JP2001096170A - メタル担体用フィン及びメタル触媒担体 - Google Patents

メタル担体用フィン及びメタル触媒担体

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JP2001096170A
JP2001096170A JP27970599A JP27970599A JP2001096170A JP 2001096170 A JP2001096170 A JP 2001096170A JP 27970599 A JP27970599 A JP 27970599A JP 27970599 A JP27970599 A JP 27970599A JP 2001096170 A JP2001096170 A JP 2001096170A
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longitudinal direction
peak
metal
carrier
main surface
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JP27970599A
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Shiro Ikuta
四郎 生田
Katsufumi Inoue
勝文 井上
Hiroshi Tanabe
博 田辺
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Calsonic Kansei Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2330/00Structure of catalyst support or particle filter
    • F01N2330/30Honeycomb supports characterised by their structural details
    • F01N2330/38Honeycomb supports characterised by their structural details flow channels with means to enhance flow mixing,(e.g. protrusions or projections)

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、メタル担体用フィン及びメタル触
媒担体に関し、メタル担体用フィンにおいて切込み部に
おける破断の虞を解消するとともに、メタル触媒担体の
口開きを防止することを目的とする。 【解決手段】 主面4に複数の帯状体3を列設した金属
製の薄板2からなるメタル担体用フィン1であって、帯
状体3は、主面4から隆起した帯状の山部5と、主面4
から切り起されて、山部5の長手方向の両側で山部5の
長手方向に沿って連なる複数の立上げ部10,14,1
1,15とで構成され、2つの立上げ部10,14,1
1,15の間には、主面4から山部5にかけて切り広げ
られた切込み部16,17,18,19,20,21,
22が形成され、山部5の両側の切込み部は、山部5の
長手方向と異なる方向に沿い、且つ、山部5の長手方向
で隔てて位置しているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用コンバー
タ等におけるメタル担体用フィン及びメタル触媒担体に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、エンジンから排気される排ガス
を浄化するメタル触媒コンバータのメタル触媒担体に、
メタル担体用フィンが用いられる。メタル担体用フィン
には、高温の排ガスの流れに起因する熱変形により熱応
力が作用し、この熱応力を吸収することが要求されてい
る。
【0003】そこで、例えば、特開平6−198197
号公報に示すフィンや熱交換器に用いられているいわゆ
るオフセットフィンをメタル担体用フィンとして用いる
ことが考えられる。熱交換器に用いられているオフセッ
トフィンをメタル担体用フィンとして用いる場合につい
て図13,図14により説明する。
【0004】図において、フィン101は、排ガス流れ
方向に沿って形成された複数の帯状部102,103,
・・・を有している。帯状部102はN列目のもので、
帯状部103はN+1列目のものである。N列目の帯状
部102は、排ガス流れ方向に直交する方向に山部10
4A,104B,104C,・・・と谷部105A,1
05B・・・とを交互に繰り返すことにより略台形波状
の断面形状に形成されている。
【0005】N+1列目の帯状部103は、山部106
A,106B・・・と谷部107A,107B,・・・
とを交互に繰り返すことにより略台形波状の断面形状に
形成されており、N列目の帯状部102と同じ断面形状
で位相がずれている。N列目の帯状部102とN+1列
目の帯状部103との間には、排ガスが通過する立上げ
孔からなる切込み部108A,108B,・・・が形成
されている。
【0006】切込み部108A,108B,・・・で切
込み線L1が排ガス流れ方向に直交する方向に沿って形
成され、切込み線L1は一直線になっている。同様にし
て、切込み線L2,L3,・・・は、それぞれ一直線に
なっている。そして、このようなフィンは、渦巻き状
に巻回積層したハニカム体に形成されたり(図示せ
ず)、図15に模式的に示すごとくS字状に連続的に
折り返して重ね合わせる折り畳み積層したハニカム体2
01に形成されたり、図16に模式的に示すごとくに
階層状に重積積層してハニカム体202に形成される。
これらのハニカム体201,202は図17に示すごと
く外筒203に挿入されて、メタル触媒担体204が構
成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記フィン
101からなるメタル担体用フィンは次の問題点を有す
る。すなわち、高温の排ガスに起因する熱膨張,熱圧縮
により熱応力が切込み線L1,L2,L3,・・・に繰
り返し作用し、排ガス流れ方向における引張応力,曲げ
応力がフィン101に作用するという荷重条件の下にお
いて、高切込み線L1,L2,L3,・・・はそれぞれ
一線上にあるので、切込み線L1,L2,L3,・・・
におけるフィン101の強度が充分でなく、フィン10
1は、切込み部108A,108B,・・等にて破断す
る虞がある。
【0008】また、このようなメタル担体用フィンを種
々の積層方法により積層し外筒に挿入して形成されたメ
タル触媒担体においては、以下のような問題点を有す
る。 渦巻き状の巻回積層においては、それぞれの巻回層を
固着しないと軸方向後流側にタケノコ状に突出するいわ
ゆるフィルムアウト(図示せず)を起こす虞がある。
【0009】また、ハニカム体201では、折り返し
て重ね合わせる折り畳み積層において、それぞれの折り
畳み積層の重ね合わせ部に、前端部端面で図18に示す
ように中央で口開き205が形成されてしまう虞があ
る。
【0010】ハニカム体202では、階層状の重積積
層において、と同様に、それぞれの重積積層の重ね合
わせ部に、前端部端面で図18に示すように中央で口開
き205が形成されてしまう虞がある。 本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもの
で、メタル担体用フィンにおいて切込み部における破断
の虞を解消するとともに、メタル担体用フィンを種々の
積層方法により積層し外筒に挿入して形成したメタル触
媒担体において、口開きを防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
主面に複数の帯状体を列設した金属製の薄板からなるメ
タル担体用フィンであって、前記帯状体は、前記主面か
ら隆起した帯状の山部と、前記主面から切り起されて、
前記山部の長手方向の両側で前記山部の長手方向に沿っ
て連なる複数の立上げ部とで構成され、前記山部の長手
方向で隣接する2つの立上げ部は、前記山部の長手方向
に沿い、且つ、互いに異なる位置に位置し、前記2つの
立上げ部の間には、前記主面から前記山部にかけて切り
広げられた切込み部が形成され、前記山部の両側の切込
み部は、前記山部の長手方向と異なる方向に沿い、且
つ、前記山部の長手方向で隔てて位置していることを特
徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、主面に複数の帯状
体を列設した金属製の薄板からなるメタル担体用フィン
であって、前記帯状体は、前記主面から隆起した帯状の
山部と、前記主面から切り起されて、前記山部の長手方
向の両側で前記山部の長手方向に沿って連なる複数の立
上げ部とで構成され、前記山部の長手方向で隣接する2
つの立上げ部は、前記山部の長手方向に沿い、且つ、互
いに異なる位置に位置し、前記2つの立上げ部の間に
は、前記主面から前記山部にかけて切り広げられた切込
み部が形成され、前記山部の両側の切込み部は、前記山
部の長手方向と異なる方向に沿い、前記帯状体の前記山
部の長手方向に沿う一側の切込み部と他側の切込み部
は、位相がずれていることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載のメ
タル担体用フィンにおいて、前記帯状体の前記山部の長
手方向に沿う一側の切込み部と他側の切込み部とは、半
ピッチだけ位相がずれていることを特徴とする。請求項
4記載の発明は、請求項1ないし請求項3記載のメタル
担体用フィンのうちのいずれか一つが、渦巻き状に巻回
積層されるか、S字状に連続的に折り返して重ね合わせ
る折り畳み積層されるか、あるいは、階層状に重積積層
されるかのうちのいずれか1つの態様で積層されたハニ
カム体と、このハニカム体が挿入される外筒とで構成さ
れていることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、一枚のメタル担体
用フィンが連続的に折り返して重ね合わせる折り畳み積
層されたハニカム体と、このハニカム体が挿入される外
筒とで構成され、この折り返されたメタル担体用フィン
はその折り畳み積層における重ね合わせ部で接触してい
るメタル触媒担体において、前記重ね合わせ部が、少な
くとも前端部端面でレーザ溶接により接合されているこ
とを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、複数のメタル担体
用フィンが重ね合わせて階層状に重積積層されたハニカ
ム体と、このハニカム体が挿入される外筒とで構成さ
れ、隣接するメタル担体用フィンがその重積積層におけ
る重ね合わせ部で接触しているメタル触媒担体におい
て、前記重ね合わせ部が、少なくとも前端部端面でレー
ザ溶接により接合されていることを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、前記メタル担体用
フィンは、請求項1ないし請求項3記載のメタル担体用
フィンのうちのいずれか一つからなることを特徴とす
る。
【0017】(作用)請求項1記載の発明においては、
山部の両側の切込み部は、山部の長手方向で隔てて位置
しているので、両切込み部に引張応力,曲げ応力が分散
して作用する。
【0018】そのため、メタル担体用フィンは、熱変形
による引張応力,圧縮応力に対して強くなっている。請
求項2記載の発明においては、請求項1の発明と同様の
作用が生じる。請求項3記載の発明においては、山部の
長手方向に沿う一側の切込み部と他側の切込み部は、半
ピッチだけ位相がずれているので、山部の長手方向に沿
って隣接する一側の切込み部と他側の切込み部との距離
が、最大になり、メタル担体用フィンは、熱変形による
引張応力,圧縮応力に対して最も強くなっている。
【0019】請求項4記載の発明においては、請求項1
ないし請求項3記載のメタル担体用フィンのうちのいず
れか一つを用いてメタル触媒担体を形成することができ
る。請求項5記載の発明においては、それぞれの折り畳
み積層の重ね合わせ部が、少なくとも前端部端面におい
て、中央で口開きしてしまうことがない。請求項6記載
の発明においては、それぞれの重積積層の重ね合わせ部
が、少なくとも前端部端面において、中央で口開きして
しまうことがない。
【0020】請求項7記載の発明においては、請求項1
ないし請求項3記載のメタル担体用フィンのうちのいず
れか一つから形成されたメタル触媒担体のそれぞれの重
ね合わせ部が、少なくとも前端部端面において、同様に
中央で口開きしてしまうことがない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。
【0022】請求項1ないし請求項3記載の発明の実施
の形態に係わるメタル担体用フィン,請求項4記載の発
明の実施の形態に係わるメタル触媒担体,請求項5記載
の発明の実施の形態に係わるメタル触媒担体,請求項6
記載の発明の実施の形態に係わるメタル触媒担体につい
て説明する。先ず、請求項1ないし請求項3記載の発明
の実施の形態に係わるメタル担体用フィンを、2つの立
上げ部(後述する)を繰り返す場合を例に挙げて図1な
いし図5により説明する。
【0023】図において、メタル担体用フィン1は、金
属製の薄板2に形成されている。金属製の薄板2は帯状
体3を複数列設してなる。帯状体3は、平面状の主面4
を基準面として該主面4から隆起した帯状の山部5(二
点鎖線で示す)と、前記山部5の長手方向Qの両側で前
記山部5の長手方向Qに沿って連なって配置された複数
の立上げ部10,14,・・・,11,15,・・・
(後述する)とで構成されている。従って、帯状体3
は、山部5の長手方向Qに直交する方向P(以下、直交
方向Pという)に金属製の薄板2上に台形パルス状とな
って設けられている(図3にて複数の帯状体3が、図3
の左右方向に所定間隔で並んでいる状態になってい
る)。
【0024】前記各帯状体3は、第1凸部6と第2凸部
7とを交互に前記山部5の長手方向Qに配置して形成さ
れている。第1凸部6は、直交方向Pで第2凸部7より
長くなっており、直交方向Pでの第1凸部6の間に第2
凸部7が位置している。なお、図1,図2の手前側から
1番目の第1凸部6は符号6Aで示し、2番目の第1凸
部6は符号6Bで示し、3番目の第1凸部6は符号6C
で示し、第1凸部6A,6B,6C,・・・を総称する
場合には符号6を用いる(二点鎖線で示す)。また、図
1,図2の手前側から1番目の第2凸部7は符号7Aで
示し、2番目の第2凸部7は符号7Bで示し、第2凸部
7A,7B,・・・を総称する場合には符号7を用いる
(二点鎖線で示す)。
【0025】帯状体3を区画線M1で直交方向Pに区画
した場合、帯状体3はその長手方向Qに沿う一側(図1
で左側)3Aと、他側(図1で右側)3Bとに区画され
る。従って、第1凸部6A,6B,6C,・・・,第2
凸部7A,7B,・・・も、区画線M1で左右に区画さ
れる。第1凸部6は、一側3Aの第1折曲げ部8と、他
側3Bの第1折曲げ部9とで断面台形状に形成されてい
る。一側3Aの第1折曲げ部8は、主面4から切り起こ
されて前記山部5に至る一側3Aの第1立上げ部10を
有している。他側3Bの第1折曲げ部9は、主面4から
切り起こされて前記山部5に至る他側3Bの第1立上げ
部11を有している。
【0026】第2凸部7は、一側3Aの第2折曲げ部1
2と、他側3Bの第2折曲げ部13とで断面台形状にな
っている。一側3Aの第2折曲げ部12は、主面4から
立ち上がって前記山部5に至る一側3Aの第2立上げ部
14を有している。他側3Bの第2折曲げ部13は、主
面4から立ち上がって前記山部5に至る他側3Bの第2
立上げ部15を有している。
【0027】帯状体3の一側3Aにおいて、第1立上げ
部10,第2立上げ部14は、直交方向Pで帯状体3の
一側3A(図1の左側)に形成されている。第1立上げ
部10,第2立上げ部14は、平面状で、山部5の長手
方向Qに沿って、主面4に対して略垂直に形成されてい
る。第1立上げ部10,10,10,・・・と第2立上
げ部14,14,・・・とは、前記山部5の長手方向Q
で交互に配置されている。
【0028】また、複数の立上げ部10,10,10,
・・・,14,14,・・・のうち前記山部5の長手方
向Qで隣接する2つの立上げ部10,14は、前記山部
5の長手方向Qから見て互いに異なる位置に位置してい
る(直交方向Pで隔てている)。これにより、立上げ孔
からなる切込み部16,17,18,19,・・・が形
成されている。
【0029】切込み部16は、1番目の一側の第1立上
げ部10(第1凸部6Aに対応する)の縁部10Aと1
番目の一側の第2立上げ部14(第2凸部7Aに対応す
る)の縁部14Aとの間に主面4から前記山部5にかけ
て切り広げられて形成されている。切込み部16は直交
方向Pに平行で、前記山部5の長手方向Qと異なる方向
(直交方向P)に沿い、主面4から前記山部5に至って
いる。
【0030】1番目の第2立上げ部14(第2凸部7A
に対応する)の縁部14Bと2番目の第1立上げ部10
(第1凸部6Bに対応する)の縁部10Bとの間に、立
上げ孔からなる切込み部17が主面4から前記山部5に
かけて切り広げられて形成されている。切込み部17は
直交方向Pに平行で、前記山部5の長手方向Qと異なる
方向(直交方向P)に沿い、主面4から前記山部5に至
っている。
【0031】同様にして、切込み部18,19,・・・
が形成されている。一方、帯状体3の他側3Bにおい
て、第1立上げ部11,第2立上げ部15は、直交方向
Pで帯状体3の一側3B(図1の右側)に形成されてい
る。第1立上げ部11,第2立上げ部15は、平面状
で、山部5の長手方向Qに沿って、主面4に対して略垂
直に形成されている。
【0032】第1立上げ部11,11,・・・と第2立
上げ部15,15,・・・とは、前記山部5の長手方向
Pで交互に配置されている。また、複数の立上げ部1
1,11,11,・・・,15,15,・・・のうち前
記山部5の長手方向Qで隣接する2つの立上げ部11,
15は、前記山部5の長手方向Qから見て互いに異なる
位置に位置している(直交方向Pで隔てている)。
【0033】これにより、立上げ孔からなる切込み部2
0,21,22,・・・が形成されている。切込み部2
0は、1番目の一側の第1立上げ部11(第1凸部6A
に対応する)の縁部11Aと1番目の一側の第2立上げ
部15(第2凸部7Aに対応する)の縁部15Aとの間
に主面4から前記山部5にかけて切り広げられて形成さ
れている。切込み部20は直交方向Pに平行で、前記山
部5の長手方向Qと異なる方向(直交方向P)に沿い、
主面4から前記山部5に至っている。
【0034】切込み部21は、1番目の第2立上げ部1
5(第2凸部7Aに対応する)の縁部15Bと2番目の
第1立上げ部10(第1凸部6Bに対応する)の縁部1
1Bとの間に主面4から前記山部5にかけて切り広げら
れて形成されている。切込み部21は直交方向Pに平行
で、前記山部5の長手方向Qと異なる方向(直交方向
P)に沿い、主面4から前記山部5に至っている。
【0035】同様にして、切込み部22,・・・が形成
されている。そして、帯状体3の一側3Aと、他側3B
とは、前記山部5の長手方向Qでの位相が半ピッチP/2
だけずれており、従って、帯状体3の一側3Aにおける
切込み部16,17,18,19,・・・と帯状体3の
他側3Bにおける切込み部20,21,22,・・・と
は、前記山部5の長手方向Qで位相が半ピッチP/2 だけ
ずれており、前記山部5の長手方向Qで隔てて位置して
いる。
【0036】そして、後述のメタル触媒担体33を用い
た触媒コンバータにおいては、前記山部5の長手方向Q
が排ガス流れ方向となり、直交方向Pが排ガス流れ方向
に直交する方向になる。排ガスは、帯状体3の一側3A
における切込み部16,17,18,19,・・・、及
び、帯状体3の他側3Bにおける切込み部20,21,
22,・・・を矢印で示すように通過して、浄化され
る。
【0037】そして、この排ガス流れは、3次元方向に
蛇行して流下するので、排ガスの浄化率が極めて優れて
いる。また、図8に示すように、排ガスをハニカム体3
1の前端部端面31Aに勢いよく吹き付けても、ハニカ
ム体31(後述する)に口開きが生ずることがない。次
に、メタル担体用フィン1の製造方法について説明す
る。
【0038】金属素材は、たとえば、20Cr−5Al
の組成で0.03mm厚のSUS合金からなる薄板が用
いられる。このSUS合金は、これに限らずCr:10
〜40重量%,Al:2.5〜7.0重量%の範囲で適
宜の組成割合のものを用いることができ、また、板厚は
0.02〜0.05mmの範囲で適宜のものを用いるこ
とができる。
【0039】前記範囲のSUS合金からなる帯状の平坦
な金属素材(図示せず)が先ず準備され、プレス成形に
より、第1工程(切込み加工),第2工程(成形前処理
加工),第3工程(成形加工)を経て製品としてのメタ
ル担体用フィン1が製造される。すなわち、各工程に
は、それぞれ上型と下型からなるプレス装置(図示せ
ず)が設置されている。帯状の金属素材は搬送装置(図
示せず)により送られ、最初に第1工程(切込み加工)
に送られる。第1工程(切込み加工)では、帯状の平坦
な金属素材上に切込み部16,17,18,19,・・
・、及び、切込み部20,21,22,・・・に相当す
る切込み線が形成される。第2工程(成形前処理加工)
では、メタル担体用フィン1になる前の概略の形が形成
される。この工程により。無理な絞り加工が防止されて
いる。第3工程(成形加工)では、メタル担体用フィン
1が形成される。最終工程では、メタル担体用フィン1
は切断加工,巻回加工,折畳み加工等によりメタル触媒
担体に用いられる種々の形態となる。
【0040】次に、本発明のメタル担体用フィンの実施
の形態の作用を説明する。メタル担体用フィン1は、高
温の排ガスにより熱変形し、前記山部5の長手方向Qの
引張応力,曲げ応力がメタル担体用フィン1に繰り返し
応力として作用する。ここで、帯状体3の一側3Aにお
ける切込み部16,17,18,19,・・・と帯状体
3の他側3Bにおける切込み部20,21,22,・・
・とは、前記山部5の長手方向Qで位相が半ピッチP/2
だけずれているので、両切込み部16,17,18,1
9,・・・,20,21,22,・・・に引張応力,曲
げ応力が分散して作用する。
【0041】そのため、メタル担体用フィン1は、熱変
形による引張応力,圧縮応力に対して強くなっている。
また、前記山部5の長手方向Qに沿う一側3Aと他側3
Bは、半ピッチP/2 だけ位相がずれているので、前記山
部5の長手方向Qに沿って隣接する一側3Aの切込み部
16,17,18,19,・・・と他側3Bの切込み部
20,21,22,・・・との距離が、最大になり、メ
タル担体用フィン1は、熱変形による引張応力,圧縮応
力に対して最も強くなっている。
【0042】以上の如き構成によれば、帯状体3の一側
3Aの切込み部16,17,18,19,・・・と他側
3Bの切込み部20,21,22,・・・とは、従来の
如き1直線の切込み線にならず、前記山部5の長手方向
Qで半ピッチだけ位相がずれているので、前記山部5の
長手方向Qにおける引張応力,曲げ応力に対する強度を
向上させることができ、帯状体3の一側3Aにおける切
込み部16,17,18,19,・・・,帯状体3の他
側3Bにおける切込み部20,21,22,・・・にて
破断する虞を解消することができる。
【0043】また、直交方向Pにおける帯状体3の一側
3Aと、他側3Bとは、前記山部5の長手方向Qで互い
に半ピッチP/2 だけ位相がずれているので、前記山部5
の長手方向Qに隣接する帯状体3の一側3Aの切込み部
16,17,18,19,・・・と他側3Bの切込み部
20,21,22,・・・との距離を、最大にすること
ができ、メタル担体用フィン1の破断する虞を最も少な
くすることができる。
【0044】なお、本実施の形態においては、メタル担
体用フィン1は、台形パルス状の金属製の薄板2に形成
されているが、かかる断面形状の金属製の薄板2に限定
されることはない。例えば、第1立上げ部10,第2立
上げ部14,第1立上げ部11,第2立上げ部15は、
主面4に対して略垂直になっているが、所定の角度で傾
斜していても良い。また、第1立上げ部10,第2立上
げ部14,第1立上げ部11,第2立上げ部15は、平
面状になっているが、曲面状にすることもできる。
【0045】また、本実施の形態においては、直交方向
Pにおける帯状体3の一側3Aと、他側3Bは、前記山
部5の長手方向Qで互いに半ピッチP/2 だけ位相がずれ
ているが、半ピッチP/2に限定されることはなく、半ピ
ッチP/2以外の位相でも良い。また、帯状体3の一側3
Aの切込み部16,17,18,19,・・・と他側3
Bの切込み部20,21,22,・・・とは、同一ピッ
チでなくても良い(前記山部5の長手方向Qで隔てる量
が違っていても良い)。
【0046】さらに、本実施の形態においては、切込み
部16,17,18,19,・・・,20,21,2
2,・・・は、前記山部5の長手方向Qと異なる方向と
しての直交方向Pに沿って形成されているが、切込み部
が直交方向P以外の方向(長手方向Qに対して斜め方
向)に沿って形成されている場合についても適用でき
る。そして、本実施の形態においては、第1凸部6は、
第2凸部7より長くなっており、帯状体3の一側3Aに
おける切込み部16,17,18,19,・・・、及
び、帯状体3の他側3Bにおける切込み部20,21,
22,・・・を形成しているが、帯状体3の形状はかか
る形状に限定されることはなく、例えば図6に示す形状
にすることもできる。
【0047】図において、メタル担体用フィン51は、
金属製の薄板52に形成されている。金属製の薄板52
は帯状体53を複数列設してなる。帯状体53は、平面
状の主面54を基準面として該主面54から隆起した帯
状の前記山部55(二点鎖線で示す)と、前記山部55
の長手方向Qの両側で前記山部55の長手方向Qに沿っ
て連なって配置された複数の立上げ部56,58,・・
・,57,59,・・・(後述する)とで構成されてい
る。従って、複数の帯状体53は、前記山部55の長手
方向Qに直交する方向P(以下、直交方向Pという)に
金属製の薄板52上に台形パルス状となって設けられ、
図の上下方向に所定間隔で並んでいる(図示せず)。
【0048】帯状体53では、一対(二点鎖線の楕円で
示す)の立上げ部56,57と、一対(二点鎖線の楕円
で示す)の立上げ部58,59とは前記山部55の長手
方向Qに交互に配置されている。帯状体53を区画線M
2で直交方向Pに区画した場合、帯状体53はその長手
方向Qに沿う一側(図で下側)53Aと、他側(図で上
側)53Bとに区画される。
【0049】帯状体53の一側53Aにおいて、立上げ
部56,56,56・・・と、立上げ部58,58,5
8,58,・・・とは、前記山部55の長手方向Qで交
互に配置されている。
【0050】各立上げ部56,58は、主面54から切
り起されて前記山部55に至って平面状に形成され、山
部55の長手方向Qに沿って、主面54に対して略垂直
になっている。複数の立上げ部56,56,56,・・
・,58,58,58,58,・・・のうち前記山部5
の長手方向Qで隣接する2つの立上げ部56,58は、
該山部5の長手方向Qから見て互いに異なる位置に位置
している(直交方向Pで隔てた位置に配置されてい
る)。
【0051】これにより、立上げ孔からなる切込み部6
0,61,62,63,・・・が形成されている。切込
み部60は、第1番目の立上げ部56の縁部56Aと第
1番目の立上げ部58の縁部58Aとの間に主面54か
ら前記山部55にかけて切り広げられて形成され、前記
山部55の長手方向Qと異なる方向(直交方向P)に沿
っている。
【0052】切込み部61は、第1番目の立上げ部58
の縁部58Bと第2番目の立上げ部56の縁部56Bと
の間に主面54から前記山部55にかけて切り広げられ
て形成され、前記山部55の長手方向Qと異なる方向
(直交方向P)に沿っている。同様にして、切込み部6
2,63,・・・が形成されている。帯状体53の他側
53Bにおいて、立上げ部57,57,57,・・・と
立上げ部59,59,59,59,・・・とは、前記山
部55の長手方向Qで交互に配置されている。
【0053】各立上げ部57,59は、主面54から切
り起されて前記山部55に至って平面状に形成され、山
部55の長手方向Qに沿って、主面54に対して略垂直
になっている。複数の立上げ部57,57,57,・・
・,59,59,59,・・・のうち前記山部5の長手
方向Qで隣接する2つの立上げ部57,59は、該山部
5の長手方向Qから見て互いに異なる位置に位置してい
る(直交方向Pで隔てた位置に配置されている)。
【0054】これにより、立上げ孔からなる切込み部6
4,65,66,67,・・・が形成されている。切込
み部64は、第1番目の立上げ部57の縁部57Aと、
第1番目の立上げ部59の縁部59Aとの間に主面54
から前記山部55にかけて切り広げられて形成され、前
記山部55の長手方向Qと異なる方向(直交方向P)に
沿っている。
【0055】切込み部65は、第1番目の立上げ部59
の縁部59Bと、第2番目の立上げ部10の縁部57B
の間に主面54から前記山部55にかけて切り広げられ
て形成され、山部の長手方向と異なる方向(直交方向
P)に沿っている。同様にして、切込み部66,67,
・・・が形成されている。帯状体53の一側53Aと他
側53Bとは前記山部55の長手方向Qでの位相が半ピ
ッチP/2 だけずれている。従って、帯状体53の一側5
3Aにおける切込み部60,61,62,63,・・・
と帯状体53の他側53Bにおける切込み部64,6
5,66,・・・とは、前記山部55の長手方向Qで位
相が半ピッチP/2だけずれており、前記山部55の長手
方向Qで隔てて位置している。
【0056】かかる構成によれば、本実施の形態と同様
の効果を奏する。そして、また、本実施の形態において
は、請求項1ないし請求項3記載の発明の実施の形態に
係わるメタル担体用フィンを、2つの立上げ部を繰り返
す場合を例に挙げて説明したが、3つ以上の立上げ部を
繰り返す場合についても例えば図7に示すように適用で
きる。
【0057】図において、メタル担体用フィン71は、
金属製の薄板72に形成されている。金属製の薄板72
は、帯状体73を複数列設してなる。帯状体73は、平
面状の主面74を基準面として該主面74から隆起した
帯状の山部75(二点鎖線で示す)と、前記山部75の
長手方向Qの両側で前記山部75の長手方向Qに沿って
連なって配置された複数の立上げ部76,78,80,
・・・,77,79,81,・・・(後述する)とで構
成されている。
【0058】従って、複数の帯状体73は、山部75の
長手方向Qに直交する方向P(以下、直交方向Pとい
う)に金属製の薄板72上に台形パルス状となって設け
られ、図の上下方向に所定間隔で並んでいる(図示せ
ず)。帯状体73では、一対(二点鎖線の楕円で示す)
の立上げ部76,77と、一対(二点鎖線の楕円で示
す)の立上げ部78,79と、一対(二点鎖線の楕円で
示す)の立上げ部80,81とが山部75の長手方向Q
に交互に配置されている。
【0059】帯状体73を区画線M3で直交方向Pに区
画した場合、帯状体73はその長手方向Qに沿う一側
(図で下側)73Aと、他側(図で上側)73Bとに区
画される。帯状体73の一側73Aにおいて、第1番目
の立上げ部76,78,80と、2番目以降の立上げ部
76,78,80(図示せず)は、山部75の長手方向
Qで交互に配置されている。
【0060】各立上げ部76,78,80,・・・は、
主面74から切り起されて前記山部75に至って平面状
に形成され、山部75の長手方向Qに沿って、主面74
に対して略垂直になっている。複数の立上げ部76,7
8,80,・・・のうち前記山部5の長手方向Qで隣接
する2つの立上げ部は、該山部5の長手方向Qから見て
互いに異なる位置に位置している(直交方向Pで隔てた
位置に配置されている)。
【0061】これにより、立上げ孔からなる切込み部8
2,83,84,85,86,・・・が形成されてい
る。切込み部82は、第1番目の立上げ部76の縁部7
6Aと第1番目の立上げ部78の縁部78Aとの間に主
面74から前記山部75にかけて切り広げられて形成さ
れ、山部75の長手方向Qと異なる方向(直交方向P)
に沿っている。
【0062】切込み部83は、第1番目の立上げ部78
の縁部78Bと第1番目の立上げ部80の縁部80Aと
の間に主面74から前記山部75にかけて切り広げられ
て形成され、山部75の長手方向Qと異なる方向(直交
方向P)に沿っている。切込み部84は、第1番目の立
上げ部80の縁部80Bと第2番目の立上げ部76の縁
部76Bとの間に主面74から前記山部75にかけて切
り広げられて形成され、山部75の長手方向Qと異なる
方向(直交方向P)に沿っている。
【0063】同様にして、切込み部85,86,・・・
が形成されている。帯状体73の他側73Bにおいて、
第1番目の立上げ部77,79,81と、2番目以降の
立上げ部77,79,81(図示せず)は、山部75の
長手方向Qで交互に配置されている。各立上げ部77,
79,81,・・・は、主面74から切り起されて前記
山部75に至って平面状に形成され、山部75の長手方
向Qに沿って、主面74に対して略垂直になっている。
【0064】複数の立上げ部77,79,81,・・・
のうち前記山部5の長手方向Qで隣接する2つの立上げ
部は、該山部5の長手方向Qから見て互いに異なる位置
に位置している(直交方向Pで隔てた位置に配置されて
いる)。これにより、立上げ孔からなる切込み部87,
88,89,90,91,・・・が形成されている。
【0065】切込み部87は、第1番目の立上げ部77
の端部77Aと第1番目の立上げ部79の端部79Aと
の間に主面74から前記山部75にかけて切り広げられ
て形成され、山部の長手方向と異なる方向(直交方向
P)に沿っている。切込み部88は、第1番目の立上げ
部79の縁部79Bと第1番目の立上げ部81の縁部8
1Aとの間に主面74から前記山部75にかけて切り広
げられて形成され、山部の長手方向と異なる方向(直交
方向P)に沿っている。
【0066】切込み部89は、第1番目の立上げ部81
の縁部81Bと第2番目の立上げ部77の縁部77Bと
の間に主面74から前記山部75にかけて切り広げられ
て形成され、山部の長手方向と異なる方向(直交方向
P)に沿っている。同様にして、切込み部90,91,
・・・が形成されている。帯状体73の一側73Aと他
側73Bとは山部75の長手方向Qでの位相が半ピッチ
P/2 だけずれている。従って、帯状体73の一側73A
における切込み部82,83,84,85,86,・・
・と帯状体73の他側73Bにおける切込み部87,8
8,89,90,91,・・・とは、山部75の長手方
向Qで位相が半ピッチP/2だけずれており、山部75の
長手方向Qで隔てて位置している。
【0067】かかる構成によれば、本実施の形態と同様
の効果を奏する。次に、請求項4記載の発明の実施の形
態に係わるメタル触媒担体について説明する。本実施の
形態では、請求項1ないし請求項3記載のメタル担体用
フィンのうちのいずれか一つに適用される。すなわち、
請求項1記載の発明の実施の形態に係わるメタル担体用
フィン1(または51,71),請求項2記載の発明の
実施の形態に係わるメタル担体用フィン1(または5
1,71),請求項3記載の発明の実施の形態に係わる
メタル担体用フィン1(または51,71)に適用され
る。
【0068】上述した構造のメタル担体用フィン1(ま
たは51,71)は、渦巻き状に巻回積層されるか、S
字状に連続的に折り返して重ね合わせる折り畳み積層さ
れるか、あるいは、階層状に重積積層されるか等により
ハニカム体に形成される。このハニカム体は外筒に挿入
されて、請求項4記載の発明の実施の形態に係わるメタ
ル触媒担体が構成される。
【0069】例えば、図8において、複数の前記メタル
担体用フィン1(または51,71)を階層状に重積積
層して形成したハニカム体31を外筒32に挿入して構
成されるメタル触媒担体33が示されている。このハニ
カム体31と外筒32とは、ロー付けその他の適宜の手
段で固着されている。
【0070】また、図9において、メタル触媒担体37
が示されている。メタル触媒担体37は、一枚のメタル
担体用フィン1(または51,71)をS字状に連続的
に折り返して重ね合わせる折り畳み積層して形成したハ
ニカム体37Aと、このハニカム体37Aが挿入される
外筒37Cとで構成されている。このハニカム体37A
と外筒37Cとは、ロー付けその他の適宜の手段で固着
されている。
【0071】次に、請求項6記載の発明の実施の形態に
係わるメタル触媒担体について図8,図10により説明
する。図8において、複数の前記メタル担体用フィン1
(または51,71)を階層状に重積積層して形成した
ハニカム体31を外筒32に挿入して構成されるメタル
触媒担体33が示されている。このハニカム体31と外
筒32とは、ロー付けその他の適宜の手段で固着されて
いる。
【0072】このように重積積層して形成したハニカム
体31では、図10に示すように、前端部端面31A
(図8に図示)に重ね合わせ部34の接触部35が形成
されている。重ね合わせ部34の接触部35は、黒円印
で示す部分36,部分36,・・・で、レーザ溶接によ
り接合される。なお、図10は、メタル触媒担体33の
前端部端面31Aの部分拡大図である。
【0073】このレーザ溶接は、前記前端部端面31A
に対向する方向からレーザが照射される。レーザは、前
記前端部端面31Aに対して径方向に所望幅で連続的に
折り返しスキャニング動作で照射される。このレーザ溶
接により、前記前端部端面31Aの重ね合わせ部34の
接触部35において、レーザが照射された部分36,部
分36,・・・が溶接されて、この前記前端部端面31
Aが一体化される。これによりメタル触媒担体33の使
用時の排ガスによる口開きが防止される。なお、レーザ
溶接はメタル触媒担体33の前端部端面31Aに加え
て、後端部端面(図示せず)に施すことも可能である。
【0074】なお、請求項6記載の発明の実施の形態に
係わるメタル触媒担体においては、メタル担体用フィン
としてメタル担体用フィン1(または51,71)を例
に挙げて説明することにより、請求項6,7記載の発明
の実施の形態に係わるメタル触媒担体を構成したが、メ
タル担体用フィン1(または51,71)以外のメタル
担体用フィン(例えば図8,図12のメタル担体用フィ
ン38)にも適用することができる。
【0075】また、この前端部端面31Aのレーザ溶接
は、渦巻き状に巻回積層して形成したハニカム体(図示
せず)、あるいは、図9に示すようなS字状に連続的に
折り返して重ね合わせる折り畳み積層して形成したハニ
カム体37Aにも同様に適用できる。そして、この前端
部端面31Aのレーザ溶接は、メタル担体用フィン1に
より図10に示すように重積積層して形成したハニカム
体31のみでなく、一つの波形状フィンのみを前述のよ
うに巻回積層、折り畳み積層、あるいは、重積積層して
ハニカム体を構成しているメタル触媒担体すべてに適用
できる。一つの波形状フィンを巻回積層、折り畳み積
層、あるいは、重積積層してハニカム体を構成するメタ
ル触媒担体の一つとして、例えば、請求項5記載の発明
の実施の形態に係わるメタル触媒担体を図9に示すよう
に構成することができる。
【0076】図9において、メタル触媒担体37は、ハ
ニカム体37Aと、ハニカム体37Aが挿入される外筒
37Cとで構成される。そして、例えば、上述のレーザ
溶接は、図12に示すように、先端が、谷部38A→平
坦部38B→山部38C→平坦部38Dと繰り返すよう
な波形状となっていて、排ガス後流方向の谷部38Eに
切り起こし山部38Fを、山部38Gに切り起こし谷部
38Hを規則的に形成している一枚のメタル担体用フィ
ン38を用いたメタル触媒担体37に適用できる。な
お、図12において、符号(イ)は排ガスの流れ方向を
示す。
【0077】このメタル担体用フィン38は、主として
前述の重積積層、あるいは、折り畳み積層してハニカム
体に形成される。このメタル担体用フィン38は、前述
のメタル担体用フィン1に比べると剛性が低く前記排ガ
スによる口開きがやや大きい傾向にあるので、口開き防
止に一層効果的である。図11は、この一枚のメタル担
体用フィン38を図9のように折り畳み積層してハニカ
ム体37Aを構成したメタル触媒担体37の前端部端面
37Bの部分拡大図を示す。図11に示すように、前端
部端面37B(実線で示す)及び前端部端面37Bか
ら、メタル触媒担体37の軸長方向(紙面に垂直な方
向)で所定の距離奥まった部位(点線で示す)に、重ね
合わせ部37F,37Fの接触部37D,37D,37
D,・・・が形成されている。
【0078】この重ね合わせ部37F,37Fの接触部
37D,37D,37D,・・・は、前述と同様に黒円
印で示す部分37E,部分37E,・・・で、レーザ溶
接により接合されている。これによりメタル触媒担体3
7の使用時の排ガスによる口開きが防止される。なお、
レーザ溶接はメタル触媒担体37の前端部端面37Bに
加えて、後端部端面(図示せず)に施すことも可能であ
る。
【0079】さらに、請求項5記載の発明の実施の形態
に係わるメタル触媒担体においては、メタル担体用フィ
ンとして図12のメタル担体用フィン38を例に挙げて
説明したが、メタル担体用フィン38以外の例えば図9
のメタル担体用フィン1(または51,71)に適用す
ることにより、請求項5,7記載の発明の実施の形態に
係わるメタル触媒担体を構成することもできる。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、帯状体の
山部の両側の切込み部は、山部の長手方向で隔てて位置
しているので、山部の長手方向における引張応力,曲げ
応力に対する強度を向上させ、メタル担体用フィンの切
込み部にて破断する虞を解消することができる効果を奏
する。
【0081】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果を奏する。請求項3記載の発明に
よれば、帯状体の山部の長手方向に沿う一側の切込み部
と、他側の切込み部は、山部の長手方向で互いに半ピッ
チだけずれているので、メタル担体用フィンの破断する
虞を最も少なくすることができる効果を奏する。請求項
4記載の発明によれば、請求項1ないし請求項3記載の
メタル担体用フィンのうちのいずれか一つを用いてメタ
ル触媒担体を容易に形成することができると共に、浄化
効率が優れた触媒コンバータを実現できる効果を奏す
る。
【0082】請求項5記載の発明によれば、それぞれの
折り畳み積層の重ね合わせ部が、少なくとも前端部端面
において、中央での口開きの防止の効果を奏する。請求
項6記載の発明によれば、それぞれの重積積層の重ね合
わせ部が、少なくとも前端部端面において、中央での口
開きの防止の効果を奏する。請求項7記載の発明によれ
ば、請求項1ないし請求項3記載のメタル担体用フィン
のうちのいずれか一つから形成されたメタル触媒担体の
それぞれの重ね合わせ部が、少なくとも前端部端面にお
いて、同様に中央での口開きの防止の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし請求項3記載の発明の実施の形
態に係わるメタル担体用フィンの要部斜視図である。
【図2】同メタル担体用フィンを示す斜視図である。
【図3】同メタル担体用フィンの山部の長手方向から視
た矢視図である。
【図4】同メタル担体用フィンを示す平面図である。
【図5】同メタル担体用フィンを示す要部平面図であ
る。
【図6】同メタル担体用フィンの第1の変形例を示す要
部平面図である。
【図7】同メタル担体用フィンの第2の変形例を示す要
部平面図である。
【図8】重積積層型のメタル触媒担体を模式的に示す斜
視図である。
【図9】折り畳み積層型のメタル触媒担体を模式的に示
す斜視図である。
【図10】重積積層型のメタル触媒担体の前端部端面に
おける部分拡大図である。
【図11】波形状のメタル担体用フィンを折り畳み積層
して形成されたハニカム体の前端部端面における部分拡
大図である。
【図12】波形状のメタル担体用フィンを示す一部斜視
図である。
【図13】従来におけるフィンを示す要部斜視図であ
る。
【図14】同フィンを示す要部平面図である。
【図15】従来における折り畳み積層型のハニカム体を
示す説明図である。
【図16】従来における重積積層型のメタル触媒担体を
示す斜視図である。
【図17】従来における折り畳み積層型のメタル触媒担
体を示す斜視図である。
【図18】従来におけるメタル触媒担体の口開きの不具
合を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 メタル担体用フィン 2 金属製の薄板 3 帯状体 3A 一側 3B 他側 4 主面 5 山部 10 一側の第1立上げ部 11 他側の第1立上げ部 14 一側の第2立上げ部 15 他側の第2立上げ部 16 一側の切込み部 17 一側の切込み部 18 一側の切込み部 19 一側の切込み部 20 他側の切込み部 21 他側の切込み部 22 他側の切込み部 33 メタル触媒担体 Q 山部の長手方向 P 山部の長手方向に直交する方向(直交方向)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 博 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA02 AB01 BA10 BA39 FB02 FB03 FC07 FC08 GA06 GA12 GA13 GA14 GA16 GA24 GB01X GB01Z HA31 4D048 AA21 BA39X BA39Y BB02 4G069 AA01 AA11 BA17 CA03 EA20 EA22 EA24 EA25 EA26 EA27 EB01 EB02 EB04 EB09 ED03 ED06 FA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主面(4,54,74)に複数の帯状体
    (3,53,73)を列設した金属製の薄板(2,5
    2,72)からなるメタル担体用フィン(1,51,7
    1)であって、 前記帯状体(3,53,73)は、 前記主面(4,54,74)から隆起した帯状の山部
    (5,55,75)と、 前記主面(4,54,74)から切り起されて、前記山
    部(5,55,75)の長手方向の両側で前記山部
    (5,55,75)の長手方向に沿って連なる複数の立
    上げ部(10,14,11,15,・・・,56,5
    8,57,59,・・・,76,78,80,77,7
    9,81,・・・)とで構成され、 前記山部(5,55,75)の長手方向で隣接する2つ
    の立上げ部(10,14,11,15,56,58,5
    7,59,76,78,80,77,79,81)は、
    前記山部(5,55,75)の長手方向に沿い、且つ、
    互いに異なる位置に位置し、 前記2つの立上げ部(10,14,11,15,56,
    58,57,59,76,78,80,77,79,8
    1)の間には、前記主面(4,54,74)から前記山
    部(5,55,75)にかけて切り広げられた切込み部
    (16,17,18,19,20,21,22,60,
    61,62,63,64,65,66,67,82,8
    3,84,84,85,86,87,88,89,9
    0,91)が形成され、 前記山部(5,55,75)の両側の切込み部(16,
    17,18,19,20,21,22,60,61,6
    2,63,64,65,66,67,82,83,8
    4,84,85,86,87,88,89,90,9
    1)は、前記山部(5,55,75)の長手方向と異な
    る方向に沿い、且つ、前記山部(5,55,75)の長
    手方向で隔てて位置していることを特徴とするメタル担
    体用フィン。
  2. 【請求項2】 主面(4,54,74)に複数の帯状体
    (3,53,73)を列設した金属製の薄板(2,5
    2,72)からなるメタル担体用フィン(1,51,7
    1)であって、 前記帯状体(3,53,73)は、 前記主面(4,54,74)から隆起した帯状の山部
    (5,55,75)と、 前記主面(4,54,74)から切り起されて、前記山
    部(5,55,75)の長手方向の両側で前記山部
    (5,55,75)の長手方向に沿って連なる複数の立
    上げ部(10,14,11,15,・・・,56,5
    8,57,59,・・・,76,78,80,77,7
    9,81,・・・)とで構成され、 前記山部(5,55,75)の長手方向で隣接する2つ
    の立上げ部(10,14,11,15,56,58,5
    7,59,76,78,80,77,79,81)は、
    前記山部(5,55,75)の長手方向に沿い、且つ、
    互いに異なる位置に位置し、 前記2つの立上げ部(10,14,11,15,56,
    58,57,59,76,78,80,77,79,8
    1)の間には、前記主面(4,54,74)から前記山
    部(5,55,75)にかけて切り広げられた切込み部
    (16,17,18,19,20,21,22,60,
    61,62,63,64,65,66,67,82,8
    3,84,84,85,86,87,88,89,9
    0,91)が形成され、 前記山部(5,55,75)の両側の切込み部(16,
    17,18,19,20,21,22,60,61,6
    2,63,64,65,66,67,82,83,8
    4,84,85,86,87,88,89,90,9
    1)は、前記山部(5,55,75)の長手方向と異な
    る方向に沿い、 前記帯状体(3,53,73)の前記山部(5,55,
    75)の長手方向に沿う一側(3A,53A,73A)
    の切込み部(16,17,18,19,60,61,6
    2,63,82,83,84,84,85,86)と他
    側(3B,53B,73B)の切込み部(20,21,
    22,64,65,66,67,87,88,89,9
    0,91)とは、位相がずれていることを特徴とするメ
    タル担体用フィン。
  3. 【請求項3】 前記帯状体(3,53,73)の前記山
    部(5,55,75)の長手方向に沿う一側(3A,5
    3A,73A)の切込み部(16,17,18,19,
    60,61,62,63,82,83,84,84,8
    5,86)と他側(3B,53B,73B)の切込み部
    (20,21,22,64,65,66,67,87,
    88,89,90,91)とは、半ピッチだけ位相がず
    れていることを特徴とする請求項2記載のメタル担体用
    フィン。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3記載のメタル担
    体用フィン(1,51,71)のうちのいずれか一つ
    が、渦巻き状に巻回積層されるか、S字状に連続的に折
    り返して重ね合わせる折り畳み積層されるか、あるい
    は、階層状に重積積層されるかのうちのいずれか1つの
    態様で積層されたハニカム体(31)と、 このハニカム体(31)が挿入される外筒(32)とで
    構成されていることを特徴とするメタル触媒担体。
  5. 【請求項5】 一枚のメタル担体用フィン(38,1,
    51,71)が連続的に折り返して重ね合わせる折り畳
    み積層されたハニカム体(37A)と、このハニカム体
    (37A)が挿入される外筒(37C)とで構成され、 この折り返されたメタル担体用フィン(38,1,5
    1,71)はその折り畳み積層における重ね合わせ部
    (37F)で接触しているメタル触媒担体において、前
    記重ね合わせ部(37F)が、少なくとも前端部端面
    (37B)でレーザ溶接により接合されていることを特
    徴とするメタル触媒担体。
  6. 【請求項6】 複数のメタル担体用フィン(1,51,
    71,38)が重ね合わせて階層状に重積積層されたハ
    ニカム体(31)と、このハニカム体(31)が挿入さ
    れる外筒(32)とで構成され、 隣接するメタル担体用フィン(1,51,71,38)
    がその重積積層における重ね合わせ部(34)で接触し
    ているメタル触媒担体において、 前記重ね合わせ部(34)が、少なくとも前端部端面
    (31A)でレーザ溶接により接合されていることを特
    徴とするメタル触媒担体。
  7. 【請求項7】 前記メタル担体用フィン(1,51,7
    1,38)は、請求項1ないし請求項3記載のメタル担
    体用フィン(1,51,71)のうちのいずれか一つか
    らなることを特徴とする請求碩5または6記載のメタル
    触媒担体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014054767A1 (ja) * 2012-10-05 2014-04-10 カルソニックカンセイ株式会社 熱交換器のオフセット・フィンおよびその成形方法
JP2016123967A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 新日鉄住金マテリアルズ株式会社 ハニカム体及び触媒担体
US10232362B2 (en) 2016-01-08 2019-03-19 Nippon Steel & Sumikin Materials Co., Ltd. Honeycomb core for carrying catalyst and catalytic converter

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