JP2001092810A - 複素乗算器および複素相関器 - Google Patents
複素乗算器および複素相関器Info
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Abstract
器を用いて実現する。 【解決手段】 第1の和差演算回路11により第1の複
素数の実数値と虚数値の和と差を計算し、第2の和差演
算回路12により第2の複素数の実数値と虚数値の和と
差を計算する。第1の乗算器13により第1の和差演算
回路11の和、差の出力信号の一方と第2の和差演算回
路12の和、差の出力信号の一方を乗算し、第2の乗算
器14により第1の和差演算回路11の和、差の出力信
号の他方と第2の和差演算回路12の和、差の出力信号
の他方を乗算する。第3の和差演算回路15は、第1の
乗算器13の出力信号と第2の乗算器14の出力信号の
和と差を計算する。補正項演算回路16は、第1の和差
演算回路11と第2の和差演算回路13から得た2実数
を乗算し、第3の和差演算回路15の出力信号の実数値
又は虚数値に加減算を行い補正した値を複素乗算した値
として出力する。
Description
号の乗算を行うディジタル複素乗算器、または入力複素
信号と複素信号系列との複素相関演算を行うディジタル
複素相関器に関する。これらの複素乗算や複素相関処理
は一般的なディジタル演算処理であり、ディジタル変調
を行うディジタル通信装置でも一般的に複数必要とされ
る演算である。
にて実現される。第1の複素数I+jQ(jは虚数単
位)と第2の複素数a+jbの複素乗算結果は(Ia−
Qb)+j(Qa+Ib)であるので、各項を算出する
4つの乗算器61〜64と、乗算器61,62の算出結
果を差し引いて実数項を求める減算器65と、乗算器6
3,64の算出結果を加えて虚数項を求める加算器66
とを図6に示すように接続し、複素乗算器を構成する。
成にて実現される。入力複素信号をI(t)+jQ
(t)とし、複素相関器の複素係数をan+jbn(0≦
n≦N−1、Nは相関器の段数)とすると、複素相関器
は、4つの実数相関器71〜74と、実数相関器71,
72の結果を差し引いて実数項を求める減算器75と、
実数相関器73,74の結果を加えて虚数項を求める加
算器76とを図7のように接続し、構成できる。
従来の複素乗算器には4つの乗算器を用いる。ディジタ
ル回路において乗算器は加算器や減算器などに比べて所
要のゲート数が非常に大きいため、乗算器の必要数はデ
ィジタル回路の回路規模を大きく左右する。複素数を取
り扱うディジタル演算処理において複素乗算は極めて一
般的な処理であり、複素乗算演算に必要となる乗算器の
個数を低減することは回路全体のゲート規模に大きな影
響を与える。
た複素乗算演算を3つの乗算器により行うディジタル複
素乗算器を提供することを第1の課題とする。
関器には4つの実数相関器を用いる。N段の実数相関器
は各段に係数を乗算する乗算器を持つため、非常に回路
規模が大きい。
あった複素相関器を3つの実数相関器を用いて小さい回
路規模にて実現するディジタル複素相関器を提供するこ
とを第2の課題とする。
するため、本発明の複素乗算器は、入力された第1の複
素数の実数値と虚数値の和と差を計算し出力する第1の
和差演算回路と、入力された第2の複素数の実数値と虚
数値の和と差を計算し出力する第2の和差演算回路と、
前記第1の和差演算回路の和または差のどちらか一方の
出力と前記第2の和差演算回路の和または差のどちらか
一方の出力を乗算し出力する第1の乗算器と、前記第1
の和差演算回路の出力のうち前記第1の乗算器に入力さ
れなかった和または差のどちらか一方の出力と前記第2
の和差演算回路の出力のうち前記第1の乗算器に入力さ
れなかった和または差のどちらか一方の出力を乗算し出
力する第2の乗算器と、前記第1の乗算器の出力と前記
第2の乗算器の出力の和と差を計算し出力する第3の和
差演算回路と、前記第1の和差演算回路と前記第2の和
差演算回路から得た2実数を乗算し前記第3の和差演算
回路の出力の実数値または虚数値に加減算を行い補正し
た値を前記第1の複素数と前記第2の複素数の複素乗算
結果として出力する補正項演算回路と、を備えたことを
特徴とする。
本発明の複素相関器は、入力された複素数の実数値と虚
数値の和と差を計算し出力する第1の和差演算回路と、
前記第1の和差演算回路の和の出力を入力する第1の実
数相関器と、前記第1の和差演算回路の差の出力を入力
する第2の実数相関器と、前記第1の和差演算回路より
得た前記入力された複素数の実数値または虚数値を入力
する第3の実数相関器と、前記第1の実数相関器の出力
と前記第2の実数相関器の出力を入力し和と差を計算し
て出力する第2の和差演算回路と、前記第3の実数相関
器の出力から補正値を演算し前記第2の和差演算回路の
出力の実数値または虚数値に加減算を行い補正した値を
複素相関演算結果として出力する補正項演算回路と、を
備えたことを特徴とする。
数値の和を出力する第1の加算器と、前記入力された複
素数の実数値から虚数値を減算した結果を出力する第1
の減算器と、前記第1の加算器の出力値を入力するN
(Nは1以上の整数)段の第1のシフトレジスタと、第
1のN個の値を記憶する第1の記憶回路と、前記第1の
シフトレジスタのn(nは1からNまでの整数)番目の
レジスタ値と前記第1の記憶回路のn番目の値を入力し
乗算した結果を出力するN個の乗算器から成る第1の乗
算器群と、前記第1の乗算器群のN個の出力を加算する
第1のN入力加算器と、前記第1の減算器の出力値を入
力するN段の第2のシフトレジスタと、第2のN個の値
を記憶する第2の記憶回路と、前記第2のシフトレジス
タのn番目のレジスタ値と前記第2の記憶回路のn番目
の値を入力し乗算した結果を出力するN個の乗算器から
成る第2の乗算器群と、前記第2の乗算器群のN個の出
力を加算する第2のN入力加算器と、前記第1の記憶回
路のn番目の値から前記第2の記憶回路のn番目の値を
それぞれ減算するN個の減算器から成る減算器群と、前
記第1のシフトレジスタのn番目のレジスタ値と前記第
2のシフトレジスタのn番目のレジスタ値を入力し加算
した結果をそれぞれ出力するN個の加算器から成る加算
器群と、前記減算器群の出力を前記加算器群の出力とそ
れぞれ乗算して出力するN個の乗算器から成る第3の乗
算器群と、前記第3の乗算器群のN個の出力を加算する
第3のN入力加算器と、前記第1のN入力加算器の出力
と前記第2のN入力加算器の出力を入力し加算した結果
を出力する第2の加算器と、前記第1のN入力加算器の
出力と前記第2のN入力加算器の出力を入力し前記第1
のN入力加算器の出力値から前記第2のN入力加算器の
出力値を減算した結果を出力する第2の減算器と、前記
第2の減算器の出力と前記第3のN入力加算器の出力を
入力し前記第2の減算器の出力値から前記第3のN入力
加算器の出力値を減算した結果を出力する第3の減算器
とから構成され、前記第2の加算器の出力を複素相関演
算結果の実数値出力とし、前記第3の減算器の出力を複
素相関演算結果の虚数値出力とすることを特徴とする。
3の3個の乗算器を用いて複素乗算を実現することによ
り、回路規模の低減を図る。また、本発明の複素相関器
では、第1、第2、第3の3個の実数相関器を用いて複
素相関演算を実現することにより、回路規模の低減を図
る。なお、上記において、第1のシフトレジスタ、第1
の乗算器群、および第1のN入力加算器は第1の実数相
関器に、第2のシフトレジスタ、第2の乗算器群、およ
び第2のN入力加算器は第2の実数相関器に、減算器
群、加算器群、および第3の乗算器群は第3の実数相関
器に、それぞれ相当している。
て図を用いて詳細に説明する。
ク構成を図1に示し、その動作例を以下に示す。
第2の複素数をa+jbとおく。第1の和差演算回路1
1には第1の複素数I+jQが入力され、実数値Iと虚
数値Qの和I+Qと差I−Qが出力される。第2の和差
演算回路12には第2の複素数a+jbが入力され、実
数値aと虚数値bの和a+bと差a−bが出力される。
11により得たI+Qの値と第2の和差演算回路12に
より得たa+bの値が入力され、両者の積(I+Q)
(a+b)が出力される。第2の乗算器14には第1の
和差演算回路11により得たI−Qの値と第2の和差演
算回路12により得たa−bの値が入力され、両者の積
(I−Q)(a−b)が出力される。
算器13により得た(I+Q)(a+b)の値と第2の
乗算器14により得た(I−Q)(a−b)の値が入力
される。第3の和差演算回路15の入力値の和は (I+Q)(a+b)+(I−Q)(a−b)=2(I
a+Qb) となり、差は (I+Q)(a+b)−(I−Q)(a−b)=2(Q
a+Ib) となる。ここで、所望の複素乗算結果は (I+jQ)(a+jb)=Ia−Qb+j(Qa+I
b) であり、虚数項は第3の和差演算回路15の差の出力信
号の1/2の値である。1/2倍の演算は1ビットシフ
ト操作により容易に得られるため、補正項演算回路16
は第3の和差演算回路15の差の出力信号を1/2倍し
た値を複素乗算結果の虚数項として出力する。一方、所
望の実数項はIa−Qbであり、第3の和差演算回路1
5の和の出力信号から4Qbを減算し、1/2倍した値
である。この補正項4Qbは補正項演算回路16にて第
1の和差演算回路11より得たQの値と第2の和差演算
回路12より得たbの値を乗算して得ることができ、補
正項演算回路16は第3の和差演算回路15の和の出力
信号から4Qbを減算し、1/2倍した値を複素乗算結
果の実数項として出力する。
ると、第1および第2の乗算器と補正項演算回路に含ま
れる1つの乗算器の計3個の乗算器を用いて複素乗算演
算を実現することができる。
に具体的な回路構成例を図4に示す。図4では和差演算
回路を構成する加算器と減算器や補正項演算回路の内部
構成や接続を明示した。
41により得たI+Qの値と第2の和差演算回路42に
より得たa+bの値が入力され、両者の積(I+Q)
(a+b)が出力されている。第2の乗算器44には第
1の和差演算回路41により得たI−Qの値と第2の和
差演算回路42により得たa−bの値が入力され、両者
の積(I−Q)(a−b)が出力されている。
差演算後、補正項演算回路46に入力され、補正項演算
回路46は第3の和差演算回路45の差の出力信号を1
/2倍した値を複素乗算結果の虚数項として出力する。
また、補正項演算回路46は第1、第2の和差演算回路
41,42の入力信号よりQおよびbの値を得て、両者
を乗算後4倍して求めた4Qbの値を第3の和差演算回
路45の和の出力値より減算し、1/2倍した値を複素
乗算結果の実数項として出力する。
およびbの値は第1および第2の和差演算回路の出力値
の差を求めることによっても得ることができる。この場
合の回路構成例を図5に示す。
路51において、その出力値の差から2Qの値を得、第
2の和差演算回路52において、その出力値の差から2
bの値を得、補正項演算回路56において、両者を乗算
して4Qbの値を得る。他は図4の動作例と同様であ
る。ただし、図5において、第1の乗算器は53、第2
の乗算器は54、第3の和差演算回路は55で示してあ
る。
第1の和差演算回路の和の出力値と第2の和差演算回路
の和の出力値を乗算し、第2の乗算器は第1の和差演算
回路の差の出力値と第2の和差演算回路の差の出力値を
乗算する場合の動作例であるが、乗算演算の組み合わせ
項を入れ替えた場合でも同様の演算が可能である。すな
わち、第1の乗算器は第1の和差演算回路の和の出力値
I+Qと第2の和差演算回路の差の出力値a−bを乗算
し、第2の乗算器は第1の和差演算回路の差の出力値I
−Qと第2の和差演算回路の和の出力値a+bを乗算す
る場合、第1の乗算器の出力値は(I+Q)(a−b)
となり、第2の乗算器の出力値は(I−Q)(a+b)
となる。従って、第3の和差演算回路の和の出力値は (I+Q)(a−b)+(I−Q)(a+b)=2(I
a−Qb) となり、差の出力値は (I+Q)(a−b)−(I−Q)(a+b)=2(−
Ib+Qa) となる。この場合、第3の和差演算回路の和の出力値は
所望の複素乗算結果の実数項の1/2値に等しく、補正
項演算回路は第3の和差演算回路の和の出力信号を1/
2倍した値を複素乗算結果の実数項として出力する。一
方、所望の複素乗算結果の虚数項はQa+Ibであり、
第3の和差演算回路の差の出力信号に4Ibを加算し、
1/2倍した値である。この補正項4Ibは補正項演算
回路にて第1の和差演算回路より得たIの値と第2の和
差演算回路より得たbの値を乗算して得ることができ、
あるいは、図5と同様にしても得ることができ、補正項
演算回路は第3の和差演算回路の和の出力信号に4Ib
を加算し、1/2倍した値を複素乗算結果の虚数項とし
て出力する。
路の差の出力値はI−Qの値を出力し、第2の和差演算
回路の差の出力値はa−bの値を出力する場合の動作例
であるが、例えば、第1の和差演算回路の差の出力値が
Q−Iの値を出力する場合など、差分演算の極性が異な
る場合でも有効である。すなわち、第1の和差演算回路
の差の出力値がI−Qの値を出力し、第2の和差演算回
路の差の出力値がb−aの値を出力し、第1の乗算器が
(I+Q)(b−a)を演算し、第2の乗算器が(I−
Q)(a+b)を演算する場合には、第3の和差演算回
路の和の出力値は2(Ib−Qa)であり、差の出力値
は2(−Ia+Qb)となるため、補正項演算回路は第
3の和差演算回路の差の出力信号を−1/2倍した値を
複素乗算結果の実数項として出力し、第3の和差演算回
路の和の出力信号に4Qaを加算し、1/2倍した値を
複素乗算結果の虚数項として出力する。
組み合わせや差分演算の極性の違いによって、様々な構
成が考えられるが、いずれも補正項演算回路にて演算す
る補正項の設定により、複素乗算演算を実現することが
できる。
数の共役複素数との乗算を行う場合も頻繁であるが、こ
の場合にも同様の回路構成にて共役複素乗算演算が可能
である。
構成を図2に示し、その動作を以下に示す。
し、複素相関器の複素係数をan−jbn(0≦n≦N−
1、Nは相関器の段数)とすると、複素相関器の出力信
号は次式のように表される。
−nT)bn)+j(Q(t−nT)an−I(t−n
T)bn)} この演算を実現するため、入力複素信号I(t)+jQ
(t)の実数値I(t)と虚数値Q(t)は第1の和差
演算回路21に入力され、第1の和差演算回路21は和
の出力I(t)+Q(t)と差の出力I(t)−Q
(t)を出力する。和差演算回路21の和の出力I
(t)+Q(t)は、相関係数をan+bn(0≦n≦N
−1、Nは相関器の段数)に設定した第1の実数相関器
22に入力される。また、和差演算回路21の差の出力
I(t)−Q(t)は、相関係数をan−bn(0≦n≦
N−1)に設定した第2の実数相関器23に入力され
る。その結果、第1の実数相関器22の出力信号は Σn=0 N-1(an+bn)(I(t−nT)+Q(t−n
T)) となり、第2の実数相関器23の出力信号は Σn=0 N-1(an−bn)(I(t−nT)−Q(t−n
T)) となる。
の出力信号は第2の和差演算回路25に入力され、第2
の和差演算回路25の和の出力信号は Σn=0 N-1{2(I(t−nT)an+Q(t−nT)
bn)} となり、差の出力信号は Σn=0 N-1{2(Q(t−nT)an+I(t−nT)
bn)} となる。
力信号は所望の複素相関器の出力信号の実数値の2倍の
値であるので、補正項演算回路26は第2の和差演算回
路25の和の出力信号を1/2倍した値を複素相関演算
結果の実数項として出力する。
信号と所望の相関演算結果の虚数項の2倍の値との差分
は Σn=0 N-1(4I(t−nT)bn) であり、この補正項は4bn(0≦n≦N−1)を相関
係数とする第3の実数相関器24にI(t)を入力して
得る。従って、補正項演算回路26は第2の和差演算回
路25の差の出力信号から第3の実数相関器24の出力
信号を減算し、その出力を1/2倍した値を複素相関演
算結果の虚数項として出力する。
の差の出力値はI−Qの値を出力する場合の実施形態例
であり、第2の相関器の相関係数をan−bn(0≦n≦
N−1)に設定した場合の例を示したが、複素乗算器の
場合と同様にこれらの差分演算の極性が異なる場合でも
補正項演算回路にて演算する補正項の設定により、複素
相関演算を実現することができる。
構成を図3に示し、その動作を以下に示す。
態例のように3つの実数相関器を備えるのではなく、補
正項演算のための第3の実数相関器の一部を第1、第2
の実数相関器と兼用する回路構成である。具体的には、
実数相関器を構成するN段のシフトレジスタと係数を記
憶するN個の記憶回路とN個の乗算器とN入力の加算器
のうち、N段のシフトレジスタとN個の記憶回路を第1
および第2の実数相関器のN段のシフトレジスタとN個
の記憶回路の値から演算して用いる回路構成である。
複素信号系列I(t)+jQ(t)の実数値I(t)と
虚数値Q(t)の和I(t)+Q(t)を出力する加算
器と、前記入力された複素信号系列I(t)+jQ
(t)の実数値I(t)から虚数値Q(t)を減算した
結果I(t)−Q(t)を出力する減算器により第1の
和差演算回路31が構成されており、第1の和差演算回
路31の和の出力値I(t)+Q(t)は第1の実数相
関器を構成するN(Nは1以上の整数)段の第1のシフ
トレジスタ321に入力され、第1の和差演算回路31
の差の出力値I(t)−Q(t)は第2の実数相関器を
構成するN(Nは1以上の整数)段の第2のシフトレジ
スタ331に入力される。
bn(0≦n≦N−1)は第1の記憶回路(図略)に保
持されており、第1のシフトレジスタ321のn(nは
1からNまでの整数)番目のレジスタ値と前記第1の記
憶回路のn番目の値がN個の乗算器から成る第1の乗算
器群322にそれぞれを入力される。次に前記第1の乗
算器群322のN個の出力値はそれらを全て加算する第
1のN入力加算器323に入力され、第1のN入力加算
器323の出力信号は第1の実数相関器の出力信号とし
て出力される。
目のレジスタ値はそれぞれN個の第2の乗算器群332
に入力され、第2の記憶回路(図略)に記憶された相関
係数an−bn(0≦n≦N−1)とそれぞれ乗算され
る。前記第2の乗算器群332のN個の出力は第2のN
入力加算器333により加算され、その結果は第2の実
数相関器の出力信号として出力される。
りとして、まずN個の加算器群341により第1のシフ
トレジスタ321のn番目のレジスタ値I(t−nT)
+Q(t−nT)と第2のシフトレジスタ331のn番
目のレジスタ値I(t−nT)−Q(t−nT)をそれ
ぞれ加算し2I(t−nT)を得る。また、第1の記憶
回路に保持された相関係数an+bn(0≦n≦N−1)
と第2の記憶回路に保持された相関係数an−bn(0≦
n≦N−1)をN個の減算器群342にそれぞれ入力
し、N個の相関係数2bn(0≦n≦N−1)を得る。
次にN個の加算器群341の出力値2I(t−nT)と
N個の減算器群342の出力値2bnは第3の乗算器群
343にそれぞれ入力され、前記N個の第3の乗算器群
343の出力値4I(t−nT)bnは全て第3のN入
力加算器344に入力され、第3のN入力加算器344
の出力値は第3の実数相関器の出力値として出力され
る。
ち第1のN入力加算器323の出力信号と第2の実数相
関器の出力、すなわち第2のN入力加算器333の出力
信号は第2の和差演算回路35に入力される。第2の和
差演算回路35の和の出力値は Σn=0 N-1{2(I(t−nT)an+Q(t−nT)
bn)} となり、差の出力信号は Σn=0 N-1{2(Q(t−nT)an+I(t−nT)
bn)} となる。
力信号は所望の複素相関器の出力信号の実数値の2倍の
値であるので、補正項演算回路36は第2の和差演算回
路35の和の出力信号を1/2倍した値を複素相関演算
結果の実数項として出力する。
信号と所望の相関演算結果の虚数項の2倍の値との差分
は Σn=0 N-1(4I(t−nT)bn) であり、この補正項は第3の実数相関器の出力信号、す
なわち第3のN入力加算器344の出力値に等しい。従
って、補正項演算回路36は第2の和差演算回路35の
差の出力信号から第3の実数相関器の出力信号を減算
し、その出力を1/2倍した値を複素相関演算結果の虚
数項として出力する。
の差の出力値はI−Qの値を出力する場合の実施形態例
であり、第2の相関器の相関係数をan−bn(0≦n≦
N−1)に設定した場合の例を示したが、複素乗算器の
場合と同様にこれらの差分演算の極性が異なる場合でも
補正項演算回路にて演算する補正項の設定により、複素
相関演算を実現することができる。
示したが、外部入力した2つの時系列信号の相関値を演
算するコンボルバ(畳み込み演算器)も同様の方法を用
いて回路規模の簡易化が可能である。
来4個の乗算器を含む回路構成にて実現していた複素乗
算器を、3個の乗算器を用いた回路構成にて実現可能で
あり、複素乗算処理を合むディジタル回路の回路規模を
低減することができる。また、複素相関器についても、
従来4個の実数相関器を含む回路構成にて実現していた
ものを、3個の実数相関器を用いた回路構成にて実現可
能であり、同様に回路規模の低減が可能である。
図
構成図
回路構成図
構成例を示す図
路構成例を示す図
Claims (3)
- 【請求項1】 入力された第1の複素数の実数値と虚数
値の和と差を計算し出力する第1の和差演算回路と、 入力された第2の複素数の実数値と虚数値の和と差を計
算し出力する第2の和差演算回路と、 前記第1の和差演算回路の和または差のどちらか一方の
出力と前記第2の和差演算回路の和または差のどちらか
一方の出力を乗算し出力する第1の乗算器と、 前記第1の和差演算回路の出力のうち前記第1の乗算器
に入力されなかった和または差のどちらか一方の出力と
前記第2の和差演算回路の出力のうち前記第1の乗算器
に入力されなかった和または差のどちらか一方の出力を
乗算し出力する第2の乗算器と、 前記第1の乗算器の出力と前記第2の乗算器の出力の和
と差を計算し出力する第3の和差演算回路と、 前記第1の和差演算回路と前記第2の和差演算回路から
得た2実数を乗算し前記第3の和差演算回路の出力の実
数値または虚数値に加減算を行い補正した値を前記第1
の複素数と前記第2の複素数の複素乗算結果として出力
する補正項演算回路と、 を備えたことを特徴とする複素乗算器。 - 【請求項2】 入力された複素数の実数値と虚数値の和
と差を計算し出力する第1の和差演算回路と、 前記第1の和差演算回路の和の出力を入力する第1の実
数相関器と、 前記第1の和差演算回路の差の出力を入力する第2の実
数相関器と、 前記第1の和差演算回路より得た前記入力された複素数
の実数値または虚数値を入力する第3の実数相関器と、 前記第1の実数相関器の出力と前記第2の実数相関器の
出力を入力し和と差を計算して出力する第2の和差演算
回路と、 前記第3の実数相関器の出力から補正値を演算し前記第
2の和差演算回路の出力の実数値または虚数値に加減算
を行い補正した値を複素相関演算結果として出力する補
正項演算回路と、 を備えたことを特徴とする複素相関器。 - 【請求項3】 入力された複素数の実数値と虚数値の和
を出力する第1の加算器と、 前記入力された複素数の実数値から虚数値を減算した結
果を出力する第1の減算器と、 前記第1の加算器の出力値を入力するN(Nは1以上の
整数)段の第1のシフトレジスタと、 第1のN個の値を記憶する第1の記憶回路と、 前記第1のシフトレジスタのn(nは1からNまでの整
数)番目のレジスタ値と前記第1の記憶回路のn番目の
値を入力し乗算した結果を出力するN個の乗算器から成
る第1の乗算器群と、 前記第1の乗算器群のN個の出力を加算する第1のN入
力加算器と、 前記第1の減算器の出力値を入力するN段の第2のシフ
トレジスタと、 第2のN個の値を記憶する第2の記憶回路と、 前記第2のシフトレジスタのn番目のレジスタ値と前記
第2の記憶回路のn番目の値を入力し乗算した結果を出
力するN個の乗算器から成る第2の乗算器群と、 前記第2の乗算器群のN個の出力を加算する第2のN入
力加算器と、 前記第1の記憶回路のn番目の値から前記第2の記憶回
路のn番目の値をそれぞれ減算するN個の減算器から成
る減算器群と、 前記第1のシフトレジスタのn番目のレジスタ値と前記
第2のシフトレジスタのn番目のレジスタ値を入力し加
算した結果をそれぞれ出力するN個の加算器から成る加
算器群と、 前記減算器群の出力を前記加算器群の出力とそれぞれ乗
算して出力するN個の乗算器から成る第3の乗算器群
と、 前記第3の乗算器群のN個の出力を加算する第3のN入
力加算器と、 前記第1のN入力加算器の出力と前記第2のN入力加算
器の出力を入力し加算した結果を出力する第2の加算器
と、 前記第1のN入力加算器の出力と前記第2のN入力加算
器の出力を入力し前記第1のN入力加算器の出力値から
前記第2のN入力加算器の出力値を減算した結果を出力
する第2の減算器と、 前記第2の減算器の出力と前記第3のN入力加算器の出
力を入力し前記第2の減算器の出力値から前記第3のN
入力加算器の出力値を減算した結果を出力する第3の減
算器とから構成され、 前記第2の加算器の出力を複素相関演算結果の実数値出
力とし、前記第3の減算器の出力を複素相関演算結果の
虚数値出力とすることを特徴とする複素相関器。
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US8995500B2 (en) | 2012-07-19 | 2015-03-31 | Seiko Epson Corporation | Asynchronous correlation circuit, asynchronous full adder circuit, calculation device, correlation device, asynchronous maximum value N detection circuit, and satellite signal acquisition device |
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- 1999-09-24 JP JP26978799A patent/JP3684314B2/ja not_active Expired - Lifetime
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