JP2001093998A - パッケージ - Google Patents

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JP2001093998A
JP2001093998A JP26674799A JP26674799A JP2001093998A JP 2001093998 A JP2001093998 A JP 2001093998A JP 26674799 A JP26674799 A JP 26674799A JP 26674799 A JP26674799 A JP 26674799A JP 2001093998 A JP2001093998 A JP 2001093998A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面実装型水晶振動子等における絶縁性ベー
スに低融点ガラスを介して金属キャップを封止したパッ
ケージにおいて、絶縁性ベースと金属キャップの封止部
が外部衝撃によって剥離するのを防止する。 【解決手段】 底板部2および枠体部3を有するガラス
セラミック製の絶縁性ベース1の外周面に段部4を設
け、底板部2に電極5,6および端子7,8を形成し、
電極5,6に水晶振動片10を接続固着し、低融点ガラ
ス11により、前記絶縁性ベース1における枠体部3の
上面および外面と、金属キャップ12の天板部13の下
面および立ち下がり部14の内面との2面で封止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッケージに関
し、より詳細には、絶縁性ベースと金属キャップとを封
止した水晶振動子用等に好適するパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、電子部品の小型化および表面実装
化が進められており、パッケージの小型化および表面実
装化が要求されている。例えば、表面実装型水晶振動子
は、図6に示すような構造を有する。図6(a)は内部
の構造が見えるように一部を切り開いた平面図で、図6
(b)は長手方向の中心線に沿う縦断面図、図6(c)
は下面図である。図6に示す表面実装型水晶振動子にお
けるパッケージDは、絶縁性ベース60,すなわちアル
ミナセラミック製の底板部61および枠体部62を有
し、底板部61の長手方向の一端部の表面にAg/Pd
等の電極63,64を形成し、この電極63,64をそ
れぞれ底板部61と枠体部62との間を通って長手方向
の両端外部に導出し、さらに底板部61の端面を通って
裏面に形成したAg/Pd等の端子部65,66に接続
してある。67は、後述する水晶振動片(68)を水平
状態に支持するための,いわゆる「枕」と称される支持
部であり、前記電極63,64と同一材料で同時に同一
高さに形成されている。そして、前記電極63,64に
水晶振動片68を導電性接着剤により接続固着すると共
に、前記枠体部62の上面に低融点ガラス69により平
板状の金属キャップ70を固着封止してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記表面実
装型水晶振動子におけるパツケージDは、絶縁性ベース
60の上面および金属キャップ70の下面が平面的に固
着封止されているだけでおり、金属キャップ70の端面
に水平方向から加わる衝撃力によって金属キャップ70
が剥離しやすいという問題点があった。特に、絶縁性ベ
ース60がアルミナセラミック製の場合は、金属キャッ
プ70との熱膨張係数差に起因する内部応力が封止部に
残留しており、僅かの外部衝撃力を受けても、金属キャ
ップ70が簡単に剥離しやすいという傾向があった。
【0004】なお、半導体装置においては、目的は半田
の流れ広がり防止ではあるが、図7に示すパッケージE
のように、アルミナセラミック等よりなり底板部81と
枠体部82とを有する絶縁性ベース80における前記枠
体部82の上面内周部に段部83を設けて、この段部8
3に金めっき層84を形成しておき、この金めっき層8
4の上に半田85を介して中央部が外方に凸状の金属キ
ャップ86を封止することにより、金属キャップ86の
端面を外部に露出させないようにした構造のものが考え
られている(特開昭58−155743号公報)。この
ような封止構造のパッケージEは、前述のとおり、半田
85の流れ広がり防止であり、金属キャップの剥離防止
を意図したものではないが、図6に示すパッケージDに
比較して、金属キャップ86の端部に水平方向の外力が
加わり難く、耐衝撃性は向上する。しかしながら、絶縁
性ベース80と金属キャップ86との熱膨張係数差に起
因する残留内部応力の問題点は解決されておらず、しか
も絶縁性ベース80と金属キャップ86との封止界面距
離が減少するので、気密性の確保が難しいという問題点
があった。
【0005】また、同じく半導体装置においては、目的
は上記同様に半田の流れ広がり防止ではあるが、図8に
示すパッケージFのように、アルミナセラミック等より
なり底板部91と枠体部92とを有する絶縁性ベース9
0における枠体部92の上面中央部に環状の凹溝93を
設けるとともに、金属キャップ94の周縁部近傍から立
ち下がり部95を設け、この立ち下がり部95の下端を
前記凹溝93に嵌合して金錫ろう材96で封止する構造
のものも考えられている(特開昭61−232641号
公報)。このような封止構造のパッケージFでは、金属
キャップ94の端部は外部に露出しているが、立ち下が
り部95が凹溝93内に嵌合封止されているので、外部
衝撃は前記凹溝93で阻止されるため耐衝撃性は改善さ
れるものの、前記残留内部応力の問題は解決されておら
ず、また、絶縁性ベース90の枠体部92の上面中央部
に凹溝93を形成するので、従来と同一厚さの絶縁性ベ
ース90では、枠体部92の上面部の機械的強度が小さ
くなり、凹溝93の近傍部分から破損しやすくなる。一
方、破損防止のために、絶縁性ベース90を外形寸法は
そのままにして厚くすると、パッケージとしての内部容
積が減少するし、従来と同様の内部容積を確保しようと
して外形寸法を大きくすると、パツケージが大型化し
て、軽薄短小化に反することになる。
【0006】そこで、本発明の目的は、封止部の耐衝撃
性が大きく、機械的な強度が大で、しかも気密性の高い
パッケージを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
発明は、絶縁性ベースと、この絶縁性ベースに封止され
た金属キャップとを有するパッケージにおいて、前記金
属キャップが天板部およびその周縁部から立ち下がり部
を有するカップ状のもので、前記絶縁性ベースの上面お
よび周面部と、金属キャップの天板部および立ち下がり
部との2面で、絶縁性ベースと金属キャップとを封止し
たことを特徴とするパッケージである。上記のパッケー
ジによれば、絶縁性ベースの上面および周面と、カップ
状の金属キャップの天板部下面および立ち下がり部内面
との2面により封止されているので、耐外部衝撃性が大
きくなるのみならず、絶縁ベースはその上面に凹溝等は
形成しないので、機械的強度は大きく、しかも絶縁性ベ
ースの厚さは何ら変更しないので、気密性の確保も容易
確実になる。
【0008】本発明の請求項2記載の発明は、前記絶縁
性ベースの周面部に段部を有し、前記金属キャップの立
ち下がり部の下端がこの段部により位置決めされている
ことを特徴とする請求項1記載のパッケージである。上
記のパツケージによれば、前記段部により、金属キャッ
プの位置決めができ、絶縁性ベースの上面と金属キャッ
プの天板部下面との間に適正な間隔寸法を確保すること
ができ、したがって適正な低融点ガラス量を確保でき
て、封止部に十分な機械的強度と、気密性とを得ること
ができる。
【0009】本発明の請求項3記載の発明は、前記絶縁
性ベースが周面の少なくとも一部に凹部を有し、前記金
属キャップの立ち下がり部の下端に複数個の舌片を有
し、この舌片が前記凹部に嵌合されていることを特徴と
する請求項1ないし2記載のパッケージである。上記の
パツケージによれば、金属キャップの舌片が絶縁性ベー
スの凹部に嵌合されているので、耐外部衝撃性をより向
上できる。
【0010】本発明の請求項4記載の発明は、前記金属
キャップが、その立ち下がり部の対向する下端に複数個
の舌片を有し、これらの舌片が屈曲部を有して、その屈
曲部が前記絶縁性ベースの凹部に嵌合されていることを
特徴とする請求項3記載のパッケージである。上記のパ
ッケージによれば、上記と同様の作用効果が得られるの
みならず、舌片の屈曲部が絶縁性ベースの凹部に嵌合さ
れることにより、ストレート状の舌片の場合に比較し
て、かしめ加工を省略できる。
【0011】本発明の請求項5記載の発明は、前記金属
キャップの舌片の屈曲部が、封止前の状態で、前記立ち
下がり部よりも金属キャップの中心軸方向に凹入してお
り、その弾性力で前記絶縁性ベースの凹部に嵌合されて
いることを特徴とする請求項4記載のパッケージであ
る。上記のパッケージによれば、舌片の屈曲部がその弾
性力で絶縁性ベースの凹部に嵌合するので、ストレート
状の舌片の場合に比較して、かしめ加工を省略できる。
【0012】本発明の請求項6記載の発明は、前記絶縁
性ベースの周面に形成された凹部から絶縁性ベースの裏
面にわたって、接地用の導電層および端子部を有し、前
記金属キャップの舌片が、前記接地用の導電層に接触し
ていることを特徴とする請求項1ないし5記載のパッケ
ージである。上記のパッケージによれば、金属キャップ
を接地することができ、外来電磁波や浮遊容量に起因す
る電子素子の特性変動を防止できる。しかも、高価な導
電性の低融点ガラスを必要としないので、原価低減が図
れる。
【0013】本発明の請求項7記載の発明は、前記絶縁
性ベースが、ガラスセラミック製であることを特徴とす
る請求項1ないし6記載のパッケージである。上記のパ
ッケージによれば、絶縁ベースの熱膨張係数を、内部に
収容する水晶振動片等の素子の熱膨張係数に整合させる
ことができ、熱膨張係数差に起因する内部応力によっ
て、水晶振動片等の素子の特性変動が防止できる。
【0014】本発明の請求項8記載の発明は、記金属キ
ャップが、ステンレス鋼製であることを特徴とする請求
項1ないし7記載のパッケージである。上記のパッケー
ジによれば、金属キャップの熱膨張係数を、内部に収容
する水晶振動片等の素子の熱膨張係数に整合させること
ができ、熱膨張係数差に起因する内部応力によって、水
晶振動片等の素子の特性変動が防止できる。
【0015】本発明の請求項9記載の発明は、前記パツ
ケージが、水晶振動子用パッケージであることを特徴と
する請求項1ないし8記載のパッケージである。上記の
パッケージによれば、耐外部衝撃性が大きく、機械的強
度の大きな、気密性の高い水晶振動子が提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について、以下、
図面を参照して説明する。
【実施例1】図1は本発明の第1実施例のパッケージA
を表面実装型水晶振動子に適用した場合を示し、図1
(a)は内部構造が見えるように一部を切り開いた平面
図、図1(b)は長手方向の中心線に沿う縦断面図、図
1(c)は下面図である。図1において、1はガラスセ
ラミック製の絶縁性ベースで、底板部2および枠体部3
を積層し一体に焼結形成されている。前記枠体部3の外
面には、段部4が形成されている。この段部4の枠体部
3の上端からの形成位置は、後述する金属キャップの立
ち下がり部の高さ寸法に応じて設定され、また、段部4
の幅寸法は金属キャップの厚さ寸法に応じて設定されて
いる。これらの底板部2および枠体部3は、例えば、
0.3〜3μm程度の粒度のアルカリガラス微粉末に、
同じく0.3〜3μm程度の粒度のフォルステライトの
微粉末を30〜70wt%分散させたグリーンシートを
成形焼成してなる熱膨張係数が10〜15ppm/℃の
矩形状および枠状のもので、絶縁性ベース1は長手方向
の寸法が3.0〜12.0mm、短手方向の寸法が2.
0〜10.0mmで、厚さ寸法が0.2〜1.0mm程
度のものであり、枠体部2は、例えば、長手方向の内法
寸法が2.0〜11.0mm、短手方向の内法寸法が
1.0〜9.0mmで、厚さ寸法が0.2〜1.0mm
程度のものである。
【0017】前記絶縁性ベース1におけるガラスセラミ
ックを構成する第1実施例のアルカリガラスは、例え
ば、次の組成を有し、NaO,KO,LiO等の
アルカリ成分を含む。 SiO :50〜70wt% Al:2〜15wt% RO :5〜30wt%(RはCa,Sr,Baの
うちの一種以上) B :1〜8wt% ZnO :2〜15wt% RO :5〜30wt%(RはNa,K,Liのう
ちの一種以上)
【0018】前記底板部2の長手方向の一方端近傍の上
面には、Ag/Pdペーストを塗布焼成して厚さ40〜
50μm程度の電極5,6が形成されている。一方の電
極5は、底板部2と枠体部3との間を通って、底板部2
の長手方向の一方端の外部に導出されており、他方の電
極6は、枠体部3の下を迂回して底板部2の他方端の外
部に導出されており、それぞれ底板部2の端面を通って
底板部2の長手方向の両端の下面にAg/Pdペースト
を塗布焼成して形成された端子部7,8に接続されてい
る。これらの電極5,6および端子部7,8は、別々に
形成してもよいが、同時に形成してもよい。また、底板
部2の上面の前記電極5,6と反対側位置には、後述す
る水晶振動片(10)を水平状態に支持するための,い
わゆる「枕」と称される支持部9が形成されている。こ
の支持部9は、前記電極5,6と同一材料により同時
に、かつ同一厚さに形成されている。
【0019】前記電極5,6および端子部7,8には、
図示していないが、無電解Niめっき層および/または
無電解Auめっき層が形成されている。前記電極5,6
上には、両面に電極(図示省略)を有する水晶振動片1
0が導電性接着剤等により接続固着されている。なお、
支持部9は、前述したように水晶振動片10を水平状態
に支持するためのものであり、接着等は不要である。そ
して、前記枠体部3の上面および外周面には、低融点ガ
ラス11を介して、ステンレス鋼等よりなる厚さ0.0
5〜0.2mm程度のカップ状の金属キャップ12にお
ける天板部13の下面とその周縁部からの立ち下がり部
14の内面との2面が固着封止されている。
【0020】次に、上記の低融点ガラス11の実施例に
ついて説明する。まず、低融点ガラスの基材となる低融
点ガラスは、例えば、下記の銀−リン酸系の低融点ガラ
スである Ag−P−I−O(AgO,AgI,Pの酸化
物の形で混合し溶融後粉砕するが、Ag,P,Iとして
の割合は、Ag:30〜60%,P:20〜40%,
I:5〜15%)からなる軟化点が200〜230℃の
銀−リン酸系ガラス30〜70wt%に、ガラスセラミ
ックと熱膨張係数を一致または近似させるために、フィ
ラーとしてリン酸化合物または五酸化ニオブを70〜3
0wt%添加した、作業温度が270〜290℃程度の
低融点ガラス。この低融点ガラスは、上記の基材となる
低融点ガラスに、Al,Ni,Ag,BaTiO,N
iCr,TiB,TiOの群の中から選択されたいず
れか一または二以上を0.1〜10vol%添加したも
のである。ここで、Al,Ni,Ag,BaTiO
NiCr,TiB,TiOの群の中から選択されたい
ずれか一または二以上の添加量が0.1vol%未満で
は、高圧高湿の試験で封止強度の改善効果が認められな
いし、10vol%を超えると、低融点ガラス10の作
業温度が上昇してガラスが流れにくくなり、低温封止が
困難になる。したがって、Al,Ni,Ag,BaTi
,NiCr,TiB,TiOの群の中から選択さ
れたいずれか一または二以上の添加量は、0.1〜10
vol%に限定される。
【0021】上記のパッケージAによれば、絶縁性ベー
ス1をガラスセラミック製として、その熱膨張係数をア
ルミナセラミックの熱膨張係数6.6ppm/℃に比較
して格段に大きい10〜15ppm/℃に設定して、水
晶振動片10の熱膨張係数12〜20ppm/℃と近似
させるとともに、金属キャップ12をステンレス鋼製と
し、その熱膨張係数を10〜13ppm/℃に設定し
て、前記同様に水晶振動片10のそれと近似させている
ので、絶縁性ベース1と金属キャップ12との熱膨張係
数差に起因する残留内部応力による剥離が生じなくな
る。また、絶縁性ベース1と金属キャップ12とが、枠
体部3の上面および周面と、金属キャップ12の天板部
13の周縁部下面および立ち下がり部14の内面との2
面において低融点ガラス11により固着封止されている
ので、封止強度が著しく大きい。しかも、絶縁性ベース
1に凹溝を形成したものに比較して、機械的強度も著し
く大きい。さらに、前述のとおり、2面で封止されてい
るので、封止界面距離が飛躍的に増大して、気密性の確
保が容易で高い気密性が得られるという各種の優れた特
長を有する。ここで、絶縁性ベース1の段部4は、金属
キャップ12の立ち下がり部14の下端を支持して、枠
体部3の上面と金属キャップ12の天板部13の下面と
の間に適正な間隔を確保し、したがって、適正な低融点
ガラス11量を確保して、好ましい封止部を形成するの
に役立っている。
【0022】
【実施例2】次に、本発明の第2実施例のパッケージB
について、図2および図3により説明する。図2は、封
止前の分解斜視図で、図3は封止後の短手方向の縦断面
図である。図2および図3において、20はガラスセラ
ミック製の絶縁性ベースで、底板部21と枠体部22と
を有し、枠体部22の外周に段部23を有する。図1に
示す第1実施例のパッケージAとの相違点は、段部23
が金属キャップの位置決め用のものではなく、後述する
低融点ガラスの厚さ確保用のものである。また、絶縁性
ベース20の対向する側面の一部に凹部24,25を形
成し、この凹部24,25の内面から絶縁性ベース20
の底面板21の裏面にかけて接地用の導電層26,27
および端子部28,29を形成していることである。な
お、電極や支持部は図示を省略している。また、この絶
縁性ベース20に低融点ガラス30を介してカップ状の
金属キャップ31が封止されているが、金属キャップ3
1は天板部32および立ち下がり部33を有するととも
に、立ち下がり部33の対向する2面の下端に、立ち下
がり部33よりも下方に延びる舌片34,35を一体に
有することである。なお、図に表れていないが、舌片3
4,35の内側部分には、必要に応じて折り曲げかしめ
加工の補助となるV字溝等を形成しておいてもよい。そ
して、絶縁性ベース20の段部23の上に、枠状にプリ
フォームされたガラスタブレット(図示省略)を載置
し、その上から金属キャップ31を被せて、加熱して前
記ガラスタブレットを溶融させて封止後、凹部24,2
5に、前記舌片34,35の先端を折り曲げかしめ加工
して、嵌合させるとともに、接地用の導電層26,27
に接続している。あるいは、先に、凹部24,25に、
前記舌片34,35の先端を折り曲げかしめ加工して嵌
合させた後、加熱してガラスタブレットを溶融させて封
止してもよい。したがって、本第2実施例のパッケージ
Bによれば、前記第1実施例のパッケージAと同様に、
耐外部衝撃性が向上するとともに、封止部の機械的強度
が大きく、しかも気密性の高いパッケージが得られる
他、さらに、金属キャップ31の舌片33,34が、絶
縁性ベース20の凹部23,24に嵌合してかしめられ
ているので、耐外部衝撃性はさらに著しく向上するのみ
ならず、前記舌片33,34が、接地用の導電層導電層
25,26および端子部27,28に接続されているの
で、端子部27,28を接地することによって、金属キ
ャップ31を接地することができる。このように、金属
キャップ31を接地すると、外来電磁波や浮遊容量に起
因してパッケージB内に収容した水晶振動片等の電子素
子の特性変動が防止できるという特長があり、特に高価
な導電性の低融点ガラスを使用することなく金属キャッ
プ31を接地できる利点は極めて大きいものがある。
【0023】
【実施例3】次に、本発明の第3実施例のパッケージC
について、図4および図5により説明する。図4は封止
前の分解斜視図で、図5は封止後の短手方向の縦断面図
である。図4および図5において、40はガラスセラミ
ック製の絶縁性ベースで、底板部41および枠体部42
とで構成され、枠体部42の周面に段部43を有する。
また、対向する2側面に凹部44,45を有し、それぞ
れの凹部44,45から底板部41の裏面にかけて接地
用の導電層46,47および端子部48,49有する。
そして、この絶縁性ベース40に低融点ガラス50を介
してカップ状の金属キャップ51が封止されている。金
属キャップ51は、天板部52および立ち下がり部53
を有し、絶縁性ベース40の枠体部43の上面および外
面と、金属キャップ51の天板部52の下面および立ち
下がり部53の内面との2面において封止されている。
金属キャップ51はまた、対向する2側面の立ち下がり
部53の下端から突出する舌片54,55を有する。こ
の舌片54,55は、予め金属キャップ51の中心軸に
向かって屈曲された屈曲部を有しており、屈曲部間の寸
法は絶縁性ベース40の外形寸法より若干小さくなるよ
うに設定されている。したがって、このパッケージCに
よれば、絶縁性ベース40と金属キャップ51とが前記
同様に2面において低融点ガラス50により封止されて
いるので、大きな耐衝撃性,機械的強度および高い気密
性が得られるとともに、前記金属キャップ51の舌片5
4,55の屈曲部が、絶縁性ベース40の凹部44,4
5にその弾性力により嵌合されているので、金属キャッ
プ51を絶縁性ベース40の凹部44,45に嵌め込む
のみで、金属キャップ51の保持および導電層46,4
7に接続ができるので、封止時に金属キャップ51の位
置決め用の保持治具等が不要になるという特長がある。
【0024】なお、上記各実施例は、特定の形状,構
造,用途のものについて説明したが、本発明はこのよう
な実施例に限定されるものではなく、本発明の精神を逸
脱しない範囲で各種の変形が可能である。
【0025】例えば、 絶縁性ベース1,20,40を
構成するガラスセラミックのアルカリガラスとして、上
記実施例に示したもの以外に、次の第2実施例や第3実
施例の組成のものについても同様の結果が得られた。
【0026】
【第2実施例のアルカリガラス組成】 SiO :40〜55wt% A1:20〜30wt% P : 1〜20wt% BaO :0.2〜5wt% RO :5〜10wt%(RはNa,K)
【0027】
【第3実施例のアルカリガラス組成】 SiO:70〜85wt% P:1〜5wt% MgO :1〜5wt% RO :8〜25wt%(RはLi,K)
【0028】また、前述の第1実施例の組成を有するア
ルカリガラスに、さらにZrO,SnO,P
MoOのうち一種以上の微粉末(0.1〜1μm)を
1.2〜5wt%添加したガラスセラミックについても
同様の結果が得られた。
【0029】さらに、上記実施例では、いずれも絶縁性
ベース1,20,40をガラスセラミツク製として説明
したが、アルミナ,フォルステライト等のセラミック製
としてもよい。すなわち、本発明では、金属キャップ1
2,31,51に立ち下がり部14,33,53を設け
て、それぞれの天板部13,32,52のみならず、立
ち下がり部14,33,53をも低融点ガラス11,3
0,50で封止しているので、耐外部衝撃性,機械的強
度および気密性のいずれも従来のパッケージに比較して
格段に向上しており、しかも、金属キャップ12,3
1,51の立ち下がり部14,33,53は、封止時の
加熱によって膨張し、封止後は冷却によって収縮するの
で、仮に絶縁性ベース1,20,40の熱膨張係数が、
金属キャップ12,31,51の熱膨張係数よりも小さ
くても、絶縁性ベース1,20,40の外側面には、金
属キャップ12,31,51による締め付け力が作用す
るので、両者間で剥離したり、機械的強度が低下した
り、気密性が低下するといったことは皆無となるからで
ある。
【0030】また、本発明のパッケージAを用いた水晶
振動子においては、水晶振動片10を支持する支持部9
として、電極5,6と同一材料で形成したものについて
説明したが、支持部を絶縁性ベースと同一材料で形成し
てもよい。このようにすれば、高価な導電材料の使用量
を節減して、原価低減ができる。
【0031】さらに、本発明のパッケージAを用いた水
晶振動子においては、電極5,6をAg/Pd等の導電
材料のみで形成したものについて説明したが、絶縁性ベ
ースと同一材料でほぼ所望高さの台座部を形成し、この
台座部の上に導電材料で電極を形成するようにしてもよ
い。このようにすれば、高価な導電材料の使用量を節減
して、原価低減ができる。
【0032】さらに、本発明は、水晶振動子以外の弾性
表面波素子や半導体装置や電子部品用等のパッケージに
おいても、同様に実施できるものである。
【0033】
【発明の効果】本発明は、絶縁性ベースと、この絶縁性
ベースに封止された金属キャップとを有するパッケージ
において、前記金属キャップが天板部およびその周縁部
から立ち下がり部を有するカップ状のもので、前記絶縁
性ベースの上面および周面部と、金属キャップの天板部
および立ち下がり部との2面で、絶縁性ベースと金属キ
ャップとを封止したことを特徴とするパッケージである
から、大きな耐外部衝撃性および機械的強度と、高い気
密性を有するパッケージが提供できるという特有の作用
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のパッケージAを用いた
表面実装型水晶振動子を示し、(a)一部を切り開いた
平面図、(b)長手方向の中心線に沿う縦断面図、
(c)下面図
【図2】 本発明の第2実施例のパッケージBの封止前
の分解斜視図
【図3】 本発明の第2実施例のパッケージBの封止後
の短手方向の縦断面図
【図4】 本発明の第3実施例のパッケージCの封止前
の分解斜視図
【図5】 本発明の第3実施例のパッケージCの封止後
の短手方向の縦断面図
【図6】 従来のパッケージDを用いた表面実装型水晶
振動子を示し、(a)は一部を切り開いた平面図、
(b)長手方向の中心線に沿う縦断面図、(c)下面図
【図7】 従来の他のパッケージEの縦断面図
【図8】 従来のさらに他のパッケージFの縦断面図
【符号の説明】
A,B,C パッケージ 1、20,40 絶縁性ベース 2、21,41 底板部 3、22,42 枠体部 4、23、43 段部 5、6 電極 7、8 端子部 9 支持部 10 水晶振動片 11、30、50 低融点ガラス 12、31,51 金属キャップ 13、32、52 天板部 14、33、53 立ち下がり部 24、25、44、45 凹部 26、27、46、47 接地用の導電層 28、29、48、49 接地用の端子部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性ベースと、この絶縁性ベースに封止
    された金属キャップとを有するパッケージにおいて、前
    記金属キャップが天板部およびその周縁部から立ち下が
    り部を有するカップ状のもので、前記絶縁性ベースの上
    面および周面部と、金属キャップの天板部および立ち下
    がり部との2面で、絶縁性ベースと金属キャップとを封
    止したことを特徴とするパッケージ。
  2. 【請求項2】前記絶縁性ベースの周面部に段部を有し、
    前記金属キャップの立ち下がり部の下端がこの段部によ
    り位置決めされていることを特徴とする請求項1記載の
    パッケージ。
  3. 【請求項3】前記絶縁性ベースが周面の少なくとも一部
    に凹部を有し、前記金属キャップの立ち下がり部の下端
    に複数個の舌片を有し、この舌片が前記凹部に嵌合され
    ていることを特徴とする請求項1ないし2記載のパッケ
    ージ。
  4. 【請求項4】前記金属キャップが、その立ち下がり部の
    対向する下端に複数個の舌片を有し、これらの舌片が屈
    曲部を有して、その屈曲部が前記絶縁性ベースの凹部に
    嵌合されていることを特徴とする請求項3記載のパッケ
    ージ。
  5. 【請求項5】前記金属キャップの舌片の屈曲部が、封止
    前の状態で、前記立ち下がり部よりも金属キャップの中
    心軸方向に凹入しており、その弾性力で前記絶縁性ベー
    スの凹部に嵌合されていることを特徴とする請求項4記
    載のパッケージ。
  6. 【請求項6】前記絶縁性ベースの周面に形成された凹部
    から絶縁性ベースの裏面にわたって、接地用の導電層お
    よび端子部を有し、前記金属キャップの舌片が、前記接
    地用の導電層に接触していることを特徴とする請求項1
    ないし5記載のパッケージ。
  7. 【請求項7】前記絶縁性ベースが、ガラスセラミック製
    であることを特徴とする請求項1ないし6記載のパッケ
    ージ。
  8. 【請求項8】前記金属キャップが、ステンレス鋼製であ
    ることを特徴とする請求項1ないし7記載のパッケー
    ジ。
  9. 【請求項9】前記パツケージが、水晶振動子用パッケー
    ジであることを特徴とする請求項1ないし8記載のパッ
    ケージ。
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