JP2001091767A - 導波路グレーティング素子 - Google Patents

導波路グレーティング素子

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JP2001091767A
JP2001091767A JP27033199A JP27033199A JP2001091767A JP 2001091767 A JP2001091767 A JP 2001091767A JP 27033199 A JP27033199 A JP 27033199A JP 27033199 A JP27033199 A JP 27033199A JP 2001091767 A JP2001091767 A JP 2001091767A
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JP
Japan
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waveguide
grating element
temperature
waveguide grating
quartz glass
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Pending
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JP27033199A
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English (en)
Inventor
Satoru Takasugi
哲 高杉
Shinichi Kajiyama
真一 梶山
Hideki Namise
秀樹 南畝
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温度調整システムによって温度制御しなくて
も、所望のブラッグ波長特性を得る。 【解決手段】石英系ガラス材料からなる導波路グレーテ
ィング素子において、グレーティング9が形成された石
英ガラス基板1の裏面側に、線膨張係数が15×10-6
nm/℃より大きい材質からなる部材10が接合されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板表面に導波路
型光回路としてグレーティングが形成された石英ガラス
系導波路グレーティング素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光波長多重伝送(Wavelength Div
ision Multi/Demultiplexer, WDM)の実用化に向けた研
究開発が活発化しており、それに用いられる各種光デバ
イスの開発も急務となっている。導波路グレーティング
素子は、そのキーデバイスの一つであり、光ネットワー
ク内に設置され、伝送されてきた光信号を波長に依存し
て分波するために用いられる。
【0003】石英ガラス系導波路グレーティング素子
は、石英ガラス基板上にGeO2 などが添加されたSi
2 ガラスからなるコア導波路が形成され、その上にコ
ア導波路よりも低屈折率のクラッドが形成され、コア導
波路には周期的に屈折率を変化させたグレーティングが
形成されている。
【0004】このような石英ガラス系材料から構成され
る導波路グレーティング素子は、石英ガラスの屈折率が
温度に依存して変化するため、光学特性のうちブラッグ
波長特性に温度依存性を有する。そのため、石英ガラス
系導波路グレーティング素子を実装したモジュールで
は、ヒータ及び温度センサをモジュール内部に設けると
共に外部に温度コントロール回路を付加して、グレーテ
ィング素子の温度を制御して光学特性を維持するように
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような温度調整システムを用いて温度制御するために
は、電力の供給が必要であり、システム上好ましくな
い。また、モジュールに上記のような温度調整システム
を設け、更にモジュール内に断熱空間を設ける必要があ
るため、モジュールのサイズが大きくなってしまうとい
う問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を解決し、温
度調整システムによって温度制御をしなくても、所望の
ブラッグ波長特性が得られる石英ガラス系導波路グレー
ティング素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板表面に導
波路型光回路としてグレーティングが形成され、上記基
板及び上記導波路型光回路が石英系ガラス材料からなる
導波路グレーティング素子において、上記基板の裏面側
に線膨張係数が15×10-6nm/℃より大きい材質(好
ましくは20×10-6nm/℃以上)からなる部材が接合
されている導波路グレーティング素子であり、この構成
により上記目的を達成することができる。
【0008】なお、上記部材は、金属板であることが好
ましく、その中でも、後述するように亜鉛やアルミニウ
ムからなる金属板が適している。また、金属板は単板に
限られるものではなく、例えばステンレスと亜鉛の複合
板等の2種類以上の金属の複合板であっても良い。
【0009】また、上記基板と上記部材とは、弾性率1
00kgf/mm2 以上の接着剤により接合されていることが
望ましい。これ以下の弾性率であると、導波路グレーテ
ィング素子及び部材(金属板)の熱膨張を接着剤がその
せん断変形により吸収してしまうため好ましくない。
【0010】ここで、本発明の作用を説明する。
【0011】従来の導波路グレーティングのブラッグ波
長の温度依存性dλ/dTは、次の(1)式で表わされ
る。
【0012】 dλ/dT=2Λ(dn/dT+nα) (1) ここで、Λはグレーティングの周期、nは石英ガラス導
波路の等価屈折率(約1.45)、dn/dTは石英ガ
ラス導波路の等価屈折率の温度依存性(約1×1
-5)、αは石英ガラス導波路の線膨張係数(約0.6
×10-6nm/℃)である。ここで、グレーティングの周
期Λを約530nmとした時、dλ/dTは約0.010
2(nm/℃)となる。
【0013】本発明では、この(1)式の温度依存性を
示す項dλ/dTを相殺するため、下記の温度係数を補
償するための項n・dε/dTを加えた(2)式で示さ
れる構造を提案する。
【0014】 dλ/dT=2Λ(dn/dT+nα+n・dε/dT) (2) ここで、εは導波路内に発生する歪の大きさであり、d
ε/dTはその歪の温度依存性を示す。
【0015】この(2)式において、適当なn・dε/
dTを選ぶことにより、導波路グレーティングのブラッ
グ波長の温度依存性を示す項dλ/dTを、実用上問題
がない程度に小さくすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
3に基づいて説明する。
【0017】図1は導波路型グレーティング素子の上面
図であり、石英ガラス基板1の表面には、2つのMMI
(Multi-mode Interference )3dBカプラ7、7’が形
成され、一方のMMI−3dBカプラ7と入力ポート3及
びdropポート4がコア導波路2で接続され、他方の
MMI−3dBカプラ7’とaddポート5及び出力ポー
ト6がコア導波路2で接続され、更に2つのMMI−3
dBカプラ7、7’を結ぶコア導波路8、8’には夫々グ
レーティング9、9’が形成されている。
【0018】ここで、本実施形態の導波路型グレーティ
ング素子は、石英ガラス基板1上にGeO2 などが添加
されたSiO2 ガラスからなるコア導波路2が形成さ
れ、その上にコア導波路2よりも低屈折率のクラッド
1’(図2)が形成されたものである。
【0019】なお、入力ポート3、dropポート4、
addポート5、出力ポート6には、図示しない光ファ
イバが夫々の導波路コア2と光学的に調心されて取り付
けられようになっている。
【0020】そして、本実施形態の導波路型グレーティ
ング素子は、入力ポート3から波長λ1〜λk〜λnの
光が入射されると、グレーティングで反射された波長λ
kの光はdropポート4から出射し、波長λ1〜λk
−1、λk+1〜λnの光は出力ポート6から出射す
る。また、addポート5から波長λkの光が入射され
ると、グレーティングで反射された波長λkの光は出力
ポート6から出射する。
【0021】本実施形態では、図2に示す如く、導波路
素子1の裏面には温度補償用部材10が接着固定されて
いる。この温度補償用部材10は線膨張係数が15×1
-6nm/℃より大きいものであり、石英ガラスの線膨張
係数(約0.6×10-6nm/℃)よりも大きいため、温
度が例えば25℃から70℃に上昇した際には、図3に
示すような変形(そり)を起こす。この変形により、前
述したn・dε/dTの効果が発揮され、ブラッグ波長
は温度補償される。逆に温度が下降した際には、変形
(そり)は逆向きとなるが、同じように温度補償を行う
ことができる。なお、図3において矢印11は応力の方
向を示す。
【0022】図4に温度補償用部材に複数の材質を用
い、またその板厚を変化させた場合での導波路グレーテ
ィング素子の温度係数dλ/dTを示す。横軸が各部材
の板厚、縦軸が導波路グレーティング素子の温度係数を
示す。材質Aは亜鉛、Bはアルミニウム、Cはステンレ
ス鋼であり、線膨張係数αはそれぞれ順に、32×10
-6nm/℃、23×10-6nm/℃、15×10-6nm/℃で
ある。
【0023】図4に示す通り、それぞれの材質A,B,
Cでは、線膨張係数とともに、弾性係数も異なるため、
各材質において違った板厚において、温度係数をもっと
も小さくする極値が存在する。
【0024】一方、システムの実用上、導波路グレーテ
ィング素子の温度係数は約±0.003nm/℃以下とす
る必要がある。これを実現するためには、材質Aは、板
厚0.1〜1mmの全板厚で上記特性を得られる。材質B
では、0.4〜0.6mmの狭い範囲で上記特性を得られ
る。また材質Cでは、全ての板厚で上記特性を得ること
は不可能である。
【0025】これより、温度補償用部材は15×10-6
nm/℃を超える線膨張係数を有するものであることが、
上記ブラッグ波長特性を実現する必要条件であると言え
る。好ましくは、20×10-6nm/℃以上の線膨張係数
が必要である。なお、線膨張係数が大きすぎると、温度
補償用部材の厚さ及び重量が大きくなりすぎるため、1
00×10-6nm/℃以下とするのがよい。また、プラス
チックはクリープしてしまう材質のため、上記温度係数
n・dε/dTが時間と共に変化してしまい、温度補償
用部材としては好ましくない。
【0026】また、導波路グレーティング素子と温度補
償用部材とを接着する接着剤は、それが低弾性率のもの
であると導波路グレーティング素子と温度補償用部材の
双方の熱膨張をせん断変形により吸収して好ましくない
ため、弾性率100kgf/mm2以上の接着剤であることが
望ましい。そのような接着剤としては、NTTアドバン
ステクノロジ社製NA3925(25℃での弾性率:1
60kgf/mm2 )などがある。
【0027】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の石英ガ
ラス系導波路グレーティング素子によれば、電源を必要
とする温度調整システムやサーキュレータを使用しなく
ても、所望のブラッグ波長特性を得ることができ、しか
も、モジュール化の際に温度調節システムや断熱空間が
不要となるため、小型で安価な導波路グレーティングモ
ジュールを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す上面図。
【図2】本発明の一実施形態を示す側面図。
【図3】本発明の一実施形態である石英ガラス系導波路
グレーティング素子が温度変化により変形した状態を示
す説明図。
【図4】温度補償用部材の板厚と導波路グレーティング
素子の温度係数dλ/dTとの関係を示す説明図。
【符号の簡単な説明】
1 石英ガラス基板 1’ クラッド 2 導波路コア 3 入力ポート 4 dropポート 5 addポート 6 出力ポート 7 MMI−3dBカプラ 8’ 導波路 9、9’ グレーティング 10 温度補償用部材 11 応力方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面に導波路型光回路としてグレーテ
    ィングが形成され、上記基板及び上記導波路型光回路が
    石英系ガラス材料からなる導波路グレーティング素子に
    おいて、上記基板の裏面側に線膨張係数が15×10-6
    nm/℃より大きい材質からなる部材が接合されているこ
    とを特徴とする導波路グレーティング素子。
  2. 【請求項2】上記部材が、金属板であることを特徴とす
    る請求項1に記載の導波路グレーティング素子。
  3. 【請求項3】上記基板と上記部材とが、弾性率100kg
    f/mm2 以上の接着剤により接合されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の導波路グレーティン
    グ素子。
JP27033199A 1999-09-24 1999-09-24 導波路グレーティング素子 Pending JP2001091767A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6993232B2 (en) 2001-10-10 2006-01-31 Nec Corporation Waveguide type optical device and manufacturing method thereof

Cited By (1)

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