JP2001090527A - 触媒内蔵エキゾーストマニホールド - Google Patents
触媒内蔵エキゾーストマニホールドInfo
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- JP2001090527A JP2001090527A JP27283599A JP27283599A JP2001090527A JP 2001090527 A JP2001090527 A JP 2001090527A JP 27283599 A JP27283599 A JP 27283599A JP 27283599 A JP27283599 A JP 27283599A JP 2001090527 A JP2001090527 A JP 2001090527A
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Abstract
端における寸法精度の保持との両立を図って製造を容易
とした触媒内蔵エキゾーストマニホールドを提供する。 【解決手段】本発明の触媒内蔵エキゾーストマニホール
ドは、排気通路1aに沿って分割された上半部10aと
下半部10bのうち、触媒8が介在される部分4を、拝
み合わせたフランジ12a,12bを溶接することによ
り接合し、残りは、少なくとも枝管部2a〜2dの先端
近傍を重ね合わせ溶接するという構造を採用して、触媒
8が、外部から無用な外力が加わることなく所定に安定
保持され、さらに枝管部2a〜2dの部位では、彎曲し
た枝管部2a〜2dのばらつきの吸収により、枝管部先
端に、容易に、入口フランジ6と組合う、所定寸法精度
を有する筒部11が形成されるようにした。
Description
エキゾーストマニホールドに関する。
は、排気ガスに含まれる有害物質の浄化のために排気系
統に触媒を取付けることが行なわれている。
の浄化が行えるよう、エンジン燃焼室の出口近くにも、
小形の暖機用触媒(ウォームアップ触媒)を取付けるこ
とが行なわれている。具体的には、特開平9−2800
45号公報にも開示されているように、エンジンの排気
ポートに接続されたエキゾーストマニホールドの近く
に、暖機用触媒を取付ける構造が採用されている。同構
造によると、排気ガス温度が下がる前に排気ガスが触媒
に到達するので、触媒が早期に活性し、始動直後から排
気ガスの浄化が開始される。
ンジンだけでなく他の機器も収められるので、できるだ
けコンパクトに触媒を収めることが求められる。
パクトに収められるよう、近時、暖機用触媒とエキゾー
ストマニホールドとを一体にした構造が提案されてい
る。
9−119313号公報に示されるように排気通路沿い
に上半部分と下半部分とに分割し、かつ分割した各縁部
にフランジを形成した鋼板製の上半部および下半部とを
用いて、触媒を内蔵させることが行なわれている。具体
的には、フランジを拝み合わせるように上半部と下半部
とを組合わせ、これら上半部と下半部との間に触媒を介
在させて、拝み合わせたフランジを溶接で接合すること
によって、触媒内蔵のエキゾーストマニホールドを構成
してある。
ルドは、通常、エンジンのシリンダヘッドに組み付けや
すいよう、集合部から上流側は、排気ポートへ向かう排
気ポート別に枝分かれして彎曲している。そして、枝分
かれした各枝管部の間隙を作業空間として用いて、エキ
ゾーストマニホールドをシリンダヘッドに対してボルト
で結合できるようにしてある。
ドの全体をフランジで拝み合わせる場合、各枝管部から
集合部まで排気通路沿いに分割された上半部と下半部と
の縁部にフランジを形成して、上半部と下半部との相互
を溶接することになる。
フランジ同士が当接し合うから、エキゾーストマニホー
ルドを組み立てる際、触媒は無理な外力が加わらずに押
し潰されることなく安定して保持される。
半部と下半部は、彎曲成形した製品であるため、各部で
寸法精度にばらつきが発生しやすい。特にフランジを形
成すると、ばらつきを吸収し難いので、触媒を収める部
分を基準として上半部と下半部を組合わせると、各枝管
部の先端及び各枝管部の両側に隙間等が生じ易くなる。
各枝管部の先端は、入口フランジ(シリンダブロックに
ボルトで結合される部品)に形成してあるポートに差し
込んで溶接するために、通常、縁部同士の突き合わせて
所定径の筒部にするが、枝管部に波及するフランジのば
らつきが、枝管部の先端で位置ずれとなって表れるため
に、枝管部先端に形成される筒部の寸法精度が損われや
すい。
接続する部品、すなわち入口フランジと組み合わなくな
ることがある。
ダヘッドにボルトで結合する際、組付作業空間を狭くす
ることもある。
で、その目的とするところは、触媒の安定した保持と各
枝管部先端における寸法精度の保持との両立を図って、
製造を容易とした触媒内蔵エキゾーストマニホールドを
提供することにある。
に請求項1の触媒内蔵エキゾーストマニホールドは、排
気通路に沿って分割された上半部と下半部のうち、触媒
が介在される部分を、拝み合わせたフランジを溶接する
ことによって接合し、残りは、少なくとも枝管部の先端
近傍を重ね合わせ溶接することによって接合するように
した。
て上半部と下半部とを組み合せると、拝み合うフランジ
により、触媒は、外部から無用な外力が加わることなく
所定に安定保持される。
いに縁部が重なり合いながら上半部と下半部とが組合う
ので、上半部と下半部の製品上のばらつき、すなわち彎
曲した枝管部のばらつきは、重なり合う部分での相対変
位により吸収され、枝管部先端には、入口フランジと所
定に組合う、高い寸法精度を有する筒部が形成されるよ
うになる。
の少ない、製造が容易な触媒内蔵エキゾーストマニホー
ルドが得られる。
示す一実施形態にもとづいて説明する。
ールドの側面図を示し、同図(b)は正面図を示してい
て、図中1はマニホールド本体を示す。
Aの排気ポート毎に複数、例えば4つに分かれて並行に
配列された筒状の枝管部2a〜2dに、順に筒状の集合
部3、筒状の触媒収容部4、筒状の出口管部5を一体に
連ねた構造となっている。
の排気ポート(図示しない)から下方に向かうように先
端近傍で彎曲していて、これに残る集合部3、触媒収容
部4、出口管部5が下方向へ直線状に続いている。各枝
管部2a〜2dの先端には、フランジ部材、例えば入口
フランジ6が装着してあり、排気ポート(図示しない)
が開口するシリンダブロックAの側面と締結可能にして
ある。また出口管部5の先端には、フランジ部材、すな
わち出口フランジ7が装着してあり、排気管(図示しな
い)と締結可能にしてある。
が採用してある。詳しくは、マニホールド本体1は、内
部に形成される排気通路1aに沿って、ほぼ断面半円形
状の上半部10aと同じく下半部10bとに分割してあ
る。なお、両半部10a,10bは、いずれも鋼板製、
すなわちプレス加工した金属板から形成されている。こ
れら上半部10aと下半部10bとの縁部が互いに溶接
で接合してある。そして、両半部10a,10bを組み
付けるときに、両半部10a,10b間に小形の暖気用
触媒8(以下、単に触媒という)を介在させることによ
って、触媒収容部4内に触媒8を内蔵させている。な
お、8aは触媒8と一緒に触媒収容部4内に収められる
触媒保持材を示す。
造には、本願発明の要部となる工夫が施してある。同工
夫は、上半部10aと下半部10bとが組み上がると、
強度的に弱い触媒8を安定して収め、また同時にばらつ
きの多い彎曲した各枝管部2a〜2dの先端で、入口フ
ランジ6のポート6a(シリンダブロックの排気ポート
と連通するポート)とマッチする筒部11が形成される
構造としたものである。
じて、接合構造を使い分ける構造が用いられている。
触媒収容部4間の接合には、互いに拝み合うフランジ1
2を用いて溶接する構造が用いられ、枝管部2の先端で
の寸法精度が求められる枝管部2a〜2d間の接合に
は、少なくとも該枝管部2の先端近傍を重ね合わせて溶
接する構造が用いられている。
は、図1(a),(b)および図2に示されるように例
えば集合部3の縁部から、触媒収容部4の縁部、さらに
は出口管部5端の縁部までの両縁部分に渡り、一対のフ
ランジ12a,12bを形成した構造が用いてある。各
フランジ12a,12bは、いずれも上半部10aと下
半部10bとの境界面に沿って外方へ張り出ていて、図
4に示されるように両半部10a,10bを組合わせる
と、図2に示されるようにフランジ同士が拝み合う。こ
の拝み合うフランジ12a,12bにより、出口管5に
先端に縁部同士を互いに突き合わせてなる筒部14が形
成されるようにしてある。
されるように例えば上半部10aの各縁部に、下半部1
0bとの境界面から直交する方向へ直線的に張り出る直
状片13aを形成し、下半部10bの各縁部に、上半部
10aの直上片13aの外側と重なり合うように組み合
う、上半部10aとの境界面から直交する方向へ張り出
る段付きの直上片13bを形成した構造が用いてある。
これにより、分割した枝管部2a〜2dは、図1
(a),(b)に示されるように互いに径方向の縁部
(直上片13a,13b)同士が径方向で重なり合いな
がら組合うようにしてある。この重ね合わせにより、図
4に示されるように上半部10aと下半部10bとを組
合わせると、枝管部2a〜2dの成形上のばらつきが吸
収される構造としてある。この吸収により、各枝管部2
a,2dの先端で、縁部同士が互いに突き合う所定径の
筒部11が形成されるようにしている。
の相互、重なり合う直上片13a,13bの相互が溶接
により接合され、図1に示されるように内部に触媒8が
安定して保持され、各枝管部2a〜2dの先端が入口フ
ランジ6と高い寸法精度で組み合うエキゾーストマニホ
ールドを構成している。
ールドを組み立てるときは、図4(a)に示されるよう
に触媒収容部4の部位に触媒8(触媒保持材8a付き)
を介在させて、上半部10aと下半部10bとを互いに
境界面が向き合うように合わせる。
して、図4に示されるように上半部10aと下半部10
bの各部が重なり合う。すなわち、集合部3、触媒収容
部4および出口管部5の周りでは、上半部10aのフラ
ンジ12aと下半部12bのフランジ12bが拝み合う
ように当接し合う(図2)。残る枝管部2a〜2dの周
りでは、上半部10aの直状片13aと下半部10bの
直状片13bとが摺動しながら重なり合う(図3)。
るように拝み合うフランジ12a,12bにより、触媒
8を外部から押されないよう規制されるから、内部に収
まる触媒8は所定の姿勢で安定して保持される。
図3に示されるように互いに縁部が径方向に重なり合う
ように組合うので、上半部10aと下半部10bの製品
上のばらつき、すなわち彎曲した枝管部2a〜2dがも
たらす製品ばらつきは、互いに重なり合う部分での相対
変位により吸収される。これで、図4に示されるように
各枝管部2a〜2dの先端には、入口フランジ6の各ポ
ート6aと組合う、所定の寸法精度をもつ、縁部同士
(境界面同士)を突き合わせた筒部11が形成される。
各先端で所定径の筒部11を形成するためなので、少な
くも各枝管部2a〜2dの先端近傍には重ね合わせた構
造を用いて、他の部分は異なる構造にしても構わない
(枝管部の先端近傍だけでばらつきを吸収する構造)。
もちろん、分割した枝管部2a〜2dの両縁部のうち、
一方の縁部同士を拝みフランジとして、もう一方の縁部
同士を重ね合わせ構造を採用して、ばらつきを吸収する
構造としても構わない。
の相互、重なり合う直状片13a,13bの相互を溶接
し、入口フランジ6の各ポート6aに枝管部2a〜2d
の各先端の筒部11を差し込んで溶接し、出口フランジ
7のポート7aに出口管部5の先端に形成される筒部1
4を差し込んで溶接すると、図1に示されるような触媒
8を内蔵した一体構造のエキゾーストマニホールドが形
成される。なお、図1中の拡大図はフランジ接合と重ね
合わせ接合とが変化する部分を示している。
枝管部2a〜2dの先端における寸法精度の保持との両
立を図ることができ、触媒保持性に優れ、製造誤差の少
ない触媒内蔵エキゾーストマニホールドを容易に製造す
ることができる。
明によれば、触媒は、拝み合うフランジにより、外部か
ら無用な外力が加わることのないよう所定に安定保持さ
れ、各枝管部の先端では、同先端近傍で行なわれる重ね
合わせにより、枝管部のばらつきが吸収されて、入口フ
ランジと組合う所定寸法精度の筒部が形成されるように
なるので、触媒保持性に優れ、製造誤差の少ない触媒内
蔵エキゾーストマニホールドを容易に得ることができ
る。
エキゾーストマニホールドを示す一部断面した側面図。
(b)は、同じく正面図。
を説明するための図。
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の枝管部およびこれら枝管部と一体
に連なる共通の集合部とが排気通路に沿って分割された
上半部と下半部とを有し、これら上半部と下半部との縁
部を、両半部間に触媒を介在させて、互いに接合してな
る触媒内蔵エキゾーストマニホールドにおいて、 前記上半部と下半部とが接合される縁部のうち、前記触
媒が介在される部分は、拝み合わせたフランジを溶接す
ることによって接合され、残りは、少なくとも前記枝管
部の先端近傍を重ね合わせ溶接することによって接合さ
れることを特徴とする触媒内蔵エキゾーストマニホール
ド。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP27283599A JP3714051B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 触媒内蔵エキゾーストマニホールド |
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JP27283599A JP3714051B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 触媒内蔵エキゾーストマニホールド |
Publications (2)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27283599A Expired - Fee Related JP3714051B2 (ja) | 1999-09-27 | 1999-09-27 | 触媒内蔵エキゾーストマニホールド |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006054743A1 (ja) * | 2004-11-19 | 2006-05-26 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | エンジン |
US9765677B2 (en) | 2013-09-18 | 2017-09-19 | Aisin Takaoka Co., Ltd. | Catalyst casing-integrated exhaust manifold and method for manufacturing same |
WO2024070973A1 (ja) * | 2022-09-27 | 2024-04-04 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の排気装置 |
-
1999
- 1999-09-27 JP JP27283599A patent/JP3714051B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7673604B2 (en) | 2004-11-19 | 2010-03-09 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Engine |
US9765677B2 (en) | 2013-09-18 | 2017-09-19 | Aisin Takaoka Co., Ltd. | Catalyst casing-integrated exhaust manifold and method for manufacturing same |
DE112014004281B4 (de) * | 2013-09-18 | 2020-12-24 | Aisin Takaoka Co., Ltd. | Abgaskrümmer mit integriertem Katalysatorgehäuse |
WO2024070973A1 (ja) * | 2022-09-27 | 2024-04-04 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の排気装置 |
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