JP2001103020A - ソースファイルの配信システム及び受信端末並びに携帯電話 - Google Patents

ソースファイルの配信システム及び受信端末並びに携帯電話

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JP2001103020A
JP2001103020A JP28171899A JP28171899A JP2001103020A JP 2001103020 A JP2001103020 A JP 2001103020A JP 28171899 A JP28171899 A JP 28171899A JP 28171899 A JP28171899 A JP 28171899A JP 2001103020 A JP2001103020 A JP 2001103020A
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Kenichi Fujimaki
健一 藤巻
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソースファイルをユーザーに迅速に選択さ
せ、かつ（不正使用されることなく）当該ユーザーの受
信端末だけに自動的に配信する。 【解決手段】 ディジタル放送局７は、ソースサーバー
センター６が保有するソースファイルのカタログを放送
するカタログ専用チャネルと、ダウンロード開始時刻に
ダウンロードするためのダウンロード専用チャネルを備
える。受信端末１は、ユーザーが選んだソースファイル
情報に携帯電話２で固有情報を付加してソースサーバー
センター６に送出した後、ダウンロードに必要なダウン
ロード情報を携帯電話２を介して受信し、ダウンロード
の準備をすると共にダウンロード開始時刻にソースファ
イルをディジタル放送局７からダウンロードして記録及
び／または再生する。データベースは、前記固有情報と
前記ダウンロード情報を管理し、リクエスト情報の認証
を取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソースファイルの
配信システム及び受信端末並びに携帯電話に関し、特
に、不正使用を防いで、ユーザーがリクエストしたソー
スファイルを当該ユーザーだけに自動的に配信すること
ができるソースファイルの配信システム及び受信端末並
びに携帯電話に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、パーソナル・ビデオ・レコーダー
（ＰＶＲ）等の新しいタイプのディジタルビデオの開発
の機運や、半導体メモリを画像・音声ファイルの記録手
段とする装置を開発する機運があり、現行のビデオ・テ
ープレコーダー（ＶＴＲ）よりも取扱いが簡単な録画装
置が、情報家電の一つの有力な候補として注目されてい
る。
【０００３】従来、音楽、画像ファイル等をダウンロー
ドする方法としては、下記の方法が使用されていた。 （１）衛星放送波を用いて、特定の時間に、予め決めら
れたファイルを放送局側からダウンロード可能とする方
法。
【０００４】（２）インターネットを利用する方法。こ
れには、家庭内の電話、携帯電話、企業等のＬＡＮの利
用が含まれる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のソー
スファイルの配信システムでは、上記の衛星放送波を用
いて、特定の時間に、予め決められたファイルを放送局
側からダウンロード可能とする方法では、放送局側で決
めたスケジュールに従ってファイルが送られるため、ユ
ーザーは、必要とするファイルをダウンロードする場
合、放送局側の決めた時間帯にダウンロードをしなくて
はならず、その時間帯を逃すとダウンロードできなかっ
た。また、ファイルのダウンロードする時刻が公開され
ていることから、有料ファイルを不正にダウンロードさ
れる可能性もあった。
【０００６】また、上記の衛星放送波を受信する方法の
場合、アンテナ指向性の許容値が厳しく、移動環境での
使用は困難であった。また、受信設備が高額となる問題
点があった。さらに、送り手側も衛星を使うため、その
回線使用料が高額であることから、システムの維持の費
用が高くなるので、結果的にユーザーの負担が重くなっ
ていた。
【０００７】さらに、上記のインターネットを利用する
方法の場合、一例として、圧縮された音楽ソースファイ
ルが１曲４ＭＢとして、この音楽ソースファイルをダウ
ンロードする場合で考えると、まず、家庭内からパソコ
ンをモデムに接続してダウンロードする場合、ＩＳＤＮ
回線６４ｋｂｐｓであっても約８分、最も普及している
２８．８ｋｂｐｓモデムであると、さらにその２倍以上
の時間が掛かり、回線通話料金が掛かると共に、その
間、ユーザーは家庭内電話の発着信ができないという問
題点があった。
【０００８】また、携帯電話で、上記のソースファイル
をダウンロードした場合、現在、ディジタル携帯電話と
して高速なものであっても伝送レートは６４ｋｂｐｓ程
度であるため、約８分を要し、その間、携帯電話の回線
は占有される。これは、回線が足りなくなる要因となり
得る。また、一般的に高額な携帯電話の通話料金をその
時間分、ユーザーは支払う必要があり、またその間、ユ
ーザーは携帯電話の発着信ができなくなるという問題点
があった。
【０００９】さらに、会社内等のＬＡＮ(Local area ne
twork)環境でインターネットから、ダウンロードを実施
する場合には、場所が会社内に限定されるので、在宅の
仕事には適していなかった。
【００１０】また、上記のインターネット利用のいずれ
の場合にも、インターネット上でのデータは複数のルー
タを通るので、データのセキュリティの確保が必須とな
り、暗号化が必要であり、そのための計算用ハードまた
はソフトが必要となるので、計算のための余分な時間を
要するという問題点を有していた。
【００１１】本発明は、以上のような従来のソースファ
イルの配信システムにおける問題点に鑑みてなされたも
のであり、ユーザーが希望するソースファイルを当該ユ
ーザーに迅速に選択できて、かつ当該ユーザーがリクエ
ストしたソースファイルを、（不正使用されることな
く）当該ユーザーの受信端末だけに自動的に配信するこ
とができるソースファイルの配信システムを提供するこ
とを目的とする。
【００１２】本発明の第２の目的は、ユーザーが希望す
るソースファイルを当該ユーザーに迅速に選択させ、自
動的にダウンロードすることが可能な受信端末を提供す
ることにある。
【００１３】本発明の第３の目的は、リクエストされた
ソースファイルが、（不正使用されることなく）当該リ
クエストしたユーザーだけに自動的に配信されるような
リクエスト手段を可能にする携帯電話を提供することに
ある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、データベースを備えたソースサーバーセ
ンターが保有するソースファイルの中から、複数のユー
ザーの任意の一人がリクエストしたソースファイルを、
該ユーザーの受信端末にディジタル放送局を介して配信
するソースファイルの配信システムにおいて、前記受信
端末を、携帯電話網を利用する携帯電話を介して前記ソ
ースサーバーセンターとデータ交換が可能であるように
構成し、前記ディジタル放送局は、前記ソースサーバー
センターが保有するソースファイルのカタログをディジ
タル放送波を使用して放送するためのカタログ専用チャ
ネルと、前記ソースサーバーセンターが設定したダウン
ロード開始時刻に前記リクエストされたソースファイル
をディジタル放送波を使用して放送出力するためのダウ
ンロード専用チャネルを備え、前記受信端末は、前記カ
タログ専用チャネルから受信したカタログの中から希望
するソースファイルをユーザーに選択させてファイル選
択情報を作成するファイル選択手段と、前記ファイル選
択手段により作成されたファイル選択情報に、前記携帯
電話の機能により固有情報を付加してリクエスト情報を
作成すると共に該作成したリクエスト情報を前記携帯電
話と前記携帯電話網を介して前記ソースサーバーセンタ
ーに送出するリクエスト手段と、前記ソースサーバーセ
ンターが前記データベースを介して送出するダウンロー
ド情報を前記携帯電話網利用の携帯電話を介して受信す
るダウンロード情報受信手段と、前記ダウンロード情報
受信手段が受信したダウンロード情報を基にダウンロー
ドの準備をすると共に当該ダウンロード情報に含まれる
ダウンロード開始時刻に前記ダウンロード専用チャネル
が放送出力するソースファイルをダウンロードして該ダ
ウンロードされたソースファイルを記録及び／または再
生するダウンロード手段を備え、前記データベースは、
前記固有情報と前記ダウンロード情報を管理すると共に
前記送出されたリクエスト情報の認証を取り、該認証が
取れた場合にのみ当該リクエスト情報をソースサーバー
センターに送出し、かつ前記リクエスト情報によりリク
エストされたソースファイルが有償の場合に、前記受信
端末からのダウンロード正常終了の合図を待って前記固
有情報を基にして前記リクエスト情報に対応する課金情
報を作成し、かつ管理する課金情報作成／管理手段を備
え、前記ソースサーバーセンターは、前記送出されたリ
クエスト情報の認証が取れた場合に、当該リクエスト情
報からダウンロードに必要なダウンロード情報を作成
し、該作成されたダウンロード情報でもってダウンロー
ド情報列を更新すると共に、前記作成したダウンロード
情報を前記リクエスト情報を送出したユーザーの受信端
末にのみ、前記データベースと前記携帯電話網と前記携
帯電話を介して送出するダウンロード情報送信手段と、
前記ダウンロード情報列と、該ダウンロード情報列に対
応するソースファイルのカタログとを前記ディジタル放
送局に送出する送出手段を備えたことを特徴とするソー
スファイルの配信システムが提供される。
【００１５】また、データベースを備えたソースサーバ
ーセンターが保有するソースファイルの中から、複数の
ユーザーの任意の一人がリクエストしたソースファイル
を、該ユーザーの受信端末にディジタル放送局を介して
配信するソースファイルの配信システムに使用される受
信端末であって、前記ディジタル放送局の電波を受信
し、音声信号及び／または画像信号に変換する放送受信
手段と、前記放送受信手段の出力を再生出力する再生出
力手段と、前記放送受信手段の出力を記録する記録手段
と、前記カタログ専用チャネルから受信したカタログの
中から希望するソースファイルをユーザーに選択させる
ファイル選択手段と、該選択結果からファイル選択情報
を作成するファイル選択手段と、前記ファイル選択手段
により作成されたファイル選択情報に前記携帯電話の機
能により固有情報を付加してリクエスト情報を作成し、
かつ前記携帯電話と前記携帯電話網を介して前記ソース
サーバーセンターに送出するリクエスト手段と、前記ソ
ースサーバーセンターが前記データベースを介して送出
するソースファイルのダウンロードに必要なダウンロー
ド情報を携帯電話網利用の携帯電話を介して受信するダ
ウンロード情報受信手段と、前記ディジタル放送局のチ
ャネルを選局し、かつ前記ダウンロード情報受信手段が
受信した前記ダウンロード情報に含まれるダウンロード
開始時刻を記憶すると共に経過時間をカウントする計時
手段を制御し、かつ前記放送受信手段の出力を前記再生
手段と前記記録手段に配分する配分方法を制御し、かつ
前記ダウンロード情報によりダウンロードの準備と実施
を制御する制御手段と、前記制御手段への指示を入力す
るための入力手段とを有することを特徴とする受信端末
が提供される。
【００１６】さらに、データベースを備えたソースサー
バーセンターが保有するソースファイルの中から、複数
のユーザーの任意の一人がリクエストしたソースファイ
ルを、該ユーザーの受信端末にディジタル放送局を介し
て配信するソースファイルの配信システムに使用される
受信端末に付属する携帯電話網利用の携帯電話であっ
て、前記受信端末から該受信端末との接続手段を介して
送出されたファイル選択情報に固有情報を付加してリク
エスト情報を作成するリクエスト情報作成手段と、前記
リクエスト情報作成手段の出力情報を前記ソースサーバ
ーセンターに送信するリクエスト情報送信手段と、前記
リクエスト情報が指定したソースファイルに対応するダ
ウンロード情報を前記データベースから前記携帯電話網
を介して受信するダウンロード情報受信手段と、該ダウ
ンロード情報受信手段により受信したダウンロード情報
を前記接続手段を介して前記受信端末に送出するダウン
ロード情報送出手段を有することを特徴とする携帯電話
が提供される。
【００１７】すなわち、本発明では、ユーザーが、音楽
ファイルまたは、動画、静止画等のファイルの配信を受
けるに際し、まず最初に、当該ユーザーの受信端末で、
ソースファイル一覧表が表示されるカタログ専用チャネ
ルの放送を受信するようにし、当該ユーザーは、このカ
タログ（一覧表）から望みのソースファイルを選択し、
該ファイルを選択する情報（以下、「ファイル選択情
報」と称する）に固有情報を付加した結果（以下、「リ
クエスト情報」と称する）を、前記携帯電話と携帯電話
網を介してソースを配信するソースサーバーセンター側
へ送出することにより、上記望みのソースファイルの送
信を依頼するようにしている。
【００１８】センター側では、上記リクエスト情報によ
り、上記ファイル選択情報をダウンロード情報列と称す
るキュー（待ち行列）に加え、その後、前記固有情報を
検証して上記ソースファイルをリクエストした当該ユー
ザーが正規のユーザーであることを確認した後、当該ユ
ーザーの携帯電話番号だけを通話先として、前記携帯電
話網を介して上記ファイル選択情報が指定するソースフ
ァイルのダウンロードに必要な情報（以下、「ダウンロ
ード情報」と称する）を送る。すなわち、上記選択され
たソースファイルのダウンロード情報は、一般には非公
開となるようなダウンロードシステムを構築している。
【００１９】また、上記のダウンロードシステムにおい
て、ユーザー側におけるカタログ情報の受信とダウンロ
ードの実施にディジタル放送波を使用し、その他の制御
情報の送受信（上記のリクエスト情報の送信とダウンロ
ード情報の受信）の際には、携帯電話網に接続された携
帯電話を使用するようにしている。
【００２０】上記ダウンロードシステムを構成する受信
端末は、ソースファイルの一覧表を送信しているカタロ
グ専用チャネルの放送を受信すると共に該受信したカタ
ログ（一覧表）を内部の記録手段に保存する手段を備え
ており、上記受信端末は、上記カタログの中からユーザ
ーが選択した望みのソースファイルを指定する情報（す
なわち、ファイル選択情報）に対して、さらに、携帯電
話の機能によって当該携帯電話に固有の固有情報を付加
したリクエスト情報を作成し、該リクエスト情報を携帯
電話網を介して、ソースファイルの一覧表を配信してい
る上記のソースサーバーセンター管理のデータベースヘ
送るようにしている。
【００２１】なお、ユーザー側において、上記のカタロ
グ・チャネルを受信した際に、受信端末内のソースファ
イルの一覧表を更新する手段を設置することができる。
さらに、該手段を、受信端末の設定により、自動的に実
行させることも可能である。
【００２２】なお、上記のファイル選択情報に付加され
る固有情報は、携帯電話のＰＳ−ＩＤ等、リクエストし
たユーザーの携帯電話を特定する固有情報であり、これ
らの情報（固有情報）は、ファイル選択情報に追加され
てリクエスト情報となり、該リクエスト情報が上記のソ
ースサーバーセンターで管理しているデータベースに送
付され、上記ソースファイルが有料である場合には、ソ
ースサーバーセンター側では、上記の固有情報、及び後
述するダウンロード正常終了の情報を基にして個人の課
金情報を作成するようにしている。（なお、上記の課金
情報は、ソースサーバーセンターを運営する機関に送っ
て、この機関がユーザーの課金を代行するようにしても
よい。）ソースサーバーセンター側では、ソースファイ
ルを放送局から流す順番を示すダウンロード情報列（今
後の放送予定のソースファイルに対応するダウンロード
情報が順に並んだもの）を作成するようにしており、上
記のリクエスト情報が送られてくると、まず、上記のダ
ウンロード情報列を参照して、リクエストされたソース
ファイルがその列に有る場合には、現在のダウンロード
情報列に有る上記リクエストされたソースファイルに対
応するダウンロード情報をデータベースに送り返し、上
記リクエストされたソースファイルに対応するダウンロ
ード情報が現在のダウンロード情報列に存在しない場合
は、そのソースファイルに対応するダウンロード情報を
新たに作成し、該作成したダウンロード情報を、上記の
ダウンロード情報列に付け加えると共に、上記のデータ
ベースにも送り返すようにしている。
【００２３】なお、上記のダウンロード情報とは、放送
局からダウンロードされるソースファイルを受信するた
めに必要不可欠な情報であって、ダウンロード開始時
刻、ダウンロードに使用するディジタル放送のチャネル
番号、さらには、暗号化されるソースファイルの場合に
は、該暗号化されるソースファイルを解読するための鍵
を含んでおり、上記のデータベースは、ソースサーバー
センターから受け取った上記のダウンロード情報を、上
記リクエストを発信したユーザーの携帯電話宛に送り返
すようにしている。
【００２４】ユーザー側の受信端末は、携帯電話を介し
て上記ダウンロード情報を受信すると、該情報に含めら
れたダウンロード開始時刻の前に、例えば、自動的に端
末の電源をＯＮにしたり、ソースファイルが配信される
チャネルへ移行したりの、ダウンロードの実施に必要な
準備を行った後、上記リクエストされたソースファイル
のダウンロードを開始する。
【００２５】ちなみに、ディジタル放送のチャネルの伝
送レートは、一般的にディジタル携帯電話の伝送レート
に比較すると、数倍から数十倍（数百ｋｂｐｓ乃至数Ｍ
ｂｐｓ）の伝送レートであるので、一例として音楽ソー
スファイルが約４ＭＢであれば、数十秒〜数秒の短い時
間でのダウンロードが可能となる。
【００２６】受信端末は、上記ダウンロードしたソース
ファイルデータを、メモリや磁気メディア等を使用した
記録手段に保存する。上記のダウンロードが正常に終了
すると、正常終了したという情報を携帯電話からデータ
ベースヘ送信するようにしている。また、上記のダウン
ロードが正常終了しなかった場合には、正常終了しなか
った旨を示す情報を上記データベースヘ送るようにして
いる。この場合、上記の受信端末は、自動的に上記最初
からの手順を繰り返すことも可能である。
【００２７】上記の受信端末と携帯電話の間の接続手段
は、コネクタを介して有線で接続することも可能である
し、無線で接続してもよい。また、赤外線での接続でも
よいし、受信端末と携帯電話を一体化する構造にするこ
とも可能である。（ちなみに、現在、携帯端末間を無線
で接続する仕様としてはBluetooth等が規格化途中であ
る。） 上記受信端末の記録手段にダウンロードされたソースフ
ァイルは、受信端末の入力キーからの指示により、ディ
スプレイ及びスピーカーを通した再生が可能である。
【００２８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は、本発明の実施の形態に係
るソースファイルの配信システムの全体構成を示すブロ
ック図である。
【００２９】本実施の形態に係るソースファイルの配信
システムは、ユーザー側の受信端末１（複数も可能）
と、受信端末１に接続された携帯電話２と、携帯電話２
の無線電波（無線通信路Ｋ２１として表示）を中継する
基地局３と、基地局３と通信線Ｐ３を介して接続された
携帯電話網４と、携帯電話網４と通信線Ｐ４を介して接
続されたデータベース５と、データベース５と通信線Ｐ
５を介して接続されてデータベース５の情報を参照する
ソースサーバーセンター６と、ソースサーバーセンター
６と通信線Ｐ６，Ｐ７，Ｐ８を介して接続されてソース
サーバーセンター６内のカタログ情報を放送したり、ソ
ースファイルをダウンロードしたりするディジタル放送
局７を含む。
【００３０】ソースサーバーセンター６は、ダウンロー
ド情報をダウンロード順に並べたダウンロード情報列６
１と、ディジタル情報のソースファイルを保管するファ
イルサーバー６２と、ファイルサーバー６２が保管する
上記ソースファイルのカタログを記録しているカタログ
６３を含む。
【００３１】ディジタル放送局７は、アンテナ７４と、
ソースサーバーセンター６の情報をそれぞれ受け取って
格納するためのダウンロード情報列６１，ファイルサー
バー６２，カタログ６３に対応したダウンロード情報列
７１と、ファイル７２と、カタログ７３を含む。
【００３２】受信端末１は、ディジタル放送局７の放送
を受信するアンテナ１１を備え、携帯電話２は、データ
ベース５と受信端末１とのデータ伝送に必要なアンテナ
２１を備える。
【００３３】上記のデータ伝送で伝送されるデータは、
より具体的には、受信端末１から発信されるユーザーの
ファイル選択情報を含むリクエスト情報と、ソースサー
バーセンター６から送出されるダウンロード情報であ
る。
【００３４】基地局３は、アンテナ３１を備え、携帯電
話と無線通信路Ｋ２１を介して受信端末１と上記のデー
タ伝送を行う。データベース５は、ソースサーバーセン
ター６の指示の下に、固有情報，課金情報，ダウンロー
ド情報を管理する。
【００３５】ソースサーバーセンター６は、音楽ソース
ファイル、静止画ファイル、動画ファイル、または、そ
れらが組み合わさったファイルを、ファイルサーバー６
２にディジタル情報のソースファイルとして保管してい
る。ファイルサーバー６２にある上記ソースファイルの
内容は、カタログ化されてカタログ６３にカタログ（一
覧表）として記録されており、ファイルサーバー６２に
ある上記ソースファイルの内容を変更する際には、カタ
ログ６３に記録されている上記カタログも更新される。
また、上記カタログが更新される際には、その更新内容
または更新後のカタログはディジタル放送局７に送られ
てディジタル放送局７によって無線のカタログ専用チャ
ネル（Ｋ１２）を介して放送される。
【００３６】ディジタル放送局７は、上記カタログの放
送に加えて、ユーザーからのリクエスト情報によりリク
エストされたソースファイルを、アンテナ７４以降に形
成される無線通信路の一つであるダウンロード専用チャ
ネル（Ｋ１１）を介して放送出力（ダウンロード）する
ことも行う。
【００３７】受信端末１では、上記のカタログ専用チャ
ネル（Ｋ１２）を受信し、後述するパーソナル・ビデオ
・レコーダー（ＰＶＲ）等で構成された記録部に保存す
る。これにより、ユーザーは、ファイルサーバー６２が
保有する最新のソースファイルの内容を一覧として閲覧
したり選択したりすることができる。
【００３８】また、ソースサーバーセンター６からデー
タベース５を介して携帯電話２に送出されたダウンロー
ド情報を受信して、後述するタイマーを該ダウンロード
情報が指定するダウンロード開始時刻に設定すると共
に、該タイマーによりダウンロード開始時刻をカウント
し、ダウンロード開始時刻になると、電源の投入や受信
チャネルの切替え等のダウンロードの準備をした後、ダ
ウンロードを実施する。
【００３９】なお、上記のソースファイルをダウンロー
ドする順序は、ダウンロード情報列６１としてソースサ
ーバーセンター６で管理されており、このダウンロード
情報列は、アンテナ７４以降に形成される無線通信路の
他の一つであるカタログ専用チャネル（Ｋ１２）から放
送されるカタログを参照したユーザーからのファイル選
択情報を含むリクエスト情報の送信により、自動的に更
新されるが、該ダウンロード情報列の更新後は、該更新
されたダウンロード情報列の各情報（ソースファイル
名，順序，時刻等）に従って、必要ならばデータベース
５から新たなソースファイルをファイルバッファ（図示
は省略）に取り込み、指定時刻にダウンロード専用チャ
ネル（Ｋ１１）を介してソースファイルを送信（ダウン
ロード）する。
【００４０】図２は、本発明の実施の形態に係るソース
ファイルの配信システムの受信端末１の構成を示すブロ
ック図である。受信端末１は、通常、アンテナ１１を介
して、ディジタル放送局７からの電波、すなわち、ダウ
ンロード専用チャネル（Ｋ１１）またはカタログ専用チ
ャネル（Ｋ１２）のいずれか一つからの電波を受信し、
該受信した電波から高周波回路１２で、ＲＦ(Radio Fre
quency)の電波を選択した後、これを増幅してＩＦ(Inte
rmediate Frequency)に変換する。
【００４１】上記のＩＦを、復調回路１３で復調し、さ
らに復号回路１４で復号する。受信端末１で、ダウンロ
ード専用チャネル（Ｋ１１）からのソースファイルを受
信する時は、上記復号したデータは、制御回路１０４で
制御される切替回路１５，１７を通過させて、音声・画
像再生回路１８で音声データ・映像データに再生した
後、スピーカー１９からの音声出力やディスプレイ１０
１上の映像表示とすることができる。
【００４２】受信端末１でカタログ専用チャネル（Ｋ１
２）からのカタログ情報を受信する時は、上記復号した
データは、制御回路１０４で制御される切替回路１５，
１７を通過させて、ディスプレイ１０１上にその一覧が
表示されるので、ユーザーは、入力キー１０２により望
みのソースファイルを選択することができる。該選択結
果を指定するファイル選択情報は、後述するインターフ
ェース回路２０１（図３）との接続をなす接続手段Ｐ１
２を介して、携帯電話２に送られる。
【００４３】逆に、携帯電話２からは、携帯電話２が受
信したダウンロード情報が接続手段Ｐ１２とインターフ
ェース回路１０３を介して制御回路１０４に送られるの
で、制御回路１０４は、該ダウンロード情報によりダウ
ンロード開始時刻をタイマー１０５に設定すると共に、
該タイマーにより経過時間をカウントし、ダウンロード
開始時刻になると、電源の投入や受信チャネルの切替え
等のダウンロードの準備をした後、ダウンロードのため
の受信を開始する。
【００４４】受信端末１が受信した上記のソースファイ
ル及びカタログ情報は、制御回路１０４からの制御によ
り切替回路１５，１７を切り替えることにより記録部１
６に記録しておくことができる。また、受信したデータ
を音声・画像再生回路１８を介してスピーカー１９及び
／またはディスプレイ１０１にてリアルタイムで再生し
ながら、同時に、記録部１６に記録することも可能であ
る。
【００４５】記録部１６には、テープレコーダー，ビデ
オ・テープレコーダー（ＶＴＲ）等の磁気媒体や、コア
や半導体を使用したメモリ媒体の他、パーソナル・ビデ
オ・レコーダー（ＰＶＲ）を充当することが可能であ
る。
【００４６】図３は、本発明の実施の形態に係るソース
ファイルの配信システムの携帯電話２の構成を示すブロ
ック図である。携帯電話２では、ユーザーによって選択
された上記のファイル選択情報が接続手段Ｐ１２を介し
て送られてくると、インターフェース回路２０１にて、
これを受信し、さらに制御回路２０２で固有情報を付加
してリクエスト情報を作成してから符号・復号回路２４
で符号化し、変復調回路２３で変調波に変え、さらに、
高周波回路２２で高周波に変換した後、アンテナ２１よ
り送信する。
【００４７】上記とは逆に、アンテナ２１から携帯電話
２が受けた電波は、高周波回路２２で周波数変換し、変
復調回路２３に送って復調し、さらに符号・復号回路２
４で復号した後、制御回路２０２、または、音声回路２
５に送る。
【００４８】但し、受信した情報がダウンロード情報の
場合には、該ダウンロード情報を、制御回路２０２に送
り、さらにインターフェース回路２０１と接続手段Ｐ１
２を介して受信端末１に送出する。
【００４９】受信端末１では、上記送出されたダウンロ
ード情報が、接続手段Ｐ１２とインターフェース回路１
０３を介して、制御回路１０４に伝えられると、制御回
路１０４はタイマー１０５をダウンロード開始時刻に設
定すると共に、該タイマーによりダウンロード開始時刻
まで時間をカウントし、開始時刻の少し前にダウンロー
ドに必要な準備（回路の電源ＯＮ，切替回路１７の記憶
部１６側への切り替え等）を行う。
【００５０】また、受信端末１は、ダウンロード開始時
刻になると、ダウンロードを開始する。通常のディジタ
ル放送波の受信と同様に電波をアンテナ１１で受信し、
高周波回路１２，復調回路１３，復号回路１４を経てデ
ータを復号する。上記復号したデータは音声・画像再生
回路１８側にも直接的に伝達できるが、切替回路１５の
動作により、記録部１６でも保存することができるよう
にしている（但し、この場合は、上記の動作に先立っ
て、制御回路１０４は、切替回路１５を記録部１６側に
も接続するように切り替えている）。
【００５１】一方、受信端末１のユーザーは、記録部１
６に記録したファイルを再生する際には、入力キー１０
２からの指示で制御回路１０４により切替回路１７を記
録部１６側からの入力とするなどの再生の準備を行う。
【００５２】なお、受信端末１と携帯電話２との接続手
段Ｐ１２としては、有線ケーブル、無線（電波）による
接続手段や、赤外線による接続手段等が可能である。図
４は、本発明の実施の形態に係るソースファイルの配信
システムの動作を示したフローチャートである。
【００５３】以下、図１，２，３を参照しつつ、図４に
示すフローチャートを使用して本発明の実施の形態に係
るソースファイルの配信システムの動作を説明する。ま
ず、ステップＳ１では、受信端末１が、カタログ専用チ
ャネル（Ｋ１２）を手動または自動で受信し、ステップ
Ｓ２にて、上記受信の結果として得られるソースファイ
ルの一覧情報を受信端末１内の記録部１６に保存する。
【００５４】ステップＳ３では、ユーザーが、上記の一
覧情報を入力キー１０２からの指示でディスプレイ１０
１に表示させ、さらに、この表示を参照して望みのソー
スファイルを選択する。ステップＳ４では、上記選択さ
れたファイルを指定するファイル選択情報が、受信端末
１から接続手段Ｐ１２を介して携帯電話２に送られ、携
帯電話２内で固有情報が付加されてリクエスト情報が作
成され、該リクエスト情報がデータベース５へ送出され
る。
【００５５】なお、データベース５は、上記のとおり、
固有情報、課金情報、ダウンロード情報を管理してい
る。このうち、固有情報は、携帯電話２の固有データ
（例えば、ＰＳ−ＩＤ等）、すなわち携帯電話２の所有
者を特定するデータから成り、携帯電話２からの無線通
信路Ｋ２１を介したリクエストに対する認証に用いられ
る。
【００５６】ステップＳ５では、データベース５が、上
記送出されたリクエスト情報を受信した後、当該リクエ
スト情報に含まれる固有情報が正しいか否かの検証、す
なわちユーザーの認証を行い、上記の認証が通らなかっ
たユーザーに対しては、ステップＳ８にて、受付不可
（受付拒否）の情報をデータベース５付属の端末（図示
は省略）に返し、ステップＳ９にて、該端末は、当該ユ
ーザーの受付は不可（受付拒否）である旨を表示する。
データベース５は、上記の認証が通ったユーザーに対し
ては、上記受信したリクエスト情報に含まれるファイル
選択情報のみをソースサーバーセンター６に送り、ステ
ップＳ６では、ソースサーバーセンター６が、ダウンロ
ード情報列６１の中に上記のファイル選択情報が指すソ
ースファイルと同一のソースファイルを保有しているか
否かを検証する。
【００５７】上記ソースファイルがダウンロード情報列
６１にある場合には、ステップＳ７にて、ソースサーバ
ーセンター６は、当該ダウンロード情報を、データベー
ス，携帯電話網４，無線通信路Ｋ２１，アンテナ２１及
び携帯電話２を介して受信端末１に送信する。
【００５８】ユーザーの要求するソースファイルがダウ
ンロード情報列６１には無い場合、ステップＳ１０に
て、ソースサーバーセンター６は、当該ユーザーの要求
するソースファイルに対応するダウンロード情報を作成
した後、これをダウンロード情報列６１に付け加え、そ
の後、上記のステップＳ７に移る。なお、上記のダウン
ロード情報の作成に際しては、ソースサーバーセンター
６は、データベース５を参照することがある。
【００５９】ステップＳ１１では、受信端末１が、上記
通知されたダウンロード情報を受信し、ステップＳ１２
では、受信端末１が、上記ダウンロード情報の受信が正
常終了したか否かを判断し、正常終了しなかった場合
は、ステップＳ４に戻って、ステップＳ４からの上記一
連の処理を反復する。
【００６０】上記通知されたダウンロード情報の受信が
正常終了すると、ステップＳ１３にて、受信端末１は、
ダウンロード開始時刻までの待機を行い、ダウンロード
開始時刻になると、上記ダウンロード情報を基に、ダウ
ンロードのための準備（電源の投入、受信チャネルの切
り替え等）を自動的に行う。
【００６１】次に、ステップＳ１５では、ダウンロード
開始時刻になると、受信端末１は、ディジタル放送局７
からダウンロードされるソースファイルを受信し、上記
受信したソースファイルを内部の記録部１６に保管す
る。
【００６２】ステップＳ１６では、受信端末１が、上記
のダウンロードが正常終了したか否かを判断し、このダ
ウンロードが正常終了した場合は、ステップＳ１７で正
常終了した旨の通知を受信端末１から携帯電話２等を介
してデータベース５に送る。
【００６３】この場合、ダウンロードしたソースファイ
ルが有償の場合、ステップＳ１８にて、データベース５
が、課金情報を作成、または更新する。さらに、この課
金情報は、ステップＳ１９にて、ソースサーバーセンタ
ー６を運営する機関に渡され、上記の運営機関は、上記
課金情報を基にして携帯電話２の所有者へ課金する。携
帯電話の料金は一般に有料であることから、上記の運営
機関は携帯電話会社を通して、携帯電話の通話料金と合
わせて課金することも、また、別途ユーザーヘ直接課金
することも可能である。
【００６４】ステップＳ１６の判断で、上記ダウンロー
ドが異常終了した場合は、受信端末１が、上記の異常終
了した旨の通知をソースサーバーセンター６に送信し、
ソースサーバーセンター６は、ステップＳ２１にて、上
記異常終了した旨の表示を付属の表示装置（図示は省
略）に表示する。
【００６５】図５は、本発明の実施の形態に係るソース
ファイルの配信システムの受信端末の操作パネルを示し
た外観図である。本実施の形態に係る受信端末の操作パ
ネルは、受信した画像情報または文字情報を表示するデ
ィスプレイ５１と、携帯電話２との接続手段をなす接続
器具５２と、受信した音声情報を出力するスピーカー５
３と、ディスプレイ５１に表示されたソースファイル群
から望みのソースファイルを選択する際に使用されるフ
ァイル選択キーと、放送局（チャネル）を選択するため
の選局キー５５と、ソースファイルの選択を決定する決
定キー５６と、受信端末１のモードを切り替えるモード
切替キー５７を含む。
【００６６】ソースファイルの配信とは関係しない通常
の放送受信は、選局キー５５のテンキーから行うが、選
局キー５５には、上記のテンキーとは別に、ディジタル
放送局７のカタログ・チャネル専用のキーを設け、ソー
スファイルの配信を受ける際にカタログ・チャネルを簡
単に選局できるようにしている。なお、図５の受信端末
では、携帯電話との接続手段に有線ケーブルを用いる例
を示している。
【００６７】図５に示す受信端末では、カタログ・チャ
ネルでソースファイルのカタログを受信した後、その受
信内容をディスプレイ５１に表示している状態であり、
この後、ユーザーは、ファイル選択キー５４等で望みの
ソースファイルを選択し、該選択結果を決定キー５６で
決定できる。該決定されたファイル選択情報は、携帯電
話２との接続手段Ｐ１２を介して、携帯電話２へ送られ
る。
【００６８】モード切替キー５７を押下することで、受
信端末１が受信モードから再生モードに切り替えられる
と、記録部１６に上記保存しておいたダウンロードされ
たソースファイルの一覧が表示されるので、上記と同様
に、ファイル選択キー５４等を使用して、再生を希望す
るソースファイルを選択し、決定キー５６で決定するこ
とにより、音声ファイルの場合にはスピーカー５３（ス
ピーカー１９の音響部）、画像ファイルの場合にはディ
スプレイ５１（ディスプレイ１０１の表示画面）での再
生が開始される。
【００６９】なお、図５に示す受信端末では、受信端末
１と携帯電話２との接続手段Ｐ１２として、有線ケーブ
ルを使用する例を示したが、一般には、上記接続手段
は、記述のとおり、無線（電波）を使用する接続方法
や、赤外線を使用する接続方法も可能である。
【００７０】また、受信端末１と携帯電話２を一体化し
た構成とすることも可能である。さらに、本実施の形態
では、携帯電話を使用したが、この部分を、通常の公衆
回線を使用する通信端末としてもよい。
【００７１】
【発明の効果】以上に説明したとおり、本発明では、ソ
ースファイルのダウンロードする順序や時刻は、一般ユ
ーザーには開示しない方式であるため、ソースファイル
を不正にダウンロードすることが非常に困難であり、例
えば、有料ソースファイルの不正使用を防止することが
できる。
【００７２】また、ユーザーは、望みのソースファイル
を選択するだけで、その後のダウンロードは自動的に実
施されるので、ユーザーは、ダウンロードに備えた特別
な準備を必要とせず、またダウンロードの間、時間を拘
束されない。
【００７３】さらに、ユーザーは、ダウンロード可能な
ソースファイルを一覧表として、閲覧することができる
ので、望みのソースファイルを選択することが容易であ
る。また、ソースファイルを配信する側は、リクエスト
情報に含まれる固有情報により、ダウンロードを実施す
べき相手先個人の特定をすることが可能となり、また、
有料ソースファイルの場合には、課金が容易となる。
【００７４】さらに、ソースファイルを配信する側は、
どのソースファイルを何人にダウンロードしたか等の情
報も容易にデータベースから得ることができるので、ソ
ースファイルを更新する際の有力な参考情報を得ること
ができる。
【００７５】また、ディジタル放送の帯域は、ディジタ
ル携帯電話と比較して、数倍から数十倍の帯域が有るた
め、データのダウンロードは、数分の１から数十分の１
の時間で行うことが可能となり、かつ、実際のダウンロ
ード実施時刻に到るまでの間は、携帯電話のチャネルを
占有せずに済むので、実際のダウンロード実施時刻に到
るまでの間の電話通話料金は不要となる。
【００７６】さらに、従来の、家庭内からインターネッ
ト接続による方法と比較すると、家庭内からの接続はＩ
ＳＤＮでの６４ｋｂｐｓ、または、２８．８ｋｂｐｓ程
度のモデムによる接続が一般的であるので、ダウンロー
ドに要する時間も、インターネット接続による方法の数
分の１から数十分の１で済む。また、このダウンロード
の間、家庭内の一般電話回線を占有することもなく、ま
た電話通話料金も不要である。
【００７７】さらに、従来の、会社等におけるＬＡＮに
よるインターネット接続による場合と比較すると、会社
等におけるＬＡＮ接続の場合は、ＬＡＮ環境が会社内に
限定されていたので、屋外でのダウンロードは困難であ
ったが、本発明に係るソースファイルの配信システムの
場合は、電波が受信できる地域であれば、屋内、屋外を
問わずに使用可能である。
【００７８】また、家庭内か会社内かを問わず、インタ
ーネット上では、複数のルータを経由するため、セキュ
リティ確保には暗号化と復号化が必須であり、通常は、
ＲＳＡ等の公開鍵（非対象）暗号化方式が使われている
が、これらの暗号化方式では暗号化と復号化のためにか
なりの計算量が必要であり、また、その計算をするため
のハードウェアが必要となるが、本発明に係るソースフ
ァイルの配信システムの場合には、携帯電話を介して制
御情報をやり取りするので、特別な暗号化・復号化を実
施することなくセキュリティの確保が可能となる。すな
わち、携帯電話は、元々課金のため、ＰＳ−ＩＤ及び認
証鍵等を用いて認証を行い、１対１の通信プロトコルで
回線接続しており、これを傍受するのは困難である。ま
た、最近の携帯電話は、ディジタル方式が主流であり、
これを盗聴するのは基本的に非常に困難である。
【００７９】さらに、従来の、制御信号回線を電話回線
とし、データをダウンロードするための下り回線には衛
星回線を使用する方式と比較すると、本発明に係るソー
スファイルの配信システムの場合には、受信端末または
携帯電話が移動中にも使用することが可能であり、ま
た、衛星回線でダウンロードする方法に比較してシステ
ムを安価に構築することが可能となる。
【００８０】また、本発明に係るソースファイルの配信
システムの受信端末は、受信端末単独ではソースファイ
ルの受信ができないように構成しているため、当該受信
端末のみを紛失しても、不正にダウンロードされること
はない。
【００８１】さらに、受信端末と携帯電話の両方を同時
に紛失した場合でも、携帯電話会社に対して上記電話番
号の発信の停止を依頼することで、上記ソースファイル
の配信を停止させることができるので、この点からも不
正使用を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態に係るソースファイルの配
信システムの全体構成を示すブロック図である。
【図２】本発明の実施の形態に係るソースファイルの配
信システムの受信端末の構成を示すブロック図である。
【図３】本発明の実施の形態に係るソースファイルの配
信システムの携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図４】本発明の実施の形態に係るソースファイルの配
信システムの動作を示したフローチャートである。
【図５】本発明の実施の形態に係るソースファイルの配
信システムの受信端末の操作パネルを示した外観図であ
る。
【符号の説明】
１……受信端末、２……携帯電話、３……基地局、４…
…携帯電話網、５……データベース、６……ソースサー
バーセンター、７……ディジタル放送局、１１，２１，
３１，７４……アンテナ、１２，２２……高周波回路、
１３……復調回路、１４……復号回路、１５，１７……
切替回路、１６……記録部、１８……音声・画像再生回
路、１９，２６……スピーカー、２３……変復調回路、
２４……符号・復号回路、２５……音声回路、２７……
マイク、２８……表示部、２９，１０２……入力キー、
５１……ディスプレイ（ディスプレイ１０１の表示画
面）、５２……接続器具、５３……スピーカー（スピー
カー１９の音響部）、５４……ファイル選択キー、５５
……選局キー、５６……決定キー、５７……モード切替
キー、６１，７１……ダウンロード情報列、６２……フ
ァイルサーバー、６３，７３……カタログ、７２……フ
ァイル、１０１……ディスプレイ、１０３……インター
フェース回路、１０４，２０２……制御回路、１０５…
…タイマー、Ｋ１１……ダウンロード専用チャネル、Ｋ
１２……カタログ専用チャネル、Ｋ２１……無線通信
路、Ｐ３〜Ｐ８……通信線、Ｐ１２……接続手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 データベースを備えたソースサーバーセ
    ンターが保有するソースファイルの中から、複数のユー
    ザーの任意の一人がリクエストしたソースファイルを、
    該ユーザーの受信端末にディジタル放送局を介して配信
    するソースファイルの配信システムにおいて、 前記受信端末を、携帯電話網を利用する携帯電話を介し
    て前記ソースサーバーセンターとデータ交換が可能であ
    るように構成し、 前記ディジタル放送局は、前記ソースサーバーセンター
    が保有するソースファイルのカタログをディジタル放送
    波を使用して放送するためのカタログ専用チャネルと、
    前記ソースサーバーセンターが設定したダウンロード開
    始時刻に前記リクエストされたソースファイルをディジ
    タル放送波を使用して放送出力するためのダウンロード
    専用チャネルを備え、 前記受信端末は、前記カタログ専用チャネルから受信し
    たカタログの中から希望するソースファイルをユーザー
    に選択させてファイル選択情報を作成するファイル選択
    手段と、前記ファイル選択手段により作成されたファイ
    ル選択情報に、前記携帯電話の機能により固有情報を付
    加してリクエスト情報を作成すると共に該作成したリク
    エスト情報を前記携帯電話と前記携帯電話網を介して前
    記ソースサーバーセンターに送出するリクエスト手段
    と、前記ソースサーバーセンターが前記データベースを
    介して送出するダウンロード情報を前記携帯電話網利用
    の携帯電話を介して受信するダウンロード情報受信手段
    と、前記ダウンロード情報受信手段が受信したダウンロ
    ード情報を基にダウンロードの準備をすると共に当該ダ
    ウンロード情報に含まれるダウンロード開始時刻に前記
    ダウンロード専用チャネルが放送出力するソースファイ
    ルをダウンロードして該ダウンロードされたソースファ
    イルを記録及び／または再生するダウンロード手段を備
    え、 前記データベースは、前記固有情報と前記ダウンロード
    情報を管理すると共に前記送出されたリクエスト情報の
    認証を取り、該認証が取れた場合にのみ当該リクエスト
    情報をソースサーバーセンターに送出し、かつ前記リク
    エスト情報によりリクエストされたソースファイルが有
    償の場合に、前記受信端末からのダウンロード正常終了
    の合図を待って前記固有情報を基にして前記リクエスト
    情報に対応する課金情報を作成し、かつ管理する課金情
    報作成／管理手段を備え、 前記ソースサーバーセンターは、前記送出されたリクエ
    スト情報の認証が取れた場合に、当該リクエスト情報か
    らダウンロードに必要なダウンロード情報を作成し、該
    作成されたダウンロード情報でもってダウンロード情報
    列を更新すると共に、前記作成したダウンロード情報を
    前記リクエスト情報を送出したユーザーの受信端末にの
    み、前記データベースと前記携帯電話網と前記携帯電話
    を介して送出するダウンロード情報送信手段と、前記ダ
    ウンロード情報列と、該ダウンロード情報列に対応する
    ソースファイルのカタログとを前記ディジタル放送局に
    送出する送出手段を備えたことを特徴とするソースファ
    イルの配信システム。
  2. 【請求項２】 前記ダウンロード情報は、ダウンロード
    開始時刻と、ダウンンロードチャネル番号を含み、かつ
    前記リクエストされたソースファイルが暗号化されて送
    出されるソースファイルである場合には、当該暗号化さ
    れたソースファイルを解読するための鍵を含むことを特
    徴とする請求項１記載のソースファイルの配信システ
    ム。
  3. 【請求項３】 前記ソースサーバーセンターは、リクエ
    ストされたソースファイルとそのダウンロード情報を、
    ダウンロードする順序で並べたキューとして保持するこ
    とを特徴とする請求項１記載のソースファイルの配信シ
    ステム。
  4. 【請求項４】 前記携帯電話網と前記携帯電話との間に
    電波を中継するための基地局を配したことを特徴とする
    請求項１記載のソースファイルの配信システム。
  5. 【請求項５】 前記データベースは、前記固有情報と、
    前記課金情報と、前記ダウンロード情報を保管すること
    を特徴とする請求項１記載のソースファイルの配信シス
    テム。
  6. 【請求項６】 前記ファイル選択情報に付加される固有
    情報は、リクエストしたユーザーの携帯電話を特定する
    固有情報であり、前記携帯電話のＰＳ−ＩＤを含むこと
    を特徴とする請求項１記載のソースファイルの配信シス
    テム。
  7. 【請求項７】 データベースを備えたソースサーバーセ
    ンターが保有するソースファイルの中から、複数のユー
    ザーの任意の一人がリクエストしたソースファイルを、
    該ユーザーの受信端末にディジタル放送局を介して配信
    するソースファイルの配信システムに使用される受信端
    末であって、 前記ディジタル放送局の電波を受信し、音声信号及び／
    または画像信号に変換する放送受信手段と、前記放送受
    信手段の出力を再生出力する再生出力手段と、前記放送
    受信手段の出力を記録する記録手段と、前記カタログ専
    用チャネルから受信したカタログの中から希望するソー
    スファイルをユーザーに選択させるファイル選択手段
    と、該選択結果からファイル選択情報を作成するファイ
    ル選択手段と、前記ファイル選択手段により作成された
    ファイル選択情報に前記携帯電話の機能により固有情報
    を付加してリクエスト情報を作成し、かつ前記携帯電話
    と前記携帯電話網を介して前記ソースサーバーセンター
    に送出するリクエスト手段と、前記ソースサーバーセン
    ターが前記データベースを介して送出するソースファイ
    ルのダウンロードに必要なダウンロード情報を携帯電話
    網利用の携帯電話を介して受信するダウンロード情報受
    信手段と、前記ディジタル放送局のチャネルを選局し、
    かつ前記ダウンロード情報受信手段が受信した前記ダウ
    ンロード情報に含まれるダウンロード開始時刻を記憶す
    ると共に経過時間をカウントする計時手段を制御し、か
    つ前記放送受信手段の出力を前記再生手段と前記記録手
    段に配分する配分方法を制御し、かつ前記ダウンロード
    情報によりダウンロードの準備と実施を制御する制御手
    段と、前記制御手段への指示を入力するための入力手段
    とを有することを特徴とする受信端末。
  8. 【請求項８】 前記ディジタル放送局の電波を受信する
    アンテナと、該アンテナを介して受信した電波からＲＦ
    (Radio Frequency)信号を選択した後、該ＲＦ信号をＩ
    Ｆ(Intermediate Frequency)信号に変換する高周波回路
    と、前記高周波回路から出力されるＩＦを復調する復調
    回路と、前記復調回路の出力信号を復号する復号回路
    と、前記復号回路の出力を音声信号及び／または映像信
    号に再生する音声・画像再生回路と、前記音声・画像再
    生回路の出力を再生出力するスピーカ及び／または表示
    装置と、前記復号したデータを記録する記録部と、前記
    ソースサーバーセンターが前記データベースを介して送
    出するソースファイルのダウンロードに必要なダウンロ
    ード情報を受信する携帯電話網利用の携帯電話と、前記
    携帯電話が受信した前記ダウンロード情報に含まれるダ
    ウンロード開始時刻が設定されるタイマーと、前記復号
    したデータを前記音声・画像再生回路側と前記記録部に
    所定の方法で配分し、かつ前記ダウンロード開始時刻を
    前記タイマーに設定した後、前記タイマーにより測定さ
    れる経過時間が前記ダウンロード開始時刻に達した時点
    でのダウンロードの準備とダウンロードの開始とを実行
    するための制御を行う制御回路と、前記制御回路への指
    示を入力するための入力キーとを有することを特徴とす
    る請求項７記載の受信端末。
  9. 【請求項９】 前記記録部に、テープレコーダー，ビデ
    オ・テープレコーダー（ＶＴＲ），コアメモリ，半導体
    メモリ，パーソナル・ビデオ・レコーダー（ＰＶＲ）の
    いずれか少なくとも一つを使用したことを特徴とする請
    求項８記載の受信端末。
  10. 【請求項１０】 前記表示装置に表示されたソースファ
    イルの一覧から前記ユーザーが望みのソースファイルを
    選択するためのファイル選択キーと、前記ディジタル放
    送局のチャネルを選択するための選局キーと、前記ソー
    スファイルの選択を決定するための決定キーと、前記受
    信端末のモードを切り替えるモード切替キーを含むこと
    を特徴とする請求項８記載の受信端末。
  11. 【請求項１１】 データベースを備えたソースサーバー
    センターが保有するソースファイルの中から、複数のユ
    ーザーの任意の一人がリクエストしたソースファイル
    を、該ユーザーの受信端末にディジタル放送局を介して
    配信するソースファイルの配信システムに使用される受
    信端末に付属する携帯電話網利用の携帯電話であって、 前記受信端末から該受信端末との接続手段を介して送出
    されたファイル選択情報に固有情報を付加してリクエス
    ト情報を作成するリクエスト情報作成手段と、前記リク
    エスト情報作成手段の出力情報を前記ソースサーバーセ
    ンターに送信するリクエスト情報送信手段と、前記リク
    エスト情報が指定したソースファイルに対応するダウン
    ロード情報を前記データベースから前記携帯電話網を介
    して受信するダウンロード情報受信手段と、該ダウンロ
    ード情報受信手段により受信したダウンロード情報を前
    記接続手段を介して前記受信端末に送出するダウンロー
    ド情報送出手段を有することを特徴とする携帯電話。
  12. 【請求項１２】 前記複数のユーザーの任意の一人に、
    当該ユーザーが希望するソースファイルを選択させてフ
    ァイル選択情報を作成するための入力キーと、前記入力
    キーを使用して作成されたファイル選択情報に固有情報
    を付加してリクエスト情報を作成する制御回路と、前記
    作成されたリクエスト情報を符号化する符号・復号回路
    と、前記符号・復号回路の出力信号を変調波に変える変
    復調回路と、前記変復調回路の出力信号を高周波に変換
    する高周波回路と、前記高周波回路の出力を送信するア
    ンテナとを備え、 前記とは逆に、前記アンテナからダウンロードに必要な
    ダウンロード情報の電波を受信した際には、前記高周波
    回路は該受信したダウンロード情報の電波を周波数変換
    し、前記変復調回路は、前記高周波回路の出力信号を復
    調し、さらに前記符号・復号回路は前記変復調回路の出
    力信号を復号した後、前記制御回路とインターフェース
    回路と前記接続手段を介して前記受信端末に送出するこ
    とを特徴とする請求項１１記載の携帯電話。
  13. 【請求項１３】 前記受信端末との接続手段に、コネク
    タを介した有線の通信線、または，赤外線を含む無線の
    通信路を使用したことを特徴とする請求項１１記載の携
    帯電話。
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