JP2001090808A - 3次元カム及びその製造方法 - Google Patents

3次元カム及びその製造方法

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JP2001090808A JP26703199A JP26703199A JP2001090808A JP 2001090808 A JP2001090808 A JP 2001090808A JP 26703199 A JP26703199 A JP 26703199A JP 26703199 A JP26703199 A JP 26703199A JP 2001090808 A JP2001090808 A JP 2001090808A
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dimensional cam
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修司 中野
Yoshihiko Masuda
義彦 増田
Yoshito Moriya
嘉人 守谷
Hideo Einaga
秀男 永長
Shinichiro Kikuoka
振一郎 菊岡
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回転軸に沿ってカムプロフィール形状の変化す
る3次元カムの生産性を高く確保しながらも、耐久性能
の更なる向上を図る。 【解決手段】カム10は、その回転軸Aにそってカムプ
ロフィール面10aの形状が変化する3次元カムであ
り、焼結ネットシェイプによって製造されている。焼結
ネットシェイプに際しての焼結材の焼結密度を7〜7.
4グラム/立方センチメートルに設定することで、カム
プロフィール面10aの空孔率を5〜10%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムプロフィール
形状が回転軸に沿って変化する3次元カム及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、内燃機関の性能向上のため、カム
の3次元形状を通じて機関バルブの開/閉弁時期や開弁
期間、リフト量といったバルブ特性を可変とする連続可
変動弁装置が提案されている。
【0003】こうした可変動弁装置を備える内燃機関で
は、機関バルブを開閉駆動するためのカムとして、カム
プロフィール形状がその回転軸線に沿って連続的に変化
する3次元カムが採用されている。そしてこの3次元カ
ムが組み付けられたカムシャフトを油圧等によってその
回転軸方向に移動させることによって、機関バルブのバ
ルブリフタと当接するカムプロフィール形状を変化さ
せ、バルブ特性を可変とするようにしている。
【0004】ところで、こうした3次元カムでは、この
ように回転軸に沿ってカムプロフィール形状が変化して
いるため、そのカムプロフィール面を高精度に加工する
ことが非常に困難なものとなる。例えば特開平10−4
4014号公報にみられるように、こうしたカムプロフ
ィール面を砥石による研削によって機械加工した場合、
充分な精度を確保するには、加工工程の複雑化や加工時
間の長期化は避けがたいものとなる。
【0005】そこで、こうした3次元カムを粉末冶金法
による一体成形(焼結ネットシェイプ)によって形成す
ることが提案されている。こうした焼結ネットシェイプ
であれば、複雑なカムプロフィール形状を有する3次元
カムであれ、充分な精度を確保しながらも、高い生産性
でもって製造することができるようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、3次元カム
に限らず内燃機関の機関バルブの開閉用に用いられるカ
ムには、機関バルブのバルブスプリングによりバルブリ
フタに押し付けられて高い面圧を受けながらも高速で回
転されるため、すべり摩耗やピッチングなどの損傷に対
する高い耐久性能が要求される。特に、上記連続可変動
弁装置に用いられる3次元カムにあっては、カムが内燃
機関の運転中にその回転軸方向にも移動されるため、更
に高い耐久性能が必要とされる。
【0007】ちなみに、上記焼結ネットシェイプ製のカ
ムは、従来より一般に用いられている鋳造製のカムに比
して高い耐久性能を有しているものの、近年にあって
は、内燃機関の性能向上のために更に過酷な条件でのカ
ムの使用が要望されており、更なる耐久性能の向上が望
まれている。
【0008】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、回転軸に沿ってカムプロフ
ィール形状の変化する3次元カムであれ、高い生産性を
確保しながらも、耐久性能の更なる向上を図ることので
きる3次元カム及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明は、回転軸に沿って変化するカムプロ
フィール形状を有し、焼結ネットシェイプによって製造
された3次元カムにおいて、該3次元カムのカムプロフ
ィール面における空孔率が5〜10%とされているもの
である。
【0010】焼結ネットシェイプ、すなわち粉末冶金法
による一体成形によれば、複雑なカムプロフィール形状
を有する3次元カムであれ、機械加工を施さずとも高精
度で形成することができ、高い生産性を確保することが
できる。この請求項1に記載の構成では、こうした焼結
ネットシェイプによって3次元カムを製造することで、
充分な精度を確保しながらも、生産性の向上を図るよう
にしている。
【0011】更に、この請求項1に記載の構成では、こ
うした焼結ネットシェイプにより製造された3次元カム
のカムプロフィール面に5〜10%の空孔率の空孔が形
成されている。こうした3次元カム表面の空孔率は、焼
結ネットシェイプ時の焼結密度や焼結温度などの設定に
よって容易且つ適切に調整することができる。ちなみ
に、この空孔率とは、カムプロフィール面の表面積に対
する空孔面積の総和の割合を百分率で示したものであ
る。
【0012】なお、こうした空孔の存在は、オイルなど
の潤滑剤が同空孔内に入り込むようになるため、潤滑剤
の保持性の向上に貢献する。このため、3次元カムの空
孔率を高めれば、カムプロフィール面のフリクションを
より低減することが、すなわちカムのフリクション性能
をより高めることができるようになり、すべり摩耗をよ
り効果的に抑制することができるようになる。しかしな
がら、その一方で、空孔率を高めれば、カムプロフィー
ル面の荒れを増大させることとなり、ピッチングに対す
る耐性はより低下することとなる。
【0013】ただし、空孔率が5〜10%の範囲とすれ
ば、フリクションを許容し得る大きさに抑制しつつも、
ピッチングへの耐性を充分に確保し得ることが、発明者
らによって確かめられている(図2参照)。したがっ
て、この請求項1に記載の発明によれば、回転軸に沿っ
てカムプロフィール形状の変化する3次元カムであれ、
高い生産性を確保しながらも、耐久性能の更なる向上を
図ることができるようになる。
【0014】また、請求項2に記載の発明では、回転軸
に沿ってカムプロフィール形状の変化する3次元カムを
焼結ネットシェイプによって製造する方法において、焼
結ネットシェイプ時の焼結密度を7〜7.4グラム/立
方センチメートルとするようにしている。
【0015】上述のように焼結ネットシェイプによれ
ば、精度を充分に高く確保しながらも、高い生産性でも
って3次元カムを製造することができる。また、こうし
た焼結ネットシェイプによって製造された3次元カムの
表面に5〜10%の空孔率の空孔が存在することで、高
い耐久性を確保できることは、上述した通りである。
【0016】この請求項2に記載の製造方法では、焼結
ネットシェイプ時に焼結材を押し固める際に、その焼結
材の密度、すなわち焼結密度が7〜7.4グラム/立方
センチメートルとなるようにしている。そして、こうし
た焼結密度でもって焼結ネットシェイプを行えば、3次
元カムの表面の空孔率を5〜10%とすることができる
ようになる。
【0017】したがって、この請求項2に記載の発明に
よれば、生産性を充分に高く確保しつつも、耐久性能の
高い3次元カムを製造することができるようになる。ま
た、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の3次
元カムの製造方法において、焼結ネットシェイプに際し
ての型枠からの前記3次元カムの取り出しにあたり、そ
の型抜き方向を前記型枠と前記カムプロフィール面とが
摺接しない方向とするようにしている。
【0018】焼結ネットシェイプによる3次元カムの製
造にあたり、3次元カムを型枠から取り出すときに、同
カムのカムプロフィール面と型枠とが擦れ合うようなこ
とがあると、カムプロフィール面上において空孔の外縁
部が変形して、形成された空孔が潰れてしまうことがあ
る。そしてこの結果、空孔率が低下してしまい、所望す
るだけの空孔率が得られなくなるおそれがある。
【0019】そこで、この請求項3に記載の製造方法で
は、3次元カムの型枠からの取り出しに際して、型枠と
カムプロフィール面とが摺接しない方向に型抜きを行う
ようにすることで、型枠との擦れによる空孔の潰れを抑
制し、常に所望とする空孔率が得られるようにしてい
る。
【0020】したがって、この請求項3に記載の発明に
よれば、所望とする空孔率をより適切に確保することが
できるようになり、耐久性能の高い3次元カムをその品
質を更に高く維持しながら製造することができるように
なる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる3次元カム
及びその製造方法を具体化した一実施形態について、図
を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、本実施形態の3次元カムについ
て、同図(a)はその平面構造を、図(b)は同図
(a)のB−B線に沿ったその断面構造を、同図(c)
はその斜視構造をそれぞれ示している。
【0023】この図1に示すように、この3次元カム1
0は、その回転軸Aに沿ってカムプロフィール形状の変
化する3次元カムとして構成されている。このカム10
においては、そのベース円12の径は一定であるもの
の、そのカムノーズ11の高さが回転軸Aに沿って変化
する構成となっている。
【0024】本実施形態においては、この3次元カム1
0は、焼結ネットシェイプによって製造されている。す
なわち、粉末状の焼結材を型枠内で押し固め、上記の形
状に成形し、それを焼結させることで3次元カム10を
製造している。こうした焼結ネットシェイプによって製
造すれば、研削などの機械加工を施さずとも、加工精度
を十分に確保することができる。このため、上述のよう
な3次元カム10であれ、その生産性を高くすることが
できる。
【0025】ちなみにここでは、3次元カム10の焼結
材として、耐摩耗性に優れた焼結材料、例えば[Fe -
0.6% Mo - 0.2% Mn - 0.8% C]などを用いている。とこ
ろで、焼結ネットシェイプにより製造した場合、焼結材
の粉末粒子間の隙間に空孔が形成される。例えば、焼結
材の粒径が0.1mm程度である場合には、数μm〜50μmの
空孔が3次元カム10の表面に形成される。こうした空
孔の量は、焼結ネットシェイプ時の焼結材を押し固る度
合いによって調整することができる。すなわち、焼結材
を高圧で押し固め、その密度(焼結密度)を高くすれば
空孔の量が低減され、焼結密度を低くすれば、空孔の量
が増大される。
【0026】そして本実施形態では、カムプロフィール
面10aの空孔率(表面積に対する空孔の面積の総和の
割合を百分率で示したもの)を適宜調整することによっ
て、3次元カム10の耐摩耗性能の向上を図っている。
【0027】図2は、3次元カム10の使用時における
カムプロフィール面10aの空孔率と同面のフリクショ
ン及びピッチングへの許容応力との関係を示している。
この図2に示すように、カムプロフィール面10aのフ
リクションは、空孔率が高くなるほど低減されるように
なる。これは、空孔内にオイルなどの潤滑剤が入り込む
ことで、カムプロフィール面10aの潤滑剤の保有性が
向上することによる。一方、空孔率が増せば、カムプロ
フィール面10aの表面が荒くなって、ピッチングが生
じ易くなってしまう。このため、ピッチングに対するカ
ムプロフィール面10aの許容応力は、空孔率が高くな
るほど低下してしまう。
【0028】このように、空孔率が高くなれば、3次元
カム10のフリクション性能は向上されるものの、耐ピ
ッチング性能は低下するようになる。例えば、空孔率を
0%から5%に増やせば、カムプロフィール面10aの
フリクションを約10%も低減することができる。その
一方で、空孔率が10%から13%に増やせば、ピッチ
ングに対する許容応力は約30%も減少してしまう。
【0029】したがって、3次元カムのフリクション性
能と耐ピッチング性能との両立を図るには、カムプロフ
ィール面10aの空孔率を5〜10%の範囲に設定する
ことが望ましい。なお、直打方式の動弁機構に適用され
るカムでは、カムとバルブリフタとがすべり接触される
ため、特に高いフリクション性能が要求されるが、上記
の空孔率の範囲では、こうした要求を十分に満たしなが
らも、必要とされる耐ピッチング性能を確保することが
できる。
【0030】そこで、本実施形態の3次元カム10で
は、カムプロフィール面10aの空孔率を5〜10%の
範囲とするように製造されている。ちなみに、焼結ネッ
トシェイプ時の焼結材の焼結密度を7〜7.4グラム/
立方センチメートルとすることで、カムプロフィール面
10aの空孔率を上記の5〜10%の範囲とすることが
できる。
【0031】なお、こうして適度な空孔をカムプロフィ
ール面に形成したとしても、焼結後に研削加工を施せ
ば、空孔が潰されてしまい、所望とする空孔率が得られ
なくなるおそれがある。ただし、焼結ネットシェイプ製
の3次元カム10では、焼結だけでも十分な精度を確保
でき、とり代が2〜3μm程度のペーパラップ処理を追
加工として施すだけでよい。この程度の追加工であれ
ば、焼結時に形成された空孔を潰すことなく保持できる
ため、容易に所望とするだけの空孔率を確保することが
できる。
【0032】また、焼結された3次元カム10が十分に
冷え固まらぬまま型枠から取り外すと、同カム10のカ
ムプロフィール面10aと型枠とが擦れ合い、空孔が潰
されるおそれがある。そこで、本実施形態では、3次元
カム10の型抜き方向を前記型枠と前記カムプロフィー
ル面10aとが摺接しない方向とするようにしている。
例えば、図3に示すような、2つの型枠20A,20B
によって3次元カム10を形成する場合には、同図に矢
印にて示す範囲内の方向に型枠20Aを抜くようにすれ
ば、カムプロフィール面10aが擦れることなく、型抜
きを行うことができる。
【0033】以上説明したように、本実施の形態の3次
元カム及びその製造方法によれば、以下に記載する効果
を得ることができる。 (1)本実施形態では、回転軸に沿って変化するカムプ
ロフィール形状を有し、焼結ネットシェイプによって製
造された3次元カム10において、そのカムプロフィー
ル面10aにおける空孔率を5〜10%としている。し
たがって、回転軸に沿ってカムプロフィール形状の変化
する3次元カムを、高い生産性を確保しながらも、フリ
クション性能と耐ピッチング性能との両立を図り、耐久
性能を向上することができる。
【0034】(2)本実施形態では、3次元カム10の
焼結ネットシェイプに際しての焼結密度を7〜7.4グ
ラム/立方センチメートルとしている。このため、上記
のようなフリクション性能と耐ピッチング性能とを両立
可能なカムプロフィール面10aの空孔率を確保するこ
とができる。
【0035】(3)本実施形態では、3次元カム10の
焼結ネットシェイプに際しての3次元カム10の型枠2
0A,20Bからの取り出しにあたり、その型抜き方向
をカムプロフィール面10aと型枠20Aとが摺接しな
い方向としている。したがって、型枠20Aと擦れによ
る空孔の潰れが回避され、所望とする空孔率をより適切
に確保することができる。
【0036】なお、以上説明した本実施形態の3次元カ
ム及びその製造方法は、以下のように変更することもで
きる。 ・本実施形態では、焼結ネットシェイプ時の型抜き方向
を、カムプロフィール面10aと型枠20Aとが摺接し
ない方向とし、その一例を図3に示しているが、同図3
に例示する方向に限らず、型枠の構成或いは適用される
3次元カム10の構成に応じて適切な型抜き方向を選定
し、型枠がカムプロフィール面と擦れ合わないようにす
れば、上記(3)と同様の効果を得ることができる。
【0037】・また、型抜き方向を上記のようなカムプ
ロフィール面と型枠とが摺接しない方向とせずとも、型
抜き後の同カムプロフィール面の空孔率が適宜に確保さ
れていれば、上記(1)及び(2)と同様の効果を得る
ことはできる。
【0038】・本実施形態では、ベース円12の径は一
定でカムノーズ11の高さが回転軸Aに沿って変化する
3次元カムの場合を説明したが、例えばカムノーズ高さ
は一定でベース円の径が回転軸に沿って変化する3次元
カムや、メインリフト用及びサブリフト用の2つのカム
ノーズを備え、その少なくとも一方の高さが変化する3
次元カムなど、回転軸に沿ってカムプロフィール形状の
変化する3次元カムであれば、本発明にかかる構成及び
製造方法を任意に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元カムの一実施形態についてその
3次元カムの形状を示す平面図及び断面図及び斜視図。
【図2】空孔率に対するフリクション及びピッチングに
ついての許容応力の関係を示す略図。
【図3】焼結ネットシェイプ時の3次元カム及びその型
枠を示す断面図。
【符号の説明】
10…3次元カム、10a…カムプロフィール面、11
…カムノーズ、12…ベース円、20A,20B…型
枠。
フロントページの続き (72)発明者 守谷 嘉人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 永長 秀男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 菊岡 振一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G016 BA34 BA36 DA01 EA10 EA24 FA11 FA13 GA02 GA03 3J030 EA01 EB01 EB09 EC04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に沿って変化するカムプロフィール
    形状を有し、焼結ネットシェイプによって製造された3
    次元カムにおいて、 該3次元カムのカムプロフィール面における空孔率が5
    〜10%とされていることを特徴とする3次元カム。
  2. 【請求項2】回転軸に沿ってカムプロフィール形状の変
    化する3次元カムを焼結ネットシェイプによって製造す
    る方法において、 焼結ネットシェイプ時の焼結密度を7〜7.4グラム/
    立方センチメートルとすることを特徴とする3次元カム
    の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の3次元カムの製造方法に
    おいて、 焼結ネットシェイプに際しての型枠からの前記3次元カ
    ムの取り出しにあたり、その型抜き方向を前記型枠と前
    記カムプロフィール面とが摺接しない方向とすることを
    特徴とする3次元カムの製造方法。
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