JP2001098268A - 土壌環境調整用土 - Google Patents

土壌環境調整用土

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JP2001098268A JP2000215436A JP2000215436A JP2001098268A JP 2001098268 A JP2001098268 A JP 2001098268A JP 2000215436 A JP2000215436 A JP 2000215436A JP 2000215436 A JP2000215436 A JP 2000215436A JP 2001098268 A JP2001098268 A JP 2001098268A
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Kunio Miyazaki
邦雄 宮崎
Masayoshi Iwahara
正宜 岩原
Tomoyuki Kono
知之 河野
Ichiro Ikenaga
一郎 池永
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Asuka Corp
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    • C05G5/40Fertilisers incorporated into a matrix

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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露地の下層土と同等の機能を持たせ、保水
性、保肥性、排水性、通気性を調整することができ、植
物の根の成長を促進することができる土壌環境調整用土
を得る。 【解決手段】 粒状体3が天然珪素の高分子ポリマー2
を保有し、高分子ポリマー2の分子間または粒状体3
が、保水性と保肥性を有する。粒状体3は、セラミック
片、レンガ片、パルプ廃材のうちの一つまたは二つ以上
からなる。高分子ポリマーを担持した粒状体3と、高分
子ポリマーを担持していない粒状体4とが混合され、保
水性、保肥性、排水性、通気性が調整されている。粒状
体3が、植物に有用な微生物製剤を含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土壌環境調整用
土、特に園芸用の土として適しているもので、保水性、
保肥性、排水性、通気性に優れた土壌環境調整用土に関
する。
【0002】
【従来の技術】プランターや植木鉢などを用いて植物を
栽培する場合、そのために調整された土を用いるのが一
般的である。しかし、従来の調整用土は、保水性、保肥
性、排水性、通気性をバランスよく備えたものがない。
例えば、排水性のよい土は保水性に劣るため、このよう
な土を用いると頻繁に潅水する必要があるとともに、潅
水によって養分まで流出してしまうという問題がある。
そこで、保水性をよくするために粒度が小さくきめ細か
な、例えば粘土質の混合比率を高くした土を用いると、
排水性、通気性が悪くなり、根に酸素が供給されず、根
腐れを生じ易いという難点がある。
【0003】これに対して露地の場合は、一般的に保水
性、保肥性、排水性、通気性をバランスよく備えてい
る。露地は、土壌が下層土を有しており、この下層土が
保水性、保肥性、排水性、通気性をバランスよく保って
いるからである。図2(a)に示すように雨が降ると、
土壌中を浸透した雨水は下層土1に達し、下層土1で水
分が貯蔵される。晴れの日は、上層の土から水分が蒸発
して乾燥し、やがて図2(b)に示すように下層土1に
貯蔵されていた水分が上昇し、土壌中の水分が長期にわ
たって保たれる。このように、下層土1を有する露地で
は、上層部の排水性が良好で、保水性も良く、養分の流
出もないし、通気性もよい。
【0004】従って、プランターや植木鉢などを用いた
植物の栽培においても、露地栽培における上記下層土1
と同じ働きをするものを用いれば、保水性、保肥性、排
水性、通気性をバランスよく保つことができるはずであ
る。そこで考えられたのが、吸水性ポリマー(SAP)
を土に直接混合する方法である。しかし、吸水性ポリマ
ーを直接混合した土を培養土としても、保水性は向上す
るものの、保肥性、排水性、通気性などが犠牲になり、
あらゆる性状をバランス良く向上させることはできなか
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
点に鑑みてなされたもので、露地の下層土と同等の機能
を持たせることができる土壌環境調整用土を提供するこ
とを目的とする。本発明はまた、保水性、保肥性、排水
性、通気性を調整することができる土壌環境調整用土を
提供することを目的とする。本発明はまた、植物の根の
成長を促進することができる土壌環境調整用土を提供す
ることを目的とする。植物の根の上側にエアベースとし
て配置することにより、無菌性、透水性、防かび性を発
揮するとともに、苔や草が生え難い土壌環境調整用土を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたもので、請求項1記載の発明
は、天然珪素の高分子ポリマーを保有してなる粒状体を
有し、上記高分子ポリマーの分子間または上記粒状体
が、保水性と保肥性を有することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記粒状体が、セラミック片、レンガ片、
パルプ廃材のうちの一つまたは二つ以上からなることを
特徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、天然珪素の高分子ポリマーを保有する粒状
体と、天然珪素の高分子ポリマーを保有していない粒状
体とが混合され、保水性、保肥性、排水性、通気性が調
整されていることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、上記天然珪素の高
分子ポリマーは、粒状体の表面に担持されていることを
特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、天然珪素の高分子ポリマーを保有した粒状
体と天然珪素の高分子ポリマーを保有していない粒状体
との混合比率の上限は50%であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1、2、3、4または5
記載の発明において、天然珪素の高分子ポリマーは含浸
比率の上限が10%であることを特徴とする。請求項7
記載の発明は、請求項1、2、3または4記載の発明に
おいて、粒状体が、植物に有用な微生物製剤を含んでい
ることを特徴とする。請求項8記載の発明は、請求項7
記載の発明において、上記微生物製剤が、細菌、放線
菌、糸状菌などからなり、粒状体は1種類または複数種
類の微生物製剤を含んでいることを特徴としている。
【0009】請求項9記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載の土壌環境調整用土を、植物の根の下側
にウォーターベースとして用いることを特徴とする。請
求項10記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記
載の土壌環境調整用土を、植物の根の上側にエアーベー
スとして用いることを特徴とする。請求項11記載の発
明は、請求項1、3、4または5記載の発明において、
粒状体が、遠赤外線を放射する素材からなることを特徴
とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる土壌環境調整用土の実施の形態について説明す
る。本発明にかかる土壌環境調整用土の基本構成は、粒
状体の表面に、天然珪素(Si)の高分子ポリマーを担
持させてなるものであって、図1には、表面に天然珪素
の高分子ポリマー2を担持させた粒状体3と、天然珪素
の高分子ポリマーを担持させていない粒状体4とが混合
されている状態を示している。図1(a)は天然珪素の
高分子ポリマー2が水分を含んでいない状態を示してお
り、上記ポリマー2は収縮して、粒状体3、4間に比較
的大きな隙間ができている。図1(b)は上記ポリマー
2が水分を含んで膨張し、粒状体3、4間の隙間が狭く
なった状態を示している。天然珪素の高分子ポリマーの
分子式は次の通りである。
【0011】天然珪素の高分子ポリマー2を担持させた
粒状体3の素材としては、セラミック片、レンガ片、パ
ルプ廃材などを用いることができる。セラミック片、レ
ンガ片、パルプ廃材などのうちの一つに、その表面に天
然珪素の高分子ポリマー2を担持させて用いてもよい
し、セラミック片、レンガ片、パルプ廃材などのうち、
二種以上の素材の表面に天然珪素の高分子ポリマー2を
担持させ、これらを混合して用いてもよい。これら粒状
体3の素材は繰り返し使用することができ、また、自然
界に存在する素材であるため、最終的には生分解し、土
として自然界に戻り、自然環境を損なうことはない。天
然珪素の高分子ポリマー2を担持しない粒状体4の素材
としても上記セラミック片、レンガ片、パルプ廃材など
を用いることができる。
【0012】天然珪素の高分子ポリマー2を担持させた
粒状体3によれば、上記高分子ポリマー2の分子間また
は上記粒状体3自体が、保水性と保肥性を有する。そこ
で、上記粒状体3をプランターや植木鉢の底部に例えば
20〜30%程度入れてこれを下層土とし、その上に培
養土を入れて植物を栽培する。こうしておけば、潅水さ
れた水が培養土を浸透し上記粒状体3に至ると、粒状体
3は、その表面の、天然珪素の高分子ポリマー2の分子
間または粒状体3自体に水を貯蔵する。貯蔵された水は
すぐに流出してしまうことはなく、粒状体3に保持され
る。潅水後は培養土の表面から水分が蒸発し、表面から
深部に向かって順に乾燥していく。乾燥が進行して行く
に従って、粒状体3およびその表面の、天然珪素の高分
子ポリマー2の分子間に保持されている水分が徐々に放
出され、水分が長期間にわたり効率よく植物に供給され
る。また、高分子ポリマー2の分子間または粒状体3に
水が貯留されるということは、潅水によって水とともに
養分が流出してしまうことも防止されるということであ
るから、保肥性も向上する。このように、上記粒状体3
をプランターや植木鉢などの底部に入れ、その上に培養
土を入れることにより、上記粒状体3が、図2について
説明した下層土1と同様の働きをすることになる。
【0013】図1に示すように、天然珪素の高分子ポリ
マー2を担持させた粒状体3と、上記高分子ポリマーを
担持していない粒状体4とを混合し、かつ、この混合比
を調整することによって、保水性、保肥性、排水性、通
気性を任意調整することができる。園芸においては、保
水性、保肥性が良好な用土として鹿沼土がよく用いられ
る。そこで、鹿沼土と同等のあるいはそれ以上の保水
性、保肥性が得られるように、高分子ポリマー2を担持
させた粒状体3の混合比率を変えて保水性、保肥性、排
水性、通気性をテストした。その結果、上記粒状体3
と、上記粒状体4との混合体全体に対する上記粒状体3
の混合比率を重量比で10〜50%の範囲にすれば、保
水量、保水期間、水分放出分量、放出変化ともに、鹿沼
土やその他の調整土あるいは調整材よりも高い性能を得
られることがわかった。特に、上記粒状体3の混合比率
30%前後が最も効果的であることがわかった。ちなみ
に、従来の一般的な用土では保水性が悪いため、頻繁に
潅水を行う必要があるが、粒状体3の混合比を上記のよ
うに設定した土壌環境調整用土を用いれば、保水力が向
上するため、潅水の回数を1/5程度に減らすことがで
きる。
【0014】また、園芸においては、通気性も重要視さ
れる。保水性を高めるために、例えば粘土質の用土の分
量を多くすると、用土中の空隙が少なくなって通気性が
悪くなり、プランターや植木鉢などの底から植物の根に
酸素が供給され難くなって、根腐れを生じ易くなる。そ
の点、上記粒状体3と粒状体4とからなり、粒状体3の
混合比を上記のように設定した土壌環境調整用土によれ
ば、通気係数1.30m/sというような高い数値を得
ることができ、保水性、保肥性および通気性が良好で、
自然の原理に合致し、植物の生育に適した土壌環境を作
ることができる。
【0015】このように、上記実施の形態にかかる土壌
環境調整用土は、通気性、保水性、保肥性ともに良好
で、理想的な用土である。これを従来知られている用土
の性状と比較すると次の通りである。ここでは、性能の
ランクを「優良」、「良」、「可」で示す。炭化資材と
して籾がら薫炭やヤシがら活性炭などがある。籾がら薫
炭、ヤシがら活性炭は、それぞれ籾殻、ヤシ殻を蒸し焼
きして炭化させたもので、籾がら薫炭、ヤシがら活性炭
ともに、通気性は「優良」であるが、保水性、保肥性は
「良」である。人造物としてパーミキュライトやパーラ
イトなどがある。パーミキュライトは、砕石を焼成した
もので、通気性、保肥性は「優良」であるが、保水性は
「良」である。パーライトは、真珠岩を焼成して多孔質
にしたもので、通気性は「優良」であるが、保水性、保
肥性は「可」である。天然物としてゼオライトやベレト
ナイトなどがある。ゼオライトは、沸石を含む多孔質の
石で、保肥性は「優良」であるが、通気性、保水性は
「良」である。ベレトナイトは、優良な粘度で、保水
性、保肥性は「優良」であるが、通気性は「可」であ
る。これに対して本発明にかかる土壌環境調整用土は、
通気性、保水性、保肥性ともに「優良」である。
【0016】本発明にかかる土壌環境調整用土に関して
は、その性能を確認するために各種の実験を行った。ま
ず、植木鉢とプランターを用いてこれらに植物を植え、
その成育状況を観察した。図3は植木鉢を用いた実験を
示す。図3において、鉢10、11は容量800mlの
4号の鉢で、鉢11には山砂12のみを入れ、鉢10に
はその容量の約半分(300ml)に本発明にかかる土
壌環境調整用土15を下に入れ、その上に山砂12を入
れた。それぞれの鉢10、11にはカリフラワーの苗木
を植え、400mlの十分な水を与え、その後は潅水す
ることなく様子を観察した。実験開始から5日目になる
と鉢10と鉢11とでははっきりと差が出始め、鉢10
では順調に成育しているのに対し、鉢11では成育が止
まるとともにしおれ始めた。実験開始から19日目にな
ると、鉢11では明らかに枯れてしまった。これに対
し、鉢10では、元気がなくなったものの、潅水すれば
問題なく元気を取り戻すことができる状態であった。こ
の実験から明らかなように、本発明にかかる土壌環境調
整用土は保水力が極めて高く、これを下層土として用い
れば、水分を長期間にわたって植物に供給することがで
きることがわかった。
【0017】別の実験としてプランターによる実験も行
った。3個のプランターを用意し、一つのプランターに
は、本発明にかかる土壌環境調整用土2リットルを入れ
て均等に広げ、その上に培養土(タケダ園芸(株))8
リットルを入れた。二つ目のプランターには、バーミキ
ュライト((株)サンアンドホープ)2リットルを入れ
て均等に広げ、その上に培養土(タケダ園芸(株))8
リットルを入れた。三つ目のプランターには、パーライ
ト2リットルを入れて均等に広げ、その上に培養土(タ
ケダ園芸(株))8リットルを入れた。これらのプラン
ターにそれぞれニチニチソウを植え、十分な水10リッ
トルを与え、その後は潅水することなく観察した。実験
開始から14日目ぐらいから成育に違いが出始め、本発
明にかかる土壌環境調整用土を用いたものは順調に生育
しているのに対し、他の二つは活力をなくし始めた。2
0日目になると違いははっきりと現れ、本発明にかかる
土壌環境調整用土を用いたものは活力の衰えはほとんど
感じられないのに対し、他の二つは明らかにしおれてい
た。この実験からも明らかなように、本発明にかかる土
壌環境調整用土は保水力が極めて高く、これを下層土と
して用いれば、水分を長期間にわたって植物に供給する
ことができることがわかった。
【0018】本発明にかかる土壌環境調整用土の保水力
の高さを確認するために、現在市販されているカーデニ
ング用土壌4種類を比較試料として用意し、その特性と
比較しながら本発明にかかる土壌環境調整用土の特性を
把握するための試験を行った。比較試料は次の通りであ
る。なお、本発明にかかる土壌環境調整用土の粒状に近
似した粒状のものを選択した。 試料A(鹿沼土):保水、保肥用として一般に使用され
ている。 試料B(パーライト):通気性能に優れている。 試料C(山砂):排水、通気用として使用されている。 試料D(ハイドロコーン):グラス園芸、水耕栽培など
に使用されている。
【0019】試験の手順は次の通りである。 (1)300ml用試験容器に試料200ml、上水道
水100mlを入れ、容器に蓋をする。 (2)試料に十分保水させるために24時間放置する。 (3)保水させた後、不要の(余った)水を容器から排
水する。 (4)試験容器の蓋を外し、電子秤で初期重量を測定す
る。 (5)初期重量測定から1時間〜2時間ごとに重量を測
定する。 この試験を平成11年5月27から5月31日まで5日
間にわたって行った。この試験の結果を図4〜図7に示
す。図4〜図7において、線A,B,C,Dは上記試料
A,B,C,Dの試験データを示し、線Sは、本発明に
かかる土壌環境調整用土の試験データを示す。
【0020】図4は、総重量の変化、すなわち、初期重
量から時間の経過とともに重量がどのように変化したか
を表している。当然のことながら、すべての試料におい
て、保持されている水が時間の経過とともに放出され、
時間とともに軽くなっていることがわかる。ただ、時間
の経過に対する重量の変化の度合いが各試料によって異
なっている。
【0021】図7に、各試料についての総重量変化比
較、すなわち、図4で表した総重量の時間軸に対する変
化の仕方を比較して示す。さらに言い換えれば、各試料
の変化量の差を示している。図7に示す結果から、変化
量の小さなものから順に並べると、試料C−試料B−試
料D−試料S−試料Aとなる。図7からわかることは、
保水量が大きいほど変化量も大きいということである。
試料Aの鹿沼土、試料Sの本発明にかかる土壌環境調整
用土は保水量が大きく、変化量も大きいことがわかる。
【0022】図5は、放出水分量の変化を示すもので、
試料の初期重量から試料の保水量を割り出し、時間の経
過とともに放出される水分量の変化を示している。図5
から、試料Aは、1日目から3日目までに約89パーセ
ントの水を放出し、5日目には、試料が保持している水
のほぼすべてを放出したことがわかる。試料Sの本発明
にかかる土壌環境調整用土は、1日目から3日目までに
約79パーセントの水を放出し、5日目もまだ保水して
おり、より安定した状態で水を放出する性状を備えてい
ることがわかる。その他の試料B,C,Dは、3日目ま
でに約90〜100%の水を放出しており、保水期間が
短く、放出が急激であることがわかる。試料Dの保水量
は、試料Bの保水量と同程度であることもわかる。
【0023】図6は、放出水分率(放出水分量/含水
量)の変化、すなわち、保持した水が時間の経過ととも
にどのように放出されたかを率で示している。図6か
ら、試料B,Cは、3日目に放水率100%となり、保
持した水がなくなることがわかる。試料A,D,Sは、
保持した水を、時間をかけて徐々に放出していることが
わかる。試料Sの本発明にかかる土壌環境調整用土は、
水の放出量が安定しており、保持した水を一定の割合で
最後まで放出する性状を持っていることがわかる。
【0024】以上の試験の結果、各試料についてわかっ
た性状を次の表に示す。この表で二重丸は優良、一重丸
は良、三角は可、×のマークは不可を示す。 試料Sの本発明にかかる土壌環境調整用土は、試料Aの
鹿沼土の性状に近づけることを狙って調整したもので、
上記の表から明らかなように、目論見通り鹿沼土の性状
に近い値を示しており、保水期間および水の放出変化は
試料Aの鹿沼土より安定していることがわかる。
【0025】以上説明したとおりの性状を有する本発明
にかかる土壌環境調整用土を、プランターや植木鉢など
の下層土として用い、その上に培養土を入れ、これに植
物を栽培すれば、上記土壌環境調整用土の性状によって
次のような効果を得ることができる。植物の根によっ
て、上記土壌環境調整用土から、酸素、水、栄養分を自
然に吸収することができる。水分を求めて上記土壌環境
調整用土に根が張り、強固な根を作ることができる。上
記土壌環境調整用土の基材である粒状体は、セラミック
片、レンガ片、パルプ廃材などからなる無機質の材料で
あるため、環境に負担をかけることがない。また、これ
らの材料の中から適宜硬度を選定して使用するとよい。
これらの材料は、長期にわたって形状が変化し難く、長
期にわたって保水性、保肥性、排水性、通気性を確保す
ることができる利点もある。粒状体に天然珪素の高分子
ポリマーを保有させることによって保水性が向上し、一
般の用土を用いた場合に比べて、潅水の回数が約1/5
程度で済む。
【0026】既に述べたとおり、従来知られている用土
を用いて、保水性、保肥性、排水性、通気性をバランス
良く持たせることは困難であったが、本発明によればこ
れらの各性状をバランス良く持たせることができる。ま
た、本発明にかかる土壌環境調整用土を、プランターや
植木鉢などの下層土として用いることによって、植物の
根に活力を与えることができる。この下層土として上記
土壌環境調整用土を使用することを活かして、上記土壌
環境調整用土に、植物に有用な微生物製剤を含ませると
なおよい。上記微生物製剤としては、細菌、放線菌、糸
状菌などがある。また、上記土壌環境調整用土を構成す
る前記粒状体3(図1参照)に上記微生物製剤を1種類
のみ含ませてもよいし、または、複数種類含ませてもよ
い。
【0027】日当たりが良く、肥料や水分が十分にあっ
ても、根の活力が低下していては、養分や水分を吸収す
ることができず、地下部も良く育たなくなる。そこで、
上記のように粒状体3に植物に有用な微生物製剤を含ま
せてなる本発明にかかる土壌環境調整用土を、プランタ
ーや植木鉢などの下層土として用いれば、植物の根の下
に、有用微生物のコロニーが形成され、自然の環境によ
り一層近い環境がプランターや植木鉢などの内部に形成
されることになり、植物の成長を促進することができ
る。
【0028】以上説明した実施の形態では、粒状体に天
然珪素の高分子ポリマーを保有させる手段として、粒状
体の表面に天然珪素の高分子ポリマーを担持させてお
り、高分子ポリマーを担持した粒状体と担持しない粒状
体とを適宜の比率で混合するものであったが、必ずしも
粒状体の表面に天然珪素の高分子ポリマーを担持させる
必要はなく、粒状体に天然珪素の高分子ポリマーを単に
混合することによって保有させてもよい。図8〜図10
に、粒状体に天然珪素の高分子ポリマーを混合によって
保有させた場合の性状について、鹿沼土の性状とともに
試験した結果を比較して示す。図8〜図10において、
曲線Aは鹿沼土、曲線Sは高分子ポリマーの保有率5%
の本発明にかかる土壌環境調整用土、曲線S’は高分子
ポリマーの保有率8%の本発明にかかる土壌環境調整用
土の場合をそれぞれ示している。試験方法は、図4〜図
7について説明した前述の試験方法と同じである。ここ
で、高分子ポリマーの保有率とは、混合された高分子ポ
リマーを含む粒状体全体に対する上記高分子ポリマーの
比率を重量比で表したものである。従って、前述の実施
形態のように、天然珪素の高分子ポリマーを保有した粒
状体と天然珪素の高分子ポリマーを保有していない粒状
体とを混合した場合も、高分子ポリマーの保有率で表す
ことができ、この保有率に応じて、上記試験結果と同じ
結果を得ることができる。
【0029】図8は総重量の変化を示している。試料は
何れも200mlであるが、高分子ポリマーの保有率8
%の本発明にかかる土壌環境調整用土S’の場合、保有
率5%の本発明にかかる土壌環境調整用土Sよりも約1
0%程度重く、保水率が高くなっていることがわかる。
また、本発明にかかる土壌環境調整用土S’、Sは何れ
も鹿沼土Aよりも保水率が格段に良好であることがわか
る。
【0030】図9は放出水分量の変化を示している。本
発明にかかる土壌環境調整用土S’とSはほぼ同程度の
値を示している。また、鹿沼土Aと比べると、水分の放
出が抑制されており、保水力が高いことがわかる。図1
0は放出水分率、すなわち含水量に対する放出水分量の
比率の変化を示す。鹿沼土Aと高分子ポリマーの保有率
5%の本発明にかかる土壌環境調整用土Sはいずれも、
試験開始5日目の10:00時には100%の水を放出
しているが、高分子ポリマーの保有率8%の本発明にか
かる土壌環境調整用土S’は、上記の時刻と同じ時刻に
おいて85%の水を放出しており、高分子ポリマーの保
有率8%の土壌環境調整用土S’の方が、高分子ポリマ
ーの保有率5%の土壌環境調整用土Sよりも保水時間が
長くなることがわかった。
【0031】以上の試験結果から、粒状体に対する天然
珪素の高分子ポリマーの保有率を変えることにより、性
状の異なった土壌環境調整用土を得ることができること
がわかった。従来は、経験や勘によって調整用土が作ら
れていたが、本発明にかかる境調整用土によれば、目的
に合致した用土を容易に得ることができる。
【0032】なお、天然珪素の高分子ポリマーを粒状体
と混合する場合、高分子ポリマーの保有率を高めれば保
水量が高まり、保水時間も長くなるが、無闇に保水量を
高め、保水時間を長くしたからといって、必ずしも植物
の生育に望ましいとは限らない。天然珪素の高分子ポリ
マーを粒状体と混合する場合、高分子ポリマーの保有率
5〜8%が、植物の一般的な生育条件に照らして望まし
く、高分子ポリマーの保有率の上限は10%程度である
ことがわかった。高分子ポリマーの保有率は、前述のよ
うに、天然珪素の高分子ポリマーを保有した粒状体と天
然珪素の高分子ポリマーを保有していない粒状体とを混
合した場合にも当てはまり、高分子ポリマーの保有率5
〜8%が好ましく、10%を上限とする。
【0033】ここまで説明してきた本発明にかかる土壌
環境調整用土の用途は、保水性、通気性、保肥性に優れ
ているという性状を利用して、植物の根の下側に敷い
た、いわばウォーターベースとしての用途であった。し
かし、本発明にかかる土壌環境調整用土の性状をさらに
追求した結果、無菌性、透水性、防かび性に優れるとと
もに、苔や草が生え難いこともわかった。したがって、
本発明にかかる土壌環境調整用土は、これを植物の根の
上側に敷くことによって、いわばエアーベースとして用
いても効果的であることがわかった。
【0034】図11は、本発明にかかる土壌環境調整用
土をウォーターベースとして、さらにエアーベースとし
て用いた例を示す。図11において、植木鉢またはプラ
ンターなどの容器20の底部には本発明にかかる土壌環
境調整用土21Aがウォーターベースとして敷かれてお
り、その上に培養土22が入れられ、この培養土22に
植物の根が埋められることにより植物が植えられてい
る。培養土22の上面は本発明にかかる土壌環境調整用
土21Bで覆われている。すなわち植物の根の上側に土
壌環境調整用土21Bが敷かれている。
【0035】土壌環境調整用土21Bは保水性を有する
一方透水性を有しているため、潅水すると、ある程度土
壌環境調整用土21Bが吸水したあと、残りの水は培養
土22に浸透し、さらにはウォーターベースとしての土
壌環境調整用土21Aで保水される。このようにして、
より一層高い保水性を保つことができる。さらに、土壌
環境調整用土21Bは無菌性、防かび性を有しているた
め、植物の生育の障害となる細菌やかびの胞子が培養土
22へ侵入するのを阻止することができる。また、土壌
環境調整用土21Bは通気性を有しているため、植物の
根が腐ることを防止することもできる。
【0036】本発明にかかる土壌環境調整用土は粒状体
に天然珪素の高分子ポリマーを保有させたものであり、
粒状体としてセラミック片、レンガ片を用いた場合に
は、セラミック片、レンガ片から遠赤外線が放射され、
潅水が活性化されて植物の生育が助長される効果もあ
る。図12は、粒状体としてセラミック片を用いた本発
明にかかる土壌環境調整用土の遠赤外線放射の測定結果
を、波長(μm)対放射率(%)で示す。本発明にかか
る土壌環境調整用土は粒状になっているため、これを粉
砕したのち、厚さ1〜2μmの円盤状に過熱成形して試
料とした。遠赤外線分光放射計(日本電子 JIR−E
500)を用い、ヒーター温度100℃、試料表面温度
83.6℃、波長領域3.33μm〜25.42μmで
測定した。図12からわかるように、波長が4μm以上
になると放射率が急激に増大し、8〜22μmの領域で
は90%に達した。波長が22μm以上になると放射率
は低下しているが、この測定条件での積分放射率は8
7.31%であり、遠赤外線放出効果が高いことがわか
った。
【0037】このように、遠赤外線放出効果が高いこと
によって、植物に対する次のような効果を期待すること
ができる。一般の水および潅水によって与えられた水は
図13(a)に示すように多くの水の分子25が寄り集
まった形になっており、水の分子25間に炭酸ガスや塩
素ガス26、老廃物27、有害化学物質28などが保持
されている。ところが、粒状体としてセラミック片を用
いた本発明にかかる土壌環境調整用土を、ウォーターベ
ースとして、あるいはエアーベースとして用いると、上
記のように遠赤外線が放射されるため、潅水によって与
えられた水が共振共鳴して活性化され、水の分子25の
塊が図13(b)に示すように細分化される。水の分子
25が細分化されることによって、植物の根によって吸
収されやすい形になり、植物の生育が促進される効果を
もたらす。また、水の分子25が細分化されることによ
って、分子間に保持されていた炭酸ガスや塩素ガス2
6、老廃物27、有害化学物質28などが解放され、こ
れらが植物によって吸収される割合も少なくなり、この
点からも植物の生育が促進される効果をもたらす。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、粒状体に
天然珪素の高分子ポリマーを保有させることにより、上
記高分子ポリマーの分子間または上記粒状体に、保水性
と保肥性を持たせたため、保水力が高まるとともに、保
持された水分が徐々に放出され、水分が長期間にわたり
効率よく植物に供給される。また、高分子ポリマーの分
子間または粒状体に水が貯留されるということは、潅水
によって水とともに養分が流出してしまうことも防止さ
れるということであるから、保肥性も向上する。
【0039】請求項2記載の発明によれば、上記粒状体
は、セラミック片、レンガ片、パルプ廃材のうちの一つ
または二つ以上からなるため、上記粒状体の素材は繰り
返し使用することができるとともに、自然界に存在する
素材であるため、最終的には生分解し、土として自然界
に戻り、自然環境を損なうこともない。
【0040】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、天然珪素の高分子ポリマーを保有し
た粒状体と、天然珪素の高分子ポリマーを保有していな
い粒状体とを混合し、保水性、保肥性、排水性、通気性
を調整するようにしたため、これらの性状をバランス良
く調整することができるし、栽培しようとする植物の種
類に応じて性状を調整することもできる。
【0041】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、天然珪素の高分子ポリマーを保有し
た粒状体の混合比率の上限を50%としたため、保水
性、保肥性に優れた鹿沼土と同等の保水性と保肥性を得
ることができる。請求項6記載の発明によれば、天然珪
素の高分子ポリマーの含浸比率を、10%を上限とした
ため、保水性、保肥性に優れた鹿沼土と同等以上の保水
性と保肥性を得ることができる。
【0042】請求項7記載の発明によれば、請求項1、
2、3または4記載の土壌環境調整用土において、粒状
体に、植物に有用な微生物製剤を含ませたため、この土
壌環境調整用土をプランターや植木鉢などの下層土とし
て用いれば、植物の根の下に、有用微生物のコロニーを
形成することができ、自然の環境により一層近い環境が
プランターや植木鉢などの内部に形成されることにな
り、植物の成長を促進することができる。
【0043】請求項8記載の発明によれば、請求項7記
載の発明において、微生物製剤は、細菌、放線菌、糸状
菌などからなり、粒状体に1種類または複数種類の微生
物製剤を含ませたため、請求項7記載の発明と同様の効
果を得ることができる。
【0044】請求項9記載の発明によれば、請求項1か
ら5のいずれかに記載の土壌環境調整用土の用途を、植
物の根の下側に配置するウォーターベース用としたた
め、高い保水性と保肥性が得られ、保持された水分が徐
々に放出され、水分が長期間にわたり効率よく植物に供
給されるとともに、潅水によって水とともに養分が流出
してしまうことを防止することもできる。
【0045】請求項10記載の発明によれば、請求項1
から5のいずれかに記載の土壌環境調整用土の用途を、
植物の根の上側に配置するエアーベース用としたため、
土壌環境調整用土が有している無菌性、防かび性によ
り、植物の生育の障害となる細菌やかびの胞子が植物の
根の方に侵入するのを阻止することができる。また、土
壌環境調整用土は通気性を有しているため、植物の根が
腐ることを防止することもできる。また、土壌環境調整
用土は透水性を有しているため、潅水を下層に浸透させ
ることができる。
【0046】請求項11記載の発明によれば、請求項
1、3、4または5記載の発明において、粒状体を、遠
赤外線を放射する素材で構成したため、潅水によって与
えられた水が共振共鳴して活性化され、水の分子が細分
化されて、植物の根によって吸収されやすい形になり、
植物の生育が促進される効果をもたらす。また、水の分
子が細分化されることによって、分子間に保持されてい
た炭酸ガスや塩素ガス、老廃物、有害化学物質などが解
放され、これらが植物によって吸収される割合も少なく
なり、この点からも植物の生育が促進される効果をもた
らす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる土壌環境調整用土を模式的に示
すもので、(a)は水を保有していない場合を、(b)
は水を保有する場合を示す拡大断面図である。
【図2】下層土の機能を示すもので、(a)は雨のとき
を、(b)は晴のときを示す概念図である。
【図3】本発明にかかる土壌環境調整用土の試験例を示
す斜視図である。
【図4】本発明にかかる土壌環境調整用土の一実施の形
態における総重量変化特性を各種比較例とともに示す線
図である。
【図5】上記実施の形態における放水水分量変化特性を
各種比較例とともに示す線図である。
【図6】上記実施の形態における放水水分率変化特性を
各種比較例とともに示す線図である。
【図7】上記実施の形態における総重量変化を各種比較
例とともに示す線図である。
【図8】本発明にかかる土壌環境調整用土の別の実施形
態における総重量変化特性を鹿沼土の特性とともに示す
線図である。
【図9】上記別の実施の形態における放出水分量変化特
性を鹿沼土の特性とともに示す線図である。
【図10】上記別の実施の形態における放出水分率変化
特性を鹿沼土の特性とともに示す線図である。
【図11】本発明にかかる土壌環境調整用土の用途の例
を示す一部断面正面図である。
【図12】遠赤外線を放射する素材で粒状体を構成した
場合の遠赤外線放射状況の例を示す特性線図である。
【図13】遠赤外線照射による水の活性化の様子を示す
もので、(a)は照射前、(b)は照射後を示す模式図
である。
【符号の説明】
2 天然珪素の高分子ポリマー 3 天然珪素の高分子ポリマーを担持した粒状体 4 天然珪素の高分子ポリマーを担持していない粒状体 21A ウォーターベース 21B エアーベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 97/02 C08L 97/02 C09K 17/50 C09K 17/50 H C12N 1/00 C12N 1/00 A 11/00 11/00 // C09K 101:00 C09K 101:00 (72)発明者 河野 知之 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号 株式 会社アスカ内 (72)発明者 池永 一郎 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号 株式 会社アスカ内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然珪素の高分子ポリマーを保有してな
    る粒状体を有し、上記高分子ポリマーの分子間または上
    記粒状体が、保水性と保肥性を有することを特徴とする
    土壌環境調整用土。
  2. 【請求項2】 粒状体は、セラミック片、レンガ片、パ
    ルプ廃材のうちの一つまたは二つ以上からなる請求項1
    記載の土壌環境調整用土。
  3. 【請求項3】 天然珪素の高分子ポリマーを保有する粒
    状体と、天然珪素の高分子ポリマーを保有していない粒
    状体とが混合され、保水性、保肥性、排水性、通気性が
    調整されている請求項1記載の土壌環境調整用土。
  4. 【請求項4】 天然珪素の高分子ポリマーは、粒状体の
    表面に担持されている請求項1記載の土壌環境調整用
    土。
  5. 【請求項5】 天然珪素の高分子ポリマーを保有した粒
    状体と天然珪素の高分子ポリマーを保有していない粒状
    体との混合比率の上限は50%である請求項3記載の土
    壌環境調整用土。
  6. 【請求項6】 天然珪素の高分子ポリマーの保有率は、
    上限が10%である請求項1、2、3、4または5記載
    の土壌環境調整用土。
  7. 【請求項7】 粒状体は、植物に有用な微生物製剤を含
    んでいる請求項1、2、3または4記載の土壌環境調整
    用土。
  8. 【請求項8】 微生物製剤は、細菌、放線菌、糸状菌な
    どからなり、粒状体は1種類または複数種類の微生物製
    剤を含んでいる請求項7記載の土壌環境調整用土。
  9. 【請求項9】 植物の根の下側にウォーターベースとし
    て用いる請求項1から5のいずれかに記載の土壌環境調
    整用土。
  10. 【請求項10】 植物の根の上側にエアーベースとして
    用いる請求項1から5のいずれかに記載の土壌環境調整
    用土。
  11. 【請求項11】 粒状体は、遠赤外線を放射する素材か
    らなる請求項1、3、4または5記載の土壌環境調整用
    土。
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