JP2001104285A - 磁気共鳴トモグラフィ装置 - Google Patents

磁気共鳴トモグラフィ装置

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JP2001104285A
JP2001104285A JP2000252056A JP2000252056A JP2001104285A JP 2001104285 A JP2001104285 A JP 2001104285A JP 2000252056 A JP2000252056 A JP 2000252056A JP 2000252056 A JP2000252056 A JP 2000252056A JP 2001104285 A JP2001104285 A JP 2001104285A
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ディーツ ペーター
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ゲプハルト マチアス
Wolfgang Rentz
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    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/38Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field
    • G01R33/385Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using gradient magnetic field coils
    • G01R33/3854Systems for generation, homogenisation or stabilisation of the main or gradient magnetic field using gradient magnetic field coils means for active and/or passive vibration damping or acoustical noise suppression in gradient magnet coil systems

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気共鳴トモグラフィ装置の騒音を低減す
る。 【解決手段】 排気可能な空間5の真空ハウジングの少
なくとも1つの部分を基本磁界磁石システム1の少なく
とも一部分により、また勾配コイルシステム2の少なく
とも一部分により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本磁界磁石シス
テムおよび勾配コイルシステムを含む磁気共鳴トモグラ
フィ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴トモグラフィは、特に生きてい
る検査対象物の身体内部の像を取得するための公知の技
術である。そのために磁気共鳴トモグラフィ装置は検査
対象物を撮影するための空間、いわゆる検査空間を有す
る。検査空間は空間的に少なくとも部分的に、それを囲
む装置の表面により境界付けられる。その際、前記の境
界面の主な部分は、通常勾配コイルシステムに属する表
面により形成され、また別の小さい部分は、基本磁界磁
石システムの外側ケーシングの部分により形成される。
基本磁界磁石システムは、少なくとも検査空間の部分範
囲内に可能な限り均等で静的な基本磁界を発生し、それ
に勾配コイルシステムが一定の勾配を有する速くスイッ
チングされる磁界、いわゆる勾配磁界を全ての3つの空
間方向に重畳する。その際勾配コイル内に、その振幅が
数100Aに達し、また数100kA/秒の上昇および
下降速度で電流方向が速く切換わる電流が流れる。これ
らの電流はパルスシーケンスに基づいて制御され、1テ
スラのオーダーの基本磁界が存在するときはローレンツ
力に基づき勾配コイルシステムの振動を惹起する。
【0003】これらの振動は、種々の伝搬経路を経て磁
気共鳴トモグラフィ装置の全ての表面に伝達される。種
々の表面範囲の機械的振動は、その表面速さに関係して
音波振動に転換され、それらが最終的に周知の騒音放出
を惹起する。
【0004】磁気共鳴トモグラフィ装置の全表面は、ほ
ぼ、圧倒的に大きな部分を占める基本磁界磁石システム
の外側ケーシングと、勾配コイルシステムに支えられて
いる高周波アンテナのような装置を含む勾配コイルシス
テムの表面とからなる。その際、測定場所に関係なく基
本磁界磁石システムのケーシングが支配的な騒音源であ
る。このことは、本質的に勾配コイルシステムの表面に
より境界付けられる検査空間に対しても当てはまる。
【0005】基本磁界磁石システムのケーシングへの勾
配コイルシステムの振動の伝達に関しては、2つの伝達
経路が支配的である。その第1の伝達経路は、勾配コイ
ルシステムと基本磁界磁石システムとの間の直接的に互
いに隣接する、多かれ少なかれ薄い中間層を経て延びて
いる。この中間層は通常伝達媒体である空気により満た
されている。第2の伝達経路は、例えば基本磁界磁石シ
ステムの孔の中に勾配コイルシステムを楔打ちすること
による、基本磁界磁石システムとの勾配コイルシステム
の直接的な結合を経て延びている。
【0006】測定時間の短縮および撮像特性の改善のた
めの、磁気共鳴トモグラフィの分野における開発は、益
々速いパルスシーケンスと結び付けられている。そのた
めには、勾配コイルの中の電流振幅ならびに電流上昇お
よび下降速度を高くしなければならない。このことは、
益々大きくなるローレンツ力および益々速くなるローレ
ンツ力の作用方向の切換に対処する措置を講じなけれ
ば、一層激しくなる振動を介して、騒音が益々大きくな
ることに通ずる。
【0007】ドイツ特許出願公開第38 33 591号明細書
には、管状の勾配コイルシステムを支えなしに基本磁界
磁石システムの孔の中に配置し、また基本磁界磁石シス
テムの外側に位置する支え架により調節可能に支えた磁
気共鳴トモグラフィ装置が記載されている。そのために
勾配コイルシステム全体が、基本磁界磁石システムの縦
寸法を越えて長くされている。それにより勾配コイルシ
ステムの機械的振動が基本磁界磁石システムに伝達され
ず、また勾配コイルシステムが基本磁界磁石システムの
中で申し分なく調節可能である。それによって、確かに
第2伝達経路を経ての直接的な機械的な振動伝達は阻止
されるが、中間層を経ての第1伝達経路は減衰も遮断も
されない。
【0008】ドイツ特許出願公開第 195 31 216号明細
書には、勾配コイルシステムを少なくとも1つの保持部
を介して基本磁界磁石システムに取付け、保持部を勾配
コイルシステムの作動中に予想される振動ノードの範囲
内に位置させた磁気共鳴トモグラフィ装置が記載されて
いる。実施例では、保持部が減衰要素を含んでいる。こ
の結果、音響的および構造的ノイズならびに像質の乱れ
のような勾配コイルシステムの振動の不利な作用が回避
される。そのことから確かに再び第2伝達経路に対して
改善が生ずるが、第1伝達経路では減衰も遮断も起こら
ない。
【0009】ドイツ特許出願公開第 197 34 138号明細
書には、勾配コイルシステムを騒音低減のため真空カプ
セル内に配置した磁気共鳴トモグラフィ装置が記載され
ている。その勾配コイルシステムは、真空カプセルの内
側に間隔をおいて配置された絶縁性又は減衰性の多くの
取付装置により支えられる。取付装置は、剛固な保持部
を有するゴム状の減衰取付部もしくは支えフランジを有
するばね減衰取付部を含み、前記の取付部は勾配コイル
システムと、そして剛固な保持部又は支えフランジは真
空カプセルと結合されている。その結果第2伝達経路で
の減衰と、真空の質に関係する第1伝達経路での遮断と
が達成される。しかしながら、勾配コイルシステムの複
雑な分離した真空カプセリングにより同時に欠点が生ず
る。勾配コイルシステム全体およびその内壁に取付けら
れる装置、例えば高周波アンテナへの近接のし易さ、従
ってまた保守および修理のし易さが真空封止により著し
く悪化する。さらに勾配コイルシステムの真空封止はコ
スト上昇および検査空間内の利用可能な場所の減少を引
き起こす。
【0010】前記の特許出願公開明細書に記載されてい
る第1および/又は第2伝達経路の減衰又は遮断となら
んで、ドイツ特許出願公開第44 32 747号明細書には、
能動的な措置による勾配コイルシステムの振動の原理的
な低減法が記載されている。そのため勾配コイルシステ
ムに、特に圧電要素を含む装置が内蔵され、又は取付け
られる。この装置は、勾配コイルシステムの変形がほぼ
回避されるように、勾配コイルシステムの振動に逆作用
する力を発生する。圧電要素はそのためにそれらに与え
られる電圧により相応に制御される。空間的に比較的広
く延びている勾配コイルシステムへの多数の圧電要素の
内蔵又は取付、それらの電圧供給ならびにそれらの駆動
は大きい技術的および経済的な費用を伴う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、なかんずく前記の欠点を減じ、騒音放出が僅かな、
コスト的に望ましい磁気共鳴トモグラフィ装置を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、排気可能な空間の真空ハウジングの少なくとも1
つの部分を基本磁界磁石システムの少なくとも一部分に
より、また勾配コイルシステムの少なくとも一部分によ
り形成することによって解決される。それにより騒音低
減の目的で排気可能な空間を形成するため、いずれにせ
よ磁気共鳴トモグラフィ装置の作動のために必要であ
り、また最初から真空密封性の特性を有する構成部分に
手がつけられる。閉じられ、分離した、コストの高い真
空ハウジングは不要である。なぜならば、勾配コイルシ
ステムならびに基本磁界磁石システムの一部分が真空ハ
ウジングの大部分を形成するからである。
【0013】有利な実施例では、排気可能な空間が少な
くとも基本磁界磁石システムおよび勾配コイルシステム
の互いに直接的に対向する表面の間に延びる。それによ
り少なくとも冒頭にあげた第1伝達経路の中間層が真空
として構成可能である。それによって第1伝達経路がそ
の原因となる振動に対して遮断可能である。
【0014】有利な実施例では、真空ハウジングは超伝
導コイルを有する基本磁界磁石システムの真空ハウジン
グである。それにより例えば超伝導性の基本磁界磁石シ
ステムのいずれにせよ必要な真空ハウジングの一部分が
勾配コイルシステムにより置換される。このことは材
料、従ってまたコストを節減する。さらに検査空間内の
場所に関して自由度が得られる。
【0015】有利な実施例では、排気可能な真空ハウジ
ング空間の別の部分が密封フランジにより形成される。
密封フランジの使用により、多くの装置において勾配コ
イルシステムと基本磁界磁石システムとの間の排気可能
な空間に対する閉じた真空ハウジングが実現可能であ
る。これは非常に簡単で、従ってまたコスト的に望まし
い解決策である。さらに従来の磁気共鳴トモグラフィ装
置において、最小の構造適応しか必要とせず、それに伴
い基本磁界磁石システムと勾配コイルシステムとの、直
接的に相対向する表面間に排気可能な空間が生ずる。さ
らに、基本磁界磁石システムと反対の方向に向いている
勾配コイルシステムの表面への近接のし易さ、従ってま
たその保守および修理のし易さは阻害されない。しばし
ば高周波アンテナが取付けられる勾配コイルシステムの
前記の表面は、自由に近接可能な状態にとどまる。
【0016】有利な実施例では、排気可能な空間が、排
気可能な空間の少なくとも1つの排気を可能にする真空
ハウジングを含んでいる。その際、前記の弁装置を有す
る密封フランジの構成は特に有利である。この弁装置
は、密封フランジの取付後に排気可能な空間を、例えば
真空ポンプによる吸い出しにより排気することを可能に
する。容易に取り外し可能な密封フランジと結び付い
て、例えば組み込まれている勾配コイルシステムにおけ
る保守および修理作業の目的で、密封フランジを取り外
し、作業の終了後に再び組み込み、簡単な方法で再び真
空となし得る。
【0017】従属請求項7ないし13には、追加的に第
2伝達経路への前記の排気可能な空間を通じて第1伝達
経路を遮断するために少なくとも減衰的に作用する有利
な実施例が記載されている。
【0018】有利な実施例では、勾配コイルシステムが
その支配的な固有振動ノードにおいて、基本磁界磁石シ
ステムと重量を利用して結合される。この結果、真空層
による第1伝達経路の遮断と共に、第2伝達経路を経て
の騒音伝搬も阻止される。支配的な固有振動ノードにお
ける勾配コイルシステムの取付けの詳細は、冒頭にあげ
たドイツ特許出願公開第 195 31 216号明細書に記載さ
れている。
【0019】有利な実施例では、磁気共鳴トモグラフィ
装置は、好ましくは設置室の床に勾配コイルシステムを
基本磁界磁石システムから減結合して支えることを可能
にする、勾配コイルシステムに対する支え装置を含んで
いる。
【0020】特に有利な実施例では、中空円筒状の勾配
コイルシステムが、端面の下側範囲内に円筒主軸線に対
して垂直に突出する支え要素を含む。このため、基本磁
界磁石システムから減結合された支えが、通常は検査対
象物、例えば患者寝台に対する輸送および支え装置が配
置される範囲内に勾配コイルシステムを延長することに
より可能である。その際、検査空間への近接可能性は、
勾配コイルシステム全体の延長の際と異なり、ほとんど
制約されず、また密室恐怖を有する患者の受け入れを阻
害しない。基本磁界磁石システムと減結合された勾配コ
イルシステムの支えは、第2伝達経路をほぼ完全に遮断
する。例えば密封フランジの取付による排気可能な空間
の形成の際に、密封フランジの構成および取付により再
び第2伝達経路の意味で勾配コイルシステムと基本磁界
磁石システムとの騒音の原因となる結合が生じないよう
に注意する必要がある。
【0021】有利な実施例では、基本磁界磁石システ
ム、好ましくはその外側ケーシングおよび/又は勾配コ
イルシステムと基本磁界磁石システムとの間の結合が、
基本磁界磁石システムの外側ケーシング全体への勾配コ
イルシステムの振動の伝搬を阻止する減結合装置の少な
くとも1つの部分を含んでいる。
【0022】そのために有利な実施例では、減結合装置
が、その機械的特性に基づいて振動減結合の作用をする
装置、好ましくはベローとして構成された装置又は弾性
材料から成る装置を含んでいる。
【0023】有利な実施例では、そのために減結合装置
が、好ましくは圧電要素として構成されたアクチュエー
タを含み、それらの空間的な寸法が、それらが振動減結
合の作用をするように制御される。振動を抑制するため
の圧電要素の原理的な作用の詳細な説明は、既に冒頭に
あげたドイツ特許出願公開第44 32 747号明細書に記載
されている。しかし、上記の文献と異なり、多数の圧電
要素が空間的に比較的広く広がった勾配コイルシステム
にわたって配置されるのではなく、空間的に比較的小さ
い範囲、例えば勾配コイルシステムと基本磁界磁石シス
テムとの間の結合部の付近に圧電要素が配置される。そ
こでそれらが基本磁界磁石システムのケーシングへの勾
配コイルシステムの振動の伝達を阻止する。そのための
経済的な費用は高い騒音低減作用の際に相応により望ま
しい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の他の利点、特徴および詳
細を、図面を参照して説明する本発明の実施例により明
らかにする。
【0025】図1は本発明の実施例に係る中空円筒状の
基本磁界磁石システム1の縦断面を示し、基本磁界磁石
システム1の孔内に中空円筒状の勾配コイルシステム2
が配置されている。勾配コイルシステム2はその作動中
に予想される支配的な固有振動ノードにおいて、結合装
置3を介して基本磁界磁石システム1と結合されてい
る。その際、結合装置3は、周縁に沿ういくつかの点に
おいて、勾配コイルシステム2と基本磁界磁石システム
1との間の結合を作る。2つの密封フランジ4の取付に
より、勾配コイルシステム2と基本磁界磁石システム1
との間の互いに直接的に対向する表面の間に、排気可能
な、つながり合った空間5が生ずる。密封フランジ4の
1つは弁装置6を含んでおり、この弁装置6は、例えば
それに接続された真空ポンプと共に排気可能な空間5を
排気する。実施例では密封フランジ4は容易に取り外し
可能に、例えばねじ結合を介して、勾配コイルシステム
2および基本磁界磁石システム1と結合されている。そ
れにより、例えば勾配コイルシステム2全体の保守およ
び修理作業の目的で密封フランジ4を取り外し、また作
業の終了後に再び組み立てられる。その際、弁装置6は
前記作業の終了後に空間5の排気を可能とする。さらに
弁装置は、この実施例では、弁装置6を介して前記作業
の開始前に排気可能な空間5が加圧されるように構成さ
れている。排気可能な空間5内の真空により、装置の作
動時に冒頭にあげた第1伝達経路の意味での両システム
間における中間層を経ての勾配コイルシステム2の振動
伝達が阻止される。さらに勾配コイルシステム2は、そ
の支配的な固有振動ノードにおいて基本磁界磁石システ
ム1と結合されているため、冒頭にあげた第2伝達経路
の意味での直接的な機械的結合を介する振動の伝達も少
なくとも減衰される。この場合、密封フランジ4の構成
および/又は取付に際し、第2伝達経路の意味での騒音
の原因となる振動の伝達が起こらないように注意しなけ
ればならない。
【0026】図2は本発明の別の実施例である中空円筒
状の基本磁界磁石システム1および勾配コイルシステム
2を有する磁気共鳴トモグラフィ装置の縦断面を示す。
図1と異なり、図2中の勾配コイルシステム2はその支
配的な固有振動ノードにおいて基本磁界磁石システム1
と結合されていない。その代わりに中空円筒状の勾配コ
イルシステム2は両端面の下側範囲内の円筒主軸線に対
して垂直に突出する支え要素7を有する。支え要素7
は、例えば設置室の床上に支え装置8を介して勾配コイ
ルシステム2を基本磁界磁石システム1から減結合して
支えることを可能にする。図2の実施例においても、第
1伝達経路を経ての勾配コイルシステム2の振動の伝達
は、排気可能な空間5内の真空により阻止される。第2
伝達経路を経ての振動伝達は、基本磁界磁石システム1
から独立して構成されている勾配コイルシステム2の支
えにより阻止される。この際にも、第2伝達経路の意味
での騒音の原因となる振動の伝達が起こらないよう注意
せねばならない。
【0027】図3は、本発明の別の実施例である中空円
筒状の基本磁界磁石システム1を有する磁気共鳴トモグ
ラフィ装置の縦断面を示す。この場合、基本磁界磁石シ
ステム1は超伝導コイル10を含んでいる。超伝導コイ
ル10は少なくとも1つのコールドシェル11により、
他方コールドシェル11は真空ハウジング12によりそ
れぞれ囲まれている。勾配コイルシステム2は減結合装
置13を介してその他の真空ハウジング12と結合され
ており、その際に勾配コイルシステム2および減結合装
置13は真空ハウジング12の構成部分である。減結合
装置13は2分割されており、各部分はリング状に構成
されている。減結合装置13は、その他の真空ハウジン
グ12を有する勾配コイルシステム2に対する支え結合
として機能し、また第1伝達経路の意味でその他の真空
ハウジング12への勾配コイルシステム2の振動の伝達
を阻止する。特に中空円筒状勾配コイルシステム2の周
縁方向の、特に騒音の原因となる振動の伝搬は遮断され
る。さらに真空ハウジング12内の真空が第1伝達経路
の意味での振動の伝達を阻止する。勾配コイルシステム
2ならびに減結合装置13は超伝導性の基本磁界磁石の
作動のためにいずれにせよ必要な真空ハウジング12の
部分を形成し、また真空ハウジング12が同時に2つの
課題、すなわち超伝導コイルの熱的絶縁および第1伝達
経路を経ての振動伝達の阻止を満足するので、図3によ
る実施例は特に経済的である。
【0028】実施例では、減結合装置13は取り外し可
能に勾配コイルシステム2および/又はその他の真空ハ
ウジング12と結合され、真空ハウジング12の構成部
分は弁装置6を備えている。そのため図3の実施例の場
合も、特に勾配コイルシステム2および減結合装置13
の容易な保守、修理および交換が保証されている。
【0029】図4は図3の減結合装置13の、リング状
構成の1つを通る横断面を原理的詳細図で示す。この減
結合装置13の実施例は、2つの補強要素14と、ベロ
ー15とを含む減結合装置13aを示す。補強要素14
の各々は、例えば固定的にかつ気密にその他の真空ハウ
ジング12ないしループ勾配コイルシステム2と結合さ
れている。ベロー15は、特に中空円筒状勾配コイルシ
ステム2の周縁方向の振動を減衰すべく構成されてい
る。これらの振動は、特に騒音の原因となる。円筒主軸
線の方向に減結合装置13a、特にベロー15は剛固な
結合を有する。そのため、例えば中空円筒状勾配コイル
システム2の円筒主軸線方向での勾配コイルシステム2
全体の振動により、磁気共鳴像に歪みが生ずるのを防止
できる。
【0030】図5は図3の減結合装置13の、リング状
構成の1つを通る横断面を原理的詳細図で示す。この減
結合装置13の実施例の中に、多くの圧電要素16およ
び補強要素14を含む減結合装置13bが示されてい
る。相応の駆動により圧電要素16が図中の矢印方向に
膨張又は収縮する。それによって振動減衰又は振動減結
合作用が、図4のベロー15と同様に、制御可能であ
る。さらに減結合装置13bは、図4の減結合装置13
sと類似した構成を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】密封フランジおよびその固有振動ノードに取付
けられた勾配コイルシステムを有する磁気共鳴トモグラ
フィ装置の縦断面図。
【図2】密封フランジおよび基本磁界磁石システムと無
関係に支えられている勾配コイルシステムを有する磁気
共鳴トモグラフィ装置の縦断面図。
【図3】超伝導基本磁界磁石の真空ハウジングの部分と
しての基本磁界磁石システムおよび減結合装置を有する
磁気共鳴トモグラフィ装置の縦断面図。
【図4】ベローを有する実施例における図3からの減結
合装置の原理的詳細図。
【図5】アクチュエータを有する実施例における図3か
らの減結合装置の原理的詳細図。
【符号の説明】
1 基本磁界磁石システム 2 勾配コイルシステム 3 結合装置 4 密封フランジ 5 排気可能な空間 6 弁装置 7、8 支え要素 9 設置室の床 10 超伝導コイル 11 コールドシェル 12 真空ハウジング 13、13a、13b 減結合装置 14 補強要素 15 ベロー 15 弾性材料から成るリング 16 圧電要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マチアス ゲプハルト ドイツ連邦共和国 91054 エルランゲン ハーグシュトラーセ 24 (72)発明者 ヴォルフガング レンツ ドイツ連邦共和国 91054 エルランゲン ヴィルヘルムシュトラーセ 15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本磁界磁石システム(1)および勾配
    コイルシステム(2)を含む磁気共鳴トモグラフィ装置
    において、排気可能な空間(5)の真空ハウジングの少
    なくとも1つの部分が、基本磁界磁石システム(1)の
    少なくとも一部分ならびに勾配コイルシステム(2)の
    少なくとも一部分により形成されることを特徴とする磁
    気共鳴トモグラフィ装置。
  2. 【請求項2】 基本磁界磁石システム(1)の一部分が
    基本磁界磁石システム(1)の外側ケーシングの一部分
    であることを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴トモグ
    ラフィ装置。
  3. 【請求項3】 排気可能な空間(5)が、少なくとも基
    本磁界磁石システム(1)および勾配コイルシステム
    (2)の互いに直接的に対向する表面の間に延びている
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の磁気共鳴トモグ
    ラフィ装置。
  4. 【請求項4】 真空ハウジングが、超伝導コイル(1
    0)を有する基本磁界磁石システム(1)の真空ハウジ
    ング(12)であることを特徴とする請求項1ないし3
    の1つに記載の磁気共鳴トモグラフィ装置。
  5. 【請求項5】 排気可能な空間(5)の真空ハウジング
    の別の部分が密封フランジ(4)により形成されること
    を特徴とする請求項1ないし4の1つに記載の磁気共鳴
    トモグラフィ装置。
  6. 【請求項6】 排気可能な空間(5)が、排気可能な空
    間(5)の少なくとも1つの排気を可能にする真空ハウ
    ジングを含んでいることを特徴とする請求項1ないし5
    の1つに記載の磁気共鳴トモグラフィ装置。
  7. 【請求項7】 勾配コイルシステム(2)がその支配的
    な固有振動ノードにおいて基本磁界磁石システム(1)
    と重量の印加により結合されていることを特徴とする請
    求項1ないし6の1つに記載の磁気共鳴トモグラフィ装
    置。
  8. 【請求項8】 装置が、好ましくは設置室の床(9)に
    勾配コイルシステム(2)を基本磁界磁石システム
    (1)から減結合して支えることを可能にする、勾配コ
    イルシステム(2)に対する支え装置(8)を含んでい
    ることを特徴とする請求項1ないし7の1つに記載の磁
    気共鳴トモグラフィ装置。
  9. 【請求項9】 中空円筒状の勾配コイルシステム(2)
    が、端面の下側範囲内に円筒主軸線に対して垂直に突出
    する支え要素(7)を含んでいることを特徴とする請求
    項8記載の磁気共鳴トモグラフィ装置。
  10. 【請求項10】 基本磁界磁石システム(1)、好まし
    くはその外側ケーシングが、基本磁界磁石システム
    (1)の外側ケーシング全体への勾配コイルシステム
    (2)の振動の伝搬を阻止する減結合装置(13、13
    a、13b)の少なくとも一部分を含んでいることを特
    徴とする請求項1ないし9の1つに記載の磁気共鳴トモ
    グラフィ装置。
  11. 【請求項11】 勾配コイルシステム(2)と基本磁界
    磁石システム(1)との間の結合部が減結合装置(1
    3、13a、13b)の少なくとも一部分を含んでいる
    ことを特徴とする請求項1ないし10の1つに記載の磁
    気共鳴トモグラフィ装置。
  12. 【請求項12】 減結合装置(13a)が、その機械的
    特性に基づいて振動減結合の作用をする装置、好ましく
    はベローとして構成された装置又は弾性材料から成る装
    置を含んでいることを特徴とする請求項10又は11記
    載の磁気共鳴トモグラフィ装置。
  13. 【請求項13】 減結合装置(13b)が、好ましくは
    圧電要素(16)として構成されたアクチュエータを含
    んでおり、それらの空間的な寸法が、それらが振動減結
    合の作用をするように制御されることを特徴とする請求
    項10ないし13の1つに記載の磁気共鳴トモグラフィ
    装置。
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