JP2001100641A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2001100641A
JP2001100641A JP27709299A JP27709299A JP2001100641A JP 2001100641 A JP2001100641 A JP 2001100641A JP 27709299 A JP27709299 A JP 27709299A JP 27709299 A JP27709299 A JP 27709299A JP 2001100641 A JP2001100641 A JP 2001100641A
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display device
magnet
display
substrates
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JP27709299A
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Inventor
Takao Yoshimura
岳雄 吉村
Hisao Uehara
久夫 上原
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D29/00Arrangement or mounting of control or safety devices
    • F25D29/005Mounting of control devices

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄製の壁面に着脱自在な表示装置を提供す
る。 【解決手段】 裏面に磁石を配置した表示装置である。
LCD等の表示装置は、磁力によって表示が乱れるた
め、磁石を用いることはできない。本願は、表示装置と
してELやLEDなどの自発光素子を用いているため、
磁石を用いることができる。また、制御回路を一体的に
配置しているので、表示装置が薄型、軽量であるので、
磁石のような簡易な着脱手段を用いてもはがれ落ちるこ
とはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、背面に磁石を設置
して例えば冷蔵庫などの鉄よりなる壁面に設置可能とす
る表示装置に関し、特に、エレクトロルミネッセンス
(Electro Luminescence;以下ELと表記)素子を用い
た表示装置において背面に磁石を設置した表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】テレビやパソコンの画面を表示するため
のディスプレイは、設置場所を確保する必要がある。例
えばテレビを設置する場合、画面を所定の高さに設置す
るためには、何らかの台の上に設置するか、画面そのも
のにスタンドを取り付けるなどする必要がある。
【0003】これに対し、液晶表示装置(Liquid Cryst
al Display;LCD)で、壁面に取り付ける壁面配置型
のものが商品化されている。これは、図8に示すよう
に、表示装置200の裏面にフック201を設け、壁面
202に設置した突起203に引っかけるようにして壁
面202に表示装置200を取り付けるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】テレビを設置するため
の台や、スタンドなどは、設置に場所を必要とし、居住
空間を占有してしまう。
【0005】また、上述したフック201を用いた壁面
配置型では、壁面202に突起203を配置するための
穴を開ける必要があり、マンションに居住している場合
などは、設置に困難を有する。また、壁面202に突起
203を設置する必要から、一旦設置した表示装置20
0を異なる位置に移動させることは困難である。
【0006】また、LCDは、構造上、液晶を封止する
ために2枚のガラス基板と、背面から光を照射するため
のバックライトなどを必要とするため、表示装置の自重
が大きく、吸盤などの簡易な設置手段では設置が困難で
あった。
【0007】上記の課題に鑑み、設置方法が簡易であっ
て設置後の移動が容易な設置方法として、磁石を用いて
鉄製の壁面に設置することは、容易に考え得ることであ
る。しかし、壁面に配置するための手段として磁石を用
いると、磁石が発する磁力によってLCDの画像が乱れ
てしまう。これは、電界によって液晶分子の配向方向を
制御して光の透過率を変化させるというLCDの原理
上、根本的な解決は困難である。従って、磁石を用いて
壁面に設置するためには、磁力を遮断するためのシール
ドを更に設置する必要があり、表示装置の自重が更に増
加するという問題があった。従って、磁石を用いて例え
ば冷蔵庫の壁面などに設置するようなディスプレイは、
実用化が現実的ではないと考えられていた。
【0008】そこで本発明は、磁石を用いて鉄製の壁面
に設置可能な表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされ、一対の電極を有し、電極間に流れ
る電流の大きさに応じて発光する表示素子を有し、前面
に映像を表示する表示装置であって、表示装置の裏面に
磁石を有する表示装置である。
【0010】そして、その表示素子は対向配置された電
極間に発光層を挟持してなる有機エレクトロルミネッセ
ンス素子である。
【0011】さらに、表示素子は、第1の基板上に画素
毎に形成された選択駆動回路と、選択駆動回路に対応し
て配置された画素電極と、画素電極を覆って形成された
発光層と、発光層上に形成された対向電極とを備える。
【0012】また、第1の基板に対向して配置され、表
示を制御する制御回路を有する第2の基板と、第1の基
板と第2の基板の所定領域を電気的に接続する中継配線
とを更に有する。
【0013】また、第1及び第2の基板を覆う筐体を更
に有し、磁石は、この筐体に設置されている。
【0014】更に、第1及び第2の基板との間はシール
によって接着され、第1及び第2の基板とシールによっ
て隔離される空間内に表示素子が配置されている。
【0015】また、第1及び第2の基板との間はシール
によって、接着され、第1及び第2の基板とシールによ
って隔離される空間内に表示素子が配置され、第2の基
板の第1の基板とは反対側の面に磁石が配置されてい
る。
【0016】更に、第2の基板に形成される制御回路
は、第1の基板に面する側であって、第1及び第2の基
板とシールによって隔離される空間内に配置されてい
る。
【0017】そして、磁石は、表示装置の背面のほぼ全
面を覆って形成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の第1の実施形態に
かかるEL表示装置について説明する。図1(a)は本
実施形態の有機EL表示装置の一部構成を示す平面図、
図1(b)はそのA−A’断面図である。第1の基板1
は、表示を行うための各種構成が配置され、第2の基板
50には、表示を制御するための各種回路が配置されて
いる。第1の基板1と第2の基板50との間は中継配線
60によって接続されている。第1の基板1と第2の基
板50とは、筐体61によって覆われており、筐体61
の第1の基板側には開口部62が設けられ、第1の基板
が露出している。開口部62の反対側の筐体61上に磁
石63が設置されている。
【0019】次に透明な第1の基板1上の構成について
説明する。第1の基板上には画素毎に選択駆動回路2が
複数配置されている。それぞれの選択駆動回路2は、平
坦化絶縁膜3に覆われ、その上には選択駆動回路2毎に
画素電極4が配置され、それらを覆って発光層5及び対
向電極6が配置されている。選択駆動回路2、画素電極
4、発光層5、対向電極6よりなる表示領域の周囲には
選択駆動回路2を制御したり、画素電極4に所定の電圧
を印加するためのドライバ回路7a、7bが配置されて
いる。ドライバ回路7は配線8によって端子9に接続さ
れている。それらの構造を覆ってアルミニウムなどの金
属からなるキャップ10が配置され、第1の基板1にシ
ール11を用いて固着されている。キャップ10と第1
の基板1との間の空間は、乾燥窒素が充填され、キャッ
プ10の内面には乾燥剤シート12が設置されている。
【0020】選択駆動回路2は例えば薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor;TFT)などからなる半導体
素子を複数有する。第1のTFTはドライバ回路7aの
出力に応じて導通、非導通を切り換える。ドライバ回路
7aの出力によって選択駆動回路2の第1のTFTが導
通となった画素電極4には、第2のTFTを介してドラ
イバ回路7bの出力に応じた電圧が印加され、対向電極
6との間に電流が流れる。発光層5は、ここに電流を流
すことによって発光する構成であり、画素電極4と対向
電極6との間に流れる電流量に応じた強度で発光する。
発生した光は、断面図下方向に透明基板1を透過して視
認される。
【0021】図2は1つの画素をより詳細に示した断面
図である。石英ガラス、無アルカリガラス等からなる絶
縁性の第1の基板1上に、Cr、Moなどの高融点金属
からなるゲート電極41が配置されている。ゲート電極
41の上には、SiO2よりなるゲート絶縁膜42、及
びポリシリコン膜からなる能動層43が順に積層されて
いる。その能動層43には、ゲート電極41上方のチャ
ネル43cと、このチャネル43cの両側に、高濃度領
域のソース43s及びドレイン43dが設けられてい
る。ソース43s及びドレイン43dは、チャネル43
c上のストッパ絶縁膜44をマスクにしてイオンドーピ
ングし更にゲート電極41の両側をレジストにてカバー
してイオンドーピングしてゲート電極41の両側に低濃
度領域と高濃度領域とを有するいわゆるLDD構造であ
る。ゲート電極41、ゲート絶縁膜42、能動層43の
構成がTFTであり、選択駆動回路2の一部である。
【0022】そして、ゲート絶縁膜42、能動層43及
びストッパ絶縁膜44上の全面に、SiO2膜、SiN
膜及びSiO2膜の順に積層された層間絶縁膜45が形
成され、ドレイン43dに対応して設けたコンタクトホ
ールにAl等の金属を充填して駆動電源線46が接続さ
れている。更に全面に例えば有機樹脂から成り表面を平
坦にする平坦化絶縁膜3を形成する。そして、その平坦
化絶縁膜3のソース43sに対応した位置にコンタクト
ホールを形成し、このコンタクトホールを介してソース
13sとコンタクトしたITO(Indium Thin Oxide)
等から成る画素電極4が配置される。
【0023】発光層5は、MTDATA(4,4 -bis(3-m
ethylphenylphenylamino)biphenyl)から成る第1ホー
ル輸送層5a、TPD(4,4 ,4 -tris(3-methylphenylp
henylamino)t riphenylanine)からなる第2ホール輸送
層5b、キナクリドン(Quinacridone)誘導体を含むB
ebq2(10-ベンゾ〔h〕キノリノール−ベリリウム錯
体)から成る発光層5c及びBebq2から成る電子輸
送層5dからなる発光素子層である。
【0024】画素電極4、発光層5、対向電極6を総称
して有機EL素子と呼ぶ場合がある。また有機EL素子
は、陽極から注入されたホールと、陰極から注入された
電子とが発光層5cの内部で再結合し、発光層を形成す
る有機分子を励起して励起子が生じる。この励起子が放
射失活する過程で発光層から光が放たれ、この光が透明
な陽極から透明絶縁基板を介して外部へ放出されて発光
する。
【0025】有機EL素子は、例えば対向電極6にピン
ホールなどの欠陥が生じていると、ここから侵入する水
分によって、対向電極6が酸化したり、発光層5と対抗
電極5の間で剥離が生じるなどしてダークスポットが発
生し、表示品質が著しく劣化する。キャップ10は物理
的衝撃から表示領域やドライバ回路7を保護するととも
に、水分の侵入を防止する役割を担っている。
【0026】次に、第2の基板50について説明する。
第2の基板50には、映像信号を受信するアンテナ、チ
ューナ、アナログ信号をデジタル信号に変換するAD変
換回路等の制御回路51が配置されている。制御回路5
1は、アナログ信号として受信される映像信号を各画素
毎のデジタル信号に変換し、端子52に出力する。アン
テナは、筐体61内部に格納されていても良く、外部に
露出していても良い。また、アンテナを有する信号受信
器を別途設け、筐体61にコネクタを設けて、ここに有
線で接続してもよい。
【0027】本実施形態においては、第2の基板50の
材質は例えば通常のプリント基板に用いられるガラスエ
ポキシ等の絶縁基板、アルミ等の導電性基板、セラミッ
ク基板など、どのようなものでも良い。
【0028】図3は第2の基板50に設けられた制御回
路51を説明するブロック図である。制御回路51は、
信号処理回路55、デジタルアナログ変換(DA変換)
回路56、タイミングコントローラ57、電源回路58
を有する。外部よりデジタルの映像信号が信号処理回路
55に入力され、信号処理回路55はガンマ補正、輝
度、コントラスト、色味などの補正を行って、有機EL
素子の電圧−輝度特性に応じた電圧信号を各色毎に出力
する。有機EL素子は、上述したように、画素電極4に
所定の電圧を印加し、発光層5がこの電圧に応じた強度
で発光する。信号処理回路55は、映像信号をその電圧
−輝度特性に対応した電圧値に変換して電圧信号を生成
し、これを出力する。DA変換回路56は信号処理回路
55から出力されるデジタルの電圧信号をアナログ信号
に変換する回路である。このようにして生成された電圧
信号は、端子9、配線8を介してドライバ回路7bに入
力される。なお、入力される映像信号がアナログ信号で
ある場合は、DA変換回路56は不要である。タイミン
グコントローラ57は、映像信号に含まれる垂直同期信
号や、水平同期信号を抽出し、それらに同期して垂直同
期パルス、水平同期パルスを出力し、端子9、配線8を
介してドライバ回路7aに出力する。ドライバ回路7a
は垂直同期パルスや水平同期パルスに応じて選択駆動回
路2のオン−オフを切り換え、電圧信号が所定の画素電
極4に印加されるように制御する。
【0029】次に、第1の基板1と第2の基板50とを
接続する中継配線60について説明する。図4(a)は
中継配線60としてフレキシブルリード60aを用いた
場合の斜視図である。フレキシブルリードは、複数の配
線を可撓性材料で封止してあるので、R、G、Bの電圧
信号の様に、複数の配線を接続する際に有効である。フ
レキシブルリード60aは曲率が小さいと断線する恐れ
がある。従って、フレキシブルリード60aを用いる場
合は、端子52を第2の基板50上の裏面、即ち第1の
基板1に面しない側の面に設けるとよい。もちろん、基
板間距離を確保すれば端子52を第2の基板50の表
面、即ち第1の基板に面する側に設けても良く、フレキ
シブルリード60aを用いれば、制御回路51の設計に
自由度が増えるという利点がある。
【0030】図4(b)は、中継配線60としてワイヤ
ボンディング60bを用いた場合の斜視図である。ワイ
ヤボンディング60bは、細いワイヤを端子9、端子5
2にハンダ付けする手法である。第1の基板1と第2の
基板50は、図示したようにずらして配置することによ
って、ワイヤボンディング60bの曲率が小さくなるこ
とを防止できる。ワイヤボンディング60bはそのまま
では切断しやすいので、接続後、樹脂などの絶縁体でコ
ーティングする必要がある。このコーティングは、第1
の基板1と第2の基板50の間、全面にわたって設ける
と、基板間の接着剤として用いることができる。ワイヤ
ボンディング60bを用いる場合は、端子9と端子52
は同じ側に向いている必要があり、必然的に、端子52
を第2の基板50の裏面に配置する必要がある。
【0031】図4(c)は、中継配線60として導電ペ
ーストや異方性導電膜よりなる導通部60cを基板間に
形成する場合の断面図である。端子9と端子52を互い
に面する様に設置し、フォトリソグラフィなどの手法を
用いて導通部60cを形成する。導通部60cの中に、
導電フィラと呼ばれる球状導電体60dを配置しても良
い。球状導電体60dはミクロパールと呼ばれることも
あり、表面が金属コートされている。球状導電体60d
を用いることによって、基板間距離を均一にすることが
できる。ただし、第1の実施形態においては、表示領域
を覆ってキャップ10等が形成されているため、基板間
距離は数mmとなる。球状導電体を有するコンタクト
は、下記に詳述する第2の実施形態で用いれば、より好
適である。
【0032】さて、本実施形態においては、上述したよ
うに、裏面に磁石63が設けられているので、鉄製の壁
面に容易に着脱できる。例えば冷蔵庫の側面等に配置す
れば、床面積を一切占有することなくダイニングルーム
にテレビを設置することができる。ここで、本実施形態
は有機EL素子を用いて表示を行うという点がポイント
となる。LCDは、上述したように、磁力によって表示
が乱れてしまう。また、電子線を蛍光体に照射するCR
T(Cathode Ray Tube)式の表示装置も、電子線が磁力
によって曲がってしまう。従って、LCDや、CRTを
用いた表示装置では、磁石によって設置することはでき
ない。これに対して、本実施形態は、EL表示装置であ
るので、磁力によって映像が乱れることはない。従っ
て、防磁処理のためのシールドなどを設置する必要な
く、表示装置裏面のほぼ全面に磁石63を配置すること
ができる。同様の主旨から、LEDを用いた表示装置で
も磁石63を設けることができる。
【0033】なお、電源回路58は、信号処理回路5
5、タイミングコントローラ57、有機EL素子等に電
圧を供給する回路である。電源回路58としては、電池
を内蔵していても良いし、筐体61にコネクタを設け、
別途設置する電源を介して有線もしくは無線で供給して
も良く、筐体61の開口部62以外の領域に太陽電池な
どの発電素子を設置しても良い。
【0034】図5は本発明の第2の実施形態を示す断面
図である。第1の実施形態と同様の構成に関しては同じ
番号を付し、説明を省略する。本実施形態の特徴とする
ところは、第1の基板にシール11を用いて第2の基板
50が接着されている点である。第1の実施形態のキャ
ップ10は、発光層4を水分の侵入から防ぐために設け
られていた。本実施形態においては、これを第2の基板
50の裏面を用いて代用したものである。従って、本実
施形態では、キャップ10を省略できる分、表示装置を
薄型化でき、また、その製造コストを低く押さえること
ができる。
【0035】ところで、本実施形態は、第2の基板50
に水分の透過を防ぐという機能を持たせる必要があり、
第2の基板50の材質は水分透過量の小さい材質を選択
する必要がある。上述したガラスエポキシ基板や、アル
ミ基板であれば水分透過量が少なく好適である。
【0036】また、図6(a)に示すように、第2の基
板50の両面に制御回路を配置する、いわゆるハイブリ
ッド基板を用いる場合、基板の表面と裏面とを接続する
スルーホールと呼ばれる貫通孔71が形成される。スル
ーホール71が形成されると、そこから水分が侵入し、
有機EL素子の寿命を短縮するので、スルーホール71
は、フィルムレジスト72を張り付ける等して、埋める
必要がある。更に、図6(b)に示すように、第2の基
板50を50aと50bの二層構造として、制御回路を
51a、51b、51cの三層構造にすることがある。
その場合で、第2の基板50の表面と裏面を接続するた
めに基板50を貫通するスルーホール71を形成してし
まうと、上述したように、水分透過の原因となってしま
う。従って、基板の表面と裏面を接続するためのスルー
ホールであっても、スルーホールを貫通させず、第1の
スルーホール71aで、制御回路51aと51bを接続
し、異なる位置に形成された第2のスルーホール71b
で制御回路51bと51cとを接続することによって、
基板50a及び50bを貫通するスルーホールは形成し
ないようにすると良い。
【0037】なお、第2の基板50に上述のような多層
回路基板を用いることは、回路面積の縮小の観点ではメ
リットがある。ところが、基板50の材質によっては、
スルーホールが貫通していなくても基板50の材質中を
水分が透過する恐れもあるので、第1の基板1と第2の
基板50との間には、乾燥剤シート12を配置する方が
よい。
【0038】ただし、第1の基板1と第2の基板50と
の間を接着するシール11に、粉末状の乾燥剤を混入し
ておけば、この乾燥剤シート12は削減できる。乾燥剤
シート12を削減すると、有機EL素子の厚さは、2μ
m程度であるので、端子9と端子52との接続は、上述
した導通部60c及び球状導電体60dを採用すること
ができる。
【0039】本実施形態も、第2の実施形態と同様に、
裏面に磁石63が配置されている。本実施形態では、キ
ャップ10が不要となり、表示装置の自重が更に小さく
なっているため、より磁力の弱い磁石を採用することが
できる。従って、磁石63をより薄いものにすることが
でき、表示装置を更に薄型化できる。
【0040】図7は本発明の第3の実施形態を示す断面
図である。本実施形態は、第2の実施形態の考えを更に
追求したものである。第1の実施形態と同様の構成に関
しては同じ番号を付し、説明を省略する。
【0041】本実施形態の特徴とするところは、第1の
基板1と第2の基板50とが筐体61の働きを有し、筐
体61を省略した点にある。第1の基板1の表示領域全
体が絶縁膜64に覆われており、絶縁膜64の端子9上
にコンタクトホールが設けられ、端子9は導通部65を
介して端子52に接続されている。
【0042】図面では絶縁膜64とコンタクト65とを
別体で描いているが、これを一体とし、球状導電体60
dをシール11に混入して端子9上に配置し、圧着して
導通をとれば、もっとも薄型化することができる。
【0043】本実施形態において、制御回路51は第2
の基板50の表面、即ち第1の基板に面している側の面
にのみ配置され、反対側の面には配置されていない。制
御回路51には、上述したブロック図の機能を実現する
ために、LSIチップなどの半導体部品が設置され、そ
れらと基板50上のプリント配線とを接続するためにワ
イヤボンディングや、ハンダ付けがされている。通常
は、それらを物理的衝撃から保護するために樹脂封止の
ような保護手段を講じる。これに対し、本実施形態で
は、第1の基板1と第2の基板50との間に制御回路5
1が配置されているため、樹脂封止せずとも制御回路5
1は保護される。従って、制御回路51の樹脂封止工程
が削減できる。また、樹脂封止の分、表示装置の薄膜
化、軽量化ができる。
【0044】なお、制御回路51の面積が大きい場合、
その一部を封止領域内に配置し、残りを封止領域外に配
置しても良い。
【0045】制御回路51を製造する工程において、そ
の表面に水分が付着し、完成後に付着した水分が有機E
L素子に付着する恐れがあるため、第1の基板1と第2
の基板50との間には乾燥剤シート12を配置する必要
がある。ただし、表示領域を覆う絶縁膜64や、基板間
を接着するシール11に粉末状の乾燥剤を混入しておけ
ば、この乾燥剤シート12は削減できる。
【0046】本実施形態においては、筐体61が省略さ
れているので、更に軽量、薄型であり、磁石63も更に
弱い磁力のもので構わない。
【0047】なお、上記の説明は、TFTとしてゲート
電極が能動層よりも基板側にあるボトムゲート型TFT
を例示したが、要は、複数の画素電極のうちの一つに選
択的に電圧印加できればどのような構成であっても良
く、例えば能動層がゲート電極よりも基板側にあるトッ
プゲート型TFTでももちろんよい。
【0048】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、表示
装置の裏面に磁石を有するので、冷蔵庫の側面のような
鉄製の壁面に、設置による床の専有面積なしに、しかも
着脱自在に配置できる。
【0049】そして、その表示素子は一対の電極を有
し、電極間に流れる電流の大きさに応じて発光する表示
素子、さらには、対向配置された電極間に発光層を挟持
してなる有機エレクトロルミネッセンス素子であるの
で、磁石によって生じる磁界によって表示が乱れること
がない。また、表示素子は自ら発光するため、LCDの
バックライトのような補助発光手段を不要とするため、
表示装置の自重が軽く、磁石で充分に設置できる。
【0050】また、第1の基板に対向して配置され、表
示を制御する制御回路を有する第2の基板と、第1の基
板と第2の基板の所定領域を電気的に接続する中継配線
とを更に有するので、制御回路が表示領域の裏面に配置
され、壁面の設置面積を有効に利用できる。
【0051】また、第1及び第2の基板を覆う筐体を更
に有し、磁石は、この筐体に設置されているため、充分
な強度を有するとともに外力によって中継配線が断線す
ることを防止できる。
【0052】更に、第1及び第2の基板との間はシール
によって接着され、第1及び第2の基板とシールによっ
て隔離される空間内に表示素子が配置されているため、
表示素子に水分が付着することを防止するために別途キ
ャップ10を設ける必要が内ので、表示装置をより薄型
化できる。
【0053】また、第1及び第2の基板との間はシール
によって接着され、第1及び第2の基板とシールによっ
て隔離される空間内に表示素子が配置され、第2の基板
の第1の基板とは反対側の面に磁石が配置されているの
で、表示装置を更に薄型化できる。
【0054】更に、第2の基板に形成される制御回路
は、第1の基板に面する側であって、第1及び第2の基
板とシールによって隔離される空間内に配置されている
ので、制御回路を外力による破壊から保護することがで
き、制御回路を樹脂でコートする等の保護手段を講じる
必要がなく、表示装置を簡略化、軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図である。
【図2】本発明の一部を拡大した断面図である。
【図3】本発明の平面図とその制御回路のブロック図で
ある。
【図4】本発明の第1の基板と第2の基板との接続方法
を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明の一部を拡大した断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態を示す断面図である。
【図8】従来の壁面設置型表示装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 第1の基板 2 選択駆動回路 4 画素電極 5 発光層 6 対向電極 7 ドライバ回路 8 配線 9 端子 50 第2の基板 51 制御回路 52 端子 60 中継配線 63 磁石

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極を有し、該電極間に流れる電
    流の大きさに応じて発光する表示素子を有し、前面に映
    像を表示する表示装置であって、前記表示装置の裏面に
    磁石を有することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示素子は対向配置された電極間に
    発光層を挟持してなる有機エレクトロルミネッセンス素
    子であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示素子は、第1の基板上に画素毎
    に形成された選択駆動回路と、前記選択駆動回路に対応
    して配置された画素電極と、前記画素電極を覆って形成
    された発光層と、前記発光層上に形成された対向電極と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の表示装置
  4. 【請求項4】 前記第1の基板に対向して配置され、表
    示を制御する制御回路を有する第2の基板と、前記第1
    の基板と前記第2の基板の所定領域を電気的に接続する
    中継配線と、を更に有することを特徴とする請求項3に
    記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の基板を覆う筐体を更
    に有し、前記磁石は、該筐体に設置されていることを特
    徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の基板との間はシール
    によって、接着され、前記第1及び第2の基板とシール
    によって隔離される空間内に前記表示素子が配置されて
    いることを特徴とする請求項4もしくは請求項5に記載
    の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の基板との間はシール
    によって、接着され、前記第1及び第2の基板とシール
    によって隔離される空間内に前記表示素子が配置され、
    前記第2の基板の前記第1の基板とは反対側の面に前記
    磁石が配置されていることを特徴とする請求項4に記載
    の表示装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の基板に形成される前記制御回
    路は、前記第1の基板に面する側であって、前記第1及
    び第2の基板とシールによって隔離される空間内に配置
    されていることを特徴とする請求項7に記載の表示装
    置。
  9. 【請求項9】 前記磁石は、表示装置の背面のほぼ全面
    を覆って形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項8のいずれか1項に記載の表示装置。
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