JP2001099588A - プレート式熱交換器 - Google Patents

プレート式熱交換器

Info

Publication number
JP2001099588A
JP2001099588A JP27650599A JP27650599A JP2001099588A JP 2001099588 A JP2001099588 A JP 2001099588A JP 27650599 A JP27650599 A JP 27650599A JP 27650599 A JP27650599 A JP 27650599A JP 2001099588 A JP2001099588 A JP 2001099588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
heat transfer
pressure
resistant frame
transfer plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27650599A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Bando
利雄 坂東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hisaka Works Ltd
Original Assignee
Hisaka Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hisaka Works Ltd filed Critical Hisaka Works Ltd
Priority to JP27650599A priority Critical patent/JP2001099588A/ja
Publication of JP2001099588A publication Critical patent/JP2001099588A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の伝熱プレートを積層した積層体の表裏
両面側に耐圧フレームを積層して全体をろう付けしたフ
リージングプレート式熱交換器の側壁強化と結露防止。 【解決手段】 同一寸法の複数枚の伝熱プレート1を積
層した積層体5の表面側に第1保護プレート31を介し
てノズル付き第1耐圧フレーム11を積層し、積層体5
の裏面側に第2保護プレート32を介して第2耐圧フレ
ーム12を積層して各々の接触部分をろう付けした熱交
換器で、第1保護プレート31の周辺のリブ接合部31
bを表面側伝熱プレート1Sのリブ部4の外周にろう付
けし、第2保護プレート32の周辺のリブ接合部32b
を裏面側伝熱プレート1Eのリブ部4の内周にろう付け
し、各保護プレート31,32の平坦な内外面を対応す
る各耐圧フレーム11,12に面接触させてろう付けす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅ろうやニッケル
ろう等のろう材でステンレス鋼等の複数枚の積層された
伝熱プレートと一対の耐圧フレームを永久接合したブレ
ージングプレート式熱交換器に関し、詳しくは、伝熱プ
レートと耐圧フレームの接合部分の積層構造に関する。
【0002】
【従来の技術】多数枚の伝熱プレートと一対の耐圧フレ
ームをろう材を介し積層し、高温・真空下でろう材を溶
融させることで伝熱プレートと耐圧フレームを永久接合
したブレージングプレート式熱交換器の従来例を図4乃
至図7に示し説明する。図4に示されるプレート式熱交
換器は複数枚の同一寸法の伝熱プレート1、…を積層し
たプレート積層体5の表裏両面側に一対の第1耐圧フレ
ーム11と第2耐圧フレーム12を積層して一体化した
ものである。
【0003】伝熱プレート1は板厚1mm以下の薄板の
ステンレス鋼板等を図5に示すような略矩形の波板にプ
レス成形したもので、中央部に波板状の伝熱部2と、こ
の伝熱部2の4隅部に2種類の流体の出入口である通路
穴3と、伝熱部2と通路穴3を囲う周辺部に裏面側に屈
曲させたリム部4を有する。図6及び図7に示すよう
に、同一寸法の伝熱プレート1の複数枚を、その各リム
部4を重ね、伝熱部2の凹凸条面を接合させてハニカム
構造で積層したプレート積層体5の表面側に第1耐圧フ
レーム11が積層され、裏面側に第2耐圧フレーム12
が積層される。
【0004】各耐圧フレーム11,12はプレート積層
体5の内部の流体圧力で変形しない強度の数mm以上の
板厚を有する略矩形の平板で、例えば第1耐圧フレーム
11の4隅部に2種類の流体の導入導出用ノズル21,
22が貫通させてろう付け法や拡管法、スポット溶接
法、厚入法等で固定される。各一対のノズル21,22
は伝熱プレート1の通路穴3の穴径と同一の内径を有し
て、対応する通路穴3と連通する。図7(A)に示すよ
うに、一方のノズル21は第1耐圧フレーム11の内面
側に貫通して突出する突出先端部21aを有し、この突
出先端部21aの先端面がプレート積層体5の最上層の
表面側伝熱プレート1Sの通路穴周辺部に面接触してろ
う付けされる。他方のノズル22は第1耐圧フレーム1
1の内面と面一の先端面を有し、この先端面が表面側伝
熱プレート1Sの通路穴周辺部に面接触してろう付けさ
れる。このように各ノズル21,22の先端面を伝熱プ
レート1Sの通路穴周辺部にろう付けする構造は、各ノ
ズル21,22の内径と通路穴3の穴径を十分に大きく
設計して流体の流動抵抗を小さく抑制する上で有効であ
る。
【0005】複数枚の伝熱プレート1がろう材を介して
上下に積層され、このプレート積層体5を上下から挟む
ようにノズル付き第1耐圧プレート11と単体の耐圧プ
レート12がろう材を介して積層されて、全体が真空室
で加熱されてろう付けによる永久接合が行われる。永久
接合された各伝熱プレート1の間に2種類の流体の流路
P,Qが交互に形成され、一方の流路Pには一方のノズ
ル21が連通し、他方の流路Qには他方のノズル22が
連通して、これら各流路P,Qを高温と低温の2種類の
流体が高圧で流れる間に熱交換が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のブレージングプ
レート式熱交換器は、伝熱プレート間からガスケットが
省略できて部品点数が少なくできる等の特徴を有する
が、構造的に次の[問題点1]〜[問題点4]がある。
【0007】[問題点1]、図6(A)に示すハニカム
構造で積層された複数の伝熱プレート1の表面側伝熱プ
レート1Sと第1耐圧フレーム11の間には、図6
(B)に示すような波状の空気層13が形成される。こ
の空気層13は表面側伝熱プレート1Sの波板状伝熱部
2の谷部分に相当して、プレート積層体5の側壁外部に
露呈する。そのため、熱交換器が冷凍機の蒸発器等に使
用されてプレート積層体5内部に0℃以下の冷媒が流れ
ると、空気層13の内部で結露が発生し、この結露水が
凍結することによる体積膨張(×1.1倍)で、第1耐
圧フレーム11と表面側伝熱プレート1Sの間が変形す
る懸念があった。
【0008】[問題点2]、複数の伝熱プレート1の各
リム部4を積層してろう付けしたプレート積層体5の破
壊強度試験をすると、表面側伝熱プレート1Sの側壁強
度が最も小さくて、これの内部の流路Qを流れる流体圧
で表面側伝熱プレート1Sのリム部4が変形し、破断に
至る。つまり図6(C)に示すように、表面側伝熱プレ
ート1Sの内部の流路Q以外の各流路P,Qの側壁は2
枚か3枚のリム部4の重合体で構成されてその側壁強度
が十分に大きく設定されるが、表面側伝熱プレート1S
の側壁は1枚のリム部4だけのために強度が弱くて、内
圧で破断する。この問題点の解決策として、表面側伝熱
プレートのリム部の外面に第1耐圧フレームの曲げ加工
された周縁部を面接触させて補強することが一部の熱交
換器で行われているが、これでは第1耐圧フレームが形
状複雑で高精度加工を必要とする高価なものとなる。
【0009】[問題点3]、プレート積層体5の表面側
伝熱プレート1Sの上にノズル付き第1耐圧フレーム1
1を位置決め搭載してろう付けしているが、このろう付
け時に注意を怠ると図8に示すようにプレート積層体5
上で第1耐圧フレーム11が横に位置ズレすることがあ
る。これは表面側伝熱プレート1S上でノズル付き第1
耐圧フレーム11を積極的に位置決めする有効な手段が
無いためである。そこで、かかる第1耐圧フレーム11
の横ズレを防止するためにプレート積層体5と第1耐圧
フレーム11を特別な治具で位置決め保持するようにし
てろう付けするようにしているが、これでは特別な位置
決め治具が必要となって熱交換器の製造コストが高くな
る問題や、位置決め治具と各部品の着脱作業が面倒で熱
交換器組立の作業性が低下する問題があった。
【0010】[問題点4]、図7(B)に示すように、
裏面側伝熱プレート1Eのリム部4の内面と第2耐圧フ
レーム12の端面をろう材14で接合一体化している
が、このろう材14によるろう付けが正常に行われない
と、裏面側伝熱プレート1Eと第2耐圧フレーム12の
間の密閉される空気層15が非密閉空間となり、ここに
外気が浸入て結露が生じ、その結露水が凍結することで
体積膨張を招いて裏面側伝熱プレート1Eと第2耐圧フ
レーム12の間が変形する上記問題点1と同様な懸念が
あった。このようなろう付け不良は、約0.2mm以上
のろう切れ隙間があると発生することが分かっており、
そこで、この種のろう付け不良が発生しないように第2
耐圧フレーム12の端面の寸法精度を裏面側伝熱プレー
ト1Eに高精度に合わせるようにしているが、このよう
な高精度な第2耐圧フレーム12は製作費が高く付く問
題があった。
【0011】本発明は以上の各問題点に鑑みてなされた
もので、伝熱プレートと耐圧フレームの接合部分を改変
した高品質で製作コストの安いブレージングプレート式
熱交換器を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、流体出入口の通路穴と波板状の伝熱面とこれ
ら通路穴と伝熱面を囲う周辺部を屈曲させたリム部を有
する同一寸法の複数枚の伝熱プレートを積層し、このプ
レート積層体の表裏両面側に伝熱プレートより板厚の大
きい平板状の一対の第1耐圧フレームと第2耐圧フレー
ムを積層し、各伝熱プレートと各耐圧フレームの接合部
をろう付けで一体化して各伝熱プレート間に異なる2種
類の流体の流路を交互に形成したプレート式熱交換器に
おいて、第1耐圧フレームとこれに隣接する表面側伝熱
プレートの間に、第1耐圧フレームの内面に面接触する
平板部とこの平板部の周囲に屈曲されて表面側伝熱プレ
ートのリム部の外面に面接触するリム接合部を有する第
1保護プレートを介在させ、第2耐圧フレームとこれに
隣接する裏面側伝熱プレートの間に、第2耐圧フレーム
の内面に面接触する平板部とこの平板部の周囲に屈曲さ
れて裏面側伝熱プレートのリム部の内面に面接触するリ
ム接合部を有する第2保護プレートを介在させて、各保
護プレートと各耐圧フレーム及び各伝熱プレートの面接
触部分をろう付け一体化したことを特徴とする。
【0013】ここで、複数の伝熱プレートを積層したプ
レート積層体の表面側に積層される第1保護プレートは
伝熱プレートのリム部の外面に接合されるリム接合部を
有し、プレート積層体の裏面側に積層される第2保護プ
レートは伝熱プレートのリム部の内面に接合されるリム
接合部を有することで、両保護プレートはそのリム接合
部の寸法形状が若干だけ相違する。このような両保護プ
レートをプレート積層体の表裏両面の各伝熱プレートと
耐圧フレームにろう付けすることで、プレート積層体の
表裏両面側の側壁強度が保護プレートで補強され、プレ
ート積層体と各耐圧フレームとの隙間が保護プレートで
外気から気液密に密閉されて結露の心配が無くなる。
【0014】また、本発明においては、第1及び又は第
2耐圧フレームにこれに隣接する伝熱プレートの通路穴
に連通する流体導入導出用ノズルを貫通させ、このノズ
ルの耐圧フレームの内面側に突出する先端部の先端面を
伝熱プレートの通路穴周辺の平坦面に面接触させてろう
付けしたプレート式熱交換器において、ノズルを有する
耐圧フレームとこれに隣接する伝熱プレートの間に介在
させる保護プレートに、耐圧フレーム内面に突出するノ
ズル先端部が嵌挿されると保護プレートが積層された伝
熱プレートに対するノズル先端部の相対位置を規制する
ノズル挿通穴を形成したことを特徴とする。
【0015】ここでのノズルを有する耐圧フレームは第
1耐圧フレームと第2耐圧フレームのいずれか一方か両
方であって、ノズルを有する耐圧フレームに積層される
保護プレートに耐圧フレーム内面に突出するノズル先端
部が嵌挿されるノズル挿通穴を形成することで、プレー
ト積層体にノズル付き耐圧フレームを積層してろう付け
するときに、ノズル挿通穴が伝熱プレートに対するノズ
ルと耐圧フレームを位置決め保持して、プレート積層体
に対する耐圧フレームの位置ズレを防止し、また、特別
な位置決め治具無しでプレート積層体の正確な位置に耐
圧フレームをろう付けすることを容易にする。
【0016】
【発明の実施の形態】図4のブレージングプレート式熱
交換器に適用した本発明の実施形態を図1乃至図3を参
照して説明する。
【0017】図1に示される実施形態のプレート式熱交
換器は、同一寸法の複数枚の伝熱プレート1を積層した
プレート積層体5の表面側と第1耐圧フレーム11の間
に第1保護プレート31を介在させ、プレート積層体5
の裏面側と第2耐圧フレーム12の間に第2保護プレー
ト32を介在させて、各保護プレート31,32と各耐
圧フレーム11,12及び各伝熱プレート1、…の面接
触部分をろう付け一体化したことを特徴とする。各保護
プレート31,32は伝熱プレート1と同様なステンレ
ス鋼板等の薄板を伝熱プレート1の外径サイズと同様な
サイズでプレス成形したものである。
【0018】プレート積層体5の表面側伝熱プレート1
Sと第1耐圧フレーム12の間に積層されてろう付けさ
れる第1保護プレート31の正面図を図2に示すと、こ
れは平板状の第1耐圧フレーム11の平坦な内面に面接
触してろう付けされる略矩形の平坦部31aと、平坦部
31aを囲う周縁部を曲げ加工したリブ接合部31b
と、平坦部31aの4隅部に貫通形成したノズル挿通穴
31c、31dとを有する。第1保護プレート31を表
面側伝熱プレート1Sの表面に積層したとき、そのリブ
接合部31bの内面が伝熱プレート1Sのリブ部4の外
面に面接触するように寸法設定される。また、第1保護
プレート31の一方のノズル挿通穴31cは、第1耐圧
フレーム11に固定された一方のノズル21の突出先端
部21aの外周が嵌挿されるノズル取付穴及びノズル位
置決め穴であり、他のノズル挿通穴31dは他のノズル
22の内径と同一の穴径の流体流通穴である。
【0019】プレート積層体5の裏面側伝熱プレート1
Eとノズル無し第2耐圧フレーム12の間に積層されて
ろう付けされる第2保護プレート32は、平板状の第2
耐圧フレーム12の内面に面接触してろう付けされる平
坦部32aと、平坦部32aを囲う周縁部を曲げ加工し
たリブ接合部32bを有し、リブ接合部32bの外面が
裏面側伝熱プレート1Eのリブ部4の内面に面接触して
ろう付けされる。第2耐圧フレーム12はノズル無しの
平板であるから、第2保護プレート32の平坦部32a
はノズル挿通穴の無い平板である。
【0020】図1(A)のプレート式熱交換器の製造
は、真空加熱によるろう付け法で行えばよい。例えば、
従来同様に複数の同一寸法の伝熱プレート1をろう材を
介して積層し、その積層体5の表裏両面に各保護プレー
ト31,32をろう材を介して積層し、更に各保護プレ
ート31,32にノズル付き第1耐圧フレーム11とノ
ズル無し第2耐圧フレーム12をろう材を介して積層し
て、真空加熱でろう材を溶融させて全体を永久接合す
る。
【0021】以上のように永久接合させたプレート式熱
交換器においては、表面側伝熱プレート1Sのリブ部4
の外周の全域が第1保護プレート31のリブ接合部31
bの内周に気密にろう付けされ、第1保護プレート31
の平坦部31aが第1耐圧フレーム11の内面に気密に
ろう付けされるので、図1(B)に示すような表面側伝
熱プレート1Sと第1保護プレート31の間の空間33
が完全な気液密なる密閉空間となって、この空間33に
外気が浸入して結露するといった不具合が発生せず、こ
れにより従来のような結露水凍結による伝熱プレート変
形等の問題点が解決される。また、空間33は真空加熱
時に形成されるために真空空間となって、真空空間によ
る優れた断熱効果が期待できる。
【0022】また、図1(B)の表面側伝熱プレート1
Sのリブ部4が第1保護プレート31のリブ接合部31
bの重合で補強される。つまり、表面側伝熱プレート1
Sの側壁強度が他の伝熱プレート1の側壁強度と同程度
まで増大して、表面側伝熱プレート1Sの内部の流路Q
を流れる流体圧で表面側伝熱プレート1Sのリム部4が
変形する心配が無くなり、破壊強度が大きく向上する。
【0023】また、プレート積層体5の表面側伝熱プレ
ート1Sの上に第1保護プレート31を積層し、その上
にノズル付き第1耐圧フレーム11を位置決め搭載して
ろう付けする際に、図3に示すように第1耐圧フレーム
11の下面から突出するノズル21の突出先端部21a
を第1保護プレート31のノズル挿通穴31cに嵌挿し
係合させて第1保護プレート31に対する第1耐圧フレ
ーム11の位置決めを行う。この位置決めで表面側伝熱
プレート1Sに対して第1耐圧フレーム11が位置決め
されて、第1耐圧フレーム11が第1保護プレート31
上に横ズレすることなく正確にろう付けされる。したが
って、特別な位置決め治具を使用することなく第1耐圧
フレーム11のろう付けが可能となり、熱交換器の製造
コストの低減化が容易となる。
【0024】また、裏面側伝熱プレート1Eのリブ部4
の内周の全域と第2保護プレート32のリブ接合部32
bの外周を気密にろう付けし、第2保護プレート32の
平坦部32aを第2耐圧フレーム12の内面に気密にろ
う付けすることで、裏面側伝熱プレート1Eと第2保護
プレート32の間の図1(C)に示す空間34が完全な
気液密なる密閉空間となって、この空間34に外気が浸
入して結露するといった不具合が発生しない。また、空
間34も図1(B)の空間33と同様に真空加熱時に形
成されるために真空空間となって、真空空間による優れ
た断熱効果が期待できる。更に、空間34が密閉空間と
なることにより、第2耐圧フレーム12は第2保護プレ
ート32を補強する程度のラフな寸法精度の安価な平板
状の鋼板が使用できる。
【0025】以上の実施形態のように複数の耐熱プレー
トの積層体の表裏両面に一対の保護プレートを積層する
ことで、プレート積層体の表裏両面と一対の耐圧フレー
ムの間の空間が密閉空間となってプレート積層体内の流
体通路以外の空間での結露発生が完全に防止されて、プ
レート式熱交換器の品質が改善される。なお、上記実施
形態は一対の耐圧フレームの第1耐圧フレームだけに流
体導入導出用ノズルを設置しているが、第2耐圧フレー
ムだけにノズルを設置したプレート式熱交換器や一対の
耐圧フレームの両方にノズルを設置したプレート式熱交
換器であっても本発明の適用は可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、伝熱プレート積層体の
表裏両面の各伝熱プレートと耐圧フレームの間に一対の
保護プレートを介在させてろう付けすることで、プレー
ト積層体の表裏両面側の側壁強度が保護プレートで補強
されて内部の流体圧で変形せず、かつ、プレート積層体
の表裏両面側と各耐圧フレームの間の隙間が保護プレー
トで外気から確実に気液密に密閉されて結露発生の心配
が無くなって、冷凍機の蒸発器等に適した高品質なプレ
ート式熱交換器が提供できる。
【0027】また、ノズルを有する耐圧フレームに積層
される保護プレートに耐圧フレーム内面に突出するノズ
ル先端部が嵌挿されるノズル挿通穴を形成することで、
プレート積層体にノズル付き耐圧フレームを積層してろ
う付けする際に、保護プレートのノズル挿通穴が伝熱プ
レートに対する耐圧フレームの位置決めをして、プレー
ト積層体に耐圧フレームを常に正確に位置決めして固定
することを容易にすると共に、特別な位置決め治具無し
でプレート積層体に耐圧フレームをろう付けすることが
可能となって、プレート式熱交換器の製作コストの低減
化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の実施形態を示すプレート式熱
交換器の断面図、(B)は(A)の一部Bでの拡大図、
(C)は(A)の一部Cでの拡大図。
【図2】図1熱交換器における一方の保護プレートの正
面図。
【図3】図1熱交換器の組立時の断面図。
【図4】(A)は従来のプレート式熱交換器の正面図、
(B)は側面図。
【図5】図4熱交換器における伝熱プレートの正面図。
【図6】(A)は図4(A)のT1−T1線に沿う拡大
断面図、(B)は(A)の一部Bでの拡大図、(C)は
(A)の一部Cでの拡大図。
【図7】(A)は図4(A)のT2−T2線に沿う拡大
断面図、(B)は(A)の一部Bでの拡大図。
【図8】図4熱交換器の組立時の不良例を示す断面図。
【符号の説明】
1 伝熱プレート 1S 表面側伝熱プレート 1E 裏面側伝熱プレート 2 伝熱部 3 通路穴 4 リブ部 5 プレート積層体 P,Q 流体の流路 11 第1耐圧フレーム 12 第2耐圧フレーム 21,22 ノズル 21a 突出先端部 31 第1保護プレート 31a 平坦部 31b リブ接合部 31c ノズル挿通穴 32 第2保護プレート 32a 平坦部 32b リブ接合部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体出入口の通路穴と波板状の伝熱面と
    これら通路穴と伝熱面を囲う周辺部を屈曲させたリム部
    を有する同一寸法の複数枚の伝熱プレートを積層し、こ
    のプレート積層体の表裏両面側に伝熱プレートより板厚
    の大きい平板状の一対の第1耐圧フレームと第2耐圧フ
    レームを積層し、各伝熱プレートと各耐圧フレームの接
    合部をろう付けで一体化して各伝熱プレート間に異なる
    2種類の流体の流路を交互に形成したプレート式熱交換
    器において、第1耐圧フレームとこれに隣接する表面側
    伝熱プレートの間に、第1耐圧フレームの内面に面接触
    する平板部とこの平板部の周囲に屈曲されて表面側伝熱
    プレートのリム部の外面に面接触するリム接合部を有す
    る第1保護プレートを介在させ、第2耐圧フレームとこ
    れに隣接する裏面側伝熱プレートの間に、第2耐圧フレ
    ームの内面に面接触する平板部とこの平板部の周囲に屈
    曲されて裏面側伝熱プレートのリム部の内面に面接触す
    るリム接合部を有する第2保護プレートを介在させて、
    各保護プレートと各耐圧フレーム及び各伝熱プレートの
    面接触部分をろう付け一体化したことを特徴とするプレ
    ート式熱交換器。
  2. 【請求項2】 第1及び又は第2耐圧フレームにこれに
    隣接する伝熱プレートの通路穴に連通する流体導入導出
    用ノズルを貫通させ、このノズルの耐圧フレームの内面
    側に突出する先端部の先端面を伝熱プレートの通路穴周
    辺の平坦面に面接触させてろう付けした請求項1記載の
    プレート式熱交換器において、ノズルを有する耐圧フレ
    ームとこれに隣接する伝熱プレートの間に介在させる保
    護プレートに、耐圧フレーム内面に突出するノズル先端
    部が嵌挿されると保護プレートが積層された伝熱プレー
    トに対するノズル先端部の相対位置を規制するノズル挿
    通穴を形成したことを特徴とするプレート式熱交換器。
JP27650599A 1999-09-29 1999-09-29 プレート式熱交換器 Pending JP2001099588A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27650599A JP2001099588A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 プレート式熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27650599A JP2001099588A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 プレート式熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001099588A true JP2001099588A (ja) 2001-04-13

Family

ID=17570410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27650599A Pending JP2001099588A (ja) 1999-09-29 1999-09-29 プレート式熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001099588A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291671A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Calsonic Kansei Corp 積層型熱交換器
WO2011117988A1 (ja) 2010-03-25 2011-09-29 三菱電機株式会社 プレート熱交換器及びプレート熱交換器の製造方法及びヒートポンプ装置
JP2012127541A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Hisaka Works Ltd プレート式熱交換器
JP2014081165A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Hisaka Works Ltd プレート式熱交換器
DE102012022046A1 (de) 2012-11-09 2014-05-15 Modine Manufacturing Co. Wärmetauscher
WO2017122428A1 (ja) 2016-01-13 2017-07-20 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器
WO2018216165A1 (ja) 2017-05-25 2018-11-29 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器
WO2018216166A1 (ja) 2017-05-25 2018-11-29 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005291671A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Calsonic Kansei Corp 積層型熱交換器
WO2011117988A1 (ja) 2010-03-25 2011-09-29 三菱電機株式会社 プレート熱交換器及びプレート熱交換器の製造方法及びヒートポンプ装置
EP2551626A4 (en) * 2010-03-25 2018-02-21 Mitsubishi Electric Corporation Plate heat exchanger, plate heat exchanger producing method, and heat pump apparatus
JP2012127541A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Hisaka Works Ltd プレート式熱交換器
JP2014081165A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Hisaka Works Ltd プレート式熱交換器
DE102012022046A1 (de) 2012-11-09 2014-05-15 Modine Manufacturing Co. Wärmetauscher
WO2017122428A1 (ja) 2016-01-13 2017-07-20 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器
WO2018216165A1 (ja) 2017-05-25 2018-11-29 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器
WO2018216166A1 (ja) 2017-05-25 2018-11-29 株式会社日阪製作所 プレート式熱交換器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3591102B2 (ja) 積層型熱交換器
US20180003448A1 (en) Connecting member and micro-channel heat exchanger
KR20080066313A (ko) 열교환기
WO2021063220A1 (zh) 换热器及其制造方法
JP2001099588A (ja) プレート式熱交換器
US20030192681A1 (en) Heat exchanger having projecting fluid passage
JP2001241881A (ja) 積層型熱交換器
JPH1194488A (ja) 熱交換器
KR101980359B1 (ko) 적층식 판형 열교환기
JPS61184394A (ja) 熱交換器
JP4575697B2 (ja) 熱交換器
KR100350945B1 (ko) 냉매 유입,배출관 연결부의 강성이 증대된 열교환기
JP3286699B2 (ja) アルミニューム製積層型熱交換器
JP4758309B2 (ja) 多流体熱交換器およびその製造方法
US20210180883A1 (en) Heat exchanger with one-piece through fittings
JPH05157486A (ja) 熱交換器
JPS59150662A (ja) 鋼材と銅材との接合方法
JP3409350B2 (ja) 積層型熱交換器
JP2020003089A (ja) 熱交換チューブ及び熱交換器
CN220324589U (zh) 具有冷却块的电池模块的下壳体
JPH10170186A (ja) 熱交換器
JP2000039284A (ja) 積層型熱交換器
JPH07234088A (ja) アルミニウム合金製熱交換器
US20240219123A1 (en) Heat exchanger and manufacturing method thereof
JP2002267380A (ja) 熱交換器用ブレージングチューブおよび熱交換器の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090309