JP2001099559A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2001099559A
JP2001099559A JP27995799A JP27995799A JP2001099559A JP 2001099559 A JP2001099559 A JP 2001099559A JP 27995799 A JP27995799 A JP 27995799A JP 27995799 A JP27995799 A JP 27995799A JP 2001099559 A JP2001099559 A JP 2001099559A
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2321/00Details or arrangements for defrosting; Preventing frosting; Removing condensed or defrost water, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2321/14Collecting condense or defrost water; Removing condense or defrost water
    • F25D2321/141Removal by evaporation
    • F25D2321/1412Removal by evaporation using condenser heat or heat of desuperheaters
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2400/00General features of, or devices for refrigerators, cold rooms, ice-boxes, or for cooling or freezing apparatus not covered by any other subclass
    • F25D2400/32Removal, transportation or shipping of refrigerating devices from one location to another

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬用把手の取付強度を改善した冷蔵庫を提
供する。 【解決手段】 冷蔵庫は、断熱箱体6の下部に機械室4
1を構成し、この機械室の前面に取り付けられたフレー
ム横板112を備えてなるものであって、フレーム横板
に形成され、後方に開放した挿入部112Bと、機械室
の天面を構成する断熱箱体の底板6Aに固定される取付
腕部113A及び挿入部内に挿入嵌合されてフレーム横
板に固定される握り部113Bとを有する運搬用把手1
13とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体の下部に
機械室を構成すると共に、その前部に運搬用把手を取り
付けてなる冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種家庭用冷蔵庫は、例えば
特開平10−253232号公報(F25D23/0
0)に示される如く、鋼板製の外箱と硬質樹脂製の内箱
間に発泡ポリウレタンなどの発泡断熱材を現場発泡方式
にて充填した断熱箱体から構成されており、この断熱箱
体内(庫内)を複数に区画することにより、冷凍室や冷
蔵室、野菜室などを構成している。そして、冷凍室の後
方には冷却器を設置して、この冷却器により冷却された
冷気を各室に循環することにより、それぞれ所定の温度
に冷却している。
【0003】また、断熱箱体の下部には機械室が構成さ
れ、この機械室内には前記冷却器と共に冷凍サイクルを
構成する圧縮機や凝縮器などが設置されている。更に、
機械室の前面に位置する横板裏面には運搬用把手(把手
部材)が取り付けられ、冷蔵庫を搬入する際などに、こ
の把手を持って運搬できるように配慮されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
運搬用把手は機械室の天面となる上壁と横板間に渡って
それらにネジ止めする構造であったため、重量のかさむ
冷蔵庫を運搬するためにはどうしても強度的な問題が生
じる。
【0005】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、運搬用把手の取付強度を
改善した冷蔵庫を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫は、断熱
箱体の下部に機械室を構成し、この機械室の前面に取り
付けられたフレーム横板を備えてなるものであって、フ
レーム横板に形成され、後方に開放した挿入部と、機械
室の天面を構成する断熱箱体の底板に固定される取付腕
部及び挿入部内に挿入嵌合されてフレーム横板に固定さ
れる握り部とを有する運搬用把手とを備えたことを特徴
とする。
【0007】本発明によれば、断熱箱体の下部に機械室
を構成し、この機械室の前面に取り付けられたフレーム
横板を備えてなる冷蔵庫において、フレーム横板に形成
され、後方に開放した挿入部と、機械室の天面を構成す
る断熱箱体の底板に固定される取付腕部及び挿入部内に
挿入嵌合されてフレーム横板に固定される握り部とを有
する運搬用把手とを設けたので、特にフレーム横板と運
搬用把手の取付強度は著しく向上する。特に、運搬時に
握る握り部の取付強度が改善されるため、運搬中に生じ
る破損などの不都合の発生を効果的に低減できる。
【0008】また、運搬用把手は断熱箱体の底板とフレ
ーム横板間に渡って固定されることになるため、所謂筋
交いの役割を果たすことになり、冷蔵庫全体の強度向上
にも寄与するものである。
【0009】請求項2の発明の冷蔵庫は、上記において
フレーム横板には開口が形成され、この開口下縁に挿入
部が形成されると共に、握り部の後面は湾曲形状とされ
ていることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、上記に加えてフ
レーム横板に形成された開口下縁に挿入部を形成したの
で、この開口から手指を挿入して握り部を確実に握るこ
とができるようになる。特に、握り部の後面は湾曲形状
とされているので、握り具合も良好となり、運搬時の作
業性が著しく向上するものである。
【0011】請求項3の発明の冷蔵庫は、上記において
機械室内には蒸発皿が設けられ、フレーム横板の開口か
ら機械室内に蒸発皿を挿脱自在と成すと共に、運搬用把
手の取付腕部は開口の両側に位置することを特徴とす
る。
【0012】請求項3の発明によれば、上記に加えて機
械室内に設けられる蒸発皿を、フレーム横板の開口から
機械室内に挿脱自在と成すと共に、運搬用把手の取付腕
部は開口の両側に位置するようにしたので、運搬用把手
の取付腕部が蒸発皿の挿脱に支障を来すことが無くな
る。
【0013】請求項4の発明の冷蔵庫は、上記において
蒸発皿の前部中央には前方に突出する把手部が設けら
れ、この把手部がフレーム横板の開口より前方に臨むと
共に、把手部以外の蒸発皿は握り部よりも後方に位置す
ることを特徴とする。
【0014】請求項4の発明によれば、上記に加えて蒸
発皿の前部中央には前方に突出する把手部が設けられ、
この把手部がフレーム横板の開口より前方に臨むと共
に、把手部以外の蒸発皿は握り部よりも後方に位置する
ようにしたので、蒸発皿は把手部を持って挿入、引き出
しを行うことができると共に、運搬時には把手部の両側
から開口内に手指を挿入し、運搬用把手の握り部を握る
ことができるようになる。
【0015】特に、取付腕部の近傍で握り部を握るかた
ちとなるので、最も強度の高い位置を持って運搬するこ
とになり、強度上極めて有効なものとなる。
【0016】請求項5の発明の冷蔵庫は、上記において
運搬用把手の後方には、蒸発皿を載置する蒸発皿用コン
デンサが設けられ、この蒸発皿用コンデンサと運搬用把
手の握り部間には所定の間隔が構成されると共に、蒸発
皿用コンデンサの前縁は折り返し形状とされていること
を特徴とする。
【0017】請求項5の発明によれば、上記に加えて運
搬用把手の後方に設けられ、蒸発皿を載置する蒸発皿用
コンデンサと運搬用把手の握り部間に所定の間隔を構成
したので、運搬時にはこの間隔から手指を挿入して握り
部を支障無く握ることができる。特に、蒸発皿用コンデ
ンサの前縁は折り返し形状としたので、手指を挿入する
際に蒸発皿用コンデンサの前縁に当たっても怪我を負う
危険性が少なくなる。
【0018】請求項6の発明の冷蔵庫は、上記において
蒸発皿用コンデンサの前縁を湾曲形状としたことを特徴
とする。
【0019】請求項6の発明によれば、上記に加えて蒸
発皿用コンデンサの前縁を湾曲形状としたので、運搬用
把手の握り部と蒸発皿用コンデンサ間に手指を挿入する
際に蒸発皿用コンデンサの前縁に当たっても、怪我を負
う不都合を確実に防止でき、運搬時の安全性を一層向上
させることができるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用した冷蔵庫1の正
面図、図2は冷蔵庫1の縦断側面図、図3は冷蔵庫1の
冷蔵室11の背面板49及び背面断熱材50の分解斜視
図、図4は冷蔵庫1の冷蔵室11部分の平断面図、図5
は冷蔵庫1の仕切壁7部分の平断面図、図6は冷蔵庫1
の冷凍サイクルの冷媒回路図である。
【0021】冷蔵庫1は鋼板製の外箱2と、ABSなど
の硬質樹脂製の内箱3間に発泡ポリウレタン等の断熱材
4を現場発泡方式にて充填して成る前面開口の断熱箱体
6から構成されている。この断熱箱体6の庫内は、断熱
箱体6と一体に構成された断熱壁から成る仕切壁7によ
り上下に区画されており、更に仕切壁7の上方の断熱箱
体6内は上仕切部材8にて上下に区画されている。
【0022】そして、この上仕切部材8の上方を冷蔵室
11、上仕切部材8と仕切壁7間を野菜室12としてい
る。更に、仕切壁7の下方の断熱箱体6の開口縁は下仕
切部材9にて上下に区画され、この下仕切部材9の下側
が冷凍室13とされている。また、仕切壁7と下仕切部
材9の間は、断熱壁30(図5)にて更に左右に区画さ
れ、向かって左側を製氷室10、右側をセレクト室15
(図5)としている。尚、図5では説明のため仕切壁7
のハッチングを省略している。
【0023】上記冷蔵室11の前面開口は回動自在の断
熱扉14によって開閉自在に閉塞されると共に、冷凍室
13及び野菜室12は、上面開口の容器16A、17A
を備えた引き出し式の断熱扉16、17によりそれぞれ
開閉自在に閉塞されている。また、製氷室10も、上面
開口の容器18Aを備えた引き出し式の断熱扉18によ
り開閉自在に閉塞され、前記セレクト室15も同様の引
き出し式の断熱扉19(図1)により開閉自在に閉塞さ
れている。尚、20は扉14の前面下部に設けられたコ
ントロールパネルである。
【0024】また、製氷室10の上部には自動製氷機2
1が設置されている。更に、野菜室12の奥方は仕切板
22及び冷却器前板23にて前後に区画され、冷却器前
板23の後側に冷却室24が区画形成されており、この
冷却室24内に冷蔵室用冷却器26が縦設されている。
この冷蔵室用冷却器26の上側には冷蔵室用送風機27
が設けられており、冷蔵室用冷却器26の下側には除霜
ヒータ28が設けられている。また、この除霜ヒータ2
8の下側にはドレン受け29が形成されている。
【0025】また、製氷室10及びセレクト室15の奥
方から冷凍室13の上部奥方は仕切板32及び冷却器前
板33にて前後に区画され、冷却器前板33の後側に冷
却室34が区画形成されており、この冷却室34内に冷
凍室用冷却器36が縦設されている。この冷凍室用冷却
器36の上側には冷凍室用送風機37が設けられてお
り、冷凍室用冷却器36の下側には除霜ヒータ38が設
けられている。また、この除霜ヒータ38の下側にはド
レン受け39が形成されている。
【0026】そして、仕切板32の上部には製氷室吐出
口やセレクト室吐出口などが形成され、中央部には冷凍
室吐出口13Aが形成されると共に、仕切板32の下部
には冷凍室吸込口13Bが形成されている。尚、図示し
ないセレクト室吐出口はセレクト室15の温度に基づい
て流路を開閉する図示しないモータダンパーが取り付け
られている。
【0027】一方、野菜室12奥方の仕切板22下部に
は野菜室吸込口12Aが形成されると共に、仕切板22
と冷却器前板23間の空間上端は後述する冷蔵室背面ダ
クト47に連通している。更に、仕切板22の上部には
上仕切部材8下側に冷気を吹き出すための野菜室吐出口
12Bが形成されている。
【0028】他方、冷蔵室11の奥部には内箱3背面と
間隔を存して背面板49とその裏側に背面断熱材50が
取り付けられており、この背面断熱材50の裏面左右に
は、上下に延在する前記冷蔵室背面ダクト47が形成さ
れている。そして、背面板49の左右には冷蔵室吐出口
11Aが形成され、背面断熱材50を貫通して冷蔵室背
面ダクト47に連通している。また、冷蔵室11内には
棚51・・が複数段架設されている。
【0029】また、背面板49の左右には背面断熱材5
0の両側に位置して上下に渡る凹所31、31が形成さ
れており、各凹所31、31内にはそれぞれ照明灯59
が取り付けられる。そして、この凹所31、31の前面
は図示しない透光性のシェードにて閉塞される(尚、図
2では左側の照明灯59を透視して見ている)。
【0030】更に、冷蔵室11の下部には上仕切部材8
の上方に所定の間隔を存して仕切板42が取り付けられ
ており、この仕切板42の前側には開閉自在の蓋43が
回動自在に吊下され、これらで囲繞される空間に内蔵室
44が形成されている。そして、この内蔵室44内には
引き出し自在の容器48が収納されている。尚、44A
は背面板49に形成された内蔵室吐出口であり、冷蔵室
背面ダクト47下部に連通している。
【0031】また、上仕切部材8には冷蔵室吸込口51
が形成されており、この冷蔵室吸込口51は野菜室12
内に連通している。更に、内蔵室44には前記自動製氷
機21に給水するための図示しない給水タンクが収納さ
れる。
【0032】前記野菜室12内に収納された容器17A
の上面は蓋53にて閉塞されており、前記冷蔵室11か
ら帰還する冷気は、冷蔵室吸込口51を経てこの容器1
7A周囲に流通された後、野菜室吸込口12Aから冷却
室24に戻される。また、前記製氷室10や冷凍室13
からの帰還冷気は冷凍室吸込口13Bから冷却室34に
戻される。尚、セレクト室15は図示しないセレクト室
吸込口から冷却室34に戻される。
【0033】ここで、背面断熱材50の前面中央部には
上下に渡って凹陥した凹陥部54が形成されており、こ
の凹陥部54の下部に対応する位置の背面板49には吸
込口56が取り付けられている。そして、背面板49に
て閉塞された凹陥部54内にエアーカーテン用背面ダク
ト57が形成され、その中には温度補償用電気ヒータH
が取り付けられている。尚、55は吸込口56に取り付
けられたカバーである。
【0034】吸込口56の後方に位置するエアーカーテ
ン用背面ダクト57内には軸方向(前方)から冷気を吸
引して半径方向に吹き出すターボファン67を備えたエ
アーカーテン用送風機68が配設されている。また、冷
蔵室11の天面には天面板63が取り付けられ、この天
面板63内にはエアーカーテン用天面ダクト64が前後
に渡って構成されている。このエアーカーテン用天面ダ
クト64の後端は前記エアーカーテン用背面ダクト57
の上端に連通しており、エアーカーテン用天面ダクト6
4の前端には、冷蔵室11の前面開口近傍に位置して複
数の吹出口66・・が左右に並設されている(尚、図2
では送風機68を透視して見ている)。
【0035】一方、断熱箱体6の下部には機械室41が
構成されており、この機械室41内後部には前記冷蔵室
用冷却器26や冷凍室用冷却器36と共に図6の冷凍サ
イクルの冷媒回路を構成する圧縮機69などが設置され
ている。この図6の冷媒回路図において、71は凝縮装
置であり、72はモータ駆動の三方弁、73及び74は
キャピラリチューブである。尚、キャピラリチューブ7
3、74は後述する冷媒吸込配管69Sと熱交換するよ
うにハンダ付けされている。
【0036】そして、圧縮機69の冷媒吐出配管69D
は凝縮装置71に接続され、凝縮装置71の出口部71
Aはドライヤ70を経て三方弁72に接続される。三方
弁72の一方の出口はキャピラリチューブ73を経て冷
蔵室用冷却器26の入口に接続され、冷蔵室用冷却器2
6の出口は冷凍室用冷却器36の入口に接続されてい
る。
【0037】また、三方弁72の他方の出口はキャピラ
リチューブ74を経て冷凍室用冷却器36の入口に接続
されると共に、冷凍室用冷却器36の出口は圧縮機69
の冷媒吸込配管69Sに接続されている。尚、三方弁7
2は凝縮装置71からの液冷媒をキャピラリチューブ7
3かキャピラリチューブ74に択一的に流すよう出口を
開閉する機能を備えると共に、双方の出口を閉じて流路
を完全に閉鎖する機能と双方の出口を開放する機能をも
有する。また、40は冷凍室用冷却器36と圧縮機69
間に接続された冷媒液溜としてのヘッダーである。
【0038】そして、図示しない制御装置により圧縮機
69が運転されると、圧縮機69の冷媒吐出配管69D
から吐出された高温高圧のガス冷媒は凝縮装置71に流
入して放熱し、凝縮液化される。そして、凝縮装置71
を出た冷媒はドライヤ70を経て三方弁72に入る。
【0039】冷凍室13と冷蔵室11の温度を検出する
図示しない温度センサの双方からの冷却要求がある場
合、前記制御装置は三方弁72をキャピラリチューブ7
3側に開放する。これにより、凝縮装置71で凝縮液化
された冷媒はキャピラリチューブ73で減圧された後、
冷蔵室用冷却器26と冷凍室用冷却器36とに順次流入
して蒸発し、双方の冷却器で冷却能力を発揮する。ま
た、冷凍室13の温度センサみから冷却要求がある場
合、前記制御装置は三方弁72をキャピラリチューブ7
4側に開放する。
【0040】これにより、凝縮装置71で凝縮液化され
た冷媒はキャピラリチューブ74で減圧された後、冷凍
室用冷却器36に流入して蒸発し、冷凍室用冷却器36
で冷却能力を発揮する。そして、冷凍室13と冷蔵室1
1の双方の温度センサから冷却要求が無い場合、前記制
御装置は圧縮機69を停止(送風機27、37も停止)
すると共に、三方弁72の双方の出口を閉じ、流路を完
全に閉鎖する。
【0041】そして、冷凍室用送風機37が運転される
と、冷凍室用冷却器36にて冷却された冷却室34内の
冷気は製氷室吐出口やセレクト室吐出口から製氷室10
やセレクト室15に吐出されると共に、冷凍室吐出口1
3Aから冷凍室13に吐出される。そして、各室内を循
環して冷却した後、冷気は前記冷凍室吸込口13Bから
冷却室34内に帰還する(図2中実線矢印)。これによ
って、冷凍室13は所定の冷凍温度(−20℃程)に維
持される。
【0042】尚、製氷室10内の温度も凍結温度となる
ように構成され、自動製氷機21によて製氷が成され
る。また、セレクト室15内は冷凍室から野菜室の範囲
で制御温度が選択可能とされており、当該選択された温
度となるように前記モータダンパーによりセレクト室吐
出口からの冷気供給量が制御される。このモータダンパ
ーはセレクト室15の温度を検出する図示しない温度セ
ンサに基づき、前記制御装置によって制御される。
【0043】一方、冷蔵室用送風機27が運転される
と、冷蔵室用冷却器26にて冷却された冷却室24内の
冷気は冷蔵室背面ダクト47に流入し、冷蔵室吐出口1
1A・・・や内蔵室吐出口44Aから冷蔵室11、内蔵
室44内に吹き出され、内部を循環して冷却した後、冷
蔵室吸込口51に流入する。
【0044】冷蔵室吸込口51に流入した冷気は上仕切
部材8を通過し、野菜室吐出口12Bから吹き出された
冷気と混ざり合って野菜室12内に入り、容器17A周
囲を循環して容器17A内を間接的に冷却した後、野菜
室吸込口12Aから吸い込まれ、冷却室24に帰還す
る。これによって、冷蔵室11内は冷蔵温度(+3℃〜
+5℃程)に維持され、容器17A内の野菜は乾燥が防
がれた状態で保冷されることになる(図2中実線矢
印)。
【0045】前記制御装置は前記温度センサが検出する
冷凍室13の温度に基づいて冷凍室用送風機37をON
−OFF制御し、冷蔵室11の温度に基づいて冷蔵室用
送風機27をON−OFF制御しているが、扉14、1
7の何れかが開放された場合には、冷蔵室用送風機27
を停止すると共に、扉16、18、19の何れかが開放
された場合には、冷凍室用送風機37を停止する。これ
によって、各室からの冷気漏洩を抑制するものである。
【0046】また、制御装置は冷蔵室11の扉14が閉
じられており、且つ、冷蔵室11内の温度が例えば+6
℃などの所定の高温度より低い場合には、エアーカーテ
ン用送風機68を停止している。そして、扉14が開放
されると、制御装置はこのエアーカーテン用送風機68
を運転すると共に、照明灯59を点灯する。
【0047】エアーカーテン用送風機68が運転される
と、軸方向から冷気を吸引して半径方向に吹き出す作用
を奏するので、冷蔵室11内の冷気はカバー55を介し
て吸引口56から吸引され、エアーカーテン用送風機6
8に吸い込まれる。そして、エアーカーテン用背面ダク
ト57に吹き出され、そこを上昇して、エアーカーテン
用天面ダクト64に入り、そこを前方に流れて吹出口6
6から下方の冷蔵室11の開口部に吹き出される。
【0048】これによって、冷蔵室11の開口部には全
域に渡って図2に破線矢印で示す如く冷気エアーカーテ
ンが形成されるので、扉14が開放された際に冷蔵室1
1内に侵入しようとする外気及び冷蔵室11内から漏洩
しようとする冷気を、エアーカーテンによって極力阻止
することができるようになる。
【0049】ここで制御装置は、扉14が開放されてい
る時間を積算しており、扉14が閉じられた場合には、
前記積算時間と同じ時間だけエアーカーテン用送風機6
8の運転を継続して行った後、停止する。これにより、
扉14の開放中に生じた冷蔵室11内の温度上昇や温度
むらを、扉14を閉じた後に迅速に低下及び均一化させ
ることができる。そして更に、例えば多量の熱負荷が投
入されるなどして冷蔵室11内の温度が例えば+6℃な
どの高温度以上に上昇した場合には、制御装置は扉14
が閉じられて更に前記積算時間が経過した後であっても
エアーカーテン用送風機68を運転する。
【0050】これにより、冷蔵室11内の冷気は撹拌さ
れるので、冷蔵室11内の温度回復(低下)は迅速化さ
れる。また、上記の如きエアーカーテン用送風機68の
運転によって冷蔵室11内の冷気が撹拌されることによ
り、冷蔵室11内の温度が均一化する作用も奏する。ま
た、扉14が開放された場合に冷気エアーカーテンを形
成するようにしているので、省エネルギーにも寄与でき
るようになる。更に、扉14が閉じられた状態でも、冷
蔵室11内の温度が所定値以上に上昇した場合には、エ
アーカーテン用送風機68を運転するようにしたので、
冷蔵室11内の冷気をエアーカーテン用送風機68の運
転によって撹拌し、冷蔵室11内の温度回復(低下。特
に扉14内側のポケットなど)を迅速化することができ
る。
【0051】また、前記制御装置は圧縮機69の運転時
間を積算しており、通算の運転時間が所定時間に達する
と前記除霜ヒータ28及び38を発熱させる。これによ
り、冷蔵室用冷却器26及び冷凍室用冷却器36は加熱
され、それらに付着した霜は融解される。着霜の融解に
より生じたドレン水は、各冷却器の下側に配置されたド
レン受け29及び39にそれぞれ受容される。
【0052】次に、図7〜図13を参照して本発明の冷
蔵庫1の機械室41内の構成を詳細に説明する。図7は
冷蔵庫1下部の縦断側面図、図8は同冷蔵庫1下部の背
面図、図9は冷蔵庫1の機械室41内の平面図、図10
は機械室41部分の冷蔵庫1の分解斜視図、図11、図
12は機械室41前部の冷蔵庫1の拡大縦断側面図、図
13は冷蔵庫1下部の拡大正面図である。
【0053】機械室41の天面となる断熱箱体6の底板
6Aは、前部が低く後部のみが高い階段形状を呈してお
り、機械室41の前面、底板及び後面は開放している。
この機械室41の底板後部には左右底板のアングル材8
0、80間に渡って圧縮機台79が取り付けられてお
り、この圧縮機台79の前方から見て右側上に圧縮機6
9が設置されている。
【0054】また、機械室41の前方にはキックプレー
ト82が扉16の下側において左右に渡り断熱箱体6の
前面に取り付けられており、このキックプレート82と
前記圧縮機台79間には冷凍サイクルの凝縮装置71の
一部を構成するプレートタイプの蒸発皿用コンデンサ8
3が機械室41の底部に位置してアングル材80、80
に取り付けられ、底板6Aと設置床面との間に間隔を存
して配置されている。そして、この蒸発皿用コンデンサ
83上には蒸発皿90が載置され、蒸発皿用コンデンサ
83と底板6A間に位置する。尚、図中95、95は蒸
発皿用コンデンサ83の両側上に前後に渡って設けら
れ、この蒸発皿90を前後に摺動自在に保持するための
蒸発皿レールである。
【0055】この機械室41内は圧縮機69の前側に位
置する仕切板84によって蒸発皿用コンデンサ83側と
圧縮機台79側とに仕切られており、仕切板84の左側
に連通部86が構成されている。また、圧縮機69の左
側には例えば合成樹脂製のファン仕切板87が取り付け
られており、このファン仕切板87には開口87Aが形
成されている。このファン仕切板87には、前方に低く
傾斜した収納部103が一体に成形されており、この収
納部103の奥部は前記開口87Aにて左右に開口し、
後面は開口103Aにて後方に向けて開放している。
【0056】そして、この収納部103内には機械室用
送風機88が後面の開口103Aから挿入され、取り付
けられる。この機械室用送風機88は、全体形状が略正
方形を呈した角形の軸流ファンであり、モータ部88M
が中央となり、ファン部88Fがその周囲に配置された
構成である。また、機械室用送風機88は収納部103
内奥部に挿入された状態で、開口87Aに位置すると共
に、収納部103の傾斜により、図7に示す如く全体と
しては前下がりとなるよう傾斜している。これにより、
機械室用送風機88の上面88Aはその軸方向から見て
蒸発皿用コンデンサ83側に低く傾斜している。また、
係る傾斜配置によってファン仕切板87の後下隅部には
圧縮機台79との間に間隔が構成されるため、ここを利
用して冷凍サイクルの冷媒配管75を挿通させることが
できる。
【0057】また、ファン仕切板87の後部には鏃状の
爪部87Bが一体に成形されており、機械室用送風機8
8が所定位置に収納された状態で、爪部87Bは機械室
用送風機88の後面に突出する。これにより、機械室用
送風機88は後方に抜けなくなる。尚、機械室用送風機
88を収納部103から後方に引く抜く際には先ず後述
するユニットカバー91を外し、爪部87Bを外側に変
形させてから後方に引き出せば良い。
【0058】この機械室用送風機88は運転されて連通
部86側から空気を吸引し、圧縮機69側に吹き出すも
のであるが、この機械室用送風機88の空気吸込側には
前記凝縮装置71の一部を構成する主凝縮器104が圧
縮機台79上に設置されている。この主凝縮器104は
例えば冷媒配管周囲に多数の小円盤状フィンを備えた強
制空冷式の熱交換器である。
【0059】また、圧縮機69の冷媒吐出配管69Dは
機械室用送風機88の空気吹出側に位置し、更にこの凝
縮器用送風機88から吹き出された空気の流れに対して
略直交する向きに曲げられ、一往復されている。尚、こ
の冷媒吐出配管69Dは更に多くの回数折曲しても良
い。
【0060】更に、前記三方弁72は主凝縮器104の
風上側に位置して断熱箱体6の底板6A(傾斜部分)に
取り付けられており、更に、凝縮装置71の最終出口部
及びそこに位置するドライヤ70も、主凝縮器104の
風上側となる三方弁72の後方に配置されている。
【0061】前記蒸発皿90は、前縁中央部に前方に突
出した把手部90Aを有しており、後縁左側には主凝縮
器104側に突出した受容部90Bが一体に形成されて
いる。尚、90C、90Cは把手部90Aの両側上面に
形成されたガタ付き防止突起、90Dは把手部90Aの
下縁に突出形成されたストッパである。そして、この受
容部90Bの上方に対応するよう底板6Aには水封装置
107、108が取り付けられ、この水封装置107、
108には前記各ドレン受け29、39に接続されたド
レンパイプ109、111が差し込まれている。
【0062】この水封装置107、108はドレンパイ
プ109、111内を流下して来るドレン水を一部を貯
留して水封する所謂トラップ構造を有しており、図9に
示す如く機械室用送風機88の前側に位置している。ま
た、各ドレンパイプ109、111は断熱箱体6の後部
から引き出された後、図7に示す如く機械室用送風機8
8の上側の収納部103の傾斜面103Aに沿って前方
に引き回されて水封装置107、108に差し込まれて
おり、従って各ドレンパイプ109、111は前方に低
く傾斜している。
【0063】これにより、各冷却器26、36から滴下
してドレン受け29、39に受け止められたドレン水は
それぞれドレンパイプ109、111に入って流下し、
更に機械室用送風機88の上側の傾斜面103Aの傾斜
に沿って前方に流下した後、水封装置107、108を
経て蒸発皿90の受容部90Bに円滑に流入するように
なる。
【0064】更に、機械室41の後面開口は着脱自在の
ユニットカバー91により閉塞される(図8はユニット
カバー91を外した状態)。このユニットカバー91の
向かって右側(圧縮機69側)には排気口93が形成さ
れている。
【0065】図中112は断熱箱体6の前面開口下縁を
縁取るフレーム横板であり、外箱2の一部を構成するよ
うに断熱箱体6に組み付けられ、機械室41の前面に位
置している。このフレーム横板112には横長矩形状の
開口112Aが形成されており、蒸発皿90はこの開口
112Aから機械室41内に出し入れされる。
【0066】そして、このフレーム横板112の後面に
は開口112Aの外側に位置するかたちで左右に渡り、
冷蔵庫1の運搬用把手113が取り付けられている。こ
の運搬用把手113は硬質合成樹脂から構成され、左右
の取付腕部113Aと、これらの取付腕部113A、1
13Aの下端間に渡る握り部113Bから成る。そして
この握り部113Bの後面は滑らかな湾曲形状とされて
いる。
【0067】一方、フレーム横板112の開口112A
の下縁には、後方に開放したかたちの断面略コ字状の挿
入部112Bが形成されており、運搬用把手113の握
り部113Bは後側からこの挿入部112B内に挿入嵌
合され、その後面は蒸発皿用コンデンサ83の前縁83
Aと手指挿入用の所定の間隔を存して露出している。そ
して、握り部113Bは挿入部112B内に挿入された
状態で、これらを貫通するネジ114により下側から固
定され、更に、取付腕部113A、113Aは開口11
2Aの両側(開口112Aの左右の外側。図13参照)
に位置してその上面がネジ116により底板6Aに固定
されて運搬用把手113は断熱箱体6に取り付けられ
る。尚、取付腕部113Aも底板6Aに嵌合させても良
い。
【0068】この場合、ネジ114の先端は挿入部11
2B内に位置している。また、蒸発皿用コンデンサ83
の前縁83Aは図11に示す如く下方に直角に折り曲げ
られた後、後方に折曲された折り返し形状とされ、更に
全体としては湾曲形状とされている。一方、蒸発皿90
が蒸発皿用コンデンサ83上の所定位置に挿入された状
態で、その把手部90Aは開口112Aから前方に臨む
(図11)。また、この状態で中央の把手部90A以外
の蒸発皿90の前縁は運搬用把手113の握り部113
Bの後方に所定の間隔を存して位置する(図9)。
【0069】そして、冷蔵庫1の運搬時には、蒸発皿9
0の把手部90Aの両側から開口112A内に手指を挿
入する。そして、蒸発皿用コンデンサ83や蒸発皿90
との間の隙間を利用して手指を挿入し、握り部113B
の両側部(取付腕部113Aの近傍)を握り、持ち上げ
ることになる。このとき、ネジ114の先端は握り部1
13B内にあり、蒸発皿用コンデンサ83の前縁83A
は前述の如く折り返されて湾曲形状とされているので、
運搬用把手113を持った際に、ネジ114や蒸発皿用
コンデンサ83の前縁83Aによって怪我を負うことは
無くなる。
【0070】ここで、前記キックプレート82はフレー
ム横板112に着脱自在に取り付けられており、上面8
2Aと前面82Bを有して下方及び後方に開放した断面
形状を呈している。そして、その上面82Aの左右方向
の中央部には矩形状の吸気口101・・・が合計5箇所
併設されている。
【0071】尚、各吸気口101・・・は扉16の下方
投影面内に位置しており、これにより扉16が閉じた状
態で、各吸気口101・・・は扉16により隠蔽され
る。更に、左右端に位置する給気口101、101の外
縁は、容器16Aの左右の外縁よりも内側となる位置と
されている。
【0072】以上の構成で、次ぎに機械室41内の空気
の流れを説明する。前述の如く圧縮機69が運転される
と、圧縮機69から吐出された高温高圧の冷媒は、冷媒
吐出配管69Dを経て先ず蒸発皿用コンデンサ83に入
り、そこで放熱して蒸発皿90内のドレン水を下側から
加熱する。蒸発皿用コンデンサ83を出た冷媒は、次に
主凝縮器104に入り、そこで凝縮された後、断熱箱体
6の外箱2の内側に設けた図示しない凝縮パイプを経て
凝縮装置71の最終出口部からドライヤ70に入ること
になる。
【0073】機械室用送風機88のモータ部88Mは圧
縮機69と同期して運転され、ファン部88Fを回転さ
せる。ファン部88Fが回転すると、図9に破線矢印で
示す如く機械室41の前面に位置するキックプレート8
2の上面82Aの吸気口101・・・・やキックプレー
ト82の下方から外気が吸引され、蒸発皿90の上側を
通過した後、連通部86に至る。
【0074】連通部86から圧縮機台79側に入った外
気は、主凝縮器104内に流入してそれを空冷した後、
機械室用送風機88に吸い込まれて加速される。そし
て、この機械室用送風機88で加速された外気は、冷媒
吐出配管69Dの周囲を経て圧縮機69に至り、その周
囲に吹き付けられて空冷した後、ユニットカバー91の
排気口93から外部に排出されることになる。
【0075】このような構成としたことにより、圧縮機
69前方の機械室41の高さ寸法を低く抑えながら、主
凝縮器104への通風により、所要の凝縮能力を確保す
ることが可能となる。これにより、冷蔵庫1全体の高さ
寸法を低く抑え、或いは、断熱箱体6内容積を確保しな
がら、所要の冷却能力を維持することができるようにな
り、省エネルギーにも寄与できるようになる。
【0076】特に実施例の如く断熱箱体6を上下複数室
に区画して冷凍室13や冷蔵室11などを構成し、これ
ら各室に冷気を循環して冷却するための冷凍室用冷却器
36や冷蔵室用冷却器26をそれぞれ備えた冷蔵庫1に
おいては、どうしても高さ寸法が拡大し勝ちとなるが、
係る場合にも極めてコンパクトな機械室41とすること
ができる。
【0077】また、蒸発皿90は下から蒸発皿用コンデ
ンサ83により加熱され、且つ、機械室用送風機88に
より通風されることになり、各冷却器26、36から導
入されたドレン水の蒸発能力は飛躍的に向上する。特
に、主凝縮器104を機械室用送風機88の空気吸込側
に配置しているので、主凝縮器104は均一に通風され
るようになり、冷媒の凝縮効率及び能力は一段と向上す
る。また、圧縮機69も強制通風により空冷されるた
め、圧縮機69の焼き付きや運転効率の低下も防止若し
くは抑制することができるようになる。
【0078】更に、機械室用送風機88は角型軸流ファ
ンにて構成されており、各冷却器26、36からのドレ
ンパイプ109、111は、機械室用送風機88の上側
に配置されているので、機械室41の後ろ上部から引き
出されるドレンパイプ109、111を、主凝縮器10
4などと干渉すること無く、前方の蒸発皿90まで導く
ことができるようになる。これにより、主凝縮器104
の寸法を十分確保することが可能となる。
【0079】また、圧縮機69の冷媒吐出配管69Dを
圧縮機69の風上側に配置すると共に、機械室用送風機
88からの風の流れに略直交する向きに、少なくとも一
往復以上曲げ加工したので、圧縮機69から吐出された
直後の高温の冷媒を機械室用送風機88からの通風によ
って効果的に冷却し、凝縮能力の改善に寄与させること
が可能となると共に、その後に流入する蒸発皿用コンデ
ンサ83上の蒸発皿90が過剰に加熱されて破損する不
都合も回避できるようになる。
【0080】特に、冷媒吐出配管69Dを機械室用送風
機88からの風の流れに略直交する向きに、少なくとも
一往復以上曲げ加工したので、極めて狭いスペース内で
十分なる熱交換を確保することが可能となる。
【0081】更に、三方弁72及び凝縮装置71の最終
出口部を、少なくとも主凝縮器104及び圧縮機69の
風上側の機械室41内に配置したので、凝縮装置71に
て凝縮された冷媒が通風によって再加熱されてしまう不
都合を未然に回避することができるようになり、運転効
率と冷却能力の更なる改善を図ることが可能となる。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、断熱
箱体の下部に機械室を構成し、この機械室の前面に取り
付けられたフレーム横板を備えてなる冷蔵庫において、
フレーム横板に形成され、後方に開放した挿入部と、機
械室の天面を構成する断熱箱体の底板に固定される取付
腕部及び挿入部内に挿入嵌合されてフレーム横板に固定
される握り部とを有する運搬用把手とを設けたので、特
にフレーム横板と運搬用把手の取付強度は著しく向上す
る。特に、運搬時に握る握り部の取付強度が改善される
ため、運搬中に生じる破損などの不都合の発生を効果的
に低減できる。
【0083】また、運搬用把手は断熱箱体の底板とフレ
ーム横板間に渡って固定されることになるため、所謂筋
交いの役割を果たすことになり、冷蔵庫全体の強度向上
にも寄与するものである。
【0084】請求項2の発明によれば、上記に加えてフ
レーム横板に形成された開口下縁に挿入部を形成したの
で、この開口から手指を挿入して握り部を確実に握るこ
とができるようになる。特に、握り部の後面は湾曲形状
とされているので、握り具合も良好となり、運搬時の作
業性が著しく向上するものである。
【0085】請求項3の発明によれば、上記に加えて機
械室内に設けられる蒸発皿を、フレーム横板の開口から
機械室内に挿脱自在と成すと共に、運搬用把手の取付腕
部は開口の両側に位置するようにしたので、運搬用把手
の取付腕部が蒸発皿の挿脱に支障を来すことが無くな
る。
【0086】請求項4の発明によれば、上記に加えて蒸
発皿の前部中央には前方に突出する把手部が設けられ、
この把手部がフレーム横板の開口より前方に臨むと共
に、把手部以外の蒸発皿は握り部よりも後方に位置する
ようにしたので、蒸発皿は把手部を持って挿入、引き出
しを行うことができると共に、運搬時には把手部の両側
から開口内に手指を挿入し、運搬用把手の握り部を握る
ことができるようになる。
【0087】特に、取付腕部の近傍で握り部を握るかた
ちとなるので、最も強度の高い位置を持って運搬するこ
とになり、強度上極めて有効なものとなる。
【0088】請求項5の発明によれば、上記に加えて運
搬用把手の後方に設けられ、蒸発皿を載置する蒸発皿用
コンデンサと運搬用把手の握り部間に所定の間隔を構成
したので、運搬時にはこの間隔から手指を挿入して握り
部を支障無く握ることができる。特に、蒸発皿用コンデ
ンサの前縁は折り返し形状としたので、手指を挿入する
際に蒸発皿用コンデンサの前縁に当たっても怪我を負う
危険性が少なくなる。
【0089】請求項6の発明によれば、上記に加えて蒸
発皿用コンデンサの前縁を湾曲形状としたので、運搬用
把手の握り部と蒸発皿用コンデンサ間に手指を挿入する
際に蒸発皿用コンデンサの前縁に当たっても、怪我を負
う不都合を確実に防止でき、運搬時の安全性を一層向上
させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の正面図である。
【図2】本発明の冷蔵庫の縦断側面図である。
【図3】本発明の冷蔵庫の冷蔵室の背面板及び背面断熱
材の分解斜視図である。
【図4】本発明の冷蔵庫の冷蔵室部分の平断面図であ
る。
【図5】本発明の冷蔵庫の仕切壁部分の平断面図であ
る。
【図6】本発明の冷蔵庫の冷凍サイクルの冷媒回路図で
ある。
【図7】本発明の冷蔵庫下部の縦断側面図である。
【図8】本発明の冷蔵庫下部の背面図である。
【図9】本発明の冷蔵庫の機械室内の平面図である。
【図10】本発明の冷蔵庫の機械室部分の分解斜視図で
ある。
【図11】本発明の冷蔵庫の機械室前部の拡大縦断側面
図である。
【図12】蒸発皿を撤去した状態の本発明の冷蔵庫の機
械室前部の拡大縦断側面図である。
【図13】本発明の冷蔵庫下部の半断正面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 2 外箱 3 内箱 4 ポリウレタン断熱材 6 断熱箱体 6A 底板 11 冷蔵室 13 冷凍室 14、16、17、18、19 扉 16A 容器 26 冷蔵室用冷却器 36 冷凍室用冷却器 41 機械室 69 圧縮機 71 凝縮装置 72 三方弁 79 圧縮機台 82 キックプレート 83 蒸発皿用コンデンサ 83A 前縁 88 機械室用送風機 90 蒸発皿 90A 把手部 101 吸気口 104 主凝縮器 109、111 ドレンパイプ 112 フレーム横板 112A 開口 112B 挿入部 113 運搬用把手 113A 取付腕部 113B 握り部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体の下部に機械室を構成し、この
    機械室の前面に取り付けられたフレーム横板を備えてな
    る冷蔵庫において、 前記フレーム横板に形成され、後方に開放した挿入部
    と、前記機械室の天面を構成する断熱箱体の底板に固定
    される取付腕部及び前記挿入部内に挿入嵌合されてフレ
    ーム横板に固定される握り部とを有する運搬用把手とを
    備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 フレーム横板には開口が形成され、この
    開口下縁に挿入部が形成されると共に、握り部の後面は
    湾曲形状とされていることを特徴とする請求項1の冷蔵
    庫。
  3. 【請求項3】 機械室内には蒸発皿が設けられ、フレー
    ム横板の開口から機械室内に前記蒸発皿を挿脱自在と成
    すと共に、運搬用把手の取付腕部は前記開口の両側に位
    置することを特徴とする請求項2の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 蒸発皿の前部中央には前方に突出する把
    手部が設けられ、この把手部がフレーム横板の開口より
    前方に臨むと共に、把手部以外の蒸発皿は握り部よりも
    後方に位置することを特徴とする請求項3の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 運搬用把手の後方には、蒸発皿を載置す
    る蒸発皿用コンデンサが設けられ、この蒸発皿用コンデ
    ンサと前記運搬用把手の握り部間には所定の間隔が構成
    されると共に、前記蒸発皿用コンデンサの前縁は折り返
    し形状とされていることを特徴とする請求項3又は請求
    項4の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 蒸発皿用コンデンサの前縁を湾曲形状と
    したことを特徴とする請求項5の冷蔵庫。
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