JP2001093954A - 酸化膜厚測定方法 - Google Patents
酸化膜厚測定方法Info
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Abstract
絶縁膜の管理、評価などが容易に行えるようにする。 【解決手段】 シリコン基板1上にゲート酸化膜8を形
成したのち、該ゲート酸化膜8の形成後から酸化膜厚測
定までの間の放置時間を管理し、該放置時間に基づいて
ゲート酸化膜8の膜厚測定を行う。具体的には、ゲート
酸化膜8の形成後からの放置時間を管理して、酸化膜厚
を測定する。これにより、正確な酸化膜厚を測定するこ
とができる。
Description
酸化膜の膜厚の評価方法に関するもので、例えば、トラ
ンジスタのゲート酸化膜の膜厚評価に用いて好適であ
る。
タのゲート酸化膜は集積度の向上、高速化のニーズから
100Å以下まで薄膜化が進んでいる。このため、ゲー
ト酸化膜を高精度に測定することが求められており、測
定誤差を少なくするという観点からゲート酸化膜の膜厚
の測定精度を高めることが試みられてきた。
化膜に光を照射し、屈折率や吸収係数を求めることによ
って、ゲート酸化膜の膜厚を検出するという偏光解析法
を用いたエリプソや、光干渉法を用いたナノスペックが
ある(参考文献;電気学会通信教育会著 「電気学会大
学講座 電子材料工学」 p.228〜p.231、金
原 榮・藤原 英夫著 「応用物理学選書 3.薄膜」
p.200〜p.203)。
来の光学機器を使用してゲート酸化膜の膜厚を測定した
ところ、この光学機器の測定誤差とは言えないほど大き
なバラツキが発生した。
が正確に行えず、ゲート酸化膜の管理、評価などを行う
のを困難にさせる。
定が正確に行えるようにし、絶縁膜の管理、評価などが
容易に行えるようにすることを目的とする。
ゲート酸化膜の測定結果で発生した膜厚バラツキについ
て明確化すべく、さらなる実験及び検討を行った。
してから放置しておくと、光学機器によって測定される
見かけ上の酸化膜厚が増加するということを発見した。
形成した後の放置時間との関係を図3に示す。このよう
に、本実験では、見かけ上の酸化膜厚は酸化膜を形成し
た後の放置時間に応じて変化しており、放置時間が長く
なるほど見かけ上の酸化膜厚が大きくなるような結果と
なっている。
因を明確にすべく、光学機器による酸化膜の膜厚測定方
法について検討を行った。
膜厚測定は、酸化膜に光を照射し、屈折率や吸収係数を
求めること等によって行っている。つまり、酸化膜に入
射された光の変化に基づいて酸化膜の膜厚を測定してい
る。従って、酸化膜上に付着物があったりしても屈折率
等が微妙に変化し、あたかも酸化膜の膜厚が増加したよ
うに測定される可能性がある。
の表面を洗浄液に浸し、もう一度酸化膜の膜厚測定を行
ってみた。その結果、測定された酸化膜の膜厚は、酸化
膜形成直後に計った酸化膜の膜厚に戻っていた。このこ
とから、酸化膜形成後に放置していた場合、酸化膜上に
付着物(例えば、空気中の水分や炭素)があったために
見かけ上の酸化膜厚が増加していたのであるといえる。
酸化膜を放置し、放置時間に対する酸化膜厚の変化を調
べたところ、上記した酸化膜形成後における実験結果と
同様の結果が得られた。このことからも、酸化膜を放置
しておくと、空気中の水分や炭素が酸化膜上に付着し
て、見かけ上の酸化膜厚が増加しているといえる。
1に記載の発明では、基板上に酸化膜を形成したのち、
該酸化膜形成後から酸化膜厚測定までの間の放置時間を
管理し、該放置時間に基づいて酸化膜の膜厚測定を行う
ことを特徴としている。
を管理して、酸化膜厚を測定するようにすれば、正確な
酸化膜厚を測定することができる。
た酸化膜厚を放置時間に基づいて補正し、実際の酸化膜
厚を求めることができる。
膜が形成されてから酸化膜厚を測定するまでの間の放置
時間をt、測定された酸化膜厚をy、酸化膜の周辺の雰
囲気に基づいて規定される定数をa、実際の酸化膜厚を
bとし、上記数1にて測定された酸化膜厚yを補正し
て、実際の酸化膜厚bを求めることができる。
成誤差による酸化膜厚のバラツキをS、放置時間に応じ
て発生する酸化膜変動バラツキをT、要求される酸化膜
厚の幅をUとしたとき、酸化膜変動バラツキTが、上記
数2を満たすような放置時間以内に酸化膜厚測定を行え
ば、測定された見かけ上の酸化膜厚が実際の酸化膜厚と
非常に近いものとして測定することができる。
膜厚を測定する直前に酸化膜の表面を洗浄するようにす
れば、酸化膜の表面の付着物を除去することができるた
め、正確な酸化膜厚を測定することができる。
面の洗浄は、硫酸(H2SO4)と過酸化水素(H2O2)
混合液もしくは塩酸(HCl)と過酸化水素(H2O2)
混合液の洗浄によって行うことができる。
に、酸化膜の表面を洗浄したあとにおいても、請求項1
乃至請求項4に示す発明と同様に、放置時間の管理等を
適用可能である。
膜を形成する工程を含む半導体装置の製造方法におい
て、酸化膜を形成した後、該酸化膜の膜厚を請求項1乃
至10のいずれか1つに記載の酸化膜厚測定方法を用い
て計測し、該酸化膜厚が所望の範囲内であれば、後工程
に移行させることを特徴としている。
項1乃至10に記載の酸化膜厚測定方法を用いて酸化膜
厚を計測し、酸化膜厚が所望の範囲内であれば後工程に
移行させる。そして、範囲外であれば製品を製造ライン
より取り除くようにすれば、半導体装置の製造途中で不
良品の判別が高精度で行えるようになり、工程改善への
フィードバックが早期に行え、歩留りの安定化が図れ
る。また、不良品の市場流出防止が工程内の初期で可能
となる。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
は、本発明の一実施形態である酸化膜の膜厚測定方法を
MOSトランジスタの製造工程に適用する場合を説明す
る。具体的には、MOSトランジスタを含む製品の製造
ラインにおいて、酸化膜を形成した際に酸化膜厚を測定
し、その酸化膜厚が所望の範囲内に入っていれば製造ラ
インの後工程に移行させ、範囲外であれば製造ラインか
ら製品を除くという製品不良チェックに適用する場合を
説明する。
工程を示す。以下、この図1及び2に基づいてMOSト
ランジスタの製造方法について説明すると共に、このM
OSトランジスタの製造工程中における酸化膜の膜厚測
定方法を説明する。
基板1を用意し、シリコン基板1の表面に熱酸化膜2を
形成する。そして、フォトリソグラフィ工程及びイオン
注入工程を行い、N型ウェル領域3及びP型ウェル領域
4をそれぞれ形成する。例えば、N型ウェル領域3を形
成する際には、リンを1×1013atoms/cm-2で
イオン注入し、P型ウェル領域を形成する際には、ボロ
ンを3.4×1013atoms/cm-2でイオン注入す
るようにしている。
理を1170℃で行ったあと、図1(b)に示すよう
に、減圧CVD法により窒化膜(Si3N4)5をシリコ
ン基板1の上面にデポジションする。その後、フォトエ
ッチングにより窒化膜5をパターニングする。
ジストをパターニングし、チャネルストッパー6を形成
する領域にボロンを、例えば7×1013atoms/c
m-2でイオン注入する。そして、N2雰囲気でのアニー
ルを施し、チャネルストッパー6が形成される。
によって、N型ウェル領域とP型ウェル領域との境界部
にLOCOS酸化膜7を形成して、素子分離を行う。こ
の後、窒化膜5と共にLOCOS酸化膜7以外の酸化膜
領域を除去し、図2(a)に示すように、熱酸化によっ
て新たにゲート酸化膜8を形成する。このゲート酸化膜
8について、本発明の一実施形態である酸化膜の膜厚測
定方法を適用する。
し、屈折率や吸収係数を求めることによって、ゲート酸
化膜8の膜厚を検出するという偏光解析法を用いたエリ
プソメータを使用してゲート酸化膜8の膜厚を測定す
る。この時、ゲート酸化膜8を形成した後、所定時間経
過するまでの間にゲート酸化膜厚を測定する。
に放置しておくと、放置時間に応じて測定される見かけ
上のゲート酸化膜厚が増加するため、正確なゲート酸化
膜厚を測定することができない。従って、このようにゲ
ート酸化膜厚を測定する時間を管理し、ゲート酸化膜8
を形成後、所定時間内に膜厚測定を行うことで見かけ上
のゲート酸化膜厚が増加する前に正確なゲート酸化膜厚
を測定することができる。
短くすればするほど、より正確なゲート酸化膜厚を得ら
れるが、以下のようにして決定してもよい。
て許容できる膜厚バラツキを計算により求めるようにし
てもよい。
合によく用いられる2乗和の計算式によって求めること
ができる。
置時間に対するゲート酸化膜厚の変動バラツキを示し、
Uは工程管理の幅(規格の幅)を示している。なお、バ
ラツキは3σで計算する。
ち、実験結果に基づいてバラツキの幅となる放置時間を
見出せば上記所定時間が設定される。なお、後述する第
2実施形態で示す近似式に基づいてバラツキの幅を求め
てもよい。
た後、ゲート酸化膜厚が所望の範囲内であれば後工程に
移行し、範囲外であれば製品を製造ラインから取り除
く。
(a)に示すように、ゲート酸化膜8上にゲート電極9
をパターニングする。続いて、図2(b)に示すよう
に、ゲート電極9の両側にソース10、ドレイン11を
形成したのち、ゲート電極9上を含むシリコン基板1の
上面にCVD酸化膜12を形成し、リフロー処理後、C
VD酸化膜12にコンタクトホール12aを形成する。
その後、コンタクトホール12a内を含むCVD酸化膜
の上に電気配線をパターニングし、図示しない保護膜で
覆ってMOSトランジスタが形成される。
ゲート酸化膜8の形成後早期に行うように測定時間管理
することにより、正確なゲート酸化膜厚を測定すること
ができる。
所望の範囲内であれば後工程に移行させ、範囲外であれ
ば製品を製造ラインより取り除くようにすれば、半導体
装置の製造途中で不良品の判別が高精度で行えるように
なり、工程改善へのフィードバックが早期に行え、歩留
りの安定化が図れる。また、不良品の市場流出防止が工
程内の初期で可能となる。
れる見かけ上の酸化膜厚を補正し、正確な酸化膜厚を測
定する。なお、本実施形態の酸化膜厚測定方法の適用対
象は第1実施形態のMOSトランジスタと同様であり、
測定された酸化膜厚に基づいて製品不良チェックすると
いうことも同様であるため、酸化膜厚の補正についての
み説明する。
に放置しておいた場合、放置時間と見かけ上のゲート酸
化膜厚とは図3に示す関係となる。
で示すと、数6のように表される。
はゲート酸化膜8を形成してから膜厚測定までに放置さ
れた時間である。aはクリーンルーム等のウェハ周辺の
雰囲気(温度、湿度)により決まり、実測値では約0.
5〜1.5であった。また、bはゲート酸化膜8の形成
直後(t=1minのとき)の酸化膜厚である。
きないのは、放置時間がほとんどないとしたときをt=
0minとすると数6による酸化膜厚の測定結果が0Å
となり、ゲート酸化膜8が存在しないことになってしま
うからである。ただし、実際には酸化膜8の形成後、酸
化膜形成用の装置からウェハを取り出して酸化膜厚を測
定することになるため、ある程度の時間(1min以
上)が経過しており、上記近似式を適用することに不都
合はない。
増加量が数6で近似されるため、ゲート酸化膜8を形成
した後の放置時間に応じてゲート酸化膜8の見かけ上の
増加量を算出することができる。
化膜厚から算出された見かけ上の増加量を減算すれば、
ゲート酸化膜厚が補正され、実際のゲート酸化膜厚を求
めることができる。このように、ゲート酸化膜8を形成
したのちの放置時間を管理(記憶)し、近似式を用いて
見かけ上のゲート酸化膜厚を補正することにより、正確
なゲート酸化膜厚を検出することができる。
ート酸化膜のバラツキを定量化した結果を図4に示す。
この図は、ゲート酸化膜8の形成後の放置時間が異なる
多数のサンプル(サンプルA〜J)のゲート酸化膜厚を
エリプソメータで測定し、その測定結果を上記数6を用
いて補正した結果を示したものである。この図におい
て、点線部分は測定された見かけ上のゲート酸化膜厚を
示しており、実線部分が近似式による補正後のゲート酸
化膜厚を示している。また、各サンプルの符号の上に記
載されているのが各サンプルの放置時間を示している。
による測定値では、ゲート酸化膜厚に大きなバラツキが
生じているが、補正後の結果ではゲート酸化膜厚のバラ
ツキが非常に小さくなっている。
合には、実際のゲート酸化膜厚が所望の範囲内にあるに
もかかわらず、測定されるゲート酸化膜厚にバラツキが
生じるため、ゲート酸化膜厚が所望の範囲外であると判
断を誤る場合があったことを示している。
ゲート酸化膜厚を補正することにより、ゲート酸化膜厚
が所望の範囲内にあるにもかかわらず、所望の範囲外で
あると誤判断してしまうことを防止することができる。
補正したゲート酸化膜厚の信頼性について、製品製造後
に容量(ゲート電極とシリコン基板との間としての容
量)から求めたゲート酸化膜厚と比較した結果を図5に
示す。また、参考としてエリプソメータによる測定値、
すなわち近似式による補正前のゲート酸化膜厚も図中に
示す。
正したゲート酸化膜厚は容量から求めたゲート酸化膜厚
とほとんど対応しており、非常に相関が取れた関係とな
っている。一方、る補正前のゲート酸化膜厚は容量から
求めたゲート酸化膜厚と対応がとれていない。
頼性の高いゲート酸化膜厚が求められる。そして、本実
施形態のようにゲート酸化膜厚測定を行うことにより、
半導体装置の製造途中で不良品の判別が高精度で行える
ようになり、第1実施形態と同様の効果が得られる。
酸化膜8の表面の付着物によって測定される見かけ上の
ゲート酸化膜厚にバラツキが生じている。このため、本
実施形態では、ゲート酸化膜8の表面の付着物を除去す
ることにより、ゲート酸化膜厚を正確に図れるようにす
る。
用対象は第1実施形態のMOSトランジスタと同様であ
り、測定された酸化膜厚に基づいて製品不良チェックす
るということも同様であるため、ゲート酸化膜8の表面
の付着物の除去についてのみ説明する。
て、シリコン基板1にゲート酸化膜8を形成する。そし
て、ゲート酸化膜厚を測定する直前に洗浄液によってゲ
ート酸化膜8の表面の付着物を除去する。
素(H2O2)混合液の洗浄液内にウェハを浸すことによ
って、付着物を除去する。その後、エリプソメータにて
ゲート酸化膜厚を測定する。これにより、付着物による
影響を受けずにゲート酸化膜厚を測定することができる
ため、正確なゲート酸化膜厚を測定することができる。
O4)と過酸化水素(H2O2)混合液の洗浄による付着
物の除去を行う前後におけるゲート酸化膜厚の測定結果
を示す。この図は、ゲート酸化膜8を形成してから放置
時間を49minとしてゲート酸化膜厚を測定したの
ち、さらに放置時間を16067minとして再度ゲー
ト酸化膜厚を測定し、その後、硫酸(H2SO4)と過酸
化水素(H2O2)混合液の洗浄をして50min後にみ
たたびゲート酸化膜厚を測定した結果を示している。
成後、あまり放置していない場合(放置時間49mi
n)に対して、長く放置していると、測定される見かけ
上のゲート酸化膜厚が増加しているのが分かる。これに
対して、硫酸(H2SO4)と過酸化水素(H2O2)混合
液の洗浄を施すと、再びゲート酸化膜8の形成後あまり
放置していない場合と同等のゲート酸化膜厚に戻ってい
る。
定する直前にゲート酸化膜8の表面の付着物を洗浄によ
って除去することにより、正確なゲート酸化膜厚を検出
することができる。
してゲート酸化膜厚を測定したところ、測定される見か
け上のゲート酸化膜厚は洗浄前に増加していたときと同
様の関係(放置時間に対する増加量の関係)を持って増
加していた。
厚の増加のメカニズムは、空気中に含まれている物質が
付着することによって屈折率等が微妙に変化するためで
あると言える。
物を除去することにより、付着物による影響を受けずに
正確にゲート酸化膜厚を測定することができる。また、
本実施形態においては、洗浄前においてウェハをどれだ
けの時間放置していたか分からない場合であっても、洗
浄後からの放置時間管理によって正確なゲート酸化膜厚
を測定することが可能であるという効果が得られる。
ート酸化膜厚測定を行うことにより、半導体装置の製造
途中で不良品の判別が高精度で行えるようになり、第1
実施形態と同様の効果が得られる。
ウェハを放置しておくと見かけ上のゲート酸化膜厚は増
加していくため、洗浄後は第1実施形態と同様に所定時
間内にゲート酸化膜厚を測定する必要がある。
化水素(H2O2)混合液の洗浄によって付着物を除去し
たが、この他の洗浄液、例えば塩酸(HCl)と過酸化
水素(H2O2)混合液を用いてもよい。
素(H2O2)混合液の洗浄による付着物の除去を行う前
後におけるゲート酸化膜厚の測定結果を示す。この図
は、図6(a)と同様の時間、ウェハを放置したのち、
塩酸(HCl)と過酸化水素(H2O2)混合液の洗浄を
施し、ゲート酸化膜厚を測定した結果を示している。
酸(HCl)と過酸化水素(H2O2)混合液を用いた場
合においても硫酸(H2SO4)と過酸化水素(H2O2)
混合液の洗浄を行った場合と同様の結果が得られた。
素(H2O2)混合液の洗浄による結果から検討すると、
硫酸(H2SO4)と過酸化水素(H2O2)混合液、塩酸
(HCl)と過酸化水素(H2O2)混合液の洗浄によっ
て付着物が洗浄されていることから、硫酸(H2SO4)
と過酸化水素(H2O2)混合液中に含まれる硫酸(H 2
SO4)や塩酸(HCl)と過酸化水素(H2O2)混合
液に含まれる塩酸(HCl)に溶解もしくは反応する空
気中の水分や炭素がゲート絶縁膜の表面に付着している
と考えられる。
ような洗浄液であればどのようなものを用いてもよいと
いえる。
CVD法によるウェット酸化によってゲート酸化膜8を
形成した場合を示したが、他の方法(例えばドライ酸
化)によってゲート酸化膜8を形成した場合についても
上記実施形態と同様に放置時間の管理、近似式による補
正、洗浄液による付着物の除去などを行った。その結
果、上記各実施形態と同様の効果が得られた。このこと
からも、ゲート酸化膜の形成方法によらず、本発明を適
用することができるといえる。
ト酸化膜厚の増加量を数6によって近似したが、他の数
式(例えば対数による近似式)によって近似することも
可能である。
0〜110Åである場合を例に挙げて説明したが、10
0Å以下の薄い酸化膜を評価、工程管理する場合に特に
効果的である。薄い酸化膜の場合、放置時間による見か
け上の膜厚変動によるバラツキ分が測定値内を占める割
合が特に大きく、真の膜厚を精密に測定するには、本発
明の膜厚管理が有効である。もちろん、100Åを超え
る厚い酸化膜を評価する場合にも本発明を適用可能であ
る。
法を適用するMOSトランジスタの製造工程を示す図で
ある。
す図である。
ート酸化膜厚の増加量との関係を示す図である。
たゲート酸化膜厚を補正した結果を示す図である。
量に基づいて算出したゲート酸化膜厚との関係を示す図
である。
O2)混合液の洗浄を施した際のゲート酸化膜厚の変化
を測定した結果を示す図であり、(b)は塩酸(HC
l)と過酸化水素(H2O2)混合液の洗浄を施した際の
ゲート酸化膜厚の変化を測定した結果を示す図である。
4…P型ウェル領域、5…シリコン窒化膜、6…チャネ
ルストッパー、7…LOCOS酸化膜、8…ゲート酸化
膜、9…ゲート電極、10…ソース、11…ドレイン、
12…CVD酸化膜、12a…コンタクトホール、13
…電気配線。
Claims (11)
- 【請求項1】 基板(1)上に酸化膜(8)を形成した
のち、該酸化膜に光を照射することによって該光の変化
に基づいて前記酸化膜の膜厚を測定する酸化膜厚測定方
法において、 前記基板上に前記酸化膜を形成したのち、該酸化膜形成
後から前記酸化膜厚測定までの間の放置時間を管理し、
該放置時間に基づいて酸化膜の膜厚測定を行うことを特
徴とする酸化膜厚測定方法。 - 【請求項2】 前記測定された酸化膜厚を前記放置時間
に基づいて補正し、実際の酸化膜厚を求めることを特徴
とする請求項1に記載の酸化膜厚測定方法。 - 【請求項3】 基板(1)上に酸化膜(8)を形成した
のち、該酸化膜に光を照射することによって該光の変化
に基づいて前記酸化膜の膜厚を測定する酸化膜厚測定方
法において、 前記酸化膜が形成されてから酸化膜厚を測定するまでの
間の放置時間をt、測定された酸化膜厚をy、酸化膜の
周辺の雰囲気に基づいて規定される定数をa、実際の酸
化膜厚をbとすると、 【数1】y=a・ln(t)+b を用いて、前記測定された酸化膜厚yを補正して、前記
実際の酸化膜厚bを求めることを特徴とする酸化膜厚測
定方法。 - 【請求項4】 前記酸化膜の形成誤差による酸化膜厚の
バラツキをS、前記放置時間に応じて発生する酸化膜変
動バラツキをT、要求される酸化膜厚の幅をUとしたと
き、前記酸化膜変動バラツキTが、 【数2】(S2+T2)1/2≦U を満たすよう前記放置時間以内に前記酸化膜厚測定を行
うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記
載の酸化膜厚測定方法。 - 【請求項5】 基板(1)上に酸化膜(8)を形成した
のち、該酸化膜に光を照射することによって該光の変化
に基づいて前記酸化膜の膜厚を測定する酸化膜厚測定方
法において、 前記酸化膜の膜厚を測定する前に前記酸化膜の表面を洗
浄することを特徴とする酸化膜厚測定方法。 - 【請求項6】 前記酸化膜表面の洗浄は、硫酸(H2S
O4)と過酸化水素(H2O2)混合液もしくは塩酸(H
Cl)と過酸化水素(H2O2)混合液の洗浄によって行
うことを特徴とする請求項5に記載の酸化膜厚測定方
法。 - 【請求項7】 前記酸化膜表面の洗浄を行ったのち、該
洗浄後から前記酸化膜厚測定までの間の放置時間を管理
し、該放置時間に基づいて酸化膜の膜厚測定を行うこと
を特徴とする請求項5又は6に記載の酸化膜厚測定方
法。 - 【請求項8】 前記測定された酸化膜厚を前記放置時間
に基づいて補正し、実際の酸化膜厚を求めることを特徴
とする請求項7に記載の酸化膜厚測定方法。 - 【請求項9】 前記酸化膜が形成されてから酸化膜厚を
測定するまでの間の放置時間をt、測定された酸化膜厚
をy、酸化膜の周辺の雰囲気に基づいて規定される定数
をa、実際の酸化膜厚をbとすると、 【数3】y=a・ln(t)+b を用いて、前記測定された酸化膜厚yを補正して、前記
実際の酸化膜厚bを求めることを特徴とする請求項7に
記載の酸化膜厚測定方法。 - 【請求項10】 前記酸化膜の形成誤差による酸化膜厚
のバラツキをS、前記放置時間に応じて発生する酸化膜
変動バラツキをT、要求される酸化膜厚の幅をUとした
とき、前記酸化膜変動バラツキTが、 【数4】(S2+T2)1/2≦U を満たすよう前記放置時間以内に前記酸化膜厚測定を行
うことを特徴とする請求項5乃至9のいずれか1つに記
載の酸化膜厚測定方法。 - 【請求項11】 酸化膜を形成する工程を含む半導体装
置の製造方法において、 酸化膜を形成した後、該酸化膜の膜厚を請求項1乃至9
のいずれか1つに記載の酸化膜厚測定方法を用いて計測
し、該酸化膜厚が所望の範囲内であれば、後工程に移行
させることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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CN113405514A (zh) * | 2021-07-09 | 2021-09-17 | 洛阳Lyc轴承有限公司 | 一种钢铁氧化膜厚度的测量方法 |
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