JP2001100519A - 現像器および画像形成装置 - Google Patents

現像器および画像形成装置

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JP2001100519A
JP2001100519A JP27554299A JP27554299A JP2001100519A JP 2001100519 A JP2001100519 A JP 2001100519A JP 27554299 A JP27554299 A JP 27554299A JP 27554299 A JP27554299 A JP 27554299A JP 2001100519 A JP2001100519 A JP 2001100519A
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toner
layer thickness
thickness regulating
developing
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JP27554299A
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English (en)
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Shogo Sato
正吾 佐藤
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤が、非磁性1成分のカーボンブラック
を含まない有色の現像剤であっても、良好に帯電させて
現像ローラ周期でのゴーストの発生を少なくすることが
でき、しかも、層厚規制ブレードの耐久性を確保し得る
現像器、および、その現像器を備える画像形成装置を提
供すること。 【解決手段】 トナーとしてカーボンブラックを含まな
い非磁性1成分の有色のトナーを使用して、層厚規制ブ
レード26の押圧部分47をウレタンゴムにより形成す
るとともに、現像ローラ25のローラ部分をシリコーン
ゴムにより形成し、層厚規制ブレード26と現像ローラ
25との間において、トナーが2層以内となるよう構成
する。これによって、帯電性付与能力の高いシリコーン
ゴムからなる現像ローラ25の表面に、トナーをより多
く接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現像器、詳しく
は、ファクシミリやレーザプリンタなどの画像形成装置
に備えられる現像器、および、この現像器を備える画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非磁性1成分のトナーが使用されるカラ
ーレーザプリンタなどの画像形成装置には、トナーを担
持する現像ローラと、現像ローラの側方に配設され、現
像ローラ上を押圧してトナーの薄層を形成するための層
厚規制ブレードとを備える現像カートリッジが複数備え
られており、各現像カートリッジにおいては、層厚規制
ブレードが、現像ローラの表面に押し当てられて、現像
ローラに供給される有色のトナーを、この層厚規制ブレ
ードと現像ローラとの間で擦ることにより、十分に帯電
させた状態で、一定の厚さの薄層として現像ローラ上に
担持させるようにしている。
【0003】また、このような画像形成装置には、現像
カートリッジの側方において、各現像カートリッジの現
像ローラと対向可能なように、感光ドラムが配設されて
おり、この感光ドラムの表面は、帯電器により一様に帯
電された後、レーザ発光装置によって所定の画像データ
に基づくレーザビームが高速走査により照射されること
によって、静電潜像が形成されている。
【0004】そして、各現像カートリッジの現像ローラ
を、感光ドラムと順次対向させることにより、感光ドラ
ム上に形成された静電潜像を、各色毎に現像して各色毎
の可視像を形成するようにしている。なお、各色毎に形
成された可視像は、次いで、中間転写ドラムに順次転写
されて、この中間転写ドラム上において多色画像が形成
され、この多色画像が中間転写ドラムから用紙に一括転
写される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような非磁性1成
分のトナーが使用されるカラーレーザプリンタにおい
て、中間色の画像を安定して形成するためには、現像ロ
ーラ周期でのゴーストの発生をなくす必要がある。この
ようなゴーストの発生をなくすためには、既に層厚規制
ブレードと現像ローラとの間で擦れて現像ローラ上に残
っているトナーと、現像ローラに新しく供給されたトナ
ーとの帯電のレベルを等しくすることが必要であるが、
カーボンブラック以外の有色のトナーでは、帯電の立ち
上がりが遅く、また、帯電レベルがいつまでも安定しな
いため、これらのレベルを等しくすることは困難であ
り、ゴーストの発生をなくすことは容易ではない。
【0006】さらに、層厚規制ブレードにおける現像ロ
ーラを押圧する部分は、トナーに与えるダメージを少な
くするために弾性体により形成することが好ましく、と
りわけ、ウレタンゴムにより形成すると、耐磨耗性が向
上して耐久性を高めることができる。しかし、ウレタン
ゴムは、帯電性付与能力が低く、このウレタンゴムを層
厚規制ブレードの押圧部分として用いて、カーボンブラ
ック以外の有色のトナーを帯電させようとすると、上記
したように、有色のトナー自体の帯電性がよくない上
に、帯電性付与能力の低いウレタンゴムにより押圧され
るので、トナーの帯電の立ち上がりがますます遅くな
り、現像ローラ周期でのゴーストの発生がより顕著にな
るという不具合を生じる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、現像剤が、非磁性1
成分のカーボンブラックを含まない有色の現像剤であっ
ても、良好に帯電させて現像ローラ周期でのゴーストの
発生を少なくすることができ、しかも、層厚規制ブレー
ドの耐久性を確保し得る現像器、および、その現像器を
備える画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、非磁性1成分の現像剤を
担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体上を押圧し
て前記現像剤の薄層を形成するための層厚規制部材とを
備え、感光体上に形成される静電潜像を現像するために
用いられる現像器において、前記現像剤が、カーボンブ
ラックを含まない有色の現像剤であり、前記層厚規制部
材における、少なくとも前記現像剤担持体上を押圧する
部分が、ウレタンを主成分とする弾性体により形成され
るとともに、前記現像剤担持体における、少なくとも前
記現像剤が担持される表面が、シリコーンを主成分とす
る弾性体により形成され、前記現像剤担持体上におい
て、前記現像剤が2層以内で担持されるように構成され
ていることを特徴としている。
【0009】このような構成によると、カーブンブラッ
クを含まない現像剤は、層厚規制部材のウレタンを主成
分とする弾性体により形成された部分と、現像剤担持体
のシリコーンを主成分とする弾性体により形成された表
面との間において、2層以内で担持されるように擦られ
て、薄層形成される。
【0010】この時、現像剤は、カーボンブラックを含
まないので帯電の立ち上がりが遅く、また、層厚規制部
材の押圧部分が、ウレタンを主成分とする弾性体により
形成されているため、耐磨耗性は良好であるが帯電性付
与能力が低いため、現像剤を、帯電性付与能力の高いシ
リコーンを主成分とする弾性体により形成された現像剤
担持体の表面と、より多く接触させる必要がある。その
ため、この構成においては、層厚規制部材と現像剤担持
体との間において、現像剤が2層以内となるようにし
て、現像剤のほとんどを、帯電性付与能力の高いシリコ
ーンを主成分とする弾性体により形成された現像剤担持
体の表面と直接接触させるようにしている。
【0011】すなわち、現像剤が層厚規制部材と現像剤
担持体との間において2層以内である場合には、いずれ
か一方の層が、現像剤担持体に接触して擦られるため、
その層には、現像剤担持体の移動方向に摩擦力が発生す
るとともに、他方の層は、層厚規制部材に接触して擦ら
れるので、その層には、現像剤担持体の移動方向と逆方
向の摩擦力が発生する。そのため、各層には、互いに逆
向きの力が作用するために、各層の現像剤同士が直接ぶ
つかり合って、現像剤が層厚規制部材と現像剤担持体と
の間で十分に攪拌されるようになる。その結果、現像剤
が各層を相互に循環して、そのほとんどが帯電性付与能
力の高いシリコーンを主成分とする弾性体により形成さ
れた現像剤担持体の表面と、直接接触して擦られるよう
になる。
【0012】なお、2層より厚い場合には、現像剤担持
体に接触する層と、層厚規制部材に接触する層との間
に、現像剤担持体および層厚規制部材のいずれにも接触
しない中間層が介在するため、現像剤担持体に接触する
層および層厚規制部材に接触する層の摩擦力は、直接相
互に作用することがなく、これら各層からの力は、この
中間層に作用することになる。これら各層からの力が中
間層に作用しても、中間層は、これら各層の間ですべる
のみであるので、現像剤担持体に接触する層の現像剤
と、層厚規制部材に接触する層の現像剤とが、相互に入
れ替わる機会は著しく減少してしまう。したがって、2
層より厚い場合には、現像剤を、帯電性付与能力の高い
シリコーンを主成分とする弾性体により形成された現像
剤担持体の表面と、より多く直接接触させて擦るような
ことができない。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記現像剤担持体と前記層厚規
制部材との、前記現像剤担持体の移動方向における接触
長さが、1mm以上であることを特徴としている。
【0014】このような構成によると、現像剤担持体と
層厚規制部材との、現像剤担持体の移動方向における接
触長さが十分に確保されるので、現像剤担持体に接触す
る層の現像剤と層厚規制部材に接触する層の現像剤とが
相互に十分に攪拌および循環される。その結果、現像剤
のほとんどすべてが、帯電性付与能力の高いシリコーン
を主成分とする弾性体により形成された現像剤担持体の
表面と、直接接触して擦られるようになる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、前記現像剤担持体の表面の表
面粗さが、前記現像剤の平均粒子径よりも小さいことを
特徴としている。
【0016】たとえば、現像剤担持体の表面の表面粗さ
が、現像剤の平均粒子径よりも大きい場合には、現像剤
が現像剤担持体の表面の凹凸にはまり込んでひっかか
り、現像剤担持体と層厚規制部材との間における現像剤
の攪拌および循環を阻害する場合があるが、このような
構成によると、現像剤担持体の表面の表面粗さが現像剤
の平均粒子径よりも小さいので、現像剤が現像剤担持体
の表面の凹凸にはまり込んでひっかかることも少なく、
現像剤担持体と層厚規制部材との間における現像剤の良
好な攪拌および循環を確保することができる。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、前記層厚規
制部材の前記現像剤担持体に対する押圧力が、前記層厚
規制部材の長手方向の平均で、25g/cm以上75g
/cm以下であることを特徴としている。
【0018】このような構成によると、現像剤担持体と
層厚規制部材との間における現像剤の良好な攪拌および
循環を確保するための最適な押圧力によって、現像剤担
持体が層厚規制部材により押圧される。
【0019】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記現像剤
が、主成分としてポリエステルが含有されている正帯電
性のトナーであることを特徴している。
【0020】ポリエステルは本来負帯電性であるため、
主成分としてポリエステルが含有されている非磁性1成
分の正帯電性のトナーは、帯電があまりよくなく、ゴー
ストが発生しやすいが、この構成によると、良好な帯電
を得ることができるので、主成分としてポリエステルが
含有されている非磁性1成分の正帯電性のトナーによっ
て、ゴーストの発生の少ない良好な画像を形成すること
ができる。また、正帯電性のトナーを使用すると、反転
現像において感光体を正極に帯電させるが、この帯電に
おいて、スコロトロン帯電器を用いた際に、オゾンの発
生を少なくすることができる。
【0021】また、請求項6に記載の発明は、画像形成
装置であって、請求項1ないし5のいずれかに記載の現
像器を複数備えていることを特徴としている。
【0022】請求項1ないし5のいずれかに記載の現像
器を画像形成装置に備えることによって、耐久性が良好
で、しかも、現像剤担持体の移動周期でのゴーストの少
ない多色画像を形成することができる。そのため、中間
色の画像を良好に形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す要部側
断面図である。
【0024】図1において、このカラーレーザプリンタ
1は、本体ケーシング2内に、用紙3を供給するための
フィーダユニット4や、供給された用紙3に所定の画像
を形成するための画像形成ユニット5などを備えてい
る。
【0025】フィーダユニット4は、本体ケーシング2
内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ45と、給
紙トレイ45内に設けられる用紙押圧板6と、給紙トレ
イ45の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ7
と、給紙ローラ7に対し用紙3の搬送方向の下流側に設
けられるレジストローラ8とを備えている。
【0026】用紙押圧板6は、用紙3を積載状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ7に対して遠い方の端部が揺
動可能に支持されるとともに、近い方の端部が上下方向
に回動可能とされており、また、その裏側からばね9に
よって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板
6は、用紙3の積載量が増えるに従って、給紙ローラ7
に対して遠い方の端部を支点として、ばね9の付勢力に
抗して下向きに回動される。用紙押圧板6上の最上位に
ある用紙3は、用紙押圧板6の裏側からばね9によって
給紙ローラ7に向かって押圧され、その給紙ローラ7の
回転によって、1枚毎に給紙される。レジストローラ8
は、駆動側および従動側の2つのローラから構成されて
おり、給紙ローラ7から送られてくる用紙3を、所定の
レジスト後に、画像形成ユニット5に送るようにしてい
る。
【0027】画像形成ユニット5は、スキャナユニット
10、現像ユニット11、定着ユニット12などを備え
ている。
【0028】スキャナユニット10は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、
回転駆動されるポリゴンミラー13、レンズ14および
15、反射鏡16および17などを備えており、レーザ
発光部からの発光される所定の画像データに基づくレー
ザビームを、矢印で示すように、ポリゴンミラー13、
レンズ15、反射鏡16、レンズ14、反射鏡17の順
に通過あるいは反射させて、後述する現像ユニット11
の感光ドラム18の表面上に高速走査にて照射させてい
る。
【0029】現像ユニット11は、スキャナユニット1
0の下方に配設され、感光体としての感光ドラム18、
回転現像ユニット19、スコロトロン型帯電器20、中
間転写ドラム21、転写ローラ22などを備えている。
【0030】回転現像ユニット19は、中心部に駆動軸
29を有する円筒形状をなし、4つの現像器としての現
像カートリッジ24、すなわち、シアン現像カートリッ
ジ24C、マゼンタ現像カートリッジ24M、イエロー
現像カートリッジ24Yおよびブラック現像カートリッ
ジ24Kが、その駆動軸29の周りに着脱自在に装着さ
れている。
【0031】各現像カートリッジ24には、図2にも示
すように、それぞれ、現像剤担持体としての現像ローラ
25、層厚規制部材としての層厚規制ブレード26、供
給ローラ27およびトナー収容室28が備えられてい
る。そして、図1に示すように、この回転現像ユニット
19は、駆動軸29の矢印方向(時計方向)への回転駆
動により、各現像カートリッジ24に設けられる現像ロ
ーラ25が周方向に移動して、感光ドラム18と順次対
向できるように構成されている。
【0032】トナー収容室28内には、各現像カートリ
ッジ24毎に、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラ
ックの色を有するトナーがそれぞれ充填されている。
【0033】このトナーは、正帯電性の非磁性1成分の
トナーであって、その平均粒子径が約9μm程度のもの
が使用されている。より具体的には、ポリエステル樹脂
を主成分とし、これに、着色剤、荷電制御剤、ワックス
などを添加し、混練した後に粉砕することによりトナー
母粒子が形成され、さらにこれに、シリカ、アルミナ、
酸化チタンなどの粉末からなる外添剤が添加されてなる
粉砕トナーが使用されている。
【0034】なお、ブラック現像カートリッジ24Kに
充填されているブラックのトナー以外の、シアン現像カ
ートリッジ24Cに充填されているシアンのトナー、マ
ゼンタ現像カートリッジ24Mに充填されているマゼン
タのトナー、および、イエロー現像カートリッジ24Y
に充填されているイエローのトナーには、着色剤として
カーボンブラックは含まれていない。
【0035】そして、図2に示すように、トナー収容室
28内のトナーは、回転可能に設けられるアジテータ3
0により攪拌されて、トナー収容室28の側部に開口さ
れたトナー供給口31から放出される。なお、図2にお
いては、図1では省略されているが、トナー収容室28
の側壁に設けられるトナーの残量検知用の窓48が、ア
ジテータ30とともに回転するクリーナ49によって清
掃されている状態が示されている。
【0036】トナー供給口31の側方位置には、供給ロ
ーラ27が回転可能に配設されており、また、この供給
ローラ27に対向して、現像ローラ25が矢印方向(反
時計方向)に回転可能に配設されている。そして、これ
ら供給ローラ27と現像ローラ25とは、そのそれぞれ
がある程度圧縮されるような状態で互いに当接されてい
る。
【0037】供給ローラ27は、金属製のローラ軸に、
導電性の発泡材料からなるローラ部分が被覆されてい
る。また、現像ローラ25は、金属製のローラ軸に、導
電性の弾性体からなるローラ部分が被覆されている。よ
り具体的には、現像ローラ25のローラ部分は、カーボ
ン微粒子などを含む導電性のシリコーンゴムにより形成
されており、その表面の表面粗さは、トナーの平均粒子
径よりも小さくなるように、十点平均粗さRz において
約5μmとされている。現像ローラ25のローラ部分
を、帯電性付与能力の高い導電性のシリコーンゴムによ
り形成することにより、その表面と接触するトナーの帯
電性を向上させることができる。なお、現像ローラ25
には、感光ドラム18との間に所定の電位差が与えられ
るようなバイアスが印加されている。
【0038】また、現像ローラ25の近傍には、層厚規
制ブレード26が配設されている。この層厚規制ブレー
ド26は、金属の板ばねからなるブレード本体46と、
ブレード本体46の先端部に設けられ、ウレタンゴムか
らなる断面矩形状の押圧部分47とを備えており、ブレ
ード本体46における押圧部分47と反対側の端部が現
像ローラ25の近くにおいて現像カートリッジ24に支
持されるとともに、押圧部分47が、ブレード本体46
の弾性力によって現像ローラ25上を押圧するように構
成されている。押圧部分47を、ウレタンゴムで形成す
ることにより、耐磨耗性を向上することができ、これに
よって、耐久性を向上させることができる。また、層厚
規制ブレード26の押圧部分47は、現像ローラ25と
の、現像ローラ25の回転方向における接触長さ(ニッ
プ幅)56が、1mm以上となるように配置されるとと
もに、現像ローラ25に対する押圧力が、押圧部分47
の長手方向の平均で、25g/cm以上75g/cm以
下となるように設定されている。
【0039】そして、トナー供給口31から放出される
トナーは、供給ローラ27の回転により、現像ローラ2
5に供給され、この時、供給ローラ27と現像ローラ2
5との間で正に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ25
上に供給されたトナーは、現像ローラ25の回転に伴っ
て、層厚規制ブレード26の押圧部分47と現像ローラ
25との間に進入し、ここでさらに十分に摩擦帯電され
て、一定厚さの薄層として現像ローラ25上に担持され
る。なお、トナーは、後で詳述するように、層厚規制ブ
レード26の押圧部分47と現像ローラ25との間にお
いて、2層以内で担持されるように擦られて薄層形成さ
れる。
【0040】一方、図1に示すように、感光ドラム18
は、回転現像ユニット19の側方位置において、各現像
カートリッジ24の現像ローラ25と対向可能に設けら
れており、矢印方向(時計方向)に回転可能とされてい
る。この感光ドラム18は、ドラム本体が接地されると
ともに、その表面が、ポリカーボネートを主成分とする
有機感光体などの正帯電性の材料により形成されてい
る。また、スコロトロン型帯電器20は、感光ドラム1
8の上方に、所定の間隔を隔てて配設されている。この
スコロトロン型帯電器20は、タングステンなどの帯電
用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロ
トロン型の帯電器であり、感光ドラム18の表面を一様
に正帯電させることができるように構成されている。正
帯電のスコロトロン型の帯電器においては、負帯電のス
コロトロン型の帯電器に比べて、オゾンの発生を著しく
低減することができる。さらに、中間転写ドラム21
は、感光ドラム18の下方において、この感光ドラム1
8に接触状に対向し、矢印方向(反時計方向)に回転可
能とされており、感光ドラム18との間に所定の電位差
が与えられるような転写バイアスが印加されている。
【0041】そして、感光ドラム18を回転させた状態
で、その表面を、スコロトロン型帯電器20により一様
に正帯電させた後、スキャナユニット10からのレーザ
ービームを高速走査することにより露光させ、これによ
って、所定の画像データに基づく静電潜像を感光ドラム
18上に形成させる。
【0042】次いで、回転現像ユニット19を回転させ
て、各現像カートリッジ24の現像ローラ25を感光ド
ラム18と対向させた状態において、各現像ローラ25
を回転させることにより、現像ローラ25上に担持され
かつ正帯電されているトナーを感光ドラム18の表面上
に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されて
いる感光ドラム18の表面のうち、レーザービームによ
って露光され電位が下がっている部分に、選択的に転着
させることによって可視像を形成し、これによって現像
(反転現像)が達成される。次いで、感光ドラム18上
に形成された可視像は、その感光ドラム18に対向する
中間転写ドラム21に転写される。
【0043】このような回転現像ユニット19の回転に
より、各現像カートリッジ24の現像ローラ25を、回
転している感光ドラム18と順次対向させることによっ
て、感光ドラム18上に各色毎の可視像を形成させ、そ
の各色毎の可視像を、順次中間転写ドラム21上に重ね
ていくことによって、多色画像が形成される。
【0044】すなわち、たとえば、回転現像ユニット1
9の回転により、シアン現像カートリッジ24Cの現像
ローラ25を、感光ドラム18と接触させた時には、シ
アン現像カートリッジ24Cに充填されるシアンのトナ
ーによって感光ドラム18上に可視像が形成され、これ
が中間転写ドラム21に転写され、再び回転現像ユニッ
ト19の回転により、感光ドラム18からシアン現像カ
ートリッジ24Cの現像ローラ25を離間させるととも
にマゼンタ現像カートリッジ24Mの現像ローラ25を
接触させた時には、マゼンタ現像カートリッジ24Mに
充填されるマゼンタのトナーによって感光ドラム18上
に可視像が形成され、これが、既にシアンのトナー画像
が転写されている中間転写ドラム21に重ねて転写さ
れ、同様の操作が、イエロー現像カートリッジ24Yに
充填されるイエローのトナー、およびブラック現像カー
トリッジ24Kに充填されるブラックのトナーによって
繰り返されることにより、中間転写ドラム21上に多色
画像が形成される。
【0045】中間転写ドラム21の下方には、この中間
転写ドラム21に接触状に対向する転写ローラ22が回
転可能に配設されている。転写ローラ22は、金属製の
ローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラ部分が被
覆されており、中間転写ドラム21との間に所定の電位
差が与えられるような転写バイアスが印加されている。
そのため、中間転写ドラム21上に形成された多色画像
は、用紙3が中間転写ドラム21と転写ローラ22との
間を通る間に用紙3に一括転写される。一括転写された
用紙3は、転写ローラ22の下流側に配設される搬送ベ
ルト34によって定着ユニット12に搬送される。
【0046】定着ユニット12は、回転現像ユニット1
9の下方であって、転写ローラ22の下流側に配設さ
れ、加熱ローラ32と、その加熱ローラ32に押圧され
る押圧ローラ33とを備えている。加熱ローラ32は、
金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、現
像ユニット11において用紙3上に転写された多色画像
を、用紙3が加熱ローラ32と押圧ローラ33との間を
通過する間に熱定着させるようにしている。熱定着され
た用紙3は、その後、1対の排紙ローラ35、36およ
び37により順次搬送され、排紙トレイ38上に排紙さ
れる。
【0047】また、このカラーレーザプリンタ1には、
感光ドラム18上の可視像が転写された後に、感光ドラ
ム18上に残存するトナーを回収するためのクリーナ3
9が設けられている。このクリーナ39は、感光ドラム
18の側方に設けられ、クリーナケーシング40に、ク
リーニングブレード41が備えられている。なお、クリ
ーナケーシング40は、スコロトロン型帯電器20のケ
ーシングと一体に形成されている。
【0048】クリーニングブレード41は、その先端部
が感光ドラム18に接触状に対向するような状態におい
て、クリーナケーシング40に取り付けられており、可
視像が転写された後に感光ドラム18上に残存するトナ
ーは、感光ドラム18の回転によってクリーニングブレ
ード41と対向した時に、このクリーニングブレードに
よって掻き取られる。
【0049】なお、このクリーナ39は、中間転写ドラ
ム21の側方にも設けられており、用紙3に一括転写さ
れた後に、中間転写ドラム21上に残存するトナーを回
収できるようにしている。ただし、中間転写ドラム21
の側方に設けられたクリーナ39には、スコロトロン型
帯電器20は設けられていない。
【0050】そして、このように構成された本実施形態
のカラーレーザプリンタ1においては、シアン、マゼン
タ、イエローなどのトナーは、カーボンブラックを含ま
ないので帯電の立ち上がりが遅く、また、層厚規制ブレ
ード26の押圧部分47が耐磨耗性は良好であるが帯電
性付与能力が低い、ウレタンゴムにより形成されている
ため、帯電性不良に起因する現像ローラ周期でのゴース
トの発生を少なくするためには、トナーを、帯電性付与
能力の高い導電性のシリコーンにより形成される現像ロ
ーラ25の表面に、より多く接触させる必要がある。
【0051】そのため、本実施形態のカラーレーザプリ
ンタ1においては、層厚規制ブレード26と現像ローラ
25との間において、トナーが2層以内となるよう構成
して、トナーのほとんどを、帯電性付与能力の高い導電
性のシリコーンにより形成される現像ローラ25の表面
に直接接触させるようにしている。
【0052】すなわち、トナーが層厚規制ブレード26
と現像ローラ25との間において2層以内である場合に
は、図3に示すように、一方の層のトナー53が、現像
ローラ25に接触して擦られるため、そのトナー53に
は、現像ローラ25の移動方向(矢印51で示され
る。)に摩擦力が発生するとともに、他方の層のトナー
54は、層厚規制ブレード26に接触して擦られるの
で、そのトナー54には、現像ローラ25の移動方向と
逆方向(矢印52で示される。)の摩擦力が発生する。
そのため、各層のトナー53および54には、互いに逆
向きの力が作用するために、各層のトナー53および5
4同士が直接ぶつかり合って、トナー53および54が
層厚規制ブレード26と現像ローラ25との間で十分に
攪拌されるようになる。その結果、トナーが各層を相互
に循環し、そのほとんどが帯電性付与能力の高いシリコ
ーンにより形成される現像ローラ25の表面と、直接接
触して擦られるようになる。
【0053】このように、トナーのほとんどを、帯電性
付与能力の高いシリコーンにより形成される現像ローラ
25の表面と直接接触させることによって、層厚規制ブ
レード26の耐久性を確保しつつ、非磁性1成分のカー
ボンブラックを含まない、シアン、マゼンタ、イエロー
などのトナーの、帯電の立ち上がりを良好に促進すれ
ば、現像ローラ周期でのゴーストの発生を少なくするこ
とができる。
【0054】一方、2層より厚い場合には、図4に示す
ように、現像ローラ25に接触する層のトナー53と、
層厚規制ブレード26に接触する層のトナー54との間
に、現像ローラ25および層厚規制ブレード26のいず
れにも接触しない中間層のトナー55が介在するため、
現像ローラ25に接触する層のトナー53および層厚規
制ブレード26に接触する層のトナー54の摩擦力は、
直接相互に作用することがなく、これら各層のトナー5
3および54からの力は、この中間層のトナー55に作
用することになる。これら各層のトナー53および54
からの力が中間層のトナー55に作用しても、中間層の
トナー55は、これら各層のトナー53および54の間
ですべるのみであるので、現像ローラ25に接触する層
のトナー53と、層厚規制ブレード26に接触する層の
トナー54とが、相互に入れ替わる機会は、著しく減少
してしまう。したがって、2層より厚い場合には、トナ
ーを、帯電性付与能力の高いシリコーンにより形成され
る現像ローラ25の表面と、より多く直接接触させて擦
ることが困難となる。
【0055】なお、トナーの層が1層より薄い場合に
は、トナーの帯電の立ち上がりは十分であるが、その一
方で、現像されるトナーの量が不足してしまい、画像濃
度が薄くなる場合がある。
【0056】また、層厚規制ブレード26と現像ローラ
25との間におけるトナーの層厚は、層厚規制ブレード
26の押圧部分47の形状や、現像ローラ25と押圧部
分47との接触する角度など、種々の要因によって変化
するため、トナー層厚を2層以内とするには、このよう
な要因を、適用する装置に応じて適宜選択する。とりわ
け、層厚規制ブレード26の押圧部分47における、現
像ローラ25との接触面における現像ローラ25の回転
方向における上流側の端部と、その端部に対向する現像
ローラ25との間の隙間を狭くすることが、好適となる
場合が多く、たとえば、現像ローラ25との接触面にお
ける現像ローラ25の回転方向における上流側の角部
を、現像ローラ25に接触状に配置することなどがその
好適例として挙げられる。
【0057】また、本実施形態のカラーレーザプリンタ
1では、図2に示すように、現像ローラ25と層厚規制
ブレード26との、現像ローラ25の回転方向における
接触長さ(ニップ幅)56が、1mm以上とされている
ので、現像ローラ25と層厚規制ブレード26との間の
ニップ幅が十分に確保されるので、現像ローラ25に接
触する層のトナー53と層厚規制ブレード26に接触す
る層のトナー54とが相互に十分に攪拌および循環さ
れ、その結果、トナーのほとんどすべてが、帯電性付与
能力の高いシリコーンにより形成される現像ローラ25
の表面と、直接接触して擦られるようになる。したがっ
て、トナーのより一層良好な帯電を達成することができ
る。
【0058】また、現像ローラ25のローラ部分の表面
の表面粗さが、約9μmとされるトナーの平均粒子径よ
りも小さくなるように、十点平均粗さRz において5μ
mとされているので、トナーが現像ローラ25の表面の
凹凸にはまり込んでひっかかり、現像ローラ25と層厚
規制ブレード26との間におけるトナーの攪拌および循
環が阻害されるということも少なく、より一層良好な攪
拌および循環が確保されている。
【0059】さらに、層厚規制ブレード26の押圧部分
47の現像ローラ25に対する押圧力が、層厚規制ブレ
ード26の押圧部分47の長手方向の平均で、25g/
cm以上75g/cm以下となるように設定されている
ので、最適な押圧力によって、より一層良好なトナーの
攪拌および循環を確保することができ、そのため、より
一層、トナーの良好な帯電を達成することができる。な
お、押圧部分47の押圧力が、25g/cmより少ない
と、画像形成の初期から感光ドラム18のかぶりを生じ
る場合があり、また、押圧力が75g/cmを超える
と、トナーに与えるダメージが大きくなり、外添剤のト
ナー母粒子への埋まり込みが顕著となる場合がある。
【0060】なお、このような本実施形態のカラーレー
ザプリンタ1では、帯電性のあまりよくないトナーであ
っても、ゴーストの発生を少なくすることができるの
で、本来負帯電性であるポリエステルが主成分として用
いられる非磁性1成分の正帯電性のトナーを使用して
も、ゴーストの発生の少ない良好な画像を形成すること
ができる。
【0061】そして、このようなレーザプリンタ1は、
複数備えられる現像カートリッジ24の耐久性が良好
で、しかも、現像ローラ周期でのゴーストの少ない多色
画像を形成することができる。そのため、中間色の画像
を良好に形成することができる。
【0062】なお、以上の説明では、複数の現像カート
リッジ24を備えるカラーレーザブリンタ1について説
明したが、本発明は、たとえば、1つの現像カートリッ
ジ24のみを備える単一色の画像を形成するためのレー
ザプリンタ(ただし、カーボンブラックを含まないトナ
ーが使用されるので、実際上はモノクロ以外のもの)に
適用してもよい。また、本実施形態では、感光体とし
て、感光ドラム18が使用されているが、本発明では、
感光ベルトであってもよい。
【0063】さらに、本実施形態においては、正帯電性
のトナーを使用しているが、本発明では、負帯電性のト
ナーを使用してもよく、また、粉砕トナーに代えて、重
合トナーを使用してもよい。
【0064】また、以上の説明では、いわゆる中間転写
方式のカラーレーザプリンタについて説明したが、本発
明は、たとえば、タンデム方式のカラーレーザプリンタ
などに適用してもよい。
【0065】
【実験例】以下に実験例を示し、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、何ら以下の実験例に限定され
るものではない。 1)画像形成装置 画像形成装置として下記の構成を備えるレーザプリンタ
を用いた。
【0066】なお、基本的な構成は上記したレーザプリ
ンタ1と同様である。
【0067】現像ローラ:ローラ部分が導電性シリコー
ンゴムにより形成されているもの。
【0068】層厚規制ブレード:SUS板からなるブレ
ード本体46の先端部に、断面略矩形状のウレタンゴム
からなる押圧部分47を設けたものであって、現像ロー
ラ25との接触部分の形状が異なるもの3種類を用意し
た。
【0069】ブレード(a) 図5に示すように、現像
ローラ25との接触面全体が緩やかな曲率を有するよう
に形成され、現像ローラ25との接触面における現像ロ
ーラ25の回転方向における上流側の角部57と、その
角部57に対向する現像ローラ25の表面との間隔が比
較的広く、トナーの誘い込みが大きくなるように形成さ
れたもの。
【0070】ブレード(b) 図6に示すように、現像
ローラ25との接触面における現像ローラ25の回転方
向における上流側の角部57が、角張らずに小さな曲率
(アール)を有するように形成されて、トナーを少し誘
い込めるように形成されたもの。
【0071】ブレード(c) 図7に示すように、現像
ローラ25との接触面における現像ローラ25の回転方
向における上流側の角部57が、鋭く角張るように形成
されており、トナーを誘い込めないように形成されたも
の。
【0072】また、ブレード(b)およびブレード
(c)については、取付角度を変更することにより、ニ
ップ幅の異なるものを用意した。なお、押圧力は、押圧
部分47の長手方向平均で50g/cm狙いで設定し
た。
【0073】トナー:非磁性1成分の平均粒子径が9μ
mの正帯電性トナーであり、粉砕により得られた正帯電
性のポリエステル樹脂を主成分とする粉砕トナー。荷電
制御剤として正帯電性のCCR(荷電制御樹脂)および
4級アンモニウム塩、着色剤としてシアンなどが添加さ
れ、外添剤として、小粒子径のシリカが添加されている
もの。 2)実験 実験1 層厚規制ブレード26の種類およびニップ幅を表1に示
す組み合わせとして、レーザプリンタ1による印字を行
ない、ゴーストの発生の有無を目視にて評価しするとと
もに、層厚規制ブレード26を通過した後であって現像
前の、現像ローラ25上に担持されているトナーの層厚
を測定した。また、各トナー層の断面を電子顕微鏡で観
察し、2層以内であるか2層以上であるかを確認した。
なお、層厚の測定および観察のポイントは、図5ないし
図7において符号50で示されているように、現像ロー
ラ25の回転方向における押圧部分47の押圧箇所の下
流側であって、かつ感光ドラム18との対向箇所の上流
側である。
【0074】
【表1】
【0075】表1より明らかなように、トナー層が2層
以上である実験例1では、ニップ幅が広くてもゴースト
の発生が顕著であることがわかる。また、トナー層が2
層以内である実験例2〜6では、各ブレード(b)およ
び(c)毎に見ると、ニップ幅の広い方が良好な結果が
得られた。
【0076】実験2 1)実験例2において、層厚規制ブレード26の押圧力
を、押圧部分47の長手方向平均で80g/cm狙いで
設定し、5000枚の耐久印字を行なったところ、感光
ドラム18上の下地かぶりが増加した。この時点で、ト
ナーを電子顕微鏡で観察したところ、外添剤のトナー母
粒子への埋まり込みが顕著であることが確認された。 2)ブレードcを用いてニップ幅1mm以上を確保しな
がら、層厚規制ブレード26の押圧力を、押圧部分47
の長手方向平均で20g/cm狙いで設定し、5000
枚の耐久印字を行なったところ、印字の初期から、感光
ドラム18上に下地かぶりが発生した。
【0077】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、現像剤のほとんどを、帯電性付与能力の高いシリ
コーンを主成分とする弾性体により形成された現像剤担
持体の表面と直接接触させることによって、帯電の立ち
上がりを良好にすることができる。そのため、層厚規制
ブレードの耐久性を確保しつつ、非磁性1成分のカーボ
ンブラックを含まない有色の現像剤であっても、良好に
帯電させて現像剤担持体の移動周期でのゴーストの発生
を少なくすることができる。
【0078】請求項2に記載の発明によれば、現像剤の
ほとんどすべてを、帯電性付与能力の高いシリコーンを
主成分とする弾性体により形成された現像剤担持体の表
面と直接接触させることができる。したがって、現像剤
のより一層良好な帯電を達成することができる。
【0079】請求項3に記載の発明によれば、現像剤が
現像剤担持体の表面の凹凸にはまり込んでひっかかるこ
とも少なく、現像剤担持体と層厚規制部材との間におけ
る現像剤の良好な攪拌および循環を確保することができ
る。そのため、より一層の、現像剤の良好な帯電を達成
することができる。
【0080】請求項4に記載の発明によれば、現像剤担
持体が、現像剤担持体と層厚規制部材との間における現
像剤の良好な攪拌および循環を確保するための最適な押
圧力で、現像剤担持体を押圧するので、現像剤の、より
一層良好な攪拌および循環を確保することができ、その
ため、より一層、現像剤の良好な帯電を達成することが
できる。
【0081】請求項5に記載の発明によれば、主成分と
してポリエステルが含有されている非磁性1成分の正帯
電性のトナーによって、ゴーストの発生の少ない良好な
画像を形成することができる。また、正帯電性のトナー
を使用すると、反転現像において感光体を正極に帯電さ
せるが、この帯電において、スコロトロン帯電器を用い
た際に、オゾンの発生を少なくすることができる。
【0082】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
ないし5のいずれかに記載の現像器を画像形成装置に備
えることによって、耐久性が良好で、しかも、現像剤担
持体の移動周期でのゴーストの少ない多色画像を形成す
ることができる。そのため、中間色の画像を良好に形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプ
リンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すカラーレーザプリンタの部分拡大要
部側断面図である。
【図3】層厚規制ブレードと現像ローラとの間に介在す
るトナーの動きを説明するためのモデル図である。
【図4】層厚規制ブレードと現像ローラとの間に介在す
るトナーの動きを説明するためのモデル図である。
【図5】実験例に使用したブレード(a)の形状を示す
要部側面図である。
【図6】実験例に使用したブレード(b)の形状を示す
要部側面図である。
【図7】実験例に使用したブレード(c)の形状を示す
要部側面図である。
【符号の説明】
1 カラーレーザプリンタ 18 感光ドラム 24 現像カートリッジ 25 現像ローラ 26 層厚規制ブレード 47 押圧部分
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 9/09 G03G 9/08 361

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性1成分の現像剤を担持する現像剤
    担持体と、前記現像剤担持体上を押圧して前記現像剤の
    薄層を形成するための層厚規制部材とを備え、感光体上
    に形成される静電潜像を現像するために用いられる現像
    器において、 前記現像剤が、カーボンブラックを含まない有色の現像
    剤であり、 前記層厚規制部材における、少なくとも前記現像剤担持
    体上を押圧する部分が、ウレタンを主成分とする弾性体
    により形成されるとともに、 前記現像剤担持体における、少なくとも前記現像剤が担
    持される表面が、シリコーンを主成分とする弾性体によ
    り形成され、 前記現像剤担持体上において、前記現像剤が2層以内で
    担持されるように構成されていることを特徴とする、現
    像器。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体と前記層厚規制部材と
    の、前記現像剤担持体の移動方向における接触長さが、
    1mm以上であることを特徴とする、請求項1に記載の
    現像器。
  3. 【請求項3】 前記現像剤担持体の表面の表面粗さが、
    前記現像剤の平均粒子径よりも小さいことを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の現像器。
  4. 【請求項4】 前記層厚規制部材の前記現像剤担持体に
    対する押圧力が、前記層厚規制部材の長手方向の平均
    で、25g/cm以上75g/cm以下であることを特
    徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の現像
    器。
  5. 【請求項5】 前記現像剤が、主成分としてポリエステ
    ルが含有されている正帯電性のトナーであることを特徴
    する、請求項1ないし4のいずれかに記載の現像器。
  6. 【請求項6】 前記現像器を複数備えていることを特徴
    とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成
    装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009288539A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Canon Inc 画像形成装置

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