JP2001101317A

JP2001101317A - オークション支援システム及びその方法

Info

Publication number: JP2001101317A
Application number: JP2000225423A
Authority: JP
Inventors: Noboru Watanabe; 登渡邉; Koji Eguchi; 康ニ江口
Original assignee: PRICE DOWN DOT COM KK
Current assignee: PRICE DOWN DOT COM KK
Priority date: 1999-07-28
Filing date: 2000-07-26
Publication date: 2001-04-13
Also published as: KR20010015450A

Abstract

(57)【要約】【課題】コンピュータを用いたネットワーク上で実時
間にそってオークションを行うことで、一般の個人ユー
ザーが容易にオークションに参加できるとともに、買い
手側に立ったオークションの仕組みを構築したオークシ
ョン支援システム及びその方法を提供する。【解決手段】コンピュータを用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物とその価格
を提供し、端末を操作する買い手と商談を成立させるオ
ークションで、オークション開催者が競売を希望する物
の価格を設定して、ネットワークを介して買い手に前記
競売を希望する物及びその価格を報知してＳ１０３，Ｓ
１１１、買い手によるネットワークを介する前記競売を
希望する物への入札を検知しながらＳ１１２，Ｓ１０
４、前記競売を希望する物の価格の設定を段階的に引き
下げて行きＳ１０８、より高い価格の段階で入札を行っ
た買い手を落札者とし、該買い手と前記競売を希望する
物の商談を成立させるＳ１０４，Ｓ１０５。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用
いたネットワーク上で、オークション開催者が競売を希
望する物の価格を表示し、端末を操作する買い手と商談
を成立させるオークション支援システムに関し、例え
ば、一般の個人ユーザーが馴染みのない中古自動車のオ
ークションなどのあらゆる商材・サービスの競売物を対
象に、買い手が端末を操作することにより、ネットワー
クを介してオークションの現場に参加できるようにした
オークション支援システム及びその方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、オークションにおいては、オー
クション参加者が競売物の購入希望価格を競り上げてい
き、最高の値段を提示した者が落札することで、落札者
がその競売物に対する購入権を得る仕組みとなってい
る。

【０００３】例えば、中古車販売の流通過程において
は、新車の下取等により新車・中古車販売店が入手した
中古車を中古車卸売業者が中古車オークションにかけ、
これを中古車販売業者が落札し、中古車販売店から一般
ユーザーに販売されるのが一般的である。そして、この
中古車オークションは、出品中古車に対してオークショ
ン参加者が購入希望価格を競り上げ、最高の値段を提示
した者が落札することで、落札者がその中古車に対する
購入権を得る仕組みとなっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オークションでは、以下のようなオークション参加者に
対する不利益や、競売物の出品者に対する不利益があっ
た。

【０００５】例えば、上述の中古車オークションを行っ
た場合、流通過程において中間業者が多いので中間マー
ジンが発生し、最終的に一般ユーザーに示される販売価
格が割高になるという欠点があった。

【０００６】又、中古車オークションは主として中古車
販売業者を対象にして行われるので、一般ユーザーが中
古車オークションに直接参加するということは、皆無に
等しかった。

【０００７】又、オークションの仕組み（値段を競り上
げさせる）の性質上、買い手（中古車購入者）よりも売
り手（オークション開催者や出品者側）の利益を保護す
るという面が強かった。すなわち、買い手側において、
どうしても競り落としたい商品（中古車）がある場合、
競争相手との関係で高い値付けを行う傾向が生じ、その
結果、相場より高い購入価格となることが多い。これ
は、この種のオークションには、上限額が設定されてい
ないからである。

【０００８】逆に、競争が起こらない場合は、競売物の
出品者が期待する購入価格に達しないため商談が不成立
となる確率が高くなり、在庫から一掃したい商品が売れ
残って更に条件の悪いオークションを行わなければなら
なくなる。

【０００９】以上にような不利益は中古車のオークショ
ンに特有のものではなく、従来の種々の商品、例えば、
旅館やホテルの空き室、ツアー旅行、航空券、興行チケ
ットなどの予約商品や、家電（パソコン）、スポーツ用
品（シーズン商品とゴルフ用品）、海外商材（輸入家
具，絵画，欧州車）、ブランド商品（時計，ジュエリ
ー，バッグなど）などの有形商品や、不動産などの無形
商品においても、同様の問題がある。

【００１０】昨今、ネットワークを使ったオークション
も考えられており、例えば特開平１０−７８９９２号に
は、ユーザーが端末からオークションへの参加を登録す
ると、電子市場サーバ上で自動的にオークションが実行
され、その結果が買い手に通知されることで、ユーザー
が端末の前でリアルタイムに参加する必要のないオーク
ション方法が提案されている。しかしながら、特開平１
０−７８９９２号では電子市場サーバの中がオークショ
ン会場であり、ユーザーはオークションの現場に立ち会
う臨場感を得ることも、競争相手との駆け引きという点
でも満足できない。

【００１１】又、所謂「逆オークション」として知られ
ている米国特許第5,794,207号も提案されているが、こ
れは買い手の価格設定に対して売手側が価格競争をする
ものであって、従来のオークションをネットワーク上で
行うための改善された方法を提案するものでも、そのヒ
ントを与えるものでもない。

【００１２】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、コンピュータを用いたネットワーク上で実時間に
そってオークションを行うことで、一般の個人ユーザー
が容易にオークションに参加できるとともに、買い手側
に立ったオークションの仕組みを構築したオークション
支援システム及びその方法を提供することを目的として
いる。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のオークション支援システムは、コンピュー
タを用いたネットワーク上で、オークション開催者が競
売を希望する物とその価格を提供し、端末を操作する買
い手と商談を成立させるオークション支援システムであ
って、オークション開催者が競売を希望する物の価格を
設定して、ネットワークを介して買い手に前記競売を希
望する物及びその価格を報知する価格報知手段と、買い
手によるネットワークを介する前記競売を希望する物へ
の入札を検知する入札検知手段と、前記価格報知手段に
おける前記競売を希望する物の価格の設定を段階的に引
き下げる価格設定手段と、より高い価格の段階で入札を
行った買い手を落札者とし、該買い手と前記競売を希望
する物の商談を成立させるオークション処理手段とを有
することを特徴とする。

【００１４】ここで、前記価格報知手段が設定して報知
する価格は値引価格であって、前記価格設定手段の価格
の段階的引き下げは該値引価格の段階的引き上げを含
み、前記オークション処理手段は、より低い値引価格の
段階で入札を行った買い手を落札者とする。また、前記
値引価格は値引率を含む。また、落札された前記値引価
格は所定の範囲のオークション品の商談に適用される。
また、前記価格設定手段による価格の段階的引き下げ
は、所望の時間経過毎に行われる。また、前記価格設定
手段による価格の段階的引き下げは、所望の経過日毎の
ほぼ定刻に行われる。また、前記オークション処理手段
による競売の開催期間を設定する開催期間設定手段を更
に有する。また、前記価格設定手段は、更に、オークシ
ョン品の最低限度価格を設定し、前記オークション処理
手段は、最低限度価格でオークションを終了する。ま
た、同じオークション品が複数ある場合に、買い手から
の入札は購入個数を含み、前記オークション処理手段は
オークション品が無くなった時点で競売を終了する。ま
た、前記価格報知手段は、複数種類のオークション品の
セットにセット競売価格を設定して報知し、前記オーク
ション処理手段は、該セット競売価格に基づいてオーク
ションを行う。また、買い手が今の価格より低い入札価
格を予約する入札予約手段を更に有し、前記オークショ
ン処理手段は、買い手によるネットワークを介する入札
と予め予約された現在の価格の入札とから、落札者を決
定する。また、前記オークション処理手段は、異なる価
格で複数の買い手が落札した場合に、最も低い落札価格
を前記複数の買い手の落札価格とする。

【００１５】又、買い手からネットワークを介して情報
を受けて、顧客データベースに格納するとともに、該買
い手に対してオークション支援システムでの競売への参
加を認める買手受付処理手段を更に有する。また、前記
買手受付処理手段は、端末の操作によりネットに接続さ
れた買い手について、個人ユーザーであるか業者である
かを区別して顧客データベースに格納する。また、前記
買手受付処理手段は、買い手が所望の商品を登録する商
品登録手段と、オークション品が前記所望の商品である
場合、前記買い手にオークションの開催を通知する開催
通知手段を更に有する。また、前記商品登録手段では更
に所望の価格を登録し、前記開催通知手段は、前記競売
物の価格が前記所望の価格となる場合に、前記買い手に
オークションの開催を通知する。また、前記買手受付処
理手段は、前記オークション支援システムの会員を登録
する会員登録手段と、前記会員にネットワークを介して
サービスを提供するサービス提供手段と、会員のレベル
に応じて前記サービスの質を変化させるサービス制御手
段とを更に有する。また、前記会員登録手段は、会員の
競売参加履歴を蓄積する履歴蓄積手段と、該競売参加履
歴に基づいて競売開催予告の種類を選択して通知する選
択通知手段とを有する。また、前記会員登録手段は、買
い手に関する基本情報のみを含む初期登録画面から登録
を行う初期登録手段と、会員の競売参加履歴に基づいて
買い手に関する付加情報を付加登録する付加登録手段と
を有する。また、前記買手受付処理手段は、買い手から
の費用の先払いを登録する先払登録手段を更に有し、落
札による商談成立時には先払いされた費用を使って決済
される。

【００１６】又、前記オークション処理手段に接続され
たオークション品データベースを更に備え、前記オーク
ション処理手段で競売価格が設定されるオークション品
は、前記オークション品データベースに格納されている
情報から選択される。また、複数の各販売店の店舗サー
バーからからネットワークを介して情報を受けて、前記
オークション品データベースへのオークション品の登録
を承認する売手受付処理手段を更に有する。また、本オ
ークション支援システムにおける落札結果を蓄積する落
札蓄積手段と、選択された落札結果を買い手及び／又は
販売店に提供する落札結果提供手段とを更に有する。

【００１７】又、本発明のオークション支援方法は、コ
ンピュータを用いたネットワーク上で、オークション開
催者が競売を希望する物とその価格を提供し、端末を操
作する買い手と商談を成立させるオークション支援方法
であって、オークション開催者が競売を希望する物の価
格を設定し、ネットワークを介して買い手に前記競売を
希望する物及びその価格を報知して、買い手によるネッ
トワークを介する前記競売を希望する物への入札を検知
しながら、前記競売を希望する物の価格の設定を段階的
に引き下げて行き、より高い価格の段階で入札を行った
買い手を落札者とし、該買い手と前記競売を希望する物
の商談を成立させることを特徴とする。

【００１８】又、コンピュータを用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物とその価格
を提供し、端末を操作する買い手と商談を成立させるオ
ークション支援方法であって、オークション開催者が競
売を希望する物の値引価格又は値引率を設定し、ネット
ワークを介して買い手に前記競売を希望する物及びその
値引価格又は値引率を報知して、買い手によるネットワ
ークを介する前記競売を希望する物への入札を検知しな
がら、前記競売を希望する物の値引価格又は値引率の設
定を段階的に引き上げて行き、より低い値引価格又は値
引率の段階で入札を行った買い手を落札者とし、該買い
手と前記競売を希望する物の商談を成立させることを特
徴とする。

【００１９】ここで、買い手が今の価格より低い入札価
格を予約し、買い手によるネットワークを介する入札と
予め予約された現在価格の入札とから、落札者を決定す
る。

【００２０】又、本発明の記憶媒体は、コンピュータを
用いたネットワーク上で、オークション開催者が競売を
希望する物とその価格を提供し、端末を操作する買い手
と商談を成立させるオークション支援方法を制御する制
御プログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶する記
憶媒体であって、前記制御プログラムは、オークション
開催者が競売を希望する物の価格を設定して、ネットワ
ークを介して買い手に前記競売を希望する物及びその価
格を報知するステップと、買い手によるネットワークを
介する前記競売を希望する物への入札を検知するステッ
プと、前記価格の報知と入札の検知をしながら、前記競
売を希望する物の価格の設定を段階的に引き下げるステ
ップと、より高い価格の段階で入札を行った買い手を落
札者とし、該買い手と前記競売を希望する物の商談を成
立させるステップとを含むことを特徴とする。

【００２１】又、コンピュータを用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物とその価格
を提供し、端末を操作する買い手と商談を成立させるオ
ークション支援方法を制御する制御プログラムをコンピ
ュータ読み取り可能に記憶する記憶媒体であって、前記
制御プログラムは、オークション開催者が競売を希望す
る物の値引価格又は値引率を設定して、ネットワークを
介して買い手に前記競売を希望する物及びその値引価格
又は値引率を報知するステップと、買い手によるネット
ワークを介する前記競売を希望する物への入札を検知す
るステップと、前記価格の報知と入札の検知をしなが
ら、前記競売を希望する物の値引価格又は値引率の設定
を段階的に引き上げるステップと、より低い値引価格又
は値引率の段階で入札を行った買い手を落札者とし、該
買い手と前記競売を希望する物の商談を成立させるステ
ップとを含むことを特徴とする。

【００２２】ここで、買い手が今の価格より低い入札価
格を予約するステップと、買い手によるネットワークを
介する入札と予め予約された現在価格の入札とから、落
札者を決定するステップとを更に含む。

【００２３】このオークション支援システム及びその方
法のオークション品には、自動車（新車・中古車）、自
動二輪車、自転車、宝石、貴金属、時計、スポーツ用
具、楽器、不動産、各種チケット、会員権等、競売の対
象となる種々の商品と種々のサービスが含まれる。

【００２４】そして、本発明のオークション支援システ
ム及びその方法によれば、コンピュータを用いたネット
ワーク上で、オークション開催者が競売を希望する物の
価格を表示し、端末を操作する買い手との間に商談を成
立させるオークション支援システムとしたことにより、
一般の個人ユーザーか容易にオークションに参加するこ
とができる。

【００２５】又、価格の設定を段階的に引さ下げ、オー
クション処理部で最先に検知された入札を行った買い手
を落札者とするので、価格が競り上がることがなく、買
い手側に立ったオークションの仕組みを構築することが
できる。

【００２６】又、端末の操作によりネットに接続された
買い手について、個人ユーザーであるか業者であるかを
区別して顧客データベースに格納することにより、当該
買い手が落札者となった場合において、商品受け渡しや
契約等のその後の処理について、別々の手順を採用する
ことが可能となる。

【００２７】オークション処理部に接続されたオークシ
ョン品データベースを備えることにより、オークション
品データベースに格納されている複数のオークション品
からオークション対象となる複数のオークション品をオ
ークション処理部に出品することができる。

【００２８】そして、オークション品データベースは、
遠隔地にある複数の各販売店の店舗サーバーに接続され
ているので、各販売店で発生した在庫情報をオークショ
ン支援システムにおけるオークション処理部の出品に反
映させることができる。

【００２９】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て、図面を参照しながら説明する。

【００３０】＜本実施の形態のオークション支援システ
ムの構成例１＞図１はネットワーク上における本実施の
形態のオークション支援システムの全体構成を示す概念
図、図２はオークション支援システムのブロック図であ
る。尚、このオークション支援システムにおいては、オ
ークション対象物として中古自動車を取り扱っている。
しかしながら、以下で説明するように、本実施の形態の
オークション支援システムの対象（オークション品ある
いは競売物ともいう）は中古自動車に限定されるもので
はなく、自動車（新車）、自動二輪車、自転車、宝石、
貴金属、時計、スポーツ用具、楽器、不動産、各種チケ
ット、会員権等、競売の対象となるものであれば、どん
な商品であっても、本発明の効果が得られる。

【００３１】本発明の実施の形態の一例としてのオーク
ション支援システムは、図１に示すように、その中核を
なし所定の手順でオークションを実行するとともに各種
制御を行うプログラムが格納されているＷＥＢサーバー
（以下、オークションサイト、オークション開催者とも
いう）１と、買い手が直接操作する端末（コンピュー
タ）２とにより、インターネット３上に構築されてい
る。買い手（ユーザー）が操作する端末２は、各ユーザ
ーが契約した各プロバイダー４を介してインターネット
３に接続されている。

【００３２】又、ＷＥＢサーバー１は、電話回線などを
介して、遠隔地にある複数の各販売店（中古車販売店）
の店舗サーバー５に接続されている。各店舗サーバー５
は、店舗内の各端末６に接続されている。なお、ＷＥＢ
サーバー１と各店舗サーバー５との接続は、専用回線
（地上線又は衛星回線）を使用してもよいことは勿論で
ある。

【００３３】買い手側の端末２及び店舗サーバー５に接
続されている端末６は、中央演算装置（ＣＰＵ）とメモ
リ（ＲＯＭ／ＲＡＭ）を有する本体と、ＣＲＴ等のディ
スプレイ、キーボード、マウス、フロッピー（登録商
標）ディスクドライブ、ＣＤ−ＲＯＭドライブ、モデム
を備えた一般的なコンピュータが使用されている。

【００３４】したがって、ＷＥＢサーバー１と買い手側
の端末２及び各店舗サーバー５とが回線により接続され
ることにより、ＷＥＢサーバー１上において、オークシ
ョン開催者が競売を希望する物の価格を表示すれば、各
端末２を操作する買い手側がこの情報を共有でき、コン
ピュータを用いたネットワーク上でオークションを行う
ことが可能となる。

【００３５】次に、本実施の形態のオークション支援シ
ステムのオークション開催者（オークションサイト：Ｗ
ＥＢサーバー）のより詳細な構成について、図２のブロ
ック図を参照しながら説明する。

【００３６】受付処理部１１は、前記端末２からインタ
ーネット３を介して接続されたオークション参加者（買
い手）についての受付処理を行うものである。この受付
処理部１１には顧客データベース１２が接続され、買い
手の個人情報をこの顧客データベース１２に格納すると
ともに、個人情報の開示を条件にこの買い手に対してオ
ークション支援システム内での競売への参加を認め、Ｉ
Ｄとパスワードを発行（会員登録）し、これらを買い手
の端末２側へ返信する機能を有している。

【００３７】また受付処理部１１においては、顧客デー
タベース１２に格納される買い手について、個人ユーザ
ーであるか業者であるかを区別し、その旨の情報を顧客
データベース１２に格納するようになっている。これ
は、商談が成立した後、個人ユーザーであるか業者であ
るかによって、車両についての名義変更処理や受け渡し
方法が異なるからであり、予めその情報を入手しておく
ためである。

【００３８】顧客データベース１２には求車データベー
ス１３が接続され、会員登録された買い手が求車登録を
行った場合には、この情報が求車データベース１３に格
納される。求車登録とは、買い手が購入を希望する車種
に関する情報を登録することで、後述する車両データベ
ース１４に該当する中古車が存在した（オークションに
出品する）場合、求車登録を行った買い手側の端末２に
ＷＥＢサーバー１上で自動的にメールが配信されるよう
になっている。

【００３９】オークション処理部１５は、オークション
開催者が競売を希望する物の価格を表示し、端末２を操
作する買い手との間に商談を成立させるもので、前記受
付処理部１１、競売を希望する中古車の車両情報が格納
された車両データベース１４、競売を希望する中古車の
価格を設定する価格設定部１６、商談が成立後の契約処
理を行う契約処理部１７に接続されている。

【００４０】車両データベース１４には、店舗サーバー
から登録されたオークションに出品されて競売を希望す
る中古車の車両情報が格納されており、オークション処
理部１５で競売される複数のオークション品をこの中の
車両から選択するようになっている。又、オークション
参加者は必要に応じてオークション品に選択された各車
両のデータにアクセスして見ることができるようになっ
ている。又、図１における各販売店の端末６から店舗サ
ーバー５に一旦格納された車両在庫情報について、各販
売店の端末６からの操作により店舗サーバー５の車両情
報にフラッグを立て、車両データベース１４に移送でき
るようになっている。

【００４１】価格設定部１６は、オークション処理部１
５において表示される価格の設定を段階的に引き下げる
機能を有している。段階的に引き下げるとは、オークシ
ョン開催者が決めるスタート価格（元価格）から、例え
ば所望の時間毎に表示価格を下げるようにすることであ
る。価格設定部１６には、店舗サーバーから車両データ
ベース１４に移送された車両情報と関連付けられて、オ
ークション期間、スタート価格、引き下げ時期や周期及
び額、最低限度額などの売り手の条件が設定される。

【００４２】又、オークション開催者は、オークション
品の最低競売価格を予め決定しておき、最低競売価格よ
り低い金額（限度価格）で表示金額が提示されないよう
にし、最低競売価格より低い価格での商談が成立しない
ようにしている。最低競売価格でも商談が成立しない場
合、オークションは流れることになり、オークション品
の車両は他の販売経路（販売手段）で例えば目玉商品や
格安物件として販売される。オークションでの商談の成
立を最優先させたい場合には、最低競売価格を「０」と
し、落札者が必ず現れるようにすればよい。

【００４３】表示価格の下げ幅については、オークショ
ンに出品される車種やスタート価格により自由に設定で
きるようになっている。又、段階的に価格が下がる所望
時間についても、５分毎や１０分毎のように自由に設定
できるようになっている。段階的に価格が下がる所望時
間については、時間毎でなく、毎日定刻において段階的
に引き下げるようにしてもよい。この場合、オークショ
ンの開催期間は、例えば一週間単位のように何日かに亘
って行われることになる。更に、価格を下げる所望時間
は、競売品により週毎や月毎などであってもよい。

【００４４】前記オークション処理部１５においては、
買い手側の端末２の画面に対して入札ボタン（図示せ
ず）が表示され、買い手側がこの入札ボタンをクリック
することにより、受付処理部１１を介して買い手側によ
る入札を検知する機能を有している。

【００４５】そして、基本的には、このオークション処
理部１５で最先に検知された入札を行った（ＷＥＢサー
バー１に入札が確認された）買い手を落札者とし、オー
クション開催者と買い手との間で商談が成立したとして
取り扱うようになっている。

【００４６】落札者が生じた場合、契約処理部１７にお
いて、落札者が契約方法（インターネットワーク上で契
約又は実際の車両を見た後に契約）や支払方法（現金支
払又はローン設定）を選択し、必要な場合には、契約処
理部１７に接続されているローン会社１８との間で個人
情報の送受信を行い、ローン実行のための審査をする。

【００４７】前記した顧客データベース１２には、具体
的には次のようなデータが格納される。会員登録を行っ
た者の住所，氏名，年齢，性別，連絡先，勤務先，趣
味，嗜好等の一般個人情報。個人であるか中古車販売業
者であるかの情報が含まれる。

【００４８】前記した求車データベース１３には、具体
的には次のようなデータが格納される。会員登録を行っ
た者が購入を希望する車についての、メーカー，車種，
年式，色，グレード等の車両情報が含まれる。

【００４９】前記した車両データベース１４には、具体
的には次のようなデータが格納される。オークション品
として出品可能な車についての、メーカー，車種，年
式，車検，走行距離，事故歴，色，グレード，安全装備
の有無（エアバック／ＡＢＳ／シートベルトプリテンシ
ョナー），快適装備の有無（エアコン／パワーステアリ
ング／パワーウインドウ／サンルーフ／本革シート），
ドレスアップ装備の有無（アルミホイール／エアロパー
ツ／オーディオ／テレビ／ナビゲーションシステム）等
の車両情報が含まれる。

【００５０】尚、上記データベースの内容は中古車の競
売に限定されるもので、以下では更に拡張されて示され
る。

【００５１】図６に、本実施の形態のオークションサイ
ト（ＷＥＢサーバー）のハードウエア構成例を示す。
尚、ユーザー端末はインターネットへのアクセスが可能
な種々のコンピュータで実現できるのが好ましく、汎用
のコンピュータで良いのでここでは特に示さない。

【００５２】図６で、６１はオークションサイトの制御
を行う演算／制御用のＣＰＵ、６２はＣＰＵ６１が使用
する固定プログラムや固定パラメータを格納するＲＯ
Ｍ、６３はＣＰＵ６１が実行するプログラムや使用する
データの一時記憶であるＲＡＭであり、プログラム領域
６３ａには、受付処理モジュール、オークション処理モ
ジュール、価格設定モジュール、契約処理モジュール、
データベース処理モジュールが含まれる。データ領域６
３ｂには、オークションＸ１，Ｘ２…が記憶され、各オ
ークションは、商品名（番号）、オークションの開催期
間、スタート価格、最低限度価格、ダウン時期（周
期）、ダウン幅などにより規定されている。又、各オー
クションはポインタによりデータベース領域６４ａの各
データベースと索引可能に連結されている。

【００５３】６４はハードディスク、フロッピーディス
クやＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤなどからなる大容量の外部記
憶装置であり、データベース領域６４ａには、前述の顧
客データベース、求車データベース、車両データベース
が含まれ、プログラム領域６４ｂには、ＲＡＭ６３にロ
ードされて実行されるプログラムが記憶されている。６
５は有線あるいは無線の通信処理装置であり、オークシ
ョンサイトと買い手（ユーザー）端末及び店舗サーバー
との間で通信をする。

【００５４】６６は入力インタフェースであり、ポイン
ティングデバイスであるマウス６６ａや指示・入力のキ
ーボード６６ｂなどが接続されている。６７は出力イン
タフェースであり、ＣＲＴやＬＣＤなどの表示部６７ａ
やハードコピーを出力するプリンタ６７ｂなどが接続さ
れている。

【００５５】上記図６は、基本的構成の概略を示したも
のであり、オークションサイトの機能の変更・拡充に伴
って、プログラムやデータの変更・追加があり、以下で
は変更・追加部分のみを説明することとする。

【００５６】＜本実施の形態のオークション支援システ
ムのオークション動作例１＞次に、図２のオークション
支援システムにおける具体的な動作について、図３のオ
ークション支援システムの端末に表示される画面フロー
の例及び図４の各画面の例を参照しながら説明する。

【００５７】先ず、オークション参加者（買い手）が端
末２（図１）を操作し、インターネット３でオークショ
ン開催者のホームページにアクセスし、メニュー画面か
らオークションを表示を選択する。

【００５８】オークションの表示を選択すると、次回に
予定されているオークションのＣＭが画面に数秒間流れ
た後、オークショントップ画面２０が表示される。この
オークショントップ画面２０においては、会員登録，求
車登録，シミュレーションメニュー，Ｄオークション
（Ｄａｉｌｙ），Ｗオークション（Ｗｅｅｋｌｙ）の選
択窓が表示され、各選択窓を選択することで、会員登録
画面２１，求車登録画面２２，シミュレーションメニュ
ー画面２３，Ｄオークション（Ｄａｉｌｙ）画面２４，
Ｗオークション（Ｗｅｅｋｌｙ）画面２５を開くことが
できる。尚、図３ではＤオークションとＷオークション
とを設けたが、これは一例であって、区別なしに時間間
隔や日間隔を設定するようにもできる。

【００５９】会員登録画面２１は、オークション参加者
（買い手）を会員として登録する画面であり、会員登録
の選択窓をクリックすることで、各情報を入力する複数
の空ブロックから構成される規約記入画面２６が表示さ
れる。

【００６０】規約記入画面２６において各情報を入力し
た後、送信窓をクリックすると、登録お礼画面２７に全
登録内容が画面に表示され、確認メール２８がオークシ
ョン参加者の端末２へ配信される。

【００６１】求車登録画面２２は、会員登録を行ったオ
ークション参加者（買い手）が購入したい車両情報を入
力する画面であり、求車登録の選択窓をクリックするこ
とで、各情報を入力する複数の空ブロックから構成され
る登録画面２９が表示される。

【００６２】この登録画面２９は、上記した会員登録の
規約画面２６において必要事項を入力して会員登録を行
わなければ開かないように設定されている。

【００６３】登録画面２９において各情報を入力した
後、送信窓をクリックすると、登録お礼画面２７に全登
録内容が画面に表示され、確認メール２８がオークショ
ン参加者の端末２へ配信される。

【００６４】シミュレーションメニュー画面２３は、実
際にＤオークション（Ｄａｉｌｙ）やＷオークション
（Ｗｅｅｋｌｙ）に出品されている車両について、任意
の落札価格を自己が設定し、オプション（例えば、ポリ
マー加工処理、ホイールの交換等）や配送地域を指定す
ることで支払の総額を表示するサービスを行うモードで
ある。

【００６５】シミュレーションメニュー画面２３にはＤ
オークション（Ｄａｉｌｙ）／Ｗオークション（Ｗｅｅ
ｋｌｙ）オークションに出品されている各車両の画像が
表示され、いずれかの画像をクリックすることでオプシ
ョン等の要不要を設定する各種選択画面３０を表示さ
せ、要不要の情報入力を行った後、終了窓をクリックす
ると、支払総額を示す結果画面３１が表示されるもので
ある。

【００６６】又、この各種選択画面３０は、求車登録画
面２２から登録画面２９を開くのと同様に、規約画面２
６において会員登録を行わなければ開かないように設定
されている。

【００６７】Ｄオークション（Ｄａｉｌｙ）画面２４及
びＷオークション（Ｗｅｅｋｌｙ）画面２５は、オーク
ションに参加するモードであり、この画面にはオークシ
ョンに出品されている複数の各車両の画像Ｘと車種，年
式，グレード等の簡単な説明Ｙと詳細ボタンＺがそれぞ
れ表示され（図４Ａ）、いずれかの詳細ボタンＺをクリ
ックすることでクリックされた車両に対応した車両詳細
画面３２を開くことができる。

【００６８】車両詳細画面３２（その詳細を図４Ｂに示
す）には、上半分に車両写真３２ａとともに車両の評価
書３２ｂが表示され、下半分に入札フォーム３２ｃと入
札状況モニター３２ｄが表示される。

【００６９】車両詳細画面３２（図４Ｂ）の車両写真３
２ａの下側には、複数の選択窓３２ｅが改定され、更に
拡大された車両の外装や内装を表示する車両詳細内外画
像３３に移行可能に設定されている。又、車両詳細内外
画像３３における内装画像には、Ｉｐｉｘを採用するこ
とで、３６０度回転させて室内を自由に表示させること
ができるようになっている。これにより、内装の細かな
箇所における汚れ等の使用状態を確認することが可能と
なる。

【００７０】車両詳細画面３２（図４Ｂ）の入札フォー
ム３２ｃには、会員登録で与えられたＩＤ番号とパスワ
ードを入力するための空ブロックが表示され、これらを
入力すると入札窓が表示される。

【００７１】入札状況モニター３２ｄには、現在のオー
クション価格とともに、「入札可能」，「入札確定
中」，「落札」のいずれかの表示がなされるようになっ
ている。「入札可能」はいまだ入札者がいない状態、
「入札確定中」は入札者はいるが契約が確定していない
状態、「落札」は契約が確定した状態を示すものであ
る。

【００７２】現在表示されている価格で入札を行う場合
には、前記した手順で車両詳細画面３２（図４Ｂ）に現
れた入札窓をクリックすればよい。このクリックにより
参加確認画面３４に移行し、オークション内容に同意す
ることが確認された場合には落札となり、落札お礼選択
画面３５（図４Ｃ）に移行する。この画面では、支払に
ついて現金又はローンにするかの選択を行い、現金支払
を選択した場合には契約同意画面３６へ、ローン支払を
選択した場合にはローン審査同意書画面３７に移行す
る。契約同意画面３６で契約内容に同意することが確認
された場合には契約終了となり、契約お礼画面３８に移
行した後、内容の確認メール２８が買い手（オークショ
ン参加者）の端末２へ配信される。

【００７３】又、ローン支払を選択した場合、ローン審
査同意書画面３７が表示された状態でローン会社３９に
接続された後、ローン会社での予備審査が開始される。
そして、ローン設定可能が確認されると、契約お礼画面
３８に移行し、内容の確認メール２８が買い手（オーク
ション参加者）の端末２へ配信される。

【００７４】次に、オークション支援システムにおける
オークション手順の詳細について、図５のオークション
サイトの処理例を示すフローチャートを参照しながら説
明する。尚、本発明の理解を助けるため、図５にユーザ
ー端末のフローチャートを対応付けて示してある。

【００７５】オークションに参加を希望する買い手が端
末からネットワークを介して会員として登録を要求し、
オークションサイトは、顧客データベース１２に買い手
を登録し、ＩＤ番号とパスワードを与える受付処理を行
う（ステップＳ１０１）。

【００７６】買い手が、端末でオークション画面（Ｄオ
ークション（Ｄａｉｌｙ）画面２４又はＷオークション
（Ｗｅｅｋｌｙ）画面２５）を選択の後、車両詳細画面
３２（図４Ｂ）において、与えられたＩＤ番号とパスワ
ードを入力して送信することで、オークションサイト
は、入札可能な状況（オークション処理）を準備する
（ステップＳ１０２）。

【００７７】一方、オークション開催者側においては、
オークション品のスタート価格、最低競売価格より低い
限度価格、価格下げ幅が予め決定されている。

【００７８】オークションサイトからの送信により、オ
ークション参加者の端末２の車両詳細画面３２（図４
Ｂ）には、現在のオークション価格（オークション始ま
り時にはスタート価格）が表示され（ステップＳ１０
３）、この価格で買い手からネットワークを介して入札
があった場合（ステップＳ１０４の有）には、契約処理
（ステップＳ１０５）が行われオークションは終了す
る。

【００７９】ネットワークを介して複数の入札があった
場合には、オークション処理部１１（ＷＥＢサーバー
１）において最先に検知された入札を行った貫い手が落
札者となる。

【００８０】表示価格での入札がネットワークからない
場合（ステップＳ１０４の無）、この価格が最低競売価
格より低い限度価格であるかどうかを判断し（ステップ
Ｓ１０６）、限度価格でない場合はステップＳ１０３に
戻ってステップＳ１０３からＳ１０７を繰り返し、予め
設定された一定時間が経過したら（ステップＳ１０７の
Ｙ）、価格引き下げ処理が行われ（ステップＳ１０
８）、表示されていた価格より予め決められた下げ幅分
だけ低い価格が新たな価格として設定され、この価格が
ネットワークを介して送信され、買い手の端末に再表示
される（ステップＳ１０３）。

【００８１】以上の手順が繰り返され、表示価格が限度
価格より低い場合には（ステップＳ１０６のＹ）、その
時点でオークションは終了する。この場合、オークショ
ンは流れたことになる。

【００８２】図５で対応するユーザー端末の処理は以下
のようである。まず、オークションサイトの受付処理
（Ｓ１０１）がユーザー端末の会員登録（Ｓ１１０）に
よる送信データに基づいて行われる。又、オークション
サイトの価格送信（Ｓ１０３）による価格を受信したユ
ーザー端末は、オークションの内容を表示する（Ｓ１１
１）。次に、ユーザー端末から入札の指示があると（Ｓ
１１２）、その指示はオークションサイトに送信されて
入札有りと判定される（Ｓ１０４の有）。オークション
サイトでの契約処理（Ｓ１０５）では、ユーザー端末に
落札が通知されて（Ｓ１１３）、ユーザー端末はオーク
ションサイトを介して、ローン会社１８や店舗端末６と
の契約を行う。尚、図５には、ユーザー端末とオークシ
ョンサイトとの間の通信の手順は一切省かれている。

【００８３】上述のオークション支援システムによれ
ば、端末（コンピュータ）２を用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物の価格をネ
ットワークを介して買い手の端末に表示し、端末２を操
作する買い手（オークション参加者）と商談を成立させ
るオークション支援システムとしたことにより、一般の
個人ユーザーがオークション会場に出向くことなく、容
易にオークションに参加することができる。

【００８４】又、オークション処理部１５における価格
の設定を段階的に引き下げ、オークション処理部１１で
最先に検知された入札を行った買い手を落札者とするの
で、価格が競り上がることがなく、買い手側に立ったオ
ークションの仕組みを構築することができる。

【００８５】又、受付処理部１１において、端末２の操
作によりネットに接続された買い手について、個人ユー
ザーであるか業者であるかを区別して顧客データベース
１２に格納することにより、当該買い手が落札者となっ
た場合において、商品受け渡しや契約等のその後の処理
（車両の名義変更の必要性）について、別々の手順を採
用することが可能となる。

【００８６】オークション処理部１５に接続された車両
データベース１４を備えることにより、車両データベー
ス１４に格納されている複数の車両からオークション対
象となる複数のオークション品をオークション処理部１
５（Ｄオークション（Ｄａｉｌｙ）画面２４又はＷオー
クション（Ｗｅｅｋｌｙ）画面２５）に出品することが
できる。

【００８７】そして、車両データベース１４は、遠隔地
にある複数の各販売店の店舗サーバー５に接続されてい
るので、各販売店で発生した在庫情報をオークション支
援システムにおけるオークション処理部１５の出品に反
映させることができる。

【００８８】図７は、本オークションを時間の経過と価
格との関連で示す模式図の一例である。

【００８９】プレビュー７１はオークション開催を予め
予告する期間であり、競売品名やスタート価格、オーク
ションの開催期間、プライスダウン幅や時期などがオー
クションサイトからユーザー端末に送られて表示され
る。オークションの開始日時になると、スタート価格７
２からオークションが開始７４され、買い手の端末から
入札があるかが最低販売価格になるまで検出され、入札
７５が検出されると落札となる。入札価格は、所定の日
時一定に保たれ、この間に有効な入札がなければ価格が
所定幅７６だけ下げられるように更新される。最低販売
価格７３になっても有効な入札がない場合は、オークシ
ョンは流れる（７７）。このように、本実施の形態のオ
ークションでは、短期であろうと長期であろうとユーザ
ーがオークションに任意に実時間で参加可能である。

【００９０】＜本実施の形態のオークション支援システ
ムの構成例２＞以下に、上記構成例１のオークション支
援システムを更に広範な用途に使用した改善されたオー
クション支援システムの例を示す。尚、図８のシステム
構成は端末２や６の幾つかがｉ−ｍｏｄｅ（登録商標）
のようなインターネット接続可能な携帯端末２’や６’
となった以外は図１と同様であり、図９のオークション
サイトの基本的構成は、求車データベース１３が求商品
データベース１３’に、車両データベース１４が競売商
品データベース１４’に拡張され、各受付処理部１１や
オークション処理部１５で機能が拡張・充実されたのみ
で、大きな変更はないので、ここでは詳細な説明を省略
する。又、本実施の形態のオークションサイト（ＷＥＢ
サーバー）のハードウエア構成例も、基本的には図６と
同様であるので、上述したように、以下各変更・拡張機
能として必要な部分をそれぞれ示す。又、以下の説明で
は、各変更・拡張機能を独立に説明しているが、これら
の変更・拡張機能は複数を組み合わせて実施すれば、更
に豊富なオークション方式が達成できることは明らかで
ある。

【００９１】＜本実施の形態のオークション支援システ
ムのオークション動作例２＞図１０Ａ〜図１０Ｃに、本
実施の形態のオークション支援システムにおけるユーザ
ー端末での表示画面のフロー例の概略を示す。図１０
中、太線の枠は主要な表示画面を示している。例えば、
１００は本オークションサイトのＴＯＰ画面であり、こ
こに表示されたメニューの選択により、出品商品をカテ
ゴリー分けするためのカテゴリーＴＯＰメニュー１０
１、新規の会員登録をするための会員登録メニュー１０
２、既に会員になっているユーザーがＩＤやＰＷの認証
を受けて表示される、会員サービス・メニュー１０３、
オークションや商品の見本を表示するＦＡＱ１０４、オ
ークシュンサイト全体の構成を表示するサイトＭＡＰ１
０５、本オークションサイトに出品を行っている出品店
（又は出品者）を表示する出品店一覧（又は、図示しな
い出品者一覧）１０６、現在実行されている、あるいは
今後実行されるバーゲンセールを表示するバーゲン１０
７、本オークションサイトでの落札事例を表示する落札
事例１０８、などに画面が進む。

【００９２】又、カテゴリーＴＯＰ画面１０１でユーザ
ーの所望の商品を検索すると、入札画面を含む検索結果
画面１０９が表示され、この画面から入札が可能であ
る。又、商品の更に詳細な情報を必要といする場合は、
検索結果画面１０９の詳細をクリックすると、詳細Ｐａ
ｇｅ１１０が表示され、この詳細表示画面からも入札が
可能である。入札が指示されると、入札画面１１１に進
み所定の入力、ＩＤ、ＰＷ、金額など、があると入力が
認証して、認証されれば入札となる。

【００９３】尚、実際の処理には、種々の確認処理など
が行われるが、これらのユーザーへの提供画面は全てが
本発明の主要な部分ではないので、本発明に関わる主要
な画面については、以下で図面に基づいて詳説する。

【００９４】本実施の形態で変更・拡張されたオークシ
ョン機能及びユーザーサービス機能を、順に説明する。

【００９５】（複数入札）まず最初に、前記実施の形態
では、最初の入札で落札されるとオークションが終了す
る比較的高価な単品のオークションを説明したが、比較
的廉価で複数の数量が競売されるオークションの例を説
明する。

【００９６】図１１は、競売品が複数個ある場合の図６
のＲＡＭ６３のデータ領域６３ｂの構成例を示す図であ
る。図１１では、オークションＹ１に競売する商品の数
量が記憶されている。オークションは、落札があっても
この数量が零になるか、最低価格より低くなるまで継続
される。

【００９７】図１２は、競売品が複数個ある場合のオー
クションサイトでの処理手順例の図５との相違箇所を示
す図である。

【００９８】図５では、ステップＳ１０５で最初の入札
があると、落札して契約処理し、オークションは終了す
る。このようなオークションは、自動車のような単品に
なじむオークションの処理である。本例では、ステップ
Ｓ１０５で契約が終了しても、まだ競売品が残っている
場合には（Ｓ１２０のＮ）、更にオークションを継続
し、競売品がなくなれば（Ｓ１２０のＹ）、オークショ
ンを終了する。尚、図１２では、競売品が零の場合とし
たが、物によっては最低複数が必要な競売品などもあ
り、ステップＳ１２０の条件は競売品を売る単位以下の
数量になった場合を代表したものである。

【００９９】図１３は、本オークションを時間の経過と
価格との関連で示す模式図の一例である。

【０１００】プレビュー７１はオークション開催を予め
予告する期間であり、競売品名やスタート価格、オーク
ションの開催期間、プライスダウン幅や時期などがオー
クションサイトからユーザー端末に送られて表示され
る。オークションの開始日時になると、スタート価格７
２から数量設定１３０が”１０”でオークションが開始
７４され、買い手の端末から入札があるかが最低販売価
格になるまで検出され、入札７５ａが検出されると入札
の数量”７”が残の数量（＝開始数量）”１０”と比較
され、入札の数量が多くなければ落札となる。入札７５
ａの数量”７”が開始数量”１０”から差し引かれ、ま
だ残があるので、オークションは継続される。

【０１０１】次に、入札７５ｂが検出されると、入札の
数量”３”が残の数量”３”と比較され、入札の数量が
多くなければ落札となる。入札７５ａの数量”３”が残
の数量”３”から差し引かれ、もう残がないので、オー
クションは終了する。従って、入札７５ｃは受付けられ
ない。入札価格は、所定の日時一定に保たれ、この間に
有効な入札がなければ価格が所定幅７６だけ下げられる
ように更新されていき、最低販売価格７３になっても有
効な入札がない場合は、オークションは流れる（７
７）。このように、本実施の形態のオークションでは、
複数の競売品が効率良く入札され、ユーザーもオークシ
ョンに任意に実時間で参加可能である。

【０１０２】（事前入札）次に、実時間のオークション
参加に加えて、オークションの開始前（あるいは開始
中）に、オークションに先行して入札価格を予約する事
前入札について説明する。

【０１０３】図１４は、事前入札がある場合の図６の外
部記憶装置６４のデータベース領域６４ａの構成例を示
す図である。図１４に示すように、データベース領域６
４ａには、事前入札データベース１４０が追加された。
その内容は、図１４の右側に示すように、各オークショ
ンＸ１４１、Ｙ１４２において事前入札をしたユーザー
１４１ａ，１４１ｂが、入札価格、入札数量、落札済み
か否かを表わす落札フラグと共に登録されている。尚、
以下の図２４に示すように、顧客データベース１２にも
事前入札は登録されており、これらのデータベースは互
いに関連付けられている。

【０１０４】図１５は、事前入札がある場合のオークシ
ョンサイトでの処理手順例の図５との相違箇所を示す図
である。図５では、入札が無い（Ｓ１０４の無）場合
に、契約処理（Ｓ１０５）に進むことはなかったが、ス
テップ１５０で現在の価格で事前入札があるか否かが判
定されて、有りの場合はステップＳ１０５に進んで契約
処理を行う。

【０１０５】図１６は、本オークションを時間の経過と
価格との関連で示す模式図の一例である。

【０１０６】プレビュー７１はオークション開催を予め
予告する期間であり、競売品名やスタート価格、オーク
ションの開催期間、プライスダウン幅や時期などがオー
クションサイトからユーザー端末に送られて表示され
る。オークションの開始日時になると、スタート価格７
２からオークションが開始７４され、買い手の端末から
入札があるかが最低販売価格になるまで検出され、入札
７５が検出されると、落札となる。入札７５が無い場合
は、入札価格は、所定の日時一定に保たれ、この間に有
効な入札がなければ価格が所定幅７６だけ下げられるよ
うに更新されていき、最低販売価格７３になっても有効
な入札がない場合は、オークションは流れる（７７）。
オークションが進む中で、予め事前入札１６０ａと１６
０ｂがあったとすると、事前入札１６０ｂが検出される
と、落札となる。この場合には、事前入札１６０ａは落
札できない。図１６においても、図１３のように複数の
数量設定１３０がされていると、事前入札１６０ｂが落
札されても入札は継続し、事前入札１６０ａも落札され
る。本例によれば、オークションを実時間で追えないユ
ーザーに対しても、オークションへの参加を実感でき競
争相手との駆け引きも可能である。

【０１０７】（セット入札）次は、複数の関連する、あ
るいは関連しないが在庫一掃したい競売品を、セットに
してオークションを行うセット入札を説明する。

【０１０８】図１７は、セット入札である場合のＲＡＭ
６３のデータ領域６３ｂの構成例を示す図である。図１
７では、図１１の数量の外に、セットとされる複数の商
品名（番号）１７１，１７２が追加されている。本例に
おける、オークション手順はセット商品を単品と見なす
と図１２や図１５と同様であるので、ここでは説明を省
く。

【０１０９】図１８は、本オークションを時間の経過と
価格との関連で示す模式図の一例である。

【０１１０】図１８では、一例として、スキーとブーツ
のセットが１００組用意され（１８０）、スタート価格
が８万円で一週間ごとに１万５千円のプライスダウンを
行うセットオークションを、３月１日から３月３１日ま
で開催される場合を示す。このセットオークションは季
節に関係するものであり、開催期間は高い時点で入札・
落札すると、スキーシーズンに間に合うが、低い時点で
入札・落札すると今年のスキーシーズンには間に合わな
いように設定されている。このように、季節などの時間
的条件が関係する商品は、開催期間の設定を販売促進に
利用できるメリットがある。図１８では、入札７５ｄ、
７５ｅ、７５ｆが落札され、１００組が完売したので、
入札７５ｇは実施されない。このように、本実施の形態
のオークションでは、特に在庫一掃を図りたい複数の競
売品が効率良く入札され、ユーザーもオークションに任
意に実時間で参加可能である。

【０１１１】（値引入札）次に、今までの価格を直接ダ
ウンさせるオークションと異なり、値引額をアップさせ
て実質的にプライスダウンを図る値引入札を説明する。
この方法は、１つの商品に対して行えば価格を直接ダウ
ンさせるオークションと何ら変わりはないが、複数種類
の商品に対して共通の値引額、あるいは値引率を設定し
て行い、落札したユーザーは自分が欲しい商品で値引リ
ストに入っているものを自由に選択できるようにすれ
ば、１回のオークションで広範囲の商品を効率良く販売
可能となる。

【０１１２】図１９は、値引入札の場合のＲＡＭ６３の
データ領域６３ｂの構成例を示す図である。オークショ
ンＮ１，Ｎ２には、値引対象となる商品群１９１、値引
額（一般に最初は零）１９２、最大値引限度額１９３が
記憶されている。

【０１１３】図２０は、値引入札の場合のオークション
サイトでの処理手順例の図５との相違箇所を示す図であ
る。

【０１１４】オークションサイトからの送信により、オ
ークション参加者の端末２には、現在の値引額（オーク
ション始まり時には一般零）が表示され（ステップＳ２
０１）、この値引額で買い手からネットワークを介して
入札があった場合（ステップＳ１０４の有）には、契約
処理（ステップＳ１０５）が行われ、全数量が落札され
ると（Ｓ１２０のＹ）、オークションは終了する。

【０１１５】表示値引額での入札がネットワークからな
い場合（ステップＳ１０４の無）、この値引額が最大値
引額より高い値引額であるかどうかを判断し（ステップ
Ｓ２０２）、限度値引額でない場合はステップＳ２０１
に戻ってステップＳ２０１、Ｓ１０４、Ｓ２０２、Ｓ１
０７を繰り返し、予め設定された一定時間が経過したら
（ステップＳ１０７のＹ）、値引の増加処理が行われ
（ステップＳ２０３）、表示されていた値引額より予め
決められた上げ幅分だけ高い額が新たな値引額として設
定され、この値引額がネットワークを介して送信され、
買い手の端末に再表示される（ステップＳ２０１）。

【０１１６】以上の手順が繰り返され、表示値引額が限
度値引額より高い場合には（ステップＳ１０６のＹ）、
その時点でオークションは終了する。この場合、オーク
ションは流れたことになる。

【０１１７】尚、落札したユーザーは、落札した値引を
予めオークションサイトにより決定されている商品群に
適用可能であり、所望の商品を安く手に入れることがで
きる。より広範な商品群を１度のオークションで落札す
る方法としてこの方法は効果的であり、特に値引率で行
うのが好ましい。又、値引率に対応して商品群を変化さ
せる、例えば高価な商品と廉価な商品、あるいは生活必
需品と嗜好品などにより変えることも考えられる。

【０１１８】図２１は、本オークションを時間の経過と
価格との関連で示す模式図の一例である。

【０１１９】図２１では、一例として、値引数が１０
人、スタート値引額が零円から５００単位でプライスダ
ウンを行う値引オークションが開催される場合を示す。
図２１では、入札７５ｈ、７５ｉ、７５ｊが落札され、
１０人分が完売したので、入札が終了する。このよう
に、本実施の形態のオークションでは、特に広範囲の競
売品が効率良く販売され、ユーザーもオークションの落
札後に商品の選択が可能となり、融通性のあるオークシ
ョンが実現できる。

【０１２０】（最低落札価格での販売）今までのオーク
ションにおける落札価格は落札時点の価格であった。し
かしながら、オークションに参加したユーザーの間で同
じ商品の契約価格が異なるのは、トラブルの原因となり
易い。特に、最初の例で示した自動車やジュエリーなど
の高価な商品は問題となる。そこで、オークション方法
の最後に、オークションが終了した時点で、落札の最低
価格で落札した全ユーザーに商品を販売する方法を説明
する。本例は、オークションの仕方そのものの工夫では
ないので、今までに説明したどのオークションに適用し
てもよい。それぞれのオークションが終了した後に、本
手順を実行する。

【０１２１】図２２は、最低落札価格で契約するの場合
のオークションサイトでの処理手順例の図５との相違箇
所を示す図である。

【０１２２】図５では、ステップＳ１０４で入札がある
と、ステップＳ１０５で落札して契約処理する。しか
し、本例では、ステップＳ２２０では仮契約を行うだけ
である。更に、本例では、競売品がなくなれば（Ｓ１２
０のＹ）、オークションを終了するが、ステップＳ２２
１でオークション中に落札した最低価格で落札した全て
のユーザーと契約を行う。尚、図２２では、仮契約（Ｓ
２２０）を設けたが、図５のように本契約（Ｓ１０５）
を行って、オークションの終了後に最低落札価格との差
額を払い戻す方法も考えられるが、手続き上複雑なので
図２２の方法が好ましい。あるいは、手続きを簡素化す
るには、以下でも説明するが先払いの残金に差額を追加
する方法であってもよい。

【０１２３】＜オークション支援システム・ユーザーへ
の他のサービスの例＞以上、本発明に関わる実施の形態
をオークションの仕組みを中心に説明してきた。以下で
は、本オークションサイトとユーザーあるいは店舗との
間のインタフェースにおける工夫、すなわちユーザー・
フレンドリーな種々のサービスについて、説明する。

【０１２４】まず、以下のサービスの説明の前に、図２
４の顧客データベース１２の構成例と、図２５の外部記
憶装置６４のデータベース領域６４ａに追加される入札
履歴データベース２５０の構成例を説明する。

【０１２５】（顧客データベースの構成例）図２４は、
顧客データベース１２がここで説明する全ての機能を有
する場合の、構成例を示す図である。

【０１２６】各会員番号２４０に対応して、個人情報２
４１、事前入札情報２４２、商品予約情報２４３、先払
い残金情報２４４、入札履歴情報２４５が記憶されてい
る。尚、図２４では連続して記憶されているように示さ
れているが、それぞれがポインタによりリンクされた他
の領域に記憶されていてもよい。

【０１２７】個人情報２４１としては、ユーザＩＤ、パ
スワード、ニックネーム、名前、E-Mailアドレス，生年
月日、性別、住所（郵便番号を含む）、自宅の電話番
号、昼間の連絡先電話番号、携帯番号、ＰＨＳ番号、ク
レジット番号などが含まれる。事前入札情報２４２に
は、商品番号、入札価格、入札数量が含まれる。商品予
約情報２４３には、商品名（番号）、所望価格、所望数
量、商品の特徴情報、商品に対する嗜好情報などが含ま
れる。入札履歴情報２４５には、商品番号、入札期間、
落札したか否かの落札フラグなどが含まれる。

【０１２８】尚、構成例１で示したように、前記顧客デ
ータベース１２には、会員登録を行った者の住所，氏
名，年齢，性別，連絡先，勤務先，趣味，嗜好等の一般
個人情報の外に、個人であるか販売業者であるかの情報
を含んでおり、個人であるか販売業者であるかにより異
なる契約処理が行われてもよい。

【０１２９】図２５は、図２４のように顧客単位でな
く、オークションシステム全体の入札履歴を蓄積する入
札履歴データベース２５０の構成例を示す。

【０１３０】各入札番号２５１に対して、入札情報２５
２が記憶されている。入札情報２５２は、商品番号、入
札期間、スタート価格、最低限度価格、落札価格、落札
者情報などを含む。尚、商品番号はセット番号に置き換
えられ、落札価格や落札者は複数の場合もある。上記商
品番号には、対応する商品カタログ２５３がリンクして
おり、商品カタログ２５３には商品の写真などの画像も
記憶されている。一方、落札者情報には、顧客データベ
ース（図２４のものでも、他のものでもよい）２５４が
リンクされており、顧客データベース２５４にも顧客の
写真（例えば、落札した商品との写真など）が記憶され
ている。

【０１３１】（会員登録）図２３は、本実施の形態のユ
ーザー端末から新規会員登録をするための表示画面を示
す図である。

【０１３２】図２３では、ユーザＩＤ２３１、パスワー
ド２３２、E-Mailアドレス２３３、性別２３４、生年月
日２３５、郵便番号２３６に入力が求められる。これを
図２４の顧客データベース１２の個人情報２４１と比較
すると、斜線の部分のみで他は入力されない。これは、
ユーザーに対して、最初の登録における面倒な入力を避
けるためで、新規会員に必要な最低限の情報のみを登録
し、顧客データベース１２の個人情報２４１の他の情報
は、ユーザーが本オークションサイトをアクセスする中
で、次第にその情報を得て充足していく。このようにす
ると、多くのユーザーが初期アクセスをするようになる
と共に、新規登録はしたが以後アクセスしないユーザー
に対しては少ない資源を割くのみで、効率のよいシステ
ムが構築できる。

【０１３３】（商品予約）図２４の商品予約情報２４３
は、ユーザーが所望の商品を所望の価格で買いたい旨を
登録しておくと、オークションサイトでは、新たなオー
クションを計画した時に、商品予約情報を検索し、商品
と価格が対応すれば、予約したユーザーに対してオーク
ションの開催を通知するものである。尚、商品と価格
は、ずばり一致するものであっても、ある範囲内にある
もの、あるいは関連商品も含めて宣伝効果をあげるよう
にしてもよい。

【０１３４】（入札履歴蓄積）図２４の入札履歴情報２
４５は、各ユーザーが入札を行った結果を蓄積するもの
であり、オークションサイトは、適時、各ユーザーの入
札履歴情報２４５を分析して、ユーザーの嗜好を見付
け、ユーザーの嗜好に沿ったオークションを優先的にそ
のユーザーに通知する。このようにすることで、入札参
加者を増加させてオークションの流れを無くし、店舗サ
ーバーの参加を促すことになる。尚、ユーザーの嗜好を
見付ける分析は、単に入札回数からもその傾向は分かる
し、使用金額の多寡、旅行などでは逆に行っていない場
所を優先的に照会するなどの工夫ができる。分析方法に
ついては、本発明の主旨から外れるので詳説はしない。

【０１３５】（入札情報サービス）図２５の入札履歴デ
ータベース２５０には、本オークションサイトの入札結
果が蓄積されており、ユーザーの承諾さえあれば、商品
カタログ２５３の写真や顧客データベース２４５の写真
などを組み合わせて、サイトの宣伝も可能であり、又、
ユーザーにとっては、このサイトがどういう範囲でどう
いう商品を扱っているかが理解できるサービスが提供で
きる。

【０１３６】（先払いシステム）図２４の先払い残金情
報２４４は、例えば商品券やプリベイドカードのよう
に、予めユーザーが先払いをした金額を記憶しており、
落札した場合に図５のステップＳ１０５の処理がクレジ
ットなどの煩わしい処理を必要とせず、単に先払い残金
からの差し引きで終了する。この処理には、商品券のよ
うな割増サービスがなされてもよい。

【０１３７】（上記サービスの処理手順例）図２６に、
上記サービスを実行する処理手順をフローチャートで示
す。尚、図２６はサービスを全て含むように記載されて
いるが、上記サービスはその一部を含むものであって
も、効果は著しい。尚、図２６では、図５と同様に、ユ
ーザー端末とオークションサイトとの間の通信の手順は
一切省かれている。

【０１３８】図２６では、ユーザー端末から図２３のよ
うな簡単な会員登録が指示される（Ｓ２６１）。オーク
ションサイトは、これを受信して会員登録であればステ
ップ２７１からＳ２７２に進んで、顧客データベース１
２の個人情報２４１の一部を登録する。ユーザー端末か
ら商品予約の指示があれば（Ｓ２６２）、オークション
サイトは顧客データベース１２の商品予約情報２４３に
登録する（Ｓ２７３）。

【０１３９】オークションサイトでは競売の開催が決ま
る度に商品の内容及び価格の設定を吟味し（Ｓ２７
４）、商品及び価格が予約に対応すればオークションの
開催を通知する（Ｓ２７５）。ユーザー端末は通知を待
って（Ｓ２６３）、通知があるとオークションに入札し
て参加する（Ｓ２６４）。オークションサイトは、ユー
ザーの入札を受信して上述の種々のオークション処理を
実行して（Ｓ２７６）、落札であればそれをユーザー端
末に通知する（Ｓ２７７）。ユーザー端末では、落札の
通知があれば契約処理をし（Ｓ２６６）、落札でなけれ
ば入札を終了する。本例では、契約処理はオークション
サイトでの顧客データベース１２の先払い残金からの落
札支払額の減算処理により終了する（Ｓ２７８）。オー
クションサイトは落札結果を入札履歴データベース２５
０及び顧客データベース１２の入札履歴に蓄積する（Ｓ
２７９）。

【０１４０】例えば、図２６の商品予約（Ｓ２６０）が
実行されない場合は、ステップＳ２７４の競売の検索は
上述のユーザーの嗜好に基づいて選択されてよい。

【０１４１】＜オークション支援システム・店舗サーバ
ーへのサービス例＞以上の説明では、ユーザーとオーク
ションサイトとの間の関係を主に説明してきたが、オー
クションへ商品を出品する店舗サーバーへのオークショ
ンサイトのサービスについて説明する。

【０１４２】オークションサイトにとって、豊富な商品
の出品があることは、ユーザーが広範囲であり、入札に
多数が参加することが、サイト経営にとって重要な課題
である。そのためには、上記のようなユーザーへのサー
ビスと同様に、店舗サーバーに対してもサービスが必要
である。

【０１４３】本オークションサイトの店舗サーバーに対
するサービスは、豊富なオークション形式により実現さ
れる。店舗サーバーは自分の商品に有ったオークション
形式と条件を自由に選択できる。以上の本実施の形態で
説明したオークションによれば、少なくとも、オークシ
ョンを価格で行うか、値引で行うかの選択、期間の設
定、スタート価格の設定、最低限度額の設定、価格の更
新周期の設定、価格の更新幅の設定が可能である。

【０１４４】図２７は、店舗サーバーに接続された端末
からオークションへの出品をオークションサイトに申し
込むフォーマット表示例を示す図である。

【０１４５】図２７では、店舗ＩＤ、パスワード、E-Ma
ilアドレス、店舗名、店舗住所、商品名（番号）／数
量、セット商品か否か、の外に、オークション条件とし
て、上述の選択／設定が可能になっている。これらの情
報は、例えば、顧客データベース１２と類似の構成で、
競売商品データベース１４’に登録される。

【０１４６】尚、更に、オークションサイトの入札履歴
や、嗜好情報の分析などが、店舗サーバーに公開されれ
ば、店舗サーバーは更に優位にオークションの期間や価
格の設定を行えるメリットがある。

【０１４７】

【発明の効果】本発明のオークション支援システム及び
その方法によれば、コンピュータを用いたネットワーク
上で、実時間にそってオークション開催者が競売を希望
する物の価格を表示し、端末を操作する買い手と商談を
成立させるオークション支援システムとしたことによ
り、一般の個人ユーザーが容易にオークションに参加す
ることができる。

【０１４８】又、価格の設定を段階的に引き下げ、先に
入札を行う買い手を落札者とするので、価格が競り上が
ることがなく、買い手側に立ったオークションの仕組み
を構築することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態のネットワーク上におけ
るオークション支援システムの全体を示す概念図であ
る。

【図２】本オークション支援システムのオークションサ
イトの構成例を示すブロック図である。

【図３】本オークション支援システムにより端末に表示
される画面フローの一例を示す図である。

【図４Ａ】オークション画面から落札するまでに端末に
表示される主要な画像の一つを示す図である。

【図４Ｂ】オークション画面から落札するまでに端末に
表示される主要な画像一つを示す図である。

【図４Ｃ】オークション画面から落札するまでに端末に
表示される主要な画像一つを示す図である。

【図５】オークション支援システムにおけるオークショ
ンサイトとユーザー端末の手順の一例を説明のためのフ
ローチャートである。

【図６】本オークション支援システムのオークションサ
イトのハードウエア構成例を示すブロック図である。

【図７】本オークション支援システムのオークションの
様子を模式的に示す図である。

【図８】本発明の他の実施の形態のネットワーク上にお
けるオークション支援システムの全体を示す概念図であ
る。

【図９】他のオークション支援システムのオークション
サイトの構成例を示すブロック図である。

【図１０Ａ】他のオークション支援システムにより端末
に表示される画面フローの一例を示す図である。

【図１０Ｂ】他のオークション支援システムにより端末
に表示される画面フローの一例を示す図である。

【図１０Ｃ】他のオークション支援システムにより端末
に表示される画面フローの一例を示す図である。

【図１１】オークション品が複数ある場合のＲＡＭの記
憶構成例を示す図である。

【図１２】オークション品が複数ある場合の図５の変更
例を示す図である。

【図１３】オークション品が複数ある場合のオークショ
ンの様子を模式的に示す図である。

【図１４】入札予約がある場合のデータベースの記憶構
成例を示す図である。

【図１５】入札予約がある場合の図５の変更例を示す図
である。

【図１６】入札予約がある場合のオークションの様子を
模式的に示す図である。

【図１７】セットオークションの場合のＲＡＭの記憶構
成例を示す図である。

【図１８】セットオークションの場合のオークションの
様子を模式的に示す図である。

【図１９】値引価格のオークションの場合のＲＡＭの記
憶構成例を示す図である。

【図２０】値引価格のオークションの場合の図５の変更
例を示す図である。

【図２１】値引価格のオークションの場合のオークショ
ンの様子を模式的に示す図である。

【図２２】最低落札価格に統一する場合の図５の変更例
を示す図である。

【図２３】本オークション支援システムでの新規会員登
録の画面例を示す図である。

【図２４】本オークション支援システムでの顧客データ
ベースの構成例を示す図である。

【図２５】本オークション支援システムでの入札履歴デ
ータベースの構成例を示す図である。

【図２６】本オークション支援システムでのコークショ
ンサイト及びユーザー端末での処理手順の概略を示すフ
ローチャートである。

【図２７】本オークション支援システムでのオークショ
ン出品申し込みの画面例を示す図である。

【符号の説明】

１ＷＥＢサーバー２端末（コンピュータ）３インターネット５店舗サーバー６端末（コンピュータ）１１受付処理部１２顧客データベース１３求車データベース１４車両データベース１５オークション処理部１６価格設定部１７契約処理部２１会員登録画面２２求車登録画面２４Ｄオークション画面２５Ｗオークション画面３２車両詳細画面３２ａ車両写真３２ｂ入札フォーム３２ｃ入札状況モニター

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】コンピュータを用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物とその価格
を提供し、端末を操作する買い手と商談を成立させるオ
ークション支援システムであって、オークション開催者が競売を希望する物の価格を設定し
て、ネットワークを介して買い手に前記競売を希望する
物及びその価格を報知する価格報知手段と、買い手によるネットワークを介する前記競売を希望する
物への入札を検知する入札検知手段と、前記価格報知手段における前記競売を希望する物の価格
の設定を段階的に引き下げる価格設定手段と、より高い価格の段階で入札を行った買い手を落札者と
し、該買い手と前記競売を希望する物の商談を成立させ
るオークション処理手段とを有することを特徴とするオ
ークション支援システム。
【請求項２】前記価格報知手段が設定して報知する価
格は値引価格であって、前記価格設定手段の価格の段階
的引き下げは該値引価格の段階的引き上げを含み、前記
オークション処理手段は、より低い値引価格の段階で入
札を行った買い手を落札者とすることを特徴とする請求
項１に記載のオークション支援システム。
【請求項３】前記値引価格は値引率を含むことを特徴
とする請求項２に記載のオークション支援システム。
【請求項４】落札された前記値引価格は所定の範囲の
オークション品の商談に適用されることを特徴とする請
求項２又は３に記載のオークション支援システム。
【請求項５】前記価格設定手段による価格の段階的引
き下げは、所望の時間経過毎に行われることを特徴とす
る請求項１又は２に記載のオークション支援システム。
【請求項６】前記価格設定手段による価格の段階的引
き下げは、所望の経過日毎のほぼ定刻に行われることを
特徴とする請求項１又は２に記載のオークション支援シ
ステム。
【請求項７】前記オークション処理手段による競売の
開催期間を設定する開催期間設定手段を更に有すること
を特徴とする請求項１に記載のオークション支援システ
ム。
【請求項８】前記価格設定手段は、更に、オークショ
ン品の最低限度価格を設定し、前記オークション処理手
段は、最低限度価格でオークションを終了することを特
徴とする請求項１又は２に記載のオークション支援シス
テム。
【請求項９】同じオークション品が複数ある場合に、
買い手からの入札は購入個数を含み、前記オークション
処理手段はオークション品が無くなった時点で競売を終
了することを特徴とする請求項１に記載のオークション
支援システム。
【請求項１０】前記価格報知手段は、複数種類のオー
クション品のセットにセット競売価格を設定して報知
し、前記オークション処理手段は、該セット競売価格に
基づいてオークションを行うことを特徴とする請求項１
又は２又は９に記載のオークション支援システム。
【請求項１１】買い手が今の価格より低い入札価格を
予約する入札予約手段を更に有し、前記オークション処
理手段は、買い手によるネットワークを介する入札と予
め予約された現在の価格の入札とから、落札者を決定す
ることを特徴とする請求項１又は９に記載のオークショ
ン支援システム。
【請求項１２】前記オークション処理手段は、異なる
価格で複数の買い手が落札した場合に、最も低い落札価
格を前記複数の買い手の落札価格とすることを特徴とす
る請求項９又は１１に記載のオークション支援システ
ム。
【請求項１３】買い手からネットワークを介して情報
を受けて、顧客データベースに格納するとともに、該買
い手に対してオークション支援システムでの競売への参
加を認める買手受付処理手段を更に有することを特徴と
する請求項１に記載のオークション支援システム。
【請求項１４】前記買手受付処理手段は、端末の操作
によりネットに接続された買い手について、個人ユーザ
ーであるか業者であるかを区別して顧客データベースに
格納することを特徴とする請求項１３に記載のオークシ
ョン支援システム。
【請求項１５】前記買手受付処理手段は、買い手が所
望の商品を登録する商品登録手段と、オークション品が
前記所望の商品である場合、前記買い手にオークション
の開催を通知する開催通知手段を更に有することを特徴
とする請求項１３に記載のオークション支援システム。
【請求項１６】前記商品登録手段では更に所望の価格
を登録し、前記開催通知手段は、前記競売物の価格が前記所望の価
格となる場合に、前記買い手にオークションの開催を通
知することを特徴とする請求項１５に記載のオークショ
ン支援システム。
【請求項１７】前記買手受付処理手段は、前記オーク
ション支援システムの会員を登録する会員登録手段と、
前記会員にネットワークを介してサービスを提供するサ
ービス提供手段と、会員のレベルに応じて前記サービス
の質を変化させるサービス制御手段とを更に有すること
を特徴とする請求項１３に記載のオークション支援シス
テム。
【請求項１８】前記会員登録手段は、会員の競売参加
履歴を蓄積する履歴蓄積手段と、該競売参加履歴に基づ
いて競売開催予告の種類を選択して通知する選択通知手
段とを有することを特徴とする請求項１７に記載のオー
クション支援システム。
【請求項１９】前記会員登録手段は、買い手に関する
基本情報のみを含む初期登録画面から登録を行う初期登
録手段と、会員の競売参加履歴に基づいて買い手に関す
る付加情報を付加登録する付加登録手段とを有すること
を特徴とする請求項１７に記載のオークション支援シス
テム。
【請求項２０】前記買手受付処理手段は、買い手から
の費用の先払いを登録する先払登録手段を更に有し、落
札による商談成立時には先払いされた費用を使って決済
されることを特徴とする請求項１３に記載のオークショ
ン支援システム。
【請求項２１】前記オークション処理手段に接続され
たオークション品データベースを更に備え、前記オーク
ション処理手段で競売価格が設定されるオークション品
は、前記オークション品データベースに格納されている
情報から選択されることを特徴とする請求項１又は１３
に記載のオークション支援システム。
【請求項２２】複数の各販売店の店舗サーバーからか
らネットワークを介して情報を受けて、前記オークショ
ン品データベースへのオークション品の登録を承認する
売手受付処理手段を更に有することを特徴とする請求項
２１に記載のオークション支援システム。
【請求項２３】本オークション支援システムにおける
落札結果を蓄積する落札蓄積手段と、選択された落札結
果を買い手及び／又は販売店に提供する落札結果提供手
段とを更に有することを特徴とする請求項１に記載のオ
ークション支援システム。
【請求項２４】コンピュータを用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物とその価格
を提供し、端末を操作する買い手と商談を成立させるオ
ークション支援方法であって、オークション開催者が競売を希望する物の価格を設定
し、ネットワークを介して買い手に前記競売を希望する
物及びその価格を報知して、買い手によるネットワーク
を介する前記競売を希望する物への入札を検知しなが
ら、前記競売を希望する物の価格の設定を段階的に引き下げ
て行き、より高い価格の段階で入札を行った買い手を落札者と
し、該買い手と前記競売を希望する物の商談を成立させ
ることを特徴とするオークション支援方法。
【請求項２５】コンピュータを用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物とその価格
を提供し、端末を操作する買い手と商談を成立させるオ
ークション支援方法であって、オークション開催者が競売を希望する物の値引価格又は
値引率を設定し、ネットワークを介して買い手に前記競
売を希望する物及びその値引価格又は値引率を報知し
て、買い手によるネットワークを介する前記競売を希望
する物への入札を検知しながら、前記競売を希望する物の値引価格又は値引率の設定を段
階的に引き上げて行き、より低い値引価格又は値引率の段階で入札を行った買い
手を落札者とし、該買い手と前記競売を希望する物の商
談を成立させることを特徴とするオークション支援方
法。
【請求項２６】買い手が今の価格より低い入札価格を
予約し、買い手によるネットワークを介する入札と予め
予約された現在価格の入札とから、落札者を決定するこ
とを特徴とする請求項２４又は２５に記載のオークショ
ン支援方法。
【請求項２７】コンピュータを用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物とその価格
を提供し、端末を操作する買い手と商談を成立させるオ
ークション支援方法を制御する制御プログラムをコンピ
ュータ読み取り可能に記憶する記憶媒体であって、前記制御プログラムは、オークション開催者が競売を希望する物の価格を設定し
て、ネットワークを介して買い手に前記競売を希望する
物及びその価格を報知するステップと、買い手によるネットワークを介する前記競売を希望する
物への入札を検知するステップと、前記価格の報知と入札の検知をしながら、前記競売を希
望する物の価格の設定を段階的に引き下げるステップ
と、より高い価格の段階で入札を行った買い手を落札者と
し、該買い手と前記競売を希望する物の商談を成立させ
るステップとを含むことを特徴とする記憶媒体。
【請求項２８】コンピュータを用いたネットワーク上
で、オークション開催者が競売を希望する物とその価格
を提供し、端末を操作する買い手と商談を成立させるオ
ークション支援方法を制御する制御プログラムをコンピ
ュータ読み取り可能に記憶する記憶媒体であって、前記制御プログラムは、オークション開催者が競売を希望する物の値引価格又は
値引率を設定して、ネットワークを介して買い手に前記競売を希望する物及
びその値引価格又は値引率を報知するステップと、買い手によるネットワークを介する前記競売を希望する
物への入札を検知するステップと、前記価格の報知と入札の検知をしながら、前記競売を希
望する物の値引価格又は値引率の設定を段階的に引き上
げるステップと、より低い値引価格又は値引率の段階で入札を行った買い
手を落札者とし、該買い手と前記競売を希望する物の商
談を成立させるステップとを含むことを特徴とする記憶
媒体。
【請求項２９】買い手が今の価格より低い入札価格を
予約するステップと、買い手によるネットワークを介す
る入札と予め予約された現在価格の入札とから、落札者
を決定するステップとを更に含むことを特徴とする請求
項２７又は２８に記載の記憶媒体。