JP2001090916A - バーナ式灰溶融設備 - Google Patents

バーナ式灰溶融設備

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JP2001090916A
JP2001090916A JP26959399A JP26959399A JP2001090916A JP 2001090916 A JP2001090916 A JP 2001090916A JP 26959399 A JP26959399 A JP 26959399A JP 26959399 A JP26959399 A JP 26959399A JP 2001090916 A JP2001090916 A JP 2001090916A
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combustion chamber
fluff
burner
furnace
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Yoshitoshi Sekiguchi
善利 関口
Kunio Sasaki
邦夫 佐々木
Hide Momota
秀 百田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶融スラグの抜き出しをスムースに行うことが
できるとともに熱効率を向上し得るバーナ式灰溶融設備
を提供する。 【解決手段】細粒フラフを燃料とする加熱用バーナ5が
設けられて灰を溶融するための灰溶融炉1と、この灰溶
融炉内に灰を供給するための第1および第2灰供給装置
2,3と、細粒フラフを加熱用バーナに供給するための
燃料供給装置4とを具備する灰溶融設備であって、灰溶
融炉の炉本体11内に設けられた一次燃焼室12および
二次燃焼室14に、それぞれ灰を供給するための灰供給
口15,16を形成するとともに、これら両燃焼室同士
を連通させる連通部13の底壁部11cに、溶融スラグ
の抜出口17を形成し、さらに細粒フラフを軽量フラフ
と重量フラフとに選別するとともに、軽量フラフを加熱
用バーナに供給し、かつ重量フラフを、一次燃焼室側の
第1灰供給口15に供給するようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細粒可燃物を燃料
とするバーナ式灰溶融設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、バーナ式灰溶融炉として、都市ご
みなどの廃棄物の内、プラスチック類、紙類、木材類な
どの高カロリー廃棄物を乾燥した後、例えば数ミリ以下
の大きさに破砕して得られる細粒可燃物(以下、フラフ
という)を、バーナの燃料として使用するものがある。
【0003】この種のバーナ式灰溶融炉は、図6に示す
ように、加熱用バーナ102により灰を加熱して溶融す
るための炉本体101と、この炉本体101内に灰を供
給するための灰供給装置103とから構成されている。
上記炉本体101には、円筒状の一次燃焼室111およ
びこの一次燃焼室111に連通部112を介して連通さ
れる二次燃焼室113が形成され、また炉床である底壁
部101aが二次燃焼室113から一次燃焼室111側
に向かって下方に傾斜されるとともに、この炉本体10
1の底壁部101aの上流側の側壁部101bには、灰
の供給口114が形成されている。
【0004】なお、上記一次燃焼室111は、高さ方向
中間位置に設けられた環状の突出部115により、下部
燃焼空間111aと上部燃焼空間111bとに分けられ
ており、その上壁部101cに上記バーナ102が設け
られている。また、上記上部燃焼空間111bでは、周
囲から一次燃焼空気が接線方向で供給されて、燃料であ
るフラフの滞留時間をできるだけ長くなるようにされ、
また下部燃焼空間111aでは、周囲から一次燃焼空気
が半径方向で供給されて内部が攪拌されている。
【0005】さらに、上記灰供給装置103は、下部が
炉本体101の供給口114に接続された灰投入ホッパ
121と、この灰投入ホッパ121の下部に配置された
灰押込み用のプッシャ装置122が配置されている。上
記構成において、プッシャ装置122により炉本体10
1内の二次燃焼室113に供給された灰は、まず連通部
112を介して一次燃焼室111から流れてくる高温の
燃焼排ガスにより乾燥が行われ、次にこの乾燥された灰
が一次燃焼室111に移動し、ここで溶融されて溶融ス
ラグとなり、炉本体101の灰供給装置103とは反対
側に形成されたスラグ抜出口116から、水砕ピット1
04内に落下されていた。
【0006】ところで、上記バーナ式灰溶融炉の構成に
よると、燃料であるフラフは数ミリ以下に粉砕された可
燃物であるが、このフラフ中には、粒子が大きいもの
や、塊状のものなどが含まれており、これらは、どうし
ても一次燃焼室111で完全に燃焼させることができ
ず、未然状態で二次燃焼室113側に飛散してしまう。
このため、油などの液体燃料を利用した場合に比べて、
炉内の温度分布が大きく異なってしまう。すなわち、フ
ラフを使用した場合には、炉内温度が一次燃焼室111
と二次燃焼室113との中間部で最も高くなり、したが
って一次燃焼室111での温度が低くなって、溶融スラ
グの抜き出しが困難になる。
【0007】そこで、このような事態を解決するものと
して、図7に示すような灰溶融炉が提案されている。す
なわち、この灰溶融炉131は、上述した灰溶融炉で
は、排ガスに対する灰の供給方向が対向する向流式であ
ったのに対して、灰の供給方向が排ガスの流れと同一で
ある並流式にするとともに、スラグ抜出口141を、一
次燃焼室132と二次燃焼室133との間の連通部13
4に設けるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、提案された上
記灰溶融炉131の構成によると、連通部134におい
て、炉内の温度が最も高くなり、すなわち灰の溶融が終
了してしまうため、二次燃焼室133においては、高温
の燃焼排ガスの持つ熱の有効利用をすることができず、
熱効率が低いという問題がある。
【0009】そこで、本発明は、溶融スラグの抜き出し
をスムースに行うことができるとともに熱効率を向上し
得るバーナ式灰溶融設備を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載のバーナ式灰溶融設備は、
細粒可燃物を燃料とする加熱用バーナが設けられて灰を
溶融するための灰溶融炉と、この灰溶融炉内に灰を供給
するための灰供給装置と、細粒可燃物を上記加熱用バー
ナに供給するための燃料供給装置とを具備する灰溶融設
備であって、上記灰溶融炉の炉本体内に設けられた一次
燃焼室および二次燃焼室に、それぞれ灰を供給するため
の灰供給口を形成するとともに、これら両燃焼室同士を
連通させる連通部の底壁部に、溶融スラグの抜出口を形
成したものである。
【0011】この構成によると、両燃焼室の間に溶融ス
ラグの抜出口が設けられるとともに両燃焼室から灰が供
給されるため、溶融スラグの抜出口付近で排ガスの温度
が最高になる場合でも、この排ガスの持つ熱により、二
次燃焼室から供給される灰が加熱・溶融されることにな
り、排ガスの持つ熱の有効利用が図られる。また、本発
明の請求項2に係るバーナ式灰溶融設備は、請求項1に
記載の構成において、細粒可燃物を軽量可燃物と重量可
燃物とに選別するとともに、軽量可燃物を加熱用バーナ
に供給し、かつ重量可燃物を、一次燃焼室側の灰供給口
に供給するようにしたものである。
【0012】この構成によると、重量可燃物が一次燃焼
室にて灰と一緒に燃焼されるため、その燃焼熱が二次燃
焼室内に供給された灰の加熱・溶融に使用され、したが
ってさらなる熱の有効利用か図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
るバーナ式灰溶融設備を、図1〜図5に基づき説明す
る。本実施の形態におけるバーナ式灰溶融設備は、灰を
溶融するための燃料として、都市ごみなどの廃棄物の
内、プラスチック類、紙類、木材類などの高カロリー廃
棄物を、乾燥した後、例えば数ミリ以下の大きさに破砕
して得られる細粒可燃物(以下、フラフという)を使用
するものである。
【0014】すなわち、この灰溶融設備は、フラフを燃
料とする加熱用バーナ5が設けられて灰を溶融するため
の灰溶融炉1と、この灰溶融炉1内に、かつ2箇所から
灰を供給するための第1および第2灰供給装置2,3
と、フラフを上記加熱用バーナ5に供給するための燃料
供給装置4とを具備している。まず、灰溶融炉1につい
て説明する。
【0015】この灰溶融炉1の炉本体11には、円筒状
の一次燃焼室12およびこの一次燃焼室12に連通部1
3を介して連通される二次燃焼室14が形成されるとと
もに、各燃焼室12,14の外側の側壁部11a,11
bには、各灰供給装置2,3より炉本体11内に灰を供
給するための灰供給口15,16がそれぞれ形成されて
いる。
【0016】そして、上記各燃焼室12,14同士を連
通させる連通部13に対応する底壁部11cには、溶融
灰すなわち溶融スラグを抜き出すためのスラグ抜出口1
7が形成されており、また各燃焼室12,14に対応す
る炉床である各底壁部11d,11eは、それぞれ段差
を有しかつ各燃焼室12,14からスラグ抜出口17に
向かって下向きに傾斜されている。なお、正確にいえ
ば、それぞれ傾斜部11dS,11eSと水平部11d
H,11eHとにより構成されるとともに、スラグ抜出
口17の形状(後述する)により、二次燃焼室14側の
底壁部11eの方が一次燃焼室12側の底壁部11dよ
りも低くされている。
【0017】上記一次燃焼室12は、高さ方向中間位置
に設けられた絞り部である環状の突出部18により、下
部燃焼空間12aと上部燃焼空間12bとに分けられて
おり、その上壁部11fに、上記加熱用バーナ5が設け
られている。なお、突出部18による絞り比は、例えば
0.5程度に設定されている。また、上記上部燃焼空間
12bには、図2に示すように、その周壁部11gの6
個所に(等間隔置きに)かつ接線方向で設けられた上部
吹込ノズル21から一次燃焼空気が所定の吹込速度(例
えば、約80m/s)で供給されており、内部に旋回流
を発生させて、加熱用バーナ5の燃料であるフラフの滞
留時間ができるだけ長くなるようにされている。
【0018】また、上記下部燃焼空間12aには、図3
に示すように、周壁部11gの4個所に(等間隔置き
に)かつ半径方向で設けられた下部吹込ノズル22から
一次燃焼空気が所定の吹込速度(例えば、約100m/
s)で供給されており、内部を攪拌させて燃焼が十分に
行われるようにされている。そして、図4に示すよう
に、上記炉本体11の底壁部11cの中央位置に形成さ
れたスラグ抜出口17の一次燃焼室12側である上流側
部分には、所定高さの堰部(勿論、耐火材で形成されて
いる)19が設けられて、上流側から下流側に移動する
溶融スラグSを、この堰部19にて、両側に振り分ける
とともに、スラグ抜出口17の下流側の縁部に案内させ
て、スラグ抜出口17内に落下させるようにしている。
【0019】この堰部19の平面視形状は、図5に示す
ように、スラグ抜出口17の周縁に沿うように、楕円形
状(スラグ抜出口が円形状である場合には、堰部も円形
状にされる)にされるとともに、その高さについては、
上流側から下流側に行くにしたがって徐々に低くなるよ
うにされている。正確に言うと、下流側の周縁から溶融
スラグを落下させるために、その部分だけは、堰部が形
成されておらず、したがって馬蹄形状にされている。勿
論、二次燃焼室14側からの溶融スラグも、この部分か
らスラグ抜出口17に流れ込む。
【0020】また、上記第1灰供給装置2は、炉本体1
1の一次燃焼室12側に灰を供給するためのものであ
り、上記第2灰供給装置3は、炉本体11の二次燃焼室
14側に灰を供給するためのものである。すなわち、第
1灰供給装置2は、一次燃焼室12側の側壁部11aに
設けられた灰供給口15に接続された灰投入用ホッパ3
1と、この灰投入用ホッパ31の下部に配置されてホッ
パ内の灰を一次燃焼室12内に押し込むためのプッシャ
装置32とから構成され、また第2灰供給装置3も、上
記と同様に、二次燃焼室14側の側壁部11bに設けら
れた灰供給口16に接続された灰投入用ホッパ33と、
この灰投入用ホッパ33の下部に配置されてホッパ内の
灰を二次燃焼室14内に押し込むためのプッシャ装置3
4とから構成されている。
【0021】また、上記第1および第2灰供給装置2,
3の灰投入用ホッパ31,33には、灰を供給するため
の第1および第2灰輸送管35,36が接続されてい
る。なお、これら灰輸送管35,36については、一本
の灰輸送管の途中から分岐させたものでもよい。さら
に、上記燃料供給装置4は、空気輸送により送られるフ
ラフを貯える貯留ホッパ41と、この貯留ホッパ41内
のフラフを所定量づつ切り出すための計量ホッパ42
と、この計量ホッパ42で切り出されたフラフを導入し
て、軽量フラフ(軽量可燃物)F1と重量フラフ(重量
可燃物)F2とに選別を行うための風力選別機43と、
この風力選別機43で選別された軽量フラフF1を上記
加熱用バーナ5に供給する燃料供給ライン44とから構
成され、またこの風力選別機43で選別された重量フラ
フF2は重量物供給ライン45および第1灰輸送管35
を介して第1灰供給装置2に供給するように構成されて
いる。なお、風力選別はフラフの比重にて決定されてお
り、例えばその境界は、0.1〜0.15の間に設定さ
れる。
【0022】上記燃料供給ライン44は、風力選別機4
3で選別された軽量フラフF1を移送管51を介して導
くとともに空気から分離するサイクロン52と、このサ
イクロン52で分離された軽量フラフF1を定量づつ切
り出す定量切出装置としてのロータリバルブ53と、こ
のロータリバルブ53により切り出された軽量フラフF
1を吸引するエジェクタ54と、端部に送風機55が接
続されて上記エジェクタ54を駆動するとともにエジェ
クタ54により吸引された軽量フラフF1を上記加熱用
バーナ5に空気輸送する燃料輸送管56とから構成され
ている。
【0023】なお、上記サイクロン52で排出された空
気は、途中に送風機57が設けられた空気循環管58を
介して、上記風力選別機43に戻されて循環使用されて
いる。また、上記重量物供給ライン45は、風力選別機
43で選別された重量フラフF2を第1灰輸送管35の
途中に導入する重量物輸送管61と、この重量物供給管
61の途中に設けられて、この重量フラフF2を定量づ
つ切り出す定量切出装置としてのロータリバルブ62と
から構成されている。
【0024】上記構成において、貯留ホッパ41内のフ
ラフは計量ホッパ42から所定量づつ風力選別機43に
供給され、ここで比重差により、軽量フラフF1と重量
フラフF2とに選別される。すなわち、この風力選別機
43にて、例えば大きいもの、または割り箸の破片、硬
質プラスチック片などの塊状物が重量フラフとして分離
される。
【0025】塊状物が分離された残りの軽量フラフF1
は、移送管51を介してサイクロン52に導かれて空気
が分離される。このサイクロン42で分離された軽量フ
ラフF1は、ロータリバルブ53を介してエジェクタ5
4により燃料輸送管56内に吸引され、そして加熱用バ
ーナ5に燃料として供給される。このように、加熱用バ
ーナ5に燃料として供給された軽量フラフF1は、一次
燃焼室12に吹き出され、燃焼のしやすさから、殆どが
一次燃焼室12内で燃焼するため、未燃フラフの二次燃
焼室14側への飛散が大幅に減ることになる。したがっ
て、灰溶融炉1から排出される排ガスの一酸化炭素の濃
度が、例えば150ppm程度から50ppm以下に減
らすことができる。
【0026】一方、風力選別機43で分離された重量フ
ラフF2は、ロータリバルブ62を介して、第1灰輸送
管35に導かれて第1灰供給装置2の灰投入用ホッパ3
1に輸送され、そして灰とともに一次燃焼室12に供給
され、一次燃焼室12から二次燃焼室14に至る間で燃
焼し、炉内温度が最も高くなり、灰の溶融が促進され
る、すなわち効率が向上することになる。
【0027】他方、第2灰輸送管36より第2灰供給装
置3の灰投入用ホッパ33に輸送された灰は、プッシャ
装置34により、二次燃焼室14内に供給されるが、こ
の灰は、上述したように、一次燃焼室12から二次燃焼
室14の間で最高温度に加熱溶融された灰の熱により、
やはり高温に加熱溶融されて、一次燃焼室12側からの
溶融スラグと一緒に、スラグ抜出口17の下流側の周縁
部より、スラグ抜出口17内に落下して、水砕ピット6
に排出される。
【0028】このように、燃焼しにくい重量フラフが灰
に混入されて炉本体11内に供給されるため、一次燃焼
室12にて、上方からスラグ上に落下してそのまま炉外
に排出される場合に比べて、スラグ中の未燃炭素分が減
少し、したがってスラグの品質が大幅に向上し、しかも
重量フラフの燃焼熱が、二次燃焼室14内に供給された
灰の加熱・溶融に使用されるため、熱効率がさらに向上
することになる。
【0029】また、第1灰供給装置2により炉本体1内
の一次燃焼室12に供給された灰は、加熱用バーナ5の
燃焼熱により、乾燥および加熱が行われるとともに連通
部13を経て二次燃焼室14側に移動する。この途中、
すなわち連通部13近傍において、溶融スラグSは堰部
19により、左右に分かれて二次燃焼室14側に移動す
るが、この部分では、一次燃焼室12で燃焼しなかった
フラフが完全燃焼し、炉内温度が最高(例えば、145
0℃程度またはそれ以上の温度)となる。すなわち、溶
融スラグSは、炉内温度が最高の箇所にて、堰部19を
迂回することになり、この間に、十分に加熱されて良好
な溶融状態が維持される。
【0030】したがって、流動性の良い状態の溶融スラ
グSは、スラグ抜出口17の下流側に廻り混み、その下
流側周縁からスムーズにスラグ抜出口17に入り、水砕
ピット6内に落下する。さらに、二次燃焼室14側から
も灰が供給されるため、一次燃焼室12と二次燃焼室1
4との間の連通部13で、炉内で最も高い温度になった
排ガスの持つ熱が、二次燃焼室14側に供給された灰の
加熱および溶融に回収されるため、熱効率が、例えば4
割程度向上する。
【0031】しかも、二次燃焼室14内の温度が低下す
るため、排ガスの滞留時間が、従来と同じ2秒程度であ
る場合には、二次燃焼室14の容積を小さくすることも
できる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、一
次燃焼室と二次燃焼室との連通部に溶融スラグの抜出口
を設けるとともに、両燃焼室から灰を供給するようにし
たので、溶融スラグの抜出口付近で排ガスの温度が最高
になる場合でも、この排ガスの持つ熱により、二次燃焼
室から供給される灰が加熱・溶融されることになり、し
たがって排ガスの持つ熱の有効利用を図ることができ
る。また、重量可燃物を、一次燃焼室に灰と一緒に供給
するようにしているので、重量可燃物の燃焼熱が、二次
燃焼室内に供給された灰の加熱・溶融に使用されるた
め、熱の有効利用を図ることができる。すなわち、灰溶
融設備における熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるバーナ式灰溶融炉
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】同実施の形態のバーナ式灰溶融炉の要部断面図
である。
【図5】図4のC−C矢視図である。
【図6】従来例におけるバーナ式灰溶融炉の概略構成を
示す断面図である。
【図7】従来例の改良案に係るバーナ式灰溶融炉の概略
構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 灰溶融炉 2 第1灰供給装置 3 第2灰供給装置 4 燃料供給装置 5 加熱用バーナ 11 炉本体 12 一次燃焼室 13 連通部 14 二次燃焼室 17 スラグ抜出口 43 風力選別機 44 燃料供給ライン 45 重量物供給ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23J 1/00 F23J 1/00 B (72)発明者 百田 秀 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 3K061 AA23 AB03 AC03 AC13 AC17 CA01 DA02 DB04 DB11 DB20 NB03 NB13 NB15 NB27 3K065 AA23 AB03 AC03 AC13 AC17 CA01 CA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細粒可燃物を燃料とする加熱用バーナが設
    けられて灰を溶融するための灰溶融炉と、この灰溶融炉
    内に灰を供給するための灰供給装置と、細粒可燃物を上
    記加熱用バーナに供給するための燃料供給装置とを具備
    する灰溶融設備であって、 上記灰溶融炉の炉本体内に設けられた一次燃焼室および
    二次燃焼室に、それぞれ灰を供給するための灰供給口を
    形成するとともに、これら両燃焼室同士を連通させる連
    通部の底壁部に、溶融スラグの抜出口を形成したことを
    特徴とするバーナ式灰溶融設備。
  2. 【請求項2】細粒可燃物を軽量可燃物と重量可燃物とに
    選別するとともに、軽量可燃物を加熱用バーナに供給
    し、かつ重量可燃物を、一次燃焼室側の灰供給口に供給
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載のバーナ
    式灰溶融設備。
JP26959399A 1999-09-24 1999-09-24 バーナ式灰溶融設備 Pending JP2001090916A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003275686A (ja) * 2002-03-20 2003-09-30 Sumitomo Heavy Ind Ltd 廃棄物選別装置
JP2009228934A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Hitachi Zosen Corp 灰溶融炉および灰溶融炉における高融点物質除去方法
CN105650619A (zh) * 2015-12-20 2016-06-08 黔东南州龙达再生能源开发有限责任公司 节能高效生物质颗粒燃烧机炉芯

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