JP2001103648A - 電力ケーブルの終端接続構造 - Google Patents

電力ケーブルの終端接続構造

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JP2001103648A
JP2001103648A JP27539499A JP27539499A JP2001103648A JP 2001103648 A JP2001103648 A JP 2001103648A JP 27539499 A JP27539499 A JP 27539499A JP 27539499 A JP27539499 A JP 27539499A JP 2001103648 A JP2001103648 A JP 2001103648A
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Japan
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cable
conductor
cable conductor
tip
outer conductor
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JP27539499A
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Isao Mizunuma
勲 水沼
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキング現象による電気破壊を抑えつつ
電力ケーブルの終端接続部構造の小型化を実現する。 【解決手段】 ケーブル導体1aを絶縁体1bで覆うと
共に該絶縁体1bの外周を接地された外導体1cで覆っ
て成る電力ケーブル1をケーブル導体1aの先端部1d
と外導体1cの先端部1eとが離間するように口出し処
理された終端部について、絶縁筒2aの一端に設けられ
たケーブル導体用接続端子2bに当該絶縁筒2aの内部
に軸線方向に沿って形成されたケーブル導体挿通口Lを
通過したケーブル導体1aの先端部1dを接続する電力
ケーブル1の終端接続構造において、ケーブル導体1a
の先端部1dと外導体1cの先端部1eとの間の電位勾
配を均等化する電位勾配補償手段Hを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中あるいは架空
の電力ケーブルの終端接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、電力ケーブルの終端接続部の構
造の一例として、6.6kV用の地中及び架空配電線路
に用いられる高圧配電ケーブルの終端接続部の構造を示
している。この図において、符号1は高圧配電ケーブ
ル、2はケーブルヘッド、3は導電性ゴムである。この
図に示するように、当該高圧配電ケーブルは、ケーブル
導体1aをポリエチレンからなる絶縁体1bで被覆し、
この絶縁体1bの外周を外導体1cで被覆して構成され
ている。ケーブルヘッド2は、EPゴム等を中空円筒状
に成形した絶縁筒2a(筒状絶縁体)と、該絶縁筒2a
の一端に備えられたケーブル導体用接続端子2bと、絶
縁筒2aの他端に備えられ当該絶縁筒2aを固定するた
めの固定ブラケット2cとから構成されている。絶縁筒
2aの内部にはケーブル導体1a及びその外側の絶縁体
1bを軸線に沿って通過させるためのケーブル導体挿通
口Lが形成されると共に、その外表面には、周知のトラ
ッキング現象に対する耐性を向上させるために、軸線に
沿って複数のひだ2dが所定間隔で形成されている。
【0003】上記配電ケーブル1をケーブルヘッド2に
接続する場合、高圧配電ケーブル1の終端部は、絶縁体
1b及び外導体1cを所定寸法だけ剥取ることによって
ケーブル導体1aの先端部1dが導体露出部とされ、ま
た外導体1cをさらにほぼ絶縁筒2aの長さだけ剥取る
ことによって外導体1cの先端部1eが導体露出部1d
に対して概略絶縁筒2aの長さだけ後退した位置(離間
した位置)となるように多段に口出し処理される。そし
て、このように口出し処理された高圧配電ケーブル1の
終端部は、絶縁筒2aに挿通され、上記導体露出部1d
がケーブル導体用接続端子2bに形成された導体挿入口
2e内に挿入されて圧着接続されると共に、上記外導体
1cの先端部1eは導電性ゴム3を介して接地される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された従来の電力ケーブルの終端接続構造では、ケ
ーブル導体1aの先端部1dと外導体1cの先端部1e
との間の電位分布が図示する等電位線a1〜a7のように
なる。すなわち、導電性ゴム3に近づく程等電位線a1
〜a7の間隔が密となり、電位勾配が大きくなる。この
ように電位勾配が大きな部分ではトラッキング現象によ
る電気破壊が起こり易いため、従来では絶縁筒2aの長
さを長くすることによって電気破壊の発生を抑えてい
た。しかし、絶縁筒2aの長さを長くすることは、すな
わち終端接続部を小型化することができないということ
であり、別途市場から要求されている終端接続部の小型
化に反することとなる。
【0005】本発明は、上述する問題点に鑑みてなされ
たもので、トラッキング現象による電気破壊を抑えつつ
電力ケーブルの終端接続部の構造を小型化することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の手段として、ケーブル導体の先端部と外導体
の先端部とが離間するように口出し処理された電力ケー
ブルの終端部について、筒状絶縁体の一端に設けられた
ケーブル導体用接続端子に当該筒状絶縁体の内部に軸線
方向に沿って形成されたケーブル導体挿通口を通過させ
たケーブル導体の先端部を接続すると共に、外導体の先
端部を接地する電力ケーブルの終端接続構造であって、
ケーブル導体の先端部と外導体の先端部との間の電位勾
配を均等化する電位勾配補償手段を具備する手段を採用
する。
【0007】また、第2の手段として、上記第1の手段
において、上記電位勾配補償手段を、筒状絶縁体の内部
に軸線方向に沿って1あるいは複数離間配置されたリン
グ電極と、互いに隣り合う各リング電極の間、ケーブル
導体の先端部とこれに近接するリング電極との間及び外
導体の先端部とこれに近接するリング電極との間を相互
接続するように設けられた複数の埋込抵抗器とから構成
するという手段を用いる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係わる電力ケーブルの終端接続構造の一実施形態につい
て説明する。本実施形態は、本発明を3.3kV〜6.
6kV用の配電ケーブルの終端接続に適用したものであ
る。なお、以下の説明では、既に説明した構成要素につ
いては同一符号を付して、その説明を省略する。
【0009】図2は、本実施形態の構成を示す回路図で
ある。この図において、符号4A〜4Eはリング電極、
4G,4Sは補助電極、5A〜5Fは埋込抵抗器であ
る。これら各構成要素のうち、リング電極4A〜4Eと
埋込抵抗器5A〜5Fとは本実施形態における電位勾配
補償手段Hを構成するものである。本実施形態の構成
は、これら各構成要素を除いて、図1に示したものと同
様である。
【0010】上記補助電極4Gは、導電性ゴム3を介し
て外導体1cの先端部1eが接続されるように絶縁筒2
aの内部に設けられたリング形状の電極である。補助電
極4Sは、ケーブル導体用接続端子2bに接続されるよ
うに絶縁筒2aの内部に設けられた同じくリング形状の
電極である。また、リング電極4A〜4Eは、同じく絶
縁筒2aの内部に、補助電極4Gと補助電極4Sとの間
に軸線方向に沿って等間隔に離間配置されている。各リ
ング電極4A〜4Eの位置は、絶縁筒2aの外表面に設
けられたひだ2dの各窪み部分に設定されている。これ
ら補助電極4G,4S及びリング電極4A〜4Eは、絶
縁筒2aの軸芯に対して同軸状に、すなわちケーブル導
体挿通口Lと同軸状に絶縁筒2aの内部に設けられてお
り、例えば半導電性EPゴム(カーボンが混入されたE
Pゴム等)をリング状に成形したものである。
【0011】埋込抵抗器5A〜5Fは、図示するように
互いに隣り合う各リング電極4A〜4Eの間、補助電極
4Sと該補助電極4Sに近接するリング電極4Aとの間
及び補助電極4Gと該補助電極4Gに近接するリング電
極4Eとの間を各々相互接続する抵抗器であり、絶縁筒
2aの内部に埋め込まれている。なお、各埋込抵抗器5
A〜5Fの抵抗値は、全て100MΩ(1/2W)で同
一である。
【0012】このように補助電極4G,4S、リング電
極4A〜4E及び埋込抵抗器5A〜5Fを設けることに
よって、ケーブル導体1aの先端部1d(導体露出部)
と外導体1cの先端部1eとの間は、埋込抵抗器5A〜
5Fによって直列接続された状態となる。また、各埋込
抵抗器5A〜5Fの間には半導電性のリング電極4A〜
4Eがそれぞれ介挿されているので、ケーブル導体1a
の先端部1dと外導体1cの先端部1eとの間の電位勾
配は、等電位線b1〜b7に示するように当該リング電極
4A〜4E間で均等化される。
【0013】すなわち、従来技術のような外導体1cの
先端部1e近傍における電位勾配の傾斜が改善されるの
で、トラッキング現象による電気破壊が発生し難くな
る。従来では耐トラッキング性を考慮すると、ケーブル
導体1aの先端部1dと外導体1cの先端部1eとの間
の離間距離を約300mm確保する必要があったが、従
来と同等の耐トラッキング性を確保すれば良い場合に
は、上記離間距離を、すなわち絶縁筒2aの長さを15
0mm〜200mm程度に短くすることができる。
【0014】なお、上記実施形態では、補助電極4G,
4S及びリング電極4A〜4Eを半導電性EPゴムによ
って形成したが、半導電性プラスチックや導電性を有す
る金属を用いても良い。また、埋込抵抗器5A〜5Fに
ついては、カーボン抵抗器や金属皮膜抵抗器等、電気回
路用に一般的に用いられる固定抵抗器の他に、半導電性
ゴムや半導電性プラスチックを素材としても良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる電
力ケーブルの終端接続構造によれば、以下のような効果
を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、ケーブル導体の先
端部と外導体の先端部との間の電位勾配を均等化する電
位勾配補償手段を具備するので、トラッキング現象によ
る電気破壊が発生し難くなる。したがって、耐トラッキ
ング性を従来と同等に維持する場合に絶縁筒(筒状絶縁
体)の長さを短くして、終端部の小型化を図ることがで
きる。 (2)請求項2記載の発明によれば、リング電極と埋込
抵抗器とによってケーブル導体の先端部と外導体の先端
部との間の電位勾配が均等化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の電力ケーブルの終端接続構造を示す断
面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1……高圧配電ケーブル(電力ケーブル),1a……ケ
ーブル導体,1b……絶縁体,1c……外導体,1d…
…導体露出部(ケーブル導体の先端部),1e……外導
体の先端部,2……ケーブルヘッド,2a……絶縁筒
(筒状絶縁体),2b……ケーブル導体用接続端子,2
c……固定ブラケット,2d……ひだ,2e……導体挿
入口,3……導電性ゴム,4A〜4E……リング電極,
4G,4S……補助電極,5A〜5F……埋込抵抗器,
H……電位勾配補償手段,L……ケーブル導体挿通口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル導体(1a)の先端部(1d)
    と外導体(1c)の先端部(1e)とが離間するように
    口出し処理された電力ケーブル(1)の終端部につい
    て、筒状絶縁体(2a)の一端に設けられたケーブル導
    体用接続端子(2b)に、当該筒状絶縁体(2a)の内
    部に軸線方向に沿って形成されたケーブル導体挿通口
    (L)を通過させたケーブル導体(1a)の先端部(1
    d)を接続すると共に、外導体(1c)の先端部(1
    e)を接地する電力ケーブル(1)の終端接続構造であ
    って、 ケーブル導体(1a)の先端部(1d)と外導体(1
    c)の先端部(1e)との間の電位勾配を均等化する電
    位勾配補償手段(H)を具備することを特徴とする電力
    ケーブルの終端接続構造。
  2. 【請求項2】 電位勾配補償手段(H)は、筒状絶縁体
    (2a)の内部に軸線方向に沿って1あるいは複数離間
    配置されたリング電極(4A〜4E)と、互いに隣り合
    う各リング電極(4A〜4E)の間、ケーブル導体(1
    a)の先端部(1d)とこれに近接するリング電極(4
    A)との間及び外導体(1c)の先端部(1e)とこれ
    に近接するリング電極(4E)との間を相互接続するよ
    うに設けられた複数の埋込抵抗器(5A〜5F)とから
    なることを特徴とする請求項1記載の電力ケーブルの終
    端接続構造。
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