JP2001094465A - Cdma通信機 - Google Patents

Cdma通信機

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JP2001094465A
JP2001094465A JP26582399A JP26582399A JP2001094465A JP 2001094465 A JP2001094465 A JP 2001094465A JP 26582399 A JP26582399 A JP 26582399A JP 26582399 A JP26582399 A JP 26582399A JP 2001094465 A JP2001094465 A JP 2001094465A
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cdma communication
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JP26582399A
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Inventor
Tetsuya Kawachi
哲也 河内
Hiroaki Tanaka
裕明 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な回路構成で、受信時において多重化し
た拡散信号の相互干渉を軽減することのできるCDMA
通信機を提供することを目的とする。 【解決手段】 逆拡散器9の前段に、受信した拡散信号
から、その拡散信号の1次変調信号の中心周波数に相当
する周波数を中心とした所定の幅の周波数帯域を除去す
る帯域除去フィルタ21を設ける。 【効果】 拡散信号の相互干渉を軽減し、逆拡散後の信
号のSN比を改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機などの
CDMA通信機、特に受信時において多重化した拡散信
号間の相互干渉を軽減することのできるCDMA通信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】CDMA通信においては、複数の拡散信
号を同じ周波数帯域内で多重化する。そのため、特定の
1つの拡散信号にとっては、残りの全ての拡散信号が干
渉波として働いてしまう(相互干渉)。そして、拡散信
号の多重数が多くなるほど相互干渉の度合いが大きくな
るという問題があり、対策が必要とされている。
【0003】図9に、従来の、多重化した拡散信号間の
相互干渉を受信時に軽減することのできるCDMA通信
機を示す。図9において、CDMA通信機1は受信回路
側を示しており、アンテナ2、帯域通過フィルタ3、ア
ンプ4、逆拡散器5、帯域通過フィルタ6、拡散器7、
反転合成器8、逆拡散器9、帯域通過フィルタ10、お
よび復調器11から構成されている。ここで、アンテナ
2は帯域通過フィルタ3を介してアンプ4に接続され、
アンプ4の出力は2つに分かれて、一方は反転合成器8
の一方の入力に、他方は逆拡散器5に接続されている。
逆拡散器5は帯域通過フィルタ6と拡散器7を順に介し
て反転合成器8の他方の入力に接続されている。そし
て、反転合成器8の出力は逆拡散器9と帯域通過フィル
タ10と復調器11を順に介して信号処理回路(図示せ
ず)に接続されている。
【0004】このように構成されたCDMA通信機1の
動作について、図10を参照しながら説明する。ここ
で、図10は、CDMA通信機1の各部における信号の
パワーの周波数特性を示した図である。
【0005】まず、アンテナ2で受信された拡散信号
は、帯域通過フィルタ3で不必要な信号が取り除かれ、
アンプ4で増幅され、出力される。図10(a)にアン
プ4から出力される信号のパワーの周波数特性を示す。
アンプ4から出力された信号には複数の拡散信号が多重
化されているが、ここでは特に2つの拡散信号aおよび
bをハッチングで示している。このうち、拡散信号a
が、最終的に逆拡散して取り出したい信号である。な
お、図10における拡散信号aや拡散信号bは、混在し
ている複数の信号の中から特定の信号の存在を分かりや
すくするために、一部の信号を分けて示しているだけで
ある。
【0006】アンプ4から出力された信号は2つに分割
され、一方は反転合成器8の一方の入力に入力され、他
方は逆拡散器5に入力される。逆拡散器5においては、
拡散信号a以外の拡散信号の1つである拡散信号bが逆
拡散され、出力される。図10(b)に逆拡散器5から
出力される信号のパワーの周波数特性を示す。拡散信号
bが逆拡散されて信号b’となり、拡散信号aを含む他
の拡散信号はさらに広帯域に拡散されている。
【0007】逆拡散器5から出力された信号は、狭帯域
の帯域通過フィルタ6に入力される。帯域通過フィルタ
6においては拡散信号が除去され、逆拡散された信号
b’のみが出力される。図10(c)に帯域通過フィル
タ6から出力される信号のパワーの周波数特性を示す。
このように、帯域通過フィルタ6からは信号b’のみが
出力され、拡散信号は除去される。
【0008】帯域通過フィルタ6から出力された信号は
拡散器7に入力される。拡散器7においては信号b’が
最初に拡散されたときのものと同じ拡散符号で再び拡散
される。図10(d)に拡散器7から出力される信号の
パワーの周波数特性を示す。このように、拡散器7から
は拡散信号bが出力され、反転合成器8の他方の入力に
入力される。
【0009】ここで、反転合成器8に入力される2つの
拡散信号を比べてみると、図10(a)における拡散信
号bと図10(d)における拡散信号bは同じもので、
他の拡散信号と多重化されているかどうかのみが異な
る。反転合成器8においては、入力された2つの信号が
位相反転されて合成され、出力される。このうち、拡散
信号bは反転合成器8に入力される2つの拡散信号の双
方に含まれているため、互いに相殺され、反転合成器8
からは出力されない。図10(e)に反転合成器8から
出力される信号のパワーの周波数特性を示す。このよう
に、反転合成器8からは、アンプ4から出力された拡散
信号から拡散信号bが取り除かれたものが出力される。
すなわち、この段階で、拡散信号の多重数が1つ減少し
ていることになる。
【0010】反転合成器8から出力された信号は、逆拡
散器9に入力される。逆拡散器9においては拡散信号a
が逆拡散され出力される。図10(f)に逆拡散器9か
ら出力される信号のパワーの周波数特性を示す。拡散信
号aが逆拡散されて信号a’となり、他の拡散信号はさ
らに広帯域に拡散されている。そして、拡散信号の多重
数が1つ少なくなっているため、拡散信号間の相互干渉
が軽減され、逆拡散後の信号a’のSN比が改善する。
【0011】逆拡散器9から出力された信号は、帯域通
過フィルタ10で信号a’以外の周波数成分が取り除か
れ、復調器11で復調され、信号処理回路に入力され
る。
【0012】このように、CDMA通信機1において
は、受信側において拡散信号の多重数を少なくすること
によって、拡散信号間の相互干渉を軽減し、逆拡散後の
信号のSN比を改善することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示したCDMA通信機1においては、拡散信号の多重数
を少なくするために、逆拡散器や拡散器を別に用意する
必要があり、回路が複雑化し、小型化、低価格化の妨げ
になるという問題がある。
【0014】そこで、本発明は、簡単な回路構成で、受
信時において多重化した信号の相互干渉を軽減すること
のできるCDMA通信機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のCDMA通信機は、受信した拡散信号か
ら、該拡散信号の1次変調信号の中心周波数に相当する
周波数を中心とした所定の幅の周波数帯域を除去して逆
拡散することを特徴とする。
【0016】また、本発明のCDMA通信機は、受信し
た拡散信号から、該拡散信号の1次変調信号の中心周波
数に相当する周波数を中心とした所定の幅の周波数帯域
を除去する帯域除去フィルタと、該帯域除去フィルタか
ら出力された拡散信号を逆拡散する逆拡散器とを備えた
ことを特徴とする。
【0017】また、本発明のCDMA通信機は、前記受
信した拡散信号もしくは前記帯域除去フィルタから出力
された拡散信号を周波数変換する周波数変換器を備えた
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明のCDMA通信機は、拡散信
号から、該拡散信号の1次変調信号の中心周波数に相当
する周波数を中心とした所定の幅の周波数帯域を除去し
て送信することを特徴とする。
【0019】また、本発明のCDMA通信機は、1次変
調信号を符号拡散する拡散器と、該拡散器から出力され
た拡散信号から、前記1次変調信号の中心周波数に相当
する周波数を中心とした所定の幅の周波数帯域を除去す
る帯域除去フィルタとを備えたことを特徴とする。
【0020】また、本発明のCDMA通信機は、前記拡
散信号のうち、前記1次変調信号の中心周波数に相当す
る周波数を境界とした片側周波数帯域のみを出力するフ
ィルタを備えたことを特徴とする。
【0021】また、本発明のCDMA通信機は、前記拡
散信号を周波数変換する周波数変換器を備えたことを特
徴とする。
【0022】このように構成することにより、本発明の
CDMA通信機は、簡単な回路構成で、受信時において
多重化した信号の相互干渉を軽減し、逆拡散後の信号の
SN比を改善することができる。
【0023】また、本発明のCDMA通信機は、拡散信
号の多重数を上げて、周波数の利用効率を上げることが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】まず、本発明のCDMA通信機の
説明の前に、多重化された拡散信号の性質について、図
1を用いて説明する。
【0025】図1(a)に、1次変調信号cおよびそれ
を拡散した拡散信号c‘のパワーの周波数特性を示す。
ここで、1次変調信号とは、送信したいデータであるベ
ースバンド信号でキャリア信号を変調した信号のことで
ある。図1(a)に示すように、中心周波数がfoの1
次変調信号cを拡散符号を用いて拡散すると、それによ
って発生する拡散信号c’の周波数帯域は、1次変調信
号cの中心周波数と同じ周波数foを中心として広帯域
に広がる。そして、拡散信号c’は、中心周波数foに
おいてパワー(P)が最大となり、中心周波数から離れ
るにしたがってパワーが低下するような分布となる。複
数の拡散信号を多重化した場合でも、各信号の中心周波
数が同じ周波数foであれば、多重化した拡散信号のパ
ワーも同様に分布する。
【0026】次に、このような多重化された拡散信号か
ら、1つの拡散信号を逆拡散して1次変調信号に戻す場
合に、拡散信号の周波数帯域内の信号が逆拡散された1
次変調信号に寄与する割合Esは、図1(b)に示すよ
うに、周波数によらずに一定となる。これは、たとえば
拡散信号の周波数帯域内に信号の欠損がある場合に、そ
れが周波数帯域内のどこにあっても、逆拡散された後の
1次変調信号に違いは出ないということになる。
【0027】一方、多重化された拡散信号から、1つの
拡散信号を逆拡散して1次変調信号に戻す場合に、逆拡
散の対象外の拡散信号が逆拡散された1次変調信号に干
渉として寄与する割合Eiは、図1(c)に示すよう
に、1次変調信号の中心周波数foに近いほど大きくな
る。
【0028】このため、多重化された拡散信号から、1
つの拡散信号を逆拡散して1次変調信号に戻す場合に、
逆拡散の対象外の信号に対する逆拡散の対象の信号の比
率(信号/雑音比:Es/Ei)は、図1(d)に示す
ように、1次変調信号の中心周波数である周波数foで
最も小さく、周波数foから高域側あるいは低域側に離
れるにしたがって大きくなる。これは、拡散信号を逆拡
散して得られる1次変調信号には、拡散信号の周波数帯
域内でも、周波数foから離れた周波数の成分の方が信
号/雑音比が高いことを示している。言い換えれば、た
とえば拡散信号の周波数帯域内に信号の欠損がある場合
に、それが周波数foに近いほど、逆拡散して得られる
1次変調信号のSN比を良くすることができるというこ
とになる。
【0029】次に、図2に、本発明のCDMA通信機の
一実施例を示す。図2において、図9と同一もしくは同
等の部分には同じ記号を付して説明する。
【0030】図2において、CDMA通信機20は、受
信回路側を示しており、アンテナ2、帯域通過フィルタ
3、アンプ4、帯域除去フィルタ21、逆拡散器9、帯
域通過フィルタ10、および復調器11から構成されて
いる。ここで、アンテナ2は帯域通過フィルタ3を介し
てアンプ4に接続され、アンプ4の出力は帯域除去フィ
ルタ21と逆拡散器9と帯域通過フィルタ10と復調器
11を順に介して信号処理回路(図示せず)に接続され
ている。
【0031】このように構成されたCDMA通信機20
の動作について、図3を参照しながら説明する。ここ
で、図3は、CDMA通信機20の各部における信号の
パワーの周波数特性を示した図である。
【0032】まず、アンテナ2で受信された拡散信号
は、帯域通過フィルタ3で不必要な信号が取り除かれ、
アンプ4で増幅され、出力される。図3(a)にアンプ
4から出力される拡散信号のパワー(P)の周波数特性
を示す。アンプ4から出力された拡散信号には複数の拡
散信号が多重化されているが、ここでは逆拡散の対象で
ある拡散信号dのみをハッチングで示している。
【0033】アンプ4から出力された拡散信号は帯域除
去フィルタ21に入力される。帯域除去フィルタ21に
おいては、拡散信号から1次変調信号の中心周波数fo
を中心とした所定の幅の周波数帯域が除去され、出力さ
れる。ここで、所定の幅の周波数帯域とは、たとえば1
次変調信号の周波数帯域を指す。図3(b)に帯域除去
フィルタ21から出力される信号のパワーの周波数特性
を示す。このように、帯域除去フィルタ21からは、1
次変調信号の中心周波数foを中心とした所定の幅の周
波数帯域の除去された拡散信号が出力される。
【0034】帯域除去フィルタ21から出力された信号
は、逆拡散器9に入力される。逆拡散器9においては拡
散信号dが逆拡散され、1次変調信号d’として出力さ
れる。図3(c)に逆拡散器9から出力される信号のパ
ワーの周波数特性を示す。拡散信号dが逆拡散されて信
号d’となり、他の拡散信号はさらに広帯域に拡散され
ている。そして、拡散信号の1次変調信号の中心周波数
foを中心とする所定の幅の周波数帯域の信号が取り除
かれているため、先に図1を用いて説明したように、拡
散信号間の相互干渉が軽減され、逆拡散後の信号d’の
SN比が改善する。
【0035】このように、CDMA通信機20において
は、拡散信号から1次変調信号の中心周波数foを中心
とする所定の幅の周波数帯域の信号を取り除くことがで
きるため、拡散信号間の相互干渉が軽減され、逆拡散後
の信号のSN比を改善することができる。しかも、通常
の受信回路に帯域除去フィルタを設けるだけの簡単な構
成でよいため、回路の小型化や低価格化の妨げにはなら
ない。
【0036】ところで、拡散信号から取り除く周波数帯
域は、その帯域幅が大きいほど逆拡散後の信号のSN比
は良くなる性質がある。ただ、その場合には拡散信号全
体の電力が低下するために、逆拡散後の信号の電力も低
下する。低下した電力を回復させるためにはアンプが必
要となり、アンプを通すことによって信号のSN比は劣
化する。したがって、拡散信号から取り除く周波数帯域
はSN比の改善と逆拡散後の信号の電力低下との関係の
中で、最適な条件を設定する必要がある。
【0037】なお、図2では示していないが、必要に応
じて、アンテナ2と帯域除去フィルタ21の間にRF信
号をIF信号に変換する周波数変換器を備えていても構
わないものである。
【0038】次に、図4に、本発明のCDMA通信機の
別の実施例を示す。図4において、図2と同一もしくは
同等の部分には同じ記号を付して説明する。
【0039】図4において、CDMA通信機30は、受
信回路側を示しており、図2に示したCDMA通信機2
0の構成に加えて、局部発振器31とミキサ32と帯域
通過フィルタ33からなる周波数変換器を備えている。
ここで、局部発振器31はミキサ32に接続され、帯域
除去フィルタ21もミキサ32に接続されている。そし
て、ミキサ32の出力は帯域通過フィルタ33を介して
逆拡散器9に接続されている。
【0040】このように構成されたCDMA通信機30
において、アンテナ2では拡散信号をRF信号として受
信する。そして、RF信号の段階で、拡散信号から1次
変調信号の中心周波数に相当する周波数(周波数変換に
よって1次変調信号の中心周波数になる周波数のこと)
を中心とする所定の幅の周波数帯域を除去する。その
後、局部発振器31とミキサ32と帯域通過フィルタ3
3からなる周波数変換器でIF信号に周波数変換したう
えで逆拡散以降の信号処理を行う。
【0041】このように、CDMA通信機30において
は、RF信号の段階で拡散信号から1次変調信号の中心
周波数に相当する周波数を中心とする所定の幅の周波数
帯域の信号を除去することができ、図2に示したCDM
A通信機20と同様の作用効果を奏する。
【0042】次に、図5に、本発明のCDMA通信機の
さらに別の実施例を示す。
【0043】図5において、CDMA通信機40は、送
信回路側を示しており、変調器41、拡散器42、帯域
除去フィルタ43、局部発振器44、ミキサ45、帯域
通過フィルタ46、アンプ47、およびアンテナ48か
ら構成されている。ここで、信号処理回路(図示せず)
の出力が変調器41と拡散器42と帯域除去フィルタ4
3を順に介してミキサ45に接続されている。また、局
部発振器44もミキサ45に接続されている。そして、
ミキサ45の出力は帯域通過フィルタ46とアンプ47
を順に介してアンテナ48に接続されている。
【0044】このように構成されたCDMA通信機40
の動作について、図6を参照しながら説明する。ここ
で、図6は、CDMA通信機40の各部における信号の
パワーの周波数特性を示した図である。
【0045】まず、信号処理回路から出力されたベース
バンド信号は変調器41に入力される。変調器41にお
いては、ベースバンド信号でキャリア信号が1次変調さ
れ、出力される。図6(a)に変調器41から出力され
る1次変調信号のパワーの周波数特性を示す。1次変調
信号eは、foを中心周波数とする狭帯域の信号であ
る。
【0046】変調器41から出力された1次変調信号e
は拡散器42に入力される。拡散器42においては、1
次変調信号eが拡散され、拡散信号e’として出力され
る。図6(b)に拡散器42から出力される拡散信号
e’のパワーの周波数特性を示す。拡散器42から出力
される拡散信号e’は、1次変調信号eの中心周波数で
あるfoを中心とする広帯域でパワーレベルの低い拡散
信号となる。
【0047】拡散器42から出力された拡散信号e’
は、帯域除去フィルタ43に入力される。帯域除去フィ
ルタ43においては、拡散信号e’から1次変調信号の
中心周波数foを中心とする所定の幅の周波数帯域が除
去され、出力される。ここで、所定の幅の周波数帯域と
は、たとえば1次変調信号eの周波数帯域を指す。図6
(c)に帯域除去フィルタ43から出力される拡散信号
e’のパワーの周波数特性を示す。このように、帯域除
去フィルタ43からは、1次変調信号の中心周波数fo
を中心とする所定の幅の周波数帯域の除去された拡散信
号e’が出力される。
【0048】帯域除去フィルタ43から出力された拡散
信号e’は、局部発振器44とミキサ45と帯域通過フ
ィルタ46からなる周波数変換器でRF信号に変換さ
れ、アンプ47で増幅され、アンテナ48から電波とし
て放射される。
【0049】このように、CDMA通信機40において
は、送信の段階で拡散信号から1次変調信号の中心周波
数を中心とする所定の幅の周波数帯域の信号が取り除か
れている。そのため、受信側において、たとえば図2に
示したCDMA通信機20における帯域除去フィルタ2
1を用いなくても、拡散信号間の相互干渉が軽減され、
逆拡散後の信号のSN比を改善することができる。
【0050】なお、CDMA通信機40においては、周
波数変換の前の拡散信号から1次変調信号の中心周波数
を中心とする所定の幅の周波数帯域の信号を取り除く構
成としているが、周波数変換後の拡散信号から1次変調
信号の中心周波数に相当する周波数を中心とした所定の
幅の周波数帯域の信号を取り除く構成としても構わない
もので、同様の作用効果を奏するものである。
【0051】次に、図7に、本発明のCDMA通信機の
さらに別の実施例を示す。図7において、図5と同一も
しくは同等の部分には同じ記号を付し、その説明を省略
する。
【0052】図7において、CDMA通信機50は、送
信回路側を示しており、帯域除去フィルタ43とミキサ
45の間に、帯域通過フィルタ51が接続されている。
ここで、帯域通過フィルタ51は、拡散信号e’のう
ち、1次変調信号の中心周波数foを境界とした片側
(低域側)周波数帯域のみを通過させるフィルタであ
る。
【0053】このように構成されたCDMA通信機50
の動作について、図8を参照しながら説明する。ここ
で、図8は、CDMA通信機50の各部における信号の
パワーの周波数特性を示した図である。図8において、
図6と同一の部分には同じ記号を付し、その説明を省略
する。
【0054】まず、信号処理回路から出力されたベース
バンド信号が変調器41で変調され、拡散器42で拡散
され、帯域除去フィルタ43で1次変調信号の中心周波
数foを中心とする所定の幅の周波数帯域が除去される
(図8(a)〜(c))ところまでは図6と同じであ
る。
【0055】そして、帯域除去フィルタ43から出力さ
れた拡散信号e’は、帯域通過フィルタ51に入力され
る。帯域通過フィルタ51においては、拡散信号e’か
ら1次変調信号の中心周波数foを境界とした片側(低
域側)周波数帯域のみが出力される。すなわち、拡散信
号e’の周波数帯域が半分以下になる。図8(d)に帯
域通過フィルタ51から出力される拡散信号e’のパワ
ーの周波数特性を示す。このように、帯域通過フィルタ
51からは、拡散信号e’のうち片側(低域側)周波数
帯域のみが出力される。
【0056】帯域通過フィルタ51から出力された拡散
信号e’は、局部発振器44とミキサ45と帯域通過フ
ィルタ46からなる周波数変換器でRF信号に変換さ
れ、アンプ47で増幅され、アンテナ48から電波とし
て放射される。
【0057】このように、CDMA通信機50において
は、送信の段階で拡散信号から1次変調信号の中心周波
数を中心とする所定の幅の周波数帯域の信号だけでな
く、拡散信号の高域側半分の信号も取り除かれる。その
ため、受信側において逆拡散後の信号のSN比を改善す
ることができるだけでなく、拡散信号の占有周波数帯域
が小さくなり、多重数を上げてチャンネル数を多くする
ことができるなど、周波数の有効利用が可能となる。
【0058】なお、CDMA通信機50においては、拡
散信号の片側(低域側)周波数帯域のみを通過させるた
めに帯域通過フィルタ51を使っているが、同じ効果の
あるものならば低域通過フィルタや帯域除去フィルタな
どの別のタイプのフィルタを用いても構わないものであ
る。
【0059】また、CDMA通信機50においては、拡
散信号の低域側周波数帯域のみを通過させる構成として
いるが、拡散信号の高域側周波数帯域のみを通過させる
構成であっても構わないもので、その場合にはたとえば
高域通過フィルタを使っても構わないものである。
【0060】また、CDMA通信機50においては、帯
域除去フィルタ43と帯域通過フィルタ51の両方のフ
ィルタを備えているが、可能であれば1つのフィルタで
代用しても構わないものである。
【0061】さらに、CDMA通信機50においては、
周波数変換の前の拡散信号から1次変調信号の中心周波
数を中心とする所定の幅の周波数帯域の信号を取り除い
たり、拡散信号の片側周波数帯域のみを通過させたりし
ているが、周波数変換後の拡散信号から1次変調信号の
中心周波数に相当する周波数を中心とした所定の幅の周
波数帯域の信号を取り除いたり、拡散信号の片側周波数
帯域のみを通過させる構成としても構わないもので、同
様の作用効果を奏するものである。
【0062】なお、以上の効果は、ロールオフフィルタ
を通した後で拡散することによってスペクトル分布を平
坦にした拡散信号を用いるCDMA通信機においても、
同様の作用効果を奏するものである。
【0063】
【発明の効果】本発明のCDMA通信機によれば、受信
側において、受信した拡散信号から、1次変調信号の中
心周波数に相当する周波数を中心とした所定の幅の周波
数帯域を除去して逆拡散することによって、拡散信号の
相互干渉を軽減し、逆拡散後の信号のSN比を改善する
ことができる。
【0064】また、送信側において、拡散信号から、1
次変調信号の中心周波数に相当する周波数を中心とした
所定の幅の周波数帯域を除去して送信することによっ
て、受信側における拡散信号の相互干渉を軽減し、逆拡
散後の信号のSN比を改善することができる。
【0065】また、送信側において、1次変調信号の中
心周波数に相当する周波数を境界とした片側周波数帯域
のみを出力するフィルタを備えることによって、拡散信
号の占有周波数帯域が小さくなり、多重数を上げてチャ
ンネル数を多くすることができるなど、周波数の有効利
用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡散信号の性質を示す特性図である。
【図2】本発明のCDMA通信機の一実施例を示すブロ
ック図である。
【図3】図2のCDMA通信機の各部における信号のパ
ワーの周波数特性を示す特性図である。
【図4】本発明のCDMA通信機の別の実施例を示すブ
ロック図である。
【図5】本発明のCDMA通信機のさらに別の実施例を
示すブロック図である。
【図6】図5のCDMA通信機の各部における信号のパ
ワーの周波数特性を示す特性図である。
【図7】本発明のCDMA通信機のさらに別の実施例を
示すブロック図である。
【図8】図7のCDMA通信機の各部における信号のパ
ワーの周波数特性を示す特性図である。
【図9】従来のCDMA通信機を示すブロック図であ
る。
【図10】図9のCDMA通信機の各部における信号の
パワーの周波数特性を示す特性図である。
【符号の説明】
2、48…アンテナ 3、10、33、46、51…帯域通過フィルタ 4、47…アンプ 9…逆拡散器 11…復調器 20、30、40、50…CDMA通信機 21、43…帯域除去フィルタ 31、44…局部発振器 32、45…ミキサ 41…変調器 42…拡散器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した拡散信号から、該拡散信号の1
    次変調信号の中心周波数に相当する周波数を中心とした
    所定の幅の周波数帯域を除去して逆拡散することを特徴
    とするCDMA通信機。
  2. 【請求項2】 受信した拡散信号から、該拡散信号の1
    次変調信号の中心周波数に相当する周波数を中心とした
    所定の幅の周波数帯域を除去する帯域除去フィルタと、 該帯域除去フィルタから出力された拡散信号を逆拡散す
    る逆拡散器とを備えたことを特徴とするCDMA通信
    機。
  3. 【請求項3】 前記受信した拡散信号もしくは前記帯域
    除去フィルタから出力された拡散信号を周波数変換する
    周波数変換器を備えたことを特徴とする、請求項2に記
    載のCDMA通信機。
  4. 【請求項4】 拡散信号から、該拡散信号の1次変調信
    号の中心周波数に相当する周波数を中心とした所定の幅
    の周波数帯域を除去して送信することを特徴とするCD
    MA通信機。
  5. 【請求項5】 1次変調信号を符号拡散する拡散器と、 該拡散器から出力された拡散信号から、前記1次変調信
    号の中心周波数に相当する周波数を中心とした所定の幅
    の周波数帯域を除去する帯域除去フィルタとを備えたこ
    とを特徴とするCDMA通信機。
  6. 【請求項6】 前記拡散信号のうち、前記1次変調信号
    の中心周波数に相当する周波数を境界とした片側周波数
    帯域のみを出力するフィルタを備えたことを特徴とす
    る、請求項5に記載のCDMA通信機。
  7. 【請求項7】 前記拡散信号を周波数変換する周波数変
    換器を備えたことを特徴とする、請求項5または6に記
    載のCDMA通信機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007504765A (ja) * 2003-09-03 2007-03-01 コニンクリユケ フィリップス エレクトロニクス エヌ.ブイ. Dsss信号を受信する方法及びシステム
JP2011193528A (ja) * 2003-09-03 2011-09-29 Koninkl Philips Electronics Nv Dsss信号を受信する方法及びシステム

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