JP2001101294A - 納期管理装置 - Google Patents

納期管理装置

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JP2001101294A
JP2001101294A JP28084699A JP28084699A JP2001101294A JP 2001101294 A JP2001101294 A JP 2001101294A JP 28084699 A JP28084699 A JP 28084699A JP 28084699 A JP28084699 A JP 28084699A JP 2001101294 A JP2001101294 A JP 2001101294A
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Takao Nakazato
隆夫 仲里
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つ以上の発注納期を管理することが可能で
あって、また、発注納期の変更履歴から、例えば納期変
更の際の変更日数が許容範囲内か否かを確認することが
できる納期管理装置を提供する。 【解決手段】 発注毎の納期(発注納期)の変更履歴を
発注残ファイル104に記憶させ、CPU1が、変更履
歴における前回及び今回の発注納期の差を演算し、これ
らの差が所定期間を超えると判別した場合に、この旨を
発注先へ報知すべくモデム6及びNCU7を介してファ
クシミリ送信、LANI/F8を介してEDI又は電子
メール送信、或いは印字部9から印字出力して郵送等で
送付する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、受注した
製品を構成する部品を協力会社に発注する際に設定した
納期をデータベース管理する納期管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】企業戦略に応じて最適化された経営規格
の基で企業全体の資源(人,物,金,及び情報等)に最
大限のパフォーマンスを発揮させる仕組みとして近年、
EPR(Enterprise Resources Planning )と呼ばれる
概念を利用したパッケージ・ソフトウェア(ここではE
RPパッケージという)が欧米を中心に活用されてい
る。このERPパッケージは、カストマイズが容易であ
り、BPR(Business Process Re-engineering )とと
もに企業内における様々な業務のデータの一元管理等を
含めた統合的なシステムの構築手段として国内において
もその有用性が認められ始めている。
【0003】但し、ERPパッケージは、上述の如く欧
米用に開発されたという経緯を有しているため、カスト
マイズなしにそのまま国内向けに用いることには不備が
ある。
【0004】このような不備の1つとして例えば納期管
理がある。欧米では、受注品に対して例えば協力企業等
に前記受注品を構成する資材の外注を手配(発注)する
際に、発注納期を短縮する方向に変更を行なう場合に
は、発注先からペナルティとして違約金を支払う義務が
課せられることがある。この理由から、ERPパッケー
ジにおいては、発注納期を基本的には1つしか管理でき
ないようにしている。
【0005】従って、発注納期の変更を要する場合に
は、この発注分のレコードをキャンセル(削除)し、新
たに発注納期を設定したレコードを追加するように操作
することが求められる。
【0006】なお、発注納期を2つ管理することができ
る場合もあるが、この場合には、前述したようなペナル
ティを覚悟して納期変更を可能とし、当初に設定された
発注納期と、変更後の発注納期との2つの発注納期デー
タを保持して、発注納期の遅れ又は早まり(前倒し)具
合を確認することができるようになっている。
【0007】ところで、国内においてはペナルティを課
する例は非常に少ないので、発注納期の変更は比較的頻
繁に発生しているのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うなERPパッケージにおいては、多くとも2つの発注
納期しか管理することができないため、例えば、納期変
更が2回以上発生した場合には、当初の発注納期と、最
新の発注納期との2つを管理することになる。従って、
2回目以後の納期変更の際には、前回の発注納期からど
の程度の日数分、発注納期が変更になったのかが判り難
かった。特に、発注納期の前倒しは発注先にとっては納
期管理上の重要な指標となる。
【0009】なお、このような問題はERPに拘わら
ず、このERPの概念を踏襲した様々な経営管理のパッ
ケージ・ソフトウェアに共通する課題である。
【0010】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、発注毎の納期(発注納期)の変更履歴をデータ
ベースに記憶させ、変更履歴における何れか2つの発注
納期の差を演算し、これらの差が所定期間を超えると判
別した場合に、この旨を報知すべく出力することによ
り、2つ以上の発注納期を管理することが可能であっ
て、また、発注納期の変更履歴から、例えば納期変更の
際の変更日数が許容範囲内か否かを確認することができ
る納期管理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る納期管理
装置は、受注品を構成する各資材の発注毎の納期の変更
履歴を記憶するデータベースと、該データベースに記憶
された変更履歴の何れか2つの納期の差を演算する演算
手段と、演算した前記差が所定期間を超えるか否かを判
別する判別手段と、前記演算結果が前記所定期間を超え
ると判別された場合に、これを示す情報を出力する出力
手段とを備えることを特徴とする。
【0012】第2発明に係る納期管理装置は、第1発明
の納期管理装置において、前記データベースが、受注情
報及び在庫情報を勘案した発注情報を記憶するデータベ
ースであることを特徴とする。
【0013】第3発明に係る納期管理装置は、第1又は
第2発明の納期管理装置において、前記出力手段が、E
DI、ファクシミリ、印字装置、又は電子メールにより
前記情報を出力すべくなしてあることを特徴とする。
【0014】本発明では、受注品を構成する各資材の発
注毎の納期(通常の納期管理上の納期所謂、受注納期に
対して「発注納期」という)の変更履歴をデータベース
に記憶し、記憶した変更履歴の何れか2つの発注納期の
差を演算し、演算した2つの発注納期の差が所定期間を
超えるか否かを判別し、2つの発注納期の差が前記所定
期間を超える場合に、これを示す情報を出力する構成と
したので、2つ以上の発注納期を管理することが可能で
あって、また、発注納期の変更履歴から、例えば納期変
更の際の変更日数が許容範囲内か否かを確認することが
できる。
【0015】つまり、本発明に従って例えば前述した如
きERPパッケージをカストマイズすることによって、
特に納期変更が2回以上発生した場合であっても、国内
における発注先にとって納期管理上の重要な指標となる
納期の前倒し等を発注先に知らしめることが可能とな
る。
【0016】なお、本発明における受注品及び資材は、
工業製品又は工業半製品に限定するものではなく、特
に、資材は、購買又は在庫管理上の資材一般を指し示し
ている。従って、例えば、翻訳業務を受注し、これを複
数の外注翻訳者に分割して翻訳させるような場合には、
その全体の翻訳文を受注品とし、各外注翻訳者の担当分
を資材と考えることも可能である。また、資材の発注先
としては、外注に限定するものではなく、企業内の他の
製造部署等であってもよい。
【0017】また、本発明においては、前記データベー
スが受注情報及び在庫情報を勘案した発注情報を記憶す
るデータベースである構成としたので、例えば、このデ
ータベースを、総受注量から手持在庫量と手配済み在庫
量とを差し引いて求めた正味必要発注量に加えて、発注
納期等を記憶するような後述する所謂、発注残ファイル
の如きデータベースから構成することによって、ERP
と併せて利用されるMRP(Materials Requirement Pl
anning)の如き手法において作成される前記発注残ファ
イルに、このような発注納期の変更履歴を持たせること
が可能となる。
【0018】さらに、本発明においては、前述した如き
判別結果を示す情報を、電子データ交換たるEDI(El
ectronic Data Interchange )、ファクシミリ、又は電
子メール等の通信方法を用いて出力するほか、印字装置
から出力することができる構成としたので、これらの通
信方法に対応した既存の発注管理又は納期管理システム
を利用して容易に発注先に対して前記情報を送信するこ
とが可能である。また、このような通信機能を有してい
ない発注先に対しては印字出力した情報として送付する
こともできる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る納期
管理装置の構成を示すブロック図である。
【0020】図1において、本発明に係る納期管理装置
は、CPU1と、該CPU1にバスを介して接続された
入力部2,表示部3,ROM4,RAM5,モデム6,
NCU7,LANインタフェース(LANI/F)8,
印字部9,及びハードディスク装置(HDD)10とか
ら構成されている。
【0021】CPU1は、ROM4に記憶されているコ
ンピュータプログラムに基づいて本発明に係る納期管理
に必要な様々な処理を実行する。
【0022】入力部2は、キーボード,マウス等を備え
てなる入力装置であり、納期管理に関する各種の設定デ
ータ等を入力する。
【0023】表示部3は、液晶表示装置(LCD)又は
CRTディスプレイ等の表示装置を備え、入力部2から
入力された各種の設定データ、CPU1の動作状態等を
表示する。なお、これに代えてタッチパネル方式の表示
装置を備える構成とすることにより、前述した入力部2
の一部又は全部を不要とすることも可能である。
【0024】ROM4は、納期管理に必要なリレーショ
ナルデータベース管理プログラムを含むCPU1の動作
のための種々のコンピュータプログラムを予め記憶して
いる。
【0025】RAM5は、CPU1によるコンピュータ
プログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶す
る。
【0026】モデム6は、ファクシミリ通信が可能なフ
ァックスモデムから構成されている。また、モデム6
は、同様にバスに接続されたNCU(Network Control
Unit)7と直接的に接続されている。NCU7は、アナ
ログの公衆電話回線網(PSTN)との回線の閉結及び
開放の動作を行なうハードウェアであり、必要に応じて
モデム6を公衆電話回線網と接続する。なお、DSU
(Digital Service Unit:加入者線終端装置)を備える
ことにより、ベースバンド伝送方式のデジタル回線網
(ISDN)に接続するようにしてもよい。
【0027】LANI/F8は、本発明に係る納期管理
装置を図示しないLANに接続するためのインタフェー
スであって、これによって前記LANを介したVAN
(Value Added Network )又はこのVANを利用したE
DI(Electronic Data Interchange )からの様々なデ
ータの送受信を可能としている。なお、LAN,VAN
等を介さないEDIの形態を利用する構成としてもよ
い。
【0028】印字部9は、電子写真方式のプリンタ装置
等を備えており、納期管理に関する様々なデータを印字
出力する。
【0029】HDD10は、納期管理に必要な各種のデ
ータベースである後述の総所要量ファイル101,在庫
ファイル102,MRP計画表ファイル103,発注残
ファイル104,及び期間テーブル105等を記憶す
る。
【0030】本発明に係る納期管理装置は以上の如きハ
ードウェア構成を有しており、通常の発注管理等を含む
生産管理に関連する処理機能を有しているほか、本発明
の特徴事項である所謂、納期管理機能を有している。但
し、これらの処理はCPU1によって実行される。ま
ず、発注管理全体の処理を図2を用いて次に説明する。
【0031】図2は、発注管理全体の流れを説明するた
めの説明図であり、図3〜図6は、総所要量ファイル1
01,在庫ファイル102,MRP計画表ファイル10
3,及び発注残ファイル104に夫々記憶されるデータ
の一例を示す図である。
【0032】総所要量ファイル101は、生産計画に基
づいた受注量に相当する資材(部品等)の総所要量を示
すデータベースであって、図3に示す如く、品目番号,
必要日番号,必要日,総所要数,及び親番号等の各属性
を有している。品目番号は、発注対象となる資材の品目
を示す番号である。必要日番号は、本日(ここでは2月
12日とする)から数えて何日目にこの資材が必要であ
るかを通算日数で示すものである。必要日は、この資材
が必要となる日付である。総所要数は、受注品の総数に
対して必要な資材の総数量である。親番号は、この資材
が使用される(例えば組み付けられる)受注品(製品,
半製品等)を示す番号である。
【0033】在庫ファイル102は、資材の在庫量を示
すデータベースであって、図4に示す如く、品目番号及
び在庫数等の各属性を有している。品目番号は、総所要
量ファイル101の品目番号に対応している。在庫数
は、現在の資材の在庫数を示す。なお、図4の例では、
少なくとも品目番号「010」の資材の在庫は「0個」
となっていることを示している。
【0034】HDD10に記憶されているこれらの総所
要量ファイル101及び在庫ファイル102に基づい
て、まず、CPU1は、所要量計算処理(MRP計画表
作成)のサブルーチンを行なう。所要量計算処理は所
謂、MRP(Materials Requirement Planning)の手法
を用いたサブルーチン・プログラムを実行するものであ
って、これによってMRP計画表ファイル103を作成
する。
【0035】MRP計画表ファイル103は、総所要量
ファイル101が受注単位のデータベースであるのに対
して、この総所要量ファイル101に在庫ファイル10
2の内容を勘案し、品目番号及び必要日単位に統括した
データベースとして形成される。MRP計画表ファイル
103は、図5に示す如く、品目番号,必要日番号,必
要日,総所要数,引当発注残数,使用可能在庫数,正味
所要数,及び予定手配数等の各属性を有している。品目
番号,必要日番号,必要日,及び総所要数は、総所要量
ファイル101のものに対応している。引当発注残数
は、後述する発注残ファイル104の発注残数のうちの
引当が可能な数量を示す。使用可能在庫数は、「在庫数
−総所要数+引当発注残数」により求められる。正味所
要数は、総所要数が引当発注残数を超える場合、つま
り、使用可能在庫数がマイナスとなる場合に、新たに発
注を必要とする数量である。予定手配数は、最小発注単
位を勘案した正味所要数総数である。
【0036】例えば、図5では、必要日が「2月13
日」の時点において、総所要数が「15個」であり、在
庫ファイル102の在庫数は「0個」であるが、発注残
ファイル104の発注番号「A01」の発注残数が「2
0個」あるので、使用可能在庫数は「0個−15個+2
0個=5個」分、在庫として残ることになる。また、必
要日が「2月17日」の時点において、総所要数が「8
個」であるが、「2月13日」の使用可能在庫数「5
個」を全て引当てても不足するので、発注残ファイル1
04の発注番号「A02」の発注残数の「10個」を引
当てる。従って、「5個−8個+10個=7個」分、使
用可能在庫数として残ることになる。さらに、必要日が
「2月19日」の時点において、総所要数が「15個」
であり、「2月17日」の使用可能在庫数「7個」を全
て引当てても不足する。発注残ファイル104には未引
当のレコードが無くなったので「8個」分、在庫不足と
なる。つまり、「8個」分が正味必要なので、この品目
番号の資材の追加発注を要することになるが、最小発注
単位が「10個」と定められているので、ここでは「8
個」でなく「10個」分を追加発注する。
【0037】そして、CPU1は、手配処理(新規発注
残作成)のサブルーチンを実行し、上述の如くに作成さ
れたMRP計画表ファイル103において正味所要数が
最小発注単位に達する都度、即ち予定手配数にデータが
書き込まれる都度、発注を掛けるためのレコードを発注
残ファイル104に追加する。
【0038】発注残ファイル104は、図6に示す如
く、品目番号,発注番号,発注残数,初期納期,前回納
期,今回納期,及び単価等の各属性を有している。品目
番号は、MRP計画表ファイル103のものに対応して
いる。発注番号は、発注が発生する都度、割り当てられ
る例えば所定の連番である。発注残数は、MRP計画表
ファイル103の予定手配数等に基づいて決定された正
味発注数量である。初期納期は、発注を掛ける際に最初
に定めた納期である。前回納期は、納期を変更した際に
発生する前回の納期である。今回納期は、変更後の納期
である。単価は、例えば発注番号毎に定められた当該品
目番号の資材の単価を示す。
【0039】例えば、図6では、発注番号「A01」
は、定期的な計画発注として発生したものであって、発
注残数が「20個」とされている。初期納期は「2月1
3日」であるが、納期変更は1回も無いので前回納期及
び今回納期も同一の日付となっている。なお、単価は
「300円」に設定されている。また、発注番号「A0
2」も、例えば定期的な計画発注として発生したもので
あって、発注残数は「10個」とされている。初期納期
は「2月25日」であるが、納期が1回変更されてお
り、このため前回納期が初期納期と同一である「2月2
5日」となっており、今回納期が新たに「2月17日」
に「前倒し」となっている。なお、単価は「290円」
に設定されている。さらに、発注番号「A03」は、M
RP計画表ファイル103の必要日「2月19日」の分
に対応して発生したものであって、発注残数は「10
個」とされている。このため、初期納期は「2月19
日」であるが、納期変更は1回も無いので今回納期が初
期納期と同一である「2月19日」となっている。ま
た、前回納期としては「99月99日」というあり得な
い日付が設定され、これによって「新規手配」であるこ
とが判別できるようになっている。また、単価は「30
0円」に設定されている。
【0040】このように、「今回納期」には新規手配、
納期変更の何れの場合であっても、最新の納期(必要
日)をセットするようにし、また、「前回納期」には新
規手配の場合に「99月99日」、納期変更の場合に
「今回納期」を夫々セットするようにする。
【0041】以上のようにして作成された発注残ファイ
ル104は、その内容(発注先等)の変更に伴い、所要
量計算処理のサブルーチンを再実行することによって更
新されるように構成されている。CPU1は、発注残フ
ァイル104の内容に基づいて、例えば前述したような
前回納期の「99月99日」という日付を参照して「新
規手配」を判別し、この発生を認識する都度、納入指示
処理のサブルーチンを実行して、発注先へ発注内容(納
入指示データ)を提示するようになっている。発注先へ
の納入指示データの提示は、モデム6及びNCU7を介
したファクシミリ送信、LANI/F8を介したEDI
による送信、又は印字部9から印字出力して郵送する等
の様々な出力形態を選択することができるようになって
いる。このような出力形態は、発注先がファクシミリ,
EDI等に対応した設備を有しているか否かを勘案して
適宜に設定しておき、発注先に応じて納入指示データを
自動送付したり、又は郵送用の納入指示データを自動印
字するように構成することが好ましい。
【0042】なお、納入指示データをインターネット等
を経由して電子メールで発注先へ送信するように構成し
てもよい。
【0043】次に、図2に示した各サブルーチンについ
ての詳細な処理内容を図7〜図10を用いて説明する。
まず、MRP計画表作成処理のサブルーチンについて説
明する。図7及び図8は、MRP計画表作成処理に伴う
本発明に係る納期管理装置のCPU1の処理内容を示す
フローチャートである。
【0044】まず、CPU1は、総所要量ファイル10
1をHDD10から読み込み(ステップ1−1)、「品
目番号」及び「必要日番号」が同一のレコードの「総所
要数」を合算して1つのレコードとする(ステップ1−
2)。次いで、CPU1は、在庫ファイル(在庫F)1
02をHDD10から読み込み(ステップ1−3)、
「使用可能在庫数」を「在庫ファイル102の在庫数−
総所要量ファイル101の総所要数」により演算する
(ステップ1−4)。
【0045】そして、演算した「使用可能在庫数」が
「0個」未満であるか否かを確認し(ステップ1−
5)、「0個」未満である場合には、在庫で不足した分
を発注残から引き当てるべく、発注残ファイル104を
HDD10から読み込む(ステップ1−6)。
【0046】読み込んだ発注残ファイル104の「品目
番号」が対象としているレコードの「品目番号」と同一
であって、未引当のレコードがあるか否かを確認し(ス
テップ1−7)、未引当のレコードがある場合には、
「発注残数」分を引き当てるべく発注残ファイル104
の該当レコードを更新する(ステップ1−8)。この際
に、発注残ファイル104の「今回納期」を「前回納
期」に上書きし、「必要日」を「今回納期」に上書きす
る。
【0047】続いて、「引当発注残数」を「引当発注残
数+発注残数」により、「使用可能在庫数」を「使用可
能在庫数+引当発注残数」により夫々演算し(ステップ
1−9)、再び「使用可能在庫数」が「0個」未満であ
るか否かを確認し(ステップ1−10)、未だ「0個」
未満である場合には、同一品目番号の他の発注残数分に
ついても確認すべくステップ1−6からの処理を繰り返
す。
【0048】一方、ステップ1−7において、未引当の
レコードがない場合には、「発注残数」が「0個」であ
るか、又は「発注残数」分を引き当てても不足すると判
断して、「正味所要数」を「使用可能在庫数×(−
1)」により演算し(ステップ1−11)、「正味所要
数」を最小発注単位(一般的にはロット単位)でまるめ
て(一般的には切上げ)「予定手配数」とする(ステッ
プ1−12)。
【0049】そして、ステップ1−12(新規手配を行
う場合)の後で、ステップ1−5において「使用可能在
庫数」が「0個」未満でない場合(在庫から引当できた
場合)、又はステップ1−10において「使用可能在庫
数」が「0個」未満でない場合(在庫及び発注残から引
当できた場合)には、以上の処理によって得られた各デ
ータに基づいてMRP計画表ファイル103を作成する
(ステップ1−13)。
【0050】次に、手配処理のサブルーチンについて説
明する。図9は、手配処理に伴う本発明に係る納期管理
装置のCPU1の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【0051】手配処理において、CPU1は、まず、M
RP計画表ファイル103をHDD10から読み込み
(ステップ2−1)、「予定手配数」は「0個」でない
レコード、即ち実際に発注手配を実施するためのレコー
ドを抽出する(ステップ2−2)。次いで、このレコー
ドの「予定手配数」を「発注残数」に、「必要日」を
「初期納期」に、「必要日」を「今回納期」に、また、
「99月99日」を「前回納期」に夫々上書きし(ステ
ップ2−3)、当該レコードを発注残ファイル104に
追加する(ステップ2−4)。
【0052】次に、納入指示処理のサブルーチンについ
て説明する。図10は、納期指示処理に伴う本発明に係
る納期管理装置のCPU1の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【0053】納入指示処理において、CPU1は、ま
ず、発注残ファイル104と期間テーブル105とをH
DD10から夫々読み込み(ステップ3−1,3−
2)、発注残ファイル104の「前回納期」から「今回
納期」を差し引いた日数が、期間テーブル105の前倒
し判定日数を超えるか否かを確認する(ステップ3−
3)。なお、本実施の形態においてはその具体的な詳細
な内容の図示を省略してあるが、期間テーブル105
は、発注残ファイル104の「前回納期」及び「今回納
期」の差が予め設定された期間を超えて「前倒し」にな
ったか否かを判別するための期間情報(前倒し判定日
数)、又はこれとは逆に「短納期」になったか否かを判
別するための期間情報(短納期判定日数)等の各期間情
報を記憶している。
【0054】そして、ステップ3−3において前倒し判
定日数を超える場合には、「前倒し」を示すサインを後
述する納入指示データ106(図11参照)にセットし
(ステップ3−4)、納入指示データ106を作成し、
RAM5に記憶する(ステップ3−5)。CPU1は、
作成した納入指示データ106を、前述した如くに、モ
デム6及びNCU7を介したファクシミリ送信、LAN
I/F8を介したEDIによる送信、又は印字部9から
印字出力して郵送する等の様々な形態で発注先に応じて
選択的に出力する(ステップ3−6)。
【0055】図11は、納入指示データ106の一例を
示す図である。納入指示データ106は、品番,発注番
号,サイン,注文数(発注残数),発注単価,指示納
期,及び初期納期等の各属性から構成されたデータベー
スである。「品番」は、「品目番号」に対応している。
「発注番号」は、発注残ファイル104の「発注番号」
に対応している。「サイン」は、前述した「前倒し」,
「短納期」,及び「新規」等を示すものである。「注文
数(発注残数)」は、発注残ファイル104の「発注残
数」に対応している。「発注単価」は、発注残ファイル
104の「単価」に対応している。「指示納期」は、発
注残ファイル104の「今回納期」に対応している。ま
た、「初期納期」は、発注残ファイル104の「初期納
期」に対応している。
【0056】図11の例では、発注番号が「A01」の
注文は、品番が「010」の部品を単価が300円で2
0個、2月13日に納入することを示している。なお、
この注文の初期納期は、指示納期と同じ「2月13日」
であるので、納期変更はないことがわかる。また、発注
番号が「A02」の注文は、品番が「010」の部品を
単価が290円で10個、2月17日に納入することを
示している。なお、この注文の初期納期は「2月25
日」となっており、指示納期から8日、「前倒し」とな
っていることがわかる。さらに、発注番号が「A03」
の注文は、品番が「010」の部品を単価が300円で
10個、2月19日に納入することを示している。な
お、この注文の初期納期は、指示納期と同じ「2月19
日」であるので、納期変更はないことがわかる。
【0057】なお、各注文に対応する納期の状態、注文
の状態は、「サイン」の属性を見ることにより一目でわ
かるようにしてある。「A01」の注文の如くに納期変
更がない場合には「−(又は空白)」等で示され、「A
02」の注文の如くに納期が前倒しとなっている場合に
は「前倒し」と示される。さらに、「A03」の注文の
如くに新規に手配された注文の場合には「新規」と示さ
れる。これは、前述した如く発注残ファイル104の
「前回納期」の属性に示された「99月99日」の日付
からCPU1によって判別される。
【0058】また、本実施の形態における納入指示デー
タ106には、納期の属性として「指示納期」及び「初
期納期」の2つのみを示してあるが、発注残ファイル1
04の「前回納期」に相当する納期を追加することによ
って、前回納期からの納期変動を発注先に示すことも可
能であることは云うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る納期管理
装置においては、受注品を構成する各資材の発注毎の納
期(通常の納期管理上の納期所謂、受注納期に対して
「発注納期」という)の変更履歴をデータベースに記憶
し、記憶した変更履歴の何れか2つの発注納期の差を演
算し、演算した2つの発注納期の差が所定期間を超える
か否かを判別し、2つの発注納期の差が前記所定期間を
超える場合に、これを示す情報を出力する構成としたの
で、2つ以上の発注納期を管理することが可能であっ
て、また、発注納期の変更履歴から、例えば納期変更の
際の変更日数が許容範囲内か否かを確認することができ
る。
【0060】つまり、本発明に従って例えば前述した如
きERPパッケージをカストマイズすることによって、
特に納期変更が2回以上発生した場合であっても、国内
における発注先にとって納期管理上の重要な指標となる
納期の前倒し等を発注先に知らしめることが可能とな
る。
【0061】また、本発明においては、前記データベー
スが受注情報及び在庫情報を勘案した発注情報を記憶す
るデータベースである構成としたので、例えば、このデ
ータベースを、総受注量から手持在庫量と手配済み在庫
量とを差し引いて求めた正味必要発注量に加えて、発注
納期等を記憶するような後述する所謂、発注残ファイル
の如きデータベースから構成することによって、ERP
と併せて利用されるMRPの如き手法において作成され
る前記発注残ファイルに、このような発注納期の変更履
歴を持たせることが可能となる。
【0062】さらに、本発明においては、前述した如き
判別結果を示す情報を、電子データ交換たるEDI、フ
ァクシミリ、又は電子メール等の通信方法を用いて出力
するほか、印字装置から出力することができる構成とし
たので、これらの通信方法に対応した既存の発注管理又
は納期管理システムを利用して容易に発注先に対して前
記情報を送信することが可能である。また、このような
通信機能を有していない発注先に対しては印字出力した
情報として送付することもできる等、本発明は優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る納期管理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】発注管理全体の流れを説明するための説明図で
ある。
【図3】総所要量ファイルに記憶されるデータの一例を
示す図である。
【図4】在庫ファイルに記憶されるデータの一例を示す
図である。
【図5】MRP計画表ファイルに記憶されるデータの一
例を示す図である。
【図6】発注残ファイルに記憶されるデータの一例を示
す図である。
【図7】MRP計画表作成処理に伴う本発明に係る納期
管理装置のCPUの処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図8】MRP計画表作成処理に伴う本発明に係る納期
管理装置のCPUの処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図9】手配処理に伴う本発明に係る納期管理装置のC
PUの処理内容を示すフローチャートである。
【図10】納期指示処理に伴う本発明に係る納期管理装
置のCPUの処理内容を示すフローチャートである。
【図11】納入指示データの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU 6 モデム 7 NCU 8 LANI/F 9 印字部 10 HDD 101 総所要量ファイル 102 在庫ファイル 103 MRP計画表ファイル 104 発注残ファイル 105 期間テーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受注品を構成する各資材の発注毎の納期
    の変更履歴を記憶するデータベースと、該データベース
    に記憶された変更履歴の何れか2つの納期の差を演算す
    る演算手段と、演算した前記差が所定期間を超えるか否
    かを判別する判別手段と、前記演算結果が前記所定期間
    を超えると判別された場合に、これを示す情報を出力す
    る出力手段とを備えることを特徴とする納期管理装置。
  2. 【請求項2】 前記データベースは、受注情報及び在庫
    情報を勘案した発注情報を記憶するデータベースである
    請求項1記載の納期管理装置。
  3. 【請求項3】 前記出力手段は、EDI、ファクシミ
    リ、印字装置、又は電子メールにより前記情報を出力す
    べくなしてある請求項1又は2記載の納期管理装置。
JP28084699A 1999-09-30 1999-09-30 納期管理装置 Pending JP2001101294A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006244001A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Kumamoto Technology & Industry Foundation 資材取引管理装置、資材取引管理プログラムおよび資材取引管理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006244001A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Kumamoto Technology & Industry Foundation 資材取引管理装置、資材取引管理プログラムおよび資材取引管理方法

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