簡易
なバタフライ型の防火ダンパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築基準法においては、建築物の外壁の
開口部で延焼のおそれのある部分は防火構造としなけれ
ばならない、と定められている。すなわち、そのような
給排気口には、火災等の発生時、流路を閉じて火焔や煙
の伝播を防止する装置である「防火ダンパ」の設置が義
務づけられている。
【0003】このような外壁用防火ダンパとしては、従
来から、『簡易防火ダンパ』とも呼ばれる比較的小型
で、構造、取扱等も簡易なバタフライ型の防火ダンパが
一般的である。すなわち、このバタフライ型防火ダンパ
は、ダクト等に連結されて通気路を形成する円筒状のケ
ーシング内に、ダンパ翼として、そのケーシングの内径
にほぼ等しい直径の円板体を2分割した形態のものであ
る一対の半円板状の羽根を、蝶開き状に、つまり、折畳
み及び拡開自在に設けたものである。より具体的には、
ケーシングの一端には羽根受け手段として内向きフラン
ジが形成され、前記一対の羽根は、1枚の円板状に拡開
されたとき周縁がそのフランジに気密的に当接するよう
に、ケーシングの直径上に軸支される。そして、その一
対の羽根が折畳まれた状態に保持されることによってダ
ンパは開状態とされ、また、1枚の円板状に拡開され、
それの周縁がその内向きフランジに当接することによっ
てダンパは閉鎖される。
【0004】そして、この一対の半円板状の羽根を通常
時は折畳まれた状態に保持し、火災等の発生時には拡開
させてダンパを閉鎖するために、一般に、その一対の羽
根を常時拡開方向に付勢する閉鎖スプリングと、その閉
鎖スプリングの付勢力に抗して一対の羽根を折畳まれた
状態に保持し、火災等によってケーシング内を流通する
空気が所定の温度を越えるとその保持を解放する温度フ
ューズ手段とが備えられている。典型的には、この温度
フューズ手段は、低融点のハンダによって接合されたフ
ューズ部を有し、折畳まれた一対の羽根を挟持する
『コ』の字状のフック部を備えた温度フューズフックと
して構成され、空気流が所定の温度を越えると、その熱
によってヒューズ部が溶断し、フック部が解放される。
【0005】この形式のバタフライ型防火ダンパについ
ては、主にその温度フューズ手段の改良技術に関する
が、実開昭60−27939号、実公平2−11087
号、実公平6−1712号、特開平3−231791
号、特開平8−57072号、等に記載されている。
【0006】また、ダンパ自動閉鎖手段の他の形式とし
て、上記の一対の羽根の基辺部を形状記憶合金から形成
された熱感応作動体で相互に結合したものも知られてい
る。この熱感応作動体は、通常時には一対の羽根を折畳
んだ状態に保持し、ケーシング内を流通する空気が所定
の温度を越えると、変態して両羽根を拡開し、ダンパを
閉鎖する。この種のバタフライ型防火ダンパについて
は、例えば、特開昭61−295455号、特開平10
−127802号に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする技術的課題】このようなバタ
フライ型防火ダンパにおいて、火災等により一対の半円
板状の羽根が拡開し、羽根受け手段に当接してダンパが
閉鎖されたとき、その閉鎖状態が確実に維持されること
は、防火ダンパとしての機能上重要なことである。その
ため、ダンパ自動閉鎖手段として閉鎖スプリングが用い
られる場合、通常、その閉鎖スプリングは、ダンパ閉鎖
時にもなおその付勢力が羽根を羽根受け手段に押付ける
方向に働くように、余力を持たせて組付けられている。
【0008】この閉鎖スプリングに余力を持たせてダン
パ閉鎖状態を維持する方法は、一般的には十分に有効な
手段である。しかしながら、閉鎖スプリングの強さは簡
易性の点から自ずと限界もあり、羽根の大きさ等によっ
てはそれに対応する十分な余力を得るのが困難な場合も
ある。また、このことは、ダンパ自動閉鎖手段として形
状記憶合金からなる熱感応作動体が用いられるときも同
様であり、特に羽根が比較的大きい場合、その熱感応作
動体に十分な付勢余力を持たせることは、コストの増加
等を伴なうことになる。
【0009】しかし、いずれにしても、ダンパ閉鎖状態
の維持の確実性がより高められれば高められる程、より
好ましいことはいうまでもない。
【0010】そこで、本発明は、火災発生時の羽根の閉
鎖状態を簡易な手段によって確実に維持し、それによっ
て、火災事故に対する安全性をより高めることができる
バタフライ型防火ダンパを提供することをその課題とす
るものである。
【0011】
【解決手段】本発明にかかるバタフライ型防火ダンパ
は、それ自体公知のバタフライ型の防火ダンパにおい
て、板バネ片から形成され、一対の半円板状の羽根が1
枚の円板状に拡開し、羽根当て手段に当接してダンパが
閉鎖されたとき、各羽根の縁部と弾性的に係合してダン
パの閉鎖状態を保持するダンパ閉鎖保持手段を設けたも
のである。
【0012】すなわち、本発明のバタフライ型防火ダン
パは、円筒状のケーシングと、ケーシングの直径上に蝶
開き状に軸支された一対の半円板状の羽根と、ケーシン
グの内周に沿って設けられ、その一対の羽根が1枚の円
板状に拡開されたとき、その周縁と気密的に当接してダ
ンパを閉鎖する羽根受け手段と、通常時には一対の羽根
を折畳まれた状態に保持してダンパの開状態を維持する
と共に、火災等の発生時にはそれによる温度(熱)を感
知してその一対の羽根を自動的に拡開させてダンパを閉
鎖するダンパ自動閉鎖手段と、板バネ片から形成され、
ダンパ自動閉鎖手段により一対の羽根が拡開し、羽根当
て手段に当接してダンパが閉鎖されたとき、その羽根の
縁部と弾性的に係合してダンパの閉鎖状態を保持するダ
ンパ閉鎖保持手段とを備えるものである。(請求項1)
【0013】また、本発明のバタフライ型防火ダンパに
おいて、上記のダンパ自動閉鎖手段は、より具体的に
は、一対の羽根を常時拡開方向に付勢する閉鎖スプリン
グと、一対の羽根をその閉鎖スプリングの付勢力に抗し
て折畳まれた状態に保持し、火災等によってケーシング
内を流通する空気が所定の温度を越えると、その一対の
羽根の保持を解放する温度フューズ手段と、から構成す
ることができる。(請求項2)
【0014】更に、本発明のバタフライ型防火ダンパに
おいて、上記のダンパ自動閉鎖手段は、形状記憶合金か
ら形成され、一対の羽根と結合されて通常時はその一対
の羽根を折畳んだ状態に保持すると共に、火災等によっ
てケーシング内を流通する空気が所定の温度を越えると
その1対の羽根を拡開してダンパを閉鎖する熱感応作動
体から構成することもできる。(請求項3)
【0015】このように、本発明のバタフライ型防火ダ
ンパによれば、板バネ片から形成されたダンパ閉鎖保持
手段を備えるので、火災等の発生によりダンパ自動閉鎖
手段が作動して、一対の半円板状の羽根が1枚の円板状
に拡開し、羽根当て手段に当接してダンパが閉鎖された
とき、ダンパ閉鎖保持手段はその羽根の縁部と係合し
て、羽根をその当接状態に止め、保持する。そのため、
ダンパの閉鎖状態は確実に維持されることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1乃至図5は本発明の一実施の
形態のバタフライ型防火ダンパを示すものであり、図1
は通常使用時(ダンパ全開状態)における縦断面図(第
2図のA−A線に沿った断面図)、図2は正面図、図3
はダンパ閉鎖状態における平面図、図4は要部(ダンパ
閉鎖保持手段)を拡大して示す断面図(図3のB−B断
面図)である。
【0017】図1乃至図3のように、本発明の一実施の
形態のバタフライ型防火ダンパは、ダクト等と連結され
て通風路の少なくとも一部を形成する円筒状のケーシン
グ10(その直径は、例えば、120mm程度)を備えて
いる。なお、このケーシング10は一般に鋼板等の金属
板材から形成され、また、以下に述べる他のダンパ構成
要素についても、特に説明しない限り、機械的強度と耐
熱性とを有する金属材から一般に形成されている。
【0018】そして、このケーシング10の内部には、
ダンパ翼として、その内径に等しい直径の円板体を2分
した形態にほぼ相当する一対の半円板状の羽根11が、
蝶開き状に軸着されている。具体的には、各羽根11に
は、その基辺側を筒状に丸め加工することによって2個
所に嵌合部11aが形成されると共に、ケーシング10
内にはその直径に沿って軸体12がビス等によって取付
けられ、そして、この軸体12上に各羽根11の嵌合部
11aが互い違いに遊嵌されている。したがって、これ
らの一対の羽根11は軸体12を支軸としてそれぞれ自
由に回動し、蝶の羽根のように、相互に重なり合うよう
に折畳まれ、また、1枚の円板状に拡開されることがで
きる。
【0019】また、軸体12に隣接するケーシング10
の一側端面には、羽根受け手段としてのリング板状の羽
根受け体13が溶接によって固着されている。すなわ
ち、内向きフランジ状のこの羽根受け体13は、一対の
半円板状の羽根11が1枚の円板状に拡開されたとき、
その全周囲の縁面と気密的に当接し、それによって、羽
根11をその回動位置に止めると共に、羽根11とケー
シング10の内面との間の隙間を封止する。したがっ
て、一対の羽根11を軸支する前記の軸体12は、この
羽根受け体13に近接して、つまり、ケーシング10の
端面近くに、設けられる。なお、この羽根受け体13に
は、一対の羽根11と軸体12との連結部分からの漏気
をより少なくするために、帯板状の遮蔽部14がその連
結部分に沿って一体に設けられている。
【0020】この構造によって、一対の半円板状の羽根
11が1枚の円板状に拡開されて羽根受け体13に当接
して止められるとき、ダンパは閉鎖される。また、この
一対の羽根11が折畳まれてケーシング10の中央に位
置するとき、ダンパは全開状態に開かれる。そして、通
常時にはダンパを開状態に維持すると共に、火災等の発
生時にはダンパを自動的に閉鎖するために、本実施の形
態においては、ねじりコイルバネからなる閉鎖スプリン
グ15とフックの形態の温度フューズ手段である温度フ
ューズフック16とを備えている。
【0021】コイル状の閉鎖スプリング15は軸体12
の中央部に嵌装され、そして、引伸ばされたその両末端
が各羽根11の折畳み側の面にそれぞれ当接されてい
る。そのため、一対の羽根11を折畳むとき閉鎖スプリ
ング15は巻き締められ、そのねじりバネ力によって、
一対の羽根11は互いに拡開する方向に付勢される。ま
た、この閉鎖スプリング15は、一対の羽根11が拡開
されて羽根受け体13に当接するダンパ閉鎖時にもな
お、ある程度巻き締められた状態にあり、それによっ
て、一対の羽根11は閉鎖スプリング15の余力をもっ
て羽根受け体13に押付けられ、ダンパの閉鎖状態が保
持されている。
【0022】また、温度フューズフック16は、銅の帯
板片を折り曲げて形成した基片部長さが異なる2つの
『L』字状部片を、その基片部を重ねて、比較的低融点
の、例えば72℃の融点のハンダによって接合したもの
であり、そのハンダ接合されたヒューズ部16aと、対
向する一対のフック片を有するフック部16bとを備え
ている。なお、その各フック片の対向する内側には、羽
根11に対する係止力の増強と熱伝導の低減のための小
突起が形成されている。そして、この温度フューズフッ
ク16は、閉鎖スプリング15の付勢力に抗して折畳ま
れた一対の羽根11の先端を、そのフック部16bで両
側から挟持するようにして装着されている。これによっ
て、ダンパは開状態に保持される。
【0023】なお、ケーシング10の内側には、温度フ
ューズフック16によって折畳み状態に保持された一対
の羽根11をケーシング10内の中央にそれと平行に固
定的に支持し、それによってダンパの全開状態を維持す
るために、先端に変形可能なゴムリングが付設された支
持ピン17が、軸体12とやや離れてこれに平行に設け
られている。すなわち、一対の羽根11は、この支持ピ
ン17のゴムリングを若干圧縮した状態で折畳まれ、温
度フューズフック16によって挟持されてケーシング1
0内の中央に保持される。また、各羽根11の折畳み側
には、把持リング18が設けられている。この把持リン
グ18は、ダンパ閉鎖時に拡開した羽根11を再度折畳
む際、それを把持しまたは適当な道具を引掛けて、引張
るためのものである。更に、本ダンパをダクト等に取付
け、または固定するための手段として、ケーシング10
の適当な個所には適当数の取付用ネジ19が付けられて
いる。
【0024】本実施の形態のバタフライ型防火ダンパは
このように構成され、一対の半円板状の羽根11は、通
常の使用時には、閉鎖スプリング15の付勢力に抗して
折畳まれ、そして、その先縁が温度フューズフック16
により挟持されることによって、その状態、つまり、ダ
ンパの開状態に保持されている。火災等の発生によっ
て、ケーシング10を流通する空気が所定の温度を超え
ると、温度フューズフック16はその温度を感知し、そ
の熱によってヒューズ部16aのハンダが溶融してフッ
ク部16bが分離する。これにより、折畳まれた一対の
羽根11は閉鎖スプリング15の付勢力によって羽根受
け体13で止められまで拡開する。こうして、本ダンパ
は、火災時等には自動的に閉鎖される。
【0025】火災時等におけるこのダンパの閉鎖状態
は、火焔または煙の伝播を防止するために確実に保持さ
れ、維持されなければならない。このため、本実施の形
態においては、この閉鎖状態の維持をより確実にするた
めに、羽根受け体13に当接する各羽根11の縁部に弾
性的に係合してその閉鎖状態を保持する板バネ材から形
成されたダンパ閉鎖保持バネ20が設けられている。
【0026】特に、図4のように、このダンパ閉鎖保持
バネ(ストッパーバネ)20は細い帯板状のバネ材を折
曲げて形成したものであり、取付部としての基部20a
を中央にして、羽根11の縁部と係合する水平部分を含
む係合部20bと、羽根11との係合を案内する自由端
側の案内部20cとを左右対称に備えている。そして、
この保持バネ20は、羽根受け体13のやや拡張された
部分である取付部21(図2)に、小ネジ等によって取
付けられている。その一方、半円板状の各羽根11の周
縁にはその中央に凹状に切欠部22(図2,3)が形成
され、その切欠部22の両側に、折畳み側に立ち上が
り、前記保持バネ20の係合部20bと係合する係合突
部23が設けられている。したがって、この切欠部22
の幅、つまり係合突部23間の距離は、基部20aの長
さよりも十分に大きいが、係合部20b間の全長さより
も、その係合部20bと係合突部23との係合に必要な
分だけ小さく形成されている。また、左右一対の案内部
20cは、その切欠部22を容易に受け入れることがで
きるように、自由端側にかけて漸次接近するようにされ
ている。なお、羽根受け体13の取付部21は、その切
欠部22の周囲と当接する程度に拡張されている。
【0027】火災等の発生により温度フューズフック1
6が解離して、折畳まれた一対の羽根11が閉鎖スプリ
ング15の付勢力によって拡開されるとき、各羽根11
の切欠部22は、先ず、保持バネ20の一対の案内部2
0cの先端を間にして嵌入し、次いで、その両側の係合
突部23の側部がこれらの一対の案内部20cに接触し
て、これらを互いに近接するように撓み変形させつつ更
に嵌入し、そして最後に、最大幅部分である係合部20
bの先端を乗り越える。それと同時に、各羽根11は、
羽根受け体13に当って止められる。これによって、そ
れまで係合突部23間で内方に押えられていた保持バネ
20は最初の自然状態に戻り変形し、係合突部23の先
端が保持バネ20の係合部20bの下面に当接する。
【0028】こうして、1枚の円板状に拡開されて羽根
受け体13に当接する一対の半円形の羽根11は、その
切欠き部22に設けられた係合突部23を介して、保持
バネ20の係合部20bによって折畳み方向への後戻り
が阻止される。すなわち、火災等の発生により閉鎖され
た本ダンパは、この保持バネ20によって、その閉鎖状
態に、より確実に保持されることができる。なお、閉鎖
されたダンパを再度開状態に復帰する操作は、その保持
バネ20と係合している一対の羽根11を羽根受け体1
3の側から強く押すか、または、把持リング18を把持
して折畳み側から強く引張ることによって行うことがで
きる。このとき、保持バネ20の係合部20bは、係合
突部23の押上げ力によって倒れ変形して、それとの係
合から外れる。
【0029】このように、この保持バネ20は、帯状の
板バネ片を折り曲げて形成され、羽根受け体13の取付
部21に対する固定部としての基部20a(なお、この
幅は係合突部23間の幅よりも小さい)と、該基部20
aの両側から垂直に立ち上り、次いで、係合突部23の
高さ位置から外側に水平に折り曲がって係合突部23の
先端位置まで延びる一対の係合部20bと、この係合部
20bにそれぞれ連続し、垂直に対して緩やかに内側に
傾斜して上方に伸びる一対の案内部20cとからなって
いる。そのため、簡単な形状であり、帯状の板バネを折
り曲げ加工し、取付けのためのネジ穴をあけるだけで容
易に製作することができる。また、この保持バネ20に
よれば、一対の羽根11をある程度の強い力で折畳み方
向に押上げまたは引張ることによって、容易に係合を外
し、ダンパの再セットを行うことができる。
【0030】図5は、より簡易な別の実施形態の保持バ
ネ(ストッパーバネ)30である。同図のように、この
保持バネ30は、前記保持バネ20と同様に、帯状の板
バネ片を折り曲げて形成され、羽根受け体13の取付部
21に対する取付部としての基部30aと、該基部30
aの一側端部に連続し、垂直に対して緩やかに傾斜して
十分に上方に伸び、次いで折返して略対称に下降する尖
った山形形状の案内部30cと、その案内部30cの下
端(自由端)に、内側に少しだけ折返して形成された係
合部30bとからなっている。なお、この実施形態の保
持バネ30の場合、各羽根11の周縁には、上記の保持
バネ20の場合と同様に切欠部22が形成されている
が、係合突部23は設けられていない。そして、この保
持バネ30は、山形形状の案内部30cがその切欠部2
2の範囲内に位置し、ただし、係合部20bはその切欠
部22に隣接する羽根11の上表面側に位置するよう
に、羽根受け体の取付部21に小ネジ等で取付けられて
いる。したがって、その係合部30bの先端は、取付部
21の表面から略羽根11の板厚分だけ離れている。
【0031】この保持バネ30の作用は、保持バネ20
の場合と同様である。火災等の発生によって一対の羽根
11が拡開されるとき、各羽根11の切欠部22は、山
形の案内部30cを内側に弾性変形させつつ嵌入し、終
には係合部30bを内側に押入れてこれを通過する。そ
して、各羽根11が羽根受け体13に当接して最終的に
拡開して止められるとき、係合部30bは弾性によって
最初の状態に戻り、各羽根11の切欠部22の一側縁部
の上面に当接する。これによって、各羽根11の折畳み
側への後戻りは阻止され、ダンパの閉鎖状態が保持され
る。
【0032】この保持バネ30によれば、より簡単な形
状であるため、その製作は更に容易である。また、保持
バネ20の場合のような係合突部23は不要であり、係
合部30bとの係合のために各羽根11を特別に加工す
ることも不必要である。更に、一旦羽根11と係合した
係合部30bはその羽根11に折畳み側にいくら強い力
が働いても外れることがない、という点もこの保持バネ
30の特徴である。なお、この点をより確実にするため
に、各羽根11の上面に係合部30bと当接する突起を
設け、その係合部30bがその表面上を移動しないよう
にすることもできる。ただし、それによって、閉鎖状態
の羽根11を折畳んでダンパを開状態に再セットする際
には、保持バネ30の案内部30cを押し、係合部30
bを羽根11の切欠部22の範囲内に位置付けた状態
で、各羽根11を引上げることが必用である。
【0033】なお、板バネ片から形成されたこのような
ダンパ閉鎖保持手段については、保持バネ20または3
0以外にも、取付部としての基部と、羽根11の縁部と
機械的に係合する係合部と、係合時の弾性変形を案内し
容易にする案内部とを基本的に有するその他の種々の形
態が可能である。また、その係合は摩擦による係合であ
ってもよく、例えば、摩擦によって羽根11の周縁部と
係合するクリップの形態であることもできる。更に、こ
れらの具体例では、板バネ片から形成されたダンパ閉鎖
保持手段は固定のケーシング10の側に取付けられてい
るが、可動の羽根11の側に取付けて、固定のケーシン
グ10の側と係合するようにすることもできる。ただ
し、本実施の形態のように固定のケーシング10の側に
取付ける方が、構造上も簡易であり、好ましい。
【0034】このように、本実施形態のバタフライ型防
火ダンパは、円筒状のケーシング10と、軸体12によ
って該ケーシング10の直径上に蝶開き状に軸支された
一対の半円板状の羽根11と、それらの一対の羽根11
が1枚の円板状に拡開されたとき、その周縁と気密的に
当接してダンパを閉鎖する羽根受け手段としての羽根受
け体13と、それらの一対の羽根11を常時拡開方向に
付勢するねじりコイルスプリングからなる閉鎖スプリン
グ15と、低融点合金ハンダによって接合されたヒュー
ズ部16aとフック部16bとを有し、その閉鎖スプリ
ング15の付勢力に抗して折畳まれた一対の羽根11の
先端縁をそのフック部16bで挟持する温度ヒューズフ
ック16とを備え、更に、火災等の発生によって一対の
羽根11が拡開され、羽根受け体13に当接してダンパ
が閉鎖されたとき、その羽根11の縁部と係合してダン
パの閉鎖状態を保持する、板バネ片から形成されたダン
パ閉鎖保持手段、具体的には、ダンパ閉鎖保持バネ20
または30を備えている。そのため、火災等の発生時、
閉鎖スプリング15と温度ヒューズフック16からなる
ダンパ自動閉鎖手段が作動してダンパが閉鎖されたと
き、そのダンパ閉鎖状態は、閉鎖スプリング15の付勢
余力によっても保持されるが、ダンパ閉鎖保持手段が設
けられていることによって、より確実に保持され、維持
されることができ、火災時の安全性をより高めることが
できる。
【0035】なおここで、ダンパ本体としてのケーシン
グ10は円筒形状としているが、ダクト等と接続されて
通風路を形成する限りにおいては角筒形状であることも
でき、その場合一対の羽根11は方形で形成されること
になる。しかし、簡易な防火ダンパであるバタフライ型
防火ダンパとしては、本実施形態のように、ケーシング
は円筒形状で、一対の羽根は半円板形状であることが、
製作が容易である点からも好ましい。
【0036】なお、このケーシングは、折畳み状態の羽
根11を完全に収納する長さで形成されるのが一般的で
あるが、基本的には、羽根受け手段を備えると共に一対
の羽根を軸支するに足りる長さであればよく、具体的な
使用の態様に応じて適宜な長さとすることができる。ま
た、一対の羽根11は、ここでは単一の軸体12を用い
て枢支したが、蝶開き状に軸支され得る限り、例えば、
各羽根11自体に枢軸を設けてケーシング10に軸支す
ることもでき、また、本実施形態の遮蔽部14のような
羽根拡開時(ダンパ閉鎖時)の漏気防止手段と合せて、
各羽根11を、若干の間隔を置いてそれぞれの枢軸の回
りに軸支することもできる。
【0037】また、羽根受け手段として、本実施形態で
は、リング板状の羽根受け体13をケーシング10の一
側端縁に溶接して形成しているが、この羽根受け手段と
しては、より簡易には、そのケーシング10の端縁を内
側に折曲げ加工して形成した内向きフランジの形態であ
ることができる。また、この羽根受け手段は、フランジ
状だけでなく、羽根11の周縁と密封的に当接する表面
を有する形態であればどのようなものであってもよい。
更に、この羽根受け手段は、ケーシング10の端面だけ
でなく、一対の羽根11の軸支箇所と対応して、ケーシ
ング10の中間に設けられてもよい。
【0038】更に、本実施形態では、通常時には一対の
羽根11を折畳まれた状態に保持してダンパの開状態を
維持すると共に、火災等の発生時にはそれによる熱を感
知してその一対の羽根11を自動的に拡開させてダンパ
を閉鎖するダンパ自動閉鎖手段として、ねじれコイルバ
ネからなる閉鎖スプリング15と、低融点合金ハンダに
よって接合されたヒューズ部16aを含む温度ヒューズ
フック16とを備えるが、この温度ヒューズフック16
からなる温度ヒューズ手段としては、一対の羽根11を
閉鎖スプリング15の付勢力に抗して折畳まれた状態に
保持し、火災等によってケーシング10内を流通する空
気が所定の温度を越えるとその保持を解除する機能を備
える限り、その他の任意の態様であることができる。例
えば、低融点合金ハンダによって接合された、或いは低
融点合金自体からなるヒューズ部を備え、折畳まれた一
対の羽根11を相互に結合するような形態のものである
ことができる。また、低融点合金を使用したものだけで
なく、形状記憶合金を使用したもの、例えば、折畳まれ
た一対の羽根11の羽根の端縁を挟持し、所定の温度で
開放するよう変態するフック部を備えたもの、であるこ
ともできる。更に、閉鎖スプリングと共に使用されるこ
の温度ヒューズ手段は、火災等の発生を直接検知する手
段(火災検知器)と連動する電気的または電磁的作動手
段であることもできる。そして、これらの温度ヒューズ
手段は、ケーシング10に対して固定支持することもで
きる。
【0039】また、ダンパ自動閉鎖手段のもう一つの簡
易な形態は、一対の羽根11に結合されて使用される、
形状記憶合金から形成された熱感応作動体である。この
熱感応作動体は、より具体的には、両端が各羽根11に
それぞれ結合された帯板状またはコイル状の形状記憶合
金要素として構成することができ、通常時の常温下では
一対の羽根11を折畳まれた状態に保持し、火災等の発
生によってケーシング10内を流通する空気が所定の温
度を越えると、変態してその一対の羽根11を拡開す
る。そして、この態様の場合、ダンパ閉鎖保持手段2
0、30を有するので、火災等の発生によって一旦ダン
パが閉鎖されると、その後ケーシング10内を流通する
空気の温度が一時的に低下しても、ダンパが再度開状態
に戻ることは防止される。
【0040】図6及び図7は、本発明のバタフライ型防
火ダンパの具体的な使用の形態を断面で示す説明図であ
る。
【0041】図6は、最も代表的な、建造物外壁の給排
気口での使用を示している。同図のように、本発明のバ
タフライ型防火ダンパ1は、建造物の外壁40を貫通し
てその外壁面まで延設された排気ダクト41内に取付け
られている。そして、そのダクトの開口端にはガラリ4
2及び雨風を防ぐフード43が設けられている。
【0042】建造物内で火災等が発生した場合、本発明
の防火ダンパ1は、前述のように自動閉鎖手段によって
自動的に閉鎖し、ダクト41内の空気の流通が遮断され
る。それによって、火焔或いは熱気等が外部に流出し
て、隣接する建造物が延焼し、或いは損害を受けること
が防止される。なお、この防火ダンパ1、特にそれの温
度ヒューズ手段、の保守点検は、建造物の外部側から、
フード43及びガラリ42を外して行うことができる。
【0043】図7は、本発明のバタフライ型防火ダンパ
のやや特殊な用途を示しており、排煙装置付きの焼肉テ
ーブルでの利用を示している。すなわち、この焼肉テー
ブルでは、肉を焼く金網51及びガスバーナ52を備え
る焼肉テーブル50の下部に排気ダクト54に連結され
たホッパー状の集煙口53が設けられ、肉焼き時に発生
する煙が油分離フィルタ55を介して排気ダクト54に
吸引されるようになっている。そして、その集煙口53
の下部は円筒状の収容部53aとして形成され、この収
容部53aに本発明のバタフライ型防火ダンパ1が収納
されている。
【0044】このような焼肉テーブルにおいて油脂分が
火焔を発して燃焼した場合、その火焔またはそれによる
熱気は、排気ダクト54内に付着する油脂を燃焼させつ
つ伝播するおそれがある。バタフライ型防火ダンパ1
は、そのような高温発生時、その温度を感知して自動的
に閉鎖し、排気ダクト54への流路を遮断する。そのた
め、この用途の本発明のバタフライ型防火ダンパ1で
は、自動閉鎖手段を構成する感温要素(温度ヒューズ手
段)は、120℃程度のやや高目の温度に感応するよう
になっている。なお、本形態において、バタフライ型防
火ダンパ1は、取付用ネジ19のような取付手段を用い
ることなく、収容部53aに単に入れ込まれて設置され
ている。したがって、本バタフライ型防火ダンパ1の保
守点検は、焼肉テーブル50の側からこれを一旦取り出
すことによって、容易に行うことができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかるバタフラ
イ型防火ダンパは、特に、板バネ片から形成され、ダン
パ自動閉鎖手段により一対の半円板状の羽根が拡開し、
羽根受け手段に当接してダンパが閉鎖されたとき、その
羽根の縁部と弾性的に係合してダンパの閉鎖状態を保持
するダンパ閉鎖保持手段を備えたものである。
【0046】そのため、この板バネ片から形成された簡
易なダンパ閉鎖保持手段によって、火災等の発生時にお
けるダンパの閉鎖状態をより確実に保持し、火焔等の伝
播及びそれによる延焼をより確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態のバタフライ型防
火ダンパを示す縦断面図(図2のA−A線断面図)であ
る。
【図2】図2は、同バタフライ型防火ダンパの正面図で
ある。
【図3】図3は、同バタフライ型防火ダンパの閉鎖時の
正面図である。
【図4】図4は、同バタフライ型防火ダンパの要部(ダ
ンパ閉鎖保持手段)を示す断面図(図3のB−B線拡大
断面図)である。
【図5】図5は、別の実施形態のダンパ閉鎖保持手段
を、図4と同様に示す断面図である。
【図6】図6は、本発明のバタフライ型防火ダンパの代
表的な使用の形態を断面で模式的に示す説明図である。
【図7】図7は、同じく、別の使用形態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 ケーシング 11 羽根 13 羽根受け体(羽根受け手段) 15 閉鎖スプリング 16 温度フューズフック(温度ヒューズ手段) 20 ダンパ閉鎖保持バネ(ダンパ閉鎖保持手段) 30 ダンパ閉鎖保持バネ(ダンパ閉鎖保持手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のケーシングと、 前記ケーシングの直径上に蝶開き状に軸支された一対の
    半円板状の羽根と、 前記ケーシングの内周に沿って設けられ、前記一対の半
    円板状の羽根が1枚の円板状に拡開されたとき、その周
    縁と気密的に当接してダンパを閉鎖する羽根受け手段
    と、 通常時には前記一対の羽根を折畳まれた状態に保持して
    ダンパの開状態を維持すると共に、火災等の発生時には
    それによる温度を感知して前記一対の羽根を自動的に拡
    開させてダンパを閉鎖するダンパ自動閉鎖手段と、 板バネ片から形成され、前記ダンパ自動閉鎖手段により
    前記一対の羽根が拡開し、前記羽根当て手段に当接して
    ダンパが閉鎖されたとき、前記羽根の縁部と弾性的に係
    合してダンパの閉鎖状態を保持するダンパ閉鎖保持手段
    とを備えることを特徴とするバタフライ型防火ダンパ。
  2. 【請求項2】 前記ダンパ自動閉鎖手段は、前記一対の
    羽根を常時拡開方向に付勢する閉鎖スプリングと、前記
    一対の羽根を前記閉鎖スプリングの付勢力に抗して折畳
    まれた状態に保持し、火災等によって前記ケーシング内
    を流通する空気が所定の温度を越えると、前記一対の羽
    根の保持を解放する温度フューズ手段とからなることを
    特徴とする請求項1に記載のバタフライ型防火ダンパ。
  3. 【請求項3】 前記ダンパ自動閉鎖手段は、形状記憶合
    金から形成され、前記一対の羽根と結合されて通常時は
    前記一対の羽根を折畳んだ状態に保持すると共に、火災
    等によって前記ケーシング内を流通する空気が所定の温
    度を越えると前記1対の羽根を拡開してダンパを閉鎖す
    る熱感応作動体からなることを特徴とする請求項1に記
    載のバタフライ型防火ダンパ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100931463B1 (ko) * 2008-04-16 2009-12-11 박병덕 나비 댐퍼
US7710720B2 (en) 2007-01-23 2010-05-04 Fujitsu Limited Electronic device and fire protecting mechanism of the electronic device
KR101057010B1 (ko) 2009-09-22 2011-08-17 주식회사 삼원이.엔.지 백 드래프트 댐퍼를 갖는 방화댐퍼
KR200455704Y1 (ko) 2010-01-26 2011-09-21 (주)디.에스.인더스트리 에어덕트용 방화댐퍼
KR102193624B1 (ko) * 2020-06-16 2020-12-21 유성원 안전스톱퍼가 구비된 파이어댐퍼

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US7710720B2 (en) 2007-01-23 2010-05-04 Fujitsu Limited Electronic device and fire protecting mechanism of the electronic device
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