JP2001099246A - クラッチ配設構造及び該クラッチ配設構造を用いた変速機 - Google Patents

クラッチ配設構造及び該クラッチ配設構造を用いた変速機

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JP2001099246A
JP2001099246A JP28036799A JP28036799A JP2001099246A JP 2001099246 A JP2001099246 A JP 2001099246A JP 28036799 A JP28036799 A JP 28036799A JP 28036799 A JP28036799 A JP 28036799A JP 2001099246 A JP2001099246 A JP 2001099246A
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clutch
gear
shaft
drive
input
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JP28036799A
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Koichi Iizuka
浩一 飯塚
Kenichi Oshima
憲一 大島
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JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/006Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion power being selectively transmitted by either one of the parallel flow paths

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも一組以上のクラッチ機構を使用しな
がら、クラッチ・変速機のユニット長を抑制し短縮でき
る構造のクラッチ配設構造及び該クラッチ配設構造を用
いた変速機を提供する。 【解決手段】各ドライブギヤ222,226等間に介在
し、選択手段の選択により各変速段のドライブギヤ22
2,226,227等を前記各第1,第2入力軸12
4,144に連結させるシンクロナイザ機構とを有する
クラッチ配設構造である。前記第1入力軸124のドラ
イブギヤ222,226,227は、次に選択されて切
り替えられるドライブギヤ242,244が、反対側の
第2入力軸144に位置するように、低速側から交互に
配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のクラッチ
配設構造及びそのクラッチ配設構造を用いた変速機に関
するものである。
【0002】車両の動力性能,燃料消費などを向上させ
る目的で変速機の段数が増やされるが、段数の増加とと
もに変速機の長さ寸法も伸び、車室の前後長や前席足元
の空間が圧迫されるので、変速機の段数を増やしながら
変速機の長さ寸法を短縮し抑制する技術が強く求められ
る。
【0003】
【従来の技術】特開平8−4788号公報にツインクラ
ッチ式の車両用変速機が示されており、図4ではその変
速機の例が説明されている。
【0004】図4の例はクラッチ部分100,変速機部
分200,クラッチ制御部分300により構成され、ク
ラッチ部分100には第1クラッチ機構120と第2ク
ラッチ機構140が、変速機部分200には第1変速機
構220,第2変速機構240が、各々設けられる。
【0005】クラッチ制御部分300には変速制御ユニ
ット310が含まれ、変速操作位置と車両走行の状態
(エンジンの回転数やスロットルの開度)がセンサユニ
ット311,312で検出される。
【0006】センサユニット311,312の出力は変
速制御ユニット310へ与えられ、両センサユニット3
11,312の出力に応じ制御弁320,322及び切
換弁330,332が変速制御ユニット310で制御さ
れる。
【0007】制御弁320,切換弁330と制御弁32
2,切換弁332は第1クラッチ機構120と第2クラ
ッチ機構140との間の油圧回路に各々挿入され、両油
圧回路にはオイルポンプ340から作動油が圧送され
る。
【0008】クラッチ部分100では、第1クラッチ機
構120と第2クラッチ機構140が同一軸上で、クラ
ッチ板断接方向に沿い直列に配置され、第1クラッチ機
構120と第2クラッチ機構140の動力伝達下流側に
ドライブシャフト400,410が各々連結される。
【0009】ドライブシャフト410はドライブシャフ
ト400に同軸で挿通され、ドライブシャフト400,
410は変速機部分200の内部へ延長されている。
【0010】変速機部分200の内部においても第1変
速機構220,第2変速機構240が同一軸上で、軸延
設方向に沿って直列に配置され、一方のドライブシャフ
ト400はクラッチ部分100寄りの第1変速機構22
0に入力軸として連結される。他方のドライブシャフト
410は伸張先端がドライブシャフト400の伸張先端
口から引き出されて第2変速機構240に連結され、そ
の第2変速機構240の入力軸とされる。
【0011】第1変速機構220のドライブシャフト4
00には第1速ドライブギヤ222とリバースドライブ
ギヤ224と第3速ドライブギヤ226が、第2変速機
構240のドライブシャフト410には第2速ドライブ
ギヤ242と第4速ドライブギヤ244が、各々設けら
れる。
【0012】また、ドリブンシャフト420が変速出力
軸として用意されて変速機部分200に内蔵され、ドラ
イブシャフト400,410と平行な姿勢で支持され
る。
【0013】ドリブンシャフト420上には第1速ドリ
ブンギヤ228,第1ハブ238及びリバースドリブン
ギヤ230,第3速ドリブンギヤ232,第2速ドリブ
ンギヤ246,第2ハブ254,第4速ドリブンギヤ2
48がクラッチ部分100の側から順に配置される。
【0014】第1変速機構220は、第1速ドリブンギ
ヤ228,第1ハブ238及びリバースドリブンギヤ2
30,第3速ドリブンギヤ232を有し、第2変速機構
240は、第2速ドリブンギヤ246,第2ハブ25
4,第4速ドリブンギヤ248を有している。
【0015】それらのうち第1速ドリブンギヤ228,
第3速ドリブンギヤ232,第2速ドリブンギヤ24
6,第4速ドリブンギヤ248はドリブンシャフト42
0で回転自在に支持され、ドライブシャフト400,4
10の第1速ドライブギヤ222,第3速ドライブギヤ
226,第2速ドライブギヤ242,第4速ドライブギ
ヤ244と各々常時噛み合わされる。
【0016】第1速ドリブンギヤ228,第3速ドリブ
ンギヤ232の対向面には第1速クラッチギヤ234,
第3速クラッチギヤ236が、第2速ドリブンギヤ24
6,第4速ドリブンギヤ248の対向面には第2速クラ
ッチギヤ250,第4速クラッチギヤ252が、各々設
けられ、第1ハブ238の外周側には第1スリーブ25
6が、第2ハブ254の外周側には第2スリーブ258
が、各々シャフト軸方向へスライド自在に支持される。
【0017】リバースドリブンギヤ230は第1スリー
ブ256の外周側に連結され、リバースアイドラギア2
60を介しリバースドライブギヤ224と噛み合わされ
る。
【0018】変速は第1クラッチ機構120,第2クラ
ッチ機構140,第1スリーブ256,第2スリーブ2
58の動作で行われる。
【0019】車両発進時には、第1クラッチ機構120
が接続され、第1スリーブ256がスプラインに沿って
第1速クラッチギヤ234へ向かい移動され、第1クラ
ッチ機構120,ドライブシャフト400,第1速ドラ
イブギヤ222,第1速ドリブンギヤ228,第1速ク
ラッチギヤ234,第1スリーブ256,第1ハブ23
8の順でエンジン動力が伝達され、ドリブンシャフト4
20で第1速の変速出力が得られる。
【0020】次の第2速の場合には、第2クラッチ機構
140が接続されて第2スリーブ258が第2速クラッ
チギヤ250へ向かい移動され、第2クラッチ機構14
0,ドライブシャフト410,第2速ドライブギヤ24
2,第2速ドリブンギヤ246,第2速クラッチギヤ2
50,第2スリーブ258,第2ハブ254,ドリブン
シャフト420の順でエンジン動力が伝達される。
【0021】また、第3速の場合には、第1クラッチ機
構120が接続されて第1スリーブ256が第3速クラ
ッチギヤ236へ向かい移動され、第1クラッチ機構1
20,ドライブシャフト400,第3速ドライブギヤ2
26,第3速ドリブンギヤ232,第3速クラッチギヤ
236,第1スリーブ256,第1ハブ238,ドリブ
ンシャフト420の順でエンジン動力が伝達される。
【0022】さらに、第4速の場合には、第2クラッチ
機構140が接続されて第2スリーブ258が第4速ク
ラッチギヤ252へ向かい移動され、第2クラッチ機構
140,ドライブシャフト410,第4速ドライブギヤ
244,第4速ドリブンギヤ248,第2速クラッチギヤ
250,第2スリーブ258,第2ハブ254,ドリブ
ンシャフト420の順でエンジン動力が伝達される。
【0023】そして、後退速の場合には、第1クラッチ
機構120が接続されてリバースアイドラギア260を
介しリバースドライブギヤ224とリバースドリブンギ
ヤ230が噛み合わされ、第1クラッチ機構120,ド
ライブシャフト400,リバースドライブギヤ224,
リバースアイドラギア260,第1ハブ238,ドリブ
ンシャフト420の順でエンジン動力が伝達される。
【0024】なお、この種の装置に関連して特開昭60
−135336号公報、特開平6−221347号,特
開平9−42387号公報の提案が行われている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例において
は変速が第4速までであったが、車両の動力性能,燃料
消費などを向上させるために、変速機の段数が第5速や
第6速まで増やされる。
【0026】前記ドライブシャフト400,410は同
一回動中心を有するように外嵌されていて、第1〜第4
速ドライブギヤ222〜244が、一軸上に軸方向に沿
って直列に並べられていて、変速機の長さ寸法が増大し
てしまう。そこで、単板タイプの薄いクラッチ機構が用
いられ、変速機の軸方向長さが短縮されて車室の前後長
や前席足元の空間が圧迫されるのを防止している。
【0027】また、これらの第1〜第4速ドライブギヤ
222〜244と噛み合わされた各ドリブンギヤ22
8,232及び246,248間には、各変速段の同期
機構が設けられているので、ドリブンシャフト420が
1軸で、これらの各ドリブンギヤ228,232及び2
46,248、各速の同期機構を支持しなければなら
ず、変速段の増設で、更に、ドリブンシャフト420の
軸方向寸法が増大してしまうといった問題もあった。
【0028】本発明は、少なくとも一組以上のクラッチ
機構を使用しながら、クラッチ・変速機のユニット長を
抑制し短縮できる構造のクラッチ配設構造及び該クラッ
チ配設構造を用いた変速機を提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の第1発明は、平行に配置される
一対の第1,第2入力軸と、該第1,第2入力軸に平行
に配置される出力軸と、該出力軸を挟んで該第1,第2
入力軸の軸延設方向と直交する方向に略対称位置となる
ように平行に配置される第1,第2クラッチと、該第1
入力軸に断接可能となるように前記第1クラッチを介し
て連設され、エンジン出力により回転駆動される第1駆
動軸と、前記第2入力軸に断接可能となるように前記第
2クラッチを介して連設され、エンジン出力により回転
駆動される第2駆動軸と、該第1,第2駆動軸を連動回
転させる連動機構と、該各第1,第2入力軸に設けられ
る各変速段のドライブギヤと、前記出力軸に固定されて
該各ドライブギヤに噛合される各変速段のドリブンギヤ
と、前記ドライブギヤのうち、前記第1,第2入力軸と
共に回転するドライブギヤを選択する選択手段と、前記
各第1,2入力軸の軸方向に隣接した前記各ドライブギ
ヤ間に介在し、該選択手段の選択により各変速段のドラ
イブギヤを前記各第1,第2入力軸に連結させる同期機
構とを有するクラッチ配設構造であって、前記ドライブ
ギヤは、次に選択されて切り替えられるドライブギヤ
が、反対側の前記第1入力軸又は第2入力軸に位置する
ように、低速側から交互に配設されていることを特徴と
する。
【0030】この発明の構造は、軸が平行な姿勢とされ
た一対のクラッチ機構と、両クラッチ機構の出力軸を連
動回転させる連動機構と、を有し、一方のクラッチ機構
の入力軸にエンジン動力が与えられる。前述した従来例
の変速機部分は回転中心軸が同一な入力側シャフトと、
出力側シャフトとの2軸構成とされていたが、このクラ
ッチ配設機構では両クラッチ機構の出力軸が空間的に離
された3軸構成となる。
【0031】また、両クラッチ機構は、同一の軸方向位
置に配設され、好ましくは歯側面間の距離が必要最小限
に設定される。両クラッチ機構は軸方向で異なる位置に
配設し、軸を接近させて軸方向視で両者を重ね合わせる
なども可能であるが、両クラッチ機構を、前記2軸の入
力軸に分けて、しかも、同一の軸方向位置に配設すれ
ば、両クラッチ機構の厚さが半分となり、変速機ユニッ
トの長さ寸法をより短縮することが可能となる。その場
合、変速機の幅寸法や高さ寸法が増加するので、両クラ
ッチ機構は互いに干渉しない最小限の間隔を隔てて配置
することが好適である。
【0032】さらに、前記連動機構は両クラッチ機構の
出力軸と平行な空転軸を有し、両クラッチ軸が含まれる
平面からオフセットして配設される。両クラッチ機構の
軸と空転軸は同一の平面上に配置できるが、同平面から
空転軸をオフセットすれば、その分、変速機ユニットの
幅寸法や高さ寸法を抑制できる。空転軸には変速機の変
速出力軸をそのまま使用できる。変速出力軸に各変速段
のドリブンギヤのみを配列すれば、その軸長を大幅に短
縮することが可能となる。
【0033】そして、変速機は変速出力軸と平行な一対
のドライブシャフトを有し、両ドライブシャフトは両ク
ラッチ機構の出力軸と各々平行に配設され、双方のドラ
イブシャフトには該当した変速段のドリブンギヤと各々
噛み合わされる複数のドライブギヤと、ドライブギヤ間
に配置されいずれかのドライブギヤへドライブシャフト
の動力を伝達する選択手段と、が設けられる。
【0034】なお、選択手段にはシンクロメッシュ機構
を採用でき、その場合、ドライブギヤとドリブンギヤを
同期させる機構(同期機構)が設けられる。
【0035】これらの各変速段の選択手段は、2本の第
1,第2ドライブシャフトに交互に割り振られるので、
1本に設ける場合に比して、軸長を更に短縮できる。
【0036】ここで、一方のドライブシャフトには奇数
変速段のドライブギヤが、他方のドライブシャフトには
偶数変速段のドライブギヤが、各々設けられ、両ドライ
ブシャフトで全てのドライブギヤは変速比の順に昇順又
は降順で配列される。当然、変速出力軸においてはドリ
ブンギヤが変速比の順に降順又は昇順で配列される。
【0037】したがって、両ドライブシャフト上に配列
された各ギヤのエンベロープ形状が円錐台となり、変速
出力軸上に配列された各ギヤのエンベロープ形状が逆方
向へ指向した円錐台となる。
【0038】前述した従来例においては、ギヤの径が軸
方向の途中で大小変化するので、そのことを意識しなが
ら正しい順序で各ギヤを作業員がユニットのケースへ組
み込まなければならない。
【0039】しかしながら、この発明では、3軸の全て
においてギヤ径が順に変化することから、ギアの組み込
み順序を作業員が意識する必要がなく、ギア組み込みの
順序を誤ることはない。しかも、軸単位でギアの組み込
み作業を行い、かつ、クラッチ機構側から変速機側へ向
かい円錐台の径が縮小する軸にギアを先に組み込む工程
とすれば、ギヤ組み込みの誤りを完全に回避しながら作
業を容易化してユニットの組み立て効率を飛躍的に高め
ることが可能となる。
【0040】なお、変速段数を増加させる場合、そのド
ライブギヤを奇偶変速段対応のドライブシャフトに取り
付け、変速出力軸にドリブンギヤを追加することが出来
る。必要であれば、シンクロメッシュ機構の部品も変速
出力軸に追加することができる。
【0041】また、請求項2に記載のものでは、前記連
動機構が、前記第1駆動軸に固定される入力ドライブギ
ヤと、前記第2駆動軸に固定される入力ドリブンギヤ
と、これらの入力ドライブギヤ及び入力ドリブンギヤと
各々噛合い、前記出力軸に回動自在に軸支されるアイド
ラギヤとを有する。
【0042】エンジン動力が伝達される一方のクラッチ
機構の入力軸に設けられたドライブギヤと、他方のクラ
ッチ機構の入力軸に設けられたドリブンギヤとは変速出
力軸で回動自在に支持されクラッチ入力軸のドライブギ
ヤ及びドリブンギヤと噛み合わされるアイドラギヤによ
り連動する。
【0043】請求項3に記載のものでは、前記アイドラ
ギヤが、エンジン出力により回転駆動される請求項2記
載のクラッチ配設構造を特徴としている。
【0044】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記アイドラギヤが、エンジン出力により回転駆
動されて、前記両入力ドライブギヤから第1,2駆動軸
にエンジン出力が伝達される。
【0045】また、請求項4に記載されたものでは、前
記第1又は第2入力軸の前記第1,2クラッチの反対側
端縁部に、増設変速段のドライブギヤを、前記出力軸に
は、該ドライブギヤと噛み合うドリブンギヤを、各々配
設可能とすることを特徴とし、ギヤの増設はギヤ配列の
後尾に対して行われる。
【0046】請求項5に記載のものでは、前記第1入力
軸に設けられる各ドライブギヤは、該第1入力軸の軸方
向に沿い、変速段順序で、一段飛びに設けられているこ
とを特徴とし、第1入力軸では奇数又は偶数の変速段の
ドライブギヤが変速段の昇順又は降順に並べられる。
【0047】請求項6に記載のものでは、前記第1入力
軸の各ドライブギヤは、第1クラッチ側から反対側端縁
部に向けて低速段から高速段となるように、設けられて
いることを特徴とする。奇数変速段又は偶数変速段のド
ライブギヤが低速段から高速段へ向かい変速段順に並べ
られるので、ギヤ組み込みの作業が容易となる。
【0048】請求項7に記載のものでは、前記第2入力
軸に設けられる各ドライブギヤは、該第2入力軸の軸方
向に沿い、変速段順序で、一段飛びに設けられているこ
とを特徴とする。第2入力軸上に奇数変速段又は偶数変
速段のドライブギヤが変速段の昇順又は降順に並べられ
る。
【0049】請求項8に記載のものでは、前記第2入力
軸に設けられる各ドライブギヤは、前記第2クラッチ側
から反対側端縁部に向けて低速段から高速段となるよう
に、設けられていることを特徴とし、第2入力軸では奇
数又は偶数の変速段のドライブギヤが低速段から高速段
へ向かい変速段順に並べられるので、ギヤ組み込みの作
業が容易となる。
【0050】請求項9に記載のものでは、前記出力軸に
は、前記ドリブンギヤが、前記第1,第2クラッチ配設
方向から反対側端部に向けて、低速段から高速段となる
ように、設けられていることを特徴とする。ドリブンギ
ヤもクラッチ側から軸伸張方向へ変速段順に並べられる
ので、ギヤ組み込みの作業が容易となる。
【0051】請求項10に記載のものでは、前記第1,
第2入力軸のうち、少なくとも何れか一方に設けられた
同期機構は、反対側に位置する他方のドライブギヤに対
して、軸直交方向視で重複する位置に設けられているこ
とを特徴とする。同期機構が小径なことから、これとド
ライブギヤの先を対向させ、両者の間隔を狭小化すれ
ば、ユニットの幅寸法や高さ寸法を縮小することが可能
となる。
【0052】請求項11に記載のものでは、前記第1,
第2入力軸中心から、前記出力軸中心を通過する両直線
が、180゜未満の所定の角度で交わる配置である請求
項1乃至10記載のクラッチ配設構造を特徴としてい
る。
【0053】前記両直線が、180゜未満の所定の角度
とは、具体的には約90゜等、前記第1,第2クラッチ
のクリアランスを確保できる角度を示している。
【0054】このように構成された請求項11記載のも
のでは、更に、ユニットの幅寸法や高さ寸法を縮小する
ことが可能となる。
【0055】請求項12に記載のものでは、前記第1,
第2入力軸には、外側方へ潤滑油を供給する油路が設け
られていると共に、前記出力軸中心は、前記第1,第2
入力軸中心間を結ぶ線上から下方へオフセットされてい
るので、ユニット内部の潤滑性を高める。
【0056】請求項13に記載のものでは、前記第1駆
動軸には、機関軸との間に介在される緩衝継手を予め一
体に設けたことを特徴とし、この発明によれば、エンジ
ン動力のトルク変動が緩衝継手で充分に抑制できる。
【0057】
【発明の実施の形態1】図1は実施形態1の概略構成を
示す模式図、図2は3軸配置の説明図、図3は具体的な
ユニット内部構造の断面図で、以下、それらの図に基づ
いて本発明にかかる実施の形態を説明する。
【0058】図1において、機関軸10が、第1クラッ
チ機構121の第1駆動軸122に連結される。第1駆
動軸122には緩衝継手としてのメカニカルダンパー1
2が設けられ、エンジン動力のトルク変動が、このメカ
ニカルダンパー12で十分に抑制される。
【0059】そして、この例においても第1のクラッチ
機構121の他に第2のクラッチ機構141が用意され
ている。但し、第1クラッチ機構121の第1駆動軸1
22及びギヤ部の入力軸124(400)と第2クラッ
チ機構141の第2駆動軸142及びギヤ部の入力軸と
しての第1,第2入力軸144(410)は空間的に離
されて平行な姿勢で支持される。第1クラッチ機構12
1と第2クラッチ機構141は同一の軸方向位置で並列
に配置され、図2のように必要最低限のクリアランスA
が両者間で確保される。
【0060】変速出力軸14は両駆動軸122及び14
2,両入力軸124及び144と一定の間隔を隔てて平
行な姿勢で支持される。
【0061】さらに、クラッチ機構121,141とし
ては、図3に示す多板タイプが使用される。多板タイプ
のクラッチは油圧制御の応答性が高く、変速動作に優れ
た特性が得られる。
【0062】両第1,第2クラッチ機構121,141
の第1,第2駆動軸122,142は連動して回転され
る。このため、第1,第2駆動軸122,142,変速
出力軸14にドライブギヤ16,ドリブンギヤ18,ア
イドラギヤ20が各々設けられ、アイドラギヤ20が変
速出力軸14で回動自在に支持されて第1,第2駆動軸
122,142のドライブギヤ16,ドリブンギヤ18
と噛み合わされる。
【0063】したがって、ユニットへメカニカルダンパ
ー12を介し入力されたエンジン動力でドライブギヤ1
6が駆動され、アイドラギヤ20がドライブギヤ16で
空転駆動され、ドリブンギヤ18がアイドラギヤ20で
回転駆動される。
【0064】また、第1入力軸124には第1速ドライ
ブギヤ222及び第1速クラッチギヤ234,第1ハブ
238,第3速ドライブギヤ226及び第3速クラッチ
ギヤ236,第2ハブ254,第5速ドライブギヤ22
7及び第5速クラッチギヤ237が、第2入力軸144
には第2速ドライブギヤ242及び第2速クラッチギヤ
250,第3ハブ255,第4速ドライブギヤ244及
び第4速クラッチギヤ252が、変速出力軸14には第
1速ドリブンギヤ228,第2速ドリブンギヤ246,
第3速ドリブンギヤ232,第4速ドリブンギヤ24
8,第5速ドリブンギヤ233が、第1クラッチ機構1
21,第2クラッチ機構141の側から軸124,14
4,14の伸張方向へ順に配列される。
【0065】第1ハブ238,第2ハブ254,第3ハ
ブ255には第1スリーブ256,第2スリーブ25
8,第3スリーブ259が各々設けられ、これらはシン
クロメッシュ機構の構成要素に含まれる。これらの各変
速段の選択手段は、2本の第1,第2ドライブシャフト
124,144に交互に割り振られるので、1本のドラ
イブシャフトに設けられる場合に比して、軸長を更に短
縮できる。
【0066】そして、第1速ドライブギヤ222,第2
速ドライブギヤ242,第3速ドライブギヤ226,第
4速ドライブギヤ244,第5速ドライブギヤ227は
回動自在に支持され、第1速ドリブンギヤ228,第2
速ドリブンギヤ246,第3速ドリブンギヤ232,第
4速ドリブンギヤ248,第5速ドリブンギヤ233と
各々噛み合わされる。
【0067】変速段はクラッチ機構121,141及び
スリーブ256,258,259の動作により決定さ
れ、クラッチ機構121が接続された場合で、スリーブ
256によりギヤ238,234が連結されたときには
ギヤ228から第1速のエンジン動力が、スリーブ25
8によりギヤ254,236が連結されたときにはギヤ
232から第3速のエンジン動力が、スリーブ258に
よりギヤ254,237が連結されたときにはギヤ23
3から第5速のエンジン動力が、変速出力軸14へ伝達
される。
【0068】また、クラッチ機構141が接続された場
合では、スリーブ259によりギヤ255,250が連
結されたときにギヤ246から第2速のエンジン動力
が、ギヤ255,252が連結されたときにギヤ248
から第4速のエンジン動力が、変速出力軸14へ伝達さ
れる。
【0069】以上のように、第1,第2クラッチ機構1
21又は141が交互に接続されてシンクロメッシュ機
構により第1速,第2速,第3速,第4速又は第5速が
選択されると、その変速比のエンジン動力が変速出力軸
14に得られる。
【0070】両第1,第2クラッチ機構(121,14
1)が同一の平面上で並列に配置され、全てのギヤ(1
6,222,238,226,254,227,18,
242,255,244,20,228,246,23
2,248,233)が3軸(124,144,14)
上に分散して配置されることから、ユニットの長さを十
分に抑制でき、逆にユニット長を短縮することも可能と
なる。
【0071】その上、第1,第2入力軸124,144
に配列された各ギヤ222,226,227,242,
244のエンベロープ形状が円錐台となり、変速出力軸
14上に配列された各ギヤ228,246,232,2
48,233のエンベロープ形状が逆方向へ指向した円
錐台となり、3軸124.144,14の全てにおいて
ギヤ径が順に変化するので、ギア組み込みの順序を作業
員が格別に意識する必要はなく、ギア組み込みの順序を
誤ることがない。
【0072】しかも、軸124.144,14を単位と
してギアの組み込み作業を行い、かつ、クラッチ機構側
から変速機構側へ向かい円錐台の径が縮小する軸(変速
出力軸14)にギア(228,246,232,24
8,233)を先に組み込み、その後に他軸(クラッチ
出力軸124,144)へギヤ(222,226,22
7,242,244)を組み込む工程順序とすれば、ギ
ヤ組み込み作業の誤りを完全に回避しながら同作業を著
しく容易化し、ユニット組み立ての効率を飛躍的に高め
ることが可能となる。
【0073】また、この例においては、3軸化に伴いユ
ニットの高さ寸法や幅寸法の増加を抑制することが必要
となる。そこで、図2のクリアランスAを最低限確保で
きる位置まで両駆動軸124,144の間隔が狭小化さ
れて同図2のように両駆動軸124,144を含む平面
から変速出力軸14がオフセットされ、ギヤ16,22
2,238,226,254,227,18,242,
255,244とギヤ20,228,246,232,
248,233の噛み合い位置まで変速出力軸14が両
第1,第2入力軸124,144の中間へ向かって移動
される。
【0074】仮に、軸124,14,414が同一平面
上に平行な姿勢で図1のように配置されていた場合、ギ
ヤ16,222,238,226,254,227,1
8,242,255,244とギヤ20,228,24
6,232,248,233の噛み合い状態を保ちなが
ら、あたかも軸14で折り畳むように、クリアランスA
を最低限確保できる位置まで軸144を軸124へ向か
い移動させる、と表現できる。イメージ的には3軸が整
列した平面を中央の軸でV状に折り畳むことになる。
【0075】多くの場合、同一の軸方向位置で両第1,
第2駆動軸122,142中心から、変速出力軸14を
通過する直線が図2のように約90度の角度で交わる3
軸配置となる。
【0076】なお、図2では第1クラッチ機構121が
上部に配置されているが、例えば第2クラッチ機構14
1を上部に配置してもよい。
【0077】また、第1,第2駆動軸122,142内
から径方向へ連設された潤滑油の供給路を図3のように
設け、ユニット内の潤滑や冷却を充分に行えるようにす
ることも好適である。
【0078】更に、この実施の形態1では、前記第1,
第2入力軸124,144のうち、少なくとも何れか一
方に設けられた同期機構は、反対側に位置する他方のド
ライブギヤ242,244,266に対して、軸直交方
向視で重複する位置に設けられている。これらの同期機
構は小径なことから、これとドライブギヤの歯先を対向
させ、両者の間隔を狭小化すれば、ユニットの幅寸法や
高さ寸法を縮小することが可能となる。
【0079】更に、この実施の形態1では、機関軸10
と、第1駆動軸122との間に介在されるメカニカルダ
ンパー12を予めハウジングに一体に設けているので、
車両への取付が容易で、エンジン動力のトルク変動が、
このメカニカルダンパー12で充分に抑制できる。
【0080】以上、この発明にかかる実施の形態を図面
により詳述してきたが、具体的な構成は実施の形態その
ままに限られず、その発明の要旨を逸脱しない設計の変
更等があってもこの発明の権利範囲に含まれる。
【0081】例えば、この実施の形態1では、連動機構
として、前記第1駆動軸122に固定される入力ドライ
ブギヤ16と、前記第2駆動軸142に固定される入力
ドリブンギヤ18と、これらの入力ドライブギヤ16及
び入力ドリブンギヤ18と各々噛合い、前記出力軸に回
動自在に軸支されるアイドラギヤ20とによって構成さ
れたものを示して説明してきたが、特にこれに限らず、
両クラッチ軸の連動にチェーンやベルト等を使用しても
よい。使用部品としては点数の削減やスペース効率の観
点からギヤが最適で、組み込みの作業も容易である。
【0082】更に、メカニカルダンパー12を介し入力
されたエンジン動力でドライブギヤ16が駆動され、ア
イドラギヤ20がドライブギヤ16で空転駆動され、ド
リブンギヤ18がアイドラギヤ20で回転駆動されるよ
うに構成されているが、とくにこれに限らず、前記前記
機関軸10を前記アイドラギヤ20と同一軸線上に配設
し、アイドラギヤ20が、機関軸10と共に、エンジン
出力により回転駆動されるように構成されていてもよ
い。
【0083】
【発明の効果】この発明によれば、軸が平行な姿勢とさ
れた一対のクラッチ機構と、両クラッチ機構の出力軸を
連動回転させる連動機構とを有し、一方のクラッチ機構
の入力軸にエンジン動力が与えられる。前述した従来例
の変速機部分は回転中心軸が同一な入力側シャフトと出
力側シャフトとの2軸構成とされていたが、このクラッ
チ配設機構では両クラッチ機構の出力軸が空間的に離さ
れた3軸構成となる。
【0084】また、両クラッチ機構は、同一の軸方向位
置に配設され、好ましくは歯側面間の距離が必要最小限
に設定される。両クラッチ機構は軸方向で異なる位置に
配設し、軸を接近させて軸方向視で両者を重ね合わせる
なども可能であるが、両クラッチ機構を同一の軸方向位
置に配設すれば、両クラッチ機構の厚さが半分となり、
変速機ユニットの長さ寸法をより短縮することが可能と
なる。その場合、変速機の幅寸法や高さ寸法が増加する
ので、両クラッチ機構は互いに干渉しない最小限の間隔
を隔てて配置することが好適である。
【0085】さらに、前記連動機構は両クラッチ機構の
出力軸と平行な空転軸を有し、両クラッチ軸が含まれる
平面からオフセットして配設される。両クラッチ機構の
軸と空転軸は同一の平面上に配置できるが、同平面から
空転軸をオフセットすれば、その分、変速機ユニットの
幅寸法や高さ寸法を抑制できる。空転軸には変速機の変
速出力軸をそのまま使用できる。変速出力軸に各変速段
のドリブンギヤのみを配列すれば、その軸長を大幅に短
縮することが可能となる。
【0086】そして、変速機は変速出力軸と平行な一対
のドライブシャフトを有し、両ドライブシャフトは両ク
ラッチ機構の出力軸と各々平行に配設され、双方のドラ
イブシャフトには該当した変速段のドリブンギヤと各々
噛み合わされる複数のドライブギヤと、ドライブギヤ間
に配置されいずれかのドライブギヤへドライブシャフト
の動力を伝達する選択手段と、が設けられる。
【0087】なお、選択手段にはシンクロメッシュ機構
を採用でき、その場合、ドライブギヤとドリブンギヤを
同期させる機構(同期機構)が設けられる。
【0088】これらの各変速段の選択手段は、2本の第
1,第2ドライブシャフトに交互に割り振られるので、
1本に設ける場合に比して、軸長を更に短縮できる。
【0089】ここで、一方のドライブシャフトには奇数
変速段のドライブギヤが、他方のドライブシャフトには
偶数変速段のドライブギヤが、各々設けられ、両ドライ
ブシャフトで全てのドライブギヤは変速比の順に昇順又
は降順で配列される。当然、変速出力軸においてはドリ
ブンギヤが変速比の順に降順又は昇順で配列される。
【0090】したがって、両ドライブシャフト上に配列
された各ギヤのエンベロープ形状が円錐台となり、変速
出力軸上に配列された各ギヤのエンベロープ形状が逆方
向へ指向した円錐台となる。
【0091】前述した従来の例においては、ギヤの径が
軸方向の途中で大小変化するので、そのことを意識しな
がら正しい順序で各ギヤを作業員がユニットのケースへ
組み込まなければならない。
【0092】しかしながら、この発明では、3軸の全て
においてギヤ径が順に変化することから、ギアの組み込
み順序を作業員が意識する必要がなく、ギア組み込みの
順序を誤ることはない。しかも、軸単位でギアの組み込
み作業を行い、かつ、クラッチ機構側から変速機側へ向
かい円錐台の径が縮小する軸にギアを先に組み込む工程
とすれば、ギヤ組み込みの誤りを完全に回避しながら作
業を容易化してユニットの組み立て効率を飛躍的に高め
ることが可能となる。
【0093】なお、変速段数を増加させる場合、そのド
ライブギヤを奇偶変速段対応のドライブシャフトに取り
付け、変速出力軸にドリブンギヤを追加することが出来
る。必要であれば、シンクロメッシュ機構の部品も前記
第1、第2入力軸又は、変速出力軸に追加することがで
きる。
【0094】また、請求項2に記載のものでは、エンジ
ン動力が伝達される一方のクラッチ機構の入力軸に設け
られたドライブギヤと、他方のクラッチ機構の入力軸に
設けられたドリブンギヤとは変速出力軸で回動自在に支
持されクラッチ入力軸のドライブギヤ及びドリブンギヤ
と噛み合わされるアイドラギヤにより連動する。
【0095】請求項3に記載のものでは、前記アイドラ
ギヤが、エンジン出力により回転駆動される請求項2記
載のクラッチ配設構造を特徴としている。
【0096】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記アイドラギヤが、エンジン出力により回転駆
動されて、前記両入力ドライブギヤから第1,2駆動軸
にエンジン出力が伝達される。
【0097】また、請求項4に記載されたものでは、前
記第1又は第2入力軸の前記第1,2クラッチの反対側
端縁部に、増設変速段のドライブギヤを、前記出力軸に
は、該ドライブギヤと噛み合うドリブンギヤを、各々配
設可能とすることを特徴とし、ギヤの増設はギヤ配列の
後尾に対して行われる。
【0098】請求項5に記載のものでは、前記第1入力
軸に設けられる各ドライブギヤは、該第1入力軸の軸方
向に沿い、変速段順序で、一段飛びに設けられているこ
とを特徴とし、第1入力軸では奇数又は偶数の変速段の
ドライブギヤが変速段の昇順又は降順に並べられる。
【0099】請求項6に記載のものでは、前記第1入力
軸の各ドライブギヤは、第1クラッチ側から反対側端縁
部に向けて低速段から高速段となるように、設けられて
いることを特徴とする。奇数変速段又は偶数変速段のド
ライブギヤが低速段から高速段へ向かい変速段順に並べ
られるので、ギヤ組み込みの作業が容易となる。
【0100】請求項7に記載のものでは、前記第2入力
軸に設けられる各ドライブギヤは、該第2入力軸の軸方
向に沿い、変速段順序で、一段飛びに設けられているこ
とを特徴とする。第2入力軸上に奇数変速段又は偶数変
速段のドライブギヤが変速段の昇順又は降順に並べられ
る。
【0101】請求項8に記載のものでは、前記第2入力
軸に設けられる各ドライブギヤは、前記第2クラッチ側
から反対側端縁部に向けて低速段から高速段となるよう
に、設けられていることを特徴とし、第2入力軸では奇
数又は偶数の変速段のドライブギヤが低速段から高速段
へ向かい変速段順に並べられるので、ギヤ組み込みの作
業が容易となる。
【0102】請求項9に記載のものでは、前記出力軸に
は、前記ドリブンギヤが、前記第1,第2クラッチ配設
方向から反対側端部に向けて、低速段から高速段となる
ように、設けられていることを特徴とする。ドリブンギ
ヤもクラッチ側から軸伸張方向へ変速段順に並べられる
ので、ギヤ組み込みの作業が容易となる。
【0103】請求項10に記載のものでは、前記第1,
第2入力軸のうち、少なくとも何れか一方に設けられた
同期機構は、反対側に位置する他方のドライブギヤに対
して、軸直交方向視で重複する位置に設けられているこ
とを特徴とする。同期機構が小径なことから、これとド
ライブギヤの先を対向させ、両者の間隔を狭小化すれ
ば、ユニットの幅寸法や高さ寸法を縮小することが可能
となる。
【0104】請求項11に記載のものでは、前記第1,
第2入力軸中心から、前記出力軸中心を通過する両直線
が、180゜未満の所定の角度で交わる配置である請求
項1乃至10記載のクラッチ配設構造を特徴としてい
る。
【0105】前記両直線が、180゜未満の所定の角度
とは、具体的には約90゜等、前記第1,第2クラッチ
のクリアランスを確保できる角度を示している。
【0106】このように構成された請求項11記載のも
のでは、更に、ユニットの幅寸法や高さ寸法を縮小する
ことが可能となる。
【0107】請求項12に記載のものでは、前記第1,
第2入力軸には、外側方へ潤滑油を供給する油路が設け
られていると共に、前記出力軸中心は、前記第1,第2
入力軸中心間を結ぶ線上から下方へオフセットされてい
るので、ユニット内部の潤滑性を高める。
【0108】請求項13に記載のものでは、前記第1駆
動軸には、機関軸との間に介在される緩衝継手を予め一
体に設けたことを特徴とし、この発明によれば、エンジ
ン動力のトルク変動が緩衝継手で充分に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のクラッチ配設構造及び該クラッチ
配設構造を用いた変速機の構成を説明し、各変速要素の
配置を説明するスケルトン図である。
【図2】実施形態1のクラッチ配設構造を用いた変速機
を軸延設方向正面から見た3軸の構成を説明する模式図
である。
【図3】実施形態1のクラッチ配設構造及び該クラッチ
配設構造を用いた変速機を示し、図2中A−A線に沿っ
た位置での断面図である。
【図4】従来例の構成を説明する模式図である。
【符号の説明】
10 機関軸 12 メカニカルダンパー(継手手段) 14 変速出力軸(出力軸) 16 ドライブギヤ 18 ドリブンギヤ 20 アイドラギヤ 121,141 第1,第2クラッチ機構 122,142 第1,第2駆動軸 124,144 第1,第2入力軸 222,226,227,242,244 変速ドライ
ブギヤ 228,232,233,246,248 変速ドリブ
ンギヤ 234,236,237,250,252 変速クラッ
チギヤ 256,258,259 スリーブ 238,254,255 ハブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J028 EA08 EA25 EB07 EB13 EB33 EB35 EB37 FA06 FB06 FC32 FC42 FC64 3J063 AA01 AB02 AB55 AC06 BA01 BA11 BB41 CA01 CB12 CD23 XA11 XD43

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平行に配置される一対の第1,第2入力軸
    と、該第1,第2入力軸に平行に配置される出力軸と、
    該出力軸を挟んで該第1,第2入力軸の軸延設方向と直
    交する方向に略対称位置となるように平行に配置される
    第1,第2クラッチと、該第1入力軸に断接可能となる
    ように前記第1クラッチを介して連設され、エンジン出
    力により回転駆動される第1駆動軸と、前記第2入力軸
    に断接可能となるように前記第2クラッチを介して連設
    され、エンジン出力により回転駆動される第2駆動軸
    と、該第1,第2駆動軸を連動回転させる連動機構と、
    該各第1,第2入力軸に設けられる各変速段のドライブ
    ギヤと、前記出力軸に固定されて該各ドライブギヤに噛
    合される各変速段のドリブンギヤと、前記ドライブギヤ
    のうち、前記第1,第2入力軸と共に回転するドライブ
    ギヤを選択する選択手段と、前記各第1,2入力軸の軸
    方向に隣接した前記各ドライブギヤ間に介在し、該選択
    手段の選択により各変速段のドライブギヤを前記各第
    1,第2入力軸に連結させる同期機構とを有するクラッ
    チ配設構造であって、 前記ドライブギヤは、次に選択されて切り替えられるド
    ライブギヤが、反対側の前記第1入力軸又は第2入力軸
    に位置するように、低速側から交互に配設されているこ
    とを特徴とするクラッチ配設構造。
  2. 【請求項2】前記連動機構は、前記第1駆動軸に固定さ
    れる入力ドライブギヤと、前記第2駆動軸に固定される
    入力ドリブンギヤと、これらの入力ドライブギヤ及び入
    力ドリブンギヤと各々噛合い、前記出力軸に回動自在に
    軸支されるアイドラギヤとを有することを特徴とする請
    求項1記載のクラッチ配設構造。
  3. 【請求項3】前記アイドラギヤが、エンジン出力により
    回転駆動されることを特徴とする請求項2記載のクラッ
    チ配設構造。
  4. 【請求項4】前記第1又は第2入力軸の前記第1,2ク
    ラッチの反対側端縁部に、増設変速段のドライブギヤ
    を、前記出力軸には、該ドライブギヤと噛み合うドリブ
    ンギヤを、各々配設可能とすることを特徴とする請求項
    1乃至3のうち何れか一項記載のクラッチ配設構造。
  5. 【請求項5】前記第1入力軸に設けられる各ドライブギ
    ヤは、該第1入力軸の軸方向に沿い、変速段順序で、一
    段飛びに設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    4のうち何れか一項記載のクラッチ配設構造。
  6. 【請求項6】前記第1入力軸の各ドライブギヤは、第1
    クラッチ側から反対側端縁部に向けて低速段から高速段
    となるように、設けられていることを特徴とする請求項
    5記載のクラッチ配設構造。
  7. 【請求項7】前記第2入力軸に設けられる各ドライブギ
    ヤは、該第2入力軸の軸方向に沿い、変速段順序で、一
    段飛びに設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    6のうち何れか一項記載のクラッチ配設構造。
  8. 【請求項8】前記第2入力軸の各ドライブギヤは、第2
    クラッチ側から反対側端縁部に向けて低速段から高速段
    となるように、設けられていることを特徴とする請求項
    7記載のクラッチ配設構造。
  9. 【請求項9】前記出力軸には、前記ドリブンギヤが、前
    記第1,第2クラッチ配設方向から反対側端部に向け
    て、低速段から高速段となるように、設けられているこ
    とを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか一項記載の
    クラッチ配設構造。
  10. 【請求項10】前記第1,第2入力軸のうち、少なくと
    も何れか一方に設けられた同期機構は、反対側に位置す
    る他方のドライブギヤに対して、軸直交方向視で重複す
    る位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    9記載のクラッチ配設構造。
  11. 【請求項11】前記第1,第2入力軸中心から、前記出
    力軸中心を通過する両直線が、180゜未満の所定の角
    度で交わる配置であることを特徴とする請求項1乃至1
    0記載のクラッチ配設構造。
  12. 【請求項12】前記第1,第2入力軸内には、外側方へ
    潤滑油を供給する油路が設けられていると共に、前記出
    力軸中心は、前記第1,第2入力軸中心間を結ぶ線上か
    ら下方へオフセットされていることを特徴とする請求項
    1乃至11記載のクラッチ配設構造。
  13. 【請求項13】前記第1駆動軸には、機関軸との間に介
    在される緩衝継手手段を予め一体に設けたことを特徴と
    する請求項1乃至12記載のクラッチ配設構造を用いた
    変速機。
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