JP2001097208A - 車両の液圧ブレーキ装置 - Google Patents

車両の液圧ブレーキ装置

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JP2001097208A
JP2001097208A JP27838999A JP27838999A JP2001097208A JP 2001097208 A JP2001097208 A JP 2001097208A JP 27838999 A JP27838999 A JP 27838999A JP 27838999 A JP27838999 A JP 27838999A JP 2001097208 A JP2001097208 A JP 2001097208A
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hydraulic
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Masaki Oishi
昌樹 大石
Michiji Nishii
理治 西井
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負圧助勢手段及び液圧助勢手段を備えた装置
において、ポンプ手段の出力液圧を有効に活用し、トラ
クション制御、制動操舵制御、ブレーキアシスト制御等
の制動制御を行なう。 【解決手段】 負圧ブースタVBの助勢限界に達するま
で液圧ブースタHBによるマスタシリンダピストンMC
の助勢を禁止し、負圧ブースタの助勢限界を越えたとき
に液圧ブースタによる助勢を許容する弁手段VMを備え
る。この弁手段を介してパワー室をリザーバRVに連通
接続する減圧側液圧路AOに、リニアソレノイド弁装置
PVを介装し、ブレーキペダルBPの操作状態及び/又
は車両状態に応じて減圧側液圧路の流量を制限する。例
えば液圧ブースタによるマスタシリンダピストンの助勢
が弁手段によって禁止されている場合にも、減圧側液圧
路を遮断することにより、マスタシリンダピストンを助
勢することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の液圧ブレーキ
装置に関し、ブレーキペダル操作に応じてマスタシリン
ダを駆動する際の助勢手段として負圧助勢手段と液圧助
勢手段の両者を備え、ポンプ手段によってトラクション
制御、制動操舵制御、ブレーキアシスト制御等の制動制
御を行なう液圧ブレーキ装置に係る。
【0002】
【従来の技術】負圧助勢手段と液圧助勢手段を備えた液
圧ブレーキ装置に関しては、例えば特開昭52−496
9号公報において、バキュウムブースタ(負圧助勢手
段)とハイドロリックブースタ(液圧助勢手段)とを組
み合わせることによりブースタの倍力比を増大し得るよ
うにした自動車用ブレーキブースタが提案されている。
また、同公報には、バキュウムブースタとハイドロリッ
クブースタに対し、それぞれ各個別に反力機構を備える
ことにより、制動油圧の高圧段階における倍力比を低制
動油圧段階における倍力比とは別の倍力比に設定し得る
ブレーキブースタも提案されている。これらのブレーキ
ブースタに供される液圧ブースタは、パワーステアリン
グ用のポンプの吐出ブレーキ液圧を利用している。
【0003】また、米国特許第3967536号の明細
書には、ニューマチックパワーブレーキ装置(負圧助勢
手段)と、パワーステアリング用のポンプの吐出ブレー
キ液圧を利用したハイドロリックパワーブレーキ装置
(液圧助勢手段)を有するブレーキ装置において、エン
ジン停止時のような場合に対処するため補助液圧源を利
用することが提案されている。具体的には、補助液圧源
として電動ポンプが設けられ、ポンプとパワーステアリ
ングギヤとの間に圧力応動スイッチが配置され、この圧
力応動スイッチによって電動ポンプが駆動するように構
成されている。
【0004】一方、液圧助勢手段を備えたブレーキ液圧
発生装置に関し、補助液圧源の電動ポンプの出力側液圧
路にリニアソレノイドバルブを介装し、ブレーキの自動
作動を行ない得るようにする装置が提案されている。例
えば、独国特許第19703776A1号公報には、マ
スタシリンダと、ブースタピストンを備えた油圧倍力機
構と、モータ駆動のポンプと、ブースタピストンに付与
される倍力油圧を制御する圧力制御弁とを備え、この圧
力制御弁をプロポーショニングソレノイドによって制御
し、トラクション制御や安定性制御を行ない得るように
構成したブレーキ液圧発生装置が開示されている。
【0005】ところで、車両を走行中、例えば緊急制動
時にはブレーキペダルが急速度で踏み込まれるが、踏力
が不十分、あるいは踏力の維持が困難で、適切な制動力
が得られないということが生じ得る。また、アンチスキ
ッド制御装置(ABS)を備えた車両であっても、ブレ
ーキペダルの踏力が不十分のため、アンチスキッド制御
が開始せず、折角の機能を十分発揮し得ないということ
も起り得る。このような点に鑑み、近時、ブレーキアシ
スト制御機能を付加することが提案され、既に一部の市
販車両に装備されている。このように、ブレーキアシス
ト制御は、ブレーキペダルが急速度で踏み込まれたと
き、あるいはブレーキペダルが深く踏み込まれたとき
に、自動的に制動力を増大させて運転者のブレーキペダ
ル操作を補助するものであり、一般的にバキュームブー
スタの倍圧機能を制御することが行なわれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、ポンプ
手段によってトラクション制御、制動操舵制御(安定性
維持制御)等の制動制御を行なうことは種々提案されて
いるが、これらの制御機能に加え、ブレーキアシスト制
御機能も備えたブレーキ装置が要請されている。然し乍
ら、前掲の特開昭52−4969号公報あるいは米国特
許第3967536号明細書に記載の装置においては、
倍力比の増大は可能であるが、前述の各種制動制御機能
を具備しているとは言えない。後者の装置においては、
エンジン停止時にはパワーステアリングにブレーキ液圧
が供給されないので、電動ポンプを駆動するように構成
されているが、複雑な配管等の問題に加え、新たに電動
ポンプを配置し、適切な液圧制御が必要となる。このた
め、ブレーキ装置全体として高価な装置となることは否
めない。
【0007】一方、独国特許第19703776A1号
公報に記載の装置によれば、圧力制御弁をプロポーショ
ニングソレノイドによって制御することによって、トラ
クション制御や安定性制御を行なうことができる。しか
し、助勢手段としては液圧助勢手段のみであり負圧助勢
手段を備えておらず、仮に両手段を備え、両手段の間に
負圧助勢手段の助勢限界に達するまで液圧助勢手段によ
るマスタシリンダピストンの助勢を禁止し、助勢限界を
越えたときに液圧助勢手段による助勢を許容する弁手段
を設けた構成とすると、以下の問題を惹起することとな
る。即ち、弁手段によりブースタ室がリザーバに連通し
ている場合には、ブースタポンプを駆動しプロポーショ
ニングソレノイドを閉位置としても、ブースタ室内の圧
力を上昇させることができないので、マスタシリンダピ
ストンを助勢することができない。従って、この場合に
は、トラクション制御、制動操舵制御、ブレーキアシス
ト制御、自動ブレーキ制御等の各種の制動制御を行なう
ことはできない。
【0008】そこで、本発明は、ブレーキペダル操作に
応じてマスタシリンダを駆動する際の助勢手段として負
圧助勢手段と液圧助勢手段を備えた車両の液圧ブレーキ
装置において、ポンプ手段の出力液圧を有効に活用し、
トラクション制御、制動操舵制御等の制動制御を行ない
得ると共に、ブレーキペダルが急速度で踏み込まれたと
き、あるいはブレーキペダルが深く踏み込まれたとき等
においても、自動的に制動力を増大させ得るようにする
ことを課題とする。
【0009】また、本発明は、上記に加え、円滑且つ確
実に、負圧助勢手段のみによる助勢から負圧助勢手段及
び液圧助勢手段による助勢に移行し得るようにすること
を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は請求項1に記載のように、ブレーキペダル
の操作に応じてマスタシリンダピストンを前進駆動し、
リザーバのブレーキ液を昇圧してブレーキ液圧を出力す
るマスタシリンダと、前記ブレーキペダルの操作に応じ
て負圧により前記マスタシリンダピストンを助勢する負
圧助勢手段と、前記マスタシリンダとは独立して前記リ
ザーバのブレーキ液を昇圧してブレーキ液圧を出力する
ポンプ手段と、前記マスタシリンダピストンの後方にパ
ワー室を形成し、前記ブレーキペダルの操作に応じて前
記ポンプ手段の出力液圧を前記パワー室に供給して前記
マスタシリンダピストンを助勢する液圧助勢手段と、前
記負圧助勢手段の助勢限界に達するまで前記液圧助勢手
段による前記マスタシリンダピストンの助勢を禁止し、
助勢限界を越えたときに前記液圧助勢手段による前記マ
スタシリンダピストンの助勢を許容する弁手段と、前記
パワー室を前記ポンプ手段の出力側に連通接続する増圧
側液圧路と、前記弁手段を介して前記パワー室を前記リ
ザーバに連通接続する減圧側液圧路と、該減圧側液圧路
に介装し前記ブレーキペダルの操作状態及び/又は車両
状態に応じて前記減圧側液圧路の流量を制限する流量制
限手段とを備えることとしたものである。
【0011】前記流量制限手段は、請求項2に記載のよ
うに、リニアソレノイド弁装置で構成し、前記ブレーキ
ペダルの操作状態及び/又は車両状態に応じて、前記ポ
ンプ手段を駆動すると共に前記リニアソレノイド弁装置
を駆動するように構成するとよい。
【0012】更に、請求項3に記載のように、前記負圧
助勢手段の作動状態と前記ブレーキペダルの操作量の少
くとも何れか一方を検出する検出手段を備え、該検出手
段の検出出力に基づき前記ポンプ手段の駆動を制御する
ように構成するとよい。尚、前記弁手段は、前記マスタ
シリンダピストンの後端に凹部を形成し、該凹部に嵌合
した弁座部材と、前記第1の伝達部材の前端に形成した
弁体によって構成するとよい。
【0013】更に、前記検出手段は、請求項4に記載の
ように、前記ブレーキペダルの操作量を検出するペダル
操作量センサを備え、該ペダル操作量センサの検出出力
を所定の操作量と比較し、所定の操作量以下であるとき
には前記ポンプ手段を停止し、所定の操作量を越えたと
きに前記ポンプ手段を駆動するように構成するとよい。
尚、ブレーキペダルの操作量を検出するペダル操作量セ
ンサとしては、ブレーキペダルのストロークを検出する
ストロークセンサ、ブレーキペダルに対する踏力を検出
する踏力センサ、マスタシリンダの出力ブレーキ液圧を
検出する圧力センサがあり、これらの検出出力であるス
トローク、踏力、マスタシリンダ液圧、及び/又は、こ
れらの微分値を用いて、ポンプ手段の駆動開始判定を行
なうことができる。この場合の判定基準は、液圧助勢手
段による助勢が付加される際の円滑な移行を確保するた
め、負圧助勢手段が助勢限界となる直前の値に設定する
ことが望ましい。
【0014】あるいは、前記検出手段は、請求項5に記
載のように、前記負圧助勢手段の変圧室内の圧力を検出
する圧力センサを備え、該圧力センサの検出出力を所定
の圧力と比較し、所定の圧力以下であるときには前記ポ
ンプ手段を停止し、所定の圧力を越えたときに前記ポン
プ手段を駆動するように構成してもよい。尚、圧力セン
サの検出出力及び/又はその微分値を用いて、ポンプ手
段の駆動開始判定を行なうことができ、この場合の判定
基準は、液圧助勢手段による助勢が付加される際の円滑
な移行を確保するため、負圧助勢手段が助勢限界となる
直前の値に設定することが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態
を図面を参照して説明する。先ず、図1乃至図4を参照
して本発明の一実施形態の概要を説明する。図1に示す
ように、本実施形態の液圧ブレーキ装置はマスタシリン
ダMC、負圧ブースタVB及び液圧ブースタHBを有
し、ブレーキペダルBPの操作に応じてマスタシリンダ
ピストンMPが前進駆動されると、リザーバRVから導
入されたブレーキ液が圧縮され、圧力室R1,R2から
ブレーキ液圧が出力されるように構成されている。負圧
ブースタVB及び液圧ブースタHBは、ブレーキペダル
BPの操作に応じてマスタシリンダピストンMPの作動
を助勢するもので、夫々本発明の負圧助勢手段及び液圧
助勢手段を構成する。尚、マスタシリンダMCの出力ブ
レーキ液圧は車両の各車輪に装着されたホイールシリン
ダ(図示せず)に供給される。
【0016】負圧ブースタVBは、可動壁MWを介して
定圧室CP及び変圧室VPを郭成するハウジングHS
と、これに支持された駆動部材AMを備え、定圧室CP
は吸気マニホールド(図示せず)等の負圧源に連通接続
される。駆動部材AMは、ハウジングHSに対して可動
壁MWと共に移動可能に支持し、ブレーキペダルBPの
操作に応じて変圧室VPと大気との連通、及び変圧室V
Pと定圧室CPとの連通を制御する制御弁機構CVを有
し、この制御弁機構CVの作動に伴って変動する変圧室
VPと定圧室CPとの間の差圧に応じてマスタシリンダ
ピストンMPを倍力駆動するように構成されている。
【0017】本実施形態では、マスタシリンダピストン
MPの後端に当接するようにパワーピストンPPが配設
されている。このパワーピストンPPには、その前後に
郭成される液室を連通する連通路が形成されており、こ
の連通路を負圧ブースタVBが助勢限界に達するまで開
放し、助勢限界を越えたときには第1の伝達部材TM1
によって閉成する弁手段VMが構成されている。即ち、
図1に示すように、ブレーキペダルBPとマスタシリン
ダピストンMCとの間に弁手段VMを介して第1の伝達
部材TM1が配設されており、更に、これを囲繞するよ
うに、負圧ブースタVBの駆動部材AMとマスタシリン
ダピストンMCとの間に第2の伝達部材TM2が配設さ
れており、本実施形態ではその前端にパワーピストンP
Pが一体的に形成されている。
【0018】そして、第2の伝達部材TM2に対する第
1の伝達部材TM1の相対変位に応じて弁手段VMを制
御するように構成されている。具体的には、変圧室VP
と定圧室CPとの間の差圧が所定値以下であるときには
弁手段VMを第1位置とし、変圧室VPと定圧室CPと
の間の差圧が所定値を越えたときに弁手段VMを第2位
置とすると共に、弁手段VM及び第1の伝達部材TM1
を介してブレーキペダルBPとマスタシリンダピストン
MCが力伝達可能に係合するように構成されている。更
に、第2の伝達部材TM2と駆動部材AMとの間には、
反力弾性部材RDが介装されており、第1の伝達部材T
M1は反力弾性部材RDを介することなく(反力弾性部
材RDを貫通し)ブレーキペダルBPに連結されるよう
に配設されている。
【0019】一方、本発明のポンプ手段として、電動モ
ータMによって駆動される液圧ポンプHPが設けられて
おり、マスタシリンダMCとは独立してブレーキ液圧が
出力される。液圧ポンプHPは、入力側がリザーバRV
に接続され、出力側が逆止弁CHを介してパワーピスト
ンPPの後方側の液室(パワー室)に接続されており、
この液室に液圧ポンプHPの出力液圧(パワー液圧)が
供給されるとパワーピストンPPが前進駆動され、マス
タシリンダピストンMPが助勢されるように構成されて
いる。
【0020】図1に示すように、マスタシリンダMCの
後方側に形成されたパワー室には、増圧側液圧路AIを
介して液圧ポンプHPの出力側が連通接続されており、
増圧側液圧路AIには逆止弁CHが介装されている。同
時に、パワー室は減圧側液圧路AOを介してリザーバR
Vに連通接続されている。そして、この減圧側液圧路A
Oに、本発明の流量制限手段を構成するリニアソレノイ
ド弁装置PVが介装されており、ブレーキペダルBPの
操作状態及び/又は車両状態に応じて減圧側液圧路AO
の流量が制限されるように構成されている。尚、リニア
ソレノイド弁装置PVは比例制御弁であり、その前後の
差圧がソレノイド駆動電流に比例して変化するように制
御される。
【0021】負圧ブースタVBの作動状態を検出する第
1の検出手段として、本実施形態では、変圧室VP内の
圧力を検出する圧力センサDT1が設けられており、そ
の出力信号が電子制御装置ECUに供給されるように構
成されている。これに代えて、あるいはこれと共に、ブ
レーキペダルBPの操作量を検出する第2の検出手段と
して、図1に破線で示すようにブレーキペダルBPのス
トロークを検出するストロークセンサDT2を設け、そ
の出力信号を電子制御装置ECUに供給するように構成
してもよい。
【0022】更に、電子制御装置ECUには、ブレーキ
ペダルBPが踏み込まれたときオンとなるブレーキスイ
ッチ(図示せず)の他、車両状態の検出手段として、車
輪速度センサ(図示せず)、横加速度センサYG、液圧
センサPS等が接続されており、これらの出力信号が電
子制御装置ECUに入力するように構成されている。本
実施形態の電子制御装置ECUは、バスを介して相互に
接続されたCPU(図示せず)、ROM,RAM(図示
せず)、入力ポート及び出力ポート(図示せず)等から
成るマイクロコンピュータを備えており、上記の各セン
サ等の出力信号は増幅回路(図示せず)を介して夫々入
力ポートからCPUに入力されるように構成されてい
る。
【0023】而して、電子制御装置ECUにおいて、例
えば圧力センサDT1及びストロークセンサDT2の少
くとも一方の検出出力が所定の基準値を越えたと判定さ
れると、電動モータMが駆動され、液圧ポンプHPの出
力液圧がパワーピストンPPの後方側の液室に供給され
る。そして、負圧ブースタVBの助勢限界に達し、駆動
部材AMの作動が限界に達すると、第2の伝達部材TM
2が所定位置となるのに対し、ブレーキペダルBPの操
作に応じて第1の伝達部材TM1が前進し、これらの相
対変位に応じて弁手段VMが作動し、パワーピストンP
Pの連通路が閉成される。これにより、パワーピストン
PPの後方の液室が密閉されるので、液圧ポンプHPの
出力液圧によってマスタシリンダピストンMPが助勢さ
れる。
【0024】また、リニアソレノイド弁装置PVは、電
子制御装置ECUによって、ブレーキペダルBPの操作
状態及び/又は車両状態に応じて、その前後の差圧がソ
レノイド駆動電流に比例して変化するように制御され
る。而して、上記の各センサの検出出力に基づいてブレ
ーキペダルBPの操作状態及び/又は車両状態が判定さ
れ、これらの状態に応じてリニアソレノイド弁装置PV
が適宜制御されて減圧側液圧路AOの流量が制限され、
後述するように、トラクション制御、制動操舵制御、ブ
レーキアシスト制御等の各種制動制御が行なわれる。
【0025】ここで、液圧ポンプHPの駆動開始判定に
ついて説明すると、先ず圧力センサDT1によって検出
される変圧室VP内の圧力(Pvとする)が所定圧力K
pと比較され、これより大となると電動モータMが起動
され、液圧ポンプHPからブレーキ液圧が出力される。
換言すれば、変圧室VP内の圧力Pv(負圧)が所定圧
力Kpに達するまでは、電動モータMには給電されず、
従って液圧ポンプHPは停止状態にある。所定圧力Kp
は、負圧ブースタVBの助勢限界に基づいて設定するも
ので、液圧ポンプHPによる液圧ブースタHBの助勢が
付加される際の円滑な移行を確保するためには、変圧室
VPが大気圧となる直前(即ち、負圧ブースタVBが助
勢限界となる直前)の負圧値に設定することが望まし
い。
【0026】更に、変圧室VP内の圧力Pvを微分し、
圧力Pvの変化量DPvを求め、この変化量DPvを所
定値Kdpと比較することとしてもよく、この場合の所
定値Kdpも負圧ブースタVBが助勢限界となる直前の
圧力変化量に設定することが望ましい。そして、判定条
件として、上記の圧力Pvと所定圧力Kpとの比較結果
を組み合わせ、両方の条件を充足した場合に電動モータ
Mを起動するように構成してもよい。更に、これらの条
件に加え、ブレーキペダルBPが操作されたことを検出
する既存のブレーキスイッチ(図示せず)の出力を付加
し、ブレーキスイッチがオンとなり、且つ上記の圧力P
v及び/又は変化量DPvが所定圧力Kp及び/又は所
定値Kdpを越えた場合に電動モータMを起動するよう
に構成してもよい。
【0027】あるいは、ブレーキペダルBPの操作量を
検出する手段として、図1に破線で示したストロークセ
ンサDT2を用い、その検出出力であるブレーキペダル
BPのストローク(Stとする)を所定ストロークKS
tと比較し、これより大となったときに電動モータMを
起動するように構成してもよい。この場合においても、
所定ストロークKStは、液圧ブースタHBによる助勢
が付加される際の円滑な移行を確保するため、負圧ブー
スタVBが助勢限界となる直前の値に設定することが望
ましい。また、ストロークStを微分し、その変化量D
Stを求め、これを所定値Kdsと比較することとして
もよく、この場合の所定値Kdsも負圧ブースタVBが
助勢限界となる直前のストローク変化量に設定すること
が望ましい。更には、上記のストロークStとその変化
量DStの両方の条件を充足した場合に電動モータMを
起動するように構成してもよい。
【0028】ブレーキペダルBPの操作量を検出する手
段としては、ブレーキペダルBPに対する踏力を検出す
る踏力センサ(図示せず)、更にはマスタシリンダMC
の出力ブレーキ液圧を検出する圧力センサ(図示せず)
があり、これらの検出結果である踏力もしくはマスタシ
リンダ液圧、及び/又は、これらの微分値を用いて、液
圧ポンプHPの駆動開始判定を行なうこともできる。更
に、車両速度センサ(図示せず)を設け、その出力信号
に応じて電動モータMを駆動制御するように構成し、車
両速度に応じて液圧ポンプHPの作動を制御することと
してもよい。
【0029】上記の構成になる本実施形態の液圧ブレー
キ装置によれば、ブレーキペダルBPの操作に応じて図
2に示す入出力特性を得ることができる。図2は、図1
の実施形態における入力(ブレーキペダル2に対する踏
力)と出力(マスタシリンダMCの出力ブレーキ液圧)
との関係を示すもので、実線が負圧ブースタVBによる
助勢作動時、破線が負圧ブースタVBが助勢限界となっ
た時、2点鎖線が負圧ブースタVBによる助勢に加え、
液圧ブースタHBによる助勢が付加された時の特性を示
す。更に、本実施形態の液圧ブレーキ装置によれば、ブ
レーキペダルBPの操作とは無関係に各車輪に対する制
動力を制御し、例えば制動操舵制御を行ない車両の安定
走行を確保することができるが、これについては図8を
参照して後述する。そして、BAで示す一点鎖線が、例
えばブレーキペダルが急速度で踏み込まれたときに自動
的に制動力を付与するブレーキアシスト制御時の特性を
表す。
【0030】先ず、通常のブレーキ操作時においては、
ブレーキペダルBPが操作されると、非作動時の図1の
状態から図3に示す状態となり、矢印で示すように変圧
室VPに大気が導入されて負圧ブースタVBによる助勢
が行なわれ、図2のa点における特性を示す。更にブレ
ーキペダルBPが操作され、圧力センサDT1が検出し
た変圧室VP内の圧力Pvが所定圧力Kpより大となる
と、電動モータMが起動され、液圧ポンプHPの吐出ブ
レーキ液がパワーピストンPPの後方のパワー室に供給
される。そして、図4に示すように変圧室VPが略大気
圧となり、定圧室CPと変圧室VPとの差圧が最大とな
った状態で、第1の伝達部材TM1によって弁手段VM
が閉成されると、液圧ポンプHPの出力液圧によってパ
ワーピストンPPが前進駆動される。而して、負圧ブー
スタVBによる助勢に加え、液圧ブースタHBによる助
勢が行なわれ、図2のb点における特性を示すこととな
る。
【0031】次に、各種制動制御時においては、イグニ
ッションスイッチ(図示せず)が閉成されると図8のフ
ローチャートに対応したプログラムの実行が開始し、電
子制御装置ECUにより制動操舵制御、ブレーキアシス
ト制御等の一連の処理が行なわれる。図8は制動制御作
動の全体を示すもので、先ずステップ101にて初期化
され、各種の演算値がクリアされる。次にステップ10
2において、車輪速度センサ(図示せず)の検出信号等
が読み込まれると共に、横加速度センサYGの検出信号
(実横加速度Gya)及び液圧センサPSの検出信号(マ
スタシリンダ液圧Pmc)が読み込まれる。本実施形態で
はブレーキ操作量として液圧センサPSの検出マスタシ
リンダ液圧Pmcが用いられるが、図1に破線で示したス
トロークセンサDT2の検出出力であるブレーキペダル
ストロークを用いることとしてもよい。
【0032】続いてステップ103に進み、マスタシリ
ンダ液圧Pmcが微分され、マスタシリンダ液圧変化割合
DPmcが求められる。そして、ステップ104にて各車
輪の車輪速度Vw** (**は各車輪FR等を表す)が演算さ
れると共に、これらが微分され各車輪の車輪加速度DV
w** が求められる。続いて、ステップ105において各
車輪の車輪速度Vw** の最大値が車両重心位置での推定
車体速度Vsoとして演算される(Vso=MAX( Vw*
*))。また、各車輪の車輪速度Vw** に基づき各車輪毎
に推定車体速度Vso**が求められ、必要に応じ、車両旋
回時の内外輪差等に基づく誤差を低減するため正規化が
行われる。更に、推定車体速度Vsoが微分され、車両重
心位置での推定車体加速度DVsoが演算される。
【0033】そして、ステップ106において、上記ス
テップ104及び105で求められた各車輪の車輪速度
Vw** と推定車体速度Vso**(あるいは、正規化推定車
体速度)に基づき各車輪の実スリップ率Sa** がSa**
=(Vso**−Vw** )/Vso**として求められる。次
に、ステップ107において、車両重心位置での推定車
体加速度DVsoと横加速度センサYGの検出信号の実横
加速度Gyaに基づき、路面摩擦係数μが近似的に(DV
so2 +Gya2)1/2 として求められる。更に、路面摩擦係
数を検出する手段として、直接路面摩擦係数を検出する
センサ等、種々の手段を用いることができる。
【0034】続いて、ステップ108にてブレーキアシ
スト制御が行なわれ、リニアソレノイド弁装置PV及び
電動モータMが駆動制御される。即ち、電動モータMが
起動され、液圧ポンプHPが駆動されると、その吐出ブ
レーキ液がパワーピストンPPの後方側のパワー室に供
給される。この状態で、リニアソレノイド弁装置PVを
制御することにより、パワー室から減圧側液圧路AOを
介して排出されるブレーキ液の流量が制限されるので、
パワー室内が増圧され、このパワー室内のブレーキ液圧
(パワー液圧)によってマスタシリンダMPが駆動され
る。
【0035】具体的には、リニアソレノイド弁装置PV
の前後(上流側と下流側)の圧力差の目標値(目標差圧
Pd)が所定の目標差圧マップ(図示せず)に従って設
定される。この目標差圧マップは、図1に一点鎖線で示
すような特性に合致するように設定されるが、例えば、
マスタシリンダ液圧Pmcが所定の液圧P1となったとき
から目標差圧Pdが漸増し、目標差圧Pdが所定の値と
なった後は一定の値に保持されるように設定すれば、滑
らかなブレーキアシスト制御を行なうことができる。こ
のようにして設定された目標差圧Pdに応じて、リニア
ソレノイド弁装置PVの駆動電流が設定され、リニアソ
レノイド弁装置PVが駆動される。
【0036】そして、ステップ109に進み制動操舵制
御モードを始めとする各種制御モードが設定され、各種
制御モードに供する目標スリップ率が設定され、ステッ
プ110の液圧サーボ制御により、電動ポンプM及び各
車輪に対する制動力が制御される。尚、制動操舵制御
は、ブレーキペダルBPの操作の有無には無関係に自動
加圧されて各車輪に対し制動力が付与され、オーバース
テア抑制制御及び/又はアンダーステア抑制制御が行な
われるもので、その他の全ての制御モードにおける制御
に対し重畳される。この制動操舵制御(及びトラクショ
ン制御)においては、リニアソレノイド弁装置PVが全
閉とされる。
【0037】その他の制御モードとして、アンチスキッ
ド制御モードにおいては、車両制動時に、車輪のロック
を防止するように各車輪に付与する制動力が制御され
る。また、前後制動力配分制御モードにおいては、車両
の制動時に車両の安定性を維持するように、後輪に付与
する制動力の前輪に付与する制動力に対する配分が制御
される。そして、トラクション制御モードにおいては、
車両駆動時に駆動輪のスリップを防止するように、駆動
輪に対し制動力が付与されると共に、必要に応じスロッ
トル制御が行なわれ、これらの制御によって駆動輪に対
する駆動力が制御される。そして、これらの制御モード
に基づきステップ110にて液圧サーボ制御が行なわれ
た後ステップ102に戻る。ステップ109において制
動操舵制御開始条件も充足しておらず、何れの制御モー
ドも設定されていないときにはステップ102に戻る。
【0038】尚、通常のブレーキ作動においては、電動
モータMの制御に関し、例えば圧力センサDT1が検出
した変圧室VP内の圧力Pvが所定圧力Kpより大とな
ったときに、電動モータMが起動されるように構成され
ているので、負圧ブースタVBが助勢限界に達するまで
は液圧ポンプHPは停止状態とされ、負圧ブースタVB
が助勢限界に達する前の適切な時点で電動モータMが起
動されて液圧ポンプHPの吐出ブレーキ液がパワーピス
トンPPの後方側のパワー室に供給される。そして、負
圧ブースタVBが助勢限界に達すると第1の伝達部材T
M1によって弁手段VMが閉成され、直ちに液圧ブース
タHBによる助勢が付加される。これにより、電動モー
タM及び液圧ポンプHPの作動頻度を最小に抑えること
ができる。また、負圧ブースタVBが助勢限界に達する
前に液圧ポンプHPが起動されるので、負圧ブースタV
Bのみによる助勢から負圧ブースタVB及び液圧ブース
タHBの両者による助勢への態様の変化に対し、良好な
応答性を以って円滑に移行することができる。従って、
緊急時の応答性の確保という点でも有効である。
【0039】更に、圧力センサDT1等の検出出力を監
視することにより、負圧ブースタVBに接続する負圧源
の絶対圧不足を検出することができ、この場合には液圧
ブースタHBの助勢によって必要な制動力を確保するこ
とができるので、所謂パーシャル制動力の確保という点
でも有効である。更に、複雑な制御装置を必要とするこ
となく、弁手段VM等の簡単な構造で、負圧ブースタV
Bが助勢限界に達した後の液圧ブースタHBによる助勢
の付加を円滑に行なうことができる。尚、液圧ポンプH
Pは逆止弁CHを介してパワーピストンPPの後方側の
液室に接続されているので、液圧ポンプHPが停止した
状態にあっても、その液室からブレーキ液が液圧ポンプ
HP側に流出することはなく、従って円滑な作動を維持
することができる。
【0040】次に、本発明の他の実施形態について図5
乃至図7を参照して説明する。図5は他の実施形態に係
る液圧ブレーキ装置の具体的な構造を示し、図6はマス
タシリンダ部10を拡大して示し、図7は液圧ブースタ
部20及び負圧ブースタ40を拡大して示している。本
実施形態が、図1の実施形態と異なる点は、液圧助勢手
段を構成する部分の構造である。換言すれば、前述の図
1の実施形態におけるマスタシリンダMC及び負圧ブー
スタVBの具体的構成は、図5に示す構造と同様である
が、液圧ブースタHB及び第1及び第2の伝達部材TM
1,TM2の構造が相違している。その他の電子制御装
置ECU、リニアソレノイド弁装置PV等の構成は図1
の実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0041】図5に示すように、車両前方側(図5の左
側)にマスタシリンダ部10と液圧ブースタ部20が構
成されており、その後方に負圧ブースタ40が設けら
れ、更にその後方にブレーキペダルBP(図5では省
略)が設けられている。このブレーキペダルBPに加え
られた踏力が入力ロッド3を介してブレーキ作動力とし
て伝えられ、これに応じて負圧ブースタ40によって助
勢され、負圧ブースタ40が助勢限界に達したときに
は、更に液圧ブースタ部20によって助勢され、マスタ
シリンダ部10からブレーキ液圧が出力されるように構
成されている。尚、マスタシリンダ部10の出力ブレー
キ液圧は車両の各車輪に装着されたホイールシリンダ
(図示せず)に供給される。
【0042】マスタシリンダ部10は、図6に示すよう
に、第1のシリンダ1aと、これに収容する第2のシリ
ンダ1b及び第3のシリンダ1cから成るシリンダボデ
ー内に、第1のピストン11及び第2のピストン12が
収容されて成る。第1のシリンダ1aは有底筒体で、開
口部に向かって順次内径が増加するように段付孔が形成
されている。第2のシリンダ1bは略円筒体でシリンダ
ボア1dが形成されており、第3のシリンダ1cは鍔部
を有する有底筒体で、シリンダボア1dの内径より大の
内径を有するシリンダボア1eが形成され、これに連通
しシリンダボア1dの内径より小径の連通孔1f(図
7)が底部に形成されている。また、第1のシリンダ1
aには給液ポート1g,1h、出力ポート1j,1k及
び排出ポート1rが形成されており、第3のシリンダ1
cには入力ポート1p(図7)が形成されている。
【0043】第2のシリンダ1bは、径方向に連通孔1
7aが形成された環状部材17と、この両側に配設する
カップ状のシール部材(代表してS1で表す)を介し
て、第1のシリンダ1a内に収容され、第3のシリンダ
1cは、径方向に連通孔18aが形成された環状部材1
8と両側に配設するシール部材S1を介して、第1のシ
リンダ1a内に収容されている。
【0044】シリンダボア1d内には有底筒体の第1の
ピストン11が液密的摺動自在に収容され、第1のシリ
ンダ1aと第1のピストン11との間に圧力室R1が郭
成されている。第1のピストン11は、非作動時に、そ
のスカート部に形成された連通孔11aが環状部材17
の連通孔17aと対向し、給液ポート1gを介して圧力
室R1がリザーバ4に連通するように構成されている。
【0045】第2のピストン12は、その両端部に凹部
12b,12cが形成されており、図7に示すように、
その後端部が拡径されて大径部12eが形成されてい
る。第2のピストン12の前端部は、図6に示すよう
に、シリンダボア1d内に液密的摺動自在に収容され、
シリンダボア1d内の第1のピストン11と第2のピス
トン12との間に圧力室R2が郭成されている。第2の
ピストン12は、非作動時に、そのスカート部に形成さ
れた連通孔12aが環状部材18の連通孔18aと対向
し、給液ポート1hを介して圧力室R2がリザーバ4に
連通するように構成されている。第2のピストン12の
後方の凹部12cには弁座部材21が収容されており、
弁部材31vの先端部が着座し得るように構成されてい
るが、これらについては後述する。
【0046】第3のシリンダ1cのシリンダボア1e内
には、大径部12eの後端面と第3のシリンダ1cの凹
部底面との間にパワー室RPが形成され、このパワー室
RPに入力ポート1pが連通するように構成されてい
る。大径部12eの前方側の第2のピストン12の外周
面とシリンダボア1eの内周面との間には液室R3が郭
成されており、液室R3が常時排出ポート1rに連通す
るように構成されている。第2のピストン12の大径部
12eの前方側には、径方向に連通孔12fが形成され
ており、凹部12cは液室R3に連通している。
【0047】図6において、第1のシリンダ1a内の凹
部底面と第1のピストン11の凹部底面との間にはスプ
リング13が張架され、第1のピストン11が第2のピ
ストン12方向に付勢されている。更に、第2のピスト
ン12の前方の凹部12b底面にはロッド14の一端が
固着され、その他端側の頭部にリテーナ16の先端部が
係止し得るように配設されている。リテーナ16は、そ
の底部が第1のピストン11の後端面に当接するように
配設され、このリテーナ16の底部と第2のピストン1
2の前方の凹部12b底面との間にスプリング15が張
架され、第1のピストン11と第2のピストン12との
間が拡開する方向に付勢されている。
【0048】次に、液圧ブースタ部20は、図7に示す
ように第2のピストン12の後端部に形成されている。
即ち、本実施形態ではマスタシリンダピストンは第1の
ピストン11及び第2のピストン12で構成され、第2
のピストン12は、その大径部12eが液圧ブースタの
パワーピストンとして機能するように構成されている。
もちろん、大径部12eを含む第2のピストン12の後
端部を別体としてパワーピストンを形成することとして
もよい。この大径部12e側に形成された凹部12c内
には弁座部材21が収容されている。この弁座部材21
は、一端に弁座21aが形成され、この弁座21aに開
口する軸方向の連通孔21bと、これに連通する径方向
の連通孔21cが形成されている。従って、弁部材31
vの先端が弁座21aから離座しているときには、弁座
部材21の連通孔21b,21cを介してパワー室RP
が液室R3と連通している。
【0049】第3のシリンダ1cに形成された連通孔1
fには、後述する第2の伝達部材32が液密的摺動自在
に収容され、この第2の伝達部材32の中空部32aに
弁部材31vが液密的摺動自在に収容されている。連通
孔1fの内面には環状の溝が形成されると共に、これか
ら軸方向に一定距離隔てた内面にも環状の溝が形成され
ており、これらの溝には、カップ状のシール部材(代表
してS3で表す)が収容されており、パワー室RPに対
するシール性が確保されている。
【0050】次に、負圧ブースタ40は、シェルと呼ば
れる容器状のハウジング41a,41bが可動壁42を
介して重合され、前方に定圧室(負圧室)CPが郭成さ
れ、後方に変圧室VPが郭成されている。定圧室CPは
インレット41c(図5)を介して吸気マニホールド
(図示せず)等の負圧源に連通接続されており、負圧が
維持されている。可動壁42は受圧板42aとダイヤフ
ラム42bから成り、その中央部に、パワーピストンと
も呼ばれる円筒状の駆動部材43の一方の開口端部が気
密的に固着され、駆動部材43の他方の開口端部はハウ
ジング41bを貫通して後方に延出している。駆動部材
43はシール部材S4を介してハウジング41bの開口
部に対し摺動自在に支持されており、更にブーツBTに
よって囲繞されている。尚、ブーツBTは入力ロッド3
に固定されているが、駆動部材43の開口端部に連通孔
BTaが形成されている。そして、駆動部材43の前方
端部と前方のハウジング41aの内面との間にはスプリ
ング44が配設され、可動壁42が後方のハウジング4
1b方向に付勢されている。
【0051】入力ロッド3は駆動部材43内の中心軸上
に位置するように配置され、その先端に球継手を介して
プランジャ45が接続されている。このプランジャ45
は、駆動部材43内に形成された軸方向の連通孔43a
に摺動自在に支持されている。連通孔43aの周囲には
弁座43bが形成されており、この弁座43bを囲繞す
ると共に、弁座43bに当接するように環状の弁体46
aを付勢して成る第1の制御弁機構46が駆動部材43
内に構成されている。この第1の制御弁機構46はコン
トロールバルブと呼ばれるもので、更に、プランジャ4
5の後方端部に弁座45bを形成し、この弁座45bに
当接するように環状の弁体47aを付勢して成る第2の
制御弁機構47が連結されている。この第2の制御弁機
構47はエアバルブと呼ばれるもので、円筒状の弾性部
材の前端に弁体47aが形成され、後端に支持したスプ
リング48aによって弁座43b方向に付勢するように
配置されている。第2の制御弁機構47を構成する弾性
部材の後端もスプリング48bによって弁座43b方向
に付勢するように配置されており、この付勢力によっ
て、駆動部材43の内側に形成された段差43cに係止
されている。
【0052】プランジャ45の先端に形成された摺動部
の後方には、環状の縮径部45aが形成されており、こ
の縮径部45aに対し軸方向に所定距離移動し得るよう
にキー部材49が嵌合されている。キー部材49は駆動
部材43の外周から突出し、ハウジング41bに係合し
てプランジャ45の後方への軸方向移動を規制するよう
に配置されており、これにより可動壁42の復帰位置が
規定される。
【0053】駆動部材43の前方には凹部43dが形成
されており、中間部材31t、反力ゴムディスク33及
び第2の伝達部材32の後端部32bを支持するプラグ
部材34が、凹部43dに嵌合されている。中間部材3
1tは、弁部材31vと共に本発明の第1の伝達部材を
構成するもので、その先端に、反力ゴムディスク33を
貫通して前方に延出する突起部31aを有し、この突起
部31aの先端で弁部材31vの後端面に当接し、中間
部材31tの後端でプランジャ45の先端面に当接する
ように配設され、軸方向に所定距離移動可能に支持され
ている。従って、中間部材31t及び弁部材31vが図
1の実施形態における第1の伝達部材TM1に対応して
いる。換言すれば、本実施形態においては、第1の伝達
部材TM1が二分割された態様となっている。尚、反力
ゴムディスク33は、図1の実施形態における反力弾性
部材RDと実質的に同じである。
【0054】一方、第2の伝達部材32は中空部32a
を有する筒体で、後端に鍔部32bを有し、この鍔部3
2bがプラグ部材34に嵌合するように配設されてい
る。鍔部32bには中空部32aに連通する軸方向の連
通孔32cが形成されており、この連通孔32cを介し
て中間部材31tが中空部32a内に延出し、突起部3
1aが弁部材31vに当接し得るように配設されてい
る。また、第2の伝達部材32の前端部には径方向に連
通孔32dが形成されており、中空部32aは前端部分
でパワー室RPに連通している。
【0055】而して、負圧ブースタ40による助勢時に
は、変圧室VP内の圧力上昇により可動壁42の押圧力
が所定値に達すると、反力ゴムディスク33が中間部材
31tと対向する部分は後方に膨出して中間部材31t
の先端面に当接し、この中間部材31t及びプランジャ
45に対し、可動壁42の押圧力に比例した後方側への
反力が加わり、この反力と入力ロッド3に加えられる操
作力との差に応じて第1の制御弁機構46及び第2の制
御弁機構47が制御される。また、液圧ブースタ部20
による助勢時には、第2の伝達部材32内に収容された
弁部材31vに対し、その断面積分のパワー液圧が、液
圧ブースタ部20の反力として入力ロッド3に伝達され
る。
【0056】図5に示すように、本実施形態においても
前述の実施形態と同様、電動モータMによって駆動され
る液圧ポンプHPが設けられており、液圧ポンプHP
は、入力側がリザーバ4に接続され、出力側が逆止弁C
Hを介してパワー室RPに接続されている。而して、パ
ワー室RPに液圧ポンプHPの出力液圧が供給された状
態で、負圧ブースタ40が助勢限界に達し弁座部材21
に弁部材31vが着座すると、第2のピストン12は、
更に液圧ポンプHPの出力液圧によって助勢される。ま
た、負圧ブースタ40の変圧室VP内の圧力を検出する
圧力センサDT1が設けられており、この検出出力に基
づいて液圧ポンプHPの駆動開始判定が行なわれる。
尚、図1の実施態様と同様に、圧力センサDT1に代え
て、あるいはこれと共に、ブレーキペダルBPの操作量
を検出するペダル操作量センサ等を設け、これらの検出
出力を用いて液圧ポンプHPの駆動開始判定を行なうこ
ととしてもよい。
【0057】次に、上記の構成になる液圧ブレーキ装置
の全体作動を説明する。先ず、ブレーキペダルBPが非
操作状態にあるときには各構成部品は図5乃至図7に示
す状態にある。従って、負圧ブースタ40は非作動の状
態であり、第2の制御弁機構47は弁座45bに対して
弁体47aが当接して閉弁状態にあり、変圧室VP内へ
の大気の導入が阻止されている。このとき、第1の制御
弁機構46には定圧室CP内の負圧のみが作用してい
る。
【0058】ブレーキペダルBPが操作され入力ロッド
3に操作力が印加されると、負圧ブースタ40の第2の
制御弁機構47の弁体47aが弁座45bから離座し、
入力ロッド3への操作力と、変圧室VP内の圧力と定圧
室CP内の圧力の差圧によって入力ロッド3を前方に付
勢する力との和が、スプリング48bの付勢力を越える
と、入力ロッド3及びプランジャ45が前方へ移動し、
駆動部材43の弁座43bに対し第1の制御弁機構46
の弁体46aが当接して変圧室VPと定圧室CPとの連
通が遮断される。そして、第2の制御弁機構47の弁体
47aが弁座45bから離座し、ブーツBTの連通孔B
Taを介して大気が変圧室VP内に導入され、変圧室V
P内の圧力が上昇する。これにより、可動壁42を前方
に押圧する力が発生し、プラグ部材34、反力ゴムディ
スク33、第2の伝達部材32及び弁座部材21を介し
て第2のピストン12が前方に駆動され、更に第1のピ
ストン11が前方に駆動される。
【0059】更にブレーキペダルBPが操作され、圧力
センサDT1の出力信号に基づき負圧ブースタ40が助
勢限界直前にあると判定されると、電動モータMが起動
され液圧ポンプHPが駆動される。具体的には、例えば
圧力センサDT1が検出した変圧室VP内の圧力Pvが
所定圧力Kpより大となったときに、電動モータMが起
動されるように構成されているので、負圧ブースタ40
が助勢限界に達する直前に作動を開始し、液圧ポンプH
Pの出力液圧が入力ポート1pを介してパワー室RPに
供給される。
【0060】そして、負圧ブースタ40が助勢限界に達
すると液圧ブースタ部20による助勢が付加される。即
ち、ブレーキペダルBPの操作に応じて弁部材31vが
駆動されて弁座部材21に着座すると、パワー室RPと
液室R3との連通が遮断される。これにより、液圧ブー
スタ部20においては、液圧ポンプHPの出力液圧、即
ちパワー液圧が大径部12eの後端面に付与され、第2
のピストン12が前方に押圧される。このとき、弁部材
31vの断面積分のパワー液圧が、液圧ブースタ部20
の反力として後方の入力ロッド3に伝達される。
【0061】また、本実施形態においても、電動モータ
M及び液圧ポンプHPの作動頻度を最小に抑えることが
でき、負圧ブースタ40が助勢限界に達する前に液圧ポ
ンプHPが起動されるので、良好な応答性を以って円滑
に、液圧ブースタ部20による助勢を付加することがで
きる。また、圧力センサDT1の検出出力を監視するこ
とにより、負圧ブースタ40に接続する負圧源の絶対圧
不足を検出することができ、この場合には液圧ブースタ
部20の助勢によって必要な制動力を確保することがで
きるので、所謂パーシャル制動力の確保という点でも有
効である。特に、本実施形態においては、第2のピスト
ン12の凹部12c内に弁座部材21が収容されるよう
に構成されているので、容易に本発明の弁手段を構成す
ることができる。
【0062】更に、本実施形態によれば、ブレーキアシ
スト制御のみならず、自動ブレーキ制御にも適用可能で
あり、これにより車間距離を自動的に制御することがで
きる。また、リニアソレノイド弁装置PVの制御に加
え、例えばモータMをデューティ制御し液圧ポンプHP
の出力を制御することによってブレーキアシスト制御を
行なうこととしてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載の発明に
おいては、負圧助勢手段の助勢限界に達するまで液圧助
勢手段によるマスタシリンダピストンの助勢を禁止し、
助勢限界を越えたときに液圧助勢手段によるマスタシリ
ンダピストンの助勢を許容する弁手段を備え、この弁手
段を介してパワー室をリザーバに連通接続する減圧側液
圧路に、ブレーキペダルの操作状態及び/又は車両状態
に応じて減圧側液圧路の流量を制限する流量制限手段を
介装する構成とされているので、流量制限手段によって
減圧側液圧路を遮断することにより、弁手段の状態に関
係なく、パワー室とリザーバ間の連通を遮断することが
できる。従って、液圧助勢手段によるマスタシリンダピ
ストンの助勢が弁手段によって禁止されている場合に
も、ポンプ手段を駆動すると共に流量制限手段により減
圧側液圧路を遮断すれば、パワー室内の圧力を上昇させ
ることができ、その結果、マスタシリンダピストンを確
実に助勢することができる。
【0064】請求項2に記載の液圧ブレーキ装置におい
ては、流量制限手段をリニアソレノイド弁装置で構成す
ると共に、ブレーキペダルの操作状態及び/又は車両状
態に応じて、ポンプ手段を駆動すると共にリニアソレノ
イド弁装置を駆動するように構成されているので、トラ
クション制御、制動操舵制御、ブレーキアシスト制御、
自動ブレーキ制御等の各種の制動制御を確実に行なうこ
とができる。
【0065】更に、請求項3に記載の液圧ブレーキ装置
においては、簡単な構造で確実に、負圧助勢手段の助勢
限界に対応して液圧助勢手段による助勢の付加を円滑に
行なうことができる。
【0066】前記検出手段を、請求項4に記載のよう
に、ブレーキペダルの操作量を検出するペダル操作量セ
ンサを備えたものとし、その検出出力と所定の操作量と
の比較結果に応じてポンプ手段を駆動するように構成す
ることにより、負圧助勢手段が助勢限界に達する前にポ
ンプ手段を起動することができるので、液圧助勢手段に
よる助勢の付加を適切なタイミングで円滑に行なうこと
ができる。特に、負圧助勢手段の作動に依存することな
く、その前段階でのブレーキ操作状態を検出することが
できるので、緊急制動時における良好な応答性を確保す
ることができる。
【0067】あるいは、前記検出手段を、請求項5に記
載のように、負圧助勢手段の変圧室内の圧力を検出する
圧力センサを備えたものとし、その検出出力と所定の圧
力との比較結果に応じてポンプ手段を駆動するように構
成することにより、負圧助勢手段の助勢限界に基づき所
定の圧力を適宜設定し、負圧助勢手段が助勢限界に達す
る前にポンプ手段を起動することができるので、液圧助
勢手段による助勢の付加を適切なタイミングで円滑に行
なうことができる。また、圧力センサによって負圧助勢
手段に付与される負圧を監視することができるので、負
圧源の故障時等に対し適切に対応できるだけでなく、液
圧付勢手段による付勢への切り換えを迅速に行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る液圧ブレーキ装置の
断面図である。
【図2】本発明の一実施形態における入出力特性を示す
グラフである。
【図3】本発明の一実施形態において負圧ブースタによ
る助勢が行なわれる状態を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態において負圧ブースタ及び
液圧ブースタによる助勢が行なわれる状態を示す断面図
である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る液圧ブレーキ装置
の断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る図5の液圧ブレー
キ装置のマスタシリンダ部の拡大断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る図5の液圧ブレー
キ装置の液圧ブースタ部及び負圧ブースタの拡大断面図
である。
【図8】本発明の一実施形態に係る液圧ブレーキ装置に
よる制動制御作動の全体を示すフローチャートである。
【符号の説明】
BP ブレーキペダル, MC マスタシリンダ, V
B 負圧ブースタ,HB 液圧ブースタ, AM 駆動
手段, CP 定圧室,VP 変圧室, VM 弁手
段, TM1 第1の伝達部材,TM2 第2の伝達部
材, HP 液圧ポンプ, M 電動モータ,RV リ
ザーバ, DT1 圧力センサ, DT2 ストローク
センサ,AI 増圧側液圧路, AO 減圧側液圧路,
PV リニアソレノイド弁装置
フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB00 BB28 BB29 CC02 EE01 HH02 HH16 LL06 LL10 LL11 LL28 LL34 LL37 LL43 3D048 BB00 BB21 BB26 BB29 CC08 CC26 EE24 EE28 GG26 GG29 HH15 HH38 HH39 HH50 HH55 HH66 HH68 HH75 HH77 RR06 RR35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルの操作に応じてマスタシ
    リンダピストンを前進駆動し、リザーバのブレーキ液を
    昇圧してブレーキ液圧を出力するマスタシリンダと、前
    記ブレーキペダルの操作に応じて負圧により前記マスタ
    シリンダピストンを助勢する負圧助勢手段と、前記マス
    タシリンダとは独立して前記リザーバのブレーキ液を昇
    圧してブレーキ液圧を出力するポンプ手段と、前記マス
    タシリンダピストンの後方にパワー室を形成し、前記ブ
    レーキペダルの操作に応じて前記ポンプ手段の出力液圧
    を前記パワー室に供給して前記マスタシリンダピストン
    を助勢する液圧助勢手段と、前記負圧助勢手段の助勢限
    界に達するまで前記液圧助勢手段による前記マスタシリ
    ンダピストンの助勢を禁止し、助勢限界を越えたときに
    前記液圧助勢手段による前記マスタシリンダピストンの
    助勢を許容する弁手段と、前記パワー室を前記ポンプ手
    段の出力側に連通接続する増圧側液圧路と、前記弁手段
    を介して前記パワー室を前記リザーバに連通接続する減
    圧側液圧路と、該減圧側液圧路に介装し前記ブレーキペ
    ダルの操作状態及び/又は車両状態に応じて前記減圧側
    液圧路の流量を制限する流量制限手段とを備えたことを
    特徴とする車両の液圧ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記流量制限手段をリニアソレノイド弁
    装置で構成し、前記ブレーキペダルの操作状態及び/又
    は車両状態に応じて、前記ポンプ手段を駆動すると共に
    前記リニアソレノイド弁装置を駆動するように構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の車両の液圧ブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記負圧助勢手段の作動状態と前記ブレ
    ーキペダルの操作量の少くとも何れか一方を検出する検
    出手段を備え、該検出手段の検出出力に基づき前記ポン
    プ手段の駆動を制御するように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載の車両の液圧ブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段が、前記ブレーキペダルの
    操作量を検出するペダル操作量センサを備え、該ペダル
    操作量センサの検出出力を所定の操作量と比較し、所定
    の操作量以下であるときには前記ポンプ手段を停止し、
    所定の操作量を越えたときに前記ポンプ手段を駆動する
    ように構成したことを特徴とする請求項3記載の車両の
    液圧ブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段が、前記負圧助勢手段の変
    圧室内の圧力を検出する圧力センサを備え、該圧力セン
    サの検出出力を所定の圧力と比較し、所定の圧力以下で
    あるときには前記ポンプ手段を停止し、所定の圧力を越
    えたときに前記ポンプ手段を駆動するように構成したこ
    とを特徴とする請求項3記載の車両の液圧ブレーキ装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112426A (ja) * 2005-09-26 2007-05-10 Hitachi Ltd 電動倍力装置
JP2015110361A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 本田技研工業株式会社 車両のブレーキ装置

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