JP2001096446A - バリ取り装置 - Google Patents

バリ取り装置

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JP2001096446A
JP2001096446A JP27773499A JP27773499A JP2001096446A JP 2001096446 A JP2001096446 A JP 2001096446A JP 27773499 A JP27773499 A JP 27773499A JP 27773499 A JP27773499 A JP 27773499A JP 2001096446 A JP2001096446 A JP 2001096446A
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deburring
buff
unit
mounting unit
burrs
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JP27773499A
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English (en)
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Koichi Harada
浩一 原田
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Central Motor Wheel Co Ltd
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Central Motor Wheel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多形状面に発生する小さいバリや形状の異な
るバリに対して均一なバリ取りができ、かつ、バリ取り
後の2次バリの発生が抑えられるバリ取り装置を提供す
る。 【解決手段】 バフで形成されたバリ取り部11をモー
タ13で回転させるバリ取り本体10を設ける。該バリ
取り本体10を傾斜状態で移動させる取付けユニット2
0を設ける。該取付けユニット20を回転軸30で回動
可能にし、かつ引張り部材31でバランスさせる。取付
けユニット20を前後,上下,左右の各方向に移動可能
にするとともにこれらの駆動手段29,51,52を設
ける。前記バフを、これに所要の撓みをもたせてワーク
80の加工面に押圧して加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ワークの加工
工程で生じるバリを除去するバリ取り装置に関するもの
で、特に小さいバリの除去に好適なバリ取り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金属ワークの加工工程で生じる小
さいバリ(一般に0.5mm以下のバリ)に対しては、
ベビーグラインダ等を用いて手作業によりバリを直接除
去しているが、手作業のために加工コストが高くかかる
ことに加え、バリ取り後のバリ残りやバリの取り過ぎに
よる外観上の不具合が生じるため、これ等の問題を解消
したバリ取り装置が望まれている。
【0003】近年、各種のバリに対して個別に適合した
バリ取り装置が多数提案されているが、それ等の中から
特に参考になるものとして、特開平8−57758号公
報に記載の技術がある。
【0004】この従来の技術のバリ取り装置は、図10
に示すように、バリ取り工具101を回転駆動するエア
モータ102に備え、該エアモータ102の後部を支軸
103で回転可能にユニット基体104に取り付けると
ともに前部をスプリング105等を介してユニット基体
104に取り付け、スプリング105等の伸縮範囲でバ
リ取り工具101を上下に揺動させることにより、ワー
ク106の加工面を弾力的に押圧しながら、ワーク10
6を直線的に加工送りして、自動的にバリ取りを行うも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のバリ
取り装置は、バリ取り工具101がスプリング105等
の押圧手段によって、ワーク106の加工面を弾力的に
押圧しながら上下に揺動するようになっているため、ワ
ーク106の加工面の形状が変化していても、加工面の
形状変化に追従してバリ取り工具101が倣い動作する
ので、多形状面に発生するバリに対して適用できるとい
うメリットがある。
【0006】また、バリ取り工具101が加工面を押圧
しながら倣い動作する機構のため、ワーク側を単に直線
移動させるだけでバリ取りができるので、制御機構が簡
単となり装置コストが安くなるというメリットもある。
【0007】しかしながら、バリ取り工具101のワー
ク106の加工面に対する押圧力はスプリング105等
の伸縮範囲で変動するため、ワーク106の加工面の形
状変化に対応して押圧力も変動し、それによって多形状
面に発生する小さいバリや形状の異なるバリに対して均
一なバリ取りができないという問題がある。
【0008】更に、バリ取り工具101のバリ取り部
は、柔軟な部材で形成されていないので、ワークの加工
面にはバリ取り後にエッジ部の残った2次バリが発生す
るという問題もある。
【0009】本発明の目的は、多形状面に発生する小さ
いバリや形状の異なるバリに対して均一なバリ取りがで
きると共に、バリ取り後に2次バリの発生しないバリ取
り装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、請求項1の発明は、バフで形成されたバリ
取り部をモータで回転駆動するようにしたバリ取り本体
と、前記バリ取り本体が取り付けられ、垂直方向に対し
て所要の角度で傾斜させて設置された移動が可能な取付
けユニットと、前記取付けユニットに設けられ、該取付
けユニットと共に前記バリ取り本体を上下方向に回動自
在とする回動部を有し、前記取付けユニットに連結され
た調節可能な引張り部材により、前記回動部をバランス
支点としてバランスするように構成されたバランス手段
と、前記取付けユニットを駆動して前記バリ取り本体を
前後、上下および左右の各方向に駆動するそれぞれの駆
動手段と、前記駆動手段と前記バランス手段により、前
記バリ取り部をワークの加工面に沿わせて一定の押圧力
を加えながら加圧送りする倣い手段と、前記バリ取り部
の加圧送り中は前記バフの撓みを所要の撓み程度に保つ
バフ撓み維持手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2記載の発明では、前記バリ取り本
体のバリ取り部側に所要の重量を付加する構成としたこ
とを特徴とする。請求項3記載の第3の発明では、前記
バリ取り部の加工送り中は、該バリ取り部を低速・高ト
ルクで回転させることを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、バランス手段
と駆動手段によって、ワークの加工面にバリ取り部を介
して一定の押圧力が加えられ、ワークの加工面の形状に
追従してバリ取り部が上下方向に揺動しながら加工面に
沿って加工送りされるため、多形状面に発生する小さい
バリや形状の異なるバリに対しても均一なバリ取りが可
能となる。
【0013】更に、バリ取り部は柔軟なバフで形成され
ていて、バリ取り部の加工送り中は、バフは所要の撓み
に保たれているため、バリ取り後のエッジ部は柔軟なバ
フによって滑らかに仕上げられ、2次バリの発生が抑さ
えられる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、バリ取り
部側に所要の重量が加えられることにより、バランス手
段における重心がバリ取り部側に移動するため、ワーク
の加工面にはバリ取り部を介して一定の大きな押圧力が
加えられるので、大きな押圧力を必要とするバリに対し
ても均一なバリ取りが可能となる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、バフで形成
されたバリ取り部を低速・高トルクで回転させることに
より、バフの部分に大きな押圧力が加えられた状態でも
バリ取り部は低速で回転するため、ワークの加工面に対
する過大な研磨が抑えられると共に、バリ取り後のエッ
ジ部はより滑らかに仕上げられ、2次バリの発生が更に
抑えられる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1乃至図9に
基いて説明する。図1に示すように、バリ取り本体10
は円盤状のバリ取り部11と、該バリ取り部11を回転
駆動する筒状のモータ13と、両者の間を連結するドリ
ルチャック12とより構成される。なお、14はバリ取
り部11の回転数を検出する回転数センサで、バリ取り
部11の回転数が異常値の場合には、モータ13が直ち
に停止されるようになっている。
【0017】バリ取り部11は図6に示すように、シャ
フト11cを有する円柱状の基体11bの外周に放射状
に形成された多数片のバフ11aを取付け固定して形成
されており、バフ11aは、例えば微粒の研磨材を被着
したペーパの材質より成るバフが用いられる。
【0018】前記のモータ13としては、後述のように
バリ取り部11に大きな押圧力を加えても回転を停止す
ることなく、且つバフ11aによる過大な研磨を抑える
ため、例えば100rpmの低速で回転し高トルクの出
るエアモータ(例えば周知のナットランナ)が用いられ
る。
【0019】また、バリ取り部11が低速・高トルクで
回転する場合、バフ11aに加えられる押圧力に対し
て、バフ11aの撓みが所要の撓み程度(例えば撓み率
で10%〜15%)に維持されるようにバフ11aは形
成されており、このバフ11a自体がバフ撓み維持手段
として作用する。
【0020】ここで、バフ11aの撓み率が、例えば1
0%より小さくなると、撓み開放時のバフ11aの加工
面に対する衝突力が弱くなり、バフ11aの研削能力が
低下する。逆に、バフ11aの撓み率が例えば15%よ
り大きくなると、撓み開放時のバフ11aの加工面に対
する衝突力が強くなり、起伏の大きい形状の加工面に対
しては研削力のバラツキが大きくなると共に、バフ11
aの摩耗も速くなる。そこで、バフ11aの撓み率を上
記のように10%〜15%に設定した。
【0021】バリ取り本体10を構成するエアモータ1
3は、図1に示すようにスライドベース21の下方にあ
るリブ22aを有したブラケット22に取付け固定さ
れ、スライドベース21の上方にあるブラケット23に
は、スライドベース21を前後方向に駆動する前後駆動
シリンダ51のシリンダロッド51aが取り付けられて
いる。
【0022】スライドベース21の裏側には、スライド
用のリニアベアリング24が設けられていて、スライド
ベース21は図4に示すように、リニアベアリング24
を介してレールベース25に設けられたリニアベアリン
グ26に嵌合し、レールベース25上を前後方向にスラ
イドできるようになっている。
【0023】また、レールベース25の上方にあるブラ
ケット27には、前記の前後駆動シリンダ51が取付固
定され、一方、レールベース25の上端の裏側に固設し
たブラケット28は、図2に示すように、間隔を開けて
形成された2片より成り、それぞれに設けられた穴28
aにはシャフト28bが挿通されている。なお、図1に
示すように、レールベース25の上方のブラケット27
の近傍には、レールベース25を左右方向(図1の紙面
に対する表裏方向)に駆動するために用いられる駆動シ
ャフト29が取付け固定されている。以上により取付け
ユニット20が構成されている。
【0024】上記のシャフト28bには図2に示すよう
に、調整可能な引張り部材であるスプリング31と、長
さ調整用のターンバックル32と、連結用のナックル3
3と、上下駆動シリンダ52のシリンダロッド52aと
の順でそれぞれ連結されている。なお、上下駆動シリン
ダ52は、上記の部材を介して取付けユニット20を前
記シャフト29を中心として上下方向に回動させる駆動
シリンダである。
【0025】ここで、図1に示す取付けユニット20の
上下方向の回動は、前記レールベース25の上方にある
前記駆動シャフト29を回動部30として行われ、後述
のように所定の角度θ、例えば20°の範囲で自由に回
動する。また、前記の回動部30をシーソー構造の支点
として、取付けユニット20側に対して、シャフト28
bに取り付けたスプリング31側が釣り合うように、ス
プリング31の引張り力が調整されるようになってお
り、バランス手段を構成している。
【0026】上記のシーソー構造において、バリ取り部
11側に出来るだけ重心を移動させて、バリ取り部11
に必要な押圧力を加えることが望ましく、そのため、例
えば図5に示すように、エアモータ13を取り付けるブ
ラケット22に、予め必要重量のウエイト15を溶接等
により接合したカバー15aを、P点で強固に取付固定
している。
【0027】図1において、41は垂直方向に対して例
えば約30°の傾斜面を有した支持ベース42に取り付
けられた傾斜ベースで、支持ベース42の下方にはスト
ッパー43が取り付けられており、このストッパー43
は傾斜ベース41に対して取付けユニット20が並行に
セットされるように、ストッパー43の先端がレールベ
ース25の底面に接するようになっている。
【0028】なお、図3に示すように、レールベース2
5に取付け固定された駆動シャフト29を駆動して、取
付けユニット20を左右方向に所要距離だけ駆動する左
右駆動シリンダ53が設けられており、駆動シャフト2
9は固定された2組のベアリングケース54内のベアリ
ング54aを介して左右方向にスライドするようになっ
ている。
【0029】また、前記2個のベアリングケース54は
図3に示すように前記傾斜ベース41に取付け固定され
ている。なお、図1においては、図を見やすくするため
にベアリングケース54は記載されていない。
【0030】以上述べたように、バリ取り本体10は取
付けユニット20を介して、前後,上下,左右の各方向
に前記それぞれの駆動手段によって駆動される。前記支
持ベース42は図1に示すように、本体ベース44に取
り付けられているが、この本体ベース44には、前記上
下駆動シリンダ52と、ワーク80の位置決めピン66
を駆動するピン駆動シリンダ61と、ワーク80をクラ
ンプするクランプシリンダ71とが、それぞれ取り付け
られている。
【0031】なお、図1において、62はピン駆動シリ
ンダ61を本体ベース44に取り付けるシリンダベース
である。63はピン駆動シリンダ61のシリンダロッド
61aに連結されたシリンダブラケットで、該シリンダ
ブラケット63には位置決めピン66を回動させる回動
アーム64が連結されている。65は位置決めピン66
の挿入を検出するピン挿入検出スイッチである。73は
クランプシリンダ71のクランプアーム72を介してワ
ーク80をクランプするクランプ爪であり、以上によ
り、バリ取り装置の要部が構成されている。
【0032】次に、上記構成のバリ取り装置を用いたバ
リ取り加工について、ワーク80としてアルミホイール
を用い、且つ加工面としてバルブ穴の表面のバリとした
例を取り上げて説明する。
【0033】先ず、図1において、エアモータ13に図
示しないエアチューブを介してエアを送り、エアモータ
13を作動させることにより、バリ取り部11を低速で
回転駆動させる。同時に、搬送ローラ90を作動させる
ことにより、ワークであるアルミホイール80をバリ取
り装置に向けて搬送する。
【0034】アルミホイール80がバリ取り装置のエリ
ア内に入った時、図示しないエリアセンサからの信号に
より搬送ローラ90が停止する。その後、アルミホイー
ル80のバルブ穴(後述)に位置決めピン66が挿入さ
れると、ピン挿入検出スイッチ65が作動し、ピン駆動
シリンダ61が駆動して位置決めピン66が点線で示す
位置まで下降すると同時に、クランプシリンダ71が駆
動してクランプ爪73がアルミホイール80をクランプ
する。
【0035】次で、図1の状態より、上下駆動シリンダ
52を下動してシャフト28bをH 1 の角度の位置まで
下降させ、レールベース25を駆動シャフト29を回動
部30としてH1 位置まで回動し、バリ取り部11を図
の実線状態よりも約1/2θ分上方へ移動させる。次
で、図示しないリードスイッチの作動により、前後駆動
シリンダ51が前進駆動してスライドベース21を所定
距離だけ前進させ、バリ取り部11を加工部まで前進さ
せる。この状態では、バリ取り部11が鎖線で示す符号
11cの位置にある。次で、上下駆動シリンダ52を上
動して駆動シャフト29を約1/2θだけ上昇して図1
の0位置におく。これにより、レールベース25もH1
から約1/2θだけ上昇して0の位置におかれ、バリ取
り部11も図1の鎖線で示す符号11dの位置におか
れ、アルミホイール80の加工面に接する。
【0036】その後のバリ取り部11の作動を図7乃至
図9に基いて説明する。図8において、バリ取り部11
をアルミホイール80のバルブ穴81の表面に生じたバ
リWの発生面に当てた状態で、前後シリンダ51を駆動
してバリ取り部11をバリWの発生面の終点(図1の鎖
線11dで示すバリ取り部の位置)まで前進させると共
に、上下駆動シリンダ52を駆動して、バリ取り部11
を加工面側へ所要距離だけ移動させる。
【0037】この場合、図8に示すように、バリ取り部
11は矢印Aの方向に進み、バルブ穴81の加工面の形
状に追従して上下方向の角度θ(本例では20°)の範
囲内で回動し、バリ取り部11を介して一定の押圧力が
バリWの発生した加工面に加えられながら、低速で回転
しているバリ取り部11が、図9に示すように、矢印B
の方向に進んでバリWが除去されていく。
【0038】上記のバリWが除去されていく過程を模式
図で説明すると、図7に示すように、多数のバフ11a
がバリWに当りながらバリWを取り除いていくが、バリ
Wが除去された後に所要の撓みに維持されたバフ11a
の撓みの開放により、エッジ部W1 に対してバフ11a
の接触が順次に行われ、柔軟なバフ11aのエッジ部W
1 を滑らかに仕上げるので、バリ取り後の2次バリの発
生が抑えられる。
【0039】なお、低速・高トルクで回転するエアモー
タ13により、バリ取り部11は回転駆動されているの
で、アルミホイール80のバリ取り加工面に対する過大
な研磨が抑えられると共に、エッジ部W1 はより滑らか
に仕上げられ、2次バリの発生が一層抑えられる。
【0040】ここで、バリWの発生した加工面の形状が
変化していても、バリ取り本体10は回動部30を支点
として上下方向に所要角度の範囲で自由に回動するの
で、バリ取り部11は上下に揺動しながら倣い動作し、
加工面にはバリ取り部11を介して一定の押圧力が加え
られた状態でバリ取りが行われる。そのため、多形状面
に発生する小さいバリや形状の異なるバリに対しても、
均一なバリ取りが行われる。
【0041】更に、バリWの大きさや形状に応じて、よ
り大きな押圧力が必要な場合は、図5に示すように、必
要重量のウエイト15をバリ取り部11側に加えて重心
をバリ取り部11側に移し、プラスされたウエイト15
と釣り合うように、スプリング31の引張り強さをター
ンバックル32により調整することにより、バリの発生
した加工面にバリ取り部11を介して必要な一定の押圧
力が加えられ、より均一なバリ取りがされる。
【0042】すなわち、ウエイト15を付加するととも
に、その付加したウエイトの分だけスプリング31の引
張り強さを大きくして釣り合うようにし、回動部30を
支点として両者が見掛け上シーソー的にバランスするよ
うにし、端部にあるバリ取り部11のモーメントがそれ
だけ大きくなるようにして、バリ取り部11の押圧力を
増大させるようにしたものである。
【0043】図1において、バリ取り部11がバルブ穴
81のバリWの加工面の終点に到達すると、左右駆動シ
リンダ53が駆動して、バリ取り部11を右方向に所要
距離だけ移動させ、次で前後駆動シリンダ51が駆動し
て、バリ取り部11を当初の前進させた距離だけ後退さ
せると共に、上下駆動シリンダ52が駆動して、バリ取
り部11を当初の下降させた距離だけ上昇させる。この
後退過程でも当初の前進過程の場合と同様に、バリ取り
部11は加工面の形状に追従して倣い作動し、バリWの
除去が行われる。
【0044】バリ取り部11が所要距離だけ後退する
と、左右駆動シリンダ53が駆動して、バリ取り部11
を当初の右方向に移動した距離だけ左方向に移動させ、
バリ取り部11を当初のバリ取り開始のスタート点に戻
す。
【0045】このようにバリ取り部11は、前進,下
降,右移動,後退,上昇,左移動を行うが、平面的には
口の字形を描く直線的な加工送りのため、予め各方向の
移動距離を加工面の大きさに応じてプログラム化してお
くこにより、制御機構が簡単になり、それによって装置
コストは安くなる。
【0046】バリ取り部11が当初のバリ取り開始のス
タート点に戻ると、図示しないリードスイッチが作動し
てピン挿入検出スイッチ65が作動し、ピン駆動シリン
ダ61が駆動して位置決めピン66が実線で示す位置ま
で上昇し、アルミホイール80のバルブ穴に挿入されて
いた位置決めピン66が外れ、同時にクランプシリンダ
71が駆動してアルミホイール80をクランプしていた
クランプ爪73が解除される。
【0047】位置決めピン66の挿入が外れると、搬送
ローラ90が再起動して、バリ取り加工の終了したアル
ミホイール80は次工程に搬送されると共に、次のバリ
取り未加工のアルミホイール80がバリ取り装置に向け
て搬送されるが、このアルミホイール80がバリ取り装
置のエリア内に入ると、図示しないエリアセンサからの
信号により搬送ローラ90が停止し、以下、前述と同じ
手順でアルミホイール80のバルブ穴の表面に発生した
バリ取り加工の作動が繰り返される。
【0048】次に、本実施例では、バフ11aに微粒の
研磨材を被着したペーパ片を用いたが、バリの硬さや形
状によりバフ11aの材質をペーパに代えて、例えば
布,樹脂又はゴム等に適宜に変更することができる。
【0049】また、本実施例では、ワーク80のバリ取
り加工としてアルミホイールのバルブ穴の表面に発生す
るバリを対象に取り上げたが、アルミホイール以外の金
属ワークに発生するバリに対しても適用できる。
【0050】更に、本実施例では、バリ取り部11を回
転駆動するモータ13にエアモータを用いたが、低速で
高トルクの出せるモータならば良く、また引張り部材3
1にスプリングを用いたが、同様の作用を有するエアシ
リンダを用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、多形状面に発
生する小さいバリや形状の異なるバリに対して均一なバ
リ取りができる共に、バリ取り後の2次バリの発生が抑
えられるので、バリ取りの品質が向上する。
【0052】請求項2の発明によれば、更にそれぞれの
バリに対して必要な押圧力が加えられた状態でバリ取り
が行われるので、バリ取りの能力が向上する。請求項3
の発明によれば、更に加工面に対する過大な研磨が抑え
られると共に、バリ取り後の2次バリの発生が一層抑え
られるので、バリ取り品質が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバリ取り装置の要部を示す側面図であ
る。
【図2】図1のC矢視図である。
【図3】図1の要部を示すD矢視図である。
【図4】図1の取付けユニットにおけるスライド部の断
面図である。
【図5】図1のバリ取り部にウエイトを付加した概略を
示す側面図である。
【図6】図1のバリ取り部の模式図で、(a)は平面
図、(b)は側断面図である。
【図7】図6のバリ取り部によるバリ取り説明用の模式
図である。
【図8】バリ取り加工の始めの状態を示す説明図であ
る。
【図9】バリ取り加工の終わりの状態を示す説明図であ
る。
【図10】従来の構造を示す図である。
【符号の説明】
10 バリ取り本体 11 バリ取り部 11a バフ 13 モータ 20 取付けユニット 30 回動部 31 スプリング 51 前後駆動シリンダ 52 上下駆動シリンダ 53 左右駆動シリンダ 80 ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バフで形成されたバリ取り部をモータで
    回転駆動するようにしたバリ取り本体と、 前記バリ取り本体が取り付けられ、垂直方向に対して所
    要の角度で傾斜させて設置された移動が可能な取付けユ
    ニットと、 前記取付けユニットに設けられ、該取付けユニットと共
    に前記バリ取り本体を上下方向に回動自在とする回動部
    を有し、前記取付けユニットに連結された調節可能な引
    張り部材により、前記回動部をバランス支点としてバラ
    ンスするように構成されたバランス手段と、 前記取付けユニットを駆動して前記バリ取り本体を前
    後、上下および左右の各方向に駆動するそれぞれの駆動
    手段と、 前記駆動手段と前記バランス手段により、前記バリ取り
    部をワークの加工面に沿わせて一定の押圧力を加えなが
    ら加圧送りする倣い手段と、 前記バリ取り部の加圧送り中は前記バフの撓みを所要の
    撓み程度に保つバフ撓み維持手段と、 を備えたことを特徴とするバリ取り装置。
  2. 【請求項2】 前記バリ取り本体のバリ取り部側に所要
    の重量を付加するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のバリ取り装置。
  3. 【請求項3】 前記バリ取り部の加工送り中は、該バリ
    取り部を低速・高トルクで回転させることを特徴とする
    請求項1又は2記載のバリ取り装置。
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