JP2001093612A - 電気コネクタ用防水栓 - Google Patents

電気コネクタ用防水栓

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JP2001093612A JP27164899A JP27164899A JP2001093612A JP 2001093612 A JP2001093612 A JP 2001093612A JP 27164899 A JP27164899 A JP 27164899A JP 27164899 A JP27164899 A JP 27164899A JP 2001093612 A JP2001093612 A JP 2001093612A
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幸文 町田
Yoshikazu Tanaka
義和 田中
Akira Sawada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 係止部材を必要とすることなく端子収容孔を
確実に密封する。 【解決手段】 ゴム製の第２のプラグ１８は、端子収容
孔１２の周壁面に密着して周壁面との間を密封する密封
部２１と、端子収容孔１２の周壁面に吸着する吸着部２
２と、手指などにより保持される軸部２３とを有する。
密封部２１の２つの環状突起２１ａの外径は、端子収容
孔１２の内径よりも大きくする。吸着部２２は端子収容
孔１２の内径よりも大きい外径の環状突起部２２ａと、
この環状突起部２２ａの外周面に周方向に等間隔に形成
された例えば４つの吸盤２２ｂとから構成する。第２の
プラグ１８を端子収容孔１２に圧入すると、環状突起部
２２ａの外周面は端子収容孔１２の周壁面により圧縮さ
れ、吸盤２２ｂの内部の空気が排出され、復元した環状
突起部２２ａにより吸盤２２ｂに負圧が発生し、周壁面
への吸着力が生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のワ
イヤハーネスのコネクタに使用され、ハウジングの未使
用の端子収容孔を密封する電気コネクタ用防水栓に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】図７に示すように、従来の電気コネクタ
のハウジング１には複数の端子収容孔２が設けられお
り、これらの端子収容孔２には電線３を後部に接続した
接続端子４が収容されている。そして、防水型のハウジ
ング１においては、接続端子４が収容されている端子収
容孔２に電線３に挿着されたプラグ５が圧入され、接続
端子４が収容されていない端子収容孔２には専用のプラ
グ６が圧入されている。ところが、このハウジング１を
相手側ハウジングと結合した場合、或いはハウジング１
の内部の温度が上昇した場合には、密封した端子収容孔
２の内部圧力が上昇すると、接続端子４はハウジング１
に対して十分な抜け止め対策がなされているので問題は
ないが、プラグ６は端子収容孔２から飛び出すことがあ
る。このため、プラグ６に合成樹脂製の係止部材７を一
体に設け、この係止部材７をハウジング１の前部に位置
する係止突起８に係止することにより、プラグ６が端子
収容孔２から飛び出すことを防止している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プラグ６は係止部材７を必要としているため、製造コス
トが高くなるという問題がある。また、係止部材７をハ
ウジング１の前部の係止突起８に係止しているため、相
手側のハウジングにこの端子収容孔２内に挿入される接
続端子が存在すると、この接続端子が係止部材７に衝突
し、ハウジング１と相手側のハウジングとの結合を不可
能にするという問題もある。
【０００４】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
係止部材を必要とすることなく、端子収容孔を確実に密
封し得る電気コネクタ用防水栓を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る電気コネクタ用防水栓は、ハウジングの
端子収容孔に圧入して前記端子収容孔の後部を密封する
電気コネクタ用防水栓において、前記端子収容孔の周壁
面との間を密封する密封部と、該密封部から後方に延在
し前記周壁面に吸着する吸着部とから成ることを特徴と
する。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明を図１〜図６に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図１は例えば自動車のワ
イヤハーネスに設けられている防水型コネクタの一方の
ハウジング１１の断面図であり、合成樹脂製のハウジン
グ１１には、複数の端子収容孔１２が例えば上下の２列
に形成されている。端子収容孔１２の後部の断面形状は
略円形とされ、端子収容孔１２の前部には係止部１３を
有する係止アーム１４が設けられている。
【０００７】必要とされる端子収容孔１２には、電線１
５を後部に接続した接続端子１６が収容され、係止アー
ム１４によりハウジング１１から抜け出さないように係
止されている。これらの端子収容孔１２には、電線１５
に嵌着されたゴム製の第１のプラグ１７が圧入され、端
子収容孔１２の後部が密封されている。そして、接続端
子１６が収容されていない端子収容孔１２には、ゴム製
の第２のプラグ１８が圧入され、端子収容孔１２の後部
が密封されている。
【０００８】図２は第２のプラグ１８の拡大斜視図であ
り、第２のプラグ１８には端子収容孔１２の周壁面に密
着して周壁面との間を密封する密封部２１と、この密封
部２１から後方に延在して端子収容孔１２の周壁面に吸
着する吸着部２２と、この吸着部２２から後方に延在し
て手指などにより保持される軸部２３とから構成されて
いる。密封部２１は例えば２つの比較的幅の狭い波形断
面の環状突起２１ａから構成され、環状突起２１ａの外
径は端子収容孔１２の内径よりも大きくされている。
【０００９】ここで、吸着部２２は１つの比較的幅の広
い環状突起部２２ａと、この環状突起部２２ａの外周面
に形成された例えば４つの凹状の吸盤２２ｂとから構成
されている。環状突起部２２ａの外径は端子収容孔１２
の内径よりも大きくされ、吸盤２２ｂは周方向に等間隔
で形成されている。
【００１０】図３に示すように第２のプラグ１８をハウ
ジング１１の端子収容孔１２に圧入すると、密封部２１
の環状突起２１ａは端子収容孔１２の周壁面によって圧
縮されながら前進する。そして、密封部２１の全体が端
子収容孔１２に進入した後に、吸着部２２の環状突起部
２２ａが端子収容孔１２の周壁面によって圧縮されなが
ら端子収容孔１２に進入し始める。このとき、環状突起
部２２ａの外周面が吸盤２２ｂの略底面に一致する程度
まで圧縮され、図４の部分拡大図に示すように吸盤２２
ｂの内部の空気が矢印方向に排出される。そして、図５
に示すように第２のプラグ１８を更に押し込むと、図６
に示すように環状突起部２２ａが復元し、吸盤２２ｂの
内部に負圧が発生し、吸着部２２は端子収容孔１２の周
壁面への吸着力が生ずる。
【００１１】このように、実施例では第２のプラグ１８
に密着部２１と吸着部２２を設けたので、密着部２１に
より端子収容孔１２を密封できる上に、吸着部２３によ
り端子収容孔１２の周壁面に吸着できる。従って、ハウ
ジング１１が相手側のハウジングと結合した際や端子収
容孔１２の内部の温度が上昇した際に、端子収容孔１２
の内部の圧力が上昇しても、第２のプラグ１８が端子収
容孔１２から飛び出すことはない。また、従来では必要
であった合成樹脂製の係止部材が不要となるので、ゴム
材料だけから成る第２のプラグ１８の製造コストが低減
する上に、ハウジング嵌合時に第２のプラグ１８を収容
した端子収容孔１２内に相手側ハウジングに取り付けた
雄型の接続端子が入ってきてもハウジング同士を確実に
結合できる。
【００１２】なお、第２のプラグ１８の吸着部２２は端
子収容孔１２の内径よりも大きい外径の環状突起部２２
ａと、この環状突起部２２ａの外周面に形成した吸盤２
２ｂとから構成したが、端子収容孔１２の内径よりも小
さい外径の環状突起部に、端子収容孔１２の周壁面に吸
着可能な吸盤を突設しても、同様な効果を達成できる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電気コ
ネクタ用防水栓は、密封部により端子収容孔を密封でき
る上に、吸盤により端子収容孔の周壁面に吸着できる。
従って、端子収容孔の内部の圧力が上昇した場合でも、
端子収容孔から飛び出すことはなく端子収容孔を確実に
密封できる。また、従来の係止部材を必要としないの
で、製造コストを削減できると共に、端子収容孔に相手
側の接続端子の受け入れを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図１】ハウジングに圧入した状態の側面図である。
【図２】斜視図である。
【図３】作用説明図である。
【図４】作用説明図である。
【図５】作用説明図である。
【図６】作用説明図である。
【図７】従来例のハウジングに圧入した状態の側面図で
ある。
【符号の説明】
１１ ハウジング １２ 端子収容孔 １８ 第２のプラグ ２１ 密封部 ２２ 吸着部 ２２ａ 環状突起部 ２２ｂ 吸盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤田 亮 東京都練馬区小竹町一丁目８番１号 菱星 電装株式会社内 Ｆターム(参考） 5E087 EE06 FF06 FF12 GG15 LL03 LL04 LL12 LL17 QQ04 RR12 RR25 RR29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ハウジングの端子収容孔に圧入して前記
    端子収容孔の後部を密封する電気コネクタ用防水栓にお
    いて、前記端子収容孔の周壁面との間を密封する密封部
    と、該密封部から後方に延在し前記周壁面に吸着する吸
    着部とから成ることを特徴とする電気コネクタ用防水
    栓。
  2. 【請求項２】 前記吸着部は前記端子収容孔の内径より
    も大きい外径の環状部と、該環状部の外周面に凹設した
    複数の吸盤とから成る請求項１に記載の電気コネクタ用
    防水栓。
  3. 【請求項３】 前記吸着部は前記端子収容孔の内径より
    も小さい外径の環状部と、該環状部の外周面に凸設した
    複数の吸盤とから成る請求項１に記載の電気コネクタ用
    防水栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100766573B1 (ko) * 2004-02-27 2007-10-17 이옥신 수중 건조물 보수용 패널 조립구조체

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