JP2001099527A - 油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル - Google Patents
油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクルInfo
- Publication number
- JP2001099527A JP2001099527A JP27564199A JP27564199A JP2001099527A JP 2001099527 A JP2001099527 A JP 2001099527A JP 27564199 A JP27564199 A JP 27564199A JP 27564199 A JP27564199 A JP 27564199A JP 2001099527 A JP2001099527 A JP 2001099527A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- gas refrigerant
- scroll compressor
- lubricating oil
- separation device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compressor (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型で潤滑油の分離効率が良く、封入油量も
少なくて済む油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル
並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サ
イクルを提供することにある。 【解決手段】 油分離装置内に撥油処理された金網を設
け、油の粒子を金網表面において玉状で捕捉し、潤滑油
が金網を通過しにくくする。玉状の油は自重で落下し底
部に溜まる。
少なくて済む油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル
並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サ
イクルを提供することにある。 【解決手段】 油分離装置内に撥油処理された金網を設
け、油の粒子を金網表面において玉状で捕捉し、潤滑油
が金網を通過しにくくする。玉状の油は自重で落下し底
部に溜まる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は油分離手段に関し、
特に冷凍サイクルの油循環量を減少させるための油分離
装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに油分離手段内
蔵の密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイ
クルに関する。
特に冷凍サイクルの油循環量を減少させるための油分離
装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに油分離手段内
蔵の密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイ
クルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の冷凍サイクルに用いられる油分離
装置は、一般に特開平５−２０３２９３号公報に開示さ
れているように、衝突板やデミスタ等を組み合わせて構
成されていた。
装置は、一般に特開平５−２０３２９３号公報に開示さ
れているように、衝突板やデミスタ等を組み合わせて構
成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、デミスタを通過するガス冷媒の流速が大
きいと、一たん該デミスタに付着した油粒子が油溜めと
なっている油分離装置の容器底に落下せず、ガス冷媒と
ともに再び容器外に流出し、潤滑油の分離効率を低下さ
せる。潤滑油の分離効率が低下すると、冷凍サイクル内
の配管及び熱交換器等に潤滑油が付着し、圧力損失が大
きくなったり、熱交換器の伝熱性能が低下したりして冷
暖房の性能が低下するという問題点があった。また、冷
凍サイクル内に保有される油量が多くなるので、封入油
量も増加しコスト高となる問題点もある。さらに、油分
離性能を向上するには、デミスタを通過するガス冷媒の
流速を小さくする必要があり、そのためには油分離装置
を大型にせねばならないという問題点もあった。
従来技術では、デミスタを通過するガス冷媒の流速が大
きいと、一たん該デミスタに付着した油粒子が油溜めと
なっている油分離装置の容器底に落下せず、ガス冷媒と
ともに再び容器外に流出し、潤滑油の分離効率を低下さ
せる。潤滑油の分離効率が低下すると、冷凍サイクル内
の配管及び熱交換器等に潤滑油が付着し、圧力損失が大
きくなったり、熱交換器の伝熱性能が低下したりして冷
暖房の性能が低下するという問題点があった。また、冷
凍サイクル内に保有される油量が多くなるので、封入油
量も増加しコスト高となる問題点もある。さらに、油分
離性能を向上するには、デミスタを通過するガス冷媒の
流速を小さくする必要があり、そのためには油分離装置
を大型にせねばならないという問題点もあった。
【０００４】上記の問題点に鑑み、本発明の目的は、小
型で潤滑油の分離効率が良く、封入油量も少なくて済む
油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに密閉形
スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクルを提供
することにある。
型で潤滑油の分離効率が良く、封入油量も少なくて済む
油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに密閉形
スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクルを提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明による油分離装置及びこれを用いた冷凍サイ
クル並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷
凍サイクルは、特許請求の範囲の各請求項に記載された
ところを特徴とするものであるが、特に独立項としての
請求項１に係る発明による油分離装置は、密閉容器の中
に、冷凍サイクル中の冷媒圧縮機の吐出口から潤滑油を
含むガス冷媒を流入させる入口管と、該潤滑油及び前記
ガス冷媒を分離する分離手段と、分離された前記ガス冷
媒を流出させる出口管と、同じく分離された前記潤滑油
を前記冷媒圧縮機に返送する給油管とを有する油分離装
置において、前記分離手段は、前記密閉容器内に前記入
口管及び給油管と、前記出口管との間に互いを仕切るよ
うに設けた撥油処理の施された金網状部材よりなること
を特徴とするものである。また、独立項としての請求項
４に係る発明による密閉形スクロール圧縮機は、密閉容
器の中に、圧縮機構部から潤滑油を含むガス冷媒を流出
させる吐出口と、該潤滑油及び前記ガス冷媒を分離する
分離手段と、分離された前記ガス冷媒を流出させる吐出
管と、同じく分離された前記潤滑油を貯溜するための油
溜めとを備えた密閉形スクロール圧縮機において、前記
分離手段は、密閉容器内の前記吐出管の開口部に設けた
撥油処理された袋状の金網状部材よりなることを特徴と
するものである。
め、本発明による油分離装置及びこれを用いた冷凍サイ
クル並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷
凍サイクルは、特許請求の範囲の各請求項に記載された
ところを特徴とするものであるが、特に独立項としての
請求項１に係る発明による油分離装置は、密閉容器の中
に、冷凍サイクル中の冷媒圧縮機の吐出口から潤滑油を
含むガス冷媒を流入させる入口管と、該潤滑油及び前記
ガス冷媒を分離する分離手段と、分離された前記ガス冷
媒を流出させる出口管と、同じく分離された前記潤滑油
を前記冷媒圧縮機に返送する給油管とを有する油分離装
置において、前記分離手段は、前記密閉容器内に前記入
口管及び給油管と、前記出口管との間に互いを仕切るよ
うに設けた撥油処理の施された金網状部材よりなること
を特徴とするものである。また、独立項としての請求項
４に係る発明による密閉形スクロール圧縮機は、密閉容
器の中に、圧縮機構部から潤滑油を含むガス冷媒を流出
させる吐出口と、該潤滑油及び前記ガス冷媒を分離する
分離手段と、分離された前記ガス冷媒を流出させる吐出
管と、同じく分離された前記潤滑油を貯溜するための油
溜めとを備えた密閉形スクロール圧縮機において、前記
分離手段は、密閉容器内の前記吐出管の開口部に設けた
撥油処理された袋状の金網状部材よりなることを特徴と
するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の油分離装置を用いた空気
調和機の冷凍サイクルのフローシートを、図１に示す。
図１では、室外機１と室内機２とが、液管４とガス管５
とで結合されている。室外機１は、２台の圧縮機１１
ａ，１１ｂ、油分離装置１００、逆止弁１８、四方弁１
６、室外熱交換器１２、室外ファン１３、アキュムレー
タ１４、液タンク１５及び室外膨張弁１７で構成されて
いる。一方、室内機２は、室内膨張弁２１、室内熱交換
器２２及び室内ファン２３で構成されている。
調和機の冷凍サイクルのフローシートを、図１に示す。
図１では、室外機１と室内機２とが、液管４とガス管５
とで結合されている。室外機１は、２台の圧縮機１１
ａ，１１ｂ、油分離装置１００、逆止弁１８、四方弁１
６、室外熱交換器１２、室外ファン１３、アキュムレー
タ１４、液タンク１５及び室外膨張弁１７で構成されて
いる。一方、室内機２は、室内膨張弁２１、室内熱交換
器２２及び室内ファン２３で構成されている。
【０００７】つぎに、冷凍サイクルの動作について説明
する。冷房運転する場合には、圧縮機１１ａ，１１ｂか
ら吐出された潤滑油を含んだ高圧ガス冷媒は、入口管１
０４から油分離装置１００内へ入り、潤滑油が分離さ
れ、油含有量の少ない冷媒が出口管１０３から吐出され
る。油分離装置１００内で分離された潤滑油は、油分離
装置１００からそれぞれ給油管１０５ａ，１０５ｂを通
って再び圧縮機１１ａ，１１ｂへ戻される。油分離装置
１００から吐出されたガス冷媒は、逆止弁１８、四方弁
１６を通って室外熱交換器１２へ送られ、室外熱交換器
１２内で室外ファン１３によって室外空気と熱交換され
凝縮する。凝縮冷媒は、全開の膨張弁１７を通って液タ
ンク１５へ入る。液タンク１５内の液冷媒は、液管４を
通って室内機２へ送られる。
する。冷房運転する場合には、圧縮機１１ａ，１１ｂか
ら吐出された潤滑油を含んだ高圧ガス冷媒は、入口管１
０４から油分離装置１００内へ入り、潤滑油が分離さ
れ、油含有量の少ない冷媒が出口管１０３から吐出され
る。油分離装置１００内で分離された潤滑油は、油分離
装置１００からそれぞれ給油管１０５ａ，１０５ｂを通
って再び圧縮機１１ａ，１１ｂへ戻される。油分離装置
１００から吐出されたガス冷媒は、逆止弁１８、四方弁
１６を通って室外熱交換器１２へ送られ、室外熱交換器
１２内で室外ファン１３によって室外空気と熱交換され
凝縮する。凝縮冷媒は、全開の膨張弁１７を通って液タ
ンク１５へ入る。液タンク１５内の液冷媒は、液管４を
通って室内機２へ送られる。
【０００８】室内機２では、液冷媒が室内膨張弁２１で
減圧され、室内熱交換器２２に入り、室内ファン２３に
よって室内空気と熱交換される。この時、室内空気は冷
却され、一方冷媒は、蒸発し低圧ガス冷媒となってガス
管５を通って室外機１へ戻る。室外機１へ戻った低圧ガ
ス冷媒は、四方弁１６、アキュムレータ１４を経て再び
圧縮機１１ａ，１１ｂへ供給される。
減圧され、室内熱交換器２２に入り、室内ファン２３に
よって室内空気と熱交換される。この時、室内空気は冷
却され、一方冷媒は、蒸発し低圧ガス冷媒となってガス
管５を通って室外機１へ戻る。室外機１へ戻った低圧ガ
ス冷媒は、四方弁１６、アキュムレータ１４を経て再び
圧縮機１１ａ，１１ｂへ供給される。
【０００９】一方、暖房運転する場合には、まず四方弁
１６を切り替える。圧縮機１１ａ，１１ｂから吐出され
た潤滑油を含んだ高圧ガス冷媒は、入口管１０４から油
分離装置１００内へ入り潤滑油が分離され、油含有量の
少ない冷媒が、出口管１０３から吐出される。油分離装
置１００内で分離された潤滑油は、油分離装置１００か
らそれぞれ給油管１０５ａ，１０５ｂを通って圧縮機１
１ａ，１１ｂへ戻される。油分離装置１００から吐出さ
れた冷媒は、逆止弁１８、四方弁１６を経てガス管５へ
送られ、室内機２へ入る。
１６を切り替える。圧縮機１１ａ，１１ｂから吐出され
た潤滑油を含んだ高圧ガス冷媒は、入口管１０４から油
分離装置１００内へ入り潤滑油が分離され、油含有量の
少ない冷媒が、出口管１０３から吐出される。油分離装
置１００内で分離された潤滑油は、油分離装置１００か
らそれぞれ給油管１０５ａ，１０５ｂを通って圧縮機１
１ａ，１１ｂへ戻される。油分離装置１００から吐出さ
れた冷媒は、逆止弁１８、四方弁１６を経てガス管５へ
送られ、室内機２へ入る。
【００１０】室内機２では、高圧ガス冷媒が室内熱交換
器２２に入り、室内ファン２３によって室内空気と熱交
換される。この時、室内空気が暖められる。一方、高圧
ガス冷媒は凝縮し、液冷媒となって室内膨張弁２１を通
り液管４を経て、室外機１へ送られる。室外機１へ入っ
た液冷媒は液タンク１５を通って膨張弁１７で減圧さ
れ、室外熱交換器１２に入り、室外ファン１３によって
室外空気と熱交換され、冷媒は蒸発する。蒸発した低圧
ガス冷媒は、四方弁１６、アキュムレータ１４を経て再
び圧縮機１１ａ，１１ｂへ供給される。
器２２に入り、室内ファン２３によって室内空気と熱交
換される。この時、室内空気が暖められる。一方、高圧
ガス冷媒は凝縮し、液冷媒となって室内膨張弁２１を通
り液管４を経て、室外機１へ送られる。室外機１へ入っ
た液冷媒は液タンク１５を通って膨張弁１７で減圧さ
れ、室外熱交換器１２に入り、室外ファン１３によって
室外空気と熱交換され、冷媒は蒸発する。蒸発した低圧
ガス冷媒は、四方弁１６、アキュムレータ１４を経て再
び圧縮機１１ａ，１１ｂへ供給される。
【００１１】本発明の油分離装置１００の第１の実施例
を、図２に示す。該油分離装置１００は、容器１０１、
１５０ないし３００メッシュの撥油処理された金網１０
２ａ、出口管１０３、入口管１０４及び給油管１０５で
構成されている。撥油処理された金網１０２ａは、容器
１０１内の入口管１０４及び給油管１０５より上部で、
出口管１０３より下部に容器１０１の上部と下部を仕切
るように設置されており、潤滑油とガス冷媒とを分離す
る分離手段を構成している。このような撥油効果のある
金網を得るには、テフロン（登録商標）系やシリコン系
の皮膜を金網の素線上に被覆することによって達成され
る。
を、図２に示す。該油分離装置１００は、容器１０１、
１５０ないし３００メッシュの撥油処理された金網１０
２ａ、出口管１０３、入口管１０４及び給油管１０５で
構成されている。撥油処理された金網１０２ａは、容器
１０１内の入口管１０４及び給油管１０５より上部で、
出口管１０３より下部に容器１０１の上部と下部を仕切
るように設置されており、潤滑油とガス冷媒とを分離す
る分離手段を構成している。このような撥油効果のある
金網を得るには、テフロン（登録商標）系やシリコン系
の皮膜を金網の素線上に被覆することによって達成され
る。
【００１２】なお、従来の撥油処理を施こしていない金
網で潤滑油を分離しようとすると、潤滑油は金網に濡れ
て膜状となり、ガス冷媒の流れに再び吹き出されて、ガ
ス冷媒と分離することができなかった。
網で潤滑油を分離しようとすると、潤滑油は金網に濡れ
て膜状となり、ガス冷媒の流れに再び吹き出されて、ガ
ス冷媒と分離することができなかった。
【００１３】図２において、入口管１０４から潤滑油を
含んだガス冷媒が、容器１０１内に入り、容器壁に沿う
ガス冷媒の流れに基づいた遠心力によって容器内壁など
に衝突し、潤滑油の一部は油溜めとなっている容器１０
１の底部に落下する。残った潤滑油は、ガス冷媒ととも
に容器１０１内を上昇し、撥油処理された金網１０２ａ
を通過しようとする。この時、金網１０２ａには撥油処
理を施しているので、潤滑油は金網１０２ａに濡れず下
面で玉状となり、金網１０２ａを容易に通過しない。玉
状の潤滑油は、重力が付着力に勝ると容器１０１内の底
部に落下する。出口管１０３からは、潤滑油を多く含ま
ないガス冷媒が吐出される。
含んだガス冷媒が、容器１０１内に入り、容器壁に沿う
ガス冷媒の流れに基づいた遠心力によって容器内壁など
に衝突し、潤滑油の一部は油溜めとなっている容器１０
１の底部に落下する。残った潤滑油は、ガス冷媒ととも
に容器１０１内を上昇し、撥油処理された金網１０２ａ
を通過しようとする。この時、金網１０２ａには撥油処
理を施しているので、潤滑油は金網１０２ａに濡れず下
面で玉状となり、金網１０２ａを容易に通過しない。玉
状の潤滑油は、重力が付着力に勝ると容器１０１内の底
部に落下する。出口管１０３からは、潤滑油を多く含ま
ないガス冷媒が吐出される。
【００１４】本発明の油分離装置１００の第２の実施例
を、図３に示す。第１の実施例の金網１０２ａの代わり
に、出口管１０３の容器１０１内側の開口部に、撥油処
理された袋状の金網１０２ｂが取付けられたものであ
る。撥油処理された袋状の金網１０２ｂを通過しようと
した潤滑油は、金網１０２ｂの側面や底面の表面で玉状
となり、金網１０２ｂを容易に通過しない。玉状の潤滑
油は、第１の実施例と同様に自重によって容器１０１内
の底部に落下し、出口管１０３からは潤滑油を多く含ま
ないガス冷媒が吐出される。
を、図３に示す。第１の実施例の金網１０２ａの代わり
に、出口管１０３の容器１０１内側の開口部に、撥油処
理された袋状の金網１０２ｂが取付けられたものであ
る。撥油処理された袋状の金網１０２ｂを通過しようと
した潤滑油は、金網１０２ｂの側面や底面の表面で玉状
となり、金網１０２ｂを容易に通過しない。玉状の潤滑
油は、第１の実施例と同様に自重によって容器１０１内
の底部に落下し、出口管１０３からは潤滑油を多く含ま
ないガス冷媒が吐出される。
【００１５】本発明の油分離装置１００の第３の実施例
を、図４に示す。入口管１０４の吹き込み側に、円筒状
の衝突板１０９を設け、該衝突板１０９に撥油処理する
とともに、容器１０１の内壁にも撥油処理する。入口管
１０４から吹き込まれたガス冷媒が、衝突板１０９に当
たると、衝突板１０９の表面が撥油処理されているの
で、潤滑油は玉状となって、容器１０１内に浮遊する。
また、容器１０１の内壁も撥油処理されているので、潤
滑油が接触すると玉状となる。玉状となった潤滑油の一
部は、自重で落下し容器１０１の底に溜まる。その他の
浮遊している玉状の潤滑油は、その後撥油処理された袋
状の金網１０２ｂの側面や底面で玉状のまま捕捉され、
金網１０２ｂを容易に通過しない。この捕捉された玉状
の潤滑油は、自重によって容器１０１内の底部に落下
し、出口管１０３からは、潤滑油を多く含まないガス冷
媒が吐出される。
を、図４に示す。入口管１０４の吹き込み側に、円筒状
の衝突板１０９を設け、該衝突板１０９に撥油処理する
とともに、容器１０１の内壁にも撥油処理する。入口管
１０４から吹き込まれたガス冷媒が、衝突板１０９に当
たると、衝突板１０９の表面が撥油処理されているの
で、潤滑油は玉状となって、容器１０１内に浮遊する。
また、容器１０１の内壁も撥油処理されているので、潤
滑油が接触すると玉状となる。玉状となった潤滑油の一
部は、自重で落下し容器１０１の底に溜まる。その他の
浮遊している玉状の潤滑油は、その後撥油処理された袋
状の金網１０２ｂの側面や底面で玉状のまま捕捉され、
金網１０２ｂを容易に通過しない。この捕捉された玉状
の潤滑油は、自重によって容器１０１内の底部に落下
し、出口管１０３からは、潤滑油を多く含まないガス冷
媒が吐出される。
【００１６】本発明の油分離機構を用いた空気調和機の
冷凍サイクルの他の実施例を、図５に示す。図５は、図
１の２台の圧縮機１１ａ及び１１ｂと油分離装置１００
とを１台の密閉形スクロール圧縮機１１に置き換えた構
成であり、その他の構成は図１と同様である。
冷凍サイクルの他の実施例を、図５に示す。図５は、図
１の２台の圧縮機１１ａ及び１１ｂと油分離装置１００
とを１台の密閉形スクロール圧縮機１１に置き換えた構
成であり、その他の構成は図１と同様である。
【００１７】図６は、図５の冷凍サイクルの密閉形スク
ロール圧縮機１１の構造を示す。密閉形スクロール圧縮
機１１内には、圧縮機構部１０７と電動機部１０８が収
納されている。吸入管１０６から入った低圧ガス冷媒
は、圧縮機構部１０７に直接導かれ、電動機部１０８の
回転が伝えられ圧縮されて密閉形スクロール圧縮機１１
内に高圧ガス冷媒が吐出される。密閉形スクロール圧縮
機１１内の高圧ガス冷媒は、吐出管１１０を経て冷凍サ
イクル内に吐出される。密閉形スクロール圧縮機１１内
の吐出管１１０の開口部には、油分離手段としての撥油
処理された袋状の金網１０２が設けられており、ガス冷
媒がこの金網１０２を通過する時、潤滑油は、金網１０
２の表面で玉状となり金網１０２を容易に通過しない。
玉状の潤滑油は、自重によって落下し、油溜めとなって
いる密閉形スクロール圧縮機１１の底部に溜まる。本実
施例は、撥油処理された金網で構成した油分離手段を密
閉形スクロール圧縮機内に収納したものである。
ロール圧縮機１１の構造を示す。密閉形スクロール圧縮
機１１内には、圧縮機構部１０７と電動機部１０８が収
納されている。吸入管１０６から入った低圧ガス冷媒
は、圧縮機構部１０７に直接導かれ、電動機部１０８の
回転が伝えられ圧縮されて密閉形スクロール圧縮機１１
内に高圧ガス冷媒が吐出される。密閉形スクロール圧縮
機１１内の高圧ガス冷媒は、吐出管１１０を経て冷凍サ
イクル内に吐出される。密閉形スクロール圧縮機１１内
の吐出管１１０の開口部には、油分離手段としての撥油
処理された袋状の金網１０２が設けられており、ガス冷
媒がこの金網１０２を通過する時、潤滑油は、金網１０
２の表面で玉状となり金網１０２を容易に通過しない。
玉状の潤滑油は、自重によって落下し、油溜めとなって
いる密閉形スクロール圧縮機１１の底部に溜まる。本実
施例は、撥油処理された金網で構成した油分離手段を密
閉形スクロール圧縮機内に収納したものである。
【００１８】
【発明の効果】本発明によれば、油分離装置内のガス冷
媒の流速を下げることなく油分離効率が向上するので、
油分離装置の小型化が図れる。また、冷凍サイクル内に
保有される潤滑油量が減るので、封入油量を減らしてコ
スト低減が可能となる。
媒の流速を下げることなく油分離効率が向上するので、
油分離装置の小型化が図れる。また、冷凍サイクル内に
保有される潤滑油量が減るので、封入油量を減らしてコ
スト低減が可能となる。
【図１】本発明の油分離装置を用いた空気調和機の冷凍
サイクルのフローシート。
サイクルのフローシート。
【図２】本発明の第１の実施例を示す油分離装置の縦断
面図。
面図。
【図３】本発明の第２の実施例を示す油分離装置の縦断
面図。
面図。
【図４】本発明の第３の実施例を示す油分離装置の縦断
面図。
面図。
【図５】本発明の油分離手段を用いた空気調和機の他の
実施例の冷凍サイクルのフローシート。
実施例の冷凍サイクルのフローシート。
【図６】本発明の他の実施例を示す冷凍サイクル内の密
閉形スクロール圧縮機の縦断面図。
閉形スクロール圧縮機の縦断面図。
１…室外機 ２…室内機 ４…液管 ５…ガス管 １１…密閉形スクロール圧縮機 １１ａ，１１ｂ…圧縮機 １２…室外熱交換器 １３…室外ファン １４…アキュムレータ １５…液タンク １６…四方弁 １７…室外膨張弁 １８…逆止弁 ２１…室内膨張弁 ２２…室内熱交換器 ２３…室内ファン １００…油分離装置、 １０１…容器 １０２，１０２ａ，１０２ｂ…金網 １０３…出口管 １０４…入口管 １０５，１０５ａ，１０５ｂ…給油管 １０６…吸入管 １０７…圧縮機構部 １０８…電動機部 １０９…衝突板 １１０…吐出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 喜重 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 吉村 保廣 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Ｆターム(参考） 3H003 AA05 AB04 AC03 AD01 BD13 BH06 CD06 CF00 3H029 AA02 AA14 AA21 AB03 BB04 BB35 BB42 CC26 CC42
Claims (5)
- 【請求項１】 密閉容器の中に、冷凍サイクル中の冷媒
圧縮機の吐出口から潤滑油を含むガス冷媒を流入させる
入口管と、該潤滑油及び前記ガス冷媒を分離する分離手
段と、分離された前記ガス冷媒を流出させる出口管と、
同じく分離された前記潤滑油を前記冷媒圧縮機に返送す
る給油管とを有する油分離装置において、 前記分離手段は、前記密閉容器内に前記入口管及び給油
管と、前記出口管との間に互いを仕切るように設けた撥
油処理の施された金網状部材よりなることを特徴とする
油分離装置。 - 【請求項２】 前記密閉容器内のガス冷媒接触面に撥油
処理を施したことを特徴とする請求項１に記載の油分離
装置。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の油分離
装置を前記冷媒圧縮機のガス冷媒吐出側に配設して、凝
縮器、蒸発器及び各種膨張弁と共に環状に連結したこと
を特徴とする油分離装置を用いた冷凍サイクル。 - 【請求項４】 密閉容器の中に、圧縮機構部から潤滑油
を含むガス冷媒を流出させる吐出口と、該潤滑油及び前
記ガス冷媒を分離する分離手段と、分離された前記ガス
冷媒を流出させる吐出管と、同じく分離された前記潤滑
油を貯溜するための油溜めとを備えた密閉形スクロール
圧縮機において、 前記分離手段は、密閉容器内の前記吐出管の開口部に設
けた撥油処理された袋状の金網状部材よりなることを特
徴とする密閉形スクロール圧縮機。 - 【請求項５】 請求項４に記載の密閉形スクロール圧縮
機を凝縮器、蒸発器及び各種膨張弁と共に環状に連結し
たことを特徴とする密閉形スクロール圧縮機を用いた冷
凍サイクル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27564199A JP2001099527A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27564199A JP2001099527A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001099527A true JP2001099527A (ja) | 2001-04-13 |
Family
ID=17558303
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27564199A Pending JP2001099527A (ja) | 1999-09-29 | 1999-09-29 | 油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001099527A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100375847C (zh) * | 2002-12-25 | 2008-03-19 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 减少旋转式压缩机油排出量的装置 |
| JP2011153611A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Toyota Boshoku Corp | オイルセパレータ |
| CN102914105A (zh) * | 2012-10-18 | 2013-02-06 | 青岛海信日立空调系统有限公司 | 油分离器 |
| CN107314582A (zh) * | 2017-07-10 | 2017-11-03 | 珠海格力电器股份有限公司 | 闪发器及冷水机组 |
| JPWO2016181558A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2018-01-11 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機マフラー |
| JP2018021692A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 荏原冷熱システム株式会社 | エコノマイザ |
| CN107923674A (zh) * | 2015-06-23 | 2018-04-17 | 日立江森自控空调有限公司 | 压缩机及冷冻循环装置 |
| JP2020148148A (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 株式会社東芝 | 圧縮機および冷凍サイクル装置 |
-
1999
- 1999-09-29 JP JP27564199A patent/JP2001099527A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100375847C (zh) * | 2002-12-25 | 2008-03-19 | 乐金电子(天津)电器有限公司 | 减少旋转式压缩机油排出量的装置 |
| JP2011153611A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Toyota Boshoku Corp | オイルセパレータ |
| CN102914105A (zh) * | 2012-10-18 | 2013-02-06 | 青岛海信日立空调系统有限公司 | 油分离器 |
| JPWO2016181558A1 (ja) * | 2015-05-14 | 2018-01-11 | 三菱電機株式会社 | 圧縮機マフラー |
| CN107923674A (zh) * | 2015-06-23 | 2018-04-17 | 日立江森自控空调有限公司 | 压缩机及冷冻循环装置 |
| CN107923674B (zh) * | 2015-06-23 | 2020-09-04 | 日立江森自控空调有限公司 | 压缩机及冷冻循环装置 |
| JP2018021692A (ja) * | 2016-08-02 | 2018-02-08 | 荏原冷熱システム株式会社 | エコノマイザ |
| CN107314582A (zh) * | 2017-07-10 | 2017-11-03 | 珠海格力电器股份有限公司 | 闪发器及冷水机组 |
| CN107314582B (zh) * | 2017-07-10 | 2023-08-15 | 珠海格力电器股份有限公司 | 闪发器及冷水机组 |
| JP2020148148A (ja) * | 2019-03-13 | 2020-09-17 | 株式会社東芝 | 圧縮機および冷凍サイクル装置 |
| JP7118912B2 (ja) | 2019-03-13 | 2022-08-16 | 株式会社東芝 | 圧縮機および冷凍サイクル装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP2778569B1 (en) | Air conditioner | |
| CA2500732A1 (en) | Compressor systems for use with smokeless lubricant | |
| US8104306B1 (en) | Freezable squirrel cage evaporator | |
| JP3215614B2 (ja) | 空気調和機の冷凍サイクルおよび冷凍サイクル部品 | |
| JP2001099527A (ja) | 油分離装置及びこれを用いた冷凍サイクル並びに密閉形スクロール圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル | |
| CN100554828C (zh) | 用于转换空调制冷剂管的设备 | |
| JP3103144U (ja) | 空気調和機の熱放出部、及び空気調和機 | |
| CN213811246U (zh) | 油分离器以及空调室外机 | |
| CN209355522U (zh) | 分体式节能型高温空调器 | |
| CN217540926U (zh) | 除湿机组件 | |
| JP3583595B2 (ja) | 冷凍サイクル装置の気液分離器 | |
| CN100526756C (zh) | 用于转换空调的制冷剂管的设备 | |
| CN2763760Y (zh) | 具有回热器功能的气液分离器 | |
| JP2005233470A (ja) | 気液分離器 | |
| CN100436973C (zh) | 在管路中的油分离器 | |
| JP2000199658A (ja) | 冷却装置の気液分離器 | |
| KR20000040090A (ko) | 창문형 에어컨에서의 응축기 효율 증대장치 | |
| CN2718477Y (zh) | 用于汽车空调的气液分离器 | |
| CN110050164A (zh) | 气液分离器以及具备该气液分离器的空调装置 | |
| CN216557414U (zh) | 吊顶式空调 | |
| KR102536383B1 (ko) | 냉매 사이클을 구비하는 기기 | |
| KR101442114B1 (ko) | 공기조화기 | |
| KR200264513Y1 (ko) | 조립식 냉동.냉장 창고용 이동식 일체형 냉동.냉장유니트 | |
| KR100696715B1 (ko) | 공기조화기의 어큐뮬레이터 | |
| CN207146649U (zh) | 一种移动式空气调节器 |