JP2001095660A - 載置台等の自由方向傾斜面の設定装置 - Google Patents
載置台等の自由方向傾斜面の設定装置Info
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- JP2001095660A JP2001095660A JP27912199A JP27912199A JP2001095660A JP 2001095660 A JP2001095660 A JP 2001095660A JP 27912199 A JP27912199 A JP 27912199A JP 27912199 A JP27912199 A JP 27912199A JP 2001095660 A JP2001095660 A JP 2001095660A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の機構は構造が煩雑でかつ迅速性に欠け、
またピストン機構やリンク機構を用いたものは、機構の
制御が複雑になって故障し易い欠点があった。さらに、
これらの機構を収めるために載置台の下部容量を大きく
採る必要があり、小型化が困難であった。 【解決手段】略水平設置の基台(1)上でX軸の周りに
回動自在にして支持し、かつ一端部側にX軸昇降機構
(3)を備えたX軸体(2)と、該X軸体と直交状態で
一体化し、かつ一端側の基台上に配置したY軸昇降機構
(5)の昇降力によりX軸の周りに揺動するY軸体
(4)と、該Y軸体上でY軸の周りに回動自在にして支
持した連結体(6)と、該連結体と前記X軸体上のX軸
昇降機構の作用部とによって裏面側を支持した載置台
(7)と、からなる。また、XY軸各昇降機構(3、
5)を、偏心カムを駆動させた偏心機構とする。
またピストン機構やリンク機構を用いたものは、機構の
制御が複雑になって故障し易い欠点があった。さらに、
これらの機構を収めるために載置台の下部容量を大きく
採る必要があり、小型化が困難であった。 【解決手段】略水平設置の基台(1)上でX軸の周りに
回動自在にして支持し、かつ一端部側にX軸昇降機構
(3)を備えたX軸体(2)と、該X軸体と直交状態で
一体化し、かつ一端側の基台上に配置したY軸昇降機構
(5)の昇降力によりX軸の周りに揺動するY軸体
(4)と、該Y軸体上でY軸の周りに回動自在にして支
持した連結体(6)と、該連結体と前記X軸体上のX軸
昇降機構の作用部とによって裏面側を支持した載置台
(7)と、からなる。また、XY軸各昇降機構(3、
5)を、偏心カムを駆動させた偏心機構とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、載置台の傾斜角
及び傾斜方向を自由に変化させて設定可能な載置台等の
自由方向傾斜面の設定装置に関する。
及び傾斜方向を自由に変化させて設定可能な載置台等の
自由方向傾斜面の設定装置に関する。
【0002】
【発明の背景】展示物を載置台に載せ、種々のディスプ
レイの効果をねらってその載置台を傾斜させたり、さら
に傾斜角ばかりでなく傾斜方向をも自由に設定したい要
求があった。この載置台等に載せるものは、小さな物ば
かりでなく、自動車のような大きな物等の他に、人を乗
せる要求もあった。例えば、ゴルフの打球練習におい
て、水平面における練習ばかりでなく、実際のゴルフコ
ースを想定した傾斜面での打撃練習の要望もあり、自由
な傾斜面を設定できる練習台の要求がある。
レイの効果をねらってその載置台を傾斜させたり、さら
に傾斜角ばかりでなく傾斜方向をも自由に設定したい要
求があった。この載置台等に載せるものは、小さな物ば
かりでなく、自動車のような大きな物等の他に、人を乗
せる要求もあった。例えば、ゴルフの打球練習におい
て、水平面における練習ばかりでなく、実際のゴルフコ
ースを想定した傾斜面での打撃練習の要望もあり、自由
な傾斜面を設定できる練習台の要求がある。
【0003】
【従来の技術】従来のかかる傾斜角設定機構には、図面
は省略するが、概説すると、載置台の下面に楔状の部材
を挟み込んで傾斜面を随時に設定する簡単な機構のもの
から、載置台下面の3点又は4点にそれぞれ油圧又はエ
アー圧で上下するピストン機構を配置し、このピストン
ロッドで所定点まで突き上げることにより傾斜面を設定
する方式のものが存在していた。また、詳しい機構は省
略するが、載置台下面に連結したリンク機構を配設し、
このリンクの作動により傾斜面を構成するものがあっ
た。
は省略するが、概説すると、載置台の下面に楔状の部材
を挟み込んで傾斜面を随時に設定する簡単な機構のもの
から、載置台下面の3点又は4点にそれぞれ油圧又はエ
アー圧で上下するピストン機構を配置し、このピストン
ロッドで所定点まで突き上げることにより傾斜面を設定
する方式のものが存在していた。また、詳しい機構は省
略するが、載置台下面に連結したリンク機構を配設し、
このリンクの作動により傾斜面を構成するものがあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
機構は、その構造が煩雑でかつ迅速性に欠け、またピス
トン機構やリンク機構を用いたものは、機構の制御が複
雑になって故障し易い欠点があった。さらに、これらの
機構を収めるために載置台の下部容量を大きく採る必要
があり、小型化が困難であった。逆に、大型の載置物を
対象としたものは、剛性確保やピストンのシリンダ容量
の確保からより大型と成り、かつ別に油圧供給装置など
の付帯設備を設ける必要があった。
機構は、その構造が煩雑でかつ迅速性に欠け、またピス
トン機構やリンク機構を用いたものは、機構の制御が複
雑になって故障し易い欠点があった。さらに、これらの
機構を収めるために載置台の下部容量を大きく採る必要
があり、小型化が困難であった。逆に、大型の載置物を
対象としたものは、剛性確保やピストンのシリンダ容量
の確保からより大型と成り、かつ別に油圧供給装置など
の付帯設備を設ける必要があった。
【0005】
【目的】そこで、本願発明は、上記課題に着目し、これ
らの要求を簡易な機構で実現させ、かつ同様の機構で小
さなものから重量物まで幅広く対応させることができる
と共に、載置台の傾斜角と傾斜方向を適宜かつ迅速に設
定できることを目的とした載置台等の自由方向傾斜面の
設定装置を提供するものである。
らの要求を簡易な機構で実現させ、かつ同様の機構で小
さなものから重量物まで幅広く対応させることができる
と共に、載置台の傾斜角と傾斜方向を適宜かつ迅速に設
定できることを目的とした載置台等の自由方向傾斜面の
設定装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明にかかる載置台等の自由方向傾斜面の設定
装置は以下のように構成されている。
め、本願発明にかかる載置台等の自由方向傾斜面の設定
装置は以下のように構成されている。
【0007】すなわち、略水平設置の基台(1)上でX
軸の周りに回動自在にして支持し、かつ一端部側にX軸
昇降機構(3)を備えたX軸体(2)と、該X軸体
(2)と直交状態で一体化し、かつ一端側の基台上に配
置したY軸昇降機構(5)の昇降力によりX軸の周りに
揺動するY軸体(4)と、該Y軸体(4)上でY軸の周
りに回動自在にして支持した連結体(6)と、該連結体
(6)と前記X軸体(2)上のX軸昇降機構(3)の作
用部とによって裏面側を支持した載置台(7)と、から
なることを特徴としている。また、XY軸各昇降機構
(3、5)を、偏心カムを駆動させた偏心機構とするこ
とを特徴としている。
軸の周りに回動自在にして支持し、かつ一端部側にX軸
昇降機構(3)を備えたX軸体(2)と、該X軸体
(2)と直交状態で一体化し、かつ一端側の基台上に配
置したY軸昇降機構(5)の昇降力によりX軸の周りに
揺動するY軸体(4)と、該Y軸体(4)上でY軸の周
りに回動自在にして支持した連結体(6)と、該連結体
(6)と前記X軸体(2)上のX軸昇降機構(3)の作
用部とによって裏面側を支持した載置台(7)と、から
なることを特徴としている。また、XY軸各昇降機構
(3、5)を、偏心カムを駆動させた偏心機構とするこ
とを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成により本願発明は以下の作用を奏する
ものである。すなわち、X軸体(2)側のX軸昇降機構
(3)の昇降作動と、Y軸体(4)側のY軸昇降機構
(5)による昇降により、載置台(7)はあらゆる方向
の傾斜で自由に設定される。また、請求項2記載の構成
を採った場合には、偏心カムの回転により載置台の一方
側が昇降移動して載置台が傾斜することになる。
ものである。すなわち、X軸体(2)側のX軸昇降機構
(3)の昇降作動と、Y軸体(4)側のY軸昇降機構
(5)による昇降により、載置台(7)はあらゆる方向
の傾斜で自由に設定される。また、請求項2記載の構成
を採った場合には、偏心カムの回転により載置台の一方
側が昇降移動して載置台が傾斜することになる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本願発明の実施の形態につ
いて、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本実施形
態の自由方向傾斜面の設定装置全体を示す斜視図であ
り、図2は本実施形態の自由方向傾斜面の設定装置をY
方向側面図であり、図3は本実施形態の自由方向傾斜面
の設定装置のX方向側面図であり、図4は本実施形態の
自由方向傾斜面の設定装置の機構説明図である。
いて、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本実施形
態の自由方向傾斜面の設定装置全体を示す斜視図であ
り、図2は本実施形態の自由方向傾斜面の設定装置をY
方向側面図であり、図3は本実施形態の自由方向傾斜面
の設定装置のX方向側面図であり、図4は本実施形態の
自由方向傾斜面の設定装置の機構説明図である。
【0010】本実施形態の自由方向傾斜面の設定装置
(以下「傾斜装置」と略称する。)は、主として、支持
基礎となる基台1、該基台1上に直交配置したX軸体2
とY軸体4、該Y軸体4上に配置した連結体6、2個所
の昇降機構3、5、及びこれらの上位を覆うように配置
した載置台7、とから構成している。
(以下「傾斜装置」と略称する。)は、主として、支持
基礎となる基台1、該基台1上に直交配置したX軸体2
とY軸体4、該Y軸体4上に配置した連結体6、2個所
の昇降機構3、5、及びこれらの上位を覆うように配置
した載置台7、とから構成している。
【0011】なお、以下の説明において、図面を基準に
して左右奥手前等の方向性記載を用いるが、これは説明
の理解を容易にするため便宜上用いるものであって、こ
れにより本願発明を限定するものではない。また、図1
を基準として、基台1の左手前辺の中間と右奥辺の中間
を結ぶ直線の方向を「X方向」とし、これと直交する方
向を「Y方向」として記載に用いる。
して左右奥手前等の方向性記載を用いるが、これは説明
の理解を容易にするため便宜上用いるものであって、こ
れにより本願発明を限定するものではない。また、図1
を基準として、基台1の左手前辺の中間と右奥辺の中間
を結ぶ直線の方向を「X方向」とし、これと直交する方
向を「Y方向」として記載に用いる。
【0012】図示符号1は基台であり、重量物の載置を
想定し金属製で矩形平盤状に形成している。該基台1の
略中心部を通って横臥状に載置したX軸体2は、金属製
で略長尺板状をなし、その長手方向両端部において、
(図1における)基台1の中心を通るX方向に沿って対
向配置した2個の軸受部材20、20によって、回動自
在に軸支している。この軸支により、X軸体2は幅中央
を通って長手方向(X方向)に延びる軸(「X軸」)x
の周りに、揺動するようにしている。
想定し金属製で矩形平盤状に形成している。該基台1の
略中心部を通って横臥状に載置したX軸体2は、金属製
で略長尺板状をなし、その長手方向両端部において、
(図1における)基台1の中心を通るX方向に沿って対
向配置した2個の軸受部材20、20によって、回動自
在に軸支している。この軸支により、X軸体2は幅中央
を通って長手方向(X方向)に延びる軸(「X軸」)x
の周りに、揺動するようにしている。
【0013】また、X軸体2の手前側の上面には、X軸
昇降機構3としてX軸カム30および駆動手段とからな
る偏心機構を配設している。該X軸カム30は、X軸体
2上に配置した軸支部31によってX軸体2の短手方向
(Y方向)に沿って軸支したカム軸32に偏心させた状
態で、かつ並立状態で取付けた2枚の肉厚円盤体から構
成している。さらにこのX軸カム30の外側面には、X
軸カム30の径よりも小径にした円盤状のX軸ガイド輪
33を同一軸上に取付けている。そして、手前側のX軸
ガイド輪33の下側外周には、後述する載置台7の裏面
に垂下状に取付けた略L字状のX軸フック体34を係合
させている。このX軸フック体34は、載置台7を常に
X軸カム30に当接させて載置台7とのいわゆるガタを
無くして、載置台7の傾斜をX軸カム30の回転のみに
より的確に制御するためのものである。
昇降機構3としてX軸カム30および駆動手段とからな
る偏心機構を配設している。該X軸カム30は、X軸体
2上に配置した軸支部31によってX軸体2の短手方向
(Y方向)に沿って軸支したカム軸32に偏心させた状
態で、かつ並立状態で取付けた2枚の肉厚円盤体から構
成している。さらにこのX軸カム30の外側面には、X
軸カム30の径よりも小径にした円盤状のX軸ガイド輪
33を同一軸上に取付けている。そして、手前側のX軸
ガイド輪33の下側外周には、後述する載置台7の裏面
に垂下状に取付けた略L字状のX軸フック体34を係合
させている。このX軸フック体34は、載置台7を常に
X軸カム30に当接させて載置台7とのいわゆるガタを
無くして、載置台7の傾斜をX軸カム30の回転のみに
より的確に制御するためのものである。
【0014】なお、本実施例に用いるX軸カム30とX
軸ガイド輪33の外周には、それぞれ自由に周回動する
外輪30a、33aを環装させて、それぞれ当接部位と
の摺動抵抗を軽減するようにしている。
軸ガイド輪33の外周には、それぞれ自由に周回動する
外輪30a、33aを環装させて、それぞれ当接部位と
の摺動抵抗を軽減するようにしている。
【0015】またX軸カム30のカム軸32の駆動手段
として電動モータ35を取付けている。このカム軸32
には、回転角センサ36を配置してその回転角を検出
し、この情報をもとにマイクロコンピュータやシーケン
サ等によって上記電動モータ35を制御して、昇降量を
設定するようにしている。
として電動モータ35を取付けている。このカム軸32
には、回転角センサ36を配置してその回転角を検出
し、この情報をもとにマイクロコンピュータやシーケン
サ等によって上記電動モータ35を制御して、昇降量を
設定するようにしている。
【0016】次ぎに、Y軸体4は、上記X軸体2の長手
方向の略中間部で直交するように取り付けた金属製の略
長尺状をなし、X軸体2と略同程度の長さを有してい
る。
方向の略中間部で直交するように取り付けた金属製の略
長尺状をなし、X軸体2と略同程度の長さを有してい
る。
【0017】Y軸体4の(図1において)右側の基台1
上には、Y軸昇降機構5を配設している。該Y軸昇降機
構5は上記X軸昇降機構3と同様の偏心機構から構成さ
れるものである。すなわち、基台1上に配置した軸受部
材51でカム軸52をX方向に保持し、このカム軸52
に並立させた2枚の肉厚円盤体からなるY軸カム50を
偏心して取付けることにより構成している。そしてY軸
カム50の外側面には、Y軸カム50の径よりも小径に
した円盤状のY軸ガイド輪53を同一軸上に一体的に取
り付けている。なお、上記X軸昇降機構3と同様に、図
中54は電動モータであり、55は回転角センサであ
る。
上には、Y軸昇降機構5を配設している。該Y軸昇降機
構5は上記X軸昇降機構3と同様の偏心機構から構成さ
れるものである。すなわち、基台1上に配置した軸受部
材51でカム軸52をX方向に保持し、このカム軸52
に並立させた2枚の肉厚円盤体からなるY軸カム50を
偏心して取付けることにより構成している。そしてY軸
カム50の外側面には、Y軸カム50の径よりも小径に
した円盤状のY軸ガイド輪53を同一軸上に一体的に取
り付けている。なお、上記X軸昇降機構3と同様に、図
中54は電動モータであり、55は回転角センサであ
る。
【0018】略長尺状のY軸体4は、樋状の板材からな
る基体40と、該基体の右側に一体的に形成した作動枠
体41とからなる。基体40は、その略中間部の裏面側
で前記X軸体2の略中間部の上面と、高さを調整するた
めの調整板45を介して一体化させている。作動枠体4
1は、基体40の右端側に取付けられ、右端面に略垂直
に固定した矩形状の取付板42と、該取付板42の上辺
から右側へ略水平に延出させた矩形状の作用板43と、
さらに該取付板42の下辺から右側へ略水平に延出させ
た略L字状のY軸フック体44と、から成る。そしてこ
の作用板43の下面はY軸カム50の外周面の最頂部に
当接し、Y軸フック体44はY軸ガイド輪53の下側外
周に係合させるようにして配置している。
る基体40と、該基体の右側に一体的に形成した作動枠
体41とからなる。基体40は、その略中間部の裏面側
で前記X軸体2の略中間部の上面と、高さを調整するた
めの調整板45を介して一体化させている。作動枠体4
1は、基体40の右端側に取付けられ、右端面に略垂直
に固定した矩形状の取付板42と、該取付板42の上辺
から右側へ略水平に延出させた矩形状の作用板43と、
さらに該取付板42の下辺から右側へ略水平に延出させ
た略L字状のY軸フック体44と、から成る。そしてこ
の作用板43の下面はY軸カム50の外周面の最頂部に
当接し、Y軸フック体44はY軸ガイド輪53の下側外
周に係合させるようにして配置している。
【0019】Y軸体4の上面には連結体6を配置してい
る。該連結体6は、後述する載置台7の裏面と結合する
ための(例えば)ネジ孔60を有するブロック状を成
し、基体40上面に基体40の幅中央を長手方向に延び
る軸(「Y軸」)y上に沿って対向配置し、かつこのY
軸を回動中心として回動自在に軸支している。
る。該連結体6は、後述する載置台7の裏面と結合する
ための(例えば)ネジ孔60を有するブロック状を成
し、基体40上面に基体40の幅中央を長手方向に延び
る軸(「Y軸」)y上に沿って対向配置し、かつこのY
軸を回動中心として回動自在に軸支している。
【0020】最後に、載置台7は、主に金属板などの硬
質板からなる矩形状の板状体であり、X軸体2とY軸体
4の全体を覆うように載置する。そして、その状態で裏
面側において前記連結体6と締結させ、さらに裏面側に
取付けたX軸フック体34をX軸ガイド輪33に係合さ
せると共にX軸カム30の外周面と当接させることによ
り連結している。
質板からなる矩形状の板状体であり、X軸体2とY軸体
4の全体を覆うように載置する。そして、その状態で裏
面側において前記連結体6と締結させ、さらに裏面側に
取付けたX軸フック体34をX軸ガイド輪33に係合さ
せると共にX軸カム30の外周面と当接させることによ
り連結している。
【0021】
【本実施形態の作用】次に、本実施形態機構の作用につ
いて図面を用いて説明する。説明の便宜上、X方向、Y
方向を図面上に標記する。
いて図面を用いて説明する。説明の便宜上、X方向、Y
方向を図面上に標記する。
【0022】先ず、図4の概略図に示すように、X軸カ
ム30およびY軸カム50の各外周面の最遠部を水平と
した状態で載置台7が水平状態となるように設定する。
ここで、Y軸カム50を回転させずに、X軸カム30の
最遠部を上側へ回転させると載置台7はY方向が水平
で、X方向が+αだけ傾いた状態となる。次に、Y軸カ
ム50を回転させずに、X軸カム30の最遠部を下側へ
回転させると載置台7はY方向が水平で、X方向が−α
だけ傾いた状態となる。このように、Y軸カム50を回
転させずに、X軸カム30のみを回転させることによ
り、載置台7はY方向を水平に保ちつつ、X方向の傾き
を+α〜−αまで連続的に変化させることができる。す
なわち、載置台7はY軸の周りに揺動することになる
(図4の(A))。
ム30およびY軸カム50の各外周面の最遠部を水平と
した状態で載置台7が水平状態となるように設定する。
ここで、Y軸カム50を回転させずに、X軸カム30の
最遠部を上側へ回転させると載置台7はY方向が水平
で、X方向が+αだけ傾いた状態となる。次に、Y軸カ
ム50を回転させずに、X軸カム30の最遠部を下側へ
回転させると載置台7はY方向が水平で、X方向が−α
だけ傾いた状態となる。このように、Y軸カム50を回
転させずに、X軸カム30のみを回転させることによ
り、載置台7はY方向を水平に保ちつつ、X方向の傾き
を+α〜−αまで連続的に変化させることができる。す
なわち、載置台7はY軸の周りに揺動することになる
(図4の(A))。
【0023】一方、X軸カム30を回転させずに、Y軸
カム50の最遠部を上側へ回転させると載置台7はX方
向が水平で、Y方向が+βだけ傾いた状態となる。次
に、X軸カム30を回転させずに、Y軸カム50の最遠
部を下側へ回転させると載置台7はX方向が水平で、Y
方向が−βだけ傾いた状態となる。このように、X軸カ
ム30を回転させずに、Y軸カム50のみを回転させる
ことにより、載置台7はY方向を水平に保ちつつ、X方
向の傾きを+β〜−βまで連続的に変化させることがで
きる。すなわち、載置台7はX軸の周りに揺動すること
になる(図4の(B))。
カム50の最遠部を上側へ回転させると載置台7はX方
向が水平で、Y方向が+βだけ傾いた状態となる。次
に、X軸カム30を回転させずに、Y軸カム50の最遠
部を下側へ回転させると載置台7はX方向が水平で、Y
方向が−βだけ傾いた状態となる。このように、X軸カ
ム30を回転させずに、Y軸カム50のみを回転させる
ことにより、載置台7はY方向を水平に保ちつつ、X方
向の傾きを+β〜−βまで連続的に変化させることがで
きる。すなわち、載置台7はX軸の周りに揺動すること
になる(図4の(B))。
【0024】以上はカムの何れかを固定して、他方を回
転させた場合の載置台7の傾きを述べたのものである
が、X軸カム30とY軸カム50とをそれぞれ適宜に回
転させることにより、載置台7を自由な方向に傾斜をさ
せることができる。なお、通常、αとβとは同一に設定
されるが、その角度はカムの偏心量とX、Y軸体の回動
軸からカムまでの間隔の関係で種々に設定することがで
きる。
転させた場合の載置台7の傾きを述べたのものである
が、X軸カム30とY軸カム50とをそれぞれ適宜に回
転させることにより、載置台7を自由な方向に傾斜をさ
せることができる。なお、通常、αとβとは同一に設定
されるが、その角度はカムの偏心量とX、Y軸体の回動
軸からカムまでの間隔の関係で種々に設定することがで
きる。
【0025】
【他の形態の可能性】本実施形態では、昇降機構のカム
を並列した2個体のカムとしているが、1個体のカムで
もよい。また、カム、ガイド輪の外周面を軸受け部材を
配設して回転自在にしているが必須の構成ではないので
省略することもできる。駆動手段は電動モータを用いた
自動式とすることもできるが、クランク機構を用いた手
動式とすることもできる。
を並列した2個体のカムとしているが、1個体のカムで
もよい。また、カム、ガイド輪の外周面を軸受け部材を
配設して回転自在にしているが必須の構成ではないので
省略することもできる。駆動手段は電動モータを用いた
自動式とすることもできるが、クランク機構を用いた手
動式とすることもできる。
【0026】
【効果】本願発明は上記のように構成しているため、X
軸カム、Y軸カムを適宜に回転させることにより、自由
に傾斜角と傾斜方向を設定することができる。また機構
が簡易となり強度の確保が容易であると共に、大型の被
載置物にも同一機構で容易に対応させることができる。
また、偏心したカムの回転により傾斜させる機構である
ため、載置台の下部容量を比較的少なくすることができ
る利点もある。
軸カム、Y軸カムを適宜に回転させることにより、自由
に傾斜角と傾斜方向を設定することができる。また機構
が簡易となり強度の確保が容易であると共に、大型の被
載置物にも同一機構で容易に対応させることができる。
また、偏心したカムの回転により傾斜させる機構である
ため、載置台の下部容量を比較的少なくすることができ
る利点もある。
【図1】 本実施形態の傾斜装置全体を示す斜視図であ
る。
る。
【図2】 本実施形態の傾斜装置のY方向側面図であ
る。
る。
【図3】 本実施形態の傾斜装置のX方向側面図であ
る。
る。
【図4】 本実施形態の傾斜装置の機構説明図である。
1 基台 2 X軸体 20 軸受部材 3 X軸昇降機構(偏心機構) 30 X軸カム 30a 外輪 31 軸支部 32 カム軸 33 X軸ガイド輪 33a 外輪 34 X軸フック体 35 電動モータ 36 回転角センサ 4 Y軸体 40 基体 41 作動枠体 42 取付板 43 作用板 44 Y軸フック体 45 調整板 5 Y軸昇降機構 50 Y軸カム 51 軸受部材 52 カム軸 53 Y軸ガイド輪 54 電動モータ 55 回転角センサ 6 連結体 60 ネジ孔 7 載置台 x X軸 y Y軸
Claims (2)
- 【請求項1】 略水平設置の基台(1)上でX軸の周り
に回動自在にして支持し、かつ一端部側にX軸昇降機構
(3)を備えたX軸体(2)と、 該X軸体(2)と直交状態で一体化し、かつ一端側の基
台上に配置したY軸昇降機構(5)の昇降力によりX軸
の周りに揺動するY軸体(4)と、 該Y軸体(4)上でY軸の周りに回動自在にして支持し
た連結体(6)と、 該連結体(6)と前記X軸体(2)上のX軸昇降機構
(3)の作用部とによって裏面側を支持した載置台
(7)と、 からなることを特徴とした載置台等の自由方向傾斜面の
設定装置。 - 【請求項2】XY軸各昇降機構(3、5)を、偏心機構
とすることを特徴とした請求項1記載の載置台等の自由
方向傾斜面の設定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27912199A JP2001095660A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 載置台等の自由方向傾斜面の設定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27912199A JP2001095660A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 載置台等の自由方向傾斜面の設定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001095660A true JP2001095660A (ja) | 2001-04-10 |
Family
ID=17606733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27912199A Pending JP2001095660A (ja) | 1999-09-30 | 1999-09-30 | 載置台等の自由方向傾斜面の設定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001095660A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN106617989A (zh) * | 2017-01-03 | 2017-05-10 | 重庆电子工程职业学院 | 汽车营销动态展示平台 |
CN109623750A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-16 | 宁波荣志服饰有限公司 | 一种服装裁剪加工用可中心凸起升降裁剪的工作台 |
KR20210014474A (ko) * | 2019-07-30 | 2021-02-09 | (주)조은정밀 | 골프 연습장용 4방향 경사도 구현이 가능한 스윙 플레이트 |
-
1999
- 1999-09-30 JP JP27912199A patent/JP2001095660A/ja active Pending
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