JP2001090688A - 水中モータポンプ監視装置 - Google Patents

水中モータポンプ監視装置

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JP2001090688A
JP2001090688A JP26826799A JP26826799A JP2001090688A JP 2001090688 A JP2001090688 A JP 2001090688A JP 26826799 A JP26826799 A JP 26826799A JP 26826799 A JP26826799 A JP 26826799A JP 2001090688 A JP2001090688 A JP 2001090688A
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sensor
pump
motor pump
submersible motor
ground
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JP26826799A
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Hisao Maruyama
久男 丸山
Kazumasa Hagitani
和正 萩谷
Masayoshi Nagata
正宜 永田
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FUJIKAWA KIKAI KK
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D13/00Pumping installations or systems
    • F04D13/02Units comprising pumps and their driving means
    • F04D13/06Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven
    • F04D13/08Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven for submerged use
    • F04D13/10Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven for submerged use adapted for use in mining bore holes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水中モータポンプの異常を正確にリアルタイ
ムで監視・制御することができ、かつ、メインテナンス
工事の容易な水中モータポンプ監視装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 細径長尺の孔部内で、ケーシング内にポ
ンプ部とモータ部とを設けた水中モータポンプを地上で
監視・制御する水中モータポンプ監視装置において、前
記水中モータポンプ1の異常を監視するためのセンサ
(水位測定センサ1b3、温度測定センサ1b4,1
5、ラジアル隙間測定センサ1b6,1b7、スラスト
隙間測定センサ1b8)と前記センサから入力される電
気出力信号を地上の制御部に送信するためのデータ発信
装置1b9とを収納したセンサ収納部1bを、前記ポン
プ部1aと前記モータ部1cとの間に設けたことを特徴
とする水中モータポンプ監視装置を解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中モータポンプ
の監視装置に関するものであり、さらに詳しくは、深井
戸用水中モータポンプに好適な監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】深井戸用水中モータポンプは、 (1)高効率なので軸動力が小さく経済的である (2)構造が耐久性に優れ、保守管理が容易である 等の特徴があることから簡易水道用、上水道用、地下水
・温泉水の汲み上げ用等の用途に用いられている。従来
の深井戸用水中モータポンプは、径が細くて深い井戸に
配設され、高揚程が要求されることから、多段の羽根車
を有し、細長い構造に構成されている。図4(b)は、
この種の深井戸用水中モータポンプの一例を示す概略外
形図である。同図に示すように、深井戸用水中モータポ
ンプ100は、下部に設けられる水中モータ部100a
と上部に設けられる水中ポンプ部100bとから構成さ
れ中間部に水の吸い込み口100cを有している。そし
て、水中モータ部100aを駆動すると、モータ主軸と
ポンプ主軸が同時に回転し、多段の羽根車が回転するこ
とによって、吸い込み口100cから水が吸入されて揚
力を得て、吐出口から水が吐出され、水中ポンプ部10
0bの上部に連結した送水管100dを介して地上に送
られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような深井戸用水
中モータポンプ100を用いて例えば温泉水を汲み上げ
る場合の従来の監視装置は、図4(a)に示すように、
井戸の底部に配設された水位測定センサ101やその他
のセンサの電気出力信号を、センサ毎におのおのの信号
ケーブル101aを介して地上に送信し、その電気出力
信号を監視装置103で解析して、グラフ表示または印
字することにより、深井戸用水中モータポンプ100が
井戸内で異常でかあるかどうかの状態監視を行ってい
た。しかしながら、深井戸用水中モータポンプ100の
取り付け位置は地上から約300mも地下にある場合も
あり、そのような場合にも図4(a)に示すような地上
の配管に温度測定部102を設けて温泉の源泉の温度測
定をしていたため、 (1)地上での配管から外部への放熱等が原因で、実際
の温泉の源泉温度と測定温度とが温度差を生じる (2)測定温度が数分前の温泉の源泉温度を測定してい
るという測定時間差を生じてしまうため、急激な温度変
化による異常が深井戸用水中モータポンプ100内で発
生していてもリアルタイムで対応できる制御装置がない
という問題があった。また、水中モータ部100a内に
予め軸の潤滑や冷却のために封入される水の温度を直接
測定することがモータの密封構造上難しかったため、ど
うしても間接的にしか水中モータ部100aの異常を判
断せざるを得なかった。
【0004】一方、一度、深井戸用水中モータポンプ1
00が故障すると、原因を究明するために、深井戸用水
中モータポンプ100を地上に引き上げて分解・修理
し、再び元に戻す作業が必要である。深井戸用水中モー
タポンプ100の摩耗状態は、地上に引き上げて分解・
点検することにより明確になるので、その引上げ作業が
必要であるが、その作業に伴って無駄な上げ下げ工事も
あり、これを省力化するために深井戸用水中モータポン
プ100を設置したままの状態で深井井戸用水中モータ
ポンプ100の摩耗状態が確認できる深井戸用水中モー
タポンプ監視装置が望まれていた。また、地上から約3
00メートルも深く設置された深井戸用水中モータポン
プ100の引上げ作業あるいは、据え付け作業による各
種センサ信号ケーブル101aの取扱いの不便さや傷つ
けによる事故発生等に対する工事の作業性改善が求めら
れていた。
【0005】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであって、水中モータポンプの異常を正確にリ
アルタイムで監視・制御することができ、かつ、メイン
テナンス工事の容易な水中モータポンプ監視装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1に記載された本発明に係る水中モー
タポンプ監視装置の要旨とするところは、細径長尺の孔
部内で、ケーシング内にポンプ部とモータ部とを設けた
水中モータポンプを地上で監視・制御する水中モータポ
ンプ監視装置において、前記水中モータポンプの異常を
監視するためのセンサと前記センサから入力される電気
出力信号を地上に送信するためのデータ発信装置とを収
納したセンサ収納部を、前記ポンプ部と前記モータ部と
の間に設けたことを特徴とするものである。従来、水中
モータポンプの外部に設けられていた異常監視用の各種
センサを、水中モータポンプ内に設けたセンサ収納部に
まとめて収納することにより、水中モータポンプの設置
スペースを小さくでき、しかもリアルタイムで異常監視
ができる。
【0007】請求項2に記載された本発明に係る水中モ
ータポンプ監視装置の要旨とするところは、前記センサ
および前記データ発信装置の電源として、前記モータ部
を駆動するための動力ケーブルから分岐して使用し、前
記データ発信装置から発信される電気出力信号を地上の
制御部に送信するため前記動力ケーブルを使用すること
を特徴とする請求項1に記載の水中モータポンプ監視装
置である。センサの電気出力信号を地上の制御部へ送る
のに動力ケーブルを利用するため、従来、センサ毎に必
要であった地上までの専用信号ケーブルが不要となり、
水中モータポンプ監視装置の簡素化と省コスト化が図れ
る。
【0008】請求項3に記載された本発明に係る水中モ
ータポンプ監視装置の要旨とするところは、前記センサ
として温度測定センサ、水位測定センサ、ラジアル隙間
測定センサ、スラスト隙間測定センサのうちの少なくと
も1種類のセンサを使用することを特徴とする請求項1
または請求項2に記載の水中モータポンプ監視装置であ
る。水中モータポンプの異常を監視するためのセンサ
は、用途、設置場所等の条件により必要なセンサの種
類、数が異なるので最大4種類のセンサを使用すること
により好適に異常監視ができる。特にラジアル隙間測定
センサを設けると、水中モータポンプを設定したままで
水中モータポンプの摩耗状態の確認ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る水中モータポンプ監
視装置である深井戸用の水中モータポンプ監視装置につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係
る深井戸用水中モータポンプ監視装置の全体装置図、図
2(a)は本発明に係る深井戸用水中モータポンプ監視
装置の要部であるセンサ収納部の詳細図、図2(b)は
本発明に係る深井戸用水中モータポンプ監視装置のモー
タ部の詳細な部分断面図、図3は本発明の水中ケーブル
ジョイント部の配線の詳細図である。
【0010】本発明に係る深井戸用水中モータポンプ監
視装置は、図1に示すように、細径長尺の井戸の中の水
中に設けられ、下端部に水の吸い込み口1a′を有する
ポンプ部1aと、前記ポンプ部1aの下部に連接して設
けられる各種センサ(水位測定センサ1b3、温度測定
センサ1b4,1b5、ラジアル隙間測定センサ1b6
1b7、スラスト隙間測定センサ1b8)と前記センサか
ら入力される電気出力信号を地上に送信するデータ発信
装置1b9とを収納したセンサ収納部1bと、前記セン
サ収納部1bの下部に連接して設けられ、前記ポンプ部
1aを駆動させるモータ部1cとから構成される深井戸
用水中モータポンプ1と、前記深井戸用水中ポンプ1の
上部水中に設けられ、前記モータ部1cの口出し線2a
の端子と動力ケーブル2bの端子とを繋ぎ、かつ、前記
データ発信装置1b9からの電源・送信ケーブル2cの端
子を前記動力ケーブル2bの端子に繋ぎ込むための水中
ケーブルジョイント部2と、地上に設けられ、1次側電
力線L1を接続し、2次側電力線L2である前記動力ケ
ーブル2bを経由して駆動電力をモータ部1cへ供給
し、かつ、深井戸用水中モータポンプ1の制御・保護機
能を有する制御盤3と、前記データ発信装置1b9から
の電気出力信号を制御盤3を経由して受信し、前記電気
出力信号を解析し、必要に応じて深井戸用水中モータポ
ンプ1の起動停止信号を制御盤3に送信したり、データ
として画面に表示または印字する監視装置4と、から主
要部が構成される。
【0011】前記深井戸用水中モータポンプ1は、図1
に示すように、ポンプ部1aと、各種センサとデータ発
信装置1b9とを収納したセンサ収納部1bと、前記ポ
ンプ部1aを駆動させるモータ部1cとから主要部が構
成され、これらが細径長尺のケーシング内に配設されて
いる。
【0012】前記ポンプ部1aは、堅型多段のタービン
ポンプであり、ポンプ部1aのポンプ主軸1a1の下端
は前記センサ収納部1bの主軸1b1の上部でシャフト
ソケットS1を介して連結され、両者は一体に回転す
る。このポンプ主軸1a1には多数段の羽根車1a2が固
定されており、各ガイドケース1a6には、それぞれシ
ールを行うためのライナリング1a3と中間ブッシュ1
4とが取り付けられている。このポンプ主軸1a1の上
下は、図示しないポンプ上部軸受とポンプ下部軸受によ
って軸支されている。そして、モータ部1cを駆動する
と、シャフトソケットS2を介して動力がセンサ収納部
1bに伝達され、センサ収納部1bの主軸1b1とポンプ
主軸1a1がシャフトソケットS1を介して同時に回転
し、多段の羽根車1a2が回転することによって、ポン
プ部1aの下端に設けられたストレーナを有する吸い込
み口1a′から水が吸入されて揚力を得て送水管1a5
を介して地上に送水される。
【0013】前記センサ収納部1bは、図2(a)に示
すように形状が、上下2枚の円板1b11,1b12の中心
に主軸1b1を貫通した部材の上下間の外周に沿って図
示しない4枚のリブを設けた形状をしており、その内部
の上部には前記主軸1b1を貫通した円柱の樹脂封入部
1b2、側部には水位測定センサ1b3を有しており、前
記円柱の樹脂封入部1b2の内部には、温度測定センサ
1b4、ラジアル隙間測定センサ1b6,1b7、スラス
ト隙間測定センサ1b8及びデータ発信装置1b9を収納
している。センサ収納部1bの主軸1b1は、上部でポ
ンプ部1a、下部でモータ部1cと、シャフトソケット
S1,S2を介してそれぞれ主軸1a1および1c1と連
結している。
【0014】前記2つの温度測定センサ1b4,1b5
うち温度測定センサ1b4は、原水温度を測定するため
に、ポンプ部1aの吸い込み口1a′近くの前記円柱部
の中に表面を絶縁被覆をした温度測定素子を樹脂で封じ
込めて固定され、別の温度測定センサ1b5はモータ部
1c内部の温度を測定するためにモータ主軸1c1の上
部の注水口1c2に、差込プラグの上部で螺子で螺着し
て取り付けられる。センサ部分は、狭い場所の温度を測
定でき遠隔指示に適したサーミスタ式抵抗温度計が好ま
しいが熱電対、測温抵抗体も使用できる。地上の配管で
はなく、ポンプ部1aの吸い込み口1a′近くに温度測
定部を設けたことにより、従来問題になっていた温度測
定値の測定時間差の問題がなくなり、異常が発生しても
リアルタイムでの対応が可能となる。また、モータ部1
cに封入した水の温度を直接測定できる構造としたの
で、モータ部1c内の温度が監視装置4の設定値を超え
た場合には、モータ部1cを停止することができる。
【0015】前記水位測定センサ1b3は、センサ収納
部1bの下側の円板1b12に取りつけられ、外形は、円
柱の上に先端に突起部を有する弾丸形状のセンサ部を一
体化した形状をしている。また、前記水位測定センサ1
3の周囲は水に浸漬している。前記センサ部分は、ス
テンレス製ダイアフラムとスパッタリング歪みゲージを
組み合わせたものを使用したものであり、水位測定原理
は、歪ゲージが、水圧で押されているダイアフラムの変
位により歪みを受けて電気抵抗値が変化する現象を利用
したものである。歪みゲージとしては線ゲージの他に半
導体ゲージ、箔ゲージも使用できる。前記水位測定セン
サ1b3を取り付け、水位測定センサ1b3の電気出力信
号を監視装置4にて解析し、制御盤3に送信することに
より、起動水位の位置になったら深井戸用水中モータポ
ンプ1のスイッチON、水位が低くなって停止水位にな
ったらスイッチOFFとすることができる。
【0016】前記ラジアル隙間測定センサ1b6,1b7
は、センサ収納部1bの主軸1b1の長手方向の上下2
個所に設けられ、主軸1b1とセンサの隙間が監視装置
4の設定値を超えないように監視するためのものであ
り、設定値を超えたら、モータ部1cを停止するように
なっている。隙間測定原理は、電磁誘導の原理を使って
おり、コイルとコンデンサからなる共振装置を、回転軸
である磁性体に近づけて、磁性体を横切る磁力線の数に
比例して、回転軸が回転軸自身の抵抗により発熱(渦電
流効果)して電力を消費し、主軸1b1とセンサの隙間
が小さくなるほど(磁力線の数が多くなるほど)前記共
振装置の元電力が消費されることを利用して電力減少値
から軸振れを監視するものである。センサ部分は、近接
スイッチ等の非接触型の変位測定センサであれば何でも
良い。また、前記ラジアル隙間測定センサ1b6,1b7
の個数は、図2(a)では2個に設けているがスペース
等の制約がある場合は1個で測定してもよい。前記ラジ
アル隙間測定センサ1b6,1b7を設けることにより、
深井戸用水中モータポンプ1の複数の軸受が長時間運転
している間に摩耗して、軸振れが原因となる大きな事故
につながらないように監視することができる。また、セ
ンサ収納部1bの主軸1b1の長手方向に2個以上のラ
ジアル隙間測定センサ1b6,1b7を付ければさらに軸
振れの測定精度を向上させることができる。
【0017】前記スラスト隙間測定センサ1b8は、セ
ンサ収納部1bの主軸1b1上部の半径方向に設けられ
るスラスト円板1b10と前記スラスト円板1b10の下部
に小間隔を有し平行に設けられるセンサとから構成さ
れ、スラスト円板1b10とセンサとの上下の間隔が監視
装置4の設定値を超えたらモータ部1cを停止するよう
になっている。また、前記スラスト隙間測定センサ1b
8は、ラジアル隙間測定センサ1b6,1b7と同様の測
定原理を利用しており、センサ部分は、近接スイッチ等
の非接触型の変位測定センサであれば何でも良い。ま
た、前記スラスト隙間測定センサ1b8を設けることに
より、ポンプ部1aの羽根車1a2を回転して吸水・押し
上げ作用をした時に、吸い込み側にポンプ主軸1a1
押されて固定部分と接触してポンプが回転しなくなるこ
とがないように監視することができる。
【0018】また、上述した、2つの温度測定センサ1
4,1b5、水位測定センサ1b3、ラジアル隙間測定
センサ1b6,1b7、スラスト隙間測定センサ1b8の電
気出力信号を送信するためのビニール被覆配線は、各セ
ンサから円柱の樹脂封入部1b2に封入されているデー
タ発信装置1b9まで繋がっており、水中でも樹脂に配
線端部が密封されているので好適に電気絶縁性を保持す
ることができる。
【0019】前記モータ部1cは3相の交流電動機であ
り、図2(b)に示すように、円筒状のケーシング内に
ステータ1c7が嵌合されており、モータ主軸1c1に固
定されているロータ1c6が前記ステータ1c7の内部に
貫装された構造をしている。このモータ主軸1c1は、
その上下がモータ上部軸受1c3とモータ下部軸受1c 4
によって回動自在に軸支され、その下端は、スラスト軸
受1c8によって軸支されている。また、この主軸1c1
のモータ上部軸受1c3の上部には砂除けカラー1c5
螺着した軸シール部1c9が取り付けられ、センサ収納
部1b側からモータ側に水が侵入せずまたモータ部1c
内に密封した水も外部に流出しないように構成されてい
る。モータ主軸1c1の上部は、図2(a)に示すよう
に、センサ収納部1bの主軸1b1下部にシャフトソケ
ットS2を介して同軸的に連結されている。前記モータ
部1cは、水の中に入れて電気を通じても絶対に漏電し
ないモータであり、モータは、キャンド方式の密封式を
採用しており、モータの中にははじめから清水を満水さ
せておく。密封された内部の水は回転部分、即ち、軸受
の潤滑をよくすることとモータの熱を冷却する働きをす
る。モータのコイル(ステータ部分)を作ってそれを完
全密封にしてしまうので、外部からは水が絶対に入らな
いので絶縁は完全で、罐が破れない限りは絶縁が保持さ
れる。
【0020】前記水中ケーブルジョイント部2は、深井
戸用水中ポンプ1の上部水中に設けられ、図3に示すよ
うに、モータ部1cを駆動するための電力をモータ部1
cの口出し線2aに供給する動力ケーブル2bの端子と
前記口出し線2aの端子とを繋ぎ、かつ、前記センサ収
納部1bのデータ発信装置1b9からの電気出力信号を
動力ケーブル2bに重畳して地上に送信するために、セ
ンサ収納部1bからの電源・送信ケーブル2cの端子を
前記動力ケーブル2bに繋ぎ込むための水中の動力供給
配線の中継部である。外部は、水に濡れても良い耐水絶
縁性の材料で被覆されている。図3に示すように、3相
3線の動力ケーブル2bの端子から単相を分岐してセン
サ収納部1bのセンサ及びデータ発信装置1b9の電源
として使用している。一方、データ発信装置1b9から
発信される電気出力信号は、動力ケーブル2bに重畳し
て地上の制御盤3に送信される。電気出力信号の送信方
法としては、周波数方式、ディジタル符号方式なんでも
良い。
【0021】次に、本発明に係る水中モータポンプ監視
装置の作用について図1および図3を参照して説明す
る。前記制御盤3の中の図示しない配電スイッチを入れ
てモータ部1cに電力を供給すると、水中ケーブルジョ
イント部2からセンサ収納部1bへ電力が同時に供給さ
れる。モータ部1cが回転し、モータ主軸1c1と連結
しているセンサ収納部1bの主軸1b1を介してポンプ
部1aが回転する。ポンプ部1aが回転するとストレー
ナを有する吸い込み口1a′から水が吸入され揚力を受
けて送水管1a5を介して地上に送水される。前記セン
サ収納部1bに設けた4種類の測定センサが測定を開始
する。センサの電気出力信号は、データ発信装置1b9
から電源・送信ケーブル2c、水中ケーブルジョイント
部2、動力ケーブル2bを経由して地上に設けられた制
御盤3を経由し監視装置4に導かれる。
【0022】次に、これらのセンサの電気出力信号を地
上へ送信するデータ発信装置1b9の発信方法および地
上での受信方法について述べる。測定値の地上への送信
方法は、センサで測定された値(電流値または電圧値)
がデータ発信装置1b9で増幅され、一つずつ順番に時
間をずらして符号化され、この符号化されたデータは、
動力電源の周波数と大きく異なる電気出力信号である周
波数信号として地上に送信される。この周波数信号は、
振幅も極めて小さく押えられている。周波数信号は、動
力ケーブル2bにそのまま重畳されるが、周波数が異な
るため、バンドパスフィルタを使用して動力線電圧と周
波数信号とをえり分けることができる。地上の受信側で
は、フィルタを使用して動力源から周波数信号を必要な
周波数帯だけ取りだし、送信側と逆の手順で、時間をず
らしながら各数値データを復元する。このようにするこ
とにより、データ発信装置1b9からの電気出力信号を
発信・受信することができる。ここで、センサからの電
気出力信号が設定条件と異なる場合は、設定目標値とな
るように監視装置4から制御盤3に制御信号を発信し機
器を制御する。前記電気出力信号が制御範囲を超えてい
る場合は、モータ部1cを停止する。前記制御盤3に導
かれたセンサからの電気出力信号は、監視装置4で解析
され、表示または印字された結果から深井戸用水中モー
タポンプ1が異常かどうか監視することができる。この
ように、従来、水中モータポンプの外部に設けられてい
た異常監視用の各種センサをセンサ収納部にまとめて収
納して深井戸用水中モータポンプのポンプ部とモータ部
との間に設け、各種センサからの電気出力信号を動力ケ
ーブルを利用して地上に送信することにより、深井戸で
の水中モータポンプの設置スペースを小さくでき、しか
もリアルタイムで異常監視ができる。しかも、従来セン
サ毎に必要であった地上まで電気出力信号を送信するた
めのの専用信号ケーブルが不要となるため、メインテナ
ンス工事を行う場合、動力ケーブルだけの上げ下ろし作
業で済むようになるためメインテナンス工事が容易とな
る。なお、異常を監視するためのセンサは、最大4種類
のセンサを使用すれば好適に異常監視ができる。
【0023】なお、本発明は上記説明した発明の実施の
形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果
を生じる範囲で必要に応じて適宜変更して実施できる。
例えば深井戸用水中モータポンプ用の他に設備用水中モ
ータポンプ、汚水用水中モータポンプ及び灌漑用水中モ
ータポンプ等にも本監視装置は適用できる。
【0024】
【発明の効果】以上の構成と作用からなる本発明によれ
ば、 1)従来、水中モータポンプの外部に設けられていた異
常監視用の各種センサを、水中モータポンプ内に設けた
センサ収納部にまとめて収納することにより、水中モー
タポンプの設置スペースを小さくでき、しかもリアルタ
イムで異常監視ができる。 2)センサの電気出力信号を地上の制御部へ送るのに動
力ケーブルを利用するため、従来、センサ毎に必要であ
った地上までの専用信号ケーブルが不要となり、水中モ
ータポンプ監視装置の簡素化と省コスト化が図れる。 3)水中モータポンプの異常を監視するためのセンサ
は、用途、設置場所等の条件により必要なセンサの種
類、数が異なるので最大4種類のセンサを使用すること
により好適に異常監視ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る深井戸用水中モータポンプ監視装
置の全体装置図である。
【図2】(a)本発明に係る深井戸用水中モータポンプ
監視装置の要部であるセンサ収納部の詳細図である。 (b)本発明に係る深井戸用水中モータポンプ監視装置
のモータ部の詳細な部分断面図である。
【図3】本発明の水中ケーブルジョイント部の配線の詳
細図である。
【図4】(a)従来の深井戸用水中モータポンプ監視装
置の全体装置図である。 (b)従来の深井戸用水中モータポンプの概略外形図で
ある。
【符号の説明】
1 深井戸用水中モータポンプ 1a ポンプ部 1a′ 吸い込み口 1a1 ポンプ主軸 1a2 羽根車 1a3 ライナーリング 1a4 中間ブッシュ 1a5 送水管 1a6 ガイドケース 1b センサ収納部 1b1 主軸 1b2 樹脂封入部 1b3 水位測定センサ 1b4,1b5 温度測定センサ 1b6,1b7 ラジアル隙間測定センサ 1b8 スラスト隙間測定センサ 1b9 データ発信装置 1b10 スラスト円板 1b11,1b12 円板 1c モータ部 1c1 モータ主軸 1c2 注水口 1c3 上部軸受 1c4 下部軸受 1c5 砂除けカラー 1c6 ロータ 1c7 ステータ 1c8 スラスト軸受 1c9 軸シール部 2 水中ケーブルジョイント部 2a 口出し線 2b 動力ケーブル 2c 電源・送信ケーブル 3 制御盤 4 監視装置 L1 1次側電力線 L2 2次側電力線 S1,S2 シャフトソケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 正宜 東京都板橋区前野町1丁目20番9号 冨士 川機械株式会社内 Fターム(参考) 3H020 AA01 AA08 BA00 BA11 BA21 CA00 CA07 CA08 CA10 DA02 EA01 EA04 EA05 EA07 EA13 EA16 3H045 AA06 AA09 AA12 AA23 AA40 BA00 BA31 BA41 CA00 CA16 CA21 CA23 CA24 DA02 EA11 EA15 EA16 EA20 EA26 EA34 EA41 EA49

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細径長尺の孔部内で、ケーシング内にポ
    ンプ部とモータ部とを設けた水中モータポンプを地上で
    監視・制御する水中モータポンプ監視装置において、 前記水中モータポンプの異常を監視するためのセンサと
    前記センサから入力される電気出力信号を地上の制御部
    に送信するためのデータ発信装置とを収納したセンサ収
    納部を、前記ポンプ部と前記モータ部との間に設けたこ
    とを特徴とする水中モータポンプ監視装置。
  2. 【請求項2】 前記センサおよび前記データ発信装置の
    電源として、前記モータ部を駆動するための動力ケーブ
    ルから分岐して使用し、前記データ発信装置から発信さ
    れる電気出力信号を地上の制御部に送信するため前記動
    力ケーブルを使用することを特徴とする請求項1に記載
    の水中モータポンプ監視装置。
  3. 【請求項3】 前記センサとして温度測定センサ、水位
    測定センサ、ラジアル隙間測定センサ、スラスト隙間測
    定センサのうちの少なくとも1種類のセンサを使用する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水中
    モータポンプ監視装置。
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